JPH10293942A - 光学情報記録媒体および光学情報記録再生消去方法 - Google Patents

光学情報記録媒体および光学情報記録再生消去方法

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JPH10293942A
JPH10293942A JP9101239A JP10123997A JPH10293942A JP H10293942 A JPH10293942 A JP H10293942A JP 9101239 A JP9101239 A JP 9101239A JP 10123997 A JP10123997 A JP 10123997A JP H10293942 A JPH10293942 A JP H10293942A
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transparent
film
recording medium
recording
optical
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JP9101239A
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Inventor
Mitsuya Okada
満哉 岡田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの高密度記録再生消去特性を確保
する新規な光ディスクを提供する。 【解決手段】 透過性剛性基板1上に、レーザ光10の
照射により記録膜の相変化によって情報の記録再生消去
を行う相変化型光記録媒体2を透過性スペーサ3を介し
て複数積層する。レーザ光10は、集光レンズ11によ
って集光され、透過性剛性基板1を通して入射される。
相変化型光記録媒体2は、透明下部保護膜・相変化記録
膜・透明上部保護膜・透過型反射膜、または透明下部保
護膜・相変化記録膜・透明上部保護膜・透過型反射膜・
透明干渉膜から成る。n層構成の場合、最上層である第
n層には金属反射層を持つ構成も可能である。透過性ス
ペーサ3は、厚さ数10μmのフォトポリマ材等の熱硬
化性樹脂から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いて
高密度に情報を記録、再生、消去する光学情報記録媒体
および光学情報記録再生消去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光を用いた光ディスク記録方式は
大容量記録が可能であり、非接触で高速アクセスできる
ことから、大容量メモリとして実用化が進んでいる。光
ディスクはコンパクトディスクやレーザディスクとして
知られている再生専用型、ユーザ自身で記録できる追記
型、及びユーザ側で繰り返し記録消去ができる書換型に
分類される。追記型・書換型の光ディスクはコンピュー
タの外部メモリ、あるいは文書・画像ファイルとして使
用されている。
【0003】再生専用型においては、CD−ROMに代
表されるデータファイルが急速に普及し、パーソナル分
野での高密度記録用媒体として使用されている。また、
このCD−ROMの大容量性に着目して、MPEG2な
どの画像圧縮技術を用いて、画像データを含むマルチメ
ディアファイルとしての応用が検討されている。この用
途では、現行の1ディスク当たり650MBの容量では
不十分であり、現行の8倍容量となるDVD−ROMが
製品化され始めた。一方、レーザディスクに代表される
再生専用民生向け画像ファイルでは、小型高品質映像を
提供するDVDプレーヤが出荷され始めたが、ハイビジ
ョン再生を目指した更なる高密度化は引き続き重要なテ
ーマとなっている。
【0004】追記型光ディスクでは、記録した情報が安
定に保存できるというメリットを最大限に利用した応用
分野で、一定の市場を確保している。この用途において
も、スケールメリットを活かすという意味で、大容量
化、高密度化は重要な検討課題であることは言うまでも
ない。
【0005】書換型光ディスクには、記録膜の相変化を
利用した相変化型光ディスクと垂直磁化膜の磁化方向の
変化を利用した光磁気ディスクがある。このうち、相変
化光ディスクは、外部磁場が不要で、かつ、オーバライ
トが容易にできることから、今後、光磁気ディスクとと
もに、書換型光ディスクの主流になることが期待されて
いる。光磁気ディスクでは、第一世代の装置の4倍容量
の製品が出始め、8倍容量以上が検討されている。ま
た、相変化型光ディスクでも、2.6GB容量のDVD
−RAMに代表されるように、光磁気の8倍容量相当の
製品規格が提案されている。ここでも、大容量化、高密
度化は重要なキーワードとなっている。
【0006】再生専用型では、基板上にあらかじめ射出
成形で作成した凹凸ピット上に、Al合金系の金属反射
膜を成膜し、再生に使用している。追記型では、Teや
Bi、Se、Snなどの低融点金属の合金材料、あるい
は使用するレーザ波長において、吸収特性を有する色素
材料を基板上に薄く塗布した媒体が使用される。書き換
え型では、光磁気ディスクにおいては、Tb、Gd、D
y、Hoなどの希土類金属と、Fe、Co、Niなどの
遷移金属の合金薄膜をSiNなどの透明保護膜で挟み込
んだ媒体構成が採用され、相変化型光ディスクでは、G
eSbTeやInSbTeなどのカルコゲナイド系薄膜
が記録膜として使用される。相変化型光ディスクの記録
膜には、他にも、InSe系、InTe系、AsTeG
e系、TeOx−GeSn系、TeSeSn系、SbS
eBi系、BiSeGe系などが用いられる。ここで述
べた薄膜は、抵抗加熱真空蒸着法、電子ビーム真空蒸着
法、スパッタリング法などの成膜法や、スピン塗布法で
成膜される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、こうした大容量
化、高密度化の流れの中で、従来、ここで示したような
再生専用型、追記型、書き換え型の各光ディスクでは、
いずれも透過性剛性のある基板上に凹凸ピット、追記型
記録膜、光磁気記録膜、あるいは相変化記録膜を形成し
たいわゆる単層構成となっている。従来、光ディスクで
は、このように、再生専用型、追記型、書換型があり、
また、同一基板上の内周と外周に再生専用部、追記部、
書換部を分割して形成した、パーシャルROMディスク
が提案、作成されている。(例えば、p249、「イレーザ
ブル光ディスク技術」、(株)トリケップス発行、平成
3年) ところが、このハイブリッド型のディスクでは、単層構
成であるため、記録容量の飛躍的な向上は困難である。
一方、単一ディスクを貼り合わせた両面構成のディスク
では、通常のディスクドライブでは両面同時アクセスを
するにはヘッドなどのコストがかかり、実施しにくいと
いう欠点があった。
【0008】再生専用型では、すでに片面から2層ある
いはそれ以上の多層膜をアクセスする再生専用型多層デ
ィスクが提案されている。(例えば、K.Rubin他, ;"Mu
ltilayer Volumetiric Storage", WA3-1, Optical Data
Storage Topical Meeting Technical Digest, (199
4))また、再生専用のDVDの規格にも、2層ディスク
が規定されており、片面から2層に記録された情報を再
生する方式が採用されている。
【0009】一方、相変化を利用した書換型では、特開
平3−157830号公報記載の光学的情報記録媒体に
あるように、記録膜を2層化した媒体構成の提案はある
が、この例では、2層それぞれに記録をおこなってはお
らず、再生信号に所望の位相差を付加する手段として2
層構成を採用しているに過ぎない。
【0010】今後、光ディスクの記録密度向上を考えた
場合、情報を記録できる書換型光ディスクは非常に有用
であるものの、片面多層構成で実用性能が確保できる光
学情報記録媒体は提案されていなかった。
【0011】本発明の目的は上記の欠点を解決し、光デ
ィスクの高密度記録再生消去特性を確保する新規な光学
情報記録媒体を提供することにある。本発明では、剛性
のある基板と、その上に形成した複数の相変化型光記録
媒体が用いられ、優れた高密度記録再生消去特性を持つ
光学情報記録媒体が得られる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光学情報記録媒
体は、透過性剛性基板上に、レーザ光の照射により記録
膜の相変化によって情報の記録再生消去を行う相変化型
光記録媒体を、透過性スペーサを介して複数積層したこ
とを特徴とする。
【0013】本発明の光学情報記録媒体は、第1の透過
性剛性基板上にレーザ光の照射により記録膜の相変化に
よって情報の記録再生消去を行う相変化型光記録媒体を
透過性スペーサを介して複数積層した第1の光学情報記
録媒体と、第2の透過性剛性基板上にレーザ光の照射に
より記録膜の相変化によって情報の記録再生消去を行う
相変化型光記録媒体を透過性スペーサを介して複数積層
した第2の光学情報記録媒体とを、前記相変化型光記録
媒体同士を接着層を介して対向させる形に貼り合わせて
成るようにしてもよい。
【0014】本発明の光学情報記録媒体は、前記透過性
剛性基板上に積層した前記相変化型光記録媒体が透明下
部保護膜、相変化記録膜、透明上部保護膜、透明反射膜
を順次形成して成るようにしてもよい。
【0015】本発明の光学情報記録媒体は、前記透過性
剛性基板上に積層した最上層を除く前記相変化型光記録
媒体は、透明下部保護膜、相変化記録膜、透明上部保護
膜、透明反射膜を順次形成したものであって、最上層の
前記相変化型光記録媒体は、透明下部保護膜、相変化記
録膜、透明上部保護膜、金属反射膜を順次形成してもよ
い。
【0016】本発明の光学情報記録媒体は、前記透過性
剛性基板上に積層した前記相変化型光記録媒体が、透明
下部保護膜、相変化記録膜、透明上部保護膜、透明反射
膜、透明干渉膜を順次形成して成るようにしてもよい。
【0017】本発明の光学情報記録媒体は、前記透過性
剛性基板上に積層した最上層を除く前記相変化型光記録
媒体は、透明下部保護膜、相変化記録膜、透明上部保護
膜、透明反射膜、透明干渉膜を順次形成したものであっ
て、最上層の前記相変化型光記録媒体は、透明下部保護
膜、相変化記録膜、透明上部保護膜、金属反射膜を順次
形成してもよい。
【0018】本発明の光学情報記録媒体は、前記透過性
スペーサが光硬化型樹脂であるようにしてもよい。
【0019】本発明の光学情報記録媒体は、前記相変化
記録膜がGe、Sb、Teを主成分とするようにしても
よい。
【0020】本発明の光学情報記録媒体は、前記透明下
部保護膜と前記透明上部保護膜がZnSならびにSiO
2を主成分とするようにしてもよい。
【0021】本発明の光学情報記録媒体は、前記透明干
渉膜がZnSならびにSiO2を主成分とするようにし
てもよい。
【0022】本発明の光学情報記録媒体は、前記透明反
射膜がSiであるようにしてもよい。
【0023】本発明の光学情報記録媒体は、前記透明反
射膜がGeであるようにしてもよい。
【0024】本発明の光学情報記録媒体は、前記透明反
射膜がSiを主成分とする酸化物であるようにしてもよ
い。
【0025】本発明の光学情報記録媒体は、前記透明反
射膜がSiを主成分とする窒化物であるようにしてもよ
い。
【0026】本発明の光学情報記録媒体は、前記透明反
射膜がGeを主成分とする酸化物であるようにしてもよ
い。
【0027】本発明の光学情報記録媒体は、前記透明反
射膜がGeを主成分とする窒化物であるようにしてもよ
い。
【0028】また、本発明の光学情報記録再生消去方法
は、透過性剛性基板上に、レーザ光の照射により記録膜
の相変化によって情報の記録再生消去を行う相変化型光
記録媒体を形成し、透過性スペーサを介して複数の相変
化型光記録媒体を積層した光学情報記録媒体を用い、前
記透過性剛性基板を介して入射する集光レーザ光の集光
位置を可変とすることにより、積層された複数の前記相
変化型記録媒体各層に情報を記録、再生、消去すること
を特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本発明に係る光学情報記録
媒体の構成は、図1に示すように、十分な剛性を有する
透過性剛性基板1上に、レーザ光の照射により記録膜の
相変化によって情報の記録再生消去を行う相変化型光記
録媒体2を形成し、前記相変化型光記録媒体2上に透過
性スペーサ3を形成する。これらを1ユニットとして、
複数の相変化型光記録媒体を積層する。
【0030】情報の記録再生消去に使用するレーザ光1
0は集光レンズ11によって集光され、透過性剛性基板
1を通して入射される。透過性剛性基板1としては、従
来から光ディスク用として使用されている透明の樹脂基
板やガラス基板を用いることができる。基板の厚さは、
ディスクとしての剛性が確保されていればよく、使用さ
れる光ディスク用ヘッドの集光レンズの設計値に応じ
て、通常コンパクトディスク(CD)で使用される基板
厚さ1.2mm以外の寸法、例えば、0.6mm厚や
0.8mm厚も使用できる。
【0031】図2は、本発明に係る他の光学情報記録媒
体の構成を示した図であり、図1記載の光学情報記録媒
体を2枚貼り合わせた構成である。すなわち、まず、第
1の透過性剛性基板101上に、レーザ光10の照射に
より記録膜の相変化によって情報の記録再生消去を行う
複数の相変化型光記録媒体2を透過性スペーサ3を介し
て形成する。次に、第2の透過性剛性基板201上に、
レーザ光10の照射により記録膜の相変化によって情報
の記録再生消去を行う複数の相変化型光記録媒体2を透
過性スペーサ3を介して形成する。更に、これら2つの
光学情報記録媒体を接着層300を介して、相変化型光
記録媒体2を対向させる形に貼り合わせたものである。
【0032】次に本発明に係る光学情報記録媒体による
情報の記録再生消去方法について説明する。本発明で
は、相変化型光記録媒体2が多層に構成されている。相
変化光記録媒体2への記録再生消去には、透過性剛性基
板1を介して入射されたレーザ光10を用いる。
【0033】前述したように、多層化された相変化型光
記録媒体間には、透過性スペーサ3が形成されている。
この透過性スペーサ3の厚さは使用される集光レンズ1
1の特性とレーザ光10の波長から決まる焦点深度に比
べて十分厚く設定される。本発明では、透過性スペーサ
3としてフォトポリマ等の光硬化型樹脂が使用され、透
過性スペーサ3の膜厚は5μmから50μmの範囲に設
定される。ここで、入射する集光レーザ光10の集光位
置を可変とすることにより、相変化光記録媒体2に対し
て記録再生消去を行うことができる。
【0034】本発明に係る光学情報記録媒体に使用され
る相変化型光記録媒体2は、図3(a)に示すように、
透明下部保護膜21、相変化記録膜22、透明上部保護
膜23、透明反射膜24を順次形成したもの、あるい
は、図3(b)に示すように、透明下部保護膜21、相
変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明反射膜2
4、透明干渉膜25を順次形成したもので、相変化記録
膜22にはGe、Sb、Teを主成分とする薄膜が使用
される。特に、Ge2Sb2Te5、Ge1Sb2Te4、Ge1Sb4Te7およ
びこれらにGe、Sb、Teを少量添加したものが使用
される。また、透明下部保護膜21、透明上部保護膜2
3、透明干渉膜25には、ZnSならびにSiO2を主
成分とする保護膜が使用される。また、透明反射膜24
には、Si、Geが使用でき、Siを主成分とする酸化
物、Siを主成分とする窒化物、Geを主成分とする酸
化物、さらにはGeを主成分とする窒化物が使用され
る。
【0035】相変化記録膜22は5〜10nm程度の厚
さで良いので、かなりの透過光が得られる。このユニッ
トを厚さ数10μmのフォトポリマ材等を使った透過性
スペーサ3を介して多層化する。例えば、反射膜にSi
を用いた場合、1ユニットで30〜50%の透過光が生
じるよう、媒体設計が可能である。n層構成の場合、最
上層である第n層には金属反射層を持つ相変化媒体ユニ
ットを使用することもできる。
【0036】本発明では、上層に形成された相変化型光
記録媒体に記録再生する際に、下層の相変化型光記録媒
体を透過したレーザ光を使用するので、相変化記録媒体
の透過率は、使用するレーザの波長においてある程度大
きくなるように設定される。これにより、上層の相変化
型光記録媒体からの反射光量を大きく減衰させることな
く、情報を記録、再生できる。
【0037】
【実施例】次に本発明の有効性を確認するために、本発
明に係る光学情報記録媒体を作成した。
【0038】(実施例1)まず、透過性剛性基板1上に
透明下部保護膜21、相変化記録膜22、透明上部保護
膜23、透明反射膜24を順次形成し、相変化型光記録
媒体2を作成した。透過性剛性基板1には、直径120
mmのポリカーボネート基板(板厚0.6mm、トラッ
クピッチ1.0μm)を用いた。この基板上に順次スパ
ッタ法により、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21
(230nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10
nm厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、S
i透明反射膜24(60nm厚)を形成した。
【0039】この媒体の透過率は、690nmの波長に
おいて、記録膜が結晶の時に40%、非晶質の時には6
8%であった。
【0040】次に、スピンコート法により、前記相変化
型記録媒体上に、紫外線硬化型樹脂を25μm厚さに塗
布した。その後、透明スタンパを用いて、スタンパにあ
らかじめ形成されたトラッキング溝を前記紫外線硬化樹
脂上に転写し、紫外線照射により、前記樹脂を硬化させ
た。この後、スタンパを除去することにより、トラック
ピッチ1.0μmの良好な溝を前記樹脂に転写できた。
引き続き、スパッタ法により、前記溝が形成された樹脂
上に、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230n
m厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、Z
nS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、Si透明反射
膜24(60nm厚)を成膜した。
【0041】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の両相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスクを回
転数 3600rpmにて回転させ、半径30mmのト
ラックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記録
した後、同じトラックに2.2MHz(Duty50
%)の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次
高調波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワー
をそれぞれ8mW、4mWに設定した。このトラックを
再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0042】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させ
た。ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半
径31mmのトラックに8.0MHz(Duty50
%)の信号を記録した後、同じトラックに1.9MHz
(Duty50%)の信号をオーバライトした。なお、
再生信号の2次高調波歪が最小となるように、記録パワ
ーと消去パワーをそれぞれ14mW、7mWの条件でこ
のディスクに記録再生したところ、良好な再生信号が得
られた。
【0043】(実施例2)実施例2は、実施例1に透明
干渉膜25を加えたものである。
【0044】まず、透過性剛性基板1上に透明下部保護
膜21、相変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明
反射膜24、透明干渉膜25を順次形成し、相変化型光
記録媒体2を作成した。透過性剛性基板1には、直径1
20mmのポリカーボネート基板(板厚0.6mm、ト
ラックピッチ1.0μm)を用いた。この基板上に順次
スパッタ法により、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜2
1(230nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(1
0nm厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、
Si透明反射膜24(60nm厚)、ZnS-SiO2透明干渉
膜25(120nm厚)を形成した。
【0045】この媒体の透過率は、690nmの波長に
おいて、記録膜が結晶の時に30%、非晶質の時には5
2%であった。
【0046】次に、スピンコート法により、前記相変化
型記録媒体上に、紫外線硬化型樹脂を25μm厚さに塗
布した。その後、透明スタンパを用いて、スタンパにあ
らかじめ形成されたトラッキング溝を前記紫外線硬化樹
脂上に転写し、紫外線照射により、前記樹脂を硬化させ
た。この後、スタンパを除去することにより、トラック
ピッチ1.0μmの良好な溝を前記樹脂に転写できた。
引き続き、スパッタ法により、前記溝が形成された樹脂
上に、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230n
m厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、Z
nS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、Si透明反射
膜24(60nm厚)、ZnS-SiO2透明干渉膜25(12
0nm厚)を成膜した。
【0047】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の2つの相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスク
を回転数3600rpmにて回転させ、半径30mmの
トラックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記
録した後、同じトラックに2.2MHz(Duty50
%)の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次
高調波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワー
をそれぞれ8.5mW、4.2mWに設定した。このト
ラックを再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0048】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させ
た。ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半
径31mmのトラックに8.0MHz(Duty50
%)の信号を記録した後、同じトラックに1.9MHz
(Duty50%)の信号をオーバライトした。なお、
再生信号の2次高調波歪が最小となるように、記録パワ
ーと消去パワーをそれぞれ15mW、7.5mWの条件
でこのディスクに記録再生したところ、良好な再生信号
が得られた。
【0049】(実施例3)実施例3は、実施例1で作成
したディスクを2枚用意し、相変化型光記録媒体側同士
を接着層を介して貼り合わせ、図2と同様の構成とし
た。
【0050】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。両面の光ディ
スク内の相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスク
を 回転数3600rpmにて回転させ、片面の半径3
0mmのトラックに8.4MHz(Duty50%)の
信号を記録した後、同じトラックに 2.2MHz(D
uty50%)の信号をオーバライトした。なお、再生
信号の2次高調波歪が最小となるように、記録パワーと
消去パワーをそれぞれ8mW、4mWに設定した。この
トラックを再生したところ、良好な再生信号が得られ
た。
【0051】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型光記録媒体の位置に移動させた。
ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半径3
1mmのトラックに8.0MHz(Duty50%)の
信号を記録した後、同じトラックに 1.9MHz(D
uty50%)の信号をオーバライトした。なお、再生
信号の2次高調波歪が最小となるように、記録パワーと
消去パワーをそれぞれ14mW、7mWに設定した。こ
のトラックを再生したところ、良好な再生信号が得られ
た。
【0052】反対面についても同様の記録再生を行い、
良好に動作することを確認した。
【0053】(実施例4)実施例4は、実施例2で作成
したディスクを2枚用意し、相変化型光記録媒体側同士
を接着層を介して貼り合わせ、図2と同様の構成とし
た。
【0054】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。両面の光ディ
スク内の相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスク
を 回転数3600rpmにて回転させ、片面の半径3
0mmのトラックに8.4MHz(Duty50%)の
信号を記録した後、同じトラックに 2.2MHz(D
uty50%)の信号をオーバライトした。なお、再生
信号の2次高調波歪が最小となるように、記録パワーと
消去パワーをそれぞれ8.5mW、4.2mWに設定し
た。このトラックを再生したところ、良好な再生信号が
得られた。
【0055】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型光記録媒体の位置に移動させた。
ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半径3
1mmのトラックに8.0MHz(Duty50%)の
信号を記録した後、同じトラックに 1.9MHz(D
uty50%)の信号をオーバライトした。なお、再生
信号の2次高調波歪が最小となるように、記録パワーと
消去パワーを それぞれ15mW、7.5mWに設定し
た。このトラックを再生したところ、良好な再生信号が
得られた。
【0056】反対面についても同様の記録再生を行い、
良好に動作することを確認した。
【0057】(実施例5)実施例5は、実施例2のSi
透明反射膜24の代わりにGe透明反射膜24を使用し
たものである。
【0058】透過性剛性基板1上に透明下部保護膜2
1、相変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明反射
膜24、透明干渉膜25を順次形成し、相変化型光記録
媒体2を作成した。透過性剛性基板1には、直径120
mmのポリカーボネート基板(板厚0.6mm、トラッ
クピッチ1.0μm)を用いた。この基板上に順次スパ
ッタ法により、 ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21
(230nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10
nm厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、G
e透明反射膜24(75nm)、ZnS-SiO2透明干渉膜2
5(120nm厚)を形成した。Ge膜は、Geターゲ
ットを用いて、Arガスによるスパッタリングにより作
成した。
【0059】次に、スピンコート法により、前記相変化
型記録媒体上に、紫外線硬化型樹脂を25μm厚さに塗
布した。その後、透明スタンパを用いて、スタンパにあ
らかじめ形成されたトラッキング溝を前記紫外線硬化樹
脂上に転写し、紫外線照射により、前記樹脂を硬化させ
た。この後、スタンパを除去することにより、トラック
ピッチ1.0μmの良好な溝を前記樹脂に転写できた。
引き続き、スパッタ法により、前記溝が形成された樹脂
上に、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230n
m厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、Z
nS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、Ge透明反射
膜24(75nm厚)、ZnS-SiO2透明干渉膜25(12
0nm厚)を成膜した。
【0060】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の両相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスクを回
転数 3600rpmにて回転させ、半径30mmのト
ラックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記録
した後、同じトラックに2.2MHz(Duty50
%)の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次
高調波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワー
をそれぞれ8.8mW、4.4mWに設定した。このト
ラックを再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0061】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させ
た。ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半
径31mmのトラックに8.0MHz(Duty50
%)の信号を記録した後、同じトラックに 1.9MH
z(Duty50%)の信号をオーバライトした。な
お、再生信号の2次高調波歪が最小となるように、記録
パワーと消去パワーをそれぞれ14.2mW、7.2m
Wの条件でこのディスクに記録再生したところ、良好な
再生信号が得られた。
【0062】(実施例6)実施例6は、実施例2のSi
透明反射膜24の代わりにSiO透明反射膜24を使用
したものである。
【0063】透過性剛性基板1上に透明下部保護膜2
1、相変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明反射
膜24、透明干渉膜25を順次形成し、相変化型光記録
媒体2を作成した。透過性剛性基板1には、直径120
mmのポリカーボネート基板(板厚0.6mm、トラッ
クピッチ1.0μm)を用いた。この基板上に順次スパ
ッタ法により、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21
(230nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10
nm厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、S
iO透明反射膜24(120nm厚)、ZnS-SiO2透明干
渉膜25(120nm厚)を形成した。SiO膜は、S
iターゲットを用い、ArとO2の混合ガス雰囲気中で
反応性スパッタリングにより作成した。次に、スピンコ
ート法により、前記相変化型記録媒体上に、紫外線硬化
型樹脂を25μm厚さに塗布した。その後、透明スタン
パを用いて、スタンパにあらかじめ形成されたトラッキ
ング溝を前記紫外線硬化樹脂上に転写し、紫外線照射に
より、前記樹脂を硬化させた。この後、スタンパを除去
することにより、トラックピッチ1.0μmの良好な溝
を前記樹脂に転写できた。引き続き、スパッタ法によ
り、前記溝が形成された樹脂上に、ZnS-SiO2から成る透
明下部保護膜21(230nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化
記録膜22(10nm厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23
(18nm厚)、SiO透明反射膜24(120nm
厚)、ZnS-SiO2透明干渉膜25(120nm厚)を成膜
した。
【0064】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の両相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスクを回
転数 3600rpmにて回転させ、半径30mmのト
ラックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記録
した後、同じトラックに2.2MHz(Duty50
%)の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次
高調波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワー
をそれぞれ9.0mW、4.5mWに設定した。このト
ラックを再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0065】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させ
た。ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半
径31mmのトラックに8.0MHz(Duty50
%)の信号を記録した後、同じトラックに 1.9MH
z(Duty50%)の信号をオーバライトした。な
お、再生信号の2次高調波歪が最小となるように、記録
パワーと消去パワーをそれぞれ13.5mW、7.0m
Wの条件でこのディスクに記録再生したところ、良好な
再生信号が得られた。
【0066】(実施例7)実施例7は、実施例2のSi
透明反射膜24の代わりにSiN透明反射膜24を使用
したものである。
【0067】透過性剛性基板1上に透明下部保護膜2
1、相変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明反射
膜24、透明干渉膜25を順次形成し、相変化型光記録
媒体2を作成した。透過性剛性基板1には、直径120
mmのポリカーボネート基板(板厚0.6mm、トラッ
クピッチ1.0μm)を用いた。この基板上に順次スパ
ッタ法により、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21
(230nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10
nm厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、S
iN透明反射膜24(110nm厚)、ZnS-SiO2透明干
渉膜25(120nm厚)を形成した。SiN膜は、S
iターゲットを用い、ArとN2の混合ガス雰囲気中で
反応性スパッタリングにより作成した。
【0068】次に、スピンコート法により、前記相変化
型記録媒体上に、紫外線硬化型樹脂を25μm厚さに塗
布した。その後、透明スタンパを用いて、スタンパにあ
らかじめ形成されたトラッキング溝を前記紫外線硬化樹
脂上に転写し、紫外線照射により、前記樹脂を硬化させ
た。この後、スタンパを除去することにより、トラック
ピッチ1.0μmの良好な溝を前記樹脂に転写できた。
引き続き、スパッタ法により、前記溝が形成された樹脂
上に、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230n
m厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、Z
nS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、SiN透明反
射膜24(110nm厚)、 ZnS-SiO2透明干渉膜25
(120nm厚)を成膜した。
【0069】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の両相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスクを回
転数 3600rpmにて回転させ、半径30mmのト
ラックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記録
した後、同じトラックに2.2MHz(Duty50
%)の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次
高調波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワー
をそれぞれ9.0mW、4.4mWに設定した。このト
ラックを再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0070】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させ
た。ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半
径31mmのトラックに8.0MHz(Duty50
%)の信号を記録した後、同じトラックに 1.9MH
z(Duty50%)の信号をオーバライトした。な
お、再生信号の2次高調波歪が最小となるように、記録
パワーと消去パワーをそれぞれ14.3mW、7.8m
Wの条件でこのディスクに記録再生したところ、良好な
再生信号が得られた。
【0071】(実施例8)実施例8は、実施例2のSi
透明反射膜24の代わりにGeO透明反射膜24を使用
したものである。
【0072】透過性剛性基板1上に透明下部保護膜2
1、相変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明反射
膜24、透明干渉膜25を順次形成し、相変化型光記録
媒体2を作成した。透過性剛性基板1には、直径120
mmのポリカーボネート基板(板厚0.6mm、トラッ
クピッチ1.0μm)を用いた。この基板上に順次スパ
ッタ法により、 ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21
(230nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10
nm厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、G
eO透明反射膜24(100nm厚)、ZnS-SiO2透明干
渉膜25(120nm厚)を形成した。GeO膜は、G
eターゲットを用い、ArとO2の混合ガス雰囲気中で
反応性スパッタリングにより作成した。
【0073】次に、スピンコート法により、前記相変化
型記録媒体上に、紫外線硬化型樹脂を25μm厚さに塗
布した。その後、透明スタンパを用いて、スタンパにあ
らかじめ形成されたトラッキング溝を前記紫外線硬化樹
脂上に転写し、紫外線照射により、前記樹脂を硬化させ
た。この後、スタンパを除去することにより、トラック
ピッチ1.0μmの良好な溝を前記樹脂に転写できた。
引き続き、スパッタ法により、前記溝が形成された樹脂
上に、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230n
m厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、Z
nS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、GeO透明反
射膜24(100nm厚)、ZnS-SiO2透明干渉膜25
(120nm厚)を成膜した。
【0074】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の両相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスクを回
転数 3600rpmにて回転させ、半径30mmのト
ラックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記録
した後、同じトラックに2.2MHz(Duty50
%)の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次
高調波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワー
をそれぞれ8.8mW、4.3mWに設定した。このト
ラックを再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0075】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させ
た。ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半
径31mmのトラックに8.0MHz(Duty50
%)の信号を記録した後、同じトラックに1.9MHz
(Duty50%)の信号をオーバライトした。なお、
再生信号の2次高調波歪が最小となるように、記録パワ
ーと消去パワーをそれぞれ15.0mW、7.5mWの
条件でこのディスクに記録再生したところ、良好な再生
信号が得られた。
【0076】(実施例9)実施例9は、実施例2のSi
透明反射膜24の代わりにGeN透明反射膜24を使用
したものである。
【0077】透過性剛性基板1上に透明下部保護膜2
1、相変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明反射
膜24、透明干渉膜25を順次形成し、相変化型光記録
媒体2を作成した。透過性剛性基板1には、直径120
mmのポリカーボネート基板(板厚0.6mm、トラッ
クピッチ1.0μm)を用いた。この基板上に順次スパ
ッタ法により、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21
(230nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10
nm厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、G
eN透明反射膜24(95nm厚)、ZnS-SiO2透明干渉
膜25(120nm厚)を形成した。GeN膜は、Ge
ターゲットを用い、ArとN2の混合ガス雰囲気中で反
応性スパッタリングにより作成した。次に、スピンコー
ト法により、前記相変化型記録媒体上に、紫外線硬化型
樹脂を25μm厚さに塗布した。その後、透明スタンパ
を用いて、スタンパにあらかじめ形成されたトラッキン
グ溝を前記紫外線硬化樹脂上に転写し、紫外線照射によ
り、前記樹脂を硬化させた。この後、スタンパを除去す
ることにより、トラックピッチ1.0μmの良好な溝を
前記樹脂に転写できた。引き続き、スパッタ法により、
前記溝が形成された樹脂上に、ZnS-SiO2から成る透明下
部保護膜21(230nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録
膜22(10nm厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23(18
nm厚)、GeN透明反射膜24(95nm厚)、ZnS-
SiO2透明干渉膜25(120nm厚)を成膜した。
【0078】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の両相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスクを回
転数3600rpmにて回転させ、半径30mmのトラ
ックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記録し
た後、同じトラックに2.2MHz(Duty50%)
の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次高調
波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワーをそ
れぞれ8.5mW、4.5mWに設定した。このトラッ
クを再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0079】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させ
た。ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半
径31mmのトラックに8.0MHz(Duty50
%)の信号を記録した後、同じトラックに1.9MHz
(Duty50%)の信号をオーバライトした。なお、
再生信号の2次高調波歪が最小となるように、記録パワ
ーと消去パワーをそれぞれ14.7mW、7.3mWの
条件でこのディスクに記録再生したところ、良好な再生
信号が得られた。
【0080】(実施例10)実施例10は、実施例1の
最上層のSi透明反射膜24の代わりにAl金属反射膜
24を使用したものである。
【0081】透過性剛性基板1上に透明下部保護膜2
1、相変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明反射
膜24を順次形成し、相変化型光記録媒体2を作成し
た。透過性剛性基板1には、直径120mmのポリカー
ボネート基板(板厚0.6mm、トラックピッチ1.0
μm)を用いた。この基板上に順次スパッタ法により、
ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230nm
厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、ZnS
-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、Si透明反射膜
24(60nm厚)を形成した。
【0082】次に、スピンコート法により、前記相変化
型記録媒体上に、紫外線硬化型樹脂を25μm厚さに塗
布した。その後、透明スタンパを用いて、スタンパにあ
らかじめ形成されたトラッキング溝を前記紫外線硬化樹
脂上に転写し、紫外線照射により、前記樹脂を硬化させ
た。この後、スタンパを除去することにより、トラック
ピッチ1.0μmの良好な溝を前記樹脂に転写できた。
引き続き、スパッタ法により、前記溝が形成された樹脂
上に、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230n
m厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、Z
nS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、Al金属反射
膜24(60nm厚)を成膜した。
【0083】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の両相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスクを回
転数 3600rpmにて回転させ、半径30mmのト
ラックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記録
した後、同じトラックに2.2MHz(Duty50
%)の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次
高調波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワー
をそれぞれ7.2mW、3.6mWに設定した。このト
ラックを再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0084】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させ
た。ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半
径31mmのトラックに8.0MHz(Duty50
%)の信号を記録した後、同じトラックに 1.9MH
z(Duty50%)の信号をオーバライトした。な
お、再生信号の2次高調波歪が最小となるように、記録
パワーと消去パワーをそれぞれ13.5mW、6.9m
Wの条件でこのディスクに記録再生したところ、良好な
再生信号が得られた。
【0085】(実施例11)実施例11は、実施例2の
最下層のGe2Sb2Te5相変化記録膜22を10nm厚から
30nm厚に変更したものである。
【0086】透過性剛性基板1上に透明下部保護膜2
1、相変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明反射
膜24、透明干渉膜25を順次形成し、相変化型光記録
媒体2を作成した。透過性剛性基板1には、直径120
mmのポリカーボネート基板(板厚0.6mm、トラッ
クピッチ1.0μm)を用いた。この基板上に順次スパ
ッタ法により、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21
(230nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(30
nm厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、
Si透明反射膜24(60nm厚)、ZnS-SiO2透明干渉
膜25(120nm厚)を形成した。
【0087】この媒体の透過率は、690nmの波長に
おいて、記録膜が結晶の時に22%、非晶質の時には4
0%であった。次に、スピンコート法により、前記相変
化型記録媒体上に、紫外線硬化型樹脂を25μm厚さに
塗布した。その後、透明スタンパを用いて、スタンパに
あらかじめ形成されたトラッキング溝を前記紫外線硬化
樹脂上に転写し、紫外線照射により、前記樹脂を硬化さ
せた。この後、スタンパを除去することにより、トラッ
クピッチ1.0μmの良好な溝を前記樹脂に転写でき
た。引き続き、スパッタ法により、前記溝が形成された
樹脂上に、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(23
0nm厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm
厚)、ZnS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、Si透
明反射膜24(60nm厚)、ZnS-SiO2透明干渉膜25
(120nm厚)を成膜した。
【0088】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の両相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスクを回
転数 3600rpmにて回転させ、半径30mmのト
ラックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記録
した後、同じトラックに2.2MHz(Duty50
%)の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次
高調波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワー
をそれぞれ9.5mW、4.8mWに設定した。このト
ラックを再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0089】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させ
た。ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半
径31mmのトラックに8.0MHz(Duty50
%)の信号を記録した後、同じトラックに 1.9MH
z(Duty50%)の信号をオーバライトした。記録
パワーと消去パワーをそれぞれ最大18mW、9mWに
設定したが、良好な記録ができなかった。
【0090】(実施例12)実施例12は、実施例1の
紫外線硬化型樹脂の厚さを25μmから60μmに変更
したものである。
【0091】まず、透過性剛性基板1上に透明下部保護
膜21、相変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明
反射膜24を順次形成し、相変化型光記録媒体2を作成
した。透過性剛性基板1には、直径120mmのポリカ
ーボネート基板(板厚0.6mm、トラックピッチ1.
0μm)を用いた。この基板上に順次スパッタ法によ
り、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230nm
厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、ZnS
-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、Si透明反射膜
24(60nm厚)を形成した。
【0092】次に、スピンコート法により、前記相変化
型記録媒体上に、紫外線硬化型樹脂を60μm厚さに塗
布した。その後、透明スタンパを用いて、スタンパにあ
らかじめ形成されたトラッキング溝を前記紫外線硬化樹
脂上に転写し、紫外線照射により、前記樹脂を硬化させ
た。この後、スタンパを除去することにより、トラック
ピッチ1.0μmの良好な溝を前記樹脂に転写できた。
引き続き、スパッタ法により、前記溝が形成された樹脂
上に、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230n
m厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、Z
nS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、Si透明反射
膜24(60nm厚)を成膜した。
【0093】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の両相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスクを回
転数 3600rpmにて回転させ、半径30mmのト
ラックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記録
した後、同じトラックに2.2MHz(Duty50
%)の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次
高調波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワー
をそれぞれ8mW、4mWに設定した。このトラックを
再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0094】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させた
が、集光位置がフォーカスオフセットの範囲外であった
ため、焦点合わせができず、良好な記録再生ができなか
った。
【0095】(実施例13)実施例13は、実施例1の
紫外線硬化型樹脂の厚さを25μmから2μmに変更し
たものである。
【0096】透過性剛性基板1上に透明下部保護膜2
1、相変化記録膜22、透明上部保護膜23、透明反射
膜24を順次形成し、相変化型光記録媒体2を作成し
た。透過性剛性基板1には、直径120mmのポリカー
ボネート基板(板厚0.6mm、トラックピッチ1.0
μm)を用いた。この基板上に順次スパッタ法により、
ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230nm
厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、ZnS
-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、Si透明反射膜
24(60nm厚)を形成した。
【0097】次に、スピンコート法により、前記相変化
型記録媒体上に、紫外線硬化型樹脂を2μm厚さに塗布
した。その後、透明スタンパを用いて、スタンパにあら
かじめ形成されたトラッキング溝を前記紫外線硬化樹脂
上に転写し、紫外線照射により、前記樹脂を硬化させ
た。この後、スタンパを除去することにより、トラック
ピッチ1.0μmの良好な溝を前記樹脂に転写できた。
引き続き、スパッタ法により、前記溝が形成された樹脂
上に、ZnS-SiO2から成る透明下部保護膜21(230n
m厚)、Ge2Sb2Te5相変化記録膜22(10nm厚)、Z
nS-SiO2上部保護膜23(18nm厚)、Si透明反射
膜24(60nm厚)を成膜した。
【0098】こうして作成された本発明に係る光学情報
記録媒体に記録再生消去を試みた。測定には、波長69
0nmの半導体レーザを搭載した光ヘッドを用いた。集
光レンズ11の開口率は0.6であった。光ディスク内
の両相変化型記録媒体を初期化したのち、ディスクを回
転数 3600rpmにて回転させ、半径30mmのト
ラックに8.4MHz(Duty50%)の信号を記録
した後、同じトラックに2.2MHz(Duty50
%)の信号をオーバライトした。なお、再生信号の2次
高調波歪が最小となるように、記録パワーと消去パワー
をそれぞれ8mW、4mWに設定した。このトラックを
再生したところ、良好な再生信号が得られた。
【0099】次に、光ヘッドのフォーカスサーボ回路に
オフセットをかけて、レーザ光10の集光位置を光ディ
スクの上部の相変化型型光記録媒体の位置に移動させ
た。ディスクを回転数3600rpmにて回転させ、半
径31mmのトラックに8.0MHz(Duty50
%)の信号を記録した後、同じトラックに 1.9MH
z(Duty50%)の信号をオーバライトした。記録
パワーと消去パワーをそれぞれ14mW、7mWの条件
でこのディスクに記録再生を試みたところ、再生信号に
第1層目の相変化型記録媒体の信号の回り込みが大き
く、良好な再生信号は得られなかった。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の採用によ
り、光学情報記録媒体の高密度記録再生消去特性を確保
する新規な光学情報記録媒体と光学情報記録再生消去方
法が得られる。本発明では、透過性剛性のある基板と、
その上に形成した複数の相変化型光学情報記録媒体が用
いられ、優れた高密度記録再生消去特性を持つ光学情報
記録媒体が得られ、高密度記録が可能となる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学情報記録媒体の構成を示す図
である。
【図2】本発明に係る光学情報記録媒体の他の構成を示
す図である。
【図3】本発明に係る光学情報記録媒体の相変化型記録
媒体の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 透過性剛性基板 2 相変化型光記録媒体 3 透過性スペーサ 10 レーザ光 11 集光レンズ 21 透明下部保護膜 22 相変化記録膜 23 透明上部保護膜 24 透明反射膜 25 透明干渉膜 101 第1の透過性剛性基板 201 第2の透過性剛性基板 300 接着層

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過性剛性基板上に、レーザ光の照射に
    より記録膜の相変化によって情報の記録再生消去を行う
    相変化型光記録媒体を、透過性スペーサを介して複数積
    層したことを特徴とする光学情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 第1の透過性剛性基板上にレーザ光の照
    射により記録膜の相変化によって情報の記録再生消去を
    行う相変化型光記録媒体を透過性スペーサを介して複数
    積層した第1の光学情報記録媒体と、第2の透過性剛性
    基板上にレーザ光の照射により記録膜の相変化によって
    情報の記録再生消去を行う相変化型光記録媒体を透過性
    スペーサを介して複数積層した第2の光学情報記録媒体
    とを、前記相変化型光記録媒体同士を接着層を介して対
    向させる形に貼り合わせて成ることを特徴とする光学情
    報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記透過性剛性基板上に積層した前記相
    変化型光記録媒体が透明下部保護膜、相変化記録膜、透
    明上部保護膜、透明反射膜を順次形成して成ることを特
    徴とする請求項1または2記載の光学情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記透過性剛性基板上に積層した最上層
    を除く前記相変化型光記録媒体は、透明下部保護膜、相
    変化記録膜、透明上部保護膜、透明反射膜を順次形成し
    たものであって、最上層の前記相変化型光記録媒体は、
    透明下部保護膜、相変化記録膜、透明上部保護膜、金属
    反射膜を順次形成したものであることを特徴とする請求
    項1または2記載の光学情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記透過性剛性基板上に積層した前記相
    変化型光記録媒体が、透明下部保護膜、相変化記録膜、
    透明上部保護膜、透明反射膜、透明干渉膜を順次形成し
    て成ることを特徴とする請求項1または2記載の光学情
    報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記透過性剛性基板上に積層した最上層
    を除く前記相変化型光記録媒体は、透明下部保護膜、相
    変化記録膜、透明上部保護膜、透明反射膜、透明干渉膜
    を順次形成したものであって、最上層の前記相変化型光
    記録媒体は、透明下部保護膜、相変化記録膜、透明上部
    保護膜、金属反射膜を順次形成したものであることを特
    徴とする請求項1または2記載の光学情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記透過性スペーサが光硬化型樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6
    記載の光学情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記相変化記録膜がGe、Sb、Teを
    主成分とすることを特徴とする請求項3、4、5または
    6記載の光学情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記透明下部保護膜と前記透明上部保護
    膜がZnSならびにSiO2を主成分とすることを特徴
    とする請求項3、4、5または6記載の光学情報記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 前記透明干渉膜がZnSならびにSi
    2を主成分とすることを特徴とする請求項5または6
    記載の光学情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記透明反射膜がSiであることを特
    徴とする請求項3、4、5または6記載の光学情報記録
    媒体。
  12. 【請求項12】 前記透明反射膜がGeであることを特
    徴とする請求項3、4、5または6記載の光学情報記録
    媒体。
  13. 【請求項13】 前記透明反射膜がSiを主成分とする
    酸化物であることを特徴とする請求項3、4、5または
    6記載の光学情報記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記透明反射膜がSiを主成分とする
    窒化物であることを特徴とする請求項3、4、5または
    6記載の光学情報記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記透明反射膜がGeを主成分とする
    酸化物であることを特徴とする請求項3、4、5または
    6記載の光学情報記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記透明反射膜がGeを主成分とする
    窒化物であることを特徴とする請求項3、4、5または
    6記載の光学情報記録媒体。
  17. 【請求項17】 透過性剛性基板上に、レーザ光の照射
    により記録膜の相変化によって情報の記録再生消去を行
    う相変化型光記録媒体を形成し、透過性スペーサを介し
    て複数の相変化型光記録媒体を積層した光学情報記録媒
    体を用い、前記透過性剛性基板を介して入射する集光レ
    ーザ光の集光位置を可変とすることにより、積層された
    複数の前記相変化型記録媒体各層に情報を記録、再生、
    消去することを特徴とする光学情報記録再生消去方法。
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