JPH10293881A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JPH10293881A
JPH10293881A JP15788897A JP15788897A JPH10293881A JP H10293881 A JPH10293881 A JP H10293881A JP 15788897 A JP15788897 A JP 15788897A JP 15788897 A JP15788897 A JP 15788897A JP H10293881 A JPH10293881 A JP H10293881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚扉構成により保冷あるいは盗難防止効果
に優れ、しかも開いた扉が通行人等の妨げにならない構
造の自動販売機を提供する。 【解決手段】 自動販売機1は下記の要件を備えて構成
される。本体2:前面側に上部開口部2aと下部開口
部2bとが上下に隣接して形成される。上部扉3及び
下部扉4:上部開口部2aと下部開口部2bとをそれぞ
れ開閉可能に塞ぐように上下に隣接して配置される。
上部連結機構50:上部扉を自動販売機本体2に対し、
上部開口部2aを塞ぐ第一閉位置と、該閉位置よりも下
方かつ前方側に位置し、下部扉4の前方側に重なりを生
じた状態で上部開口部2aを開放する第一開位置との間
で移動可能に連結する。下部連結機構60:下部扉4
を本体2に対し、下部開口部2bを塞ぐ第二閉位置と、
該第二閉位置よりも上方かつ前方側に位置し、上部扉3
の前方側に重なりを生じた状態で下部開口部2bを開放
する第二開位置との間で移動可能に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動販売機においては、その本体
の前面開口部が、該本体の左右いずれかの縁部に対し蝶
番止めされて水平旋回する1枚の扉により開閉される構
造のものが広く使用されている(例えば、実開昭57−
73774号あるいは実開平3−30184号の各公
報)。また、特開平7−210740号公報には、扉を
左右2枚に分割し、それぞれ本体左右の対応する縁部に
蝶番止めすることにより、該2枚の扉が全面開口部を観
音開き状に開閉する構成のものが開示されている。ま
た、特開平7−317399号、特開平4−7693
号、特開平6−236478号、特開平7−44755
号及び実開平7−3068号の各公報には、本体前面開
口部の上部を覆う上部扉と、同じく下部を覆う下部扉と
の2枚に分割し、上部扉を本体前面開口部の上縁に蝶番
止めして垂直旋回により開口部上部を開閉するものとす
る一方、下部扉を本体の本体前面開口部の左右一方の縁
に蝶番止めして水平旋回により開口部上部を開閉する構
造としたものが開示されている。この場合、開口部上部
は本体に商品を投入するための商品投入口として使用さ
れ、同下部はそれ以外の部分、例えば料金回収用の開口
部として使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動販売機
構造のうち、前面開口部を水平旋回する1枚の扉で覆う
構造の場合には、大きな扉が自動販売機本体の前方側に
旋回するので、歩道や道路にはみ出した扉が通行人の妨
げになったりする問題がある。また、商品投入時等にお
いて扉を開状態とするに伴い、本体内部が全て露出する
構造になっているので本体内の冷気が一度に放出されて
しまい、扉を閉状態としてから本体内が再度冷却される
までに時間がかかったり、既に投入されている商品の保
冷・保温効果が下がってしまなど、エネルギーの無駄が
大きい欠点がある。さらに、販売機本体内の料金箱が開
け放った前面開口部から丸見えになることも多く、例え
ば作業者が扉を開けたまま近くに止めた車へ商品を降ろ
しに立ち去った場合等に、盗難にあう可能性もなきにし
もあらずである。
【0004】一方、扉を観音開き構造としたのものや、
上側を垂直旋回、下側を水平旋回とした2枚扉構造のも
のについては、1枚扉構造のものに比べれば上記各問題
は多少は緩和されるものの、2枚の扉を同時に開状態に
することも不可能ではなく、その場合には保冷効果の低
下や防犯上の問題が同様に生ずる。さらに、水平旋回の
扉を含んだ構造になっている点に変わりはないので、料
金回収や内部のメンテナンス時等に該扉を開いた場合
は、同様に開いた扉が通行人等の邪魔になる問題が生ず
る。
【0005】本発明の課題は、2枚扉構成により保冷あ
るいは盗難防止効果に優れ、しかも開いた扉が通行人等
の妨げにならない構造の自動販売機を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために、本発明の自動販売機は下記の要件
を備えて構成されたことを特徴とする。 自動販売機本体:前面側に上部開口部と下部開口部と
が上下に隣接して形成される。 上部扉及び下部扉:上部開口部と下部開口部とをそれ
ぞれ開閉可能に塞ぐように上下に隣接して配置される。 上部連結機構:上部扉を自動販売機本体に対し、上部
開口部を塞ぐ第一閉位置と、該第一閉位置よりも下方か
つ前方側に位置し、下部扉の前方側に重なりを生じた状
態で上部開口部を少なくとも部分的に開放する第一開位
置との間で移動可能に連結する。 下部連結機構:下部扉を自動販売機本体に対し、下部
開口部を塞ぐ第二閉位置と、該第二閉位置よりも上方か
つ前方側に位置し、上部扉の前方側に重なりを生じた状
態で下部開口部を少なくとも部分的に開放する第二開位
置との間で移動可能に連結する。
【0007】上記自動販売機は、上部扉及び下部扉から
なる2枚扉構成とすることで、保冷あるいは盗難防止効
果に優れるばかりでなく、各扉が自動販売機本体に対し
昇降可能に取り付けられているので、従来の自動販売機
のように扉が前方側に大きく開いたりすることがなく、
ひいては開いた扉が通行人等の妨げになることが防止さ
れる。このような作用・効果を生ずるポイントは、上下
の扉を昇降時にそれぞれ他方の扉との干渉が生じないよ
うに、上部及び下部連結機構によりそれぞれ開口部を閉
じた閉位置と、他方の扉の前方に重なりを生じた開位置
との間で移動可能とした点にある。また、該扉構造にお
いては必然的に、上部扉を開いたときはその上部扉が下
部扉の前方に重なるため、下部扉は上部扉に抑さえ込ま
れて開くことができなくなり、下部扉を開いたときはそ
の逆となる。すなわち、一方の扉が開いているときは他
方の扉は必ず閉じた状態になるので、既に投入されてい
る商品の保冷・保温効果の低下を抑えることができる。
また、上部開口部又は下部開口部の一方を商品投入部と
し、他方を料金回収口とすることにより、商品投入時に
は料金回収口側が必ず閉状態となるので、防犯上も極め
て好都合である。なお、上部開口部と下部開口部とは、
互いに一体の開口部として形成してもよい。
【0008】具体的には、自動販売機本体の上部開口部
は、該自動販売機本体内に形成された商品貯溜部に対し
商品を投入するための商品投入口とすることができ、ま
た下部開口部は、自動販売機本体内下部に配置された料
金回収箱から料金を回収するための料金回収口とするこ
とができる。
【0009】次に、上部連結機構は、下部扉の厚さ以上
の距離だけ第一閉位置よりも前方側に位置する第一退避
位置と第一閉位置との間で上部扉を進退させる上部進退
機構と、その第一退避位置と第一開位置との間で該上部
扉を昇降させる上部昇降機構とを有するものとして構成
することができる。また、下部連結機構は、上部扉の厚
さ以上の距離だけ第二閉位置よりも前方側に位置する第
二退避位置と第二閉位置との間で下部扉を進退させる下
部進退機構と、その第二退避位置と第二開位置との間で
該下部扉を昇降させる下部昇降機構とを有するものとし
て構成することができる。上下の扉に対してそれぞれ上
記退避位置を設定し、閉位置から一旦この退避位置まで
扉を前進させた後扉を上昇又は下降させることで、一方
の扉を開ける場合に他方の扉と干渉することを確実に回
避することができ、ひいてはスムーズな扉開閉が可能と
なる。
【0010】また、上部及び下部進退機構は、自動販売
機本体に対し幅方向両側に設けられ、それぞれ該自動販
売機本体の奥行き方向に延びるガイド部と、そのガイド
部に沿って前後にスライド可能に設けられたスライド部
材とを有するものとして構成することができる。この場
合、上部及び下部昇降機構は、それぞれスライド部材に
対し上部扉及び下部扉の対応するものの幅方向両側部を
昇降可能に結合するものとして構成される。ガイド部を
併用することにより、扉のより安定な進退移動が可能と
なる。さらに、上部扉及び下部扉には、それぞれ幅方向
両側に対し、扉高さ方向に沿う昇降ガイドを設けること
ができる。これら昇降ガイドは、それぞれ対応するスラ
イド部材の先端側に設けられたスライド部材側係合部と
係合するとともに、スライド部材側係合部が昇降ガイド
との係合状態を保ちつつ、該昇降ガイドに沿って相対的
に移動することにより、該上部扉及び下部扉の昇降がガ
イドされる。これにより、扉の昇降移動もより安定的に
行うことができる。
【0011】なお、上部及び下部昇降機構は、例えばス
ライド部材の先端側に設けられたピニオンと、上部扉及
び下部扉の対応するものの幅方向両側においてそれぞれ
その高さ方向に沿って設けられ、各々対応するピニオン
と噛み合うラックとを有するものとして構成できる。こ
の場合、ピニオンの回転に適度な抵抗を付与するオイル
ダンパ機構等の制動手段を設けることができる。これに
より、上部扉及び下部扉を緩やかに下降させることがで
きる。
【0012】次に、上部連結機構は、上部扉の幅方向の
おける両側面に対し、それぞれ一方の端部側が回転可能
に結合されるとともに、他方の端部側が自動販売機本体
の側面に回転可能に結合され、上部扉を自動販売機本体
に対し第一開位置と第一閉位置との間で旋回可能に結合
する上部リンクを備えたものとして構成することもでき
る。この場合、下部連結機構は、上部リンクの旋回を妨
げない位置関係で下部扉の幅方向のおける両側面に対
し、それぞれ一方の端部側が回転可能に結合されるとと
もに、他方の端部側が自動販売機本体の側面に回転可能
に結合され、下部扉を自動販売機本体に対し第二開位置
と第二閉位置との間で旋回可能に結合する下部リンクを
備えたものとして構成することができる。こうすれば、
各連結機構を、リンクによる旋回移動機構として単純化
することができ、ひいては自動販売機を安価に構成する
ことができる。この場合、上部リンクを自動販売機本体
に対し第一開位置と第一閉位置との2位置を保持可能に
結合する上部ターンオーバ機構と、下部リンクを自動販
売機本体に対し第二開位置と第二閉位置との2位置を保
持可能に結合する下部ターンオーバ機構とを設けること
ができる。こうすれば、各扉が閉位置と開位置のいずれ
かに保持されるので、開閉操作が一層容易になる。
【0013】上記本発明の自動販売機には、上部開口部
を塞いだ状態で上部扉を施錠する上部施錠部と、下部開
口部を塞いだ状態で下部扉を施錠する下部施錠部とを設
けることができる。この場合、それら上部施錠部と下部
施錠部とに対し、施錠ないし解錠操作を行うための錠操
作部をそれぞれ個別に設けることができる。一方、上部
施錠部と下部施錠部とを、所定の施錠操作により一括し
て施錠状態となし、また所定の解錠操作により一括して
解錠状態となす共通錠操作部を設けることもできる。こ
れによれば、一回の操作により2つの扉の施錠ないし解
錠を一括して行えるので便利である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明の
自動販売機の一例を示すものである。自動販売機1は、
前面側に上部開口部2aと下部開口部2bとが上下に隣
接して形成された自動販売機本体2(以下、単に本体と
いう)と、それら上部開口部2aと下部開口部2bとを
それぞれ開閉可能に塞ぐように上下に隣接して配置され
た上部扉3及び下部扉4とを備える。上部扉3は本体2
に対し上部連結機構50により、図1に示すように上部
開口部2aを塞ぐ第一閉位置と、図7(b)に示すよう
に、該第一閉位置よりも下方かつ前方側に位置し、下部
扉4の前方側に重なりを生じた状態で上部開口部2aを
開放する第一開位置との間で移動可能に連結されてい
る。また、下部扉4は本体2に対し下部連結機構60に
より、図1に示すように下部開口部2bを塞ぐ第二閉位
置と、図8(b)に示すように第二閉位置よりも上方か
つ前方側に位置し、上部扉3の前方側に重なりを生じた
状態で下部開口部2bを開放する第二開位置との間で移
動可能に連結されている。
【0015】なお、図9に示すように、上下の扉3及び
4は、その本体2に面する周縁部に、ゴム磁石等で構成
された吸引式パッキン40が設けられており、鋼板等の
磁性材で構成された本体部2の各開口部周縁に対し該パ
ッキン40が密着することで、それら各開口部2a,2
bを気密状態で塞ぐようになっている。また、各扉3,
4にはフック等で構成された扉側係合部41が設けられ
る一方、該扉を閉状態としたときに、その扉側係合部4
1に対応する位置において本体2には、フック係合部等
の本体側係合部42が設けられており、両者が着脱可能
に係合することにより、扉3,4はそれぞれ本体2に対
し閉状態を維持できるようになっている。なお、各扉
3,4には、上記扉側係合部41を本体側係合部42か
ら離間させてその係合状態を解除するためのレバー(あ
るいはボタン)等の係合解除手段43と、扉3ないし4
と扉側係合部41とにまたがって設けられ、係合解除位
置へ移動した扉側係合部41を原位置へ復帰させるため
のばね等の弾性部材44とが設けられている。
【0016】図1に示すように、上部扉3は前面側に商
品表示部Sと料金投入口Tとを備える一方、下部扉4は
前面側に商品取出口Uと釣銭取出口Vとを備えている。
また、本体2内の上部には、缶飲料等の商品を貯溜する
商品貯溜部Wが設けられており、上部開口部2aを商品
投入口として商品が投入されるようになっている。一
方、本体2内の下部には料金箱Xが設けられており、料
金投入口Tから投入された料金が図示しない料金通路を
通ってここへ貯溜されるとともに、下部開口部2bを回
収口として該料金箱Xからその貯溜された料金が回収さ
れるようになっている。
【0017】次に、上部連結機構50は、図7(a)に
示すように、下部扉4の厚さ以上の距離だけ第一閉位置
よりも前方側に位置する第一退避位置と第一閉位置との
間で上部扉3を進退させる上部進退機構5aと、同図
(b)に示すように、その第一退避位置と第一開位置と
の間で該上部扉3を昇降させる上部昇降機構6aとを有
する。また、下部連結機構60は、図8(a)に示すよ
うに、上部扉3の厚さ以上の距離だけ第二閉位置よりも
前方側に位置する第二退避位置と第二閉位置との間で下
部扉4を進退させる下部進退機構5bと、その第二退避
位置と第二開位置との間で該下部扉4を昇降させる下部
昇降機構6bとを有する。
【0018】上部及び下部進退機構5a,5bは、図1
に示すように、それぞれ本体2の幅方向両側に1組ずつ
設けられており、各々対応する側において上下の進退機
構5a,5bは、本体2の高さ方向中間において上下に
並んで配置されている。図2に示すように、各進退機構
5a,5bは、それぞれ本体2に対し幅方向両側に設け
られ、それぞれ該本体2の奥行き方向に延びるガイド部
としての上部レール9及び下部レール10の組と、先端
側が上部扉3ないし下部扉4の側面部に結合されて該扉
とともに上部レール9ないし下部レール10に沿って進
退するスライド部材7とを備えている。なお、各スライ
ド部材7の後端側には、自身の上部レール9ないし下部
レール10に沿った移動を補助するガイドローラ8を備
えている。また、本体2の両側面において下部レール1
0の前方側には、スライド部材7を下側から支持しつつ
その移動をガイドする支持ローラ11が、ブラケット1
6を介して本体部2に対し回転可能に取付けられてい
る。
【0019】スライド部材7は、その後端部を除いて側
方外向きに突出する凸条部7aが長手方向に形成された
凸状断面を有し、その凸条部7aの下面において支持ロ
ーラ11により支持されている。一方、スライド部材7
の後端部は、図3(b)に示すように偏平形状とされ、
ここに2つの貫通孔7bが上下に並んで形成されるとと
もに、それら貫通孔7bに通された軸12に対しガイド
ローラ8が軸受13を介して回転可能に取り付けられて
いる。軸12の末端側にはネジ部12aが形成されてお
り、ここにナット14が螺合することでガイドローラ8
とともにスライド部材7に固定されている。一方、軸1
2の他端には、ローラ8の軸穴径より広い頭部12bが
形成されて、ローラ8の落下を防いでいる。また、スラ
イド部材7とローラ8との間には、スライド部材7とロ
ーラ8との接触を回避するためのカラー15が設けられ
ている。
【0020】図2に示すように、ガイド部をなす上部レ
ール9及び下部レール10は上下に対向して配置されて
おり、その対向間隔は、スライド部材7に取り付けられ
た上下のローラ8がそれぞれ対応するレール9,10と
接触し、かつスライド部材7の移動を妨げない程度に調
整されている。また、図3(a)に示すように、支持ロ
ーラ11は、下部レール10の前方に取り付けられたブ
ラケット16の貫通孔に軸17を挿通し、該軸17に対
し軸受18を介して回転可能に取り付けられている。軸
17はブラケット16に対し、その末端に形成されたネ
ジ部17aにナット26を螺合させることにより固定さ
れており、該軸17の他端には支持ローラ11の軸穴径
より広い頭部17bが形成されてローラ11の落下を防
いでいる。また、ブラケット16と支持ローラ11の接
触を避けるため、ブラケット16と支持ローラ11の間
にはカラー25が配置されている。
【0021】そして、上部扉3及び下部扉4が進退移動
する際には、図3(b)に示すように、スライド部材7
に取り付けられたローラ8が、上部レール9及び下部レ
ール10の対向面上を回転しながら移動し、それと共に
スライド部材7の側面凸部の下端面が図3(a)に示す
ように、支持ローラ11上に沿って移動する。これによ
って、上部扉3及び下部扉4は上下にがたつくことなく
移動することが可能となる。また、図2に示すように、
スライド部材7の後端側上部にはストッパ20が設けら
れており、これが上部レール9の前方側下面から突出し
て設けられたストッパ受け部19と当接することによ
り、図4に示すように、上部扉3又は下部扉4を第一な
いし第二退避位置まで引き出す際の、その移動限度が規
定されるようになっている。
【0022】次に、上下の昇降機構6a,6bは、上部
扉3及び下部扉4の幅方向両側において、各進退機構5
a,5bに対応する形で設けられており、各扉の側面に
対し高さ方向に沿って設けられたラック21aと、スラ
イド部材7の前端部に設けられて上記ラック21aとか
み合うピニオン21bとを備えている。なお、扉3,4
の側面には、その高さ方向に沿って溝状の凹部21eが
形成され、その幅方向における一方の内面に沿ってラッ
ク21aが配設されるとともに、ピニオン21bは、そ
の凹部21e内に入り込む形でラック21aと係合して
いる。一方、上部扉3及び下部扉4の側面には、上記ラ
ック21aに沿う形で溝状の昇降ガイド部22aが形成
されている。また、スライド部材7の先端部には、スラ
イド部材側係合部としてのプレート22bが設けられて
いる。該プレート22bは昇降ガイド部22a内に配置
されてその係合状態を保ちつつ、当該昇降ガイド部22
aに沿って相対的に移動することにより、上部扉3ない
し下部扉4の昇降がガイドされることとなる。
【0023】また、ピニオン21bには、その回転に適
度な抵抗を付与する制動機構が設けられている。具体的
には図5に示すように、該制動機構70は、ピニオン2
1bと一体となったロータ21cと、スライド部材7に
取り付けられて該ロータ21cと相対回転可能に係合す
るベース部21dとを有し、それらの間に粘性の強いシ
リコンオイルO等の制動流体が封入されたオイルダンパ
機構として構成されている。該制動流体によってロータ
21cとベース部21dとの間には適度な摩擦が生じ、
ピニオン21bの回転に制動力を与えることができる。
これにより、ピニオン21bはゆっくりと回転し、上部
扉3及び下部扉4を緩やかに下降させることができる。
【0024】次に、図6(a)に示すように、上記自動
販売機1には、下部扉4を第二開位置へ移動させた際に
これを該第二開位置に固定するための固定機構23が設
けられている。該固定機構23は、下部扉4の前面側か
ら扉厚さ方向において昇降ガイド部22aに連通するよ
うに形成された挿通孔23aと、扉幅方向において該挿
通孔23aの両側に設けられた支持部23bと、それら
支持部23bの間に架け渡されたピン23cと、自身の
厚さ方向に貫通して長手方向に沿う長孔23eを有し、
該長孔23eにおいてピン23cに回転可能に取り付け
られるとともに、挿通孔23aにこれを挿通したときに
先端部が昇降ガイド部22a内に位置する長さを有する
プレート23dとを備えている。
【0025】そして、下部扉4の第二開位置への固定を
行う場合には次のようにする。すなわち、下部扉4を第
二退避位置から第二開位置へ昇降させるに伴い、プレー
ト22bがガイド部22a内を相対的に下方へ移動す
る。そして、図6(b)に示すように、プレート22b
の上面が挿通孔23aの下縁よりも下方に位置した状態
で、プレート23dを挿通孔23a内に挿入することに
より、プレート22bは該プレート23dにより、ガイ
ド部22a内において相対的に上方へ移動する(すなわ
ち扉4が下降する)ことが阻止され、下部扉4を第二開
位置に固定することができる。
【0026】なお、図1に示すように、本体部2あるい
は扉3,4の側面に露出した上部結合機構50あるいは
下部結合機構60を、適宜カバーCで覆うことができ
る。この場合、カバー本体C1の前面側開口部は、これ
に蝶番止めされた前面パネルC2により開閉可能に塞ぐ
構成とすることができる。また、各扉3,4の前面側に
は、それらの引出し及び昇降を容易にするために取手8
0を設けることができる。
【0027】また、上部扉3及び下部扉4は、上部開口
部2a及び下部開口部2bをそれぞれ塞いだ状態におい
て施錠機構により施錠可能に構成されている。例えば図
1に示すように、施錠機構70は、各扉3,4に個別に
設けることができる。施錠機構70は、図12に示すよ
うに、例えば鍵孔71を備えた錠シリンダ73と、その
錠シリンダ73の外周面に一体化されたフック等の扉側
係合部72とを有して扉3ないし4側に設けられる扉側
ユニット74と、上記扉側係合部72と係合するフック
係合部等の本体側係合部75bを有してカバーC側に設
けられる本体側ユニット75とを備えたものとして構成
できる。
【0028】本体側係合部75bは扉側係合部72の進
入を許容する開口部75aの縁に形成されており、鍵孔
71に鍵Kを挿入して錠シリンダ73をカバーC側へ回
転させることにより、扉側係合部72が開口部75aに
進入して本体側係合部75bと係合することにより施錠
状態となる。ここで、開口部75aの幅は扉側係合部7
2の幅とほぼ同じに設定されているため、施錠状態にお
いて扉3ないし4は前後移動が阻止され、閉状態を維持
するようになっている。なお、扉3ないし4を解錠状態
にするには、鍵を鍵孔71に挿入して錠シリンダ73を
上記とは逆方向に回転させればよい。これにより、扉3
ないし4は、図12(c)に示すように、前方側への引
き出し及び上下方向へのスライドが可能となる。なお、
上記構成では、扉側係合部72と本体側係合部75bと
が施錠部(扉3側のものが上部施錠部、同4側のものが
下部施錠部)を形成しており、鍵Kを挿入した状態の錠
シリンダ73が錠操作部を構成していると見ることがで
きる。
【0029】また、施錠機構は、上下の扉3,4を所定
の施錠操作により一括して施錠状態となし、また所定の
解錠操作により一括して解錠状態となす共通錠操作部を
有するものとして構成してもよい。図13は電子ロック
機構100を使用したその構成例を示している。すなわ
ち上下の扉3及び4に対応して上部施錠部100a及び
下部施錠部100bが設けられている。これら施錠部1
00a,100bは、それぞれカバーC側に設けられる
プランジャ101、ソレノイド102及びばね103等
からなる本体側ユニット100cと、扉3ないし4側に
設けられてそれぞれプランジャ進入孔104aが形成さ
れたプランジャ係合部104を有する扉側ユニット10
0dとを備えている。そして、プランジャ101はプラ
ンジャ挿入孔104a内に進入した施錠位置と、同じく
退出した解錠位置との間で、例えば水平方向にスライド
可能とされている。
【0030】プランジャ101は軟鋼等の強磁性材料で
構成される一方、ばね103はプランジャ101を上記
解錠位置側へ付勢するように配置される。そして、ソレ
ノイド102は例えばプランジャ101の後端側に配置
され、通電・励磁されることにより上記ばね103の付
勢力に抗してプランジャ101を解錠位置側へ吸引・移
動させる働きをなす。なお、上下の施錠部100a,1
00bの各ソレノイド102は、図示しない共通の電源
により励磁される。
【0031】そして、カバーCの前面側あるいは該側面
側等の所定位置には、上記ソレノイド102への通電を
オン・オフするためのスイッチ操作部105が設けられ
ている。このスイッチ操作部105は、例えば鍵孔10
5aを有し、ここに鍵Kを差し込んで回転操作すること
により上記通電をオン・オフするものとされる。そし
て、通電がオフ状態の時にはソレノイド102は励磁さ
れず、施錠部100a及び100bにおいてプランジャ
101はいずれも施錠位置となり、上下の扉3,4は一
括して施錠状態となる。一方、通電がオン状態になる
と、施錠部100a及び100bにおいてプランジャ1
01はいずれも解錠位置となり、上下の扉3,4は一括
して解錠状態となる。
【0032】以下、本発明の自動販売機1の使用方法を
説明する。まず、上部扉3を開く場合は、図7(a)に
示すように上部扉3を手前に引き出して下部扉4との干
渉が生じないようにし、続いて図7(b)に示すように
上部扉3を下降させることにより、上部開口部2aが開
放状態となる。また、下部扉4を開く場合は、図8
(a)に示すように下部扉4を手前に引き出して上部扉
3との干渉が生じないようにし、続いて図8(b)に示
すように下部扉4を上昇させることにより、下部開口部
2bが開放状態となる。
【0033】そして、上部扉3又は下部扉4を開状態と
した場合は、図7(b)及び図8(b)に示すように、
一方の扉が他方の扉に塞がれるため、両方向の扉が同時
に開状態となることがない。例えば、缶ジュース等の商
品を本体2内の上部に設けられた商品投入部Wに投入す
る際は上部扉3のみが開状態となり、また本体2内の下
部に配置された料金箱Xから料金を回収する際には下部
扉4のみが開状態となる。これにより、本体2内の保温
・保冷効果が低下しにくく、また防犯上も有利である。
また、上部扉3及び下部扉4は、開時に実質的にほぼ扉
1枚分しか前面側に突出しないので、通行等の妨げにも
なりにくい。
【0034】なお、図10に示すように、上部連結機構
50は、上部扉3の幅方向における両側面に対し、それ
ぞれ一方の端部側がピン91により回転可能に結合され
るとともに、他方の端部側が本体2の側面にピン93に
より回転可能に結合され、上部扉3を本体2に対し第一
開位置と第一閉位置との間で旋回可能に結合する上部リ
ンク92を備えたものとして構成することができる。ま
た、下部連結機構60は、上部リンク92の旋回を妨げ
ない位置関係において、例えば扉3,4の幅方向におい
て上部リンク92の外側において、下部扉4の幅方向の
おける両側面に対し、それぞれ一方の端部側がピン96
により回転可能に結合されるとともに、他方の端部側が
本体2の側面にピン94により回転可能に結合され、下
部扉4を本体2に対し第二開位置と第二閉位置との間で
旋回可能に結合する下部リンク95を備えたものとして
構成することができる。こうすれば、各連結機構50,
60を、リンク92,95による旋回移動機構として単
純化することができる。
【0035】この場合、上部リンク92を本体2に対し
第一開位置と第一閉位置との2位置を保持可能に結合す
る上部ターンオーバ機構と、下部リンク95を本体2に
対し第二開位置と第二閉位置との2位置を保持可能に結
合する下部ターンオーバ機構とを設けることができる。
両ターンオーバ機構は、ほぼ同一の構成を有するものが
可能であるので、下部ターンオーバ機構の場合につい
て、図11を用いて説明する。すなわち、下部リンク9
5の中間にはばね98の一端が結合される一方、該ばね
98の他端は、ピン94よりも後方において本体2に結
合されている。そして、下部扉4が第二閉位置に位置す
る状態(図中実線で示す)と、第二開位置(図中仮想線
で示す)に位置する状態とでは、ばね98はいずれも所
定変位だけ伸長した状態にあり、下部扉4を本体2の前
面側に近づく向きに弾性的に付勢することで、それぞれ
第一閉位置ないし第一開位置に扉4を保持する役割を果
たす。そして、扉4が第二閉位置及び第二開位置に位置
するときのばね98の長さをL1及びL2とし、ピン94
からリンク95上のばね98の固定位置まで距離をL3
としたときに、L3はL1及びL2のいずれよりも短く設
定されており、リンク95が第二閉位置と第二開位置と
の間で移動する際に、ばね98はL1及びL2よりも長く
なる状態、すなわち弾性エネルギーの高い状態を経由し
なければならないから、結果としてそれよりも弾性エネ
ルギーの低い状態、すなわち第二閉位置と第二開位置と
の2状態を保持するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の一例を示す三面図。
【図2】進退機構及び昇降機構の平面図及び側面図。
【図3】図2のA−A断面図及びB−B断面図。
【図4】進退機構の拡大平面図及び側面図。
【図5】オイルダンパ機構の内部構造の一例を示す断面
図。
【図6】固定部を示す説明図。
【図7】上部扉の作用説明図。
【図8】下部扉の作用説明図。
【図9】扉側係合部と本体側係合部との模式図。
【図10】上部及び下部結合機構の変形例を示す三面
図。
【図11】それに使用されるターンオーバ機構の一例を
示す模式図。
【図12】上下扉の施錠機構の模式図。
【図13】施錠機構の変形例を示す模式図。
【符号の説明】
1 自動販売機 2 自動販売機本体 3 上部扉 4 下部扉 5a 上部進退機構 5b 下部進退機構 6a 上部昇降機構 6b 下部昇降機構 7 スライド部材 9 上部レール(ガイド部) 10 下部レール(ガイド部) 21a ラック 21b ピニオン 22a 昇降ガイド部 22b プレート(スライド部材側係合部) 23 固定部 50 上部結合機構 60 下部結合機構 70 施錠機構 92 上部リンク 95 下部リンク
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記上部連結機構は、前記下部扉の厚さ
以上の距離だけ前記第一閉位置よりも前方側に位置する
第一退避位置と前記第一閉位置との間で前記上部扉を進
退させる上部進退機構と、その第一退避位置と前記第一
開位置との間で該上部扉を昇降させる上部昇降機構とを
有し、 前記下部連結機構は、前記上部扉の厚さ以上の距離だけ
前記第二閉位置よりも前方側に位置する第二退避位置と
前記第二閉位置との間で前記下部扉を進退させる下部進
退機構と、その第二退避位置と前記第二開位置との間で
該下部扉を昇降させる下部昇降機構とを有している請求
1ないし3のいずれかに記載の自動販売機。
【請求項】 前記上部及び下部進退機構は、前記自動
販売機本体に対し幅方向両側に設けられ、それぞれ該自
動販売機本体の奥行き方向に延びるガイド部と、そのガ
イド部に沿って前後にスライド可能に設けられたスライ
ド部材とを有し、 前記上部及び下部昇降機構は、それぞれ前記スライド部
材に対し前記上部扉及び下部扉の対応するものの幅方向
両側部を昇降可能に結合するものとして構成されている
請求項記載の自動販売機。
【請求項】 前記上部扉及び下部扉には、それぞれ幅
方向両側に扉高さ方向に沿う昇降ガイドが設けられ、そ
れら昇降ガイドが、スライド部材の先端側に設けられた
スライド部材側係合部と係合するとともに、前記スライ
ド部材側係合部が前記昇降ガイドとの係合状態を保ちつ
つ、該昇降ガイドに沿って相対的に移動することによ
り、該上部扉及び下部扉の昇降がガイドされるようにな
っている請求項記載の自動販売機。
【請求項】 前記上部及び下部昇降機構は、前記スラ
イド部材の先端側に設けられたピニオンと、前記上部扉
及び下部扉の対応するものの幅方向両側においてそれぞ
れその高さ方向に沿って設けられ、各々対応する前記ピ
ニオンと噛み合うラックとを有する請求項5又は6に
載の自動販売機。
【請求項】 前記上部連結機構は、前記上部扉の幅方
向における両側面に対し、それぞれ一方の端部側が回転
可能に結合されるとともに、他方の端部側が前記自動販
売機本体の側面に回転可能に結合され、前記上部扉を前
記自動販売機本体に対し前記第一開位置と第一閉位置と
の間で旋回可能に結合する上部リンクと、該上部リンク
を前記自動販売機本体に対し前記第一開位置と前記第一
閉位置との2位置を保持可能に結合する上部ターンオー
バ機構とを備える一方、 前記下部連結機構は、前記上部リンクの旋回を妨げない
位置関係で前記下部扉の幅方向における両側面に対し、
それぞれ一方の端部側が回転可能に結合されるととも
に、他方の端部側が前記自動販売機本体の側面に回転可
能に結合され、前記下部扉を前記自動販売機本体に対し
前記第二開位置と第二閉位置との間で旋回可能に結合す
る下部リンクと、該下部リンクを前記自動販売機本体に
対し前記第二開位置と前記第二閉位置との2位置を保持
可能に結合する下部ターンオーバ機構とを備える請求項
1ないし3のいずれかに記載の自動販売機。
【請求項】 前記上部開口部を塞いだ状態で前記上部
扉を施錠する上部施錠部と、 前記下部開口部を塞いだ状態で前記下部扉を施錠する下
部施錠部と、 前記上部施錠部と前記下部施錠部とを、所定の施錠操作
により一括して施錠状態となし、また所定の解錠操作に
より一括して解錠状態となす共通錠操作部と、 を備える請求項1ないし8のいずれかに記載の自動販売
機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために、本発明の自動販売機の第一の構成
下記の要件を備える。 自動販売機本体:前面側に上部開口部と下部開口部と
が上下に隣接して形成される。 上部扉及び下部扉:上部開口部と下部開口部とをそれ
ぞれ開閉可能に塞ぐように上下に隣接して配置される。 上部連結機構:上部扉を自動販売機本体に対し、上部
開口部を塞ぐ第一閉位置と、該第一閉位置よりも下方か
つ前方側に位置し、下部扉の前方側に重なりを生じた状
態で上部開口部を少なくとも部分的に開放する第一開位
置との間で移動可能に連結する。 下部連結機構:下部扉を自動販売機本体に対し、下部
開口部を塞ぐ第二閉位置と、該第二閉位置よりも上方か
つ前方側に位置し、上部扉の前方側に重なりを生じた状
態で下部開口部を少なくとも部分的に開放する第二開位
置との間で移動可能に連結する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】そして、自動販売機本体の上部開口部が、
該自動販売本体内に形成された商品貯溜部に対し商品を
投入するための商品投入口とされ、また、下部開口部
が、自動販売機本体内下部に配置された料金回収箱から
料金を回収するための料金回収口とされており、上部扉
を開いたときに、該料金回収口たる下部開口部を塞いだ
状態の下部扉の前方にその上部扉が重なるようにし、商
品投入時にはその料金回収口側が必ず閉状態となるよう
にしたことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】上記自動販売機は、上部扉及び下部扉から
なる2枚扉構成とすることで、保冷あるいは盗難防止効
果に優れるばかりでなく、各扉が自動販売機本体に対し
昇降可能に取り付けられているので、従来の自動販売機
のように扉が前方側に大きく開いたりすることがなく、
ひいては開いた扉が通行人等の妨げになることが防止さ
れる。このような作用・効果を生ずるポイントは、上下
の扉を昇降時にそれぞれ他方の扉との干渉が生じないよ
うに、上部及び下部連結機構によりそれぞれ開口部を閉
じた閉位置と、他方の扉の前方に重なりを生じた開位置
との間で移動可能とした点にある。また、該扉構造にお
いては必然的に、上部扉を開いたときはその上部扉が下
部扉の前方に重なるため、下部扉は上部扉に抑さえ込ま
れて開くことができなくなり、下部扉を開いたときはそ
の逆となる。すなわち、一方の扉が開いているときは他
方の扉は必ず閉じた状態になるので、既に投入されてい
る商品の保冷・保温効果の低下を抑えることができる。
また、上部開口部又は下部開口部の一方を商品投入部と
し、他方を料金回収口とすることにより、商品投入時に
は料金回収口側が必ず閉状態となるので、防犯上も極め
て好都合である。なお、上部開口部と下部開口部とは、
互いに一体の開口部として形成してもよい。また、本発
明の自動販売機の第二の構成は、前面のほぼ全体が上下
に2分割され、その分割された上部側に上部開口部が、
同じく下部側に下部開口部が形成された自動販売機本体
と、上部開口部と下部開口部とをそれぞれ開閉可能に塞
ぐように上下に隣接して配置された上部扉及び下部扉
と、上部扉を自動販売機本体に対し、上部開口部を塞ぐ
第一閉位置と、該第一閉位置よりも下方かつ前方側に位
置し、下部扉の前方側に重なりを生じた状態で上部開口
部を少なくとも部分的に開放する第一開位置との間で移
動可能に連結する上部連結機構と、下部扉を自動販売機
本体に対し、下部開口部を塞ぐ第二閉位置と、該第二閉
位置よりも上方かつ前方側に位置し、上部扉の前方側に
重なりを生じた状態で下部開口部を少なくとも部分的に
開放する第二開位置との間で移動可能に連結する下部連
結機構と、を備えたことを特徴とする。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面側に上部開口部と下部開口部とが上
    下に隣接して形成された自動販売機本体と、 前記上部開口部と下部開口部とをそれぞれ開閉可能に塞
    ぐように上下に隣接して配置された上部扉及び下部扉
    と、 前記上部扉を前記自動販売機本体に対し、前記上部開口
    部を塞ぐ第一閉位置と、該第一閉位置よりも下方かつ前
    方側に位置し、前記下部扉の前方側に重なりを生じた状
    態で前記上部開口部を少なくとも部分的に開放する第一
    開位置との間で移動可能に連結する上部連結機構と、 前記下部扉を前記自動販売機本体に対し、前記下部開口
    部を塞ぐ第二閉位置と、該第二閉位置よりも上方かつ前
    方側に位置し、前記上部扉の前方側に重なりを生じた状
    態で前記下部開口部を少なくとも部分的に開放する第二
    開位置との間で移動可能に連結する下部連結機構と、 を備えたことを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 前記自動販売機本体の前記上部開口部
    は、該自動販売本体内に形成された商品貯溜部に対し商
    品を投入するための商品投入口とされ、また前記下部開
    口部は、前記自動販売機本体内下部に配置された料金回
    収箱から料金を回収するための料金回収口とされている
    請求項1記載の自動販売機。
  3. 【請求項3】 前記上部連結機構は、前記下部扉の厚さ
    以上の距離だけ前記第一閉位置よりも前方側に位置する
    第一退避位置と前記第一閉位置との間で前記上部扉を進
    退させる上部進退機構と、その第一退避位置と前記第一
    開位置との間で該上部扉を昇降させる上部昇降機構とを
    有し、 前記下部連結機構は、前記上部扉の厚さ以上の距離だけ
    前記第二閉位置よりも前方側に位置する第二退避位置と
    前記第二閉位置との間で前記下部扉を進退させる下部進
    退機構と、その第二退避位置と前記第二開位置との間で
    該下部扉を昇降させる下部昇降機構とを有している請求
    項1又は2に記載の自動販売機。
  4. 【請求項4】 前記上部及び下部進退機構は、前記自動
    販売機本体に対し幅方向両側に設けられ、それぞれ該自
    動販売機本体の奥行き方向に延びるガイド部と、そのガ
    イド部に沿って前後にスライド可能に設けられたスライ
    ド部材とを有し、 前記上部及び下部昇降機構は、それぞれ前記スライド部
    材に対し前記上部扉及び下部扉の対応するものの幅方向
    両側部を昇降可能に結合するものとして構成されている
    請求項3記載の自動販売機。
  5. 【請求項5】 前記上部扉及び下部扉には、それぞれ幅
    方向両側に扉高さ方向に沿う昇降ガイドが設けられ、そ
    れら昇降ガイドが、スライド部材の先端側に設けられた
    スライド部材側係合部と係合するとともに、前記スライ
    ド部材側係合部が前記昇降ガイドとの係合状態を保ちつ
    つ、該昇降ガイドに沿って相対的に移動することによ
    り、該上部扉及び下部扉の昇降がガイドされるようにな
    っている請求項4記載の自動販売機。
  6. 【請求項6】 前記上部及び下部昇降機構は、前記スラ
    イド部材の先端側に設けられたピニオンと、前記上部扉
    及び下部扉の対応するものの幅方向両側においてそれぞ
    れその高さ方向に沿って設けられ、各々対応する前記ピ
    ニオンと噛み合うラックとを有する請求項3ないし5の
    いずれかに記載の自動販売機。
  7. 【請求項7】 前記上部連結機構は、前記上部扉の幅方
    向における両側面に対し、それぞれ一方の端部側が回転
    可能に結合されるとともに、他方の端部側が前記自動販
    売機本体の側面に回転可能に結合され、前記上部扉を前
    記自動販売機本体に対し前記第一開位置と第一閉位置と
    の間で旋回可能に結合する上部リンクと、該上部リンク
    を前記自動販売機本体に対し前記第一開位置と前記第一
    閉位置との2位置を保持可能に結合する上部ターンオー
    バ機構とを備える一方、 前記下部連結機構は、前記上部リンクの旋回を妨げない
    位置関係で前記下部扉の幅方向における両側面に対し、
    それぞれ一方の端部側が回転可能に結合されるととも
    に、他方の端部側が前記自動販売機本体の側面に回転可
    能に結合され、前記下部扉を前記自動販売機本体に対し
    前記第二開位置と第二閉位置との間で旋回可能に結合す
    る下部リンクと、該下部リンクを前記自動販売機本体に
    対し前記第二開位置と前記第二閉位置との2位置を保持
    可能に結合する下部ターンオーバ機構とを備える請求項
    1又は2に記載の自動販売機。
  8. 【請求項8】 前記上部開口部を塞いだ状態で前記上部
    扉を施錠する上部施錠部と、 前記下部開口部を塞いだ状態で前記下部扉を施錠する下
    部施錠部と、 前記上部施錠部と前記下部施錠部とを、所定の施錠操作
    により一括して施錠状態となし、また所定の解錠操作に
    より一括して解錠状態となす共通錠操作部と、 を備える請求項1ないし7のいずれかに記載の自動販売
    機。
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