JPH10293326A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JPH10293326A
JPH10293326A JP9100659A JP10065997A JPH10293326A JP H10293326 A JPH10293326 A JP H10293326A JP 9100659 A JP9100659 A JP 9100659A JP 10065997 A JP10065997 A JP 10065997A JP H10293326 A JPH10293326 A JP H10293326A
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千浩 田中
Yasushi Takano
靖 高野
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武義 宇敷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置の製造方法において、基板上に
形成されるパターン構造にパターニング不良が発生して
も、表示不良をきたすことのない新規の液晶表示装置の
製造方法を提供する。 【解決手段】 ガラス基板10の表面上に酸化Taから
なる下地層11が形成され、この下地層11の上に、配
線層12及びこれに接続されたMIM素子が形成され、
このMIM素子はさらに透明電極16に接続されてい
る。これらのパターン構造の非形成領域A,B,Cに対
してエッチング処理を行うことによってパターン間の膜
残りを防止する残部除去工程をパターン構造の製造工程
中に設ける。この工程は、好ましくは接続層13をパタ
ーニングする工程と同時に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置の製造
方法に係り、特に、液晶表示装置を構成する基板の内面
上のパターン構造に対する処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置の概略構造として
は、透光性基板の表面上に配線や画素電極等からなる表
面構造を形成してなる2枚のガラス等からなる基板を相
互に所定間隔で貼り合わせ、液晶基板の間に液晶を封入
したものがほとんどである。液晶基板の構造としては、
透光性基板の表面上に画素領域に対応する表面構造をマ
トリクス状に配列させたものや、各画素領域に対応する
表面構造毎にTFT(薄膜トランジスタ)やTFD(薄
膜ダイオード)等のアクティブ素子を設け、配線層をア
クティブ素子を介して画素電極に接続したもの等があ
る。
【0003】各種の液晶表示装置においては、基板の内
面上に配線層を形成し、この配線層に接続された画素電
極を画素領域毎に設けるようにしている。上記のように
アクティブ素子を設けるタイプの例えばアクティブマト
リクス型の液晶表示装置においては、アクティブ素子を
配線層と画素電極との間に接続し、アクティブ素子の特
性によって配線層から画素電極へ与えられる電位を制御
するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の各種の液晶表示
装置においては、基板の内面上に配線層、画素電極、ア
クティブ素子等の形成のためにパターン構造を形成する
必要があるが、このパターン構造を形成する際に、パタ
ーニング不良によって、本来、所定のパターン部が形成
されない領域に膜が残るいわゆる膜残りが発生し、この
膜残りによって電気的な短絡が発生して、表示不良をき
たすという問題点がある。
【0005】このような表示不良は、近年の液晶表示装
置の高精細化や小型化、或いは画素数の増大に伴って急
激に増大してきており、液晶表示装置の歩留まりを低下
させる原因の一つとなっている。
【0006】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、液晶表示装置の製造方法におい
て、基板上に形成されるパターン構造にパターニング不
良が発生しても、表示不良をきたすことのない新規の液
晶表示装置の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、配線層及び画素電極を含むパ
ターン構造を内面上に備えた2枚の基板によって液晶層
を挟持した構造を有する液晶表示装置の製造方法におい
て、前記パターン構造の非形成領域において前記パター
ン構造の形状不良に起因して発生する可能性のあるパタ
ーン残部を除去するための残部除去工程を設けるもので
ある。
【0008】この手段によれば、パターン構造の非形成
領域において発生するパターン残部(膜残り部分)を除
去するための残部除去工程を設けているので、パターン
間の短絡を防止することができ、表示不良を低減するこ
とができるため、製品の歩留まりを高めることができ
る。
【0009】ここで、前記残部除去工程においては、前
記パターン構造の非形成領域を処理するためのマスク形
成を行う段階と、該マスク形成を行った状態で前記パタ
ーンの非形成領域のエッチング処理を行う段階とを有す
ることが好ましい。
【0010】この手段によれば、非形成領域を処理する
ためのマスクを形成し、このマスクを介してエッチング
処理を施すようにしているため、パターン構造に影響を
与えることなく、パターン構造の主要部をパターニング
した後であれば、製造工程中の適宜の時点で処理するこ
とが可能となる。
【0011】この場合にはさらに、前記マスク形成を行
う段階において前記非形成領域以外の部分の処理をも可
能とするマスクパターンを形成し、前記エッチング処理
を行う段階において非形成領域とともに前記パターン構
造の一部をパターニングすることが望ましい。
【0012】この手段によれば、残部除去工程におい
て、共通のマスクにより非形成領域以外の部分のパター
ニングも同時に行うことができるため、製造工程を簡易
化することができ、製造コストの増大を抑制することが
できる。
【0013】また、基板上に第1の導電体を含む導通パ
ターンを形成する工程と、該導通パターンを介して給電
することにより前記第1の導電体の表面に陽極酸化によ
る絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜の表面上に第2の
導電体及び第3の導電体を形成する工程と、前記絶縁膜
を形成する工程よりも後において前記導通パターンの少
なくとも一部を除去する工程とを有し、前記第1の導電
体、前記絶縁膜及び前記第2の導電体並びに前記第1の
導電体、前記絶縁膜及び前記第3の導電体によって前記
配線層と前記画素電極との間に直列に接続された一対の
電極−絶縁体−電極構造を有する2端子型非線形素子を
形成し、前記パターン構造の非形成領域をエッチングす
ることによりパターン残部を除去するための工程と前記
導通パターンの少なくとも一部を除去する工程とを兼ね
ることが好ましい。
【0014】この手段によれば、配線層と画素電極との
間に直列に接続された一対の電極−絶縁体−電極構造を
有する2端子型非線素子を形成することによって非線形
素子の電圧電流特性の非対称性を低減するようにした場
合に、パターン残部を除去する工程と、導通パターンの
少なくとも一部を除去する工程とを同時に行うことが可
能であり、残部除去工程の付加による工程数の増加を抑
制することができる。
【0015】この場合にはさらに、前記残部除去工程
は、前記導通パターンの少なくとも一部を除去する工程
と同時に行われる、前記第1の導電体とほぼ同材質で形
成されるパターン残部を除去するための段階と、前記第
2の導電体及び前記第3の導電体とほぼ同材質で形成さ
れるパターン残部を除去するための段階とを有すること
が望ましい。
【0016】この手段によれば、残部除去工程として
は、第1の導電体とほぼ同材質で形成されるパターン残
部を除去するための段階と、第2の導電体及び第3の導
電体とほぼ同材質で形成されるパターン残部を除去する
ための段階を有するものとし、第1の導電体とほぼ同材
質で形成されるパターン残部を除去するための段階を、
導通パターンの少なくとも一部を除去する工程と同時に
行うことによって、導電体の材質毎に効率よく処理を施
すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る実施形態について説明する。
【0018】(第1実施形態)図1及び図2は、第1実
施形態における液晶表示装置の素子側基板の表面構造の
平面図及び断面図を示すものである。透明なガラス基板
10の表面上に酸化Taからなる厚さ800〜1000
Å程度の下地層11が形成され、その表面上にTaから
なる厚さ2000Å程度の導通層とCr等からなる厚さ
1500Å程度の被覆層の2層構造からなる配線層12
が形成されている。また、図1に示すように、下地層1
1の表面上にはTaからなる接続層13も形成されてい
る。
【0019】接続層13の表面上には後述する陽極酸化
法によって厚さ200〜600Å程度の薄い絶縁膜が形
成されており、接続層13の一端側の絶縁膜の表面上に
は、上記被覆層が延長されて形成された第1電極部12
aが被覆し、相互に導電接触している。また、接続層1
3の他端側の絶縁膜の表面上には、Cr等からなる電極
層15に延長形成された第2電極部15aが被覆し、導
電接触している。
【0020】上記構造においては、第1電極部12aと
接続層13とが絶縁膜を介して接合していることによ
り、MIM(金属−絶縁体−金属)素子が構成されてい
る。また、接続層13と第2電極部15aとが絶縁膜を
介して接合していることにより、同様のMIM素子が構
成されている。これらの構造は、配線層12の側から見
て、Cr、絶縁膜、Taの順に積層されたMIM素子
と、Ta、絶縁膜、Crの順に積層されたMIM素子と
が直列に接続されているものである。このように一対の
MIM素子を直列に接続するのは、MIM素子の有する
電流−電圧特性における非線形性の極性に基づく非対称
性を解消し、素子特性を向上させるためのものである。
【0021】電極層15は、画素領域にほぼ対応した平
面形状を備えたITO(インジウムスズ酸化物)等から
なる透明電極16に導電接続されている。この結果、上
記配線層12と透明電極16との間に、2つのMIM素
子が直列に接続されていることとなる。
【0022】このようなパターン構造において、図1に
示すパターンの非形成領域A、B及びCには、パターン
構造に含まれる各パターン部のパターニング時に膜残り
が発生する危険性がある。この膜残りを放置すると、各
パターン部の間が短絡して当該画素に表示不良が発生す
る。この表示不良は、液晶表示体において、白若しくは
黒の点欠陥の原因となる。
【0023】次に、図3乃至図7を参照して、本実施形
態における上記液晶基板の製造方法について説明する。
なお、図3及び図4は、図1に示すIV−IV線に沿って切
断した断面を示すものである。
【0024】まず、図3(a)に示すように、ガラス基
板10の表面上にTaをスパッタリング法等によって堆
積させ、熱酸化によって下地層11を形成する。この下
地層11は、酸化Taを直接スパッタリングすることに
よっても形成できる。この下地層11は、上層に形成さ
れる配線層、MIM素子、透明電極等の密着性を高める
ために形成されるものであり、また、ガラス基板10に
含まれているNa等の汚染を防止するために設ける場合
もある。さらに、上層構造を形成する際に用いるエッチ
ング液からガラス基板10を保護するために設ける場合
もある。
【0025】次に、下地層11の表面上にTaをスパッ
タリング法等によって全面的に堆積し、所定のパターニ
ングを施すことによって、導通パターン12Aを形成す
る。この導通パターン12Aは図5に示すような平面パ
ターンであり、液晶表示領域に対応する基板上の領域内
に複数平行に並列するように形成され、配線層12の下
層を構成する導通層となる配線パターン部12A−1
と、配線パターン部12A−1の延長方向に複数形成さ
れ、配線パターン部の途中から突出して直角に屈曲した
形状に設けられた電極パターン部12A−2と、複数の
配線パターン部12A−1の端部に接続された連結パタ
ーン部12A−3とから構成されている。導通パターン
12Aの各配線パターン部12A−1及び電極パターン
部12A−2は、連結パターン12A−3によって相互
に導電接続されている。
【0026】次に、上記の液晶基板を所定の電解液中に
浸漬し、導通パターン12Aと電解液との間に所定の電
圧を印加して、導通パターン12Aの電極パターン部1
2A−2の表面に陽極酸化を施す。この陽極酸化によっ
て、図3(b)に示すように酸化Taからなる薄い絶縁
膜14が形成される。この絶縁膜14は、形成後に熱処
理を施され、所定条件で冷却されることにより、ピンホ
ールの除去や膜質の安定化が図られる。
【0027】次に、図3(c)に示すように、上記構造
の上にCrをスパッタリング法等によって堆積し、導電
パターン12Aの配線パターン部12A−1上に配線パ
ターン部12Bを形成するとともに、電極パターン12
A−2の端部にかかる電極層15を形成する。配線パタ
ーン部12Bは、図6に示すように、配線パターン部1
2A−1を被覆するとともに、配線パターン部12A−
1から張り出して電極パターン部12A−2に一部かか
るように形成された第1電極部12aを備えている。
【0028】次に、図4(a)に示すように、電極パタ
ーン部12A−2の基部をエッチングによって除去し、
配線パターン部12A−1から離れた接続層13を形成
する。このエッチング工程においては、同時に、連結パ
ターン部12A−3をも除去する。
【0029】本実施形態においては、上記エッチング工
程において、上記電極パターン部12A−2の基部とと
もに、図1に示す非形成領域A,B,Cの部分を開口さ
せたマスクを形成し、これらの非形成領域についてもエ
ッチング処理を施すようにしている。本工程においてエ
ッチングする領域の平面パターンは図7に斜線により示
されており、上記マスクの開口部Dに対応したものであ
る。
【0030】図7の斜線部で示される開口部Dを有する
形状のマスクは、通常のフォトリソグラフィ法によっ
て、感光性レジストを塗布して所望のパターンで露光
し、現像することによって形成され、図7の斜線部以外
の部分がレジスト層で覆われる。このマスク形成を行う
段階においては、Ta若しくはその酸化絶縁膜からなる
Taパターン部と、CrからなるCrパターン部とがガ
ラス基板10上に形成されている。
【0031】実際には、後述するように、図7に示すマ
スクを用いて、まず、Crを選択的にエッチング除去す
るためのウェットエッチングを行う。このエッチングで
は、例えば、第2セリウムアンモニウムと硝酸を混合し
た水溶液を用いる。ただし、ドライエッチングにより行
うことも可能である。次に、Ta及び酸化Taをエッチ
ング除去するためにエッチングを行う。このエッチング
では、例えば、SF4若しくはCF4 と酸素とを混合
したエッチングガスにより、プラズマエッチングや反応
性イオンエッチング等のドライエッチングを行う。
【0032】最後に、図4(b)に示すように、電極層
15に一部がかかるように、透明電極16をスパッタリ
ング法等によって形成する。
【0033】図8には、本実施形態におけるパターニン
グ工程の概略手順を示す。まず、上述の導通パターン1
2Aをパターニングするための、Ta−スパッタリング
工程、Ta−フォトリソグラフィ工程及びTa−エッチ
ング工程が順次実施され、その後に、Taを陽極酸化す
るための陽極酸化工程が実施される。次に、上記の配線
層12及び電極層15をパターニングするための、Cr
−スパッタリング工程、Cr−フォトリソグラフィ工程
及びCr−エッチング工程が順次実施される。
【0034】次に、上述のマスクを形成するための追加
フォトリソグラフィ工程を実施し、ガラス基板10上に
図7に示す開口部Dを有するマスクを形成し、Cr−エ
ッチング工程及びTaエッチング工程を順次行う。しか
る後に、上記画素電極16を形成するための、ITOス
パッタリング工程、ITOフォトリソグラフィ工程及び
ITOエッチング工程を行い、最終的に図1に示す平面
形状のパターン構造を形成する。
【0035】この実施形態においては、図4(a)に示
すMIM素子のパターニング工程で酸化Ta及びTaの
エッチング除去を行うため、この工程において同時に、
非形成領域A,B,Cに対するエッチングを行って膜残
りを除去し、パターン間の短絡を防止している。したが
って、追加フォトリソグラフィ工程の後のCr−エッチ
ング工程のみの追加で表示不良を確実に防止することが
でき、製造コストの増加も抑制できる。
【0036】上記実施形態においては、追加フォトリソ
グラフィ工程において形成されたマスクによってCrの
エッチングとTaのエッチングを順次行っているが、い
ずれか一方のみでも本発明の効果を得ることはできる。
例えば、上記マスクによってTa(及び酸化Ta)のエ
ッチング工程のみを接続層13のパターニングと同時に
行う場合には、追加工程を何ら必要とせず、接続層13
のパターニング時のマスクパターンの形状を変えるだけ
で対処できるため、製造コストの増大を回避することが
できる。
【0037】上記のマスク形成後のCr−エッチング工
程とTa−エッチング工程の順番は、2つの理由から、
上記のようにCrに対するエッチングを先に行うことが
好ましい。一つの理由は、CrパターンはTaパターン
よりも後に形成されているため、エッチングの順番とし
ては、表面側に形成されている(後から形成された)C
rを先に除去しないと、CrとTaの膜残り部分が万一
重なっている場合、双方を確実に除去できないというも
のである。もう一つの理由は、ウェットエッチング(C
rエッチ)を先に行うことによって、表面に何かが付着
するとエッチングができなくなるウェットエッチングの
弱点に起因する影響を低減させ、また、ドライエッチン
グによるマスク(レジスト)のダメージ(損傷)によっ
て発生する可能性のあるウェットエッチングにおけるエ
ッチング不良を回避するというものである。
【0038】上記の図7に示す開口部Dは、パターン間
の短絡の発生しやすい部分のみに例えばスリット状に形
成してもよい。特に、図1に示す非形成領域A,B,C
で示す部分毎に、当該領域に沿ったスリット状の開口部
をそれぞれ設けてもよい。また、上記開口部Dの幅やス
リット状の開口部の幅は適宜でよく、これらの開口部の
平面形状は、パターン間の短絡を有効に防止できる平面
形状であれば適宜の形状でよい。
【0039】(第2実施形態)図9には、第1実施形態
と同様の図1に示すパターン構造を形成するための、第
1実施形態とは異なる第2実施形態における概略手順を
示す。この実施形態においては、上記の陽極酸化工程を
行った後に、Cr−スパッタリング工程を行うまでは第
1実施形態と全く同様であるが、その後に、Crのパタ
ーニングを行うことなく、図7に示す開口部Dを備えた
マスクを形成する追加フォトリソグラフィ工程を実施
し、上述と同様のCr−エッチング工程及びTa−エッ
チング工程を行う。このTa−エッチング工程において
は上記と同様に島状の接続層13が形成される。
【0040】その後、上記第1実施形態と同様の配線層
12及び電極層15を形成するためのCr−フォトリソ
グラフィ工程及びCr−エッチング工程を順次実施す
る。最後に、ITOスパッタリング工程、ITOフォト
リソグラフィ工程及びITOエッチング工程を順次行
う。
【0041】この実施形態においては、第1実施形態と
工程順は異なるものの、第1実施形態と同じ工程数にて
同様に非形成領域A,B,Cの膜残りを防止することが
できる。
【0042】(第3実施形態)図10には、さらに異な
る第3実施形態における概略手順を示す。この実施形態
においても、図1に示すものと同様のパターン構造を形
成する。この実施形態では、導通パターン12Aの形成
工程である、Ta−スパッタリング工程、Ta−フォト
リソグラフィ工程及びTa−エッチング工程、陽極酸化
工程、配線層12及び電極層15の形成工程である、C
r−スパッタリング工程、Cr−フォトリソグラフィ工
程及びCr−エッチング工程を行った後、先に、ITO
スパッタリング工程、ITOフォトリソグラフィ工程及
びITOエッチング工程を順次実施する。
【0043】その後、追加フォトリソグラフィ工程によ
り図7に示す開口部Dとほぼ同様の開口部を備えたマス
クを形成する。ここで、マスクにおける画素電極の形成
位置の周囲部における開口部の開口縁部は、開口部Dの
場合よりもやや、図1に示す画素電極16の外縁部より
外側に配置されるように設定される。
【0044】次に、上記マスクを介して、ITOエッチ
ング工程、Cr−エッチング工程及びTa−エッチング
工程を順次実施する。このITOエッチング工程は、上
記画素電極16のパターニング時と同様に、王水やふっ
酸等のウェットエッチング等にて行う。なお、このTa
−エッチング工程において上記実施形態と同様に接続層
13が形成される。
【0045】この実施形態では、図1に示すパターン構
造を全て完成させた後に非形成領域A,B,Cをエッチ
ング処理するようになっており、画素電極16を構成す
るためのITOパターンの膜残りも防止できる。
【0046】上記の各実施形態においてパターン構造を
形成するTa(酸化Ta)、Cr、ITOの3つのパタ
ーンの膜残りを全て除去することが最も好ましいが、こ
れらの3つのパターンのうちのいずれか1つ又は2つに
ついて膜残りを除去するだけでも大きな効果が得られ
る。
【0047】上記実施形態では、膜残りを除去する工程
の一部(Ta及び酸化Taを除去する段階)を従来から
存在したパターニング工程(接続層13を形成する工
程)と同時に行っているが、この膜残りを除去する工程
は、工程数が増加しても構わなければ、従来の製造工程
に対して新たに設けてもよい。
【0048】膜残りを除去するための領域は、非形成領
域の一部だけでもよく、膜残りが発生し易い部分のみ、
或いは短絡し易い部分のみに対して処理を行っても効果
が得られる。
【0049】膜残りを複数の除去段階によって行う場合
には、上層に存在する材質(後から形成された材質)に
対する除去段階を先に、下層に存在する材質(先に形成
された材質)に対する除去段階を後に行うことが、確実
な除去を行う上でより好ましい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果を奏する。
【0051】請求項1によれば、パターン構造の非形成
領域において発生するパターン残部(膜残り部分)を除
去するための残部除去工程を設けているので、パターン
間の短絡を防止することができ、表示不良を低減するこ
とができるため、製品の歩留まりを高めることができ
る。
【0052】請求項2によれば、非形成領域を処理する
ためのマスクを形成し、このマスクを介してエッチング
処理を施すようにしているため、パターン構造に影響を
与えることなく、パターン構造の主要部をパターニング
した後であれば、製造工程中の適宜の時点で処理するこ
とが可能となる。
【0053】請求項3によれば、残部除去工程におい
て、共通のマスクにより非形成領域以外の部分のパター
ニングも同時に行うことができるため、製造工程を簡易
化することができ、製造コストの増大を抑制することが
できる。
【0054】請求項4によれば、配線層と画素電極との
間に直列に接続された一対のMIM素子を形成すること
によってMIM素子の電圧電流特性の非対称性を低減す
るようにした場合に、残部除去工程の少なくとも一部
を、導通パターンの少なくとも一部を除去する工程と同
時に行うことが可能であり、残部除去工程の付加による
工程数の増加を抑制することができる。
【0055】請求項5によれば、残部除去工程として
は、第1の導電体とほぼ同材質で形成されるパターン残
部を除去するための段階と、第2の導電体及び第3の導
電体とほぼ同材質で形成されるパターン残部を除去する
ための段階を有するものとし、第1の導電体とほぼ同材
質で形成されるパターン残部を除去するための段階を、
導通パターンの少なくとも一部を除去する工程と同時に
行うことによって、導電体の材質毎に効率よく処理を施
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の実施形態を示すた
めの素子側の液晶基板の表面構造を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿って切断した状態を示す断
面図である。
【図3】本発明に係る液晶表示装置の製造方法の第1実
施形態を示す工程断面図(a)〜(c)である。
【図4】同実施形態を示す工程断面図(a)及び(b)
である。
【図5】同実施形態を示す工程平面図である。
【図6】同実施形態を示す工程平面図である。
【図7】同実施形態を示す工程平面図である。
【図8】同実施形態を示す工程説明図である。
【図9】第2実施形態を示す工程説明図である。
【図10】第3実施形態を示す工程説明図である。
【符号の説明】
10 ガラス基板 11 下地層 12 配線層 12A 導電パターン 12A−1 配線パターン部 12A−2 電極パターン部 12A−3 連結パターン部 13 接続層 14 絶縁膜 15 電極層 16 透明電極 A,B,C 非形成領域 D 開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線層及び画素電極を含むパターン構造
    を内面上に備えた2枚の基板によって液晶層を挟持した
    構造を有する液晶表示装置の製造方法において、前記パ
    ターン構造の非形成領域において前記パターン構造の形
    状不良に起因して発生する可能性のあるパターン残部を
    除去するための残部除去工程を設けたことを特徴とする
    液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記残部除去工程に
    おいては、前記パターン構造の非形成領域を処理するた
    めのマスク形成を行う段階と、該マスク形成を行った状
    態で前記パターンの非形成領域のエッチング処理を行う
    段階とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記マスク形成を行
    う段階において前記非形成領域以外の部分の処理をも可
    能とするマスクパターンを形成し、前記エッチング処理
    を行う段階において非形成領域とともに前記パターン構
    造の一部をパターニングすることを特徴とする液晶表示
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 基板上に第1の導電体を含む導通パター
    ンを形成する工程と、該導通パターンを介して給電する
    ことにより前記第1の導電体の表面に陽極酸化による絶
    縁膜を形成する工程と、該絶縁膜の表面上に第2の導電
    体及び第3の導電体を形成する工程と、前記絶縁膜を形
    成する工程よりも後において前記導通パターンの少なく
    とも一部を除去する工程とを有し、前記第1の導電体、
    前記絶縁膜及び前記第2の導電体並びに前記第1の導電
    体、前記絶縁膜及び前記第3の導電体によって前記配線
    層と前記画素電極との間に直列に接続された一対の電極
    −絶縁体−電極構造を有する2端子型非線形素子を形成
    し、前記パターン構造の非形成領域をエッチングするこ
    とによりパターン残部を除去するための工程と前記導通
    パターンの少なくとも一部を除去する工程とを兼ねるこ
    とを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記残部除去工程
    は、前記導通パターンの少なくとも一部を除去する工程
    と同時に行われる、前記第1の導電体とほぼ同材質で形
    成されるパターン残部を除去するための段階と、前記第
    2の導電体及び前記第3の導電体とほぼ同材質で形成さ
    れるパターン残部を除去するための段階とを有すること
    を特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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