JPH10292803A - スライドシリンダ - Google Patents

スライドシリンダ

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JPH10292803A
JPH10292803A JP11504497A JP11504497A JPH10292803A JP H10292803 A JPH10292803 A JP H10292803A JP 11504497 A JP11504497 A JP 11504497A JP 11504497 A JP11504497 A JP 11504497A JP H10292803 A JPH10292803 A JP H10292803A
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太 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体圧の供給により端部材1,2の間で進退
自在に変位する移動ブロック6と、端部材1,2の間に
架設したガイドレール4に沿って移動ブロック6の変位
に伴ってスライドする従動部7とを備えたスライドシリ
ンダについて、従動部7の変位が本来のストロークの中
途で停止させられたときに発生する衝撃を吸収する機能
を備えたスライドシリンダを提供する。 【解決手段】 移動ブロック6および従動部7を従動部
7のスライド方向に所定距離だけ相対変位自在に連結
し、移動ブロック6および従動部7の間に配置したバネ
手段29により従動部7をそのスライド方向の一方に弾
性付勢することにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧アクチュエ
ータの一種であるスライドシリンダに係り、更に詳しく
は、その構成部品である移動ブロックに従動する従動部
の変位が、本来のストロークの中途で停止させられたと
きに発生する衝撃を吸収する機能を備えたスライドシリ
ンダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から図6に示すように、流体圧の供
給により端部材51,52の間で進退自在に変位する移
動ブロック53と、端部材51,52の間に架設したガ
イドレール54に沿って移動ブロック53の変位に伴っ
てスライドする従動部55とを備えたスライドシリンダ
が知られており、このスライドシリンダにおいては、移
動ブロック53および従動部55が連結ボルトまたはカ
チコミ部材(図示せず)等により互いに固定的に連結さ
れている。
【0003】また移動ブロック53の側面に磁石56が
取り付けられるとともに、この磁石56と対向するよう
に端部材51,52の間にセンサ取付用レール57が架
設され、このセンサ取付用レール57に、移動ブロック
53がストロークの一端限(図上下端限)に位置するこ
とを検出する磁気近接センサ58と、移動ブロック53
がストロークの他端限(図上上端限)に位置することを
検出する磁気近接センサ59とが取り付けられている。
【0004】図は、移動ブロック53および従動部55
がストロークの上端限に位置した状態を示しており、こ
の状態で、移動ブロック53内のシリンダ室(図示せ
ず)に流体圧を供給して移動ブロック53を下方に変位
させると、これに伴って従動部55がガイドレール54
に沿って下方にスライドし、移動ブロック53がその下
端面において、一方の端部材51に取り付けられたスト
ッパ60に当接してストロークの下端限に達した時点
で、これらの変位が停止する。
【0005】上記構成のスライドシリンダは例えば、従
動部55にエアチャック(図示せず)を搭載してこのエ
アチャックでワーク(図示せず)を釈放自在に保持し、
このワークを上記変位により、実装基板等の装着部品
(図示せず)に設けられた凹部状の装着部に装着(挿
入)するのに用いられ、この場合、移動ブロック53お
よび従動部55がストロークの下端限に達した時点で丁
度、ワークが装着部に装着される。
【0006】しかしながら、位置決め不良等によりワー
クが装着部以外の箇所で装着部品に当接すると、これに
よりワーク、エアチャック、従動部55および移動ブロ
ック53の変位が本来のストロークの中途で停止させら
れる。したがってこのときワークが装着部品に衝突して
大きな衝撃力が発生し、これによりワークまたはエアチ
ャックが破損したり、スライドシリンダが損傷したりす
る問題がある。
【0007】また従来、特開平7−158611号公報
に掲載されたスライドシリンダの緩衝機構が知られてい
るが、この従来の緩衝機構には、その構成要素をなすス
プリングがシリンダボディの外部に常時突出しているロ
ッドの端部の外周に配置されるために、この緩衝機構を
備えたスライトシリンダの長さが、緩衝機構を備えてい
ないスライドシリンダより長くなって、取付スペースが
大型化する問題があり、また上記したようにワークを装
着部品の装着部に装着する際に、ワークが装着部に正確
に装着されてもされなくてもピストンがそのストローク
の一端限に位置する状態が実現されるために、ピストン
がストロークの一端限に位置することを検出するために
設置される磁気近接センサでは、ワークが装着部に正確
に装着されたか否かを検出することができず、よって新
たにロッドの先端部に磁石を取り付けるとともに、連結
部材の対応する箇所に、連結部材およびロッドが相対変
位して緩衝機構が作動したことを検出する磁気近接セン
サを取り付けなければならない問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、流体圧の供給により端部材の間で進退自在に変位す
る移動ブロックと、端部材の間に架設したガイドレール
に沿って移動ブロックの変位に伴ってスライドする従動
部とを備えたスライドシリンダにおいて、従動部の変位
が本来のストロークの中途で停止させられたときに発生
する衝撃を吸収する機能を備えたスライドシリンダを提
供することを目的とする。
【0009】また設備の仕様変更または改造等で、後
(あと)から緩衝機構の追加が必要になった場合におい
ても、緩衝機構を備えたスライドシリンダの外形寸法お
よび取付寸法が大型化せず、もってこの緩衝機構を備え
たスライドシリンダを、緩衝機構を備えていないスライ
ドシリンダの場合と同じ大きさの取付スペースに装着す
ることが可能なスライドシリンダを提供することを目的
とする。
【0010】またこれに加えて、スライドシリンダに緩
衝機構が備えられても、一組の磁石および磁気近接セン
サが、従動部がストロークの一端限に位置することを検
出する機能と、ワークが装着部に正確に装着されたか否
かを検出する機能とを兼ね備えており、もってこの後者
の機能を得るために新たに磁石および磁気近接センサを
設置する必要がないスライドシリンダを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるスライドシリンダは、流体
圧の供給により端部材の間で進退自在に変位する移動ブ
ロックと、前記端部材の間に架設したガイドレールに沿
って前記移動ブロックの変位に伴ってスライドする従動
部とを備えたスライドシリンダであって、前記移動ブロ
ックおよび前記従動部を前記従動部のスライド方向に所
定距離だけ相対変位自在に連結し、前記移動ブロックお
よび前記従動部の間に配置したバネ手段により前記従動
部をそのスライド方向の一方に弾性付勢することにし
た。
【0012】また本発明の請求項2によるスライドシリ
ンダは、上記した請求項1のスライドシリンダにおい
て、従動部の外面に取り付けられた磁石と、端部材の間
に架設したセンサ取付用レールに取り付けられて前記従
動部がストロークの一端限に位置することを検出する磁
気近接センサとを含むことにした。
【0013】上記構成を備えた本発明の請求項1による
スライドシリンダにおいては、移動ブロックおよび従動
部が所定距離だけ相対変位自在に連結されるとともにこ
の両者の間にバネ手段が介装されるために、ワークを装
着部品の装着部に装着する際にワークが装着部以外の箇
所で装着部品に当接して、従動部の変位が本来のストロ
ークの中途で停止させられると、移動ブロックが単独で
バネ手段の弾性に抗して変位し続ける。したがってこの
バネ手段の弾性に抗する相対変位により、緩衝作用を奏
することが可能となる。
【0014】また互いに変位自在に連結された移動ブロ
ックおよび従動部の間にバネ手段を配置する構成である
ために、この緩衝機構を備えたスライドシリンダの外形
寸法および取付寸法が大型化することもない。
【0015】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるスライドシリンダにおいては、端部
材の間に架設したセンサ取付用レールに取り付けられる
磁気近接センサと組み合わされる磁石が、上記従来技術
のように移動ブロックではなく、従動部の外面に取り付
けられるために、この一組の磁石および磁気近接センサ
が、従動部がストロークの一端限に位置することを検出
する機能と、ワークが装着部に正確に装着されたか否か
を検出する機能とを兼ね備えることになる。この後者の
機能は、以下のようなものである。
【0016】すなわち、従動部に搭載したエアチャック
またはバキュームパッド等の保持部材に保持されたワー
クが装着部に正確に装着されると、このとき、磁石を外
面に取り付けた従動部がストロークの一端限に位置する
ために、磁気近接センサが磁石の磁力を感知して検出信
号を出力する。したがってこれにより従動部がストロー
クの一端限に位置したことと、ワークが装着部に正確に
装着されたこととが検知される。これに対して、従動部
に搭載したエアチャックまたはバキュームパッド等の保
持部材に保持されたワークが装着部以外の箇所で装着部
品に当接すると、ワーク、保持部材および従動部の変位
が本来のストロークの中途で停止し、よって従動部に取
り付けられた磁石の変位も本来のストロークの中途で停
止する。したがってこの磁石が磁気近接センサを作動さ
せずに、一定時間経っても磁気近接センサから信号が送
られないために、これをシーケンサ側が装着不良と判断
する。したがってこれによりワークが装着部以外の箇所
で装着部品に当接して装着部に正確に装着されず、その
結果として緩衝機構が緩衝作動したことが検知される。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0018】図1は、当該実施形態に係るスライドシリ
ンダの一部切欠した正面図を示しており、図2は図1に
おけるA−A線拡大断面図である。
【0019】当該実施形態に係るスライドシリンダは先
ず、図上上下一対の端部材1,2を備えており、この一
対の端部材1,2の間に、ロッド3、ガイドレール4お
よびセンサ取付用レール5が互いに平行に架設され、ロ
ッド3の軸方向に沿って移動ブロック6が変位自在に外
挿され、ガイドレール4に従動部としてのスライドテー
ブル7が同じく軸方向にスライド自在に組み付けられて
いる。
【0020】またスライドテーブル7のセンサ取付用レ
ール5側の側面に磁石(永久磁石またはマグネットとも
称する)8が取り付けられており、これと対向するセン
サ取付用レール5に、スライドテーブル7がストローク
の一端限(図上下端限)に位置することを検出する磁気
近接センサ9と、スライドテーブル7がストロークの他
端限(図上上端限)に位置することを検出する磁気近接
センサ10とがそれぞれ着脱自在かつ取付位置調節自在
に取り付けられている。
【0021】ロッド3は中空であってかつ軸方向に二分
割されており、上下一対の分割体3a,3bの間にピス
トン11が挾み込まれて支持されている。分割体3a,
3bはそれぞれ、その一端において端部材1,2の内側
面に設けられた凹部1aに挿入されるとともに、他端に
おいてピストン11の端面に設けられた凹部11aに挿
入されている。分割体3a,3bと端部材1,2との間
はそれぞれOリング等のパッキン12によりシールされ
ている。
【0022】移動ブロック6に孔状の貫通部13が軸方
向に沿って設けられて、この貫通部13に円筒状のシリ
ンダチューブ14が内挿嵌着されており、このシリンダ
チューブ14の軸方向端部にそれぞれ閉止部材15が嵌
着され、この閉止部材15の内周にロッド3が軸方向に
相対変位自在に貫挿されている。閉止部材15はそれぞ
れ穴用止め輪16により抜け止めされており、シリンダ
チューブ14および閉止部材15の間がOリング等のパ
ッキン17によりシールされ、閉止部材15およびロッ
ド3の間がロッドシール18によりシールされ、ピスト
ン11およびシリンダチューブ14の間がピストンシー
ル19によりシールされている。
【0023】シリンダチユーブ14内のシリンダ室20
が、ピストン11により上下一対の圧力室21に仕切ら
れており、この一対の圧力室21にそれぞれ流体圧とし
ての圧縮空気を給排するべく、端部材1,2の外側面に
それぞれ配管ポート22が設けられている。図上下側の
配管ポート22はオリフィス23および図上下側のロッ
ド3の分割体3aの中空部を介して図上下側の圧力室2
1に連通している。一方、図示しない上側の配管ポート
は同じくオリフィスおよび図上上側のロッド3の分割体
3bの中空部を介して図上上側の圧力室21に連通して
いる。ロッド3の分割体3a,3bの他端とこれを挿入
したピストン11の端面との間にはそれぞれ、圧縮空気
を通す間隙状の流路24が設けられている。
【0024】スライトテーブル7はガイドレール4に跨
乗配置されており、これを可能にするべくスライドテー
ブル4の背面に、ガイドレール4と嵌め合わされる凹部
(図示せず)が設けられている。そしてガイドレール4
の両側面およびこれと対向する凹部の内面にそれぞれ一
対の直線状の軌道溝25が焼き入れ、研磨により軸方向
に沿って設けられており、この軌道溝25に多数のボー
ル(図示せず)が転動自在に介装されてリニアボールベ
アリング(図示せず)が構成されている。リニアボール
ベアリングは、ガイトレール4に対するスライドテーブ
ル7の円滑かつ高精度な軸方向の相対移動を可能にする
ものである。スライドテーブル7には搭載面7aが設け
られている。
【0025】スライドテーブル7の移動ブロック6側の
側面に、断面略円形のピン状を呈する係合部26が移動
ブロック6に向けて立設されており、このピン状の係合
部26が、移動ブロック6の対向面に設けられた係合凹
部27に軸方向に所定距離だけ相対変位自在に係合して
いる。係合凹部27は図2に示すように、軸方向に長い
長円形の開口形状を成している。相対変位のストローク
は、係合部26が係合凹部27の軸方向両開口縁に当接
する範囲である。また移動ブロック6とスライドテーブ
ル7とが相対変位の全ストロークにおいて直接接触する
ことがないように、移動ブロック6のスライドテーブル
7側の側面に切欠部6aが設けられており、この切欠部
6aの内面に上記した係合凹部27が開口している。
【0026】係合凹部27に連通するように、移動ブロ
ック6の内部に横孔状のバネ装着部28が軸方向に沿っ
て設けられており、このバネ装着部28にバネ手段とし
てのコイル状のスプリング29が内挿されている。バネ
装着部28の図上上側の開口は移動ブロック6の上側の
端面に開口しており、この開口がここに嵌着固定側スプ
リング受け30により閉塞され、このスプリング受け3
0と係合部26との間に、上記したスプリング29と、
更に従動側のスプリング受け31とが介装されている。
従動側のスプリング受け31はバネ装着部28の内面に
対して軸方向に摺動自在である。スプリング29は係合
部26の図上上側(ワーク後進側)に配置され、従動側
のスプリング受け31を介して、係合部26を備えたス
ライドテーブル7全体を図上下向き(ワーク前進向き)
に常時弾性付勢している。
【0027】また移動ブロック6の上下端面にそれぞれ
ストッパ受け32が設けられ、このストッパ受け32に
対向して、端部材1,2にそれぞれストッパまたはショ
ックアブソーバ33が取り付けられている。
【0028】つぎに上記構成を備えたスライドシリンダ
の作動を説明する。
【0029】このスライトシリンダを使用してワーク
(図示せず)を装着部品(図示せず)の装着部に装着
(挿入)する場合には、スライドテーブル7の搭載面7
aに保持部材としてのエアチャック(図示せず)を搭載
し、このエアチャックに釈放自在に保持されたワークを
装着部品の孔状または凹部状の装着部に正対させる。ま
た初動姿勢である図1の状態で、移動ブロック6はスト
ロークの上端限に位置しており、スライドテーブル7は
スプリング29の弾性および自重により移動ブロック6
に対する相対ストロークの下端限に位置している。
【0030】図1の状態で、下側の圧力室21に圧縮空
気を供給するとともに上側の圧力室21から圧縮空気を
排出すると、移動ブロック6が下方に変位し、これに伴
ってスプリング29、スプリング受け30,31、係合
部26を備えたスライドテーブル7、エアチャックおよ
びワークが移動ブロック6に対する相対的な位置関係を
変化させることなく下方に変位する。そして図3に示す
ように、移動ブロック6がその下端面に取り付けたスト
ッパ受け32においてショックアブソーバ33に当接
し、このショックアブソーバ33が作動してストローク
の下端限に達すると、これらの下向きの変位が停止し、
このとき丁度、ワークが装着部に装着される。またこの
ようにワークが装着部に正確に装着されると、スライド
テーブル7の側面に取り付けられた磁石8の磁界を磁気
近接センサ9が感知して装着完了の信号を外部に送り、
エアチャックの保持が解除されて装着作業が完了する。
【0031】これに対して、スライドシリンダ自体の位
置決め不良等が発生すると、ワークが装着部に装着され
ずに装着部以外の箇所で装着部品に当接する。このとき
係合部26は軸方向に所定距離だけ変位可能に移動ブロ
ック6と係合しており、ワークを保持したエアチャック
およびスライトテーブル7はワークが装着部以外の箇所
で装着部品に当接した状態で保持される。
【0032】一方、移動ブロック6は図4に示すよう
に、スプリング29の弾性に抗して本来のストローク下
端限まで下降し、これによりワークが装着部以外の箇所
で装着部品に当接してもワークに作用する負荷が吸収さ
れ、ワークやエアチャック、更にはスライドシリンダ自
体に不具合が発生するのを確実に阻止することができ
る。
【0033】またこのときは、スライドテーブル7が本
来のストローク下端限まで下降していないために、磁石
8が磁気近接センサ9を作動させずに、一定時間経って
も磁気近接センサ9から信号が送られず、これをシーケ
ンサ側が装着不良と判断し、装着不良に対応した次の作
動が自動的に開始される。したがってこの一組の磁石8
および磁気近接センサ9が、スライドテーブル7がスト
ロークの一端限に位置することを検出する機能と、ワー
クが装着部に正確に装着されたか否かを検出する機能と
を兼ね備えることになり、後者の機能を得るために新た
に磁石および磁気近接センサを設置する必要がない。
【0034】またこのスライドシリンダには、スライド
テーブル7に立設した係合部26、スプリング29およ
びスプリング受け30,31が移動ブロック6の内部に
組み込まれるために、緩衝機構41がスライドシリンダ
に備えられてもスライドシリンダの外形寸法および取付
寸法が大型化せず、よって緩衝機構41付きのスライド
シリンダを、緩衝機構を備えていないスライドシリンダ
と同じ大きさの取付スペースに交換的に取り付けること
ができる利点がある。
【0035】上記実施形態で説明した緩衝機構41はこ
れを、図5に示すようにロッドレスタイプのスライトシ
リンダに組み込むことも可能である。
【0036】すなわち、この図5のロッドレスタイプの
スライドシリンダは、一対の端部材1,2の間に架設し
たシリンダチューブ34の内部に圧縮空気を供給して、
複数の磁石36を備えたピストン35を往復動させ、磁
石36の磁力により磁性体製の移動ブロック6を従動さ
せ、これに伴ってスライドテーブル7をスライドさせる
ものである。
【0037】また上記した実施形態では何れも、スライ
ドテーブル7にピン状の係合部26が立設されて、この
係合部26が、移動ブロック6に設けられた係合凹部2
7に対して軸方向に相対変位自在に係合しているが、反
対に、係合部26を移動ブロック6に立設するとともに
スライドテーブル(従動部)7に係合凹部27を設ける
ようにしても良い。尚、この後者の場合には、スプリン
グ(バネ手段)29もスライドテーブル(従動部)7側
に配置される。また更に、係合部26および係合凹部2
7を設けることなく、スプリング(バネ手段)29を移
動ブロック6およびスライドテーブル(従動部)7の間
に直接介装することも考えられる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0039】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1によるスライドシリンダにおいては、移動ブロ
ックおよび従動部が所定距離だけ相対変位自在に連結さ
れるとともにこの両者の間にバネ手段が介装されるため
に、このバネ手段の弾性に抗する両者の相対変位によ
り、緩衝作用を奏することが可能である。したがって例
えば、上記したようにワークを装着部品の装着部に装着
する際にワークが装着部以外の箇所で装着部品に当接し
て、従動部の変位が本来のストロークの中途で停止させ
られることがあっても、衝撃によりワーク、エアチャッ
クまたはバキュームパッド等の保持部材またはスライド
シリンダが損傷するのを防止することができる。
【0040】また互いに変位自在に連結された移動ブロ
ックおよび従動部の間にバネ手段を配置する構成である
ために、この緩衝機構を備えたスライドシリンダの外形
寸法および取付寸法が大型化することがなく、よって緩
衝機構付きのスライドシリンダを、緩衝機構を備えてい
ないスライドシリンダと同じ大きさの取付スペースに交
換的に取り付けることができる。
【0041】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるスライドシリンダにおいては、端部
材の間に架設したセンサ取付用レールに取り付けられる
磁気近接センサと組み合わされる磁石が、上記従来技術
のように移動ブロックではなく、従動部の外面に取り付
けられるために、この一組の磁石および磁気近接センサ
が、従動部がストロークの一端限に位置することを検出
する機能と、ワークが装着部に正確に装着されたか否か
を検出する機能とを兼ね備えることになる。したがって
後者の機能を確保するために新たに磁石および磁気近接
センサを設置する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスライドシリンダの一
部切欠した正面図
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図
【図3】同スライドシリンダの作動状態を示す一部切欠
した正面図
【図4】同スライドシリンダの作動状態を示す一部切欠
した正面図
【図5】本発明の他の実施形態に係るスライドシリンダ
の一部切欠した正面図
【図6】従来例に係るスライドシリンダの正面図
【符号の説明】
1,2 端部材 1a,11a 凹部 3 ロッド 3a,3b 分割体 4 ガイドレール 5 センサ取付用レール 6 移動ブロック 6a 切欠部 7 スライドテーブル(従動部) 7a 搭載面 8,36 磁石 9,10 磁気近接センサ 11,35 ピストン 12,17 パッキン 13 貫通部 14,34 シリンダチューブ 15 閉止部材 16 穴用止め輪 18 ロッドシール 19 ピストンシール 20 シリンダ室 21 圧力室 22 配管ポート 23 オリフィス 24 流路 25 軌道溝 26 係合部 27 係合凹部 28 バネ装着部 29 スプリング(バネ手段) 30,31 スプリング受け 32 ストッパ受け 33 ショックアブソーバ 41 緩衝機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧の供給により端部材(1)(2)
    の間で進退自在に変位する移動ブロック(6)と、前記
    端部材(1)(2)の間に架設したガイドレール(4)
    に沿って前記移動ブロック(6)の変位に伴ってスライ
    ドする従動部(7)とを備えたスライドシリンダであっ
    て、 前記移動ブロック(6)および前記従動部(7)を前記
    従動部(7)のスライド方向に所定距離だけ相対変位自
    在に連結し、 前記移動ブロック(6)および前記従動部(7)の間に
    配置したバネ手段(29)により前記従動部(7)をそ
    のスライド方向の一方に弾性付勢したことを特徴とする
    スライドシリンダ。
  2. 【請求項2】 請求項1のスライドシリンダにおいて、 従動部(7)の外面に取り付けられた磁石(8)と、 端部材(1)(2)の間に架設したセンサ取付用レール
    (5)に取り付けられて前記従動部(7)がストローク
    の一端限に位置することを検出する磁気近接センサ
    (9)とを含むことを特徴とするスライドシリンダ。
JP11504497A 1997-04-18 1997-04-18 スライドシリンダ Expired - Fee Related JP3767647B2 (ja)

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KR100380188B1 (ko) * 1999-04-16 2003-04-14 에스엠씨 가부시키 가이샤 직선작동장치
KR100449448B1 (ko) * 2000-12-20 2004-09-21 에스엠시 가부시키가이샤 완충기구를 부착한 직선작동기
CN103423238A (zh) * 2013-08-15 2013-12-04 上海汇益控制***股份有限公司 汽轮机液压***的油缸位移传感装置
CN112503057A (zh) * 2020-11-30 2021-03-16 广州高昌机电股份有限公司 一种小型液压设备用精确限位装置

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