JPH10291301A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JPH10291301A
JPH10291301A JP10199197A JP10199197A JPH10291301A JP H10291301 A JPH10291301 A JP H10291301A JP 10199197 A JP10199197 A JP 10199197A JP 10199197 A JP10199197 A JP 10199197A JP H10291301 A JPH10291301 A JP H10291301A
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nozzle
print head
pressure chamber
opening
ink
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JP10199197A
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Takashi Aihara
隆 相原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷停止中にインクがノズル間を伝わって希
釈液に混入することを抑え、濃度階調を正確に再現して
高解像度の記録画像の形成を可能とする。 【解決手段】 このプリンタ装置は、例えば希釈液を吐
出する第1のノズル34と、インクを吐出する第2のノ
ズル36とを互いに隣合うように開口して有し、インク
と希釈液を混合吐出するプリントヘッドを有するプリン
タ装置であって、プリントヘッドのノズル面の第2のノ
ズル36の開口部から第1のノズル34の開口部にわた
って溝部53が形成されており、溝部53の少なくとも
一部の幅d1が2μm以下となされている。また、この
プリンタ装置は、溝部53に代えて、親水加工部、無加
工部としても良い。無加工部とする場合には、この無加
工部以外の部分を撥水加工部とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定量媒体と吐出媒
体を混合吐出するプリンタ装置に関し、詳しくは、ノズ
ル周辺へのインク、希釈液、混合溶液の広がりを制御す
る手段を設け、高解像度の記録画像の形成を可能とする
プリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特にオフィス等においては、デス
クトップパブリッシングと称されるコンピュータを使用
した文書作成が盛んに行われるようになってきており、
最近では文字や図形だけでなく、例えば写真のカラーの
自然画像を文字、図形とともに出力するといった要求も
増加してきている。そして、これに伴い、高品位な自然
画像をプリントすることが要求され、中間調の再現が重
要となってきている。
【0003】また、印刷信号に応じて印刷時に必要な時
だけインク液滴をノズルより吐出して紙、フィルム等の
印刷媒体に印刷する、いわゆるオンデマンド型のプリン
タ装置は、小型化や低コスト化が可能なため、近年急速
に普及しつつある。
【0004】このようにインク液滴を吐出する方法とし
ては、様々な方法があるが、ピエゾ素子を用いる方法ま
たは発熱素子を用いる方法が一般的である。前者はピエ
ゾ素子の変形によりインクに圧力を加えて吐出させる方
法である。後者は、発熱素子によりインクを加熱沸騰さ
せて発生する泡の圧力でインクを吐出させる方法であ
る。
【0005】そして、上記のような中間調を上述のイン
ク液滴を吐出するオンデマンド型のプリンタ装置で再現
する方法としては、様々な方法がある。すなわち、第1
の方法としては、ピエゾ素子或いは発熱素子に与える電
圧パルスの電圧値やパルス幅を変化させて吐出する液滴
サイズを制御し、印刷ドットの径を可変として階調を表
現するものが挙げられる。
【0006】しかしながらこの方法によると、ピエゾ素
子或いは発熱素子に与える電圧やパルス幅を下げすぎる
とインクを吐出できなくなるため、最小液滴径に限界が
あり、表現可能な階調段数が少なく、特に低濃度の表現
が困難であり、自然画像をプリントアウトするには不十
分である。
【0007】また、第2の方法としては、ドット径は変
化させずに1画素を例えば4×4のドットよりなるマト
リクスで構成し、このマトリクス単位でいわゆるディザ
法を用いて階調表現を行う方法が挙げられる。なお、こ
の場合には17階調の表現が可能である。
【0008】しかしながらこの方法で、例えば第1の方
法と同じドット密度で印刷を行った場合、解像度は第1
の方法の1/4であり、荒さが目立つため、自然画像を
プリントアウトするには不十分である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、本発明
者等は、希釈液とインクを混合し、これらの混合液滴を
吐出することにより、吐出されるインク液滴の濃度を変
化させ、印刷されるドットの濃度を制御することを可能
にし、解像度の劣化を発生させることなく階調を表現
し、自然画像をプリントアウトする方式のプリンタ装置
を提案してきた。
【0010】このようなプリンタ装置のプリントヘッド
としては、吐出媒体が導入される第1のノズルと定量媒
体が導入される第2のノズルを互いに隣合うようにして
有し、第2のノズルから所定量の定量媒体を第1のノズ
ルに向けて滲み出させて当該第1のノズル開口近傍にて
吐出媒体と混合させ、第1のノズルから吐出媒体を定量
媒体と混合されている吐出媒体と共に押し出して、定量
媒体と吐出媒体を第1及び第2のノズルの面内方向に混
合吐出するようなプリントヘッドが挙げられる。なお、
上記定量媒体及び吐出媒体は、どちらか一方がインクで
あり、残りの一方が希釈液であれば良い。
【0011】さらに、図15及び図16に示すように、
プリントヘッド101の第1のノズル102及び第2の
ノズル103の開口するノズル開口面101aの第1の
ノズル102及び第2のノズル103の開口部周辺にイ
ンク、希釈液、混合溶液等の液体104が広がって付着
し、以下のような不都合を引き起こしていた。
【0012】すなわち、上記のように第1のノズル10
2及び第2のノズル103の開口部周辺に液体104が
付着していると、印字の際に印字不要の部分にこの液体
が付着して色が付いてしまう、いわゆるかぶりが発生
し、プリント不良を引き起こしてしまう。
【0013】また、第1のノズル102及び第2のノズ
ル103の開口部周辺に液体104が付着していると、
後の印字の際の各ノズルからのインク、希釈液、混合溶
液の吐出方向にずれが生じ、プリント不良を引き起こし
てしまう。
【0014】さらには、第1のノズル102及び第2の
ノズル103の開口部周辺に液体104が付着している
と、後の印字の際のインクと希釈液の混合比に影響する
可能性が高く、濃度変化に対する応答性を損ない、ドッ
ト内の濃度階調を正確に再現することができず、記録画
像の解像度を損なってしまう。
【0015】このような不都合を回避する手段として
は、ノズル開口面の第1のノズル102の開口部と第2
のノズル103の開口部の間に溝部を形成することや、
ノズル開口面の第1のノズル102の開口部と第2のノ
ズル103の開口部の間に無加工部を設け、その回りを
撥水加工することなどが挙げられる。
【0016】しかしながら、第1のノズル102の開口
部と第2のノズル103の開口部との間に形成されてい
る溝部の幅あるいは無加工部の幅や深さ、あるいは親水
加工部の幅が大きいと、意図的に第2のノズル103か
ら所定量の定量媒体を第1のノズル103の開口部に向
けて滲み出させなくても、定量媒体が第2のノズル10
3から第1のノズル102へ混ざってしまう、いわゆる
自然混合が起きる可能性があった。
【0017】この自然混合は、印刷の待機状態にある時
や、ヘッドの移動のために吐出を停止している時や、印
画画像中のある色の階調値が0であるところが続く場合
に生ずると、次に記録を行うとき、本来記録すべき所定
の濃度よりも濃く着色されてしまい、正確な濃度階調を
再現する事が出来なくなる。
【0018】そこで本発明は、定量媒体が自然混合によ
り第1のノズルに混入する事を抑え、濃度階調を正確に
再現して高解像度の記録画像の形成を可能とするプリン
タ装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明にかかるプリンタ装置は、吐出媒体が導入される第
1の圧力室と、定量媒体が導入される第2の圧力室とを
有し、第1の圧力室に連通する第1のノズル及び第2の
圧力室に連通する第2のノズルを互いに隣合うように開
口して有し、第2のノズルから第1のノズルに向けて定
量媒体を滲み出させた後、第1のノズルから吐出媒体を
吐出させて定量媒体と吐出媒体を混合吐出するプリント
ヘッドを有するプリンタ装置において、プリントヘッド
のノズル面の第2のノズルの開口部から第1のノズルの
開口部にわたって溝部が形成されており、溝部の少なく
とも一部の幅が2μm以下となされていることを特徴と
するものである。
【0020】なお、溝部の少なくとも一部の深さが、2
μm以下となされていることが望ましい。
【0021】また、本発明にかかる他のプリンタ装置
は、吐出媒体が導入される第1の圧力室と、定量媒体が
導入される第2の圧力室とを有し、第1の圧力室に連通
する第1のノズル及び第2の圧力室に連通する第2のノ
ズルを互いに隣合うように開口して有し、第2のノズル
から第1のノズルに向けて定量媒体を滲み出させた後、
第1のノズルから吐出媒体を吐出させて定量媒体と吐出
媒体を混合吐出するプリントヘッドを有するプリンタ装
置において、プリントヘッドのノズル面には、第2のノ
ズルの開口部から第1のノズルの開口部にわたって形成
され、撥水加工が施されていない無加工部と、撥水加工
が施された撥水加工部とが形成されており、無加工部の
少なくとも一部の幅が、2μm以下となされていること
を特徴とするものである。
【0022】また、本発明にかかる他のプリンタ装置
は、吐出媒体が導入される第1の圧力室と、定量媒体が
導入される第2の圧力室とを有し、第1の圧力室に連通
する第1のノズル及び第2の圧力室に連通する第2のノ
ズルを互いに隣合うように開口して有し、第2のノズル
から第1のノズルに向けて定量媒体を滲み出させた後、
第1のノズルから吐出媒体を吐出させて定量媒体と吐出
媒体を混合吐出するプリントヘッドを有するプリンタ装
置において、プリントヘッドのノズル面には、第2のノ
ズルの開口部から第1のノズルの開口部にわたって親水
加工部が形成されており、親水加工部の少なくとも一部
の幅が2μm以下となされていることを特徴とするもの
である。
【0023】なお、プリントヘッドのノズル面におい
て、上記親水加工部以外の部分が、撥水加工が施された
撥水加工部とされていることが望ましい。
【0024】このように構成されたプリンタ装置は、第
1のノズルの開口部と第2のノズルの開口部とにわたっ
て少なくとも一部の幅が2μm以下となされている溝部
又は無加工部又は親水加工部が形成されているので、第
2のノズルから第1のノズルへと定量媒体が流れにくく
することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるプリンタ装
置の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明
する。
【0026】本発明を適用したプリンタ装置が搭載され
たプリンタ装置としては、例えば図1に示すような構成
のいわゆるシリアル型のものが挙げられる。すなわち、
このプリンタ装置は、被印刷物であるプリント紙1が支
持されるドラム2と、本発明を適用したプリンタ装置を
構成し、上記プリント紙1に印刷を行うプリントヘッド
3により主に構成されるものである。
【0027】このとき、上記プリント紙1は、ドラム2
の軸方向に平行に設けられた紙圧着ローラ4により、ド
ラム2に圧着保持されている。また、上記ドラム2の外
周近傍には、送りネジ5がドラム2の軸方向に平行に設
けられている。そして、この送りネジ5には、プリント
ヘッド3が保持されている。すなわち、このようなプリ
ントヘッド3は、送りネジ5の回転によって、図1中の
矢印Mで示すようにドラム2の軸方向に移動するように
なっている。
【0028】一方、ドラム2は、プーリ6、ベルト7、
プーリ8を介してモータ9により図1中の矢印mで示す
ように回転駆動される。さらに、送りネジ5及びモータ
9の回転駆動及びプリントヘッド3の駆動は、ヘッドド
ライブ,ヘッド送り制御,ドラム回転制御10により印
画データ及び制御信号11に基づいて制御される。
【0029】上記のプリンタ装置の構成においては、プ
リントヘッド3が移動して1行分の印字を行うと、ドラ
ム2を1行分だけ回転させて次の印字を行う。また、プ
リントヘッド3が移動し、印画する場合は、一方向の場
合と往復方向の場合とがある。
【0030】このプリンタ装置が搭載されたプリンタ装
置としては、例えば図2に示すような構成を有する、い
わゆるライン型のものが挙げられる。このプリンタ装置
は、図1に示したプリンタ装置と略同様の構成を有する
ものであり、送りネジ5により保持され、この送りネジ
5の回転によりドラム2の軸方向に移動可能となされる
プリントヘッド3の代わりにドラム2の軸方向に複数の
プリントヘッドが固定されて配列されるプリントヘッド
12が配されてなるものである。すなわち、上記プリン
トヘッド12においては、一行分の印字が同時に行われ
ることとなり、1行分の印字を行うと、ドラム2を1行
分だけ回転させて次の印字を行う。さらに、この場合に
は、一行分を一括して印字する他、一行分を複数のブロ
ックに分割する、或いは一行おきに交互に印字するとい
ったことも可能である。
【0031】このようなプリンタ装置における印字及び
制御系のブロック図を図3に示す。印字データなどの信
号入力21は、信号処理制御回路22に入力され、この
信号処理制御回路22において印字順番に揃えられて、
ドライバ23を介してヘッド24(プリントヘッド)に
送られる。印字順番は、ヘッド24や印字部の構成で異
なり、また印字データの入力順番との関係もあり、必要
に応じてラインバッファメモリや1画面メモリなどのメ
モリ25に一旦記録してから取り出す。ヘッド24に
は、階調信号や吐出信号を入力する。
【0032】なお、備えられているヘッドがマルチヘッ
ドでノズル数が非常に多い場合には、ヘッド24に集積
回路(IC)を搭載して、ヘッド24に接続する配線数
を減らすようにする。また、信号処理制御回路22に
は、補正26が接続されており、γ補正、カラーの場合
の色補正、各ヘッドのばらつき補正などを行う。補正2
6には、予め決められた補正データをROMマップ形式
で格納しておき、外部条件、例えばノズル番号、温度、
入力信号などに応じて取り出すようにするのが一般的で
ある。
【0033】信号処理制御回路22は、CPUやDSP
構成としてソフトウエアで処理することが一般的であ
り、処理された信号が各種制御モータ駆動その他27に
送られる。各種制御モータ駆動その他27では、ドラム
及び送りネジを回転駆動するモータの駆動、同期、ヘッ
ドのクリーニング、プリント紙の供給、排出などの制御
を行う。また、信号には、印字データ以外の操作部信号
や外部制御信号が含まれることは言うまでもない。
【0034】次に、このプリンタ装置を構成するプリン
トヘッド3の構成について示す。ただし、ここでは、こ
のプリンタ装置を、希釈液にインクを混合しながらこれ
らを混合吐出する、いわゆるキャリアジェット方式のプ
リンタ装置のプリントヘッドに適用した一例について述
べる。上記プリントヘッド3は、図4に示すように、イ
ンク及び希釈液を混合吐出させ、2種類の圧力室を有す
る圧力室ユニット31と、上記2種類の圧力室に対応す
る第1のピエゾユニット32及び第2のピエゾユニット
33とにより主に構成されるものである。
【0035】上記圧力室ユニット31は、上述のように
インク及び希釈液を混合吐出させるものであり、図5に
拡大して示すように、内部に希釈液の吐出口とされる第
1のノズル34と、この第1のノズル34に連通される
第1の導入口35と、インクの吐出口となる第2のノズ
ル36と、この第2のノズル36に連通される第2の導
入口37を有する。そして、この圧力室ユニット31
は、略中央に形成される板状のオリフィスプレート38
と、図4に示すように圧力室側壁39a,39b,39
c,39d,39eが隔壁となって形成されて希釈液の
流路となる第1の圧力室40と、インクの流路となる第
2の圧力室41と、振動板42とを有する。
【0036】そして、上記オリフィスプレート38にお
いては、図5に拡大して示すように、第1のノズル34
及び第2のノズル36の一端が印字面となる一主面38
aに臨み、上記第1のノズル34及び第2のノズル36
に連通する第1の導入口35及び第2の導入口35の一
端が上記一主面38aに対向する裏面38bに臨むよう
になされている。従って、第1の導入口35と第1のノ
ズル34は全体としてオリフィスプレート38を貫通
し、第2の導入口37と第2のノズル36も全体として
オリフィスプレート38を貫通することとなる。また、
上記第1のノズル34及び第2のノズル36は、図5中
θで示すこれらの開口方向間の角度が例えば約45°を
なすように形成されている。
【0037】さらに、上記オリフィスプレート38にお
いては、図4中に示すように、第1のノズル34及び第
2のノズル36、第1の導入口35及び第2の導入口3
7を挟むように希釈液溜まりとなる第1の供給室43と
インク溜まりとなる第2の供給室44が、その開口部が
印字面となる一主面38aに対向する裏面38bに臨む
ようにして形成されている。
【0038】このとき、上記オリフィスプレート38の
裏面38b側には、隔壁として圧力室側壁39a,39
b,39c,39d,39eが積層形成され、上記圧力
室側壁39a,39b,39c,39d,39eの形成
されていない部分により第1の供給室43の開口部と第
1の導入口35の開口部をつなぎ、流路となる第1の圧
力室40が形成されるとともに、第2の供給室44の開
口部と第2の導入口37の開口部をつなぎ、流路となる
第2の圧力室41が形成されることとなる。
【0039】そして、上記圧力室側壁39a,39b,
39c,39d,39e上には、振動板42が積層形成
され、上記第1の圧力室40及び第2の圧力室41が密
閉されている。
【0040】また、上記第1のピエゾユニット32は、
圧電材と導電材とを交互に積層した板状の第1の積層ピ
エゾ素子45と、上記第1の積層ピエゾ素子45の一方
の端部を固定する第1の支持体46と、上記第1の積層
ピエゾ素子45の固定された第1の支持体46を圧力室
ユニット31に対して固定する第1のホルダー47とに
より構成される。一方の第2のピエゾユニット33にお
いても同様であり、第2の積層ピエゾ素子48が第2の
支持体49にその一端が固定され、これらは第2のホル
ダー50により圧力室ユニット31に対して固定されて
いる。
【0041】上記第1及び第2の積層ピエゾ素子45,
48としては、圧電材と導電材を第1及び第2の圧力室
40,41の長手方向に直交する方向に積層したもの、
或いは長手方向に平行な方向に積層したもののどちらを
使用しても良い。積層ピエゾ素子は電圧を加えられると
加える電圧の正負向きにより、その積層方向に伸び縮み
する特性を有している。
【0042】このため、前者の積層ピエゾ素子は、第1
の圧力室40及び第2の圧力室41の長手方向に電圧の
印加すると、これと直交する方向には縮むこととなる。
従って、この向きに電圧を印加すると、この積層ピエゾ
素子は、圧力室の容積を広げて圧力を下げるように働
く。このような積層ピエゾ素子の駆動法をd31モードで
の積層ピエゾの駆動と称し、このように使用した積層ピ
エゾ素子をd31モードの積層ピエゾ素子と称する。
【0043】一方の後者の積層ピエゾ素子においては、
第1の圧力室40及び第2の圧力室41の長手方向と直
交する方向に伸びる向きに電圧を印加すれば、圧力室に
圧力を付与するようになる。このような積層ピエゾ素子
の駆動法をd33モードでの積層ピエゾの駆動と称し、こ
のように使用した積層ピエゾ素子をd33モードの積層ピ
エゾ素子と称する。
【0044】そして、上記第1の積層ピエゾ素子45は
振動板42を介して第1の圧力室40に対向するように
配されており、第2の積層ピエゾ素子48も振動板42
を介して第2の圧力室41に対向するように配されてい
る。
【0045】従って、上記のような構成のプリントヘッ
ド3においては、希釈液が、図示しない希釈液タンクか
ら図示しない供給管や供給溝を通って第1の供給室43
に供給され、ここから図5に示すように第1の圧力室4
0を通って第1の導入口35に連通する第1のノズル3
4に充填され、該希釈液51により第1のノズル34の
先端部に第1のメニスカスD1 が形成される。
【0046】一方のインクにおいても同様であり、図示
しないインクタンクから図示しない供給管や供給溝を通
って第2の供給室44に供給され、ここから図5に示す
ように第2の圧力室41を通って第2の導入口37に連
通する第2のノズル36に充填され、インク52により
第2のノズル36の先端部に第2のメニスカスD2 が形
成される。
【0047】このような構成のプリンタ装置により印刷
を行う場合、例えば第1の積層ピエゾ素子45及び第2
の積層ピエゾ素子48としていわゆるd31モードの積層
ピエゾ素子を使用している場合においては、図6に示す
ように、駆動電圧の印加タイミングで電圧を印加する。
【0048】すなわち、図6(a)に示すように、印刷
前の待機時においては、図中(A)で示す時点におい
て、予め第1の積層ピエゾ素子45に例えば約20
[V]を印加する。また、印刷前の待機時においては、
図6(b)に示すように、図中(A)で示す時点におい
て、予め第2の積層ピエゾ素子48には例えば約10
[V]を印加しておく。
【0049】そして、印刷時には、前述のヘッドドライ
ブ,ヘッド送り制御,ドラム回転制御10からの信号に
基づいて、先ず第2のノズル36からインク52を押し
出して滲み出させるべく、図6(b)中の(B)で示す
時点で第2の積層ピエゾ素子48の電圧を例えば約5
[V]まで除々に下げ、この状態で例えば150[μs
ec]保持する。すると、第2の積層ピエゾ素子48が
長手方向に除々に伸長し、インク52が第2のノズル3
6の外から第1のノズル34の開口付近まで滲み出し、
第1のノズル34の希釈液51に合わさる。
【0050】その後、第2のノズル36内にインク52
を引き込み、定量されたインク52のみを第1のノズル
34開口部に残存させるべく、図6(b)中の(C)で
示す時点で第2の積層ピエゾ素子48の電圧を約10
[V]まで徐々に戻す。すると、第2の積層ピエゾ素子
48が長手方向に除々に縮小し、第2のノズル36の内
圧が解除され、インク52は第2のノズル36内に戻ろ
うとする。これにより、定量されたインクのみが第1の
ノズル34開口部及びその付近に残存することとなる。
【0051】次に、第1のノズル34から希釈液51を
吐出するべく、図6(a)中に示すように、図6中の
(D)で示す時点で第1の積層ピエゾ素子45の電圧を
例えば0[V]とする。すると、第1の積層ピエゾ素子
45が長手方向に伸長し、振動板42を介して第1の圧
力室40が加圧され、第1のノズル34に内圧が加わ
る。その結果、第1のノズル34内の内圧によって希釈
液51が押し出され、この希釈液と第1のノズル34開
口部及びその付近に残存していたインクとの混合溶液が
形成される。
【0052】次に、図6(a)中の(D)で示す時点か
ら例えば約50[μsec]の間0[V]とし、図6
(a)中の(E)で示す時点で第1の積層ピエゾ素子4
5の電圧を例えば約20[V]に戻すと、第1の積層ピ
エゾ素子45が長手方向に縮小し、第1のノズル34の
内圧が解除され、希釈液51は第1のノズル34内に戻
ろうとする。これにより、第1のノズル34内の希釈液
51と混合溶液間にくびれが生じ、ついには混合溶液が
第1のノズル34から吐出され、これが前述のプリント
紙1に被着して印刷が行われる。
【0053】そして、印刷が行われた後は、第1の圧力
室40及び第2の圧力室41の内圧はやがて元に戻り、
希釈液51及びインク52は再び第1及び第2のノズル
34,36内に充填され、元の状態となる。
【0054】なお、図6(b)中のT1 で示され、図6
中の(B)で示す時点と図6中の(C)で示す時点間の
インク定量パルス幅、図6(a)中T2 で示され、図中
(D)で示す時点と図中(E)で示す時点間の希釈液吐
出パルス幅、図6(b)中Vで示されるインク定量電圧
は可変である。
【0055】そして、図6(a),図6(b)に示され
るように、上記動作を繰り返すことで印刷がなされ、図
6(a)中T3 で示される印刷のサイクルは例えば1
[msec]とすれば良い。
【0056】なお、オリフィスプレート38、圧力室側
壁39a,39b,39c,39d,39e、および振
動板42には、ポリエーテルイミド等の樹脂、ドライフ
ィルムフォトレジスト、およびニッケル等の金属板を用
いることができる。
【0057】次に、上記プリントヘッドの駆動回路を図
7に示す。すなわち、デジタル中間調データは、他ブロ
ックより供給され、シリアルパラレル変換回路211に
より第2の積層ピエゾ素子48に電圧を印加する各イン
ク定量部制御回路213および吐出制御回路214に送
られる。シリアルパラレル変換回路211より与えられ
たデジタル中間調データが所定のしきい値以下の場合
は、インク定量および吐出は行わない。そして、印字タ
イミングになると、他ブロックから印字トリガが出力さ
れ、タイミング制御回路212がそれを検出し、所定の
タイミングでインク定量部コントロール信号と吐出コン
トロール信号をそれぞれインク定量部制御回路213お
よび吐出制御回路214に出力する。それぞれの信号
は、先に図6で示したタイミングで出力される。これに
したがって、インク定量部215および第1のピエゾ素
子45に電圧を印加する吐出部216に所定電圧が印加
される。
【0058】なお、上記インク52としては、水や、例
えばエチレングリコール等の有機溶媒、或いはこれらの
混合物に各色の水性染料や顔料を溶解若しくは分散させ
たものが好ましい。そして必要に応じて、このような溶
液には、粘度調整剤、表面張力調整剤、防腐剤、pH調
整剤等を含有させても良い。
【0059】一方、上記希釈液51としては、無色透明
なものが好ましく、水や、例えばエチレングリコール・
IPA等の有機溶媒、或いはこれらの混合物であること
が好ましい。さらには、このような溶液には、粘度調整
剤、表面張力調整剤、防腐剤、pH調整剤等を含有させ
たものでも良い。
【0060】そして、上述したプリンタ装置において
は、図8及び図9に示すように、プリントヘッド3のオ
リフィスプレート68の印字面であり、ノズル開口面で
もある一主面68aの第1のノズル34と第2のノズル
36の間に溝部53を形成している。この溝部53は、
第2のノズル36の開口部から第1のノズル34の開口
部間にわたって形成されている。そして、この溝部53
の幅d1は、約2[μm]以下になるように形成されて
いる。また、この溝部53の深さd2は、約2[μm]
以下になるように形成されている。なお、この溝部53
は、オリフィスプレート38の一主面38aの所定の位
置を紫外線レーザによるアブレーション加工を行う等の
手段により形成すれば良く、機械加工、エッチング等の
手段によっても形成される。なお、図8は、第1のノズ
ル34及び第2のノズル36の開口部近傍を拡大して示
した平面図であり、図9及び以下に示す図10、図11
及び図12は、図8中のA−A線における断面図であ
る。
【0061】ここで、上述のプリントヘッドと同様にし
て印刷を行おうとすると、第2のノズル36から滲み出
すインクは、毛管現象により上記溝部53を伝って第1
のノズル34に向けて供給されるため、溝部53付近に
集まり易く、第1のノズル34及び第2のノズル36の
開口部周辺に付着するようなことがない。このようにプ
リントヘッド3は、第1のノズル34及び第2のノズル
36の開口部周辺にインクが付着するようなことがな
く、プリント不良の発生が抑えられ、濃度階調が正確に
再現されて高解像度の記録画像の形成を可能とする。
【0062】さらに、この溝部53は、幅d1を約2
[μm]以下とし、かつ、深さd2を約2[μm]以下
となるように形成されているため、印刷を行っていない
時にインクが第2のノズル36から第1のノズル34へ
流れ込む、いわゆる自然混合を抑制することができる。
したがって、このような寸法の溝部53が形成されたプ
リントヘッド3は、プリント不良の発生を未然に防ぐこ
とが可能となり、さらに濃度階調が正確に再現されて高
解像度の記録画像の形成を可能とする。
【0063】上述の例においては、図9に示すように、
オリフィスプレート38の表面に溝部53を形成してい
たが、図10に示すように、例えばポリエーテルイミド
等の樹脂あるいはステンレス等のベース54の1主面5
4aに撥水加工を施した撥水加工部55を積層しても良
い。そして、オリフィスプレート38の表面には、撥水
加工部55上に溝部53を形成してもよい。この撥水加
工部55としては、例えばポリイミド系のコーティング
材料等を使用することにより形成しても良い。
【0064】また、上記のようにベース54に撥水加工
部55を積層した場合には、図11に示すように、撥水
加工部55を部分的に完全に取り去ることで溝部53を
形成してもよい。
【0065】さらに、撥水加工部55の厚さが約2[μ
m]以下の場合は、図12に示すように、溝部53がベ
ース54の一部にわたっていてもよい。このとき、溝部
53の少なくとも一部は、約2[μm]以下とすること
は勿論である。
【0066】また、このオリフィスプレート38上に形
成する溝部53の幅d1及び深さd2は、第1のノズル3
4から第2のノズル36にわたって一定である必要はな
く、第1のノズル34から第2のノズル36に向かって
徐々に拡大または縮小する形状、中間がくびれた糸巻き
型の形状、中間が膨らんだ樽型の形状であってもよい。
その場合においては、溝部53の少なくとも一部の幅d
1が約2[μm]以下であって、溝部53の少なくとも
一部の深さd2が2[μm]以下であれば上述した効果
と同様の効果を得ることができる。
【0067】また、このプリンタ装置のプリントヘッド
3としては、上述のように溝部53を有するものの他、
オリフィスプレート38のノズル開口面となる一主面の
第1のノズル34の開口部と第2のノズル36の開口部
間に親水加工を施した親水加工部あるいは無加工部を形
成し、それ以外の部分に撥水加工を施したものも挙げら
れる。さらに、この親水加工部又は無加工部は、溝状に
形成しても良い。すなわち、第1のノズル34の開口部
と第2のノズル36の開口部との間には、撥水加工を施
した部分よりも濡れ性を向上させることにより、親水加
工部又は無加工部にインク及び希釈液を付着させること
ができる。
【0068】すなわち、例えば、これまで述べたプリン
トヘッドと略同様の構成を有するプリントヘッド3であ
り、図13に示すように、プリントヘッド3のオリフィ
スプレート38の印字面であり、ノズル開口面でもある
一主面38aの第1のノズル34と第2のノズル36の
間に図13中の斜線部で示す親水加工部56を形成して
いる。この親水加工部56は、第2のノズル36の開口
部から第1のノズル34の開口部間にわたって形成さ
れ、その幅d1は約2[μm]以下である。なお、この
親水加工部56は、オリフィスプレート38の一主面3
8aの所定の位置をコロナ処理や紫外線照射等を施して
形成すれば良い。
【0069】従って、上述のように、印刷を行うべく、
第2のノズル36からインク52を滲み出させると、こ
のインク52は、濡れ性の良好な親水加工部56を選択
して伝って第1のノズル34に向けて供給されることと
なる。このため、インク52は、濡れ性が高い親水加工
部56付近に集中し、第1のノズル34及び第2のノズ
ル36の開口部周辺への付着が抑えられ、プリント不良
の発生が抑えられ、濃度階調が正確に再現されて高解像
度の記録画像の形成が可能となる。そして、親水加工部
56は、少なくとも一部の幅d1が約2[μm]以下と
なるように形成されているため、印刷を行っていない時
などにインクが第2のノズル36から第1のノズル34
へつたわって流れ込む自然混合が起きにくくなり、さら
に濃度階調が正確に再現されて高解像度の記録画像の形
成が可能となる。
【0070】さらに、上述したプリントヘッド3は、上
記のような親水加工部56の他に撥水加工部57を形成
するようにしても良い。すなわち、図14に示すよう
に、プリントヘッド3のオリフィスプレート38の一主
面38aの親水加工部56以外の部分に撥水加工を施
し、図9中網掛け部にて示す撥水加工部57としても良
い。このように、プリントヘッド3は、撥水加工部57
を形成することにより、親水加工部56の濡れ性を親水
加工部56以外の濡れ性と比較してより高めることがで
きる。
【0071】なお、このように撥水加工部54を設けた
場合は、親水加工部53を特に親水加工せずに無加工と
してもよい。
【0072】これまでの例においては、キャリアジェッ
ト方式のプリンタ装置について述べてきたが、本発明が
インクに希釈液を混合しながら吐出する濃度変調型のイ
ンクジェット方式のプリンタ装置にも適用可能であるこ
とは言うまでもない。
【0073】この濃度変調型のインクジェット方式のプ
リンタ装置は、低濃度の表現力がキャリアジェット方式
のプリンタ装置に比較して劣るものの、逆に高濃度部分
において十分なインク濃度を得ることができるという利
点を有している。
【0074】また、キャリアジェット方式及び濃度変調
型のインクジェット方式の何れにおいても、いわゆる連
続階調記録が可能であるため、特に写真画像等の印刷を
行う場合、滑らかな濃淡表現が可能であり、好適であ
る。
【0075】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のプリンタ装置においては、プリントヘッドのノズル
開口面に互いに隣合って開口している第1のノズル及び
第2のノズルの開口部間に、プリントヘッドのノズル開
口面に形成されている第1のノズルと第2のノズルとの
間に亘って溝部の幅が2[μm]以下となされて形成さ
れているので、印刷を行っていない時に定量媒体が第2
のノズルから第1のノズルへつたわって流れ込む自然混
合が起きにくくなる。すなわち、このプリント装置によ
れば、印刷停止中に定量媒体が第1のノズルの開口部と
第2のノズルの開口部との間に形成された溝部を伝わっ
て吐出媒体に混入することを抑え、濃度階調を正確に再
現して高解像度の記録画像の形成を可能とする。
【0076】また、このプリンタ装置は、第1のノズル
の開口面と第2のノズルの開口面との間を無加工部と
し、無加工部以外の部分を撥水加工を施した撥水加工部
としても、上述した効果と同様の効果を得ることが可能
である。このプリンタ装置は、無加工部の幅の少なくと
も一部を2[μm]以下とすることにより、印刷を行っ
ていない時にインクが第2のノズルから第1のノズルへ
無加工部をつたわって流れ込む自然混合が起きにくくな
る。
【0077】さらに、このプリンタ装置は、第1のノズ
ルの開口面と第2のノズルの開口面との間を親水加工部
としても、上述した効果と同様の効果を得ることが可能
である。このプリンタ装置は、親水加工部の幅の少なく
とも一部を2[μm]以下とすることにより、印刷を行
っていない時にインクが第2のノズルから第1のノズル
へ親水加工部をつたわって流れ込む自然混合が起きにく
くなる。
【0078】すなわち、このプリント装置によれば、印
刷停止中に定量媒体が第1のノズルの開口部と第2のノ
ズルの開口部との間に形成された無加工部又は親水加工
部を伝わって吐出媒体に混入することを抑え、濃度階調
を正確に再現して高解像度の記録画像の形成を可能とす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプリンタ装置の搭載されたプ
リンタ装置の一例を示す要部斜視図である。
【図2】本発明を適用したプリンタ装置の搭載されたプ
リンタ装置の他の例を示す要部斜視図である。
【図3】本発明を適用したプリンタ装置の搭載されたプ
リンタ装置の一例の印字及び制御系のブロック図であ
る。
【図4】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッ
ドの一例を示す要部断面図である。
【図5】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッ
ドのオリフィスプレート近傍の一例を拡大して示す要部
拡大断面図である。
【図6】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッ
ドの駆動電圧の印加タイミングの一例を示すチャートで
ある。
【図7】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッ
ドの駆動回路の一例を示す回路ブロック図である。
【図8】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッ
ドの一例を示す要部拡大平面図である。
【図9】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッ
ドの溝部の一例を示す要部拡大断面図である。
【図10】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの溝部の他の一例を示す要部拡大断面図である。
【図11】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの溝部の他の一例を示す要部拡大断面図である。
【図12】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの溝部の他の一例を示す要部拡大断面図である。
【図13】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの他の一例を示す要部拡大平面図である。
【図14】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの他の一例を示す要部拡大平面図である。
【図15】従来のプリンタ装置のプリントヘッドにおい
てノズル開口部周辺に液体が付着している状態の一例を
示す要部拡大平面図である。
【図16】従来のプリンタ装置のプリントヘッドにおい
てノズル開口部周辺に液体が付着している状態の他の一
例を示す要部拡大平面図である。
【符号の説明】
3 プリントヘッド、34 第1のノズル、36 第2
のノズル、38 オリフィスプレート、38a 一主
面、40 第1の圧力室、41 第2の圧力室、53
溝部、56 親水加工部、57 撥水加工部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出媒体が導入される第1の圧力室と、
    定量媒体が導入される第2の圧力室とを有し、上記第1
    の圧力室に連通する第1のノズル及び上記第2の圧力室
    に連通する第2のノズルを互いに隣合うように開口して
    有し、 上記第2のノズルから上記第1のノズルに向けて定量媒
    体を滲み出させた後、上記第1のノズルから吐出媒体を
    吐出させて定量媒体と吐出媒体を混合吐出するプリント
    ヘッドを有するプリンタ装置において、 上記プリントヘッドのノズル面の第2のノズルの開口部
    から第1のノズルの開口部にわたって溝部が形成されて
    おり、上記溝部の少なくとも一部の幅が2μm以下とな
    されていることを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 上記溝部の少なくとも一部の深さが、2
    μm以下となされていることを特徴とする請求項1記載
    のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 吐出媒体が導入される第1の圧力室と、
    定量媒体が導入される第2の圧力室とを有し、上記第1
    の圧力室に連通する第1のノズル及び上記第2の圧力室
    に連通する第2のノズルを互いに隣合うように開口して
    有し、 上記第2のノズルから上記第1のノズルに向けて定量媒
    体を滲み出させた後、上記第1のノズルから吐出媒体を
    吐出させて定量媒体と吐出媒体を混合吐出するプリント
    ヘッドを有するプリンタ装置において、 上記プリントヘッドのノズル面には、第2のノズルの開
    口部から第1のノズルの開口部にわたって形成され、撥
    水加工が施されていない無加工部と、 撥水加工が施された撥水加工部とが形成されており、 上記無加工部の少なくとも一部の幅が、2μm以下とな
    されていることを特徴とするプリンタ装置。
  4. 【請求項4】 上記無加工部には、撥水加工部の厚みに
    より成形された溝が形成されていることを特徴とする請
    求項3記載のプリンタ装置。
  5. 【請求項5】 吐出媒体が導入される第1の圧力室と、
    定量媒体が導入される第2の圧力室とを有し、上記第1
    の圧力室に連通する第1のノズル及び上記第2の圧力室
    に連通する第2のノズルを互いに隣合うように開口して
    有し、 上記第2のノズルから上記第1のノズルに向けて定量媒
    体を滲み出させた後、上記第1のノズルから吐出媒体を
    吐出させて定量媒体と吐出媒体を混合吐出するプリント
    ヘッドを有するプリンタ装置において、 上記プリントヘッドのノズル面には、第2のノズルの開
    口部から第1のノズルの開口部にわたって親水加工部が
    形成されており、上記親水加工部の少なくとも一部の幅
    が2μm以下となされていることを特徴とするプリンタ
    装置。
  6. 【請求項6】 上記プリントヘッドのノズル面におい
    て、上記親水加工部以外の部分が、撥水加工が施された
    撥水加工部とされていることを特徴とする請求項5記載
    のプリンタ装置。
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