JPH10291271A - 有彩色の導電性シート - Google Patents

有彩色の導電性シート

Info

Publication number
JPH10291271A
JPH10291271A JP9116146A JP11614697A JPH10291271A JP H10291271 A JPH10291271 A JP H10291271A JP 9116146 A JP9116146 A JP 9116146A JP 11614697 A JP11614697 A JP 11614697A JP H10291271 A JPH10291271 A JP H10291271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
sheet
coating layer
parts
layer containing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9116146A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Wakabayashi
信男 若林
Hiroaki Mikamo
弘明 三鴨
Toshio Tanizawa
利雄 谷沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARAKAWA TORYO KOGYO KK
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
ARAKAWA TORYO KOGYO KK
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARAKAWA TORYO KOGYO KK, Oji Paper Co Ltd filed Critical ARAKAWA TORYO KOGYO KK
Priority to JP9116146A priority Critical patent/JPH10291271A/ja
Publication of JPH10291271A publication Critical patent/JPH10291271A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート表面が高い導電性を有すると共に美
粧性をも有し、しかも使用後の廃棄処理の際には環境汚
染の原因になることのない有彩色の導電性シートを提供
すること。 【解決手段】 シート状基材の上面に、導電性カーボ
ンを含有する全面塗工層を介して、無色又は黒色以外の
色彩を有する導電性フィラーを含有する塗工層が多数の
独立したドット群をなすようにして形成されており、該
ドット群をなす塗工層によって導電性カーボンを含有す
る全面塗工層の黒色が隠蔽されている有彩色の導電性シ
ート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は良好な導電性を有
し、しかも美粧性のある有彩色を呈するシートに関する
ものであり、電機部品, 電子部品, 半導体部品等の輸送
又は貯蔵時に、摩擦,接触, 剥離等の様々な要因によっ
て発生するこれらの部品の静電気損害を防ぐことのでき
る包装材料や支持体として使用される導電性シートを提
供する。
【0002】
【従来の技術】電機部品, 電子部品, 半導体部品等の輸
送又は貯蔵時に、これらの電機部品,電子部品, 半導体
部品等に発生する静電気損害を防ぐことのできる包装材
料や支持体として、シート状基材の上面に、カーボンブ
ラック, 黒鉛等の導電性カーボンや有機金属錯体化合物
を含有する導電性インク層を形成したものや、アルミニ
ウム箔を積層したもの等が使用されている。
【0003】しかるに、上記のカーボンブラックや黒鉛
等を含有する導電性インク層を形成したものは、導電性
においては優れているものの、その外観が黒色を呈する
ものになるために、美粧性が要求される分野の用途には
使用することができない。
【0004】又、有機金属錯体化合物を含有する導電性
インク層を形成したものは、得られる表面抵抗値がせい
ぜい105 〜107 Ω/cm程度の導電性であるため
に、静電気損害を防ぐ目的からは不十分であり、かつコ
スト高でもある。
【0005】更に、アルミニウム箔を積層したものは、
その美粧性は優れているもののコスト高であり、しかも
使用後のシートを廃棄するときに環境汚染の原因にもな
る。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】従って本発明の目的
は、シート表面が高い導電性を有すると共に美粧性をも
有し、しかも使用後の廃棄処理の際には環境汚染の原因
になるようなことのない有彩色の導電性シートを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下に記
載する構成からなる本発明の有彩色の導電性シートによ
って解決することができる。
【0008】すなわち本発明は、シート状基材の上面
に、導電性カーボンを含有する全面塗工層を介して、無
色又は黒色以外の色彩を有する導電性フィラーを含有す
る塗工層が、多数の独立したドット群をなすようにして
形成されており、該ドット群をなす塗工層によって導電
性カーボンを含有する全面塗工層の黒色が隠蔽されてい
る有彩色の導電性シートからなる。
【0009】上記の構成による本発明の有彩色の導電性
シートにおいては、該シートの表面抵抗値が103 〜5
×104 Ω/cmの範囲内にあることが好ましい。
【0010】なお、上記の本発明の有彩色の導電性シー
トは、外部からの美観が必要とされる面に、上記の導電
性カーボンを含有する全面塗工層と隠蔽性能を有する導
電性塗工層との2層の塗工層を有するものである。従っ
て、この有彩色の導電性シートの裏面は、該有彩色の導
電性シートの用途により、シート状基材の上面と同様に
導電性カーボンを含有する全面塗工層と隠蔽性能のある
導電性塗工層との2層の塗工層が形成されていてもよ
く、又は導電性カーボンを含有する全面塗工層のみが形
成されていてもよく、あるいはこのような導電性加工が
施されてなくてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の有彩色の導電性シートに
おいて、シート用基材としては、薄紙,板紙,ライナー
紙等の各種の紙や、プラスチックフィルム等が使用され
る。
【0012】シート用基材の上面の全面には、導電性カ
ーボンを含有する全面塗工層を介して、無色又は黒色以
外の色彩を有する導電性フィラーを含有する隠蔽性能の
導電性塗工層が、多数の独立したドット群をなすように
して形成されている。
【0013】つまり、シート用基材の上には、導電性カ
ーボンを含有する全面塗工層からなる強導電性層と、無
色又は黒色以外の色彩を有する導電性フィラーを含有す
る導電性塗工剤によって多数の独立したドット群をなす
ようにして形成されている隠蔽性能を有する弱導電性層
とが、下塗り層と上塗り層との関係からなる2層の海島
構造になって形成されている。
【0014】上記の導電性カーボンを含有する全面塗工
層からなる強導電性層は、例えばオイルファーネスブラ
ック、アセチレンブラック等の導電性カーボンブラック
や黒鉛等を含有する塗工剤を、ロールコート,グラビア
コート,シルクスクリーンコート等により全面塗工する
ことによって形成し得る。この下塗り層としての導電性
カーボンを含有する全面塗工層からなる強導電性層は、
該下塗り層の表面抵抗値が101 〜103 Ω/cmにな
っていることが好ましい。
【0015】又、無色又は黒色以外の色彩を有する導電
性フィラーを含有する導電性塗工剤による弱導電性層
は、多数の独立したドット群をなすようにして形成され
ている。つまり、無色又は黒色以外の色彩を有する導電
性フィラーを含有する導電性塗工剤による塗工層は、多
数の微小ドット群からなり、しかも各ドット同士の間に
は、ミクロ的に見て、下塗り層である導電性カーボンを
含有する強導電性層が露呈するようにして形成されてい
る。そして、この弱導電性層によって、導電性カーボン
を含有する強導電性層に対する隠蔽性能が果たされてい
る。
【0016】この無色又は黒色以外の色彩を有する導電
性フィラーを含有する導電性塗工剤による弱導電性層
は、例えばグラビアコーターのドクターブレードを利用
して、多数の独立したドット群をなすようにして形成さ
れる。
【0017】上塗り層になっているこの弱導電性層は、
該上塗り層の表面抵抗値が103 〜105 Ω/cmにな
るような条件で以って形成されることが好ましい。これ
によって、下塗り層と上塗り層とからなる全体の塗工層
の表面抵抗値を103 〜5×104 Ω/cmにすること
が可能である。
【0018】更に、上記の上塗り層は、該上塗り層によ
って、下塗り層である強導電性層の黒色を隠蔽するもの
であり、上塗り層が呈する彩色によって本発明の導電性
を有するシートの色彩がコントロールされる。従って上
塗り層には、上塗り層中の導電性フィラーが透明のもの
であるときには、各種の彩色用の顔料が添加されること
は勿論であり、上塗り層中の導電性フィラーが色彩を有
するものであるときにも、必要に応じて各種の彩色用の
顔料が添加される。
【0019】上記の無色又は黒色以外の色彩を有する導
電性フィラーを含有する導電性塗工剤に使用し得る導電
性フィラーとしては、酸化錫又は酸化錫・酸化アンチモ
ン等で表面処理した針状酸化チタン等の導電性酸化チタ
ン、酸化錫の微粉末、酸化亜鉛の微粉末、導電性マイカ
等を挙げることができる。
【0020】また、必要に応じてこの導電性塗工剤に添
加する顔料としては、酸化チタン、黄土、ベンジジンエ
ロー、カーミン、シンカシアレッド、フタロシアニンブ
ルー、フタロシアニングリーン等を挙げることができ
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の有彩色の導電性シートの具体
的な構成を、実施例に基づいて説明する。
【0022】実施例1 インキ組成(1) アクリル系樹脂・・・・・・・・・・・・100.0重量部 導電性カーボンブラック・・・・ 21.0重量部 分散剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9.5重量部 シリコーン系消泡剤・・・・・・・・ 0.5重量部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・215.0重量部 酢酸エチル・・・・・・・・・・・・・・・・ 93.0重量部
【0023】 インキ組成(2) アクリル系樹脂・・・・・・・・・・・・100.0重量部 酸化錫で表面処理した針状酸化チタン (石原産業 (株) :FTシリーズ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57.0重量部 青色顔料・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17.0重量部 分散剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10.5重量部 シリコーン系消泡剤・・・・・・・・ 0.5重量部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・260.0重量部 酢酸エチル・・・・・・・・・・・・・・・・115.0重量部
【0024】310g/m2 のコートボールからなるシ
ート状基材の上面に、グラビア多色印刷機を使用して、
上記のインキ組成(1)を有機溶剤によって粘度(離合
舎ザーンカップNo3で)25秒/25℃に調整した塗
工剤を、最初のグラビアユニット(175メッシュ,3
5μ)のスクイズ方式により、5.5g(dry)/m2
に塗布、乾燥して、導電性カーボンを含有する全面塗
工層を形成した。
【0025】続いて、この導電性カーボンを含有する全
面塗工層の上に、上記のインキ組成(2)を有機溶剤に
よって粘度(離合舎ザーンカップNo3で)18秒/2
5℃に調整した塗工剤を、グラビアの2つのユニット
(175メッシュ,35μ)のドクター方式により、
1.5g(dry)/ m2 ずつ、合計3g(dry)
g/m2 に塗布、乾燥し、本発明の実施例品である有彩
色の導電性シートからなる美粧性のある支持体を得た。
【0026】実施例2 280g/m2 の茶ライナーからなるシート状基材の上
面に、実施例1と同じ塗工剤及び手順により、本発明の
実施例品である有彩色の導電性シートからなる美粧性の
あるライナーを得た。
【0027】 実施例3 インキ組成(3) アクリル系樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・100.0重量部 黒鉛・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28.0重量部 導電性カーボンブラック・・・・・・・・ 4.0重量部 消泡剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.08重量部 カップリング剤・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.4重量部 25重量%アンモニア水 (pH調整剤)・・・・・・・・ 1.8重量部 界面活性剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.4重量部 水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・264.7重量部
【0028】 インキ組成(4) アクリル系樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100.0重量部 酸化錫で表面処理した針状酸化チタン (石原産業 (株) :FTシリーズ)・・・・・・ 43.0重量部 黄顔料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19.0重量部 分散剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10.5重量部 消泡剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.5重量部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・240.0重量部 酢酸エチル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・107.0重量部
【0029】310g/m2 のMCボールからなるシー
ト状基材の上面に、グラビア多色印刷機を使用して、上
記のインキ組成(3)を水によって粘度(離合舎ザーン
カップNo3で)22秒/25℃に調整した塗工剤を、
最初のグラビアユニット(175メッシュ,35μ)の
スクイズ方式により、5.5g(dry)/ m2 に塗
布、乾燥して、導電性カーボンを含有する全面塗工層を
形成した。
【0030】続いて、この導電性カーボンを含有する全
面塗工層の上に、上記のインキ組成(3)を有機溶剤に
よって粘度(離合舎ザーンカップNo3で)18秒/2
5℃に調整した塗工剤を、グラビアの2つのユニット
(175メッシュ,35μ)のドクター方式により、
1.5g(dry)/ m2 ずつ、合計3g(dry)
g/m2 に塗布、乾燥し、本発明の実施例品である有彩
色の導電性シートからなる美粧性のある支持体を得た。
【0031】実施例4 280g/m2 の茶ライナーからなるシート状基材の上
面に、実施例3と同じ塗工剤及び手順により、本発明の
実施例品である有彩色の導電性シートからなる美粧性の
あるライナーを得た。
【0032】実施例5 インキ組成(5) アクリル系樹脂・・・・・・・・・・・・100.0重量部 導電性カーボンブラック・・・・ 22.0重量部 分散剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9.5重量部 シリコーン系消泡剤・・・・・・・・ 0.5重量部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・215.0重量部 酢酸エチル・・・・・・・・・・・・・・・・ 93.0重量部
【0033】 インキ組成(6) アクリル系樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100.0重量部 酸化錫で表面処理した針状酸化チタン (石原産業 (株) :FTシリーズ)・・・・・・ 57.0重量部 青色顔料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17.0重量部 分散剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10.5重量部 シリコーン系消泡剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.5重量部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・260.0重量部 酢酸エチル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・115.0重量部
【0034】70g/m2 の晒クラフト紙からなるシー
ト状基材の上面に、グラビア多色印刷機を使用して、上
記のインキ組成(5)を有機溶剤によって粘度(離合舎
ザーンカップNo3で)25秒/25℃に調整した塗工
剤を、最初のグラビアユニット(175メッシュ,35
μ)のスクイズ方式により、5.0g(dry)/ m2
に塗布、乾燥して、導電性カーボンを含有する全面塗工
層を形成した。
【0035】続いて、この導電性カーボンを含有する全
面塗工層の上に、上記のインキ組成(6)を有機溶剤に
よって粘度(離合舎ザーンカップNo3)で18秒/2
5℃に調整した塗工剤を、グラビアの2つのユニット
(175メッシュ,35μ)のドクター方式により、
1.5g(dry)/ m2 ずつ、合計3g(dry)
g/m2 に塗布、乾燥し、本発明の実施例品である有彩
色の導電性シートからなる美粧性のある包装材料を得
た。
【0036】比較例1 310g/m2 のコートボールからなるシート状基材の
上面に、グラビア印刷機を使用して、上記の実施例1で
使用したインキ組成(2)を有機溶剤によって粘度(離
合舎ザーンカップNo3で)18秒/25℃に調整した
塗工剤を、グラビアユニット(175メッシュ,35
μ)のスクイズ方式により、5.5g(dry)/ m2
に塗布、乾燥して、導電性フィラーを含有する全面塗工
層を形成し、比較のための導電性シートを得た。
【0037】比較例2 310g/m2 のコートボールからなるシート状基材の
上面に、グラビア印刷機を使用して、上記の実施例1で
使用したインキ組成(1)を有機溶剤によって粘度(離
合舎ザーンカップNo3で)25秒/25℃に調整した
塗工剤を、グラビアユニット(175メッシュ,35
μ)のスクイズ方式により、5.5g(dry)/ m2
に塗布、乾燥して、導電性カーボンを含有する全面塗工
層を形成し、比較のための導電性シートを得た。
【0038】続いて、この導電性カーボンを含有する全
面塗工層の上に、上記の実施例1で使用したインキ組成
(2)を有機溶剤によって粘度(離合舎ザーンカップN
o3で)18秒/25℃に調整した塗工剤を、同じくグ
ラビアユニット(175メッシュ,35μ)のスクイズ
方式により、5.5g(dry)/ m2 に塗布、乾燥し
て、導電性フィラーを含有する全面塗工層を形成し、比
較のための導電性シートを得た。
【0039】上記の各実施例品及び比較例品の製造工程
途中の導電性カーボンを含有する全面塗工層の表面抵抗
値(A)、及び各導電性シートの表面抵抗値(B)は、
下記の表1に示す通りである。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明は、シート状基材の上面に、導電
性カーボンを含有する全面塗工層を介して、無色又は黒
色以外の色彩を有する導電性フィラーを含有する塗工層
が、多数の独立したドット群をなすようにして形成され
ており、該ドット群をなす塗工層によって導電性カーボ
ンを含有する全面塗工層の黒色が隠蔽されている有彩色
の導電性シートからなる。
【0042】そして、上記の有彩色の導電性シートにお
いては、シート表面の抵抗値が103 〜5×104 Ω/
cmであることが好ましい。
【0043】上記構成による本発明の有彩色の導電性シ
ートは、導電性カーボンを含有する全面塗工層によって
高度の導電性が確保され、かつ無色又は黒色以外の色彩
を有する導電性フィラーを含有する塗工層によって良好
な色彩が呈色される。
【0044】つまり、良好な色彩をもたらすための無色
又は黒色以外の色彩を有する導電性フィラーを含有する
塗工層からなる上塗り層は、導電性カーボンを含有する
全面塗工層からなる下塗り層の隠蔽作用を果たすもので
あるが、この上塗り層は多数の独立した微小ドット群を
なすようにして形成されている。このため、本発明の有
彩色の導電性シートにおいては、下塗り層が具備する高
導電性がシートの表面の良好な導電性をもたらしてい
る。
【0045】これによって、本発明の有彩色の導電性シ
ートは、シート表面の高い導電性と共に美粧性をも有
し、しかも使用後の廃棄処理の際には環境汚染の原因に
なるようなことがないものになる。
【0046】又本発明の導電性シートは、シート状基材
に対して、一般に使用されている印刷機の一工程作業に
よるコーティングを施すだけで製造し得るので、その加
工経費が安価であり、しかも使用後には容易に廃棄、又
はリサイクル使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷沢 利雄 埼玉県久喜市河原井町22 荒川塗料工業株 式会社久喜工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材の上面に、導電性カーボ
    ンを含有する全面塗工層を介して、無色又は黒色以外の
    色彩を有する導電性フィラーを含有する塗工層が、多数
    の独立したドット群をなすようにして形成されており、
    該ドット群をなす塗工層によって導電性カーボンを含有
    する全面塗工層の黒色が隠蔽されていることを特徴とす
    る有彩色の導電性シート。
  2. 【請求項2】 シートの表面抵抗値が103 〜5×1
    4 Ω/cmであることを特徴とする請求項1に記載の
    有彩色の導電性シート。
JP9116146A 1997-04-18 1997-04-18 有彩色の導電性シート Pending JPH10291271A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9116146A JPH10291271A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 有彩色の導電性シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9116146A JPH10291271A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 有彩色の導電性シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10291271A true JPH10291271A (ja) 1998-11-04

Family

ID=14679892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9116146A Pending JPH10291271A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 有彩色の導電性シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10291271A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014534285A (ja) * 2011-09-30 2014-12-18 コーニング インコーポレイテッド ウルトラキャパシタ用導電性インクを作製するための炭素及び黒鉛の塩酸洗浄

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014534285A (ja) * 2011-09-30 2014-12-18 コーニング インコーポレイテッド ウルトラキャパシタ用導電性インクを作製するための炭素及び黒鉛の塩酸洗浄

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3811915A (en) Printing method for forming three dimensional simulated wood grain,and product formed thereby
JP3868671B2 (ja) 金属箔粉およびその製法
JPH0462129B2 (ja)
JPH10291271A (ja) 有彩色の導電性シート
JPS6137499A (ja) 紫外線遮蔽性転写材
JPH0136891Y2 (ja)
JP3144041B2 (ja) 装飾包装材料
KR100481627B1 (ko) 금속질감을갖는합성수지재시트의제조방법
JPS58203039A (ja) 虹彩箔および虹彩粉
JP2000062081A (ja) 化粧シート
JP2586989Y2 (ja) 転写箔
JPH04348176A (ja) 筆記性粘着シート
JP2679485B2 (ja) 化粧シート
KR20090012949A (ko) 광택층에 의한 다중 시각 효과를 극대화한 인쇄물 및 그제조방법
JPS6119899A (ja) 金属光沢模様紙
JPS60157855A (ja) 虹彩箔および虹彩粉
JP2651919B2 (ja) 金属紛
JPS6116342B2 (ja)
JPH11158797A (ja) 印刷物
JP2508642Y2 (ja) パ―ル調光沢を有する印刷用紙
JPH10305509A (ja) 光輝性印刷物
CN215397496U (zh) 一种多功能雾化膜
JP3069862B2 (ja) 転写シート
JPH053308Y2 (ja)
JPS6136360Y2 (ja)