JPH10290494A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

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JPH10290494A
JPH10290494A JP9114322A JP11432297A JPH10290494A JP H10290494 A JPH10290494 A JP H10290494A JP 9114322 A JP9114322 A JP 9114322A JP 11432297 A JP11432297 A JP 11432297A JP H10290494 A JPH10290494 A JP H10290494A
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JP
Japan
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diaphragm
magnetic
pole piece
coil
resin
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Application number
JP9114322A
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English (en)
Inventor
Takao Imahori
能男 今堀
Isao Fushimi
功 伏見
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R11/00Transducers of moving-armature or moving-core type

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動効率の向上を図るとともに、振動板とポ
ールピース及びマグネットとのギャップの変動を防止す
ることが可能な電気音響変換器を提供すること。 【解決手段】 振動板と、上記振動板を支持する支持体
と、上記支持体の内側に配置され鉄心とベースとを一体
化させてなるポールピースと、上記鉄心の外周側に配置
されたコイルと、上記支持体とコイルとの間に配置され
たマグネットと、を具備してなる電気音響変換器におい
て、上記振動板を樹脂に磁性処理を施すことにより構成
するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電気音響変換器に
係り、特に、振動板を樹脂化することにより、薄型軽量
化、複雑形状化、及び柔軟化を可能とし、振動効率の向
上を図ることができるように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気音響変換器は、例えば、図1
3及び図14に示すように構成されている。まず、上ケ
ース201があり、この上ケース201の中央位置には
放音孔203が形成されている。上記上ケース201の
図13中下方には、下ケース205が超音波溶着によっ
て溶着・固定されている。上記下ケース205の図13
中下側端は、開口部207となっている。上記開口部2
07には、ベース209と鉄心211が予め一体化され
て(別部品を組み立てることにより一体化する)、ポー
ルピース212として実装されているとともに、上記ベ
ース209の図13中下側には基板213が取り付けら
れている。
【0003】上記鉄心211の外周には、コイル215
が巻回されていて、上記コイル215の両コイル端21
5a、215bは、上記基板213に取り付けられたリ
ード端子217、219に、例えば、半田付けによって
接続されている。上記コイル215の外周には、環状隙
間221を存した状態で、マグネット223が配置され
ている。上記下ケース205の内周には、段付部225
が形成されていて、この段付部225には、振動板22
7が設置されている。この振動板227の中央位置に
は、付加質量としての磁片229が、例えば、スポット
溶接によって、その中心位置を介して溶着・固定されて
いる。
【0004】上記構成をなす電気音響変換器において、
磁片229を一体に備えた振動板227は、マグネット
223によって吸引された状態にあり、それによって、
ある一定の極性を持った状態でセットされている。その
状態で、リード端子217、219を介してコイル21
5に電流を流すと、鉄心211が電磁石化されて、その
先端に磁界が発生する。その際、鉄心211に発生した
コイル215による磁極と振動板227が有するマグネ
ット223による磁極とが異なる極性のものである場合
には、振動板227は鉄心211に吸引されることにな
る。又、鉄心211に発生したコイル215による磁極
と振動板227が有するマグネット223による磁極と
が同じ極性のものである場合には、振動板227は鉄心
211に対して反発することになる。よって、何れかの
方向をもって電流を断続的に流すことにより、振動板2
27は上記したような動作を繰り返すことになる。つま
り、振動板227が所定の周波数で振動することにな
り、その振動によって音が発生するものである。
【0005】ところで、上記構成及び作用をなす電気音
響変換器においては、各構成部品が、その機能によっ
て、機構部、磁気回路部、電磁コイル部、音響回路部に
分別される。具体的には、機構部に属するものとして、
下ケース205、ベース209、振動板227、鉄心2
11がある。又、磁気回路部に属するものとして、ベー
ス209、振動板227、鉄心211、マグネット22
3がある。又、電磁コイル部に属するものとして、コイ
ル215、リード端子217、219、基板213があ
る。尚、同じ構成部品が異なるグループに同時に所属し
ていることもある。
【0006】そして、上記磁気回路部に所属する構成部
品に関しては、マグネット223からの磁束及びコイル
215からの起磁力による磁束を、磁気回路部内に効率
良く通すことが要求され、そのため、磁気回路部に所属
する構成部品、すなわち、ベース209、振動板22
7、鉄心211、マグネット223は、透磁率が高い磁
性材料、例えば、鉄、ニッケル、等の金属材料から構成
されている。又、機構部に所属する構成部品に対して
は、次のような条件が必要とされている。まず、振動板
227に関しては、磁気回路部と電磁コイル部による磁
力によって効率良く振動する必要があり、そこで、柔軟
なバネ性と粘り強い剛性が要求される。又、機構部に属
するその他の構成部品に関しては、振動板227と鉄心
211との間のギャップ(図13中符号Lで示す)を高
い精度で構築し、且つ、温度変化等の環境変化によるギ
ャップ(L)の変動を抑制する機能が要求される。した
がって、これらの構成部品に関しては、本来、加工性に
優れたPPO(ノリル)、ナイロン、LCP(液晶ポリ
マー)等のエンジニアリングプラスチック材料を使用す
ることが望ましい。しかしながら、既に述べたように、
機構部に属するベース209、振動板227、鉄心21
1等は、磁気回路部にも属する部品であり、その為、磁
気回路部としての機能を優先させるために、透磁率が高
い磁性材料、例えば、鉄、ニッケル、等の金属材料から
構成されているのが現状である。尚、機構部に属する構
成部品の内、磁気回路部に属さない下ケース205に関
しては、PPO(ノリル)、ナイロン、LCP(液晶ポ
リマー)等のエンジニアリングプラスチックが使用され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、上記したよう
に、従来の電気音響変換器の場合には、振動板227を
金属材料から構成しており、その為、振動効率の向上に
関しては限界があった。すなわち、音圧を高めるととも
に所定の音圧が得られる周波数帯域を拡大させるために
は、振動板227の振動効率を向上させる必要がある。
そのためには、振動板227の薄型軽量化や複雑形状
化、すなわち、磁片229との一体形成化、及び柔軟化
が必要となるが、金属材料の場合には、加工性の点で問
題があり(加工歪みが発生してしまう等)、そのような
薄型軽量化や複雑形状化及び柔軟化が図れず、その為、
振動効率の向上を図ることが難しいものとなっていた。
又、機構部に属する構成部品をみた場合、下ケース20
5のみがPPO(ノリル)、ナイロン、LCP(液晶ポ
リマー)等のエンジニアリングプラスチックより構成さ
れ、その他の構成部品は金属製であり、そのため、温度
変化による熱膨張差によって、ギャップ(L)が変動し
てしまうという問題もあった。
【0008】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、振動効率の向上を図る
とともに、振動板とポールピース先端とのギャップの変
動を防止することが可能な電気音響変換器を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による電気音響変換器は、振動板と、上記振動
板を支持する支持体と、上記支持体の内側に配置され鉄
心とベースとを一体化させてなるポールピースと、上記
鉄心の外周側に配置されたコイルと、上記支持体とコイ
ルとの間に配置されたマグネットと、を具備してなる電
気音響変換器において、上記振動板を樹脂に磁性処理を
施すことにより構成するようにしたことを特徴とするも
のである。その際、上記振動板を、厚みを変えずに磁路
面積を拡大させるような形状とすることが考えられる。
又、上記振動板に対して、磁性処理を部分的、選択的に
施すことが考えられる。さらに、上記支持体を樹脂によ
り構成し、且つ、上記ポールピースを樹脂に磁性処理を
施すことにより構成することが考えられる。
【0010】
【作用】すなわち、本願発明は、振動板を樹脂化すると
ともに、そこに磁性処理を施したものであり、そのよう
な材料を使用することにより、加工性を向上させ、振動
板の薄型軽量化、複雑形状化、及び柔軟化を可能とし、
それによって、振動効率の向上、すなわち、音圧を高め
るとともに所定音圧の得られる周波数帯域の拡大化を図
らんとするものである。又、振動板を、その厚みを変え
ずに磁路面積を拡大させるような形状とした場合には、
磁路断面を拡大して振動効率を向上させることができ、
それによって、音圧を高めるとともに周波数特性の改善
(帯域拡大)を図ることができる。又、同等の磁気効率
であれば、より磁性層を薄くできる為、振動板の薄型軽
量化が可能となり、それによっても、音圧を高めるとと
もに周波数特性の改善(帯域拡大)を図ることができ
る。又、振動板に、磁性処理を部分的、選択的に施すこ
とにより、振動効率を調整して、音圧及び周波数特性の
調整を行うことができる。又、支持体を樹脂化するとと
もに、ポールピースを樹脂化して磁性処理を施すように
構成した場合には、振動板を支持する支持体とポールピ
ースとが同じ材質になり、それによって、環境変化によ
る寸法変化を同じにし、振動板とポールピース先端との
間のギャップの変動を抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5を参照して、
本発明の第1の実施の形態を説明する。本実施の形態に
よる電気音響変換器は、図1に示すような構成になって
いる。まず、上ケース1があり、この上ケース1の中央
位置には放音孔3が形成されている。上記上ケース1の
図1中下方には、下ケース5が超音波溶着によって溶着
・固定されている。上記下ケース5の図1中下側端は、
開口部7となっている。上記開口部7には、ベース9と
鉄心11が予め一体成形によって構成されたポールピー
ス12が実装されているとともに、上記ベース9の図1
中下側には基板13が取り付けられている。
【0012】上記鉄心部分11の外周には、コイル15
が巻回されていて、上記コイル15の両コイル端15
a、15bは、上記基板13に取り付けられたリード端
子17、19に、例えば、半田付けによって接続されて
いる。上記コイル15の外周には、環状隙間21を存し
た状態で、マグネット23が配置されている。上記下ケ
ース5の内周には、段付部25が形成されていて、この
段付部25には、振動板27が設置されている。この振
動板27は、平板部28と、該平板部28の中央位置に
一体成形により設けられた付加質量部29とから構成さ
れている。
【0013】次に、振動板27の構成について、図2及
び図3を参照して、詳細に説明する。この実施の形態に
おいては、既に述べたように、振動板27を構成する平
板部28と付加質量部29とを一体成形により構成して
おり、又、その材質は、PPO(ノリル)、ナイロン、
LCP(液晶ポリマー)等のエンジニアリングプラスチ
ックである。又、上記平板部28と付加質量部29の外
表面には、磁性材料33が鍍金されている。
【0014】上記磁性材料33の付与は、鍍金だけでな
く、箔状のラミネートを貼付けるようにしてもよく、
又、磁気ペーストを塗布する方法によって付与してもよ
い。さらに、磁性材料33の層を設けるのではなく、P
PO(ノリル)、ナイロン、LCP(液晶ポリマー)等
のエンジニアリングプラスチック内に磁性粉を混入させ
る方法も考えられる。又、上記磁性材料33としては、
例えば、Ni −Fe 合金が考えられ、その比率は75%
−25%が好ましい。又、その厚みは、平板部28の厚
みと同等程度であれば(具体的には数十μ)、磁気回路
部として必要な機能を発揮することができる。尚、これ
らはあくまで一例であって、磁性材料の材質、厚み等に
ついては、適宜決定すればよい。又、この実施の形態で
は、振動板27を樹脂材料のみで形成した例を取り上げ
ているが、金属材料及び樹脂材料夫々の特徴をふまえた
上で、これら材料を適宜組み合わせて振動板27を形成
することにより、音圧、周波数等の音響特性を自由に調
整することができる。
【0015】次に、図4及び図5を参照して、ポールピ
ース12の構成を詳細に説明する。このポールピース1
2も、既に述べた振動板27と同様に、ベース9と鉄心
11とを一体成形したものであり、その材質はPPO
(ノリル)、LCP(液晶ポリマー)等のエンジニアリ
ングプラスチックである。又、ベース9と鉄心11の外
表面には、磁性材料35の層が設けられている。磁性材
料35の成分等については、振動板27の場合と同様で
ある。
【0016】以上この実施の形態によると次のような作
用・効果を奏することができる。尚、電気音響変換器と
しての作用は従来と同様であるので、その説明は省略す
る。まず、振動板27をPPO(ノリル)、ナイロン、
LCP(液晶ポリマー)等のエンジニアリングプラスチ
ック製としたので、振動板27としての振動効率を向上
させることができる。これは、従来の金属製の場合と異
なり、PPO(ノリル)、ナイロン、LCP(液晶ポリ
マー)等のエンジニアリングプラスチック製とすること
により、加工性が向上し(加工歪みの発生が少ない)、
それによって、薄型軽量化や複雑形状化及び柔軟化が可
能になる。これは、厚みが同等以上であっても、金属に
対し、上記エンジニアリングプラスチックの方が、弾性
比率が高く、さらに軽量であるとともに、メッキ等で形
成された磁性材料33の層は加工歪がないため磁気効率
が高い。従って、同等の磁気効率であれば、金属板に対
し、メッキ厚をより薄くできるためである。又、この実
施の形態の場合には、ポールピース12に関しても、振
動板27の場合と同様の材質、すなわち、PPO(ノリ
ル)、ナイロン、LCP(液晶ポリマー)等のエンジニ
アリングプラスチック製とし、且つ、一体成形してい
る。又、下ケース5は従来からPPO(ノリル)、ナイ
ロン、LCP(液晶ポリマー)等のエンジニアリングプ
ラスチック製である。そのように構成することにより、
温度変化等の環境変化によるギャップ(L、図1に示
す)の変動を抑制することができる。すなわち、下ケー
ス5、ポールピース12が共に、PPO(ノリル)、ナ
イロン、LCP(液晶ポリマー)等のエンジニアリング
プラスチック製であるので、温度変化による寸法変化量
(特に、軸方向の寸法変化量)が同じになり、それによ
って、上記ギャップ(L、図1に示す)を一定保持する
ことができるからである。又、振動板27の一体化、ポ
ールピース12の一体化によって、部品点数が減少する
ことになり、それだけ部品管理も容易になる。さらに、
振動板27、ポールピース12、及び下ケース5を同様
の材質で形成することにより、部品材料の統合化が図ら
れるため、製造工程の簡略化に寄与できる。
【0017】次に、図6及び図7を参照して、本発明の
第2の実施の形態を説明する。前記第1の実施の形態に
おいては、振動板27の平板部28を平坦面として形成
したが、この実施の形態においては、そこに複数個(こ
の実施の形態の場合には3個)の環状溝31を同心状に
形成している。そして、この実施の形態に示すように、
振動板27の平板部28に複数個の環状溝31を設ける
ことによって、磁性材料33が設けられる面積を拡大す
ることができ、磁路断面を拡大して磁気効率を高めるこ
とが可能となる。又、それによって、同等の磁気効率で
あれば、磁性材料33の層の厚みを薄くすることも可能
となる。
【0018】次に、図8及び図9を参照して、本発明の
第3の実施の形態を説明する。すなわち、前記第2の実
施の形態においては、振動板27の平板部28の全面に
対して、磁性材料33を鍍金するようにしたが、この実
施の形態の場合には、平板部28の一部に磁性材料33
を鍍金するようにしている。具体的には、平板部28の
外周部の所定領域の部分(最外周に設けられた環状溝3
1及びそこから外周側の部分)に関しては、磁性材料3
3を鍍金させることなく、平板部28を露出させるよう
にしている。このような構成でも、同様の作用・効果を
奏することができる。特に、平板部28に環状溝31を
形成して、磁性材料33が設けられる面積を拡大するこ
とができ、磁路断面を拡大して磁気効率を高める工夫が
なされているので、平板部28の一部が露出していて
も、充分な磁気効率を得ることができる。そして、この
ように、磁性処理を施す部分を部分的に選択的に設ける
ことにより、振動効率を調整することができるので、そ
れによって、音圧及び周波数特性の調整が可能となる。
尚、部分鍍金は機械的、光学的方法等によってマスキン
グして行う。
【0019】次に、図10を参照して、本発明の第4の
実施の形態を説明する。この場合には、ポールピース1
2の形状を変更したものであり、ベース9の上面に凹凸
部41を設けるとともに、鉄心11の円筒部にも凹凸部
43を設けたものである。それによって、磁性材料35
の層が設けられる表面積を拡大し、それによって、磁路
断面を拡大して磁気効率を高めるとともに、同等の磁気
効率の場合において、磁性材料35の層の厚みを薄くせ
んとするものである。
【0020】次に、図11を参照して、本発明の第5の
実施の形態を説明する。この場合には、ポールピース1
2の形状を変更したものであり、鉄心11に十字状の切
り溝45を設けたものである。それによって、磁性材料
35の層が設けられる表面積を拡大し、それによって、
磁路断面を拡大して磁気効率を高めるとともに、同等の
磁気効率の場合において、磁性材料35の層の厚みを薄
くせんとするものである。
【0021】次に、図12を参照して、本発明の第6の
実施の形態を説明する。この場合には、ポールピース1
2の形状を変更したものであり、鉄心11に孔47を設
けたものである。それによって、磁性材料35の層が設
けられる表面積を拡大し、それによって、磁路断面を拡
大して磁気効率を高めるとともに、同等の磁気効率の場
合において、磁性材料35の層の厚みを薄くせんとする
ものである。
【0022】尚、本発明は、前記第1乃至第6の実施の
形態に限定されるものではない。まず、必ずしも、振動
板27とポールピース12の両方に関して樹脂化する必
要はなく、少なくとも、振動板27を樹脂化したもので
あれば、本願発明の範囲である。又、電気音響変換器の
構成としては、図示したものに限定されず、例えば、支
持体に関しては、前記各実施の形態のように、下ケース
が支持体となる場合に限らず、支持リングを介して振動
板27を支持するようなものでもよく、その他公知の様
々な構成の電気音響変換器に適用できる。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように本願発明による電気
音響変換器によると、まず、振動板を樹脂化するととも
に、そこに磁性処理を施して、振動板の薄型軽量化、複
雑形状化、及び柔軟化を可能としたので、それによっ
て、振動効率の向上、すなわち、音圧を高めるとともに
所定音圧の得られる周波数帯域の拡大化を図ることがで
きる。又、振動板を、その厚みを変えずに磁路面積を拡
大させるような形状とした場合には、磁路断面を拡大し
て振動効率を向上させることができ、それによって、音
圧を高めるとともに周波数特性の改善(帯域拡大)を図
ることができる。又、同等の磁気効率であれば、より磁
性層を薄くできる為、振動板の薄型化が可能となり、そ
れによっても、音圧を高めるとともに周波数特性の改善
(帯域拡大)を図ることができる。又、振動板に、磁性
処理を部分的、選択的に施すことにより、振動効率を調
整して、音圧及び周波数特性の調整を行うことができ
る。又、支持体を樹脂化するとともに、ポールピースを
樹脂化して磁性処理を施すように構成した場合には、振
動板を支持する支持体とポールピースとが同じ材質にな
り、それによって、環境変化による寸法変化量を同じに
し、振動板とポールピース先端との間のギャップの変動
を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、電気音
響変換器の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、振動板
の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図2の
III-III 断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ポール
ピースの平面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ポール
ピースの正面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す図で、振動板
の平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す図で、図6の
VII −VII 断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す図で、振動板
の平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す図で、図8の
IX−IX断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示す図で、ポー
ルピースの構成を示す斜視図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態を示す図で、ポー
ルピースの構成を示す斜視図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態を示す図で、ポー
ルピースの構成を示す斜視図である。
【図13】従来例を示す図で、電気音響変換器の断面図
である。
【図14】従来例を示す図で、図13のXIV-XIV 矢視図
である
【符号の説明】
5 下ケース(支持体) 9 ベース 11 鉄心 12 ポールピース 27 振動板 28 平板部 29 付加質量部 33 磁性材料 35 磁性材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板と、上記振動板を支持する支持体
    と、上記支持体の内側に配置され鉄心とベースとを一体
    化させてなるポールピースと、上記鉄心の外周側に配置
    されたコイルと、上記支持体とコイルとの間に配置され
    たマグネットと、を具備してなる電気音響変換器におい
    て、 上記振動板を樹脂に磁性処理を施すことにより構成する
    ようにしたことを特徴とする電気音響変換器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気音響変換器におい
    て、上記振動板はその厚みを変えずに磁路面積を拡大さ
    せるような形状をなしていることを特徴とする電気音響
    変換器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電気音響変換器におい
    て、上記振動板には磁性処理が部分的、選択的に施され
    ていることを特徴とする電気音響変換器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電気音響変換器におい
    て、上記支持体を樹脂により構成し、且つ、上記ポール
    ピースを樹脂に磁性処理を施すことにより構成するよう
    にしたことを特徴とする電気音響変換器。
JP9114322A 1997-04-15 1997-04-15 電気音響変換器 Pending JPH10290494A (ja)

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JP9114322A JPH10290494A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 電気音響変換器
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JP9114322A JPH10290494A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 電気音響変換器

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