JPH10288696A - 除染方法 - Google Patents
除染方法Info
- Publication number
- JPH10288696A JPH10288696A JP9556897A JP9556897A JPH10288696A JP H10288696 A JPH10288696 A JP H10288696A JP 9556897 A JP9556897 A JP 9556897A JP 9556897 A JP9556897 A JP 9556897A JP H10288696 A JPH10288696 A JP H10288696A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- strippable paint
- decontaminated
- paint
- strippable
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Abstract
(57)【要約】
【課題】被除染物にストリッパブルペイントとシートを
組み合わせることにより、汚染した大気中あるいは炉水
中から搬出した被除染物に事前に貼り付けたシートとス
トリッパブルペイントをすばやく剥がすことにより被爆
を抑えた除染方法を提供する。 【解決手段】ストリッパブルペイント３の気密・水蜜性
に優れかつ被除染物形状に応じた形状追従性とシート２
の強度及び非粘着性を組み合わせる、従来よりすみやか
にストリッパブルペイント３とシート２を同時に剥がし
被爆低減を図ることが可能となった。
組み合わせることにより、汚染した大気中あるいは炉水
中から搬出した被除染物に事前に貼り付けたシートとス
トリッパブルペイントをすばやく剥がすことにより被爆
を抑えた除染方法を提供する。 【解決手段】ストリッパブルペイント３の気密・水蜜性
に優れかつ被除染物形状に応じた形状追従性とシート２
の強度及び非粘着性を組み合わせる、従来よりすみやか
にストリッパブルペイント３とシート２を同時に剥がし
被爆低減を図ることが可能となった。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は機械的除染方法に関
し、すばやく除染作業を行い被爆低減を図る方法に関す
る。
し、すばやく除染作業を行い被爆低減を図る方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来方法として、被除染物へのストリッ
パブルペイント単独塗布による方法やシートの巻き付け
等による方法が広く行われている。ストリッパブルペイ
ントを汚染後に塗布しストリッパブルペイントが硬化し
た後に汚染物質とともに除去する例もある。公知例とし
て、特開昭60−104296号，特開昭63−186194号公報に記
載のように、汚染した被除染物表面に放射性物質と反応
する除染剤を混ぜたストリッパブルペイントを塗布し、
硬化後に放射性物質とともにストリッパブルペイントを
剥がす例がある。またいずれの公知例もストリッパブル
ペイントの剥離始めを容易にするために塗膜剥離剤等を
使用している。
パブルペイント単独塗布による方法やシートの巻き付け
等による方法が広く行われている。ストリッパブルペイ
ントを汚染後に塗布しストリッパブルペイントが硬化し
た後に汚染物質とともに除去する例もある。公知例とし
て、特開昭60−104296号，特開昭63−186194号公報に記
載のように、汚染した被除染物表面に放射性物質と反応
する除染剤を混ぜたストリッパブルペイントを塗布し、
硬化後に放射性物質とともにストリッパブルペイントを
剥がす例がある。またいずれの公知例もストリッパブル
ペイントの剥離始めを容易にするために塗膜剥離剤等を
使用している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、被除
染物や周囲の機器等から受ける放射線率が低く、除染時
間を充分に確保可能であるの場合に有効であるが、被除
染物や周囲の機器等から受ける放射線率が高い場合につ
いては、短時間で除染する必要があり問題が生じる。ま
た、既設の機器等でストリッパブルペイントを塗布する
面の表面粗い場合は剥離性が劣るのでなんらかな処置を
する領域が広くなってしまい、被爆の要因にもなりう
る。更に、剥離開始を容易にするために密着性のない塗
膜剥離剤を使用し除染時間を短縮しているが、炉水等の
水中で使用する場合は、その塗膜剥離剤と被除染物の間
に炉水等の汚染液体が侵入し被除染面の一部が汚染して
しまう可能性がある。シート巻き付け方法は大気中では
使用できるが水中では扱えない問題があった。
染物や周囲の機器等から受ける放射線率が低く、除染時
間を充分に確保可能であるの場合に有効であるが、被除
染物や周囲の機器等から受ける放射線率が高い場合につ
いては、短時間で除染する必要があり問題が生じる。ま
た、既設の機器等でストリッパブルペイントを塗布する
面の表面粗い場合は剥離性が劣るのでなんらかな処置を
する領域が広くなってしまい、被爆の要因にもなりう
る。更に、剥離開始を容易にするために密着性のない塗
膜剥離剤を使用し除染時間を短縮しているが、炉水等の
水中で使用する場合は、その塗膜剥離剤と被除染物の間
に炉水等の汚染液体が侵入し被除染面の一部が汚染して
しまう可能性がある。シート巻き付け方法は大気中では
使用できるが水中では扱えない問題があった。
【０００４】本発明の目的は、被除染面をストリッパブ
ルペイントとシートを組み合わせで覆い汚染後にそれら
を剥がすことにより、被除染物や周囲の機器等から受け
る放射線率が高い等の理由で短時間で除染する必要があ
る場合や、被除染表面の表面仕上げ箇所をストリッパブ
ルペイント塗布箇所のみすればよい場合や、ストリッパ
ブルペイントの剥離スタータとしてのシートの下側も除
染可能とする場合に、被爆を抑えた除染方法を提供する
ことにある。
ルペイントとシートを組み合わせで覆い汚染後にそれら
を剥がすことにより、被除染物や周囲の機器等から受け
る放射線率が高い等の理由で短時間で除染する必要があ
る場合や、被除染表面の表面仕上げ箇所をストリッパブ
ルペイント塗布箇所のみすればよい場合や、ストリッパ
ブルペイントの剥離スタータとしてのシートの下側も除
染可能とする場合に、被爆を抑えた除染方法を提供する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は被除染物を汚染する前に予め、ストリッパ
ブルペイントを塗布する領域のみ表面をエポキシ樹脂等
で平滑にする。その後、被除染物に耐水性のシートを張
りその周囲あるいは全面にストリッパブルペイントを塗
布する。剥離開始を容易にするためにシートの一部を剥
離スタータとするべく、その部分の外周囲はストリッパ
ブルペイントを塗布しない。但し、シートの下側も汚染
させたくない場合は、剥離スタータとしてのシートの下
側もストリッパブルペイントを塗布しておく。この状態
で、被除染物を汚染区域で使用する。汚染環境が大気中
でも炉水のような液体中でもシート自体は耐水性を有
し、その周囲を気密性及び水密性に優れたストリッパブ
ルペイントを塗布することで、シートとストリッパブル
ペイントで覆われた面は汚染することがない。表面が汚
染した被除染物を除染する時は、剥離スタータのシート
を持ち剥がせばそのシートとともにその周囲のストリッ
パブルペイントも同時に剥がすことが可能である。シー
ト自体は被除染物と粘着していないため、短時間のうち
に容易に剥がすことができる。
め、本発明は被除染物を汚染する前に予め、ストリッパ
ブルペイントを塗布する領域のみ表面をエポキシ樹脂等
で平滑にする。その後、被除染物に耐水性のシートを張
りその周囲あるいは全面にストリッパブルペイントを塗
布する。剥離開始を容易にするためにシートの一部を剥
離スタータとするべく、その部分の外周囲はストリッパ
ブルペイントを塗布しない。但し、シートの下側も汚染
させたくない場合は、剥離スタータとしてのシートの下
側もストリッパブルペイントを塗布しておく。この状態
で、被除染物を汚染区域で使用する。汚染環境が大気中
でも炉水のような液体中でもシート自体は耐水性を有
し、その周囲を気密性及び水密性に優れたストリッパブ
ルペイントを塗布することで、シートとストリッパブル
ペイントで覆われた面は汚染することがない。表面が汚
染した被除染物を除染する時は、剥離スタータのシート
を持ち剥がせばそのシートとともにその周囲のストリッ
パブルペイントも同時に剥がすことが可能である。シー
ト自体は被除染物と粘着していないため、短時間のうち
に容易に剥がすことができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１に炉水中に搬入する容器・装
置・治具等の被除染物１の接液面に密着させてシート２
を貼り付け、その周囲にストリッパブルペイント３を塗
布する。シート２はストリッパブルペイント３中に含ま
れる溶剤で変質しない耐溶材性でかつ、剥離時に引き裂
けないように引張及び引き裂きに強く、厚さ１mm前後の
耐水性のものを使用する。ストリッパブルペイント３は
剥離性を向上させるために0.5mm程度の厚さに塗布す
る。また被除染物１の表面は可能であればストリッパブ
ルペイント３の剥離性を良くするために滑らかに仕上げ
ておく。この方式で被除染物１の接液面をシート２とス
トリッパブルペイント３で覆いかつシールすることによ
り炉水中に搬入しても、被除染物１が直接汚染すること
はない。炉水中での作業終了後オペレーションフロアに
て、ストリッパブルペイント３とシート２を剥がす。剥
がし方は、ストリッパブルペイント３と被除染物１の間
に刃先の尖った剥離治具を入れストリッパブルペイント
３端部をめくり上げる。その後めくり上げたストリッパ
ブルペイント３端部を持ってストリッパブルペイント３
とシート２を剥がす。シート２はストリッパブルペイン
ト３と接着しているので、ストリッパブルペイント３剥
離と同時に剥がすことができる。また、シート２自体は
被除染物１と粘着性を持たないものを使用しているた
め、ストリッパブルペイント３単独の場合に比べ小さな
力でかつ引き裂かれることなく一度に剥がすことが可能
である。
置・治具等の被除染物１の接液面に密着させてシート２
を貼り付け、その周囲にストリッパブルペイント３を塗
布する。シート２はストリッパブルペイント３中に含ま
れる溶剤で変質しない耐溶材性でかつ、剥離時に引き裂
けないように引張及び引き裂きに強く、厚さ１mm前後の
耐水性のものを使用する。ストリッパブルペイント３は
剥離性を向上させるために0.5mm程度の厚さに塗布す
る。また被除染物１の表面は可能であればストリッパブ
ルペイント３の剥離性を良くするために滑らかに仕上げ
ておく。この方式で被除染物１の接液面をシート２とス
トリッパブルペイント３で覆いかつシールすることによ
り炉水中に搬入しても、被除染物１が直接汚染すること
はない。炉水中での作業終了後オペレーションフロアに
て、ストリッパブルペイント３とシート２を剥がす。剥
がし方は、ストリッパブルペイント３と被除染物１の間
に刃先の尖った剥離治具を入れストリッパブルペイント
３端部をめくり上げる。その後めくり上げたストリッパ
ブルペイント３端部を持ってストリッパブルペイント３
とシート２を剥がす。シート２はストリッパブルペイン
ト３と接着しているので、ストリッパブルペイント３剥
離と同時に剥がすことができる。また、シート２自体は
被除染物１と粘着性を持たないものを使用しているた
め、ストリッパブルペイント３単独の場合に比べ小さな
力でかつ引き裂かれることなく一度に剥がすことが可能
である。
【０００７】図２に炉水中に搬入する容器・装置・治具
等の被除染物１の接液面に密着させてシート２を貼り付
け、その周囲及び全面にストリッパブルペイント３を塗
布する。シート２はストリッパブルペイント３中に含ま
れる溶剤で変質しない耐溶材性でかつ、剥離時に引き裂
けないように引張及び引き裂きに強く、厚さ１mm前後の
耐水性のものを使用する。ストリッパブルペイント３は
剥離性を向上させるために０.５mm 程度の厚さに塗布す
る。また被除染物１の表面は可能であればストリッパブ
ルペイント３の剥離性を良くするために滑らかに仕上げ
ておく。この方式で被除染物１の接液面をシート２とス
トリッパブルペイント３で覆いかつシールすることによ
り炉水中に搬入しても、被除染物１が直接汚染すること
はない。炉水中での作業終了後オペレーションフロアに
て、ストリッパブルペイント３とシート２を剥がす。剥
がし方は、ストリッパブルペイント３と被除染物１の間
に刃先の尖った剥離治具等を入れストリッパブルペイン
ト３端部をめくり上げる。その後めくり上げたストリッ
パブルペイント３端部を持ってストリッパブルペイント
３とシート２を剥がす。シート２はストリッパブルペイ
ント３と接着しているので、ストリッパブルペイント３
剥離と同時に剥がすことができる。また、シート２自体
は被除染物１と粘着性を持たないものを使用しているた
め、ストリッパブルペイント３単独の場合に比べ小さな
力でかつ引き裂かれることなく一度に剥がすことが可能
である。
等の被除染物１の接液面に密着させてシート２を貼り付
け、その周囲及び全面にストリッパブルペイント３を塗
布する。シート２はストリッパブルペイント３中に含ま
れる溶剤で変質しない耐溶材性でかつ、剥離時に引き裂
けないように引張及び引き裂きに強く、厚さ１mm前後の
耐水性のものを使用する。ストリッパブルペイント３は
剥離性を向上させるために０.５mm 程度の厚さに塗布す
る。また被除染物１の表面は可能であればストリッパブ
ルペイント３の剥離性を良くするために滑らかに仕上げ
ておく。この方式で被除染物１の接液面をシート２とス
トリッパブルペイント３で覆いかつシールすることによ
り炉水中に搬入しても、被除染物１が直接汚染すること
はない。炉水中での作業終了後オペレーションフロアに
て、ストリッパブルペイント３とシート２を剥がす。剥
がし方は、ストリッパブルペイント３と被除染物１の間
に刃先の尖った剥離治具等を入れストリッパブルペイン
ト３端部をめくり上げる。その後めくり上げたストリッ
パブルペイント３端部を持ってストリッパブルペイント
３とシート２を剥がす。シート２はストリッパブルペイ
ント３と接着しているので、ストリッパブルペイント３
剥離と同時に剥がすことができる。また、シート２自体
は被除染物１と粘着性を持たないものを使用しているた
め、ストリッパブルペイント３単独の場合に比べ小さな
力でかつ引き裂かれることなく一度に剥がすことが可能
である。
【０００８】図３に炉水中に搬入する容器・装置・治具
等の被除染物１の接液面に密着させて複数のシート２を
貼り付け、その周囲及び間にストリッパブルペイント３
を塗布する。シート２はストリッパブルペイント３中に
含まれる溶剤で変質しない耐溶材性でかつ、剥離時に引
き裂けないように引張及び引き裂きに強く、厚さ１mm前
後の耐水性のものを使用する。ストリッパブルペイント
３は剥離性を向上させるために０.５mm 程度の厚さに塗
布する。また被除染物１の表面は可能であればストリッ
パブルペイント３の剥離性を良くするために滑らかに仕
上げておく。この方式で被除染物１の接液面をシート２
とストリッパブルペイント３で覆いかつシールすること
により炉水中に搬入しても、被除染物１が直接汚染する
ことはない。炉水中での作業終了後オペレーションフロ
アにて、ストリッパブルペイント３とシート２を剥が
す。剥がし方は、ストリッパブルペイント３と被除染物
１の間に刃先の尖った剥離治具等を入れストリッパブル
ペイント３端部をめくり上げる。その後めくり上げたス
トリッパブルペイント３端部を持ってストリッパブルペ
イント３とシート２を剥がす。シート２はストリッパブ
ルペイント３と接着しているので、ストリッパブルペイ
ント３剥離と同時に剥がすことができる。また、シート
２自体は被除染物１と粘着性を持たないものを使用して
いるため、ストリッパブルペイント３単独の場合に比べ
小さな力でかつ引き裂かれることなく一度に剥がすこと
が可能である。
等の被除染物１の接液面に密着させて複数のシート２を
貼り付け、その周囲及び間にストリッパブルペイント３
を塗布する。シート２はストリッパブルペイント３中に
含まれる溶剤で変質しない耐溶材性でかつ、剥離時に引
き裂けないように引張及び引き裂きに強く、厚さ１mm前
後の耐水性のものを使用する。ストリッパブルペイント
３は剥離性を向上させるために０.５mm 程度の厚さに塗
布する。また被除染物１の表面は可能であればストリッ
パブルペイント３の剥離性を良くするために滑らかに仕
上げておく。この方式で被除染物１の接液面をシート２
とストリッパブルペイント３で覆いかつシールすること
により炉水中に搬入しても、被除染物１が直接汚染する
ことはない。炉水中での作業終了後オペレーションフロ
アにて、ストリッパブルペイント３とシート２を剥が
す。剥がし方は、ストリッパブルペイント３と被除染物
１の間に刃先の尖った剥離治具等を入れストリッパブル
ペイント３端部をめくり上げる。その後めくり上げたス
トリッパブルペイント３端部を持ってストリッパブルペ
イント３とシート２を剥がす。シート２はストリッパブ
ルペイント３と接着しているので、ストリッパブルペイ
ント３剥離と同時に剥がすことができる。また、シート
２自体は被除染物１と粘着性を持たないものを使用して
いるため、ストリッパブルペイント３単独の場合に比べ
小さな力でかつ引き裂かれることなく一度に剥がすこと
が可能である。
【０００９】図４に炉水中に搬入する容器・装置・治具
等の被除染物１の接液面に密着させて複数のシート２を
貼り付け、その周囲と全面及び間にストリッパブルペイ
ント３を塗布する。シート２はストリッパブルペイント
３中に含まれる溶剤で変質しない耐溶材性でかつ、剥離
時に引き裂けないように引張及び引き裂きに強く、厚さ
１mm前後の耐水性のものを使用する。ストリッパブルペ
イント３は剥離性を向上させるために０.５mm 程度の厚
さに塗布する。また被除染物１の表面は可能であればス
トリッパブルペイント３の剥離性を良くするために滑ら
かに仕上げておく。この方式で被除染物１の接液面をシ
ート２とストリッパブルペイント３で覆いかつシールす
ることにより炉水中に搬入しても、被除染物１が直接汚
染することはない。炉水中での作業終了後オペレーショ
ンフロアにて、ストリッパブルペイント３とシート２を
剥がす。剥がし方は、ストリッパブルペイント３と被除
染物１の間に刃先の尖った剥離治具等を入れストリッパ
ブルペイント３端部をめくり上げる。その後めくり上げ
たストリッパブルペイント３端部を持ってストリッパブ
ルペイント３とシート２を剥がす。シート２はストリッ
パブルペイント３と接着しているので、ストリッパブル
ペイント３剥離と同時に剥がすことができる。また、シ
ート２自体は被除染物１と粘着性を持たないものを使用
しているため、ストリッパブルペイント３単独の場合に
比べ小さな力でかつ引き裂かれることなく一度に剥がす
ことが可能である。
等の被除染物１の接液面に密着させて複数のシート２を
貼り付け、その周囲と全面及び間にストリッパブルペイ
ント３を塗布する。シート２はストリッパブルペイント
３中に含まれる溶剤で変質しない耐溶材性でかつ、剥離
時に引き裂けないように引張及び引き裂きに強く、厚さ
１mm前後の耐水性のものを使用する。ストリッパブルペ
イント３は剥離性を向上させるために０.５mm 程度の厚
さに塗布する。また被除染物１の表面は可能であればス
トリッパブルペイント３の剥離性を良くするために滑ら
かに仕上げておく。この方式で被除染物１の接液面をシ
ート２とストリッパブルペイント３で覆いかつシールす
ることにより炉水中に搬入しても、被除染物１が直接汚
染することはない。炉水中での作業終了後オペレーショ
ンフロアにて、ストリッパブルペイント３とシート２を
剥がす。剥がし方は、ストリッパブルペイント３と被除
染物１の間に刃先の尖った剥離治具等を入れストリッパ
ブルペイント３端部をめくり上げる。その後めくり上げ
たストリッパブルペイント３端部を持ってストリッパブ
ルペイント３とシート２を剥がす。シート２はストリッ
パブルペイント３と接着しているので、ストリッパブル
ペイント３剥離と同時に剥がすことができる。また、シ
ート２自体は被除染物１と粘着性を持たないものを使用
しているため、ストリッパブルペイント３単独の場合に
比べ小さな力でかつ引き裂かれることなく一度に剥がす
ことが可能である。
【００１０】図６に炉水中に搬入する容器・装置・治具
等の被除染物１の接液面のうちシートを貼り付ける位置
にあらかじめストリッパブルペイント３−１を塗布す
る。その上に密着させて剥離スタータとしてのシート２
を貼り付け、その一部を残して接液面にストリッパブル
ペイント３−２を塗布する。シート２はストリッパブル
ペイント３中に含まれる溶剤で変質しない耐溶材性でか
つ、剥離時に引き裂けないように引張及び引き裂きに強
く、厚さ１mm前後の耐水性のものを使用する。ストリッ
パブルペイント３は剥離性を向上させるために０.５mm
程度の厚さに塗布する。また被除染物１の表面は可能で
あればストリッパブルペイント３の剥離性を良くするた
めに滑らかに仕上げておく。この方式で被除染物１の接
液面をシート２とストリッパブルペイント３で覆いかつ
シールすることにより炉水中に搬入しても、被除染物１
が直接汚染することはない。炉水中での作業終了後オペ
レーションフロアにて、シート２とストリッパブルペイ
ント３を剥がす。剥がし方は、ストリッパブルペイント
３が塗布していない部分のシート２を持ち上げシートに
粘着しているストリッパブルペイント３も同時に剥が
す。これにより、剥離始めを容易にかつ迅速に作業をす
ることができる。また本実施例の場合は、シートの下側
にあらかじめストリッパブルペイントを塗布するため
に、シートと被除染物の間に炉水が侵入することはなく
汚れることがない。
等の被除染物１の接液面のうちシートを貼り付ける位置
にあらかじめストリッパブルペイント３−１を塗布す
る。その上に密着させて剥離スタータとしてのシート２
を貼り付け、その一部を残して接液面にストリッパブル
ペイント３−２を塗布する。シート２はストリッパブル
ペイント３中に含まれる溶剤で変質しない耐溶材性でか
つ、剥離時に引き裂けないように引張及び引き裂きに強
く、厚さ１mm前後の耐水性のものを使用する。ストリッ
パブルペイント３は剥離性を向上させるために０.５mm
程度の厚さに塗布する。また被除染物１の表面は可能で
あればストリッパブルペイント３の剥離性を良くするた
めに滑らかに仕上げておく。この方式で被除染物１の接
液面をシート２とストリッパブルペイント３で覆いかつ
シールすることにより炉水中に搬入しても、被除染物１
が直接汚染することはない。炉水中での作業終了後オペ
レーションフロアにて、シート２とストリッパブルペイ
ント３を剥がす。剥がし方は、ストリッパブルペイント
３が塗布していない部分のシート２を持ち上げシートに
粘着しているストリッパブルペイント３も同時に剥が
す。これにより、剥離始めを容易にかつ迅速に作業をす
ることができる。また本実施例の場合は、シートの下側
にあらかじめストリッパブルペイントを塗布するため
に、シートと被除染物の間に炉水が侵入することはなく
汚れることがない。
【００１１】図７に炉水中に搬入する容器・装置・治具
等の被除染物１の接液面のうちシートを貼り付ける位置
にあらかじめストリッパブルペイント３−１を塗布す
る。その上に密着させて剥離スタータ兼剥離中の剥離性
を改善するシート２を貼り付け、そのスタータ部を残し
てシート周囲にストリッパブルペイント３−２を塗布す
る。シート２はストリッパブルペイント３中に含まれる
溶剤で変質しない耐溶材性でかつ、剥離時に引き裂けな
いように引張及び引き裂きに強く、厚さ１mm前後の耐水
性のものを使用する。ストリッパブルペイント３は剥離
性を向上させるために０.５mm 程度の厚さに塗布する。
また被除染物１の表面は可能であればストリッパブルペ
イント３の剥離性を良くするために滑らかに仕上げてお
く。この方式で被除染物１の接液面をシート２とストリ
ッパブルペイント３で覆いかつシールすることにより炉
水中に搬入しても、被除染物１が直接汚染することはな
い。炉水中での作業終了後オペレーションフロアで、シ
ート２とストリッパブルペイント３を剥がす。剥がし方
は、ストリッパブルペイント３が塗布していない部分の
シート２を持ち上げシートに粘着しているストリッパブ
ルペイント３も同時に剥がす。これにより、剥離始めを
容易にかつ迅速に作業をすることができる。また本実施
例の場合は、シートの下側にあらかじめストリッパブル
ペイントを塗布するために、シートと被除染物の間に炉
水が侵入することはなく汚れることがない。
等の被除染物１の接液面のうちシートを貼り付ける位置
にあらかじめストリッパブルペイント３−１を塗布す
る。その上に密着させて剥離スタータ兼剥離中の剥離性
を改善するシート２を貼り付け、そのスタータ部を残し
てシート周囲にストリッパブルペイント３−２を塗布す
る。シート２はストリッパブルペイント３中に含まれる
溶剤で変質しない耐溶材性でかつ、剥離時に引き裂けな
いように引張及び引き裂きに強く、厚さ１mm前後の耐水
性のものを使用する。ストリッパブルペイント３は剥離
性を向上させるために０.５mm 程度の厚さに塗布する。
また被除染物１の表面は可能であればストリッパブルペ
イント３の剥離性を良くするために滑らかに仕上げてお
く。この方式で被除染物１の接液面をシート２とストリ
ッパブルペイント３で覆いかつシールすることにより炉
水中に搬入しても、被除染物１が直接汚染することはな
い。炉水中での作業終了後オペレーションフロアで、シ
ート２とストリッパブルペイント３を剥がす。剥がし方
は、ストリッパブルペイント３が塗布していない部分の
シート２を持ち上げシートに粘着しているストリッパブ
ルペイント３も同時に剥がす。これにより、剥離始めを
容易にかつ迅速に作業をすることができる。また本実施
例の場合は、シートの下側にあらかじめストリッパブル
ペイントを塗布するために、シートと被除染物の間に炉
水が侵入することはなく汚れることがない。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、ストリッパブルペイン
トとシートを組み合わせることにより、従来よりすみや
かにストリッパブルペイントとシートを同時に剥がすこ
とが可能となり被爆低減を図ることができる。
トとシートを組み合わせることにより、従来よりすみや
かにストリッパブルペイントとシートを同時に剥がすこ
とが可能となり被爆低減を図ることができる。
【図１】シートとシート周囲にストリッパブルペイント
を塗布した例の説明図。
を塗布した例の説明図。
【図２】シートとシート周囲及び全面にストリッパブル
ペイントを塗布した例の説明図。
ペイントを塗布した例の説明図。
【図３】複数のシートとシート周囲及びシート間にスト
リッパブルペイントを塗布した例の説明図。
リッパブルペイントを塗布した例の説明図。
【図４】複数のシートとシート周囲と全面及びシート間
にストリッパブルペイントを塗布した例の説明図。
にストリッパブルペイントを塗布した例の説明図。
【図５】剥離スタータ用シートの例の説明図。
【図６】剥離スタータ用シートと図１の例の組合せ例の
説明図。
説明図。
【図７】剥離スタータ用シートと図１を組合せた。
１…被除染物、２…シート、３…ストリッパブルペイン
ト。
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大貫 豊光 茨城県日立市弁天町三丁目10番２号 日立 協和エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 多田 伸雄 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 玉井 康方 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 豊田 清一 茨城県日立市弁天町三丁目10番２号 日立 協和エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 岡田 昌哉 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 栗原 正之 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (7)
- 【請求項１】原子力発電所において、放射性物質により
汚染する可能性のある容器・装置・治具・建屋の壁、床
・機器等の被除染物を汚染する前に前記被除染物にスト
リッパブルペイントとシートで被除染面を覆い、除染時
に前記ストリッパブルペイントと前記シートをすみやか
に被爆せずに剥がすことに特徴がある除染方法。 - 【請求項２】請求項１において、すばやく被爆せずに剥
がすために、前記シートを被除染物貼り付けた後に前記
シート周囲に前記ストリッパブルペイントを塗布する除
染方法。 - 【請求項３】請求項１において、すばやく被爆せずに剥
がすために、前記シートを被除染物貼り付けた後に前記
シートの全面及び周囲に前記ストリッパブルペイントを
塗布する除染方法。 - 【請求項４】請求項１において、前記被除染物の表面積
が大きい場合、すばやく被爆せずに剥がすために、複数
のシートを被除染物に貼り付けた後に前記シートの周囲
及び前記シート間に前記ストリッパブルペイントを塗布
する除染方法。 - 【請求項５】請求項１において、前記被除染物の表面積
が大きい場合、すばやく被爆せずに剥がすために、複数
の前記シートを前記被除染物に貼り付けた後にシートの
全面と周囲及び前記シート間に前記ストリッパブルペイ
ントを塗布する除染方法。 - 【請求項６】請求項１において、すばやく被爆せずに剥
がすために、剥離スタータとしての前記シートを前記被
除染物に貼り付ける面にあらかじめ前記ストリッパブル
ペイントを塗布した後に、その上に剥離スタータとして
のシートを貼り、前記シートの一部を残して被除染面に
前記ストリッパブルペイントを塗布する除染方法。 - 【請求項７】請求項１において、すばやく被爆せずに剥
がすために、請求項２から５の方法と請求項６，７を組
み合わせた方法で前記シートと前記ストリッパブルペイ
ントを塗布する除染方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9556897A JPH10288696A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 除染方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9556897A JPH10288696A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 除染方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10288696A true JPH10288696A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14141207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9556897A Pending JPH10288696A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 除染方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10288696A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013181846A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Ibaraki Univ | 水溶性又は水分散性高分子を利用した構造物からの放射性物質除染溶液及び該放射性物質除染溶液を用いた放射性物質除染方法 |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP9556897A patent/JPH10288696A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013181846A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Ibaraki Univ | 水溶性又は水分散性高分子を利用した構造物からの放射性物質除染溶液及び該放射性物質除染溶液を用いた放射性物質除染方法 |
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