JPS63186194A - 除染用塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は例えば原子力発電プラントの蒸気発生器氷室、
蒸気発生器蓋、弁、配管、治具等の表面に付着している
放射性物質を除去するときに使用する除染用塗料に関す
るものである。

（従来の技術） 原子力発電プラントでは、酸とアルカリとを使用した化
学除去方法や硼酸を使用したブラスト方法を用いて、蒸
気発生器氷室、蒸気発生器蓋、弁。

配管、治具等の表面に付着している放射性物質を除去す
るようにしている。

（発明が解決しようとする問題点） 前記化学除去方法やプラスト方法では、放射性物質の除
去に多量の化学薬品及び硼酸水を使用するので、除去時
に多量の廃液が発生して、これの処理が問題になる。従
来は、この廃液を大型タンクに一旦保管した後、小型ポ
ンプにより少量づつ移送して、ドラム罐に詰めるように
しているが。

これらの作業時、ドラム罐の上蓋を脱着するときやドラ
ム罐を運搬するとき、或いは上記方法の実施に使用する
除染装置を作動したり、撤去するとき、遠隔操作するに
しても２作業員がドラム罐や除染装置にかなり接近する
ので、被曝の危険がある。また上記除染装置は、大型、
高価で、除染費用が嵩む上に、除染装置に二次的廃棄物
が発生すると、いう問題があった。

（問題点を解決するためる手段） 本発明は前記の問題点に対処するもので、水性ペイント
に、キレートポリマー樹脂５〜４０ｗｔ％、アニオン活
性剤１〜１０ｗｔ％、アルカリ剤０．０５〜０．５ｗｔ
％、アルコール２〜Ｌｏｗ、％を混合したことを特徴と
する除染用塗料に係わり、その目的とする処は、被曝線
量及び除染費用を減少できる除染用塗料を供する点にあ
る。

（作用） 本発明の除染用塗料は前記のように水性ペイントに、キ
レートポリマー樹脂５〜４０ｗｔ％、アニオン活性剤１
〜１０ｗｔ％、アルカリ剤Ｏ０゛０５〜０．５ｗ、％、
アルコール２〜１０ｗｔ％を混合したものであり、塗布
装置を遠隔操作して。

同除染用塗料を原子力発電プラントの蒸気発生器氷室、
蒸気発生器蓋、弁、配管、治具等の表面に塗布して、同
除染用塗料を上記機器類の表面に付着している放射性物
質とともに乾燥、固化し、その後は、剥離装置等を遠隔
操作して剥離した後。

焼却処分して、廃棄物を減容する。

（実施例） 次に本発明の除染用塗料を具体的に説明する。

本発明の除染用塗料は、水性ペイントに、キレートポリ
マー樹脂５〜４０ｗｔ％、アニオン活性剤ｌ〜ｌ０ｗｔ
％、アルカリ剤０．０５〜０．５Ｗ、％、アルコール２
〜１０ｗｔ％を混合して１作成する。

またこの除染用塗料を使用して、原子力発電プラントの
蒸気発生器氷室、薄気発生器蓋、弁、配管、治具等の表
面に付着している放射性物質を除去するに当たっては、
第１図に示すように剥離棒（２）を有するペイント剥離
装置（６）を被除染部材°（５）の表面に取付け２次い
で長尺のスプレーガン（７）（塗布装置）の先端から被
除染部材（５）の表面へ上記除染用塗料を噴射しく（１
）参照）、塗膜層（３）を形成して、同塗膜層（３）を
被除染部材（５）の表面に付着している放射性物質（４
）とともに乾燥、固化する。２秒程度で乾燥、固化する
が。

そうしたら、第２図に示すように剥離棒（２）を操作し
ながらペイント剥離装置（６）を持ち上げて。

乾燥、固化した塗膜層（３）を被除染部材（５）から剥
離する。またこの剥離した塗膜層（３）は、置数５射腺
廃棄ドラム罐に一旦保管した後、焼却処分する。因に１
５ｋｇの除染用塗料を塗布した場合、乾燥、固化後は約
６　ｋｇになり、焼却後は６０ｇに減容した。また除染
前の被除染部材（５）の放射線量率２７．５”／、は、
除染後、　　１．　７５”／ｎに減少した。

ペイント剥離装置の他の具体例を第３，４図に示した。

第３図は圧力式ペイント剥離装置（６゛）を示し、第４
図はバキューム式ペイント剥離装置（６′″）を示して
いる。

まず第３図の圧力式ペイント剥離装置（６′）を説明す
ると、　（５’）が壁（１０ａ）　（１０ｂ）間に存在
する限られた面積の垂直被除染部材で、同被除染部材（
５゛）に付着している放射性物質を除去する場合には１
圧力式ペイント剥離装置（６′）を吊具（１６）により
被除染部材（５°）面に沿い吊り下げる。このとき、遠
隔操作棒を使用して、ワイヤメツシュ板（１４）を被除
染部材（５゛）面に軽く押し付けるようにする。次いで
エアホース（１５）から装置本体（１１）内に設けたエ
ア溜（図示せず）へ圧力空気を送り１両側のアーム（１
２）を伸長方向に作動し、同各アーム（１２）の先端に
取付けた固定用バラ）　（１３）を壁（１０ａ）　（１
０ｂ）に押し付けて、圧力式ペイント剥離装置（６”）
を壁（１０ａ）　（１０ｂ）間に固定し１次いでスプレ
ーガン等の塗布装置を遠隔操作し、圧力式ペイント剥離
装置（６゛）を中心として幅で同装置の２〜３倍、高さ
で同装置の４〜５倍の範囲にワイヤメツシュ板（１４）
を含めて上記除染用塗料を塗布し、同除染用塗料が乾燥
、固化したら、上記エア溜を大気に開放し。

両側のアーム（１２）を縮めて、圧力式ペイント剥離装
置（６゛）を吊り上げる。そうすると、ワイヤメツシュ
板（１４）の部分の塗膜層が被除染部材（５゛）面に密
着していないので、乾燥、固化した塗膜層が放射性物質
とともに剥離して、被除染部材（５゛）面が除染される
。その後の塗膜層は、前述の要領で焼却処分する。

次に第４図のバキューム式ペイント剥離装置（６゛）を
説明する。（５°゛）が広い面積の垂直被除染部材で、
同被除染部材（５”）に付着している放射性物質を除去
する場合には１同被除染部材（５“”）の両側に壁がな
いので、バキュームバット（１７）内の空気をエアホー
ス（１５）を介し吸引して、バキューム式ペイント剥離
装置（６１）を被除染部材（５“）に吸着、固定する。

それから第３図の場合と同じ要領で上記除染用塗料の塗
布、及び塗膜層の剥離を行い、剥離作業が終了したら、
上記吸着を解いて、バキューム式ペイント剥離装置（６
”）を吊り上げる。また剥離した塗膜層は、前述の要領
で焼却処分する。

（発明の効果） 本発明の除染用塗料は前記のように水性ペイントに、キ
レートポリマー樹脂５〜４０ｗｔ％、アニオン活性剤１
〜Ｌｏｗｔ％、アルカリ剤０．０５〜０．５ｗｔ％、ア
ルコール２〜１０ｗｔ％を混合したものであり、塗布装
置を遠隔操作して。

同除染用塗料を原子力発電プラントの蒸気発生器氷室、
蒸気発生器蓋、弁、配管、治具等の表面に塗布して、同
除染用塗料が上記機器類の表面に付着している放射性物
質とともに乾燥、固化し、その後は、剥難装置等を遠隔
操作して剥離すればよく、除染時に作業員が被除染部材
に接近する必要がなくて、被曝線量が減少する。また剥
離した塗膜層は焼却処分すればよく、廃棄物が減容され
て。

処分が容易になる。しかも除染に使用する機器が上記の
ように構造の簡単な塗布装置や剥離装置であり、上記処
分が容易になる点と相撲って除染費用が低減する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の除染用塗料を被除染部材に塗布すると
きの状態を示す説明図、第２図は乾燥。 固化した塗膜層を剥離するときの状態を示す説明図、第
３図は剥離装置の一例を示す正面図、第４図は剥離装置
の他の例を示す正面図である。 （３）・・・除染用塗料、（４）・・・除染物質、（５
）・・・被除染部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水性ペイントに、キレートポリマー樹脂５〜４０ｗ＿ｔ
   ％、アニオン活性剤１〜１０ｗ＿ｔ％、アルカリ剤０．
   ０５〜０．５ｗ＿ｔ％、アルコール２〜１０ｗ＿ｔ％を
   混合したことを特徴とする除染用塗料。