JPH1028690A - 口内外科手術用器具、その使用法及び開口を顎の骨に形成する方法 - Google Patents
口内外科手術用器具、その使用法及び開口を顎の骨に形成する方法Info
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- JPH1028690A JPH1028690A JP9097998A JP9799897A JPH1028690A JP H1028690 A JPH1028690 A JP H1028690A JP 9097998 A JP9097998 A JP 9097998A JP 9799897 A JP9799897 A JP 9799897A JP H1028690 A JPH1028690 A JP H1028690A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 移植片をインプラントするために顎特に上顎
に開口を形成して移植片を顎の開口に強い嵌合力で挿入
させられる汎用口内外科手術用器具等を提供する。 【構成】 移植片のインプラント用の開口を顎に形成す
るための口内外科手術用器具（骨刀）であって、保持部
と軸部と横断面が円形の作用端部とで構成される。円錐
形の作用端部（５、２５) を備えた少なくとも一つの実
行具（１、２１)と移植片の外形に適合させた作用端部
（６、２６）備えた少なくとも一つの移植片床形成具と
からなる一組の外科手術用器具で特徴づけられる。実行
具（１、２１) の作用端部（５、２５) の直径は移植片
床形成具（２、２２) の作用端部（６、２６）の最大直
径より幾分小さい。
に開口を形成して移植片を顎の開口に強い嵌合力で挿入
させられる汎用口内外科手術用器具等を提供する。 【構成】 移植片のインプラント用の開口を顎に形成す
るための口内外科手術用器具（骨刀）であって、保持部
と軸部と横断面が円形の作用端部とで構成される。円錐
形の作用端部（５、２５) を備えた少なくとも一つの実
行具（１、２１)と移植片の外形に適合させた作用端部
（６、２６）備えた少なくとも一つの移植片床形成具と
からなる一組の外科手術用器具で特徴づけられる。実行
具（１、２１) の作用端部（５、２５) の直径は移植片
床形成具（２、２２) の作用端部（６、２６）の最大直
径より幾分小さい。
Description
【０００１】
【従来の技術】本発明は、移植片のインプラントのため
に開口を顎の骨に形成するための口内外科手術用器具に
係わる。これは、茎状の器具であり保持部と軸部と横断
面が円形の作用端部とで構成される。
に開口を顎の骨に形成するための口内外科手術用器具に
係わる。これは、茎状の器具であり保持部と軸部と横断
面が円形の作用端部とで構成される。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】汎用口内外科手術用器
具（骨刀）はＤＥ４３１６９５５ＡＬ号において先行例
が開示されている。この器具は、横断面が円形の移植片
のインプラントの際に顎とくに上顎を外科的に裂いたり
切開面を拡げたりするために使用される。この場合、顎
に形成される開口の溝穴の形状から骨切り線がかなりの
長さになるという欠点がある。このため、移植片が術後
に緩んだり傷の治癒ができにくくなることが多い。顎提
に適用可能な先行技術の歯科用器具の作用端部を使えば
これを回避できると思われるが、歯冠の固定のために移
植片をインプラントする際に先行技術の歯科用器具を使
用する場合、手術には比較的高い費用が必要となる。
具（骨刀）はＤＥ４３１６９５５ＡＬ号において先行例
が開示されている。この器具は、横断面が円形の移植片
のインプラントの際に顎とくに上顎を外科的に裂いたり
切開面を拡げたりするために使用される。この場合、顎
に形成される開口の溝穴の形状から骨切り線がかなりの
長さになるという欠点がある。このため、移植片が術後
に緩んだり傷の治癒ができにくくなることが多い。顎提
に適用可能な先行技術の歯科用器具の作用端部を使えば
これを回避できると思われるが、歯冠の固定のために移
植片をインプラントする際に先行技術の歯科用器具を使
用する場合、手術には比較的高い費用が必要となる。
【０００３】一方、ドリルで移植片のインプラント用の
開口を顎に形成する技術は歯科学の分野では周知の技術
である。しかし、貴重な骨物質が除去されてしまうた
め、移植片の嵌合力は保証されない。上顎の骨物質は下
顎のよりもかなり柔らかなことは歯科学上周知の事実で
ある。上顎の骨物質は、その強度からバルサ材に例えら
れる。骨物質は複数の骨綱に分類される。骨粗鬆症すな
わち老齢における骨物質の構造的変化にすら配慮する。
上顎の骨物質の柔らかさから、移植片のインプラント用
に上顎に開口を形成するためにドリルを使用することは
非常に好ましくない。骨物質は柔らかな骨物質でさえも
除去されてしまうからである。
開口を顎に形成する技術は歯科学の分野では周知の技術
である。しかし、貴重な骨物質が除去されてしまうた
め、移植片の嵌合力は保証されない。上顎の骨物質は下
顎のよりもかなり柔らかなことは歯科学上周知の事実で
ある。上顎の骨物質は、その強度からバルサ材に例えら
れる。骨物質は複数の骨綱に分類される。骨粗鬆症すな
わち老齢における骨物質の構造的変化にすら配慮する。
上顎の骨物質の柔らかさから、移植片のインプラント用
に上顎に開口を形成するためにドリルを使用することは
非常に好ましくない。骨物質は柔らかな骨物質でさえも
除去されてしまうからである。
【０００４】サマーズ（Ｓｕｍｍｅｒｓ）による器具
（骨刀）は、取っ手状の保持部と横断面が円形の作用端
を備えた軸部とで構成され、作用端に直接接続された段
付きリングを軸部に備え凹型球形の口金を末端に備えた
ものであるが、移植片のインプラント用に上顎に開口を
形成するための器具として知られている。サマーズの骨
刀は段の付いた丸い棒体である。直径の大きさによって
６種類のサイズがある。どのサイズのものでも、次に大
きい器具を形成された顎の開口に挿入させる。骨物質を
膨張させたり圧縮させたりして移植床を形成する。器具
の作用端は凹状になっていて鋭利な縁で縁取られてい
る。器具の貫通深度はマークで規定される。歯科用器具
を圧入させて開口を形成することによって、上顎の骨物
質は置換され固く引締められる。骨物質は、歯科用器具
を引出し移植片をインプラントすると膨張する。そし
て、移植片に付着する。その後、新しい骨物質がインプ
ラントされた移植片の周囲に形成される。このインプラ
ント方法によれば、骨物質は何も除去されない。しか
し、特に柔らかな上顎の骨物質は逆に固く引締められ
る。この場合、顎特に上顎に単純なやや円錐形の腔が形
成されるという問題が生じ、特にネジ状の移植片の固定
用の床の確実性は保証されなくなる。特に、例えば、ネ
ジ山ありの段付き円柱形移植片とかネジ山なしの段付き
円柱形移植片および部分的あるいは連続的なネジ山あり
の円柱形移植片とか部分的あるいは連続的なネジ山なし
の円柱形移植片といったように、先行例の移植片は外形
が各々異なるため、サマーズによる従来のやや円錐形の
口内外科手術用器具では、顎に形成されたやや円錐形の
開口でインプラントされた移植片を確実に保持するとは
保証できない。
（骨刀）は、取っ手状の保持部と横断面が円形の作用端
を備えた軸部とで構成され、作用端に直接接続された段
付きリングを軸部に備え凹型球形の口金を末端に備えた
ものであるが、移植片のインプラント用に上顎に開口を
形成するための器具として知られている。サマーズの骨
刀は段の付いた丸い棒体である。直径の大きさによって
６種類のサイズがある。どのサイズのものでも、次に大
きい器具を形成された顎の開口に挿入させる。骨物質を
膨張させたり圧縮させたりして移植床を形成する。器具
の作用端は凹状になっていて鋭利な縁で縁取られてい
る。器具の貫通深度はマークで規定される。歯科用器具
を圧入させて開口を形成することによって、上顎の骨物
質は置換され固く引締められる。骨物質は、歯科用器具
を引出し移植片をインプラントすると膨張する。そし
て、移植片に付着する。その後、新しい骨物質がインプ
ラントされた移植片の周囲に形成される。このインプラ
ント方法によれば、骨物質は何も除去されない。しか
し、特に柔らかな上顎の骨物質は逆に固く引締められ
る。この場合、顎特に上顎に単純なやや円錐形の腔が形
成されるという問題が生じ、特にネジ状の移植片の固定
用の床の確実性は保証されなくなる。特に、例えば、ネ
ジ山ありの段付き円柱形移植片とかネジ山なしの段付き
円柱形移植片および部分的あるいは連続的なネジ山あり
の円柱形移植片とか部分的あるいは連続的なネジ山なし
の円柱形移植片といったように、先行例の移植片は外形
が各々異なるため、サマーズによる従来のやや円錐形の
口内外科手術用器具では、顎に形成されたやや円錐形の
開口でインプラントされた移植片を確実に保持するとは
保証できない。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明の基
本的な目的は、移植片をインプラントするために顎特に
上顎に開口を形成して移植片を顎の開口に強い嵌合力で
挿入させられる汎用口内外科手術用器具（骨刀）を作成
することである。
本的な目的は、移植片をインプラントするために顎特に
上顎に開口を形成して移植片を顎の開口に強い嵌合力で
挿入させられる汎用口内外科手術用器具（骨刀）を作成
することである。
【０００６】上記の目的は、移植片のインプラント用に
顎の骨に開口を形成するための口内外科手術用器具（骨
刀）によって達成される。この一組の歯科用器具によっ
て特徴づけられる口内外科手術用器具は、円錐形の作用
端部を備えた少なくとも一つの実行具と、移植片の外形
に適合した作用端部を備えた少なくとも一つの移植片床
形成具とで構成される。実行具の作用端部の直径は、移
植片床形成具の作用端部の最大直径より幾分小さい。本
発明によれば、まず最初に、円錐形の作用端部を備えた
実行具で顎の骨物質を左右に押退けることによって、小
さい開口が顎特に上顎に形成される。この開口はインプ
ラントされる移植片を挿入するにはいまだ不十分であ
る。移植片の外形に適合し直径が実行具の作用端部の最
大直径より幾分大きい作用端部を備えた本発明の移植片
床形成具によって、顎とくに上顎の骨物質が更に置換さ
れて、顎に形成された開口が移植片の外形に適合するよ
うになる。移植片は、その後、顎特に上顎に形成された
開口に圧入あるいはねじ込められる。これで、移植片は
顎特に上顎の骨物質によってしっかりと保持される。移
植片床形成具を引出し移植片をインプラントし終える
と、骨物質は再び膨張する。その後移植片の周囲に形成
される新しい骨物質によって、移植片の外形に最も良く
適合した顎の開口内に移植片はしっかりと保持される。
本発明によれば、移植片の特定の形状を考慮に入れて骨
物質に顎開口の移植片床をまず形作るので、顎開口内の
移植片の形状は最後に使用された移植片床の形状と全く
同じになる。このように、輪郭が段々になった移植片で
さえ使用できる。この種の移植片床に対しては、以前
は、器具を回転させることが必要であった。
顎の骨に開口を形成するための口内外科手術用器具（骨
刀）によって達成される。この一組の歯科用器具によっ
て特徴づけられる口内外科手術用器具は、円錐形の作用
端部を備えた少なくとも一つの実行具と、移植片の外形
に適合した作用端部を備えた少なくとも一つの移植片床
形成具とで構成される。実行具の作用端部の直径は、移
植片床形成具の作用端部の最大直径より幾分小さい。本
発明によれば、まず最初に、円錐形の作用端部を備えた
実行具で顎の骨物質を左右に押退けることによって、小
さい開口が顎特に上顎に形成される。この開口はインプ
ラントされる移植片を挿入するにはいまだ不十分であ
る。移植片の外形に適合し直径が実行具の作用端部の最
大直径より幾分大きい作用端部を備えた本発明の移植片
床形成具によって、顎とくに上顎の骨物質が更に置換さ
れて、顎に形成された開口が移植片の外形に適合するよ
うになる。移植片は、その後、顎特に上顎に形成された
開口に圧入あるいはねじ込められる。これで、移植片は
顎特に上顎の骨物質によってしっかりと保持される。移
植片床形成具を引出し移植片をインプラントし終える
と、骨物質は再び膨張する。その後移植片の周囲に形成
される新しい骨物質によって、移植片の外形に最も良く
適合した顎の開口内に移植片はしっかりと保持される。
本発明によれば、移植片の特定の形状を考慮に入れて骨
物質に顎開口の移植片床をまず形作るので、顎開口内の
移植片の形状は最後に使用された移植片床の形状と全く
同じになる。このように、輪郭が段々になった移植片で
さえ使用できる。この種の移植片床に対しては、以前
は、器具を回転させることが必要であった。
【０００７】段付き円柱形あるいは段付きネジ形で直径
が段階的に異なる移植片のインプラントのために、移植
片床形成具の作用端部は、外形上直径が自由端側で段階
的に異なる。その外形は、段付き円柱形に適合すなわち
対応している。このため、段付きネジ形の場合、段付き
移植片の各内径を互いに近似させて移植片床形成具の作
用端部で形成される形状に合わせている。本発明の別の
変形例においては、本実施例の実行具の作用端部の円錐
形の輪郭線は、移植片床形成具の作用端部の段々になっ
た輪郭線の段部の内側にくるようになっていて、実行具
の作用端部は移植片床形成具の作用端部の方へ突出して
いる。このため、顎開口は実行具によって形成されるの
で、段付き円柱形あるいは段付きネジ形の移植片のイン
プラント用の段付き領域だけが移植片床形成具の段付き
作用端部で形成される。本実施例の別の変形例において
は、実行具の円錐形の作用端部の前側末端部には凹形の
腔が設けられ、顎特に上顎の骨物質が、一方では、実行
具の圧入と供に作用端部の前側末端部の辺縁によって切
断され、また、他方では、作用端部の凹形部によってひ
きずり出され実行具の圧入の終了時に廃棄され圧縮され
る。更に、骨置換物質が、必要ならば、実行具の凹型作
用端部で動かされる。移植片床形成具の作用端部の前側
末端部は、尖った特に１２０度未満の円錐形をしていて
段付き移植片床形成具の実行具によって形成された顎開
口への僅かな貫通を保証する。
が段階的に異なる移植片のインプラントのために、移植
片床形成具の作用端部は、外形上直径が自由端側で段階
的に異なる。その外形は、段付き円柱形に適合すなわち
対応している。このため、段付きネジ形の場合、段付き
移植片の各内径を互いに近似させて移植片床形成具の作
用端部で形成される形状に合わせている。本発明の別の
変形例においては、本実施例の実行具の作用端部の円錐
形の輪郭線は、移植片床形成具の作用端部の段々になっ
た輪郭線の段部の内側にくるようになっていて、実行具
の作用端部は移植片床形成具の作用端部の方へ突出して
いる。このため、顎開口は実行具によって形成されるの
で、段付き円柱形あるいは段付きネジ形の移植片のイン
プラント用の段付き領域だけが移植片床形成具の段付き
作用端部で形成される。本実施例の別の変形例において
は、実行具の円錐形の作用端部の前側末端部には凹形の
腔が設けられ、顎特に上顎の骨物質が、一方では、実行
具の圧入と供に作用端部の前側末端部の辺縁によって切
断され、また、他方では、作用端部の凹形部によってひ
きずり出され実行具の圧入の終了時に廃棄され圧縮され
る。更に、骨置換物質が、必要ならば、実行具の凹型作
用端部で動かされる。移植片床形成具の作用端部の前側
末端部は、尖った特に１２０度未満の円錐形をしていて
段付き移植片床形成具の実行具によって形成された顎開
口への僅かな貫通を保証する。
【０００８】本発明の別の実施例においては、移植片床
形成具の作用端部は、外形が円錐形をしていて円柱形の
移植片用の顎開口の形成し易くしている。また、移植片
形成具のテーパ角度は、実行具のより幾分大きくなって
いる。このため、円錐形の実行具が挿入された時顎開口
に対して左右に骨物質が肥厚する。従って、全体あるい
は一部にネジ山があるか、あるいは全くネジ山のない円
柱形の移植片を、この様にして形成されたやや円錐形の
顎開口内へ確実にインプラントできる。本実施例では、
移植片床形成具の作用端部の前側末端部は凹型腔状に形
成されている。一方、実行具の作用端部の前側末端部は
先の尖った円錐形特にテーパ角度がおよそ１２０度の円
錐形に形成される。
形成具の作用端部は、外形が円錐形をしていて円柱形の
移植片用の顎開口の形成し易くしている。また、移植片
形成具のテーパ角度は、実行具のより幾分大きくなって
いる。このため、円錐形の実行具が挿入された時顎開口
に対して左右に骨物質が肥厚する。従って、全体あるい
は一部にネジ山があるか、あるいは全くネジ山のない円
柱形の移植片を、この様にして形成されたやや円錐形の
顎開口内へ確実にインプラントできる。本実施例では、
移植片床形成具の作用端部の前側末端部は凹型腔状に形
成されている。一方、実行具の作用端部の前側末端部は
先の尖った円錐形特にテーパ角度がおよそ１２０度の円
錐形に形成される。
【０００９】更に、本発明の更に別の実施例では、実行
具と移植片床形成具との作用端部に直接接続された軸領
域には、少なくとも一つの切り欠きが深度目盛りとして
円周上に設けられる。この深度目盛りによって、執刀者
は、実行具の貫通深度と移植片床形成具の貫通深度とを
最高の精度で制御でき、実行具と移植片形成具とをイン
プラント対象の移植片の長さに適合させることができ
る。優先的実施例においては、実行具と移植片床形成具
との軸領域には複数の切り欠きがあり、これらの切り欠
きは互いに一定の距離を置いて深度目盛りとして配置さ
れる。
具と移植片床形成具との作用端部に直接接続された軸領
域には、少なくとも一つの切り欠きが深度目盛りとして
円周上に設けられる。この深度目盛りによって、執刀者
は、実行具の貫通深度と移植片床形成具の貫通深度とを
最高の精度で制御でき、実行具と移植片形成具とをイン
プラント対象の移植片の長さに適合させることができ
る。優先的実施例においては、実行具と移植片床形成具
との軸領域には複数の切り欠きがあり、これらの切り欠
きは互いに一定の距離を置いて深度目盛りとして配置さ
れる。
【００１０】ネジ形移植片が、サマーズによる器具（骨
刀）によって形成されるやや円錐形の腔内に挿入される
場合、肥厚してしまい弾性がなくなった骨に制御不可能
な破損や***が発生する恐れがある。移植片の特定の形
状に適切に配慮しないと、繊細な骨の切開面が、移植片
が挿入されたときに破砕してしまう。これは、移植片床
の損失につながる。この骨切り術は、非常に不都合な
（狭い）顎提に特に適している。物質を節約するような
やり方で現存する骨を膨張させるからである。この膨張
は特にネジ形移植片の場合に発生する。ネジ形移植片は
それ自体が、円柱形移植片とは異なり、骨刀として用い
られ、特に、骨切り術によって肥厚し硬化した骨の場
合、部分的には機械によって又部分的には切込まれたネ
ジ山によってゆっくりと骨の内部にねじ込まれるのでは
なく、骨の内部に打込まれるからである。
刀）によって形成されるやや円錐形の腔内に挿入される
場合、肥厚してしまい弾性がなくなった骨に制御不可能
な破損や***が発生する恐れがある。移植片の特定の形
状に適切に配慮しないと、繊細な骨の切開面が、移植片
が挿入されたときに破砕してしまう。これは、移植片床
の損失につながる。この骨切り術は、非常に不都合な
（狭い）顎提に特に適している。物質を節約するような
やり方で現存する骨を膨張させるからである。この膨張
は特にネジ形移植片の場合に発生する。ネジ形移植片は
それ自体が、円柱形移植片とは異なり、骨刀として用い
られ、特に、骨切り術によって肥厚し硬化した骨の場
合、部分的には機械によって又部分的には切込まれたネ
ジ山によってゆっくりと骨の内部にねじ込まれるのでは
なく、骨の内部に打込まれるからである。
【００１１】本発明は、また、保持部と軸部と横断面が
円形の作用端部とで構成される口内外科手術用器具（骨
刀）によって移植片のインプラント用の開口を顎の骨に
形成する方法にも係わる。まず最初に、円錐形の作用端
部を備えた実行具で顎の骨物質を左右に押退けることに
よって、顎特に上顎に小さな開口を形成する。この開口
はインプラント対象の移植片を挿入するにはいまだ不充
分なので、移植片の外形に適合し直径が実行具の作用端
部の最大直径より幾分大きい作用端部を備えた移植片床
形成具によって、顎特に上顎の骨物質を置換して、顎に
形成された開口が移植片の外形に適合するようにする。
円形の作用端部とで構成される口内外科手術用器具（骨
刀）によって移植片のインプラント用の開口を顎の骨に
形成する方法にも係わる。まず最初に、円錐形の作用端
部を備えた実行具で顎の骨物質を左右に押退けることに
よって、顎特に上顎に小さな開口を形成する。この開口
はインプラント対象の移植片を挿入するにはいまだ不充
分なので、移植片の外形に適合し直径が実行具の作用端
部の最大直径より幾分大きい作用端部を備えた移植片床
形成具によって、顎特に上顎の骨物質を置換して、顎に
形成された開口が移植片の外形に適合するようにする。
【００１２】最後に、本発明は、また、一組の外科手術
用器具で構成される口内外科手術用器具（骨刀）の使用
法に係わる。口内外科手術用器具は、円錐形の作用端部
を備えた少なくとも一つの実行具と、移植片の外形に適
合した作用端部を備えた少なくとも一つの移植片床形成
具とで構成され、移植片のインプラント用の開口を顎の
骨に形成するためのものである。
用器具で構成される口内外科手術用器具（骨刀）の使用
法に係わる。口内外科手術用器具は、円錐形の作用端部
を備えた少なくとも一つの実行具と、移植片の外形に適
合した作用端部を備えた少なくとも一つの移植片床形成
具とで構成され、移植片のインプラント用の開口を顎の
骨に形成するためのものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、円錐形の作用端部を備えた
実行具と移植片の外形に適合した移植片床形成具とで構
成される歯科用器具二組たる本発明の、一実施形態につ
いて詳細に説明する。移植片（図示せず）のインプラン
ト用の顎開口を形成するための一組の口内外科手術用器
具（骨刀）は、図の実行具を少なくとも一つと図２のい
わゆる仕上げ形成具としての移植片床形成具２一つとで
構成される。実行具と移植片床形成具２は各々が、表面
が軸方向と周方向とにぎざぎざに形成された取っ手とし
ての保持部３と、横断面が円形で取っ手に接続された段
付き軸部４と、実行具の場合には作用端部５と移植片床
形成具２の場合には作用端６とで構成される。実行具と
移植片床形成具２とは、高張力のステンレススチール材
特にＶ４Ａで作成される。作用端５あるいは６を保持部
３に接続する軸部４には多数の段があり、直径が保持部
３の直径１０ｍｍから二つの段部の直径８ｍｍと５ｍｍ
とを経て作用端５か６の直径へと推移する。これについ
ては後に述べる。取っ手を構成する保持部３と軸部４と
作用端部５か６とは各々、横断面が円形で一体的に構成
されている。
実行具と移植片の外形に適合した移植片床形成具とで構
成される歯科用器具二組たる本発明の、一実施形態につ
いて詳細に説明する。移植片（図示せず）のインプラン
ト用の顎開口を形成するための一組の口内外科手術用器
具（骨刀）は、図の実行具を少なくとも一つと図２のい
わゆる仕上げ形成具としての移植片床形成具２一つとで
構成される。実行具と移植片床形成具２は各々が、表面
が軸方向と周方向とにぎざぎざに形成された取っ手とし
ての保持部３と、横断面が円形で取っ手に接続された段
付き軸部４と、実行具の場合には作用端部５と移植片床
形成具２の場合には作用端６とで構成される。実行具と
移植片床形成具２とは、高張力のステンレススチール材
特にＶ４Ａで作成される。作用端５あるいは６を保持部
３に接続する軸部４には多数の段があり、直径が保持部
３の直径１０ｍｍから二つの段部の直径８ｍｍと５ｍｍ
とを経て作用端５か６の直径へと推移する。これについ
ては後に述べる。取っ手を構成する保持部３と軸部４と
作用端部５か６とは各々、横断面が円形で一体的に構成
されている。
【００１４】図の実行具の作用端部５は、円錐形をして
いて前側の末端部には凹型球形の口金７が設けられてい
る。移植片床形成具２の作用端部６は、末端部に向けて
直径が徐々に小さくなる段部８三つと、テーパ角度が１
１８゜の先の尖った円錐形先端部９とから成る。ここ
で、段部８は、段付き円柱形移植片や段付きネジ形移植
片の段部に適合する。これについては後に詳細に述べ
る。
いて前側の末端部には凹型球形の口金７が設けられてい
る。移植片床形成具２の作用端部６は、末端部に向けて
直径が徐々に小さくなる段部８三つと、テーパ角度が１
１８゜の先の尖った円錐形先端部９とから成る。ここ
で、段部８は、段付き円柱形移植片や段付きネジ形移植
片の段部に適合する。これについては後に詳細に述べ
る。
【００１５】軸領域１０は、実行具と移植片床形成具２
との作用端部５と６に直接接続されており、少なくとも
一つの切り欠きが深度目盛りとして周上に設けられてい
る。図と２に示す具体的実施例においては、三つの切り
欠きが、実行具と移植片床形成具２各々の末端部に一定
の間隔を置いて配置されている。
との作用端部５と６に直接接続されており、少なくとも
一つの切り欠きが深度目盛りとして周上に設けられてい
る。図と２に示す具体的実施例においては、三つの切り
欠きが、実行具と移植片床形成具２各々の末端部に一定
の間隔を置いて配置されている。
【００１６】図３は、顎開口１３が移植片床形成具２の
段部８に合わせて形成された患者の上顎１２の骨物質を
陰影部として示す。移植片床形成具２を図３に太線で示
す。一方、実行具の輪郭を移植片床形成具２の内側の細
線で示す。実行具の作用端部の円錐形の輪郭線が、移植
片床形成具２の作用端部６の方へ延びた移植片床形成具
２の作用端部６の段々になった輪郭線の段部８の内側14
にくる。また、円錐形の顎開口が実行具（細い連続線）
の作用端部５によって上顎１２に形成されているのが分
かる。実行具の末端部の球形口金７によって骨物質がレ
ンズ形に取残される。この骨物質は、移植片床形成具２
が先端部９を貫通したときに置換され圧縮される。左右
に延びた三角形の骨物質領域15は、段部８領域に実行具
（細い連続線）の作用端部５の輪郭線の外側に形成さ
れ、各々が移植片床形成具２の段部８による貫通動作中
に置換される。
段部８に合わせて形成された患者の上顎１２の骨物質を
陰影部として示す。移植片床形成具２を図３に太線で示
す。一方、実行具の輪郭を移植片床形成具２の内側の細
線で示す。実行具の作用端部の円錐形の輪郭線が、移植
片床形成具２の作用端部６の方へ延びた移植片床形成具
２の作用端部６の段々になった輪郭線の段部８の内側14
にくる。また、円錐形の顎開口が実行具（細い連続線）
の作用端部５によって上顎１２に形成されているのが分
かる。実行具の末端部の球形口金７によって骨物質がレ
ンズ形に取残される。この骨物質は、移植片床形成具２
が先端部９を貫通したときに置換され圧縮される。左右
に延びた三角形の骨物質領域15は、段部８領域に実行具
（細い連続線）の作用端部５の輪郭線の外側に形成さ
れ、各々が移植片床形成具２の段部８による貫通動作中
に置換される。
【００１７】図３は、また、実行具と移植片床形成具２
との周囲の切り欠き１１を示す。切り欠き１１の内径が
異なるのは、明らかに、幾分細い実行具と幾分太い移植
片床形成具２との間の直径の違いによる。切り欠き１１
は、歯科医が歯科用器具すなわち実行具あるいは移植片
床形成具２を上顎１２の骨物質の深淵部に最高の精密で
位置決めするのに用いられる。
との周囲の切り欠き１１を示す。切り欠き１１の内径が
異なるのは、明らかに、幾分細い実行具と幾分太い移植
片床形成具２との間の直径の違いによる。切り欠き１１
は、歯科医が歯科用器具すなわち実行具あるいは移植片
床形成具２を上顎１２の骨物質の深淵部に最高の精密で
位置決めするのに用いられる。
【００１８】図４と６は、寸法の異なる作用端部５を備
え切り欠き１１が一つの変形実行具示す。対応する移植
片床形成具２を図５と７に示す。図７に示す実施例の移
植片床形成具２には段部８が四つある。一方、図２と５
に示す移植片床形成具２には段部８が三つしかない。
え切り欠き１１が一つの変形実行具示す。対応する移植
片床形成具２を図５と７に示す。図７に示す実施例の移
植片床形成具２には段部８が四つある。一方、図２と５
に示す移植片床形成具２には段部８が三つしかない。
【００１９】図１〜７に示す一組の口内外科手術用器具
（骨刀）は、Frialit2型段付き円柱形移植片あるいは段
付きネジ形移植片、すなわち、外側にネジ山のある段付
き移植片あるいは外側にネジ山のない段付き移植片のイ
ンプラントに使用される。外側にネジ山のある移植片の
場合、ネジ山の内径は、移植片床形成具２の段部８に合
わせて設定される。本実施例の一組の器具の寸法は次の
通りである。
（骨刀）は、Frialit2型段付き円柱形移植片あるいは段
付きネジ形移植片、すなわち、外側にネジ山のある段付
き移植片あるいは外側にネジ山のない段付き移植片のイ
ンプラントに使用される。外側にネジ山のある移植片の
場合、ネジ山の内径は、移植片床形成具２の段部８に合
わせて設定される。本実施例の一組の器具の寸法は次の
通りである。
【００２０】
【表１】
【００２１】図８〜１３に示す口内外科手術用器具（骨
刀）の第二実施例は、直径１ｍｍの作用端部２５を備え
た１０個の実行具２１（図８〜１０）一組と三つの移植
片床形成具２２（図１１〜１３）とで構成される。
刀）の第二実施例は、直径１ｍｍの作用端部２５を備え
た１０個の実行具２１（図８〜１０）一組と三つの移植
片床形成具２２（図１１〜１３）とで構成される。
【００２２】図８に示す実行具２１の作用端部２５は、
円錐形をしていてその末端部はテーパ角度が１１８度で
直径が１ｍｍの先の尖った円錐形先端部２９として形成
される。作用端部２５の軸部は直径が１．５ｍｍで円錐
形に拡張している。組み合わせの中の他の実行具は、全
部自由端に凹型球形の口金２７を備えていて直径が０．
５ｍｍづつ大きくなっている。一組の実行具２１は、共
通の大きさの移植片用に骨を普遍的に（予め）膨張させ
るために使用される。
円錐形をしていてその末端部はテーパ角度が１１８度で
直径が１ｍｍの先の尖った円錐形先端部２９として形成
される。作用端部２５の軸部は直径が１．５ｍｍで円錐
形に拡張している。組み合わせの中の他の実行具は、全
部自由端に凹型球形の口金２７を備えていて直径が０．
５ｍｍづつ大きくなっている。一組の実行具２１は、共
通の大きさの移植片用に骨を普遍的に（予め）膨張させ
るために使用される。
【００２３】作用端部２５に接続された軸領域２０は、
先端部２９から様々な距離だけ離れた位置にある８個の
切り欠き１１によって段々に形成される。図９と１０に
示す直径が異なる実行具２１は、図８の実行具２１のと
同じ距離地点に同様の切り欠き１１を備えている。作用
端部２５の外形は円錐形で、テーパ角度は図８に示す先
端部２９を備えた実行部２１の作用端部２５のテーパ角
度より幾分大きい。更に、図９と１０に示す実行具２１
の末端部には凹型球形の口金27が設けられている。図８
〜１０に示す第二実施例の一組の器具は、図１１〜１３
に示す移植片床形成具２２で後に開口が形成されるよう
に、顎に開口を形成し直径が最大６ｍｍになるまで拡大
するために使用される。実行具２１の直径は次の通りで
ある。
先端部２９から様々な距離だけ離れた位置にある８個の
切り欠き１１によって段々に形成される。図９と１０に
示す直径が異なる実行具２１は、図８の実行具２１のと
同じ距離地点に同様の切り欠き１１を備えている。作用
端部２５の外形は円錐形で、テーパ角度は図８に示す先
端部２９を備えた実行部２１の作用端部２５のテーパ角
度より幾分大きい。更に、図９と１０に示す実行具２１
の末端部には凹型球形の口金27が設けられている。図８
〜１０に示す第二実施例の一組の器具は、図１１〜１３
に示す移植片床形成具２２で後に開口が形成されるよう
に、顎に開口を形成し直径が最大６ｍｍになるまで拡大
するために使用される。実行具２１の直径は次の通りで
ある。
【００２４】
【表２】
【００２５】円錐形の作用端部２５の長さは各々6.0mm
である。８個の切り欠き１１の端部からの距離は6.0mm
〜２０.0mmである。
である。８個の切り欠き１１の端部からの距離は6.0mm
〜２０.0mmである。
【００２６】図１１と１３に示す一組の口内外科手術用
器具（骨刀）の第二実施例の移植片形成具２２は、円柱
形の作用端部や円形あるいは平坦な丸い末端部を備え段
部を形成する多数の切り欠き１１を備えた三つの移植片
形成具２２で構成される。移植片床形成具２２は、ネジ
山のない円柱形の移植片あるいは部分的あるいは全体的
に連続したネジ山を備えた円柱形の移植片のインプラン
トに使用される。ストラマンボネフィット(Stramann-Bo
nefit)型の円柱形移植片床形成具２２の寸法は、作用端
部の直径２．７ｍｍあるいは３．５ｍｍ、作用端部の長
さ６．０ｍｍあるいは８．０ｍｍである。
器具（骨刀）の第二実施例の移植片形成具２２は、円柱
形の作用端部や円形あるいは平坦な丸い末端部を備え段
部を形成する多数の切り欠き１１を備えた三つの移植片
形成具２２で構成される。移植片床形成具２２は、ネジ
山のない円柱形の移植片あるいは部分的あるいは全体的
に連続したネジ山を備えた円柱形の移植片のインプラン
トに使用される。ストラマンボネフィット(Stramann-Bo
nefit)型の円柱形移植片床形成具２２の寸法は、作用端
部の直径２．７ｍｍあるいは３．５ｍｍ、作用端部の長
さ６．０ｍｍあるいは８．０ｍｍである。
【００２７】５個か６個の切り欠き１１の作用端部から
の距離は６．０ｍｍか８．０ｍｍである。
の距離は６．０ｍｍか８．０ｍｍである。
【００２８】
【発明の効果】これまで説明したように本発明によれ
ば、移植片の特定の形状を考慮に入れて骨物質に顎開口
の移植片床をまず形作るので、顎開口内の移植片の形状
は最後に使用された移植片床の形状と全く同じになる。
このように、輪郭が段々になった移植片でさえ使用で
き、器具を回転させる必要がなくなる。
ば、移植片の特定の形状を考慮に入れて骨物質に顎開口
の移植片床をまず形作るので、顎開口内の移植片の形状
は最後に使用された移植片床の形状と全く同じになる。
このように、輪郭が段々になった移植片でさえ使用で
き、器具を回転させる必要がなくなる。
【００２９】また請求項２〜３記載の本発明によれば、
顎開口は実行具によって形成されるので、段付き円柱形
あるいは段付きネジ形の移植片のインプラント用の段付
き領域だけが移植片床形成具の段付き作用端部で形成さ
れる。
顎開口は実行具によって形成されるので、段付き円柱形
あるいは段付きネジ形の移植片のインプラント用の段付
き領域だけが移植片床形成具の段付き作用端部で形成さ
れる。
【００３０】また請求項４記載の本発明によれば、顎特
に上顎の骨物質が、一方では、実行具の圧入と供に作用
端部の前側末端部の辺縁によって切断され、また、他方
では、作用端部の凹形部によってひきずり出され実行具
の圧入の終了時に廃棄され圧縮される。
に上顎の骨物質が、一方では、実行具の圧入と供に作用
端部の前側末端部の辺縁によって切断され、また、他方
では、作用端部の凹形部によってひきずり出され実行具
の圧入の終了時に廃棄され圧縮される。
【００３１】また請求項５、６記載の本発明によれば、
顎特に上顎の骨物質が、一方では、実行 更に、骨置換
物質が、必要ならば、実行具の凹型作用端部で動かされ
る。移植片床形成具の作用端部の前側末端部は、尖った
特に１２０度未満の円錐形をしていて段付き移植片床形
成具の実行具によって形成された顎開口への僅かな貫通
を保証する。
顎特に上顎の骨物質が、一方では、実行 更に、骨置換
物質が、必要ならば、実行具の凹型作用端部で動かされ
る。移植片床形成具の作用端部の前側末端部は、尖った
特に１２０度未満の円錐形をしていて段付き移植片床形
成具の実行具によって形成された顎開口への僅かな貫通
を保証する。
【００３２】また請求項７〜９記載の本発明によれば、
移植片床形成具の作用端部は、外形が円錐形をしていて
円柱形の移植片用の顎開口の形成し易くしている。ま
た、移植片形成具のテーパ角度は、実行具のより幾分大
きくなっている。このため、円錐形の実行具が挿入され
た時顎開口に対して左右に骨物質が肥厚する。従って、
全体あるいは一部にネジ山があるか、あるいは全くネジ
山のない円柱形の移植片を、この様にして形成されたや
や円錐形の顎開口内へ確実にインプラントできる。本実
施例では、移植片床形成具の作用端部の前側末端部は凹
型腔状に形成されている。一方、実行具の作用端部の前
側末端部は先の尖った円錐形特にテーパ角度がおよそ１
２０度の円錐形に形成される。
移植片床形成具の作用端部は、外形が円錐形をしていて
円柱形の移植片用の顎開口の形成し易くしている。ま
た、移植片形成具のテーパ角度は、実行具のより幾分大
きくなっている。このため、円錐形の実行具が挿入され
た時顎開口に対して左右に骨物質が肥厚する。従って、
全体あるいは一部にネジ山があるか、あるいは全くネジ
山のない円柱形の移植片を、この様にして形成されたや
や円錐形の顎開口内へ確実にインプラントできる。本実
施例では、移植片床形成具の作用端部の前側末端部は凹
型腔状に形成されている。一方、実行具の作用端部の前
側末端部は先の尖った円錐形特にテーパ角度がおよそ１
２０度の円錐形に形成される。
【００３３】また請求項１０、１１記載の本発明によれ
ば、深度目盛りによって、執刀者は、実行具の貫通深度
と移植片床形成具の貫通深度を最高の精度で制御でき、
実行具と移植片形成具とをインプラント対象の移植片の
長さに適合させることができる。
ば、深度目盛りによって、執刀者は、実行具の貫通深度
と移植片床形成具の貫通深度を最高の精度で制御でき、
実行具と移植片形成具とをインプラント対象の移植片の
長さに適合させることができる。
【００３４】また請求項１２記載の本発明によれば、実
行具で顎の骨物質を左右に押退けることによって、顎特
に上顎に小さな開口を形成する。この開口はインプラン
ト対象の移植片を挿入するにはいまだ不充分なので、移
植片の外形に適合し直径が実行具の作用端部の最大直径
より幾分大きい作用端部を備えた移植片床形成具によっ
て、顎特に上顎の骨物質を置換して、顎に形成された開
口が移植片の外形に適合するようにする。
行具で顎の骨物質を左右に押退けることによって、顎特
に上顎に小さな開口を形成する。この開口はインプラン
ト対象の移植片を挿入するにはいまだ不充分なので、移
植片の外形に適合し直径が実行具の作用端部の最大直径
より幾分大きい作用端部を備えた移植片床形成具によっ
て、顎特に上顎の骨物質を置換して、顎に形成された開
口が移植片の外形に適合するようにする。
【００３５】また請求項１３記載の本発明によれば、口
内外科手術用器具は、円錐形の作用端部を備えた少なく
とも一つの実行具と、移植片の外形に適合した作用端部
を備えた少なくとも一つの移植片床形成具とで構成さ
れ、移植片のインプラント用の開口を顎の骨に形成す
る。
内外科手術用器具は、円錐形の作用端部を備えた少なく
とも一つの実行具と、移植片の外形に適合した作用端部
を備えた少なくとも一つの移植片床形成具とで構成さ
れ、移植片のインプラント用の開口を顎の骨に形成す
る。
【図１】第一の実施形態における実行具を示す平面図で
ある。
ある。
【図２】第一の実施形態における移植片床形成具を示す
平面図である。
平面図である。
【図３】図１に示す実行具の輪郭線を表示させた状態で
上顎の骨物質内に挿入された図２に示す移植片床形成具
の作用端部を示す断面図である。
上顎の骨物質内に挿入された図２に示す移植片床形成具
の作用端部を示す断面図である。
【図４】図１に示す実行具の寸法の異なるものを示す平
面図である。
面図である。
【図５】図４、６に示す実行具に対応する移植片床形成
具を示す平面図である。
具を示す平面図である。
【図６】図１に示す実行具の寸法の異なるものを示す平
面図である。
面図である。
【図７】図４、６に示す実行具に対応する移植片床形成
具を示す平面図である。
具を示す平面図である。
【図８】第二の実施形態における実行具を示す平面図で
ある。
ある。
【図９】第二の実施形態における実行具を示す平面図で
ある。
ある。
【図１０】第二の実施形態における実行具を示す平面図
である。
である。
【図１１】第二の実施形態における移植片実行具を示す
平面図である。
平面図である。
【図１２】第二の実施形態における移植片実行具を示す
平面図である。
平面図である。
【図１３】第二の実施形態における移植片実行具を示す
平面図である。
平面図である。
２ 移植片床形成具 ３ 保持部 ４ 段付き軸部 ５、６ 作用端部 ７ 球形口金 ８ 段部 ９ 先端部 １０ 軸領域 １１ 切り欠き １２ 上顎 １３ 顎開口 １４ 内側 １５ 骨物質領域 ２０ 軸領域 ２１ 実行具 ２２ 移植片床形成具 ２５、２６ 作用端部 ２７ 球形口金 ２９ 先端部
Claims (13)
- 【請求項１】 保持部と軸部と横断面が円形の作用端部
とで構成され、移植片のインプラント用の開口を顎の骨
に形成するための口内外科手術用器具であって、 前記一組の外科手術用器具は、前記円錐形の作用端部を
備えた少なくとも一つの実行具と移植片の外形に適合さ
せた作用端部を備えた少なくとも一つの移植片床形成具
とで構成され、前記実行具の作用端部の直径は前記移植
片床形成具の作用端部の最大直径より小さいことを特徴
とする口内外科手術用器具。 - 【請求項２】 前記移植片床形成具の作用端部は、外形
上自由端側で直径が段階的に異なることを特徴とする上
記請求項１に記載の口内外科手術用器具。 - 【請求項３】 前記実行具の前記作用端部の円錐形の輪
郭線は、前記移植片床形成具の作用端部の方へ延びた前
記移植片床形成具の作用端部の段々になった輪郭線の段
部の内側にくることを特徴とする上記請求項１又は２に
記載の口内外科手術用器具。 - 【請求項４】 前記実行具の作用端部の前側末端部には
凹型球形の口金が設けられていることを特徴とする上記
請求項３に記載の口内外器科手術用器具。 - 【請求項５】 前記移植片床形成具の作用端部の前側末
端部は先端部を備えた先の尖った円錐形をしていること
を特徴とする上記請求項３に記載の口内外科手術用器
具。 - 【請求項６】 前記先端部のテーパ角度が約１２０度で
あることを特徴とする上記請求項５に記載の口内外科手
術用器具。 - 【請求項７】 直径が最小の実行具の作用端部の前側末
端部は先の尖った円錐形の先端部として形成されること
を特徴とする上記請求項１に記載の口内外科手術用器
具。 - 【請求項８】 前記先端部のテーパ角度が約１２０度で
あることを特徴とする上記請求項８に記載の口内外科手
術用器具。 - 【請求項９】 直径が大きい実行具の作用端部の前側末
端部には凹型球形の口金が設けられていることを特徴と
する上記請求項１に記載の口内外科手術用器具。 - 【請求項１０】 前記実行具と移植片床形成具との作用
端部に直接に接続された軸領域には少なくとも一つの切
り欠きが深度目盛りとして周上に設けられていることを
特徴とする上記請求項１〜９項のいずれかに記載の口内
外科手術用器具。 - 【請求項１１】 前記軸領域には複数の切り欠きが深度
目盛りとして一定の距離を置いて配置されていることを
特徴とする上記請求項１０に記載の口内外科手術用器
具。 - 【請求項１２】 保持部と軸部と横断面が円形の作用端
部とで構成される口内外科手術用器具を用いて移植片の
インプラント用の開口を顎の骨に形成する方法であっ
て、 まず最初に、円錐形の作用端部を備えた実行具によって
顎の骨物質を左右に押退けることで顎特に上顎に小さい
な開口を形成し、 次に、移植片の外形に適合させた前記作用端部を備えた
少なくとも一つの移植片床形成具によって顎特に上顎の
骨物質を置換させて、顎に形成された開口が移植片の外
形に適合するようにすることを特徴とする開口を顎の骨
に形成する方法。 - 【請求項１３】 円錐形作用端部を備えた少なくとも一
つの実行具と、移植片の外形に適合させた作用端部を備
えた少なくとも一つの移植片床形成具とで構成され、移
植片のインプラント用の開口を顎の骨に形成するための
一組の外科手術用器具からなる口内外科手術用器具の使
用法。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE29606335U DE29606335U1 (de) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | Kieferchirurgisches Instrument (Osteotom) zur Schaffung von Öffnungen im Kieferknochen zum Einsetzen von Implantaten |
| DE19613743.8 | 1996-04-01 | ||
| DE19613743A DE19613743C2 (de) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | Satz von kieferchirurgischen Instrumenten zur Schaffung von Öffnungen im Kieferknochen zum Einsetzen von Implantaten |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1028690A true JPH1028690A (ja) | 1998-02-03 |
| JP3165067B2 JP3165067B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=27664595
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09799897A Expired - Fee Related JP3165067B2 (ja) | 1996-04-01 | 1997-04-01 | 口内外科手術用器具 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5997298A (ja) |
| EP (1) | EP0799605B1 (ja) |
| JP (1) | JP3165067B2 (ja) |
| DE (2) | DE29606335U1 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| JP2007098120A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-04-19 | Fmd:Kk | 医療用処置具及びその回転操作装置並びに医療用処置装置 |
| JP2009529362A (ja) * | 2006-03-10 | 2009-08-20 | バイオテクノロジー インスティチュート、アイ エムエーエス ディー、 エス．エル． | 骨稜エキスパンダ−コンパクタ及び付属ツール |
| CN103006338A (zh) * | 2011-09-28 | 2013-04-03 | 上海理工大学 | 微创植牙手术钻 |
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|---|---|---|---|---|
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| DE19732983B4 (de) * | 1997-07-31 | 2005-02-17 | Friadent Gmbh | Instrument zur Knochenaufweitung |
| DE19814785A1 (de) * | 1998-04-02 | 1999-10-07 | Wieland Edelmetalle | Dentalchirurgisches Instrument |
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