JPH10286485A - 厨芥処理装置及び厨芥処理システム - Google Patents

厨芥処理装置及び厨芥処理システム

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JPH10286485A
JPH10286485A JP9343297A JP9343297A JPH10286485A JP H10286485 A JPH10286485 A JP H10286485A JP 9343297 A JP9343297 A JP 9343297A JP 9343297 A JP9343297 A JP 9343297A JP H10286485 A JPH10286485 A JP H10286485A
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JP
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screw
foreign matter
garbage
crushing
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Application number
JP9343297A
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English (en)
Inventor
Makoto Oda
誠 織田
Ikumori Ootake
生司 大竹
Yasutaka Noguchi
泰孝 野口
Kiju Endo
喜重 遠藤
Nobumasa Tanaka
信政 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】厨房の流し台に設置して使い勝手のよい小形で
静粛な厨芥処理装置を得る。 【解決手段】破砕スクリュー131、回転刃141を駆
動モータ151によって緩速回転させることにより破
砕、切断後、下方に位置する生ごみ排出口16から水と
ともに排出する。誤投入された異物は破砕スクリューの
一部に設けた異物回収部に逆搬送し、投入口からの異物
回収を容易にする。これにより、信頼性が高く、実用上
使い勝手のよい形態とすることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨芥等の、生ごみ
を処理する厨芥処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】厨芥等の生ごみを処理する厨芥処理装置
としては、特開平6−170350号公報に記載された
装置が知られている。
【0003】この厨芥処理装置は、流し台のシンク底部
に水切り篭を着脱自在に収納する厨芥受部と粉砕機とを
有しており、粉砕機は、厨芥受部底面に連通する材料投
入口を有する移送筒と、この移送筒内に電動機で回転駆
動される螺旋体と、移送筒の先端に固定歯及び回転歯と
を有している。これによって、この厨芥処理装置では、
材料投入口から供給された材料を螺旋体の回転によって
移送筒の先端に移送し、固定歯と回転歯とによって材料
を粉砕することができる。
【0004】この厨芥処理装置では、さらに、移送筒の
先端が処理槽に連接されている。この処理槽は、電動機
で回転駆動され、処理槽内の処理媒質と厨芥とを混合す
ると共に、処理槽に開けられた小孔から水と炭酸ガスを
処理槽の外部(ドレンパン)へ排出し、排水パイプで排
水管に排水するようになっていた。
【0005】この場合、上記の厨芥処理装置では、移送
筒が水平に設けられているが、その他の例として、移送
筒を処理槽側の端部が上方に位置するように斜めに配設
する例も開示されている。後者では、材料を移送筒の下
方に位置する部位に供給し、螺旋体によって斜め上方に
向かって移送し、処理槽に落とし込む構成をとってい
る。この場合、移送筒内にシンクからの水を溜めること
ができるので、処理槽内の悪臭がシンク側に漏れるのを
防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報では、生ごみ
を材料投入口(厨芥投入口)に投入する際に、ビールの
王冠、カンジュース類のプルトップ等、厨芥処理装置で
は処理出来ない異物が誤って投入された場合について
は、説明されていない。
【0007】上記の厨芥処理装置のように、螺旋体(ス
クリュー)によって厨芥を筒状の部材内で移送する装置
や、筒状の部材内で移送だけでなく厨芥の破砕をスクリ
ューで行う装置では、処理出来ない異物が誤って投入さ
れた場合、その異物は先端側へ移送されてしまい、除去
することが困難になる。また最悪の場合、異物によって
スクリューがロックしてしまう可能性もある。
【0008】一旦ロックが生じると、投入された異物を
除去回収し元の正常な状態に復帰するのために、分解等
の大変な作業が必要であり、このような作業は一般のユ
ーザーが容易に出来ることではなく、使い勝手の面で大
きな問題を有していた。
【0009】そこで、本発明の目的は、スクリューで材
料を前方に移送する厨芥処理装置内に混入した異物の除
去を容易に行い得るようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の厨芥処理装置は、材料を前方へ移送するス
クリューと、このスクリューを回転駆動するモータと、
前記スクリューで移送される材料を破砕する破砕手段と
を備えた厨芥処理装置において、前記スクリューで前方
へ移送された異物を逆送して回収可能にする異物回収手
段を備えたものである。
【0011】このとき、スクリューは少なくとも材料
(一般的には厨芥)の移送を行うための手段であるが、
材料の破砕を行う機能を持たせても良い。
【0012】また、本発明の厨芥処理装置は、ケーシン
グ内で材料を前方へ移送するスクリューと、このスクリ
ューを回転駆動するモータと、前記スクリューで移送さ
れる材料を破砕する破砕手段とを備えた厨芥処理装置に
おいて、前記ケーシングの外部と連通する開口位置に対
応するように、前記スクリューに構成された異物回収部
と、前記スクリューを逆回転させる手段と、逆転させた
前記スクリューを規定角度で停止する停止位置規制装置
とを有する異物回収手段を備えたものである。
【0013】また、本発明の厨芥処理装置は、内部が円
筒状のケーシング内で材料を破砕すると共に前方へ移送
するスクリューと、このスクリューを回転駆動するモー
タと、このモータで駆動され、前記スクリューで移送さ
れた材料を裁断する裁断手段と、前記ケーシングに設け
られた材料を供給するための開口と、前記スクリューで
移送された異物を回収する異物回収手段と、前記ケーシ
ング内に異物があることを検出する異物検出手段とを具
備して成り、前記異物回収手段は、前記スクリューの一
部に異物回収部と、前記スクリューを逆回転させる手段
と、逆回転させた前記スクリューを規定角度で停止する
停止位置規制装置とを備え、前記異物回収部は、前記開
口位置に対応するスクリューの軸方向位置で、前記軸方
向に隣接する羽間を埋めるように構成されるものであ
る。
【0014】また、本発明の厨芥処理システムは、材料
を前方へ移送するスクリューと、このスクリューを回転
駆動するモータと、前記スクリューで移送される材料を
破砕する破砕手段と、前記スクリューで前方へ移送され
た異物を逆送して回収可能にする異物回収手段と、破砕
した材料を他の雑排水と共に処理する水処理装置とを備
えたものである。
【0015】本発明の厨芥処理装置では、スクリューに
よって前方へ移送された異物を逆方向に搬送することに
よって、厨芥の投入口側から異物を回収することができ
る。このとき、厨芥の投入口の他に、ケーシングに外部
と連通する開口部を設け、この開口部まで異物を搬送す
るようにしても良い。
【0016】また、停止位置規制装置を備え、逆回転さ
せたスクリューを予め規定した角度で停止するようにす
れば、厨芥の投入口或いはケーシングに設けた開口から
の異物の取り出しが容易になる。このために、スクリュ
ーを停止する予め規定した角度は、厨芥の投入口或いは
ケーシングに設けた開口からの異物の取り出しが容易に
なるように決められる。
【0017】また、異物を回収するためにスクリューを
逆回転させることにより、スクリューに咬み込まれた異
物を取り除いてスクリューのロックを解除すると共に、
異物を取り出し口まで逆搬送することができる。このと
き、異物がスクリューに咬み込まれロックが発生した瞬
間に、異物検知装置がロックを検知し、駆動モータを停
止、逆回転させるようにしても良い。
【0018】また、本発明の厨芥処理システムでは、異
物の回収が容易になり、厨芥処理の信頼性が向上するの
で、快適な住環境を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。
【0020】図1は本発明になる厨芥処理装置本体の第
1の実施の形態を示す縦断側面図である。図1におい
て、11は厨房で発生した厨芥等からなる生ごみを適量
な水とともに投入するための生ごみ投入口、12は投入
された生ごみを一時貯留するためのホッパー、13はホ
ッパー12内の生ごみを破砕するための破砕手段であ
り、破砕スクリュー131の緩速回転によって水ととも
に下方に搬送しながら圧搾と摺り潰しによって生ごみを
破砕し、破砕した生ごみを裁断手段14を構成する複数
の開口を有するプレート142を通して下方に位置する
生ごみ排出口16に押し出す時にプレート142に摺動
する回転刃141によって短く裁断する。
【0021】この裁断手段14は破砕スクリュー131
による圧搾と摺り潰しでは破砕出来ないイカの皮、鶏の
皮、トウモロコシの皮等の柔らかくて靭性のある生ごみ
をも所定の大きさに裁断してプレート142の複数の開
口から下方に位置する生ごみ排出口16に押し出す。
【0022】本実施の形態においては、装置本体を投入
口11が上側となるように配置しているので、ケース1
32内や、破砕スクリュー131、プレート142部に
残査(破砕された生ごみのカス)が生じにくくなる。更
に、水も一緒に流れるので更に残渣が生じにくくなる。
そのために残渣による悪臭をほとんど防ぐことができ
る。
【0023】15は駆動手段であり、直列状態に設置さ
れた破砕スクリュー131及び回転刃141を30〜1
50回転/分で緩速回転させる可逆回転型の駆動モータ
151と減速機152を備える。本実施の形態において
は、防水の行い易さ等から上側に駆動モータ151を設
けているが、スペースの都合等により回転刃141側に
設けたり、他の場所に設けてベルト駆動させたりしても
よい。
【0024】18は、生ごみを投入する時以外は、生ご
み投入口11に設置するための生ごみ投入口用フタであ
り、流し台の排水を流すための複数の開口部181と、
フタを操作するためのつまみ182と、前記駆動モータ
151への給電を制御するためのフタスイッチ機構動作
部(例えば永久磁石)183を有している。121はホ
ッパー12に設けた、前記駆動モータ151への給電を
制御するためのフタスイッチ(例えばリードスイッチ)
であり、生ごみ投入口用フタ18をホッパー12の生ご
み投入口11の所定の位置に設置したときに、前記フタ
スイッチ機構動作部183と対向する位置に設けてあ
る。すなわち、生ごみ投入口用フタ18が正常な位置に
設置された場合にのみ、駆動モータ151への給電を制
御するためのフタスイッチ(リードスイッチ)121が
ON状態となり、さらに生ごみ破砕装置を動作させるため
の操作スイッチをONにすれば生ごみの破砕が開始出来る
ようになっている。なお、上記ではフタスイッチのスイ
ッチ機構を、磁石とリードスイッチの組み合わせで構成
したが、フタ18の外周部の一部にバネ性を有する凸部
を設けたフタスイッチ機構動作部と、ホッパー12に設
けたフタスイッチ121を該凸部の機械的な接触により
動作するマイクロスイッチとの組み合わせで構成しても
よいことは、言うまでもない。
【0025】ホッパー12は生ごみ投入口11側を水平
面に対し垂直になるようにし、破砕スクリュー131側
に至る途中で屈曲させてある。これにより、ホッパー内
に投入された生ごみが確実に破砕スクリュー131に取
り込まれ、破砕される。
【0026】なお、ホッパー12の内容積は家庭で発生
する1日の生ごみを十分貯留出来るだけの容積としてあ
る。
【0027】17は異物回収手段であり、生ごみを破砕
する破砕スクリュー131の一部に設けた異物回収部1
71と異物検知装置(図示せず)と破砕スクリューの停止
位置規制装置172、173で構成されている。
【0028】異物回収手段17は、生ごみ投入口11か
ら誤って投入された生ごみ以外の異物を(ビン類の王
冠、ヘヤーピン等)を回収する手段であり、破砕スクリ
ューの一部に設けた異物回収部171に異物を取り込み
載置した状態で、生ごみ投入口11から取り出しやすい
所定の位置に停止する。また、この異物回収部171
は、スクリューの軸方向に隣接した羽根の間を一部埋め
た構造で実現される。
【0029】生ごみ投入口11から投入された生ごみに
異物、例えばビン類の王冠、ヘヤーピン等が混入してい
た時には、これを回収することが必要である。この異物
混入は、使用者が監視するかまたは異物検知手段により
検出し、駆動モータ151を停止する。そして、駆動モ
ータ151を逆回転方向に回転させる。駆動モータ15
1によって逆方向に回転駆動される破砕スクリュー13
1は、異物と生ごみを、破砕スクリュー131の一部に
設けた異物回収部171へ逆搬送し、破砕スクリューの
停止位置規制装置172、173により、破砕スクリュ
ーの一部に設けた異物回収部171が常に規定位置(規
定角度)で停止する。このため、異物回収部171に載
置された異物を生ごみ投入口11から容易に回収出来
る。
【0030】この厨芥処理装置における破砕手段13
は、駆動モータ151が正回転方向に回転すると、駆動
モータ151に駆動される破砕スクリュー131が、生
ごみ投入口11から投入された生ごみを、図中右下方向
に搬送するように30〜150回転/分で緩速運転す
る。破砕スクリュー131によって搬送される生ごみ
は、破砕スクリュー131とケース132の間で圧搾と
摺り潰しによって破砕される。そして、プレート142
の開口から生ごみ排出口16に送り出される時に、プレ
ート142と摺動しながら回転する回転刃141によっ
て短く裁断される。この裁断は、圧搾と摺り潰しにより
破砕した生ごみに含まれる未破砕の皮や筋などの柔らか
くて細長い生ごみを短く裁断する。
【0031】なお、破砕スクリュー131を30〜15
0回転/分で緩速回転させる理由は、30回転/分より
遅い回転速度では生ごみの処理能力の点で実用的ではな
くなり、150回転/分より速い回転速度では生ごみの
破砕処理時の騒音が大きくなり、実用上問題となる。
【0032】このように破砕スクリュー131の緩速回
転による圧搾と摺り潰し及び回転刃141での裁断によ
る生ごみの破砕は、確実な破砕を静粛に実現することが
出来る。
【0033】図2は厨芥処理装置を流し台に設置した状
態を示す。
【0034】図2において、厨芥処理装置は、流し台2
のシンク21に設けてある排水口22に勘合するように
シンク21の下部に取り付けて懸垂される。このとき装
置本体は破砕スクリュー軸と床面のなす角度αが20〜
70度となるように設置する。理由としては、20度よ
り小さいとケース132内に残渣が生じ易くなってしま
い、70度よりも大きいとホッパー12からケース13
2内に生ごみが入りにくくなるからである。
【0035】また、生ごみを投入するための生ごみ投入
口11と破砕スクリュー131とを接続するホッパーを
屈曲させ、その屈曲角度βを10〜50度としてある。
理由としては、屈曲角度が10度よりも小さいとホッパ
ー12からケース132に生ごみが取り込まれにくくな
り、50度よりも大きいと投入した生ごみがホッパー1
2内で止まり、ケース132内にスムーズに落下しにく
くなるためである。
【0036】厨芥等からなる生ごみは生ごみ投入口11
に投入され、ホッパー12内に溜められる。そして、生
ごみがホッパー12内にある程度貯まった時点で、駆動
モータ151を動作開始させ、給水用蛇口23からの適
量の水とともに生ごみが破砕スクリュー131により破
砕され、回転刃141で裁断され下方に位置する生ごみ
排出口16に排出され、排水管接続口162に接続した
排水トラップ24を介して雑排水横引き管6に排出され
る。その後、任意の場所に設けられた水処理装置(図示
せず)によって処理をする。
【0037】水処理装置を厨芥処理部本体とは別に設け
た構造により、流し台2下には本体のみを設置すればよ
く、広いスペースが必要ではなくなるので既存の流し台
にも設置しやすい。
【0038】また、排水トラップ24の封水の水位高さ
が少なくとも裁断手段14の回転刃141の位置より高
い位置となるように設置する事が望ましい。
【0039】なお、給水用蛇口23は、後述する電磁弁
を内蔵する。
【0040】図3は本発明になる厨芥処理装置の制御系
を示すブロック図である。この制御系は、特に記述のな
い他の実施例に対しても共通である。商用電源である主
電源54から受電する厨芥処理制御装置51は、操作ス
イッチ52及びフタスイッチ58からの指令信号に応じ
て、破砕スクリュー駆動モータ151と蛇口用電磁弁5
5の動作を制御するとともに、異物検出手段56及び停
止位置規制装置57からの信号にも応じて駆動モータ1
51及び報知手段53の動作を制御する。また、操作ス
イッチ52は異物回収スイッチ(逆回転)用操作ボタン
も備えることである。
【0041】図1及び図2に基づいて制御について説明
する。流し台2のシンク21の排水口22から生ごみ投
入口用フタ18取り外し、ホッパー12の生ごみ投入口
11に生ごみを投入し、ホッパー内に生ごみが貯留した
時に、生ごみ投入口用フタ18をホッパー12の生ごみ
投入口11の正常な位置に設置した後、操作スイッチ5
2の破砕スイッチ用ボタンが押されると、この厨芥処理
制御装置51は、フタスイッチ58及び操作スイッチ5
2からの入力信号を受け、蛇口用電磁弁55を開いてシ
ンク21に注水するとともに、駆動モータ151に給電
を開始する。それにより、駆動モータ151が正回転方
向に回転し、破砕スクリュー131、回転刃141、及
び停止位置規制装置57を構成する停止位置検知用ガイ
ド172が緩速回転する。そして、投入された生ごみは
破砕スクリュー131による搬送に伴う圧搾と摺り潰し
により破砕され、裁断手段14のプレート142の開口
を通過する時に回転刃141により裁断されて水ととも
に生ごみ排出口16に排出される。ついで、生ごみ排出
口16の排水口162に接続された排水トラップ24を
介して雑排水横引き管6に排出される。ホッパー12内
に貯留していた生ごみの破砕が終了し、所定の時間注水
後に操作スイッチ52の停止操作ボタンが押されると、
厨芥処理制御装置51は、駆動モータ151への給電を
停止し、厨芥処理が終了する。
【0042】また、誤って生ごみ以外の異物(例えば、
ビン類の王冠、ヘヤーピン等)を投入した時に操作スイ
ッチ52の停止操作ボタンが押されると、厨芥処理制御
装置51は駆動モータ151への給電を停止する。異物
の混入を見過ごしたときには、異物検出手段56が異物
による回転トルクの急増またはロック状態をモーター電
流の変化から検出して、厨芥処理制御装置51に信号を
送り、制御装置51は駆動モータ151を停止するとと
もに、報知手段53により異常警報を音もしくは表示に
より使用者に報知する。
【0043】そして、操作スイッチ52の異物回収スイ
ッチ用ボタンが押されると、制御装置51は、駆動モー
タ151を逆回転方向に回転させ、異物を破砕スクリュ
ー131の一部に設けた異物回収手段17の異物回収部
171に向けて逆戻りさせる。このとき、異物が破砕ス
クリュー131に咬み込まれロック状態にある場合で
も、破砕スクリュー131を逆回転させることにより、
ロック状態が容易に解除される。
【0044】逆戻りさせる破砕スクリュー131の回転
数(破砕スクリューの羽根枚数+α)と、異物回収部1
71の停止位置は、停止位置規制装置57を構成する停
止位置検知用ガイド172と停止位置検知用ガイド17
2と連動して動作する停止位置検知部173により予め
定めた規定回転数(破砕スクリューの羽根の数+α)お
よび規定位置(規定角度)に規制される。すなわち、駆
動モータ151により破砕スクリュー131の逆回転に
伴い、停止位置検知用ガイド172が逆回転し、停止位
置検知用ガイド172の線条溝により直線運動をする停
止位置検知部173が予め定めた所定の位置に到達する
と、停止位置規制装置57は厨芥処理制御装置51に信
号を送る。この信号を受けて厨芥処理制御装置51は駆
動モータ151を停止させる。この停止位置規制装置5
7により、破砕スクリューの一部に設けた異物回収部1
71が異物を載置した状態で、生ごみ投入口11から容
易に取り出し易い位置で停止させることが出来る。
【0045】ついで、生ごみ投入口用フタ18をホッパ
ー12の生ごみ投入口11から取り外す。厨芥処理制御
装置51は、この状態をフタスイッチ58からの信号に
より検知し、誤って操作スイッチ52の破砕スイッチ用
ボタンが押された場合でも、駆動用モータ151に給電
することはない。このため、ホッパー12内に手を入れ
て異物を安全に回収することが出来る。
【0046】なお、破砕スクリューの回転数を、減速機
により駆動用モータの回転数の1/10以下に減速させ
て使用しているため、破砕スクリューが惰性で回転し停
止位置がずれることはない。
【0047】なお、停止位置検知用ガイド172の線条
溝により直線運動をする停止位置検知部173が予め定
めた所定の位置に到達すると、厨芥処理制御装置51に
信号を送る手段としては、光方式のフォトインタラプ
タ、もしくは磁気方式の着磁パターンと磁気センサ(磁
気抵抗素子またはホール素子等)等を用いてもよい。
【0048】またさらに、破砕スクリューの停止位置規
制手段としては、停止位置検知用ガイド172と停止位
置検知部173の代わりに破砕スクリューの回転軸の一
部に光方式もしくは磁気方式の回転数及び回転位置(角
度)検出装置を直接設けてもよい。
【0049】異物検出手段56は、駆動モータ151の
過負荷として、駆動モータ151の動作電流の変化を利
用して検出する。
【0050】なお、異物検出手段56が異物を検出した
場合、自動的に駆動モータ151を逆回転させてから停
止するようにしてもよい。
【0051】このようにして、誤って投入された生ごみ
以外の異物を破砕することなく破砕手段から回収するこ
とが出来る。
【0052】図4及び図5は破砕スクリューの一部に設
けた異物回収部の構成の一例を示す構成図である。図4
において、133は破砕スクリュー131の生ごみ搬送
方向先端部であり、32は搬送された生ごみを裁断する
ための回転刃141を設置し回転させるための接続軸部
であり、33は駆動モータ151からの動力を破砕スク
リューに伝達するための動力伝達軸部である。31は異
物回収時の破砕スクリュー131の回転方向を示したも
のである。誤って混入した異物を回収するための異物回
収部171は、破砕スクリュー131の生ごみ搬送方向
先端部133と反対側のスクリューの谷部から山部かけ
て異物の載置台を設けた構成としてある。この異物載置
台を設けた部位より動力伝達軸部33側に位置するスク
リューの谷部分174、175は全て埋めて無くした構
成としてある。異物回収部171をこの構成とした場合
には、ホッパーに貯留された生ごみを破砕する時には、
ホッパーから生ごみを破砕スクリューに取り込む生ごみ
量を少し制限しながら取り込むことが出来るため、駆動
モータ151の起動トルクに余裕がない場合に適してい
る。
【0053】図5において、異物回収部171は破砕ス
クリュー131の生ごみ搬送方向先端部133と反対側
のスクリューの谷部から山部かけて異物の載置台を設け
た構成としてあるが、この異物載置台を設けた部位より
動力伝達軸部33側に位置するスクリューの谷部分の一
部のみ176を埋めた構成としてある。異物回収部17
1を構成する異物載置台を設けた部位176より動力伝
達軸部33側に位置するスクリューの山部135、13
4を残した構成としてあるため、ホッパーに貯留された
生ごみを、ホッパーの断面積全体で取り込み破砕処理す
るため、生ごみ処理能力(処理速度)が増加し、生ごみ
処理量を増加することが出来る。
【0054】図6及び図7は本発明による厨芥処理装置
を適用する実施の形態を示す厨芥処理システムの概略構
成図である。
【0055】図6において、1は住宅、2は住宅1の台
所等に設置してある流し台、流し台2の内部には家庭で
発生した厨芥等の生ごみを水を介して破砕するための厨
芥処理装置3が設置してある。厨芥処理装置3により破
砕された生ごみは水とともに雑排水用横引き管6を通っ
て、その他の風呂4、洗濯機5等の雑排水と一緒に雑排
水用縦管7により住宅1の階下もしくは地下等に設置し
た水処理装置10に流入する。
【0056】水処理装置10(例えば、好気性菌、嫌気
性菌を利用した微生物水処理装置もしくは微生物膜方式
水処理装置等)では、下水道受け入れ規準を満たす状態
まで浄化した後、ポンプ101により貯留槽61に送
り、汚水縦管9からから流入するトイレ8の汚水と一緒
に下水道管62に放流する。そのために、衛生面、環境
面での問題も解決出来、下水道への負荷を増やすことが
ない。家庭の厨芥等からなる生ごみは一括して水処理装
置10で処理されるので、家庭では1箇所で処理(消
滅)出来る。また、高齢者にとって大きな負担となって
いたごみの搬出の必要がない。
【0057】特に、集合住宅においては、水処理をまと
めて行うことができるので、各家庭に設置されるのは厨
芥処理装置本体のみであり、場所を取らずに容易に設置
することができる。
【0058】図7において、1は住宅、2は住宅1の台
所等に設置してある流し台、流し台2の内部には家庭で
発生した厨芥等の生ごみを水を介して破砕するための厨
芥処理装置3が設置してある。厨芥処理装置3により破
砕された生ごみは水とともに台所排水専用横引き管75
を通って、台所排水専用縦管77により住宅1の階下も
しくは地下等に設定した固液分離装置71(例えば、ス
クリーン方式、フィルタープレス方式、遠心脱水方式等
の固液分離装置)に流入する。固液分離装置71で分離
された破砕生ごみの固体成分は、コンポスト化装置73
(例えば、熱乾燥方式、バイオ処理方式等のコンポスト
化装置)に送られ、肥料に再生され再利用することが出
来る。一方、固液分離装置71で分離された破砕生ごみ
の液体成分は水処理装置72に送られ、水処理装置72
(例えば、好気性菌、嫌気性菌を利用した微生物水処理
装置もしくは微生物膜方式水処理装置等)では、下水道
受け入れ規準を満たす状態まで浄化した後、ポンプ72
1により貯留槽61に送り、その他の風呂4、洗濯機5
等の雑排水とトイレ8の汚水と一緒に汚水用横引き管7
6を通って、汚水縦管78から流入する汚水と一緒に下
水道管62に放流する。そのために、家庭から発生する
生ごみをコンポストとしてリサイクルし、有効利用する
ことができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、異物を逆方向に搬送可
能にしたので、装置内に誤って投入され、スクリューに
よって前方へ送られた異物を容易に回収することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る厨芥処理装置の一例を示す縦断断
面図である。
【図2】図1の厨芥処理装置の流し台への設置状態を示
す縦断断面図である。
【図3】本発明に係る厨芥処理装置における制御系の実
施例のブロック図である。
【図4】本発明に係る厨芥処理装置の破砕スクリューの
一部に設けた異物回収部の一例を示す構成図である。
【図5】本発明に係る厨芥処理装置の破砕スクリューの
一部に設けた異物回収部の一例を示す構成図である。
【図6】本発明に係る厨芥処理システムの一例を示す概
略構成図である。
【図7】本発明に係る厨芥処理システムの一例を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
1…集合住宅、2…流し台、3…厨芥処理装置、4…風
呂、5…洗濯機、6…雑排水用横引き管、7…雑排水用
縦管、8…トイレ、9…汚水用縦管、10…水処理装
置、11…生ごみ投入口、12…ホッパー、13…破砕
手段、14…裁断手段、15…駆動手段、16…生ごみ
排出口、17…異物回収手段、18…生ごみ投入口用フ
タ、21…シンク、22…排水口、23…吸水用蛇口、
24…排水トラップ、31…回転方向、32…接続軸
部、33…動力伝達軸部、51…厨芥処理制御装置、5
2…操作スイッチ、53…報知手段、54…主電源、5
5…蛇口用電磁弁、56…異物検出手段、57…停止位
置規制装置、58…フタスイッチ、61…貯留槽、62
…下水道、71…固液分離装置、72…排水処理装置、
73…コンポスト化装置、75…台所排水専用横引き
管、76…汚水用横引き管、77…台所排水専用縦管、
78…汚水用縦管、101…ポンプ、121…フタスイ
ッチ、131…破砕スクリュー、132…ケース、13
4、135…破砕スクリューの山部、141…回転刃、
142…プレート、151…駆動モータ、152…減速
機、162…排水管接続口、171、174、175、
176…異物回収部、172…停止位置検知用ガイド、
173…停止位置検知部、181…開口部、182…つ
まみ、183…フタスイッチ動作機構部。
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 喜重 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 田中 信政 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】材料を前方へ移送するスクリューと、この
    スクリューを回転駆動するモータと、前記スクリューで
    移送される材料を破砕する破砕手段とを備えた厨芥処理
    装置において、 前記スクリューで前方へ移送された異物を逆方向に搬送
    して回収可能にする異物回収手段を備えたことを特徴と
    する厨芥処理装置。
  2. 【請求項2】筒状の部材内で材料を前方へ移送するスク
    リューと、このスクリューを回転駆動するモータと、前
    記スクリューで移送される材料を破砕する破砕手段とを
    備えた厨芥処理装置において、 前記筒状部材の外部と連通する開口位置に対応するよう
    に、前記スクリューに構成された異物回収部と、前記ス
    クリューを逆回転させる手段と、逆転させた前記スクリ
    ューを規定角度で停止する停止位置規制装置とを有する
    異物回収手段を備えたことを特徴とする厨芥処理装置。
  3. 【請求項3】内部が円筒状のケーシング内で材料を破砕
    すると共に前方へ移送するスクリューと、このスクリュ
    ーを回転駆動するモータと、このモータで駆動され、前
    記スクリューで移送された材料を裁断する裁断手段と、
    前記ケーシングに設けられた材料を供給するための開口
    と、前記スクリューで移送された異物を回収する異物回
    収手段と、前記ケーシング内に異物があることを検出す
    る異物検出手段とを具備して成り、 前記異物回収手段は、前記スクリューの一部に異物回収
    部と、前記スクリューを逆回転させる手段と、逆回転さ
    せた前記スクリューを規定角度で停止する停止位置規制
    装置とを備え、 前記異物回収部は、前記開口位置に対応するスクリュー
    の軸方向位置で、前記軸方向に隣接する羽根間を埋める
    ように構成されたことを特徴とする厨芥処理装置。
  4. 【請求項4】材料を前方へ移送するスクリューと、この
    スクリューを回転駆動するモータと、前記スクリューで
    移送される材料を破砕する破砕手段と、前記スクリュー
    で前方へ移送された異物を逆送して回収可能にする異物
    回収手段と、破砕した材料を他の雑排水と共に処理する
    水処理装置とを備えた厨芥処理システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287889A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Hitachi Appliances Inc アイスクラッシャーを備えた装置及び冷蔵庫
ITPS20090022A1 (it) * 2009-10-27 2011-04-28 Berloni S P A Struttura di sminuzzatore di rifiuti in materiali plastici
CN104668070A (zh) * 2015-03-13 2015-06-03 苏州圣谱拉新材料科技有限公司 一种倾斜轴粉碎装置

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ITPS20090022A1 (it) * 2009-10-27 2011-04-28 Berloni S P A Struttura di sminuzzatore di rifiuti in materiali plastici
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