JP3639565B2 - 厨芥処理装置 - Google Patents

厨芥処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3639565B2
JP3639565B2 JP2002189379A JP2002189379A JP3639565B2 JP 3639565 B2 JP3639565 B2 JP 3639565B2 JP 2002189379 A JP2002189379 A JP 2002189379A JP 2002189379 A JP2002189379 A JP 2002189379A JP 3639565 B2 JP3639565 B2 JP 3639565B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soot
mixing
drain
treatment tank
sink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002189379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003112150A (ja
Inventor
拓也 森下
敏 平田
義久 大西
明広 福本
謙次 會田
博之 笹倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2002189379A priority Critical patent/JP3639565B2/ja
Publication of JP2003112150A publication Critical patent/JP2003112150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3639565B2 publication Critical patent/JP3639565B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、厨房にて発生する生ごみ(厨芥)を、微生物による分解作用を利用して処理する厨芥処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭、飲食店等の厨房内において日々発生する厨芥は、これを放置した場合、腐敗による悪臭の発生及び病害虫の繁殖を招来し、厨房の衛生環境を悪化させることから、速やかにしかも衛生的に処理する必要がある。
【0003】
従来の厨芥処理は、一般的には、流し台の排水口に水切りかごを設置し、この水切りかごに排水と共に投入される厨芥を捕捉し、適宜に取り出して他のごみと共に廃棄する方法により行われている。また欧米諸国においては、流し台の排水口に厨芥粉砕機(ディスポーザ)を連設し、このディスポーザの動作により排水口に投入される厨芥を細かく粉砕し、排水と共に前記排水口に接続された排水管を経て下水に廃棄する厨芥処理方法が広く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが前者の方法においては、水切りかご内に捕捉された厨芥の取り出しに際し、腐敗した厨芥から生じる悪臭が厨房内に充満し、また流し台のシンク内に汚水がこぼれ出す等の不都合が生じ、厨房内の衛生環境を良好に維持するには、厨芥の取り出し及び廃棄を頻繁に行う必要があり、またこの取り出しの都度、水切りかごを洗浄する等、多大の労力負担を強いられるという問題がある。
【0005】
これに対し後者の方法は、厨芥が滞留することなく処理されることから、衛生環境の維持には有効であるが、粉砕された厨芥を排水と共に廃棄するため、下水管の閉塞及び下水処理場における負荷の増大等の2次的な不都合を招来する。特に、雨水との合流式下水道が多い我が国においては、下水からの越流水の流れ込みにより河川,湖沼等の自然水域の汚濁が進行し、富栄養化現象が発生する虞があること等の理由により、公共下水道への廃棄水中の浮遊物質量(SS)及び生物科学的酸素要求量(BOD)の許容値が厳しく規制されており、粉砕された厨芥を含有し濃い液状を呈するディスポーザからの排水は前記規制を満たし得ず、ディスポーザによる厨芥処理は禁止されているのが実情である。
【0006】
また特開平4-156959号公報には、流し台の排水口に投入された厨芥をスクリューにより搬送しつつ水切りし、搬送経路末端の排出口に装着された厨芥袋内に収集して、所定の収集量に達した段階で袋口を自動的にシールする構成とした厨芥処理装置が開示されている。ところがこの厨芥処理装置を使用した場合においても、厨芥袋の取り出し及び装着作業が煩わしい上、搬送経路の中途に厨芥が残留して腐敗する虞があり、搬送経路、特に、排出口近傍の頻繁な清掃を強いられる難点がある。
【0007】
本願出願人は、以上の如き厨芥処理の難点を解消し得る厨芥処理装置を既に提案している。これは、流し台の排水口に投入された厨芥を、前記排水口に連設された破砕手段により破砕し、処理槽に導入して、該処理槽の内部に収納された処理媒質と混ぜ合わせるという単純な構成の装置である。前記処理媒質は、木質細片、もみがら、米糠、土等の微生物培養基材であり、この処理媒質を収納した処理槽の内部には、各種の微生物(菌類)の繁殖に適した環境が形成されている。而して、処理槽内に導入されて処理媒質と混ぜ合わされた厨芥の砕片は、これらと共に導入されて処理媒質中にて繁殖する微生物により、水(H2 O)と炭酸ガス(CO2 )とに分解される。
【0008】
即ちこの厨芥処理装置を用いた場合、使用者は、排水口に連設された破砕手段に厨芥を送り込むという簡単な作業を要求されるのみであり、分解の結果生じた水を排水管に廃棄し、同じく炭酸ガスを処理槽の周辺に放出することにより厨芥を完全に消滅させることができ、軽微な労力負担により衛生的な厨芥処理が実現される。
【0009】
さて以上の如き厨芥処理装置において、処理槽内部に導入される厨芥は、嫌気的な環境下での微生物の活動により緩やかに腐敗し、その後、好気的な環境下での微生物の活動により水と炭酸ガスとに分解される過程を辿る。従って、処理槽中に生成される炭酸ガスは、その時点において処理槽内部に存在する腐敗中の厨芥が発する若干の腐敗臭を含んでおり、先に提案した厨芥処理装置においては、この炭酸ガスが放出される処理槽の周辺に異臭が漂い、使用者に不快感を与えるという不都合がある。
【0010】
この不都合は、処理槽の設置室となる流し台の内部に換気手段を設け、該換気手段の動作により、処理槽周辺に放出される炭酸ガスを大気中に排出することにより解消できる。ところがこの場合、換気手段の設置、及びこの換気手段を所定の換気通路に連通するための連通路の設置が新たに必要となり、全体構成の複雑化と、これに伴う製品コストの上昇を招来する。
【0011】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、厨芥の分解により生成され異臭を伴う炭酸ガスの処理槽周辺への放出を簡素な構成により防止し得る厨芥処理装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る厨芥処理装置は、流し台のシンクに開口する排水口部と、該排水口部に形成された厨芥投入口と、該厨芥投入口より投入される厨芥を粉砕する粉砕手段と、該粉砕手段を駆動させる粉砕駆動手段と、前記粉砕手段の排出口から排出された厨芥を受納する処理槽と、該処理槽内に収納された処理媒質と厨芥を混合する混合手段と、該混合手段を駆動させる混合駆動手段と、前記排水口部と連通し、前記シンクからの排水を下水に放流する排水管と、前記処理槽と排水管に連通し、排水管に向かって略下向きに傾斜する排気パイプと、運転の開始操作により、前記粉砕駆動手段と前記混合駆動手段とを同時に駆動させると共に、運転の停止操作から所定時間経過後に粉砕駆動手段を停止させ、更に所定時間経過後に混合駆動手段を停止させる制御手段とを備え、前記粉砕手段が、前記厨芥投入口より投入される厨芥を前記処理槽へ移送する移送手段と、厨芥を粉砕する粉砕刃とを有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明において、前記排水管に、U字形に屈曲する臭気止めトラップを形成すると共に、前記排気パイプの他端を、臭気止めトラップより下流位置の排水管に連通させることをが好ましい。
【0014】
さらに、本発明において、前記処理槽と粉砕手段を略水平位置に並設することが好ましい。
【0015】
また、本発明において、前記駆動手段を所定時間毎に駆動させる制御手段を備えることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1及び図2は、本発明に係る厨芥処理装置(以下本発明装置という)の一実施例を示す正面断面図である。
【0019】
図中1は、その上部にシンク2を備えた流し台であり、シンク2の底面に開口する排水口20には、その内部に水切りかご21が装着された厨芥受部22が連設してある。厨芥受部22の底部には、水切りかご21の外側に位置して排水管23が接続されており、また略中央に水切りかご21の内部に開口する厨芥投入口24が形成されている。
【0020】
排水管23は、流し台1の底面を貫通して外部に延設され、この延設端を図示しない下水道に接続するパイプであり、該排水管23の中途は、流し台1の内部においてU字形をなして屈曲され、前記下水道からの臭気を遮断するための臭気止めトラップ25を構成している。この排水管23の上端は、前記厨芥受け部22の底面に常時開口しているのに対し、前記厨芥投入口24は、通常時には、図1に示す如くプッシャ26により気密に閉塞されている。
【0021】
而して、シンク2内での炊事に使用された排水は、排水口20から水切りかご21内にまず導入され、これの周面に形成された多数の通水孔を経て厨芥受部22に流出して排水管23に流れ込み、この排水管23を経て下水道に放流されるが、前記排水と共に排水口20に投入される厨芥Aは、図1に示す如く、水切りかご21内に一旦貯留される。
【0022】
本発明装置は、以上の如く構成された流し台1の内部に設置され、厨芥Aを破砕する破砕機3と、該破砕機3により破砕された厨芥を受け入れる処理槽4とを備えてなる。
【0023】
破砕機3は、流し台1の内部底面から立設された基台5上に略水平をなして架設された移送管30と、該移送管30の基端に固設された破砕モータ31と、該破砕モータ31により駆動されて移送管30の内部において軸心回りに回転する移送スクリュー32とを備えてなる。移送管30の基端側には、上方に開口する受入口 30aが形成してあり、この受入口 30aは、上部に対向する前記厨芥投入口24に連結管27を介して連結してある。また移送管30の先端に開口する排出口 30bには、複数枚の固定刃33が放射状をなして固設してあり、この排出口 30bを臨む前記移送スクリュー32の先端には、該移送スクリュー32の回転に伴って固定刃33に摺接しつつ回転する回転刃34が取り付けてある。
【0024】
また前記処理槽4は、図示の如く、一側の全面に開口を有すると共に、他側を端部に向けて縮径せしめてある円筒状の収納容器であり、前記開口部を、これの外縁に回転自在に嵌め合わされた蓋板4aにより気密に閉塞し、また同側の内部全面に、ステンレス鋼,樹脂等、高い剛性と優れた耐食性とを有する材料からなる細目の支持網4bを張設した構成となっている。この支持網4bには、処理槽4の軸心に沿って枢支軸42が突設され、該枢支軸42は、蓋板4aを貫通して外部に突出させてある。
【0025】
流し台1の底面には、基台5から適長離隔して支持脚6が立設してあり、前述の如く構成された処理槽4は、前記移送管30の先端側に外嵌固定された軸受40により縮径側の端部を支持され、支持脚6上に固定された軸受41により前記枢支軸42を支持されて、軸心を略水平として回転自在に枢支されている。前記移送管30の先端側は、軸受40による枢支位置から処理槽4内に適長突出しており、該移送管30先端の排出口 30bは、処理槽4の内部に開口させてある。枢支軸42の先端は、流し台1の底面に固設された混合モータ43の出力端に伝動チェーン44を介して連結してあり、処理槽4は、混合モータ43の回転に応じて軸心回りに回転駆動される。
【0026】
一方、処理槽4の開口端に回動自在に嵌着された蓋板4aは、同側を支持する前記支持脚6により回転を拘束されており、処理槽4の回転に追随することなく固定状態を保つようになしてある。この蓋板4aの周縁には、前記固定状態において最下部となる位置に排気孔46が開設してあり、この排気孔46は、対応位置の外側に固定された排気パイプ47により、前記排水管23の中途部、より具体的には、臭気止めトラップ25よりも下流側に接続されている。
【0027】
前記処理槽4の内部には、支持網4bよりも縮径側の部分に処理媒質Bが収納されている。処理媒質Bは、各種の微生物(菌類)の繁殖に適した環境を形成する培養基材であり、例えば、所定の処理により多孔質化された木質細片が用いられている。また処理槽4の内壁には、平板状をなす複数枚の攪拌羽根45,45…が、軸心に対して所定角度傾斜し、半径方向内向きに突設されており、混合モータ43の回転により処理槽4が回転した場合、該処理槽4内部の処理媒質Bは、前記攪拌羽根45の作用により軸方向及び周方向に掻き回されるようになっている。
【0028】
以上の如く構成された本発明装置の運転は、水切りかご21の内部に適宜量の厨芥Aが捕捉された段階でプッシャ26を抜き取り、これにより開口する厨芥投入口24に水切りかご21内の厨芥Aを導入しつつ、図示しない運転スイッチをオン操作することにより開始される。
【0029】
運転スイッチのオン操作により破砕モータ31と混合モータ43とが駆動され、破砕機3においては、移送スクリュー32とこれの先端の回転刃34とが回転し、また、処理槽4においては、該処理槽4自身が軸心回りに回転し、内部に収納された処理媒質Bが、攪拌羽根45の作用により掻き回される。
【0030】
厨芥投入口24に導入された厨芥Aは、図2に示す如く、連結管27を経て破砕機3の受入口 30aに達し、該受入口 30aの下部に位置する移送スクリュー32の回転により、移送管30の内部を先端に向けて移送される。なおこのとき、プッシャ26は、図2中に矢符にて示す如く、厨芥投入口24に投入された厨芥Aを下向きに押し込み、移送スクリュー32への受け渡しを補助すべく用いられる。
【0031】
移送スクリュー32の先端に達した厨芥Aは、この先端位置にて回転している回転刃34とこれに摺接する固定刃33とにより細かく破砕され、移送管30先端の排出口 30bを経て処理槽4中に導入される。このとき処理槽4は、混合モータ43により回転駆動されており、処理槽4に導入された厨芥Aは、該処理槽4の内部において中にて掻き回されている処理媒質Bと混ぜ合わされる。
【0032】
以上の如き本発明装置の運転は、使用者の判断により適宜のタイミングにて実施される前記運転スイッチのオフ操作により、破砕モータ31及び混合モータ43を停止せしめて終了する。この停止は、前記オフ操作に応じて直ちに生じるのではなく、所定時間経過後に破砕モータ31がまず停止し、更に所定時間経過後に混合モータ43が停止するようになしてある。
【0033】
破砕モータ31の停止までの遅れ時間は、オフ操作がなされた時点において移送中の厨芥Aが移送スクリュー32の先端にまで達し、破砕機3に受け入れた厨芥Aの全量が確実に破砕されて処理槽4内部に排出されるために必要なものである。また混合モータ43の停止までの遅れ時間は、破砕機3による厨芥Aの排出が完了した後に処理槽4を所定数だけ回転させ、内部に導入された厨芥Aと処理媒質Bとの混合を十分に行わせて、厨芥Aを処理槽4の内部に偏りなく分散させるために必要なものである。
【0034】
処理槽4は、次なる厨芥Aの導入が行われるまで停止状態を保ち、この間に厨芥Aの分解が行われる。処理槽4に収納された処理媒質Bは、前述の如く、微生物の繁殖に適した環境を形成する微生物培養基材であり、この処理媒質Bと混ぜ合わされた厨芥Aの砕片は、自身が保有する各種の微生物(菌類)、及び処理媒質B中に既に繁殖している微生物により分解される。
【0035】
この分解は、嫌気的な環境下での微生物の活動により、厨芥Aを腐敗させる過程と、好気的な環境下での微生物の活動により、腐敗した厨芥Aを水(H2 O)と炭酸ガス(CO2 )とに分解する過程とを繰り返して行われる。好気的な環境は、厨芥Aの投入の都度行われる処理槽4の回転により、該処理槽4の上部空間の空気が処理媒質B中に取り込まれて実現され、嫌気的な環境は、その後に処理槽4を停止状態のまま維持することにより徐々に実現される。
【0036】
即ち、処理槽4内部の処理媒質B中においては、厨芥Aの投入を日々継続することにより、嫌気的な環境下での微生物の活動と好気的な環境下での微生物の活動とがバランス良く生じ、処理媒質Bと混合された厨芥Aは、最終生成物である水と炭酸ガスとに分解されて完全に消滅する。なお、家庭内での使用の場合においては、厨芥Aの投入が不規則になり易いことから、厨芥Aの投入の有無に拘わらず所定時間毎に処理槽4を回転させる構成とし、処理媒質B中に空気を取り込むようにするのがよい。
【0037】
以上の如く処理槽4の内部では、導入された厨芥Aの腐敗と腐敗した厨芥Aの分解とが同時進行的に生じており、分解生成物である炭酸ガスは、この時点で処理槽4内に存在する腐敗中の厨芥Aが発する腐敗臭を含んでいる。一方処理槽4の内部は、破砕機3の移送管30と、蓋板4aの下部周縁の排気孔46に接続された排気パイプ47とにより外部と連通されているが、前者の外部への開口端である厨芥投入口24は、通常時には、プッシャ26により気密に閉塞されている。従って、処理槽4内部での分解により生成される炭酸ガスは、前記排気孔46を経て排気パイプ47内に流れ込み、該排気パイプ47の他端が接続された前記排水管23の内部に排出される。
【0038】
前述の如く排気パイプ47の接続位置は、排水管23の中途に構成された臭気止めトラップ25よりも下流側であり、排水管23内に排出された炭酸ガスは、シンク2側に流れることなく下水側に放出されることになり、前記炭酸ガスに含まれる異臭が外部に漏れ出すことはない。また、炭酸ガスは空気よりも重いため、処理槽4の下部に溜まり、前述した如く蓋板4aの下部周縁に開口する排気孔46から効果的に排出されることになり、厨芥A投入のために厨芥投入口24を開口せしめた場合においても、この開口から漏れ出す虞は殆どない。
【0039】
また一方、厨芥Aの分解により生成される水の一部は、処理媒質B中に取り込まれ、これにより処理媒質Bの含水率が調節されて微生物の更なる繁殖に適した環境が維持される。また前記生成水の残部は、処理槽4の下部に溜まり、前記炭酸ガスと同様に、排気孔46及び排気パイプ47を経て排水管23に流れ込み、下水に放流される。この流れ込みを可能とするため、排気パイプ47は、排水管23に向けてやや下向きに傾斜する傾斜管としてあり、また、処理槽4内部の処理媒質Bが前記生成水と共に排気パイプ47内に流れ込むことを防止するため、排水孔46の開口部にはフィルタが取り付けてある。
【0040】
なお、本実施例においては、横軸回りに回転する処理槽4を備え、該処理槽4自体の回転により厨芥Aと処理媒質Bとの混ぜ合わせを行う構成としてあるが、例えば、縦軸回りに回転する回転式の処理槽4を備え、該処理槽4の回転により前記混ぜ合わせを行う構成としてもよく、また固定式の処理槽4を備え、この処理槽4内て回転する攪拌翼により前記混ぜ合わせを行う構成としてもよく、これらの構成においても本発明の適用は可能であり、同様の効果が得られる。
【0041】
また、破砕機3の構成も本実施例中に示す構成に限らず、例えば、ディスポーザと同様に、厨芥投入口24に臨ませて水平面内にて高速回転する回転刃35により厨芥Aを粉砕しつつ半径方向に外向きに送り出し、処理槽4の内部に排出する構成等、他の構成の破砕機3を採用してもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明装置においては、厨芥の分解が行われる処理槽の内部を排水管の中途に連通する排気パイプを備えるから、厨芥の分解により処理槽内部に発生するガスが排気パイプ及び排水管を経て下水に排出され、このガス中に含まれる臭気は、排水管の中途に一般的に設けてある臭気止め用のトラップにより遮断されて外部に漏れ出すことがなく、処理槽回りの異臭により使用者に不快感を与えることがなくなり、またこのことが、処理槽と排水管との間に排気パイプを介装するという簡素な構成により実現される等、本発明は優れた効果を奏する。
さらに、運転の停止操作から所定時間経過後に粉砕駆動手段を停止させ、更に所定時間経過後に混合駆動手段を停止させる制御手段を備えることにより、運転の停止操作がなされた時点において破砕手段に受け入れた厨芥の全量が確実に破砕されて処理槽内部に排出され、破砕手段による厨芥の排出が完了した後に処理槽を所定数だけ回転させ、厨芥と処理媒質との混合を十分に行なわせて、厨芥を処理槽の内部に偏りなく分散させる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施形態を示す正面断面図である。
【図2】図1に示す厨芥処理装置の動作状態を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 流し台
2 シンク
3 破砕機
4 処理槽
20 排水口
21 水切りかご
22 厨芥受部
23 排水管
24 厨芥投入口
25 臭気止めトラップ
26 プッシャ
31 破砕モータ
32 移送スクリュー
33 回転刃
34 固定刃
43 混合モータ
45 攪拌羽根
46 排気孔
47 排気パイプ
A 厨芥
B 処理媒質

Claims (4)

  1. 流し台のシンクに開口する排水口部と、該排水口部に形成された厨芥投入口と、該厨芥投入口より投入される厨芥を粉砕する粉砕手段と、該粉砕手段を駆動させる粉砕駆動手段と、前記粉砕手段の排出口から排出された厨芥を受納する処理槽と、該処理槽内に収納された処理媒質と厨芥を混合する混合手段と、該混合手段を駆動させる混合駆動手段と、前記排水口部と連通し、前記シンクからの排水を下水に放流する排水管と、前記処理槽と排水管に連通し、排水管に向かって略下向きに傾斜する排気パイプと、運転の開始操作により、前記粉砕駆動手段と前記混合駆動手段とを同時に駆動させると共に、運転の停止操作から所定時間経過後に粉砕駆動手段を停止させ、更に所定時間経過後に混合駆動手段を停止させる制御手段とを備え、
    前記粉砕手段が、前記厨芥投入口より投入される厨芥を前記処理槽へ移送する移送手段と、厨芥を粉砕する粉砕刃とを有することを特徴とする厨芥処理装置。
  2. 前記排水管に、U字形に屈曲する臭気止めトラップを形成すると共に、前記排気パイプの他端を、臭気止めトラップより下流位置の排水管に連通させたことを特徴とする請求項1記載の厨芥処理装置。
  3. 前記処理槽と粉砕手段を略水平位置に並設したことを特徴とする請求項1記載の厨芥処理装置。
  4. 前記混合駆動手段を所定時間毎に駆動させる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の厨芥処理装置。
JP2002189379A 2002-06-28 2002-06-28 厨芥処理装置 Expired - Fee Related JP3639565B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002189379A JP3639565B2 (ja) 2002-06-28 2002-06-28 厨芥処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002189379A JP3639565B2 (ja) 2002-06-28 2002-06-28 厨芥処理装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03470193A Division JP3474890B2 (ja) 1993-01-29 1993-01-29 厨芥処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003112150A JP2003112150A (ja) 2003-04-15
JP3639565B2 true JP3639565B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=19195475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002189379A Expired - Fee Related JP3639565B2 (ja) 2002-06-28 2002-06-28 厨芥処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3639565B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102674909B (zh) * 2012-05-07 2014-04-16 四川川润环保能源科技有限公司 一种餐厨垃圾水解喷爆***
KR102253826B1 (ko) * 2020-08-05 2021-05-18 손명규 음식물 쓰레기 처리 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003112150A (ja) 2003-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20100004590A (ko) 음식물쓰레기 처리장치
JP3639565B2 (ja) 厨芥処理装置
JPH1119629A (ja) 生ごみ処理装置
JPH06246180A (ja) 厨芥処理装置
KR101847093B1 (ko) 싱크대용 음식물찌꺼기 처리장치
JP3474890B2 (ja) 厨芥処理装置
KR20220112919A (ko) 합체 구성하는 씽크대 분리형 음식물 자동분쇄처리장치
JPH1143202A (ja) 生ゴミ粉砕装置およびそれを用いた生ゴミ処理装置
JP3192804B2 (ja) 厨芥処理装置
JP3229681B2 (ja) 厨芥処理装置
JPH0966276A (ja) 厨芥処理装置
JPH01236983A (ja) 生ゴミ処理装置
KR20050047887A (ko) 오수관을 이용하는 음식물 쓰레기 처리장치
JPH06238256A (ja) 厨芥処理装置
JP3322434B2 (ja) 厨芥処理装置
JP2006007053A (ja) 生ごみ水分分離装置、生ごみ処理装置及び生ごみ処理方法
JPH0531388A (ja) 厨房廃棄物の回収処理装置
JPH06238255A (ja) 厨芥処理装置
JP2001310174A (ja) 厨芥の処理方法および厨芥処理装置
JPH08318251A (ja) シンク装置
JPH06296953A (ja) 厨芥処理装置
JP3128366B2 (ja) 厨芥処理装置
JPH0975766A (ja) 厨芥処理装置
KR100751880B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리장치
JPH06226232A (ja) 厨芥処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050114

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees