JPH10284478A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10284478A
JPH10284478A JP9088336A JP8833697A JPH10284478A JP H10284478 A JPH10284478 A JP H10284478A JP 9088336 A JP9088336 A JP 9088336A JP 8833697 A JP8833697 A JP 8833697A JP H10284478 A JPH10284478 A JP H10284478A
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film
thickness
element isolation
oxide film
semiconductor device
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JP9088336A
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Riichi Motoyama
理一 本山
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Miyazaki Oki Electric Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
Miyazaki Oki Electric Co Ltd
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    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/76Making of isolation regions between components
    • H01L21/762Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers
    • H01L21/76202Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using a local oxidation of silicon, e.g. LOCOS, SWAMI, SILO

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 信頼性や製造コストを悪化させることなくバ
ーズ・ビークの形成を抑制することができる半導体装置
の製造方法を提供する。 【解決手段】 p型シリコン基板の表面にLOCOS法
を用いて素子分離膜を形成する素子分離工程を有する半
導体装置の製造方法において、素子分離工程が、p型シ
リコン基板上のアクティブ領域に熱酸化膜を介して、膜
厚300〜350nmのシリコン窒化膜を選択的に形成
する第1の工程と、シリコン窒化膜を選択酸化マスクと
して熱酸化を行なうことによりp型シリコン基板の表面
に膜厚50〜150nmのフィールド酸化膜を形成する
第2の工程と、シリコン窒化膜を膜厚50〜150nm
まで薄膜化する第3の工程と、この薄膜化後のシリコン
窒化膜を選択酸化マスクとしてフィールド酸化膜の膜厚
が300〜350nmになるまで熱酸化を行なう第4の
工程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板の表
面にLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法を用い
て素子分離膜を形成する素子分離工程を有する半導体装
置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばモノシリック集積回路
等の半導体装置の製造工程においては、トランジスタ素
子等の素子間の電気的絶縁を行なうために、素子分離膜
が形成される。また、従来より、この素子分離膜を形成
する工程すなわち素子分離工程の技術として、LOCO
S法が知られている。
【0003】このLOCOS法においては、近年の半導
体集積回路の微細化・高集積化の要求に伴って、素子分
離膜の微細化が図られている。
【0004】ここで、LOCOS法で形成される素子分
離膜の微細化を図る技術としては、例えば、特開平4−
105346号公報で開示されたものが知られている。
【0005】この技術は、バーズ・ビークの形成を抑制
することによって、素子分離膜の微細化を図るものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以下、特開平4−10
5346号公報に記載された素子分離技術について、図
6の工程断面図を用いて説明する。
【0007】まず、シリコン半導体基板600の表面
に、応力緩和用の熱酸化膜601(膜厚数十nm)、シ
リコン酸化膜602(膜厚数十〜数百nm)およびシリ
コン窒化膜603(膜厚数十〜数百nm)を順次形成し
た後、素子分離膜を形成する領域の膜603をエッチン
グで除去する。これによって、図6(A)に示したよう
な積層構造601,602,603を形成することがで
きる。
【0008】次に、ボロンのイオン注入によってチャ
ネルストッパとしてのp+ 層604を形成した後で、シ
リコン窒化膜603を選択酸化マスクとして熱酸化を行
なう。これにより、図6(B)に示したような膜厚数百
nmのフィールド酸化膜605を形成することができ
る。
【0009】続いて、フィールド酸化膜605の一部
をエッチングで除去することにより、このフィールド酸
化膜605と積層構造601,602,603との間に
隙間を形成する。そして、この隙間にシリコン窒化膜を
堆積することにより、図6(C)に示したような、窒化
シリコンによる側壁部606を得る。
【0010】その後、シリコン窒化膜603および側
壁部606を選択酸化マスクとして再び熱酸化を行なう
ことにより、フィールド酸化膜605を成長させる。そ
して、積層構造601,602,603および側壁部6
06をエッチングで除去することにより、図6(D)に
示したような膜厚数百nmの素子分離膜607を得る。
【0011】このような素子分離技術によれば、バーズ
・ビーク608(図6(D)参照)の形成を小さく抑え
ることができるので、素子分離膜の微細化を図る上で有
効である。
【0012】しかしながら、特開平4−105346号
公報で開示された素子分離技術には、以下のような欠点
があった。
【0013】第1に、この素子分離技術では、側壁部6
06を形成しなければならず、さらには、この側壁部6
06を形成するためには積層構造の高さを確保するため
に熱酸化膜601とシリコン窒化膜603との間にシリ
コン酸化膜602を形成しなければならない。このた
め、かかる素子分離技術には、製造工程が多く、半導体
装置の製造コストが上昇するという欠点があった。特
に、側壁部606やシリコン酸化膜602は一般的には
CVD(Chemical Vapor Deposition) 技術を用いて形成
するので、工程時間は非常に長くなってしまう。
【0014】第2に、この素子分離技術では、熱処理
(工程,)の際にシリコン酸化膜602がグレイン
化し(すなわち再結晶化して体積が増大し)、シリコン
窒化膜603や側壁部606をエッチングで除去する際
に(工程)その一部が離脱して発塵の原因となる。こ
のため、半導体装置の歩留が悪化するという欠点があっ
た。
【0015】第3に、この素子分離技術では、バーズ・
ビーク608とシリコン半導体基板600との境界に溝
609が形成されるために、この部分でシリコン半導体
基板600の表面(例えば(100)面)とは異なる結
晶面が露出してしまう。このため、その後のMOSトラ
ンジスタ形成工程でシリコン半導体基板600の全面に
ゲート酸化膜を形成したときに、この溝609上に形成
されたゲート酸化膜の抵抗が小さくなり、リークが発生
し易くなる場合があるという欠点があった。
【0016】第4に、上述の溝609が形成されること
により、その後のMOSトランジスタ形成工程で、シリ
コン半導体基板600の表面にゲート用のポリシリコン
膜を堆積した後でエッチングによりパターニングした際
に、溝609に堆積されたポリシリコンがエッチングさ
れずに残留してしまう場合がある。このため、このポリ
シリコンに起因してMOSトランジスタがショートする
場合があるという欠点があった。
【0017】このような理由により、バーズ・ビークの
形成を抑制することができ且つ信頼性や製造コストを悪
化させることのない半導体装置の製造方法の登場が嘱望
されていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、半導体基板
の表面にLOCOS法を用いて素子分離膜を形成する素
子分離工程を有する半導体装置の製造方法に関するもの
である。
【0019】そして、素子分離工程が、半導体基板上の
素子分離膜を形成しない領域に応力緩和膜を介して第1
の膜厚の絶縁膜を選択的に形成する第1の工程と、絶縁
膜を選択酸化マスクとして熱酸化を行なうことにより半
導体基板の表面に第2の膜厚のフィールド酸化膜を形成
する第2の工程と、絶縁膜を第3の膜厚まで薄膜化する
第3の工程と、この薄膜化後の絶縁膜を選択酸化マスク
としてフィールド酸化膜の膜厚が第4の膜厚になるまで
熱酸化を行なう第4の工程とを備えたことを特徴として
いる。
【0020】このような製造方法によれば、簡単な製造
工程でバーズ・ビークの形成を抑制することができ、従
来の製造工程におけるシリコン酸化膜のような中間層を
設ける必要がないのでグレイン化の問題が生じることも
なく、且つ、素子分離膜と半導体基板との間に溝が形成
されることもない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分
の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解でき
る程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説
明する数値的条件は単なる例示にすぎないことを理解さ
れたい。
【0022】第1の実施の形態 まず、この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法について、図1および図2を用いて説明する。
図1(A)〜(D)および図2(A),(B)は、この
実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するため
の断面工程図である。
【0023】ここで、この実施の形態では、半導体基板
として、比抵抗が5〜10Ωcmのp型シリコン(10
0)基板100を使用するものとし、また、このp型シ
リコン基板100に形成する素子分離膜の膜厚は300
〜400nmとする。
【0024】加えて、この実施の形態では、例えば2μ
m角等の略正方形のアクティブ領域(すなわち素子を形
成する領域)を形成する場合を例にとって説明する。
【0025】まず、図1(A)に示したように、シリ
コン基板100の表面に、膜厚が約25nmの熱酸化膜
101(この発明の「応力緩和膜」に相当する)を通常
の熱酸化法を用いて形成し、さらに、膜厚が約300〜
375nmのシリコン窒化膜102(この発明の「絶縁
膜」に相当する)を通所のCVD法を用いて形成した。
【0026】このように、この実施の形態では、シリコ
ン窒化膜102の膜厚を、熱酸化膜101の膜厚の12
〜15倍とした。これに対して、従来は、シリコン窒化
膜102の膜厚は熱酸化膜101の5〜10倍とするの
が一般的であった。この実施の形態では、このようにシ
リコン窒化膜102を厚く形成することにより、後の工
程で形成するフィールド酸化膜104(図1(C)参
照)のバーズ・ビークの生成を抑えることができる。
【0027】次に、図1(B)に示したように、通常
のフォトリソグラフィー技術を用いて、素子分離膜を形
成する領域(すなわちフィールド領域103)のシリコ
ン窒化膜102を、ドライエッチングにより除去した。
【0028】以上の工程,により、シリコン基板1
00の表面に、熱酸化膜101を介して、シリコン窒化
膜102を選択的に形成することができた。
【0029】続いて、図1(C)に示したように、シ
リコン窒化膜102を選択酸化マスクとして、温度条件
1000℃で水蒸気酸化を行うことにより、フィールド
領域103に膜厚が50〜150nmのフィールド酸化
膜104(この発明の「フィールド酸化膜」に相当す
る)を形成した。
【0030】ここで、この実施の形態では上述のように
シリコン窒化膜102の膜厚を厚くしたので、バーズ・
ビーク104aの大きさを数十nm程度に抑えることが
できた。
【0031】上述のように、この実施の形態では素子分
離膜の膜厚は300〜400nmとするが、この実施の
形態では、このような膜厚の素子分離膜を一度の工程の
みで形成するのではなく、まず、膜厚が50〜150n
mのフィールド酸化膜104を形成することとした。こ
れは、上述のようにこの実施の形態ではシリコン窒化膜
102の膜厚を非常に厚くしたため、一度の工程のみで
素子分離膜を形成するとバーズ・ビーク104aに結晶
欠陥が生成されやすくなるからである。すなわち、この
工程で形成するフィールド酸化膜104の膜厚は、バー
ズビーク部104aに結晶欠陥が生じない膜厚に設定す
る。
【0032】次に、図1(D)に示したように、例え
ばドライエッチング法等を用いて、シリコン窒化膜10
2のみを選択的にエッチングした。このときの選択比
は、例えばシリコン窒化膜/熱酸化膜=5/1とすれば
よい。そして、これにより、このシリコン窒化膜102
を、膜厚50〜150nmまで薄膜化した。
【0033】すなわち、この工程では、シリコン窒化膜
102の膜厚を、従来の場合と同様の、熱酸化膜101
の5〜10倍とした。
【0034】このようにシリコン窒化膜102を薄膜化
するのは、後の工程で二回目のフィールド酸化膜104
の形成を行う際に(工程参照)、このフィールド酸化
膜104への応力を緩和してバーズ・ビークでの結晶欠
陥の発生を抑制するためである。
【0035】また、このようにシリコン窒化膜102に
選択的エッチングを施すことにより、このシリコン窒化
膜102のエッジ部が丸みを帯びた形状になる。このた
め、この丸みを帯びた部分の膜厚は、さらに薄くなる。
そして、このことにより、後の工程で二回目のフィール
ド酸化膜の形成を行う際の応力のさらなる緩和をはかる
ことができる。
【0036】続いて、図2(A)に示したように、シ
リコン窒化膜102を選択酸化マスクとして、温度条件
1000℃で二回目の水蒸気酸化を行った。そして、こ
れにより、フィールド酸化膜104の膜厚を300〜4
00nmまで増加させ、素子分離膜106を完成させ
た。
【0037】この工程では、素子分離膜106の厚さ
を、後の工程でp型シリコン基板100に形成される素
子(例えばMOSトランジスタ等)の電気的絶縁を確保
する上で十分な膜厚、すなわちフィールド酸化膜104
が素子分離膜106として機能する膜厚になるように決
定する。
【0038】上述のように、この工程は、シリコン窒化
膜102を薄膜化した後で行われるのでフィールド酸化
膜104への応力を低減することができ(上記工程参
照)、したがって、バーズ・ビーク104aでの結晶欠
陥の発生を抑制することができる。
【0039】また、バーズ・ビーク104aは、シリコ
ン窒化膜102を薄膜化したことにより上述の工程の
場合よりは形成量が多いものの、最終的な大きさを50
〜100nmに抑えることができた。すなわち、バーズ
・ビーク104aの最終的な大きさは、従来の場合(図
6参照)より小さくすることができた。
【0040】その後、図2(B)に示したように、熱
酸化膜101およびシリコン窒化膜102を除去してア
クティブ領域105を露出させた。この工程では、ま
ず、例えば熱リン酸等を用いたエッチングによりシリコ
ン窒化膜102を除去し、続いて、例えばフッ素酸等を
用いたエッチングにより熱酸化膜101を除去した。
【0041】上述のように、この実施の形態ではバーズ
・ビーク104aの生成を抑制することができたので、
アクティブ領域105の有効面積を従来の場合よりも1
5〜30%増加させることができた(アクティブ領域が
2μm角の場合)。
【0042】最後に、アクティブ領域105にMOS
トランジスタ等の素子を形成し(図示せず)、半導体装
置の製造工程を終了した。
【0043】このように、この実施の形態に係る半導体
装置の製造方法によれば、バーズ・ビーク104aの生
成を抑制することができるので、アクティブ領域105
の有効面積を増大させることができ、したがって、半導
体装置の微細化・高集積化を図る上で有効である。
【0044】また、従来の技術(特開平4−10534
6号公報参照)と異なり、側壁部606やシリコン酸化
膜602(図6参照)を形成する必要がないので、工程
時間を低減して製造コストを抑えることが可能となる。
特に、この実施の形態ではCVD法による薄膜形成工程
を減らすことができるので、工程時間の短縮に非常に有
効である。
【0045】さらに、シリコン酸化膜602を設ける必
要がないことにより、従来問題となっていたような、こ
のシリコン酸化膜602のグレイン化による歩留まりの
低下も生じない。
【0046】加えて、バーズ・ビーク104aとp型シ
リコン基板100との境界部に溝が形成されることもな
いので、従来の製造方法のようなリークやショートの問
題も生じない。
【0047】第2の実施の形態 次に、この発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法について、図3〜図5を用いて説明する。ここ
で、図3(A)〜(C)および図4(A)〜(C)は、
この実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明する
ための断面工程図である。また、図5は、この実施の形
態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図
であり、図4(A)で示した工程に対応している。
【0048】この実施の形態においても、半導体基板と
して、比抵抗が5〜10Ωcmのp型シリコン(10
0)基板300を使用するものとし、また、このp型シ
リコン基板300に形成する素子分離膜の膜厚は300
〜400nmとする。
【0049】なお、この実施の形態では、例えば1×5
μm角の長方形のアクティブ領域を形成する場合につい
て説明する。このような形状のアクティブ領域は、例え
ば半導体装置内にメモリセルを形成する場合等に使用さ
れる。
【0050】まず、図3(A)に示したように、シリ
コン基板300の表面に、膜厚が約25nmの熱酸化膜
301(この発明の「応力緩和膜」に相当する)を通常
の熱酸化法を用いて形成し、さらに、膜厚が約300〜
375nmのシリコン窒化膜302(この発明の「絶縁
膜」に相当する)を通所のCVD法を用いて形成した。
【0051】この実施の形態でも、シリコン窒化膜30
2の膜厚を熱酸化膜301の膜厚の12〜15倍とし、
後の工程で形成するフィールド酸化膜304(図3
(C)参照)のバーズ・ビークの生成の抑制を図った。
【0052】次に、図3(B)に示したように、フィ
ールド領域303のシリコン窒化膜302を、ドライエ
ッチングにより除去した。
【0053】続いて、図3(C)に示したように、シ
リコン窒化膜302を選択酸化マスクとして、温度条件
1000℃で水蒸気酸化を行うことにより、フィールド
領域303に膜厚が50〜150nmのフィールド酸化
膜304(この発明の「フィールド酸化膜」に相当す
る)を形成した。このときのバーズ・ビーク304aの
大きさは、上述の第1の実施の形態の場合と同様、数十
nm程度であった。
【0054】次に、図4(A)および図5に示したよ
うに、通常のフォトリソグラフィー技術を用いて、上述
の工程で形成したフィールド酸化膜304の表面と、
シリコン窒化膜302の端部302a(フィールド酸化
膜304の長軸方向の端部の近傍)とに、フォトレジス
ト307を形成した。なお、この実施の形態では、端部
302aのサイズを、1×1μmとした。そして、例え
ばドライエッチング法等を用いてシリコン窒化膜302
の露出面を選択的にエッチングすることにより、このシ
リコン窒化膜302の露出面を膜厚50〜150nmま
で薄膜化した。
【0055】続いて、図4(B)に示したように、フ
ォトレジスト307を除去した後、シリコン窒化膜30
2を選択酸化マスクとして温度条件1000℃で二回目
の水蒸気酸化を行った。そして、これにより、フィール
ド酸化膜304の膜厚を300〜400nmまで増加さ
せ、素子分離膜306を完成させた。
【0056】上述のように、この工程は、シリコン窒化
膜302をフィールド酸化膜304の長軸方向の端部3
02a近傍を除いて薄膜化した後で行われるので(図4
(A)参照)、このフィールド酸化膜304の短軸方向
の端部302b(図5参照)への応力を低減することが
でき(上記工程参照)、したがって、バーズ・ビーク
304aでの結晶欠陥の発生を抑制することができる。
【0057】なお、長軸方向の端部302aを薄膜化し
なかったのは、元々長軸方向の端部302aに加わる応
力が小さいために、結晶欠陥が発生し難い一方でバーズ
・ビーク304aが生成され易いからである。すなわ
ち、細長い形状のフィールド酸化膜304を形成する場
合には、長軸方向の端部302aでは応力が小さいので
結晶欠陥が発生しにくい反面バーズ・ビーク304aが
発生しやすく、また、短軸方向の端部302bでは応力
が大きいので結晶欠陥が発生しやすい反面バーズ・ビー
ク304aは発生し難い。このため、この工程において
は、長軸方向の端部302aではシリコン窒化膜302
を厚いままにして応力を大きくし、短軸方向の端部30
2bではシリコン窒化膜302を薄くして応力を小さく
した。これにより、両端部302a,302bにおける
応力の差を小さくすることができるので、バーズ・ビー
ク304aの生成量を均一化することができた。そし
て、バーズ・ビーク304aの最終的な大きさを、50
〜100nmに抑えることができた。
【0058】なお、長軸方向の端部302aを厚いまま
にしても、それによって結晶欠陥の発生が増加すること
はない。上述のように、この端部302aでは応力が小
さく、したがって結晶欠陥は元々発生し難いからであ
る。
【0059】その後、図4(C)に示したように、熱
酸化膜301およびシリコン窒化膜302を除去して、
アクティブ領域305を露出させた。なお、エッチング
方法は、上述の第1の実施の形態の場合と同様とした。
【0060】この実施の形態では、バーズ・ビーク30
4aの生成を抑制することにより、アクティブ領域30
5の有効面積を従来の場合よりも5〜10%増加させる
ことができた(素子分離膜が1×5μm角の場合)。
【0061】最後に、アクティブ領域305にMOS
トランジスタ等の素子を形成し(図示せず)、半導体装
置の製造工程を終了した。
【0062】このように、この実施の形態に係る半導体
装置の製造方法によれば、シリコン窒化膜302の薄膜
化を行う際に、フィールド酸化膜304の長軸方向の端
部302a近傍部分の薄膜化を行わないこととしたの
で、長軸方向の端部302aと短軸方向の端部302b
とでバーズ・ビーク304aの生成量を均一化すること
ができ、これによりアクティブ領域305の有効面積を
増加させることができた。
【0063】なお、側壁部606やシリコン酸化膜60
2(図6参照)を形成する必要がないので製造コストを
低減できる点、シリコン酸化膜602のグレイン化によ
る歩留まり低下の問題がない点およびバーズ・ビーク3
04aとp型シリコン基板300との境界部に形成され
る溝に起因するリークやショートの問題がない点は、上
述した第1の実施の形態の場合と同様である。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よれば、バーズ・ビークの形成を抑制することができ且
つ信頼性や製造コストを悪化させることのない半導体装
置の製造方法を提供することができるで、半導体装置の
微細化・高集積化を図る上で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)ともに第1の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法を説明するための断面工程図であ
る。
【図2】(A),(B)ともに第1の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法を説明するための断面工程図であ
る。
【図3】(A)〜(C)ともに第2の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法を説明するための断面工程図であ
る。
【図4】(A)〜(C)ともに第2の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法を説明するための断面工程図であ
る。
【図5】第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法
を説明するための平面図である。
【図6】(A)〜(D)ともに従来の半導体装置の製造
方法を説明するための断面工程図である。
【符号の説明】
100,300 p型シリコン基板 101,301 熱酸化膜 102,302 シリコン窒化膜 302a,302b シリコン窒化膜の端部 103,303 フィールド領域 104,304 フィールド酸化膜 104a,304a バーズ・ビーク 105,305 アクティブ領域 106,306 素子分離膜 307 フォトレジスト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面にLOCOS法を用い
    て素子分離膜を形成する素子分離工程を有する半導体装
    置の製造方法において、 前記素子分離工程が、 前記半導体基板上の前記素子分離膜を形成しない領域
    に、応力緩和膜を介して、第1の膜厚の絶縁膜を選択的
    に形成する第1の工程と、 前記絶縁膜を選択酸化マスクとして熱酸化を行なうこと
    により、前記半導体基板の表面に第2の膜厚のフィール
    ド酸化膜を形成する第2の工程と、 前記絶縁膜を第3の膜厚まで薄膜化する第3の工程と、 この薄膜化後の前記絶縁膜を選択酸化マスクとして、前
    記フィールド酸化膜の膜厚が第4の膜厚になるまで熱酸
    化を行なう第4の工程と、 を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記素子分離膜を形成しない領域が長方
    形であり、前記第3の工程が前記長方形の長軸方向の端
    部に近接する領域の前記絶縁膜を薄膜化せずに他の領域
    の前記絶縁膜のみを薄膜化する工程であることを特徴と
    する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の膜厚が前記応力緩和膜の膜厚
    の12〜15倍であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の膜厚が前記フィールド酸化膜
    に形成されるバーズビーク部に結晶欠陥が生じない膜厚
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第3の膜厚が前記応力緩和膜の膜厚
    の5〜10倍であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第4の膜厚が、前記フィールド酸化
    膜が前記素子分離膜として機能する厚さであることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記応力緩和膜が熱酸化膜であることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記絶縁膜がシリコン窒化膜であること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装
    置の製造方法。
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