JPH10283343A - データ処理方法 - Google Patents

データ処理方法

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JPH10283343A
JPH10283343A JP8375497A JP8375497A JPH10283343A JP H10283343 A JPH10283343 A JP H10283343A JP 8375497 A JP8375497 A JP 8375497A JP 8375497 A JP8375497 A JP 8375497A JP H10283343 A JPH10283343 A JP H10283343A
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JP
Japan
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matrix
data
dimensional
processing method
read
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Application number
JP8375497A
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English (en)
Inventor
Tadashi Sakamoto
直史 坂本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to US08/906,474 priority patent/US6092920A/en
Publication of JPH10283343A publication Critical patent/JPH10283343A/ja
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/007Transform coding, e.g. discrete cosine transform

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Discrete Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Complex Calculations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元DCTを2段階の1次元DCTに分解
する場合の、最初の1次元DCTの結果たる中間結果を
複数個まとめて読み出す。 【解決手段】 中間結果φ(x,v)を画素の値f
(x,y)が配置されていた行列に再配置するのではな
く、新たな行列M1において列方向に配置することによ
り、2回目の1次元DCTも、中間結果φ(x,v)を
行方向に読み出して行うことができる。つまり、連続し
て読み出すことができ、DCTを行うハードウエアやソ
フトウエアが処理しうるビット幅が十分大きければ、一
度に読み出すことができる。しかもu=vである場合に
は、行列M1,M2を通して、必要なデータが同一の行
に存在するので、これらを連続して読み出すことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像データの符号
化方式に関し、特にデータに離散コサイン変換及び量子
化を施す圧縮・伸長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は画像の符号/復号化処理を例示す
るブロック図である。原画像データはN×N画素、例え
ば8×8画素毎に処理される。前処理部91にて所定の
前処理が施された後、符号化器100にて符号化され、
圧縮された画像データが伝送路300を伝搬する。
【0003】圧縮された画像データは伝送路300から
復号化器200に与えられて復号化され、後処理部92
にて所定の後処理が施された後、8×8画素の再生画像
データが得られる。
【0004】符号化器100は離散コサイン変換(以下
「DCT」)部101と、量子化部102と、符号化部
103とを備える。前処理が施された原画像データは、
DCT部101でDCTが、量子化部102で量子化テ
ーブル301に基づいて量子化が、符号化部103では
所定の順序で走査されつつ符号化テーブル302に基づ
いてエントロピー符号化が、順次に施される。
【0005】例えばエントロピー符号化における符号化
としては、ゼロランレングス長に基づいた符号化が周知
であり、これに対応して符号化されるべきデータ(量子
化された後のデータ)に多くのゼロが連続するように、
量子化後のデータに対してDCT演算の周波数の低い方
から高い方へとジグザグに走査する方法が周知である。
【0006】復号化器200は逆離散コサイン変換(以
下「IDCT」)部201と、逆量子化部202と、復
号化部203を備える。圧縮された画像データは、復号
化部203では所定の順序で走査されつつ符号化テーブ
ル302に基づいて復号化が、逆量子化部202で量子
化テーブル301に基づいて逆量子化が、IDCT部2
01でIDCTが、順次に施される。
【0007】このような符号化、復号化の技術はカラー
静止画の情報圧縮方式の標準であるJPEGや、動画の
符号化の標準であるMPEG1等、代表的な画像処理方
式に適用されている。
【0008】例えば、JPEGでは上述のように8×8
画素の原画像データに対して2次元のDCTを実施す
る。前処理を受けた8×8画素の原画像データのうち、
x行y列における画素の値をf(x,y)とすると、2
次元のDCTによって8×8の変換値F(u,v)が数
1のようにして決定される。
【0009】
【数1】
【0010】但し、
【0011】
【数2】
【0012】である。
【0013】DCTの直交性から、2次元のDCTは2
段階の1次元DCTに分解して実現できる。つまり、ま
ずf(x,y)に対して変数yの代わりに変数vを導入
して、中間結果φ(x,v)を1次元DCTを示す数3
によって求める。
【0014】
【数3】
【0015】更に中間結果φ(x,v)に対して変数x
の代わりに変数uを導入して1次元DCTを示す数4に
よって変換値F(u,v)が求められる。
【0016】
【数4】
【0017】このようにして求められた8×8の変換値
F(u,v)に対して、量子化テーブル301で規定さ
れる量子化係数を以て除算することによって量子化が行
われる。JPEGでは、その結果得られる(量子化後
の)8×8の変換値F*(u,v)に対してジグザグ走
査を行うことにより、これを1次元の並びとへ変換す
る。図9はジグザグ走査の順序を示す概念図である。8
×8の升目に記入された数字は1次元の並びにおける順
序を示す。
【0018】かかる1次元の並びに対してハフマン符号
化が施される。ハフマン符号化は、符号化した符号の発
生確率によって、頻度の高い符号には短いコードを、頻
度の低い符号には長いコードを割り当てる変換処理であ
り、非零要素及びゼロランレングス(互いに連続する零
の要素の個数)をペアにして符号化する。
【0019】復号化は符号化と逆の手順で行われる。ハ
フマン復号化によって復号化された1次元の並びは図9
に示された手順を逆に辿って8×8の行列に配される
(以下この手法を「逆ジグザグ走査」という)。復号化
が完全であれば、ここで8×8の変換値F*(u,v)
が得られる。
【0020】逆量子化の際には量子化テーブル301で
規定される量子化係数を以て変換値F*(u,v)に対
する乗算が行われて、復元された変換値F**(u,v)
が得られる。変換値F(u,v),F**(u,v)の間
には一般には量子化誤差が存在する。
【0021】IDCTにおいてもDCTと同様に2次元
の処理が必要であり、これは数5で示される。
【0022】
【数5】
【0023】但し、後処理前の8×8画素の復元画像デ
ータのうち、x行y列における画素の値を変換値f
**(x,y)とする。
【0024】IDCTにおいてもDCTと同様に2段階
の1次元IDCTに分解して実現できる。つまり、まず
**(u,v)に対して変数uの代わりに変数xを導入
して、中間結果ψ(x,v)を1次元IDCTを示す数
6によって求める。
【0025】
【数6】
【0026】更に中間結果ψ(x,v)に対して変数v
の代わりに変数yを導入して、1次元IDCTを示す数
7によって変換値f**(x,y)が求められる。
【0027】
【数7】
【0028】
【発明が解決しようとする課題】図10乃至図12は中
間結果φ(x,v)の配置の様子を示す概念図である。
図10の様に行列を構成する画素の値f(x,y)に対
して最初の行方向に関しての1次元DCTを施して中間
結果φ(x,v)を得る場合、数3から明らかなよう
に、画素の値は第x行を構成するf(x,0),f
(x,1),…,f(x,7)しか必要とされない。従
って、一旦中間結果φ(x,0),φ(x,1),…,
φ(x,7)を求めてしまえば、画素の値f(x,
0),f(x,1),…,f(x,7)はもはや不要と
なる。従って、2回目の列方向に関しての1次元DCT
に備えて、中間結果φ(x,v)は画素の値f(x,
y)が配置されていた所へ配置することができる。
【0029】図11は第0行を構成していた画素の値f
(0,0),f(0,1),…,f(0,7)を用いて
中間結果φ(0,0),φ(0,1),…,φ(0,
7)を求め、これを画素の値f(0,0),f(0,
1),…,f(0,7)が配置されていた所に配置した
様子を示す概念図である。
【0030】図12は同様にして第0行乃至第7行の全
ての画素の値f(x,y)の代わりに中間結果φ(x,
v)が配置された様子を示す概念図である。中間結果φ
(x,v)がこのように配置されるため、2回目の列方
向に関してのDCTは列方向に中間結果φ(x,v)を
読み出す必要がある。というのも、数4から解るよう
に、加算のパラメータとして行を示すxが採用されてお
り、第v列において異なる行にわたっての積和計算を行
う必要があるためである。図13は中間結果φ(0,
0),φ(1,0),…,φ(7,0)を用いて変換値
F(0,0),F(1,0),…,F(7,0)を求め
て配置する様子を示した概念図である。
【0031】図14は、図12のように行列を構成する
中間結果φ(x,v)が、メモリ空間においてどの様に
格納されるかを示す概念図である。本明細書において
「配置」とはデータが構成する行列における記憶を意味
し、「格納」とは行列を構成するデータがメモリの所定
の位置に記憶されることを意味するものとする。
【0032】一般に行列を構成する値は、その行に沿っ
てメモリ空間に格納される。図14ではデータサイズが
16ビット(=2バイト)である場合について、16進
の4バイト刻みで表示されたメモリ空間におけるデータ
の格納の様子が示されている。
【0033】メモリ空間上でこのように格納されている
ので、中間結果φ(x,v)を用いて変換値F(u,
v)を求めようとする場合、メモリ空間上を16バイト
ずつ飛び飛びにデータを読み出さなければならないとい
う第1の問題点があった。
【0034】勿論、カスタマイズされた専用のメモリを
使用して、8×8の処理単位を処理すればかかる中間結
果φ(x,v)を一度に読み出すことも不可能ではない
かもしれない。しかし、DRAM等の汎用のプロセッサ
やメモリを使用してシステムを構築する場合、メモリ空
間上を16バイトずつ飛び飛びにデータにアクセスする
ためには、アドレス計算が必要であり、中間結果φ
(x,v)を複数個まとめて読み出すのは容易ではな
い。
【0035】第2の問題点としてジグザグ走査の複雑さ
が挙げられる。この走査順序は簡単な数式では表現でき
ないため、走査順を予めテーブル形式でメモリに配置し
ておき、このテーブルを参照することで読み出しアドレ
スを計算し、量子化後の変換値F*(u,v)を読み出
すことが行われる。復号化の場合も同様である。このよ
うなテーブル形式によって走査順を指定する技術は、例
えばパブリック・ドメイン・プログラムとして配布され
ているIndependent JPEG GroupのJPEGプログラム
や、カリフォルニア大学バークレイ校のMPEG1デコ
ーダ・プログラムにおいて紹介されている。
【0036】このようなテーブル形式によって走査順を
指定する場合、テーブルを参照する際と、そのテーブル
によって指定されるアドレスにおける量子化後の変換値
*(u,v)を読み出す際との2段階でメモリを参照
する必要があり、処理時間が長くなる。特にテーブルを
参照する際に読み出しの待ち時間が発生すれば一層処理
時間が必要となる。更に、ジグザグ走査はメモリ空間上
で不連続なアドレスへアクセスするため、量子化後の変
換値F*(u,v)を複数個読み出すことができなかっ
た。逆ジグザグ走査についても同様である。
【0037】この発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、2段階の1次元のDCTを行う際に用
いられる係数が互いに等価なことを利用し、中間結果φ
(x,v)を複数個まとめて読み出す技術を提供するこ
とを目的とする。また、ジグザグ走査を行うことなく符
号化が可能となる技術を提供することをも目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、(a)第1及び第2の方向にそれぞれ
N個ずつ並んだ被処理データから構成されるN×Nの第
1の行列に対して、前記第1の方向毎に第1の1次元直
交変換を施して中間結果を得て、前記第1の方向毎に得
られた前記中間結果を前記第2の方向へ並べて配置し、
N×Nの第2の行列を得る工程と、(b)前記第2の行
列に対して前記第1の方向毎に第2の1次元直交変換を
施し、N×Nの第3の行列を構成する変換値を得る工程
とを備えるデータ処理方法であって、前記第1及び第2
の行列を記憶するメモリは、前記第1の方向において連
続して配置されたデータを連続したアドレスに格納し、
前記第1及び第2の1次元直交変換は両者相俟って前記
被処理データに対する2次元直交変換として機能する。
【0039】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載のデータ処理方法であって、前記第2の1
次元直交変換を施す際に用いられる係数データは、前記
第2の行列において前記第1の方向に並べられた前記中
間結果との積和を計算するまとまり毎に、前記第1の方
向に並べられる。
【0040】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項2記載のデータ処理方法であって、前記係数デー
タはN×Nの第4の行列を構成し、前記第3及び第4の
行列は互いに前記第1の方向において隣接してN×2N
の第5の行列を構成する。
【0041】この発明のうち請求項4にかかるものは、
(a)第1及び第2の方向にそれぞれN個ずつ並んだ被
処理データから構成されるN×Nの第1の行列に対して
2次元DCTを施してN2個の変換値を得る工程と、
(b)対応する周波数成分が低いものから高いものへと
順に前記第1の方向に前記変換値をN個ずつ配置したN
個の配列を、一の前記配列の前記第1の方向における末
尾に位置する前記変換値に対応する周波数成分が、他の
前記配列の前記第1の方向における先頭に位置する変換
値に対応する周波数成分よりも低い場合に、前記第2の
方向の先頭側に前記一の前記配列を、前記第2の方向の
末尾側に前記他の配列を、それぞれ配置してN×Nの第
2の行列を得る工程とを備えるデータ処理方法であっ
て、前記第1及び第2の行列を記憶するメモリは、前記
第1の方向において連続して配置されたデータを連続し
たアドレスに格納する。
【0042】この発明のうち請求項5にかかるものは、
請求項4記載のデータ処理方法であって、前記第2の行
列におけるゼロランレングスを、隣接する複数の前記変
換値に跨って判断し、エントロピー符号化を行う。
【0043】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図8に示された構成に対して本発明は適
用される。図1はこの発明の実施の形態1にかかるDC
Tに用いられる8×16の行列を示す概念図である。左
半分の8×8の行列M1は空いている一方、右半分の8
×8の行列M2は係数D(i,j)(i,j=0〜7)
から構成されている。この係数D(i,j)は数8で与
えられる。
【0044】
【数8】
【0045】まず画素の値f(x,y)に対して最初に
施される、行方向に関しての1次元DCTを行う場合に
は、行列M2の係数を行方向に読み出せば良い。ここで
変数i,jはそれぞれ変数v,yに対応することにな
る。
【0046】例えば、中間結果φ(0,v)を求める為
には、画素の値f(0,0),f(0,1),…,f
(0,7)とD(v,0),D(v,1),…,D
(v,7)とから計算される。このようにして求められ
た中間結果φ(0,v)は、行列M1において第0列に
配置される。同様にして、中間結果φ(1,v)は、画
素の値f(1,0),f(1,1),…,f(1,7)
とD(v,0),D(v,1),…,D(v,7)とか
ら計算され、行列M1において第1列に配置される。
【0047】図2はこのようにして行列M1に中間結果
φ(x,v)が配置された様子を示す概念図である。こ
のように中間結果φ(x,v)を画素の値f(x,y)
が配置されていた行列に再配置するのではなく、新たな
行列M1において列方向に配置することにより、2回目
の1次元DCTも、中間結果φ(x,v)を行方向に読
み出して行うことができる。つまり、連続して読み出す
ことができ、DCTを行うハードウエアやソフトウエア
が処理しうるビット幅が十分大きければ、一括して読み
出すことができる。しかも、行列M2から係数D(i,
j)を行方向に読み出して計算を行うことができ、一括
して読み出すことも可能となる。
【0048】ここで変数i,jはそれぞれ変数u,xに
対応することになる。つまり最初の1次元DCTと2回
目の1次元DCTとで必要な係数は、D(i,j)で共
用することができる。
【0049】例えば変換値F(u,0)は中間結果φ
(0,0),φ(1,0),…,φ(7,0)とD
(u,0),D(u,1),…,D(u,7)とから計
算される。このようにして求められた変換値F(u,
0)は、例えば以前に画素の値f(x,y)が配置され
ていた行列において、第0列に配置される。同様にし
て、変換値F(u,1)は、中間結果φ(0,1),φ
(1,1),…,φ(7,1)とD(u,0),D
(u,1),…,D(u,7)とから計算され、以前に
画素の値f(x,y)が配置されていた行列において、
第1列に配置される。図3はこのようにして配置される
変換値F(u,v)が構成する行列M3を示す概念図で
ある。このように配置されることにより、変換値F
(u,v)に対するその後の取扱いは従来と同様とする
ことができる。
【0050】特にu=vである場合には、行列M1,M
2を通して、必要なデータが同一の行に存在するので、
これらを連続して読み出すことができ、従って、DCT
を行うハードウエアやソフトウエアが処理しうるビット
幅が十分大きければ、一括して読み出すことができる。
【0051】このように本実施の形態によれば、中間結
果φ(x,v)の配置方向を、画素の値f(x,y)の
配置方向と異ならせることにより、2回目の1次元DC
Tの際に中間結果φ(x,v)を連続して(処理し得る
ビット幅が十分大きければ一括して)読み出すことがで
きる。しかも、2段階の1次元のDCTを行う際に用い
られる係数が互いに等価なことを利用し、係数D(i,
j)の行と列とを中間結果φ(x,v)のそれと揃える
ことにより、1/Nの確率で、中間結果φ(x,v)と
係数D(i,j)を連続して(処理し得るビット幅が十
分大きければ一度に)読み出すことができる。
【0052】なお、中間結果φ(x,v)の配置方向を
列方向とするので、書き込みアドレスは連続しないこと
になる。しかし、通常、データの書き込みは各データ毎
に逐一行われるので、読み出しの様に複数のデータを連
続して取り扱う必要性に乏しい。従って、本実施の形態
においてデータを書き込む際のアドレスの不連続性は大
きなデメリットとはならない。
【0053】また、上述の説明では行列を構成する要素
を配置するメモリ空間において、一つの行を構成する要
素が連続するアドレスに配置される場合について説明し
たが、一つの列を構成する要素が連続するアドレスに配
置されるメモリ空間についても本実施の形態を適用し得
ることは明白である。その場合には上述の説明において
行と列とを入れ換えて読めば良い。また、かかるメモリ
空間について従来の技術を適用しても本願の効果を得る
ことができないのも明白である。
【0054】実施の形態2.実施の形態1では、中間結
果φ(x,v)を配置する行列M1と、係数D(i,
j)を配置する行列M2とが、それぞれ左側と右側に分
離されている場合を示したが、2回目の1次元DCTに
必要なデータが同一行に並べられるのであれば、これら
は必ずしも左側と右側に二分されている必要はない。
【0055】図4はこの発明の実施の形態2にかかるD
CTにおいて、中間結果φ(x,v)及び係数D(i,
j)を配置する行列の構成を示す概念図である。いずれ
も4×8の行列M11,M12は両者相俟って図2の8
×8の行列M1を構成し、いずれも4×8の行列M2
1,M22は両者相俟って図2の8×8の行列M2を構
成している。そして、図4において行列M11,M12
の間に行列M21が、行列M21,M22の間に行列M
12が、それぞれ位置している。
【0056】このような構成は、特に処理し得るビット
幅が十分大きく、一行分のデータを一度に読み出せる場
合に望ましい。中間結果φ(x,v)及び係数D(u,
x)は互いの間に割って入っているので、データが順次
に一つづつしか読み出せない場合には、これらの一方を
読み出す際でさえ、少なくとも一回は不連続に読み出さ
れることになる。しかし、一行分のデータを一度に読み
出せるならば、不要なデータ、例えば中間結果φ(x,
v)を読み出したい際の係数D(u,x)、あるいは係
数D(u,x)を読み出したい際の中間結果φ(x,
v)を読み出しても、使用しないだけであって不都合は
ない。
【0057】しかも、実施の形態2においても実施の形
態1と同様にして、u=vである場合には2回目の1次
元DCTに必要なデータが同一の行に存在するので、こ
れらを連続して読み出すことができる。
【0058】実施の形態3.実施の形態1では符号化に
おけるDCTについて説明したが、同様の手法を復号化
におけるIDCTに採用することもできる。図3におい
て示された変換値F(u,v)は、その後量子化、符号
化、復号化、逆量子化を経て復元された変換値F
**(u,v)としてIDCTの対象となる。図5は変換
値F**(u,v)が構成する行列M4を示す概念図であ
る。
【0059】数6に示されるように、通常は最初の1次
元IDCTによって中間結果ψ(x,v)が得られる。
これを求めるのに必要な変換値はF**(0,v),F**
(1,v),…,F**(N−1,v)である。これらは
図5から解るように列方向に配置されているため、読み
出しを連続して行うことができない。
【0060】そこで本実施の形態では、数6及び数7に
示された2段階の1次元IDCTの代わりに、数9及び
数10で示される2段階の1次元IDCTを行う。DC
Tの直交性から、数6及び数7に則って連続してなされ
る処理と、数9及び数10に則って連続してなされる処
理とのいずれもが、数5で示される2次元DCTと等価
であることは明白である。
【0061】
【数9】
【0062】
【数10】
【0063】つまり、一旦中間結果Ψ(u,y)を数9
で求めた上で、数10によって変換値f**(x,y)を
得る。
【0064】中間結果Ψ(u,y)を求めるのに必要な
変換値はF**(u,0),F**(u,1),…,F
**(u,N−1)である。これらは図5から解るように
行方向に配置されているため、読み出しを連続して、あ
るいは一括して行うことができる。
【0065】図6は、中間結果Ψ(u,y)が第y行第
u列において配置される行列M5を示す概念図である。
このように中間結果Ψ(u,y)を配置することで、変
換値f**(x,y)を求めるのに必要な中間結果Ψ
(0,y),Ψ(1,y),…,Ψ(N−1,y)を行
方向に存在させることができる。従って、2回目の1次
元IDCTにおけるデータの読み出しを連続して、ある
いは一括して行うことができる。
【0066】f**(x,y)を求めるのに必要な係数は
D(0,x),D(1,x),…,D(N−1,x)で
ある。従って、これらの係数を中間結果Ψ(0,y),
Ψ(1,y),…,Ψ(N−1,y)と同じ行に配置さ
せることにより、f**(x,y)を求めるのに必要なデ
ータを連続して、あるいは一括して読み出すことができ
る。つまり、図2において行列M1を行列M5で置換し
た配置を得ることにより、読み出しを迅速に行うことが
できる。
【0067】勿論、行列M2,M5を特定の列で複数の
行列に分割して互いの間に割って入る態様とすれば、実
施の形態2と同様の効果が得られる。
【0068】実施の形態4.ジグザグ走査が行われるの
は、DCTによって得られる変換値F(u,v)を、そ
の対応する周波数成分が低い方から高い方へと順に1次
元で並ぶようにするためである。従って、量子化を行う
べく変換値F(u,v)をN×Nの行列に配置する場合
に、周波数成分が低い方から高い方へと順に第0行第0
列、…、第0行第(N−1)列、第1行第0列、…、第
1行第(N−1)列、…、第(N−1)行、…、第(N
−1)行第(N−1)列へと配置することにより、ジグ
ザグ走査は不要となる。
【0069】図7はそのような変換値F(u,v)の並
びを8×8の行列M6で示す概念図である。このように
構成された行列M6を行方向に順次読み出すことによ
り、図3で示された行列M3を図9で示されたジグザグ
走査で読み出して得られる1次元の並びを実現すること
ができるのは明白である。
【0070】従って、符号化の際のジグザグ走査は不要
となり、量子化後の変換値F*(u,v)の多くを連続
して、あるいは一括して読み出すことができる。かかる
ジグザグ走査の削除によって、符号化においてゼロラン
レングスを容易に求め得る。例えば、画素データの1つ
が16ビットで扱える場合に、32ビットのデータサイ
ズでゼロとの比較を行う比較器を用いれば、連続して変
換値F*(u,v)を2つ読み出して処理を行うことが
できる。量子化の際に用いられる量子化テーブル301
は図7の配置に対応して、従来のものとは変更されなけ
ればならない。
【0071】なお、変換値F(u,v)を一旦図3のよ
うに格納してから図7に示される配置へ転換してもよい
し、変換値F(u,v)が求められる度に図7に示され
る配置を得ても良い。
【0072】
【発明の効果】この発明のうち請求項1にかかるデータ
処理方法によれば、2次元直交変換を2段階の1次元直
交変換に分解して実行し、第1の1次元直交変換を第1
の方向毎に施した結果を第2の方向へと並べるので、第
1の1次元直交変換を行う際に被処理データを読み出す
場合のみならず、第2の1次元直交変換を行う際に中間
結果を読み出す場合にも、第1の方向に沿って行うこと
ができる。従って、第1の方向において連続して配置さ
れたデータを連続したアドレスに格納するメモリからの
これらのデータの読み出しは連続して、あるいは一括し
て可能となり、処理の迅速化が図れる。
【0073】この発明のうち請求項2にかかるデータ処
理方法によれば、係数データのうち、第1の方向に並べ
られるまとまりは、第2の行列において第1の方向に並
べられた中間結果との積和を計算する際に用いられる。
よって第2の1次元直交変換を施す際には係数データが
連続して、あるいは一括して読み出せることとなり、処
理の迅速化が図れる。
【0074】この発明のうち請求項3にかかるデータ処
理方法によれば、第2の1次元直交変換を施す際には中
間結果のみならず係数データも連続して、あるいは一括
して読み出せることとなり、処理の迅速化が図れる。
【0075】ジグザグ走査は2次元DCTによって得ら
れる変換値を、その周波数成分が低いものから高いもの
へと順に1次元の並びへと配置する。この発明のうち請
求項4にかかるものによれば、変換値を配置する第2の
行列において、周波数成分が低いものから高いものへと
順に行方向へと配置されるので、変換値を読み出すこと
を連続して、あるいは一括して読み出せることとなり、
処理の迅速化が図れる。
【0076】この発明のうち請求項5にかかるデータ処
理方法によれば、複数の変換値を連続して読み出してゼ
ロランレングスを判断するので、エントロピー符号化の
迅速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に用いられる行列を
示す概念図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に用いられる行列を
示す概念図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に用いられる行列を
示す概念図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に用いられる行列を
示す概念図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に用いられる行列を
示す概念図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に用いられる行列を
示す概念図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に用いられる行列を
示す概念図である。
【図8】 画像の符号/復号化処理を例示するブロック
図である。
【図9】 ジグザグ走査の順序を示す概念図である。
【図10】 従来の技術に用いられる行列を示す概念図
である。
【図11】 従来の技術に用いられる行列を示す概念図
である。
【図12】 従来の技術に用いられる行列を示す概念図
である。
【図13】 従来の技術に用いられる行列を示す概念図
である。
【図14】 行列における配置とメモリにおける格納と
の関係を示す概念図である。
【符号の説明】
M1〜M6 行列、f(x,y) 画素の値、F(u,
v) 変換値、φ(x,v),ψ(x,v) 中間結
果、D(i,j) 係数。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1及び第2の方向にそれぞれN
    個ずつ並んだ被処理データから構成されるN×Nの第1
    の行列に対して、前記第1の方向毎に第1の1次元直交
    変換を施して中間結果を得て、前記第1の方向毎に得ら
    れた前記中間結果を前記第2の方向へ並べて配置し、N
    ×Nの第2の行列を得る工程と、 (b)前記第2の行列に対して前記第1の方向毎に第2
    の1次元直交変換を施し、N×Nの第3の行列を構成す
    る変換値を得る工程とを備え、 前記第1及び第2の行列を記憶するメモリは、前記第1
    の方向において連続して配置されたデータを連続したア
    ドレスに格納し、 前記第1及び第2の1次元直交変換は両者相俟って前記
    被処理データに対する2次元直交変換として機能するデ
    ータ処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の1次元直交変換を施す際に用
    いられる係数データは、前記第2の行列において前記第
    1の方向に並べられた前記中間結果との積和を計算する
    まとまり毎に、前記第1の方向に並べられる、請求項1
    記載のデータ処理方法。
  3. 【請求項3】 前記係数データはN×Nの第4の行列を
    構成し、前記第3及び第4の行列は互いに前記第1の方
    向において隣接してN×2Nの第5の行列を構成する、
    請求項2記載のデータ処理方法。
  4. 【請求項4】 (a)第1及び第2の方向にそれぞれN
    個ずつ並んだ被処理データから構成されるN×Nの第1
    の行列に対して2次元DCTを施してN2個の変換値を
    得る工程と、 (b)対応する周波数成分が低いものから高いものへと
    順に前記第1の方向に前記変換値をN個ずつ配置したN
    個の配列を、一の前記配列の前記第1の方向における末
    尾に位置する前記変換値に対応する周波数成分が、他の
    前記配列の前記第1の方向における先頭に位置する変換
    値に対応する周波数成分よりも低い場合に、前記第2の
    方向の先頭側に前記一の前記配列を、前記第2の方向の
    末尾側に前記他の配列を、それぞれ配置してN×Nの第
    2の行列を得る工程とを備え、 前記第1及び第2の行列を記憶するメモリは、前記第1
    の方向において連続して配置されたデータを連続したア
    ドレスに格納するデータ処理方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の行列におけるゼロランレング
    スを、隣接する複数の前記変換値に跨って判断し、エン
    トロピー符号化を行う請求項4記載のデータ処理方法。
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