JPH10278768A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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Publication number
JPH10278768A
JPH10278768A JP9194697A JP9194697A JPH10278768A JP H10278768 A JPH10278768 A JP H10278768A JP 9194697 A JP9194697 A JP 9194697A JP 9194697 A JP9194697 A JP 9194697A JP H10278768 A JPH10278768 A JP H10278768A
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JP
Japan
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pressure
chamber
piston
control
hydraulic pressure
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9194697A
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English (en)
Inventor
Akihiko Sekiguchi
昭彦 関口
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マスタシリンダで発生した流体圧に比例した圧
力を保持している液圧伝達装置側から圧力媒体をアキュ
ムレータに汲み上げることにより、アンチロック制御時
におけるポンプの汲み上げ負荷を軽減する。 【解決手段】マスターシリンダ2で発生した圧力によっ
てアキュムレータ13の圧力を制御してブースト室14
2にその制御圧を出力するコントロールバルブ3と、ピ
ストン手段によって区画された圧力導入室66と加圧室
61とを備え、圧力導入室はブースト室142に、加圧
室は制御弁装置を介してホイールシリンダ7、8にそれ
ぞれ接続された液圧伝達装置4、5と、アンチロック制
御時に制御弁装置より排出されたホイールシリンダの流
体を加圧室に戻すアンチロック制御用ポンプ71、72
と、アキュムレータとブースト室との間の流路に設けら
れたブースタポンプ73および切換バルブ14とを備
え、アンチロック制御時に圧力導入室より排出される圧
力流体を開かれた切換バルブ14を通じてブースタポン
プ73によってアキュムレータ13に蓄圧することを特
徴とするブレーキ液圧制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンチロック制御
装置と倍力装置を備えたブレーキ液圧制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、倍力装置とアンチロック制御
装置とを備えたブレーキ液圧制御装置として特公平7−
84166号公報に示されたものが知られている。図5
を参照してこのシステムを説明すると、図中、101は
ブレーキ圧発生器、102はブレーキブースタ、103
はマスターシリンダ、105はポンプ、106はチェッ
ク弁、107はアキュムレータ、108はリザーバであ
る。
【0003】同システムはアキュムレータ107から圧
力媒体が供給され倍力作用するブレーキブースタ102
付きのブレーキ圧発生器101と、各前輪のホイールブ
レーキ114、115と各後輪のホイールブレーキ11
6、117とをダイアゴナル式に接続し、かつ、互いに
液圧的に分離されてこのブレーキ圧発生器に接続される
二つの圧力媒体回路109、110と、これらの圧力媒
体回路に介挿され初期位置において開位置に切換られて
いる入口弁111、112と、戻り管路121と、この
戻り管路121に介挿され初期位置において閉位置にあ
る出口弁118、119と、車輪の回転状態を検出する
ホイールセンサと、センサ信号を処理し、入口弁および
出口弁に伝達されるブレーキ圧制御信号を発生する電子
回路とを備え、一方の圧力媒体回路110に設けられる
二つの車輪のホイールブレーキは入口弁111、112
および出口弁118、119を介して互いに接続され、
他方の圧力媒体回路109の二つの車輪のホイールブレ
ーキは共用の入口弁113および共用の出口弁120を
介してブレーキ圧発生器101およびリザーバ108に
夫々接続されていることを特徴としており、ブレーキぺ
ダル104が踏まれると、ブレーキブースタによって倍
力されたブレーキ圧が各ホイールブレーキに供給され、
ブレーキが作動するとともに、制動中にホイールセンサ
が車輪にロックの恐れが生じた状態を検知すると従来の
アンチロック制御と同様に出口弁、入口弁を開閉しなが
らブレーキ圧を制御し車輪のロック状態を回避できるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記制
御装置では、アンチロック制御中のホイールブレーキ減
圧時にはホイールブレーキ114〜117内の圧力媒体
を出口弁118、119、120を介してリザーバに排
出し、またホイールブレーキ加圧時には、アキュムレー
タ107からの液圧をブレーキ圧力発生器101に供給
しブレーキブースタ102で増大した液圧を入口弁11
1、112を介してホイールブレーキに供給する構成と
なっており、このようなアンチロック制御時には、アキ
ュムレータ107内の液圧が減少した分、ポンプ105
を作動して圧力媒体をリザーバ108から汲み上げ供給
する構成となっている。このため、アキュムレータ10
7に蓄圧する際には、ポンプは常に圧力媒体を大気圧の
リザーバ108から、所定圧のアキュムレータ107に
汲み上げることになり、アンチロック作動中のポンプの
負荷が大きくなり、装置が大型化してしまうという問題
がある。
【0005】そこで、本発明は、アキュムレータを蓄圧
する際にポンプがリザーバから圧力媒体を汲み上げるの
でなく、マスターシリンダに比例した流体圧を保持して
いる液圧伝達装置側から圧力媒体を汲み上げることがで
きるようにして上記のような問題点を解消し、ポンプの
汲み上げ負荷の軽減と、ポンプの小型化を図ることを目
的とする。
【0006】本発明では、マスターシリンダで発生した
流体圧に比例した圧力を保持している液圧伝達装置側か
ら圧力媒体をアキュムレータに汲み上げるため、ポンプ
の汲み上げ負荷を軽減することが可能となり、また、そ
のためのポンプを小型軽量化することができる。なお、
本ブレーキ液圧制御装置は、電子制御装置からの指令に
よりアンチロック制御のみでなく、自動ブレーキ(トラ
クション制御、ヨーモーメント制御等)も実行できる。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、マスターシリンダで発生した圧力
によってアキュムレータの圧力を制御してブースト室に
その制御圧を出力するコントロールバルブと、ピストン
手段によって区画された圧力導入室と加圧室とを備え、
圧力導入室はブースト室に、加圧室は制御弁装置を介し
てホイールシリンダにそれぞれ接続された液圧伝達装置
と、アンチロック制御時に制御弁装置より排出されたホ
イールシリンダの流体を加圧室に戻すアンチロック制御
用ポンプと、アキュムレータとブースト室との間の流路
に設けられたブースタポンプおよび切換バルブとを備
え、アンチロック制御時に圧力導入室より排出される圧
力流体を開かれた切換バルブを通じてブースタポンプに
よってアキュムレータに蓄圧することを特徴とするブレ
ーキ液圧制御装置である。
【0008】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明すると、図1は本ブレーキ液圧制御装置の全体
構成図、図2はコントロールバルブの拡大断面図、図3
は液圧伝達装置の拡大断面図、図4は本制御装置内で使
用するポンプの拡大断面図である。以下、本ブレーキ液
圧制御装置の全体構成を説明した後、コントロールバル
ブ、液圧伝達装置、ポンプ等の構成要素の詳細説明をす
ることとする。
【0009】図1において、1はブレーキぺダル、2は
タンデムマスターシリンダ、3はコントロールバルブ、
4は前輪側液圧伝達装置、5は後輪側液圧伝達装置、6
はポンプ、7はフロントホイールシリンダ、8はリヤホ
イールシリンダ、9はホールドバルブ、10はディケイ
バルブ、11はアンチロック用リザーバ、12はプロポ
ーショニングバルブ、13はアキュムレータ、14は常
閉型の第1切換バルブ、15は常閉型の第2切換バル
ブ、16は常開型の第3切換バルブ、17は圧力セン
サ、18はリリーフ弁、19はリザーバであり、これら
は図示の如く流路によって連通されている。
【0010】このブレーキ液圧制御装置は、ブレーキぺ
ダル1を操作しタンデムマスターシリンダ2に流体圧
(液圧)が発生すると、この液圧によってコントロール
バルブ3が作動し、マスターシリンダの液圧に対して比
例的に増圧された液圧がコントロールバルブ3の出力ポ
ート144より液圧伝達装置4、5に伝えられる。そし
て液圧伝達装置4、5で発生した液圧がホイールシリン
ダ7、8に供給されブレーキが作用するようになってい
る。またブレーキ作動中に車輪にロックのおそれが生じ
るとその状態を図示せぬ車輪速センサの信号により、図
示せぬ電子制御装置からの出力信号で、ホールドバルブ
9、ディケイバルブ10が開閉し、ホイールシリンダ
7、8内の圧力流体をアンチロック用リザーバ11に排
出し、これと同時に作動するポンプ6により、アンチロ
ック用リザーバ11から圧力流体を汲み上げてホイール
シリンダ7、8内の圧力流体をコントロールしアンチロ
ック制御を実行する。そしてポンプ6作動時には、ポン
プ内に組み込んだブースタポンプ(詳細構成は後述す
る)も作動し、このブースタポンプによって液圧伝達装
置4、5側から圧力流体を汲み上げアキュムレータ13
に蓄圧する。
【0011】即ち、本液圧制御装置では、アンチロック
制御時マスターシリンダ側にキックバックが生じている
間中、アキュムレータの液圧を消費しながらホイールシ
リンダの減圧を実行し、一方、ブースタポンプが液圧伝
達装置側から圧力流体を汲み上げながらアキュムレータ
を蓄圧できる構成となっているため、従来のように、ホ
イールシリンダ内の圧力流体をいったん大気圧のリザー
バに排出し、再び大気圧のリザーバからポンプによって
圧力流体を汲み上げアキュムレータに蓄圧する構成に比
較して、ポンプの負荷を小さくできる。
【0012】以下、本液圧制御装置を構成する主構成要
素の詳細を説明する。 〔コントロールバルブ3〕図2において、コントロール
バルブ3は、本体3A内にバランスピストン20、ダイ
アフラムピストン21、スプールピストン22、流量吸
収ピストン23を図示の配列で備えており、夫々のピス
トンは本体内に形成した第1シリンダ24、第2シリン
ダ34、第3シリンダ40内に摺動自在に配置されてい
る。各シリンダの径は図示の如く第1シリンダ>第2シ
リンダ>第3シリンダとなっている。
【0013】バランスピストン20は第1シリンダ24
内に摺動自在に配置されており、大径部20a、小径部
20bからなる段付きピストンとして形成され、第1シ
リンダ24内に第1液室25、第2液室26、第3液室
27を区画している。コントロールバルブ3の第1液室
25は第1入力ポート28を介してタンデムマスターシ
リンダ2の第1液圧発生室2aに、また、第1出力ポー
ト29を介して後輪側液圧伝達装置5に連通されてお
り、同バルブ3内の第2液室26は第3入力ポート32
を介して第3切換バルブ16、第2切換バルブ15に連
通しており、さらに、第3液室27は第2入力ポート3
0を介してタンデムマスターシリンダ2の第2液圧発生
室2bに、かつ、第2出力ポート31を介して前輪側液
圧伝達装置4に連通している。そして、バランスピスト
ン20は第3液室27内に配置したスプリング33によ
って通常図中右方に付勢されている。
【0014】バランスピストン20に対向して配置する
ダイアフラムピストン21は本体内に形成した第2シリ
ンダ34内に摺動自在に設けられ、大径部21aと小径
部21bとからなる段付きピストンとして成形され、大
径部端面にダイアフラム35が設けられ、ダイヤフラム
35によって第3液室27と液密に区画している。ダイ
アフラムピストン21の小径部21bの端面にはスプー
ルピストン22と当接する係合突起36が形成されてい
るとともにダイアフラムピストン21の小径部の周囲に
は溝37が形成されている。溝37と、ダイアフラムピ
ストン21によって第2シリンダ内に区画された小径端
面側の液室39とは、シリンダ本体内の通路38を介し
て常時所定の液圧を保っているアキュムレータ13のリ
ザーバ19に連通されている。
【0015】ダイアフラムピストン21の係合突起36
に当接しているスプールピストン22は本体内の第3シ
リンダ40内に摺動自在に配置され、スプールピストン
中心部に流路41が形成されこの流路41がスプールピ
ストン外周に形成した溝42に連通している。この溝4
2は、非作動時には本体内の通路38を介してリザーバ
19に連通しており、スプールピストン22が図示状態
より左方に移動すると(即ち作動時には)本体内の通路
44を介してアキュムレータ13に連通する。なお、溝
42の幅は本体に形成した通路38と通路44の間の距
離Lよりも若干小さく設定してあり、このため、スプー
ルピストン22の中心部の流路41が本体側の通路38
と連通している状態から、スプールピストンが移動して
流路41が本体側の通路44と連通状態に切り換わる際
に、若干のタイムラグが生じるようにしてある。また、
第2切換バルブ15は図2に示す如くバランスピストン
20の段部に形成される第2液室26に連通している。
【0016】スプールピストン22中心部の流路41は
第3シリンダ40内に配置した流量吸収ピストン23の
流路45と連通しており、流量吸収ピストン23の流路
45は孔46を介して第3シリンダ40内の中間部に形
成したブースト室142に連通している。ブースト室1
42は図示の如く第1切換バルブ14に接続されるとと
もに、前輪側液圧伝達装置4に直接に、また後輪側液圧
伝達装置5には例えば、特公昭58−57333号で周
知なプロポーショニングバルブ12を介して接続されて
いる。前記流量吸収ピストン23は流量吸収スプリング
43によってスプールピストン22に向けて付勢されて
おり、両者は前記ブースト室142内で当接していると
ともに、スプールピストン22はこの付勢力によって図
中右端面で本体3Aによって位置決めがなされている。
前記流量吸収スプリング43の周囲は本体内の通路46
によってリザーバ19および前輪および後輪側液圧伝達
装置4、5に連通されている。
【0017】このため、このコントロールバルブ3で
は、非作動時には、本体3A内に形成したブースト室1
42は、流量吸収ピストン23の孔46→流量吸収ピス
トン23の流路45→スプールピストン22の中心部流
路41→スプールピストン22の溝42→本体側の通路
38を介してリザーバ19に連通しており、アキュムレ
ータ13と遮断されている。ブレーキ作動時、タンデム
マスターシリンダ2で液圧が発生しコントロールバルブ
3内の第1液室25および第3液室27の液圧が上昇す
るが、バランスピストン20の両端の液圧は等しいので
バランスピストン20は動かない。また、第3液室27
の液圧でダイアフラムピストン21が図中左方に移動し
スプールピストン22を図中左方に移動する。この結
果、スプールピストン22の溝42が本体側の通路4
4、44aに連通し、流路41を介してブースト室14
2にはアキュムレータ13からの圧力流体が流入し、さ
らにこの圧力流体が後述する液圧伝達装置に流入する。
そして、スプールピストン22の左端に作用するブース
ト室142内の液圧による液圧力とダイアフラムピスト
ン21の右端に作用するマスターシリンダ液圧による液
圧力とがバランスするようにスプールピストン22が左
右に動くことによって、ブースト室142内の液圧はマ
スターシリンダ液圧に対して比例的に増大(倍力)され
る。その倍力比はスプールピストン22の左端の面積
と、ダイアフラムピストン21の右端の面積との比によ
って決定される。
【0018】なお、ブレーキ作動時、スプールピストン
22がダイアフラムピストン21からの押圧力によって
移動してアキュムレータ13からの圧液がブースト室1
42に流入した直後、流量吸収ピストン23が流量吸収
スプリング43を撓めて図中左方に移動し、それによっ
て液量を吸収できる構成となっているため、スプールピ
ストン22の初期動作時にはブースト室142が極低圧
に保持されるため、低い液圧状態から速やかなブースト
作用を開始することができる。
【0019】〔液圧伝達装置4、5〕液圧伝達装置4、
5は前輪側、後輪側が共に同じ構造、機能を有している
ため、ここでは後輪側の液圧伝達装置5について図3を
参照して説明する。図3において液圧伝達装置は、第1
ピストン51、第2ピストン52、第3ピストン53を
図示の配列で本体50内に摺動自在に備えており、第1
ピストン51の受圧面積はL、第2ピストン52の第1
ピスト51側の小径部の受圧面積はJ’、第2ピストン
52の大径部の受圧面積はM、第2ピストン52の第3
ピスト53側の受圧面積はJとして形成され、前記受圧
面積のうち第2ピストン52の受圧面積J’、Jおよび
各受圧面積M、L、Jは、 J’=J M>L>J としてある。
【0020】第1ピストン51の図中下方中心部には、
第2ピストン52の小径部が摺動自在に嵌合しており、
第1ピストン51は本体50内に配置した第1スプリン
グ54によりシリンダ内のストッパ55に当接状態とな
るように図中下方に付勢されている。第1ピストン51
と第2ピストン52との間には円筒状のバネ座56を介
して第2スプリング57が介装され、第2ピストン52
が第2スプリング57の付勢力によって図中下方に付勢
されている。第1ピストン51と第2ピストン52との
間には隙間Sが形成されており、この隙間Sは、ブレー
キ作動時にカットバルブ59(詳細は後述)が流路60
と加圧室61との間の連通を遮断した後に、隙間Sがゼ
ロになるようになっている。
【0021】第1ピストン51によって区画した加圧室
61は、本体に形成した出力ポート62およびホールド
バルブ9を介して後輪側のホイールシリンダ8に接続さ
れているとともに、カットバルブ59を介して本体50
の流路60に連通している。この流路60はコントロー
ルバルブ3の第1出力ポート29を介してタンデムマス
ターシリンダ2の第1液圧発生室2aに連通していると
ともに第3ピストン53によって区画されている後述の
入力液室63に連通されている。カットバルブ59は加
圧室61内に設けた第3スプリング64によって図中上
方に付勢されており、カットバルブ59の下方軸端は第
2ピストン52側に設けた円筒状のバネ座56に摺動自
在に係合し、非作動時には流路60と加圧室61間の連
通が保たれている。
【0022】本体50内において第1ピストン51と第
2ピストン52の間には液室65が区画されており、こ
の液室65はコントロールバルブ3を経由してリザーバ
19に連通されている。また第2ピストン52の大径部
によって本体内に区画された圧力導入室66はプロポー
ショニングバルブ12を介してコントロールバルブ3の
ブースト室142に連通している。なお、前輪側液圧伝
達装置4の圧力導入室66は直接コントロールバルブ3
のブースト室142に連通している。第3ピストン53
は、第2ピストンの中心部に摺動自在に嵌合しており、
図示状態の時には、第2スプリング57の付勢力によっ
て第2ピストン52を介して図中下方に付勢され、第3
ピストン53の端面が本体50に形成したシリンダ端面
58に当接し、このシリンダ端面と第3ピストン53の
端面との間に入力液室63を区画する。入力液室63は
コントロールバルブ3の第1出力ポート29を介してタ
ンデムマスターシリンダ2の第1液圧発生室2aおよび
流路60に連通している。
【0023】液圧伝達装置5は、非作動時、カットバル
ブ59は図示状態を維持し、流路60を開いている。ブ
レーキペダルが作動されてタンデムマスターシリンダに
よる第3液室27内の液圧によってコントロールバルブ
3のダイアフラムピストン21が移動し流路が切り換わ
ると、アキュムレータ13内の圧力流体がコントロール
バルブ3の本体3Aの通路44→スプールピストン22
の流路41→ブースト室142→出力ポート144→プ
ロポーショニングバルブ12を介して圧力導入室66に
流入し、第2ピストン52を図中上方に隙間Sの間移動
させる。この隙間Sの間の移動によって先ずカットバル
ブ59が流路60を閉じ、その後、第2ピストン52が
第1ピストン51に当接し、第1ピストン51が上方に
移動する。一方、入力液室63内に流入したタンデムマ
スターシリンダの第1液圧発生室2aの液圧によって第
3ピストン53が、第2ピストン52と当接状態を保ち
ながら上方に移動する。その結果、第1ピストン51に
はコントロールバルブ3によってマスターシリンダの液
圧を増大させた液圧およびマスターシリンダの液圧が作
用し、加圧室61内の圧力流体がホールドバルブ9を介
して後輪側のホイールシリンダ8に供給され、ブレーキ
を働かせる。また、前輪側液圧伝達装置4側の加圧室内
の圧力流体も同様に前輪側のホイールシリンダ7に供給
され、ブレーキを働かせる。前述したコントロールバル
ブ3の倍力比を大きくかつ第1ピストン51の受圧面積
を大きく設定することによってホイールシリンダにマス
ターシリンダの液圧に対して増圧された大液量のブレー
キ液を供給することができる。
【0024】第2ピストン52の大径部を挟んで設けら
れている小径部の受圧面積J’、Jが等しく形成されて
いるため、ブレーキ作動初期においてカットバルブ59
が流路60を閉じるまでの間、ブレーキ配管径の流量変
化が生じることがなく、ブレーキペダル踏み込み時の違
和感を解消できる。また、ブレーキ作動の初期におい
て、タンデムマスターシリンダで発生した液圧はコント
ロールバルブ3の第1出力ポート29を介して液圧伝達
装置5にも伝達されるが、液圧伝達装置内のカットバル
ブ59が上述のように閉じるため、タンデムマスターシ
リンダとホイールシリンダ側との連通が遮断される。
【0025】本液圧伝達装置は、何等かの原因によりア
キュムレータ13からの圧力流体が供給されず倍力機能
を発揮しない場合(フェイル時)には、第2、第3ピス
トン52、53は移動しないためタンデムマスターシリ
ンダで発生した圧力流体が、コントロールバルブ3の第
1出力ポート29→液圧伝達装置5の本体内流路60→
開いているカットバルブ59→加圧室61→出力ポート
62→ホイールシリンダ8に直接伝達され、ブレーキ作
用を行うことができる。なお、タンデムマスターシリン
ダ2の液圧ピストン(図示せず)の径を比較的小さく設
定し、前述のごとく倍力比を大きく設定してあるため、
フェイル時には、マスターシリンダの径の小さい液圧ピ
ストンにより発生する液圧を大きくすることができ、十
分なブレーキ力を確保することができる。また、本液圧
伝達装置は、自動ブレーキ時(トラクション制御あるい
はヨーモーメント制御等)に圧力導入室66内に導入さ
れた圧力流体によって、第2ピストン52および第1ピ
ストン51が図の上方へ移動し、ブレーキを働かせるこ
とができる。もし、第2、第3ピストン52、53を一
体的に形成してあると、自動ブレーキ作動時に入力液室
63の容積が増大し、一時的に入力液室63およびそれ
につながる配管系内の圧力が負圧となって空気が入力液
室63内等に流入するおそれがある。しかし、本制御装
置において第2、第3ピストン52、53は互いに相対
的に移動可能となるように別体に形成してある。自動ブ
レーキ作動時には、入力液室63内にタンデムマスター
シリンダ2よりの液圧が作用していないため、第3ピス
トン53は図中上方へ移動することはなく、上記のごと
く入力液室63内等に負圧が発生することがない。
【0026】〔ポンプ6〕本ポンプ6は従来のアンチロ
ック制御用ポンプ71、72に対して、アンチロック制
御時に液圧伝達装置側から圧力流体を汲み上げるブース
タポンプ73を付加した点に特徴がある。図4におい
て、ポンプ6は二つのアンチロック制御用ポンプ71、
72と液圧伝達装置から圧力流体を汲み上げる一つのブ
ースタポンプ73とを備え、アンチロック制御用ポンプ
のプランジャ71a、72aは共通のカム74に対して
対称的に配置されてこのカム74に対して当接してお
り、ブースタポンプのプランジャ73aは、プランジャ
71a、72aに対して軸方向にずれて配置され(図4
の紙面に対して垂直方向にずれている)、アンチロック
制御用ポンプのカム74とは別体のカム74aに当接し
ている。図示せぬモータによってカム74、74aを回
転すると夫々のプランジャ71a、72a、73aがカ
ムによって往復動し、ボール弁を開閉してポンプ作用を
行う。また、ブースタポンプ73の吐出口73bはアキ
ュムレータ13に、第1吸入口73cはリザーバ19
に、第2吸入口73dは第1切換バルブ14にそれぞれ
連通されている。なお、ポンプ構造そのものはは従来周
知であるので詳細な説明は省略する。
【0027】このポンプでは、ブースタポンプ73のプ
ランジャ73aの受圧面積Dは、アンチロック制御用ポ
ンプ71、72のそれぞれのプランジャ71a、72a
の受圧面積EおよびE’に対して次の関係となるように
設定してある。 D≧E+E’ この理由は、アンチロック制御時に、ブースタポンプ7
3によって液圧伝達装置4、5のそれぞれの圧力導入室
66から圧力流体を汲み上げる際に、その圧力流体がブ
ースト室142からリザーバに流出しないように十分な
ポンプ容量を確保するためである。つまり、アンチロッ
ク制御用ポンプ71、72の吐出量がブースタポンプ7
3に吸入量よりも大きい場合にはブースト室142側の
圧力流体がスプールピストン22を押し戻してリザーバ
に流出する事態となるため、こうした状態を回避する必
要があるからである。
【0028】〔ホイールシリンダおよびディケイバル
ブ、ホールドバルブ〕ディケイバルブ9およびホールド
バルブ10からなる制御弁装置は従来の還流型アンチロ
ック制御装置と同じ構成であり、ディケイバルブおよび
ホールドバルブの開閉は、図示せぬ電子制御装置からの
指令によっておこなう。このホールドバルブ9、ディケ
イバルブ10はアンチロック制御の時のみでなく、後述
する作動の項において説明するように、トラクション制
御、ヨーモーメント制御等の自動ブレーキ時にも電子制
御装置からの指令により開閉し、ブレーキ圧の調整を実
行する。
【0029】以上のように構成されたブレーキ液圧制御
装置の作動を説明する。 〔非作動時〕運転者がブレーキぺダル1を踏まず、タン
デムマスターシリンダ2に液圧が発生していない時に
は、コントロールバルブ3内の第1、第3液室25、2
7に液圧が発生しないためコントロールバルブ3は作動
せず、図2の状態を維持している。この結果、アキュム
レータ13からの圧力流体はコントロールバルブ3内の
スプールピストン22に依って遮断され、また、液圧伝
達装置の入力液室63および圧力導入室66内は無圧で
あるためホイールシリンダには液圧が発生しない。
【0030】〔作動時〕運転者がブレーキぺダル1を踏
み込みタンデムマスターシリンダ2で液圧が発生する
と、その第2液圧発生室2bの液圧はコントロールバル
ブ3の第2入力ポート30を介してコントロールバルブ
3内のダイアフラム35に作用するとともに、第2出力
ポート31を介して前輪側液圧伝達装置4の入力液室6
3に伝達される。一方、タンデムマスターシリンダ2の
第1液圧発生室2aの液圧はコントロールバルブ3の第
1液室25および液圧伝達装置5の入力液室63に伝達
される。コントロールバルブ3内において、ダイアフラ
ムピストン21に液圧が作用すると、同ピストン21が
図2中左方に移動し、さらにスプールピストン22も図
中左方に移動する。このとき、スプールピストン22が
ブースト室142内に進入し、スプールピストン22の
ストローク分だけブースト室142内が加圧されるが、
本コントロールバルブ3では流量吸収ピストン23が流
量吸収スプリング43を撓めて図中左方に移動して、ス
プールピストン22のストローク分に対応する液量を吸
収できる構成となっているため、スプールピストン22
の作動初期動作時に、ブースト室142は極低圧に維持
されるため、低い液圧状態から速やかなブースト作用を
開始することができる。さらに第3液室27とリザーバ
19とはダイアフラム35で区画されており、ピストン
の周囲にシールを配置した場合に比べて、ダイアフラム
35の摺動抵抗が軽減でき、ホイールシリンダ内に液圧
が発生するときのブレーキペダル踏力が小さくなる。
【0031】スプールピストン22のさらなる移動によ
り、スプールピストン22内の中心部流路41が本体内
の通路44に連通し、コントロールバルブ3内のブース
ト室142がアキュムレータ13に連通し、圧力流体が
液圧伝達装置4、5の圧力導入室66に導入されると
(液圧伝達装置5にはプロポーショニングバルブ12を
介して導入される)、液圧伝達装置内の第2ピストン5
2が図中上方に隙間Sの間を移動する。この隙間Sの間
の移動によって先ずカットバルブ59が流路60を閉
じ、その後、第2ピストン52が第1ピストン51に当
接し、第1ピストン51が上方に移動して加圧室61内
を増圧し、加圧室61内の圧力流体がホールドバルブ9
を介して前、後輪側のホイールシリンダ8に供給され、
ブレーキを働かせる。そして、この状態になるとブース
ト室142では、ダイアフラムピストン21に作用する
タンデムマスターシリンダの液圧に比例した液圧が発生
する。
【0032】一方、コントロールバルブ3の第1、第2
出力ポート29、31から液圧伝達装置4、5に伝達さ
れたマスターシリンダ圧は同液圧伝達装置4、5の入力
液室63に作用し、第3ピストン53はこの圧力によっ
て第2ピストン52に連れて上昇する。なお、液圧伝達
装置4、5の液室65内の流体はコントロールバルブ3
を経由してリザーバ19に排出される。またブレーキ開
放時には、コントロールバルブ3内のスプールピストン
22が初期位置に復帰し、液圧伝達装置の圧力導入室6
6の圧力流体はブースト室142→スプールピストン2
2の流路41→本体内の通路38を介してリザーバ19
に還流し、加圧室61内の圧力流体も開放されてブレー
キが開放される。前述のごとくホイールシリンダの加圧
時にマスターシリンダの液圧で第3ピストン53が上方
へ移動し、入力液室63の容積が増大することによって
マスターシリンダよりの吐出液が吸収される。そのため
ブレーキペダルの踏力を増大させるにつれてブレーキペ
ダルの踏み込み量が増大し好適な操作フィーリングを得
ることができる。
【0033】〔アンチロック制御時〕ブレーキ作動時
に、車輪にロックの虞れが発生すると、図示せぬ車輪速
センサの信号で、電子制御装置からの指令によって従来
公知のようにホールドバルブ9、ディケイバルブ10、
およびポンプ6を駆動して車輪のロック状態を回避する
とともに、第1切換バルブ14を開いてブースタポンプ
73の吸入口をコントロールバルブ3のブースト室14
2および液圧伝達装置の圧力導入室66に連通する。
【0034】具体的には、車輪にロックの虞れが生じる
と、ディケイバルブバルブ10が閉じた状態でホールド
バルブ9を閉じてホイールシリンダ圧を保持し、その後
ディケイバルブ10を開いてホイールシリンダ8、9内
の圧力流体をリザーバ11に吸収してホイールシリンダ
圧を減圧する。減圧時ホイールシリンダからアンチロッ
ク制御用リザーバ11に流入した圧力流体をアンチロッ
ク制御ポンプ71、72が汲み上げ、液圧伝達装置の加
圧室61に戻す。これにより第1ピストン51、第2ピ
ストン52、第3ピストン53が後退し、圧力導入室6
6の圧力流体がブースタポンプ73で汲み上げられ、ア
キュムレータ13に還流される。第3ピストン53の後
退により入力液室63の容積が減じることによってマス
ターシリンダにキックバックが生じてアンチロック制御
に入ったことを運転者は知ることができる。また、アン
チロック制御中、加圧する必要がある時には、ディケイ
バルブが閉じ、ホールトバルブが開いて圧力導入室66
および入力液室63の液圧とによって第1ピストン5
1、第2ピストン52、第3ピストン53が上昇し、加
圧室61を加圧してホイールシリンダ圧を再加圧する。
【0035】アンチロック制御開始と同時に駆動される
ブースタポンプ73では、アンチロック制御中開状態を
維持する第1切換バルブ14を介して、液圧伝達装置の
圧力導入室66の圧力流体を汲み上げ、アキュムレータ
13に還流する。この時、圧力導入室66の液圧は常
に、マスターシリンダで発生した液圧に比例した液圧と
なっているため、言い換えると、圧力導入室66ではコ
ントロールバルブ3内のダイアフラムピストン21に作
用するマスターシリンダの液圧に比例した液圧が発生し
ているため、ブースタポンプ73では、所定の圧力に高
まっている流体を汲み上げることになりリザーバ内の流
体を汲み上げる場合と比べて負荷を小さくできる。こう
して本制御装置では、アンチロック制御時マスターシリ
ンダ側にキックバックが生じている間中、アキュムレー
タ13の液圧を消費しながらホイールシリンダの加圧を
実行する一方、ブースタポンプ73が液圧伝達装置側か
ら圧力流体を汲み上げてアキュムレータ13を蓄圧でき
る構成となっているためブースタポンプ73の負荷を小
さくできる。
【0036】〔自動ブレーキ〕車両発進時に車輪にスリ
ップが発生した場合、あるいは車間距離の接近により自
動的にブレーキを働かせる場合、さらには旋回時の車体
の安定性を確保するためにヨーモーメント等の自動ブレ
ーキ制御を実行する場合には、車輪に対して適当なブレ
ーキ力を働かせ、こうした事態を回避する制御を実行す
る。本ブレーキ液圧制御装置では、こうした何れかの状
態が発生すると、図示せぬセンサ(車輪速度センサ、車
間距離センサ等)からの信号により電子制御装置が常閉
型の第2切換バルブ15を開くとともに常開型の第3切
換バルブ16を閉じる。
【0037】この結果、アキュムレータ13内の圧力流
体は第2切換バルブ15を介してコントロールバルブ3
内の第2液室26に導入され、バランスピストン20を
図中左方に移動する。バランスピストン20の移動によ
り、バランスピストン20に押されながらダイアフラム
ピストン21も移動してスプールピストン22を図中左
方へ移動し、アキュムレータ13とブースト室142を
連通し、前述したブレーキ作動時と同様に液圧伝達装置
を作動させブレーキを働かせることができる。そして第
2切換バルブ15を閉じることによってホイールシリン
ダ圧が一定に保持され、第3切換バルブ16を開くこと
によって第2液室26がリザーバ19に連通してその圧
力が減じてホイールシリンダ圧も減少する。また、本液
圧伝達装置は、第2ピストン52が第3ピストン53と
分離されており、自動ブレーキ作動時に第2ピストン5
2のみが独立して移動する構成となっているため、自動
ブレーキ作動時に第3ピストン53が移動することがな
く、この結果、入力液室63内が負圧とならないことは
前述の通りである。
【0038】〔フェイル時〕何等かの原因によりアキュ
ムレータ13からの圧力流体が供給されず液圧伝達装置
が液圧伝達機能を発揮しない場合には、マスターシリン
ダで発生した圧力流体が、コントロールバルブ3の第
1、第2出力ポート29、30→液圧伝達装置4、5の
開いているカットバルブ59→加圧室61→出力ポート
62→ホイールシリンダ7、8に直接伝達され、ブレー
キ作用を行うことができる。なお、本液圧伝達装置にお
いて、前述のごとくタンデムマスターシリンダの液圧ピ
ストンの径を比較的に小さくすることができるためアキ
ュムレータ13のフェイル時においても十分なブレーキ
力を確保することができる。また、タンデムマスターシ
リンダ2の第1液圧発生室2aの系統が失陥したときに
はコントロールバルブ3の第3液室27に流入するタン
デムマスターシリンダ2の第2液圧発生室2bの液圧に
よって前後輪のホイールシリンダ7、8に正常時と同様
に液圧が発生する。一方、タンデムマスターシリンダ2
の第2液圧発生室2bの系統が失陥したときには、その
第1液圧発生室2aの液圧でバランスピストン20が移
動してダイアフラムピストン20に当接し、そしてダイ
アフラムピストン20が左方へ移動することによって前
後輪のホイールシリンダ7、8に正常時と同様に液圧が
発生する。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、 1)アンチロック制御時にブースタポンプはマスターシ
リンダに比例した液圧を保持している液圧伝達装置側か
ら圧力媒体をアキュムレータに汲み上げることができる
ようにしたため、ブースタポンプの汲み上げ負荷を軽減
でき、ブースタポンプの小型軽量化を図ることができ
る。 2)アンチロック制御用のポンプとブースタポンプとを
同一のモータによって駆動可能としたため、部品点数が
少なくなる。 3)ブースタポンプの汲み上げ量を、アンチロック制御
用ポンプの汲み上げ総量よりも大きくしたため、液圧伝
達装置側からの圧力媒体がリザーバに還流する事態を回
避できる。 等の優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるブレーキ液圧制御装
置の全体構成図である。
【図2】本ブレーキ液圧制御装置内のコントロールバル
ブの拡大断面図である。
【図3】本ブレーキ液圧制御装置内の液圧伝達装置の拡
大断面図である。
【図4】本ブレーキ液圧制御装置内のポンプの拡大断面
図である。
【図5】従来のブレーキ液圧制御装置の全体構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ブレーキぺダル 2 タンデムマスターシリンダ 3 コントロールバルブ 4 前輪側液圧伝達装置 5 後輪側液圧伝達装置 6 ポンプ 7、8 ホイールシリンダ 9 ホールドバルブ 10 ディケイバルブ 11 アンチロック用リザーバ 12 プロポーショニングバルブ 13 アキュムレータ 14 第1切換バルブ 15 第2切換バルブ 16 第3切換バルブ 17 圧力センサ 18 リリーフ弁 20 バランスピストン 21 ダイアフラムピストン 23 流量吸収ピストン 51 第1ピストン(ブースタピストン) 52 第2ピストン 53 第3ピストン 59 カットバルブ 61 加圧室 63 入力液室 66 圧力導入室 71、72 アンチロック制御用ポンプ 73 ブースタポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスターシリンダ2で発生した圧力によ
    ってアキュムレータ13の圧力を制御してブースト室1
    42にその制御圧を出力するコントロールバルブ3と、 ピストン手段によって区画された圧力導入室66と加圧
    室61とを備え、圧力導入室はブースト室142に、加
    圧室は制御弁装置を介してホイールシリンダ7、8にそ
    れぞれ接続された液圧伝達装置4、5と、 アンチロック制御時に制御弁装置より排出されたホイー
    ルシリンダの流体を加圧室に戻すアンチロック制御用ポ
    ンプ71、72と、 アキュムレータとブースト室との間の流路に設けられた
    ブースタポンプ73および切換バルブ14とを備え、 アンチロック制御時に圧力導入室より排出される圧力流
    体を開かれた切換バルブ14を通じてブースタポンプ7
    3によってアキュムレータ13に蓄圧することを特徴と
    するブレーキ液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記液圧伝達装置、制御弁装置およびア
    ンチロック制御用ポンプは前輪、後輪ブレーキ用にそれ
    ぞれ設けられ、ブースタポンプの吐出量は、前輪、後輪
    用アンチロック制御用ポンプの吐出量との総和に等しい
    か、もしくはそれより大きくしたことを特徴とする請求
    項1に記載のブレーキ液圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ブースタポンプとアンチロック制御
    用ポンプとは同一のモータによって駆動されることを特
    徴とする請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置。
JP9194697A 1997-04-10 1997-04-10 ブレーキ液圧制御装置 Withdrawn JPH10278768A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111365304A (zh) * 2020-04-02 2020-07-03 江苏省机械研究设计院有限责任公司 传动热链轮链板张紧液压装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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