JPH10277807A - 切屑排出機構付き旋削工具 - Google Patents

切屑排出機構付き旋削工具

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JPH10277807A
JPH10277807A JP8115597A JP8115597A JPH10277807A JP H10277807 A JPH10277807 A JP H10277807A JP 8115597 A JP8115597 A JP 8115597A JP 8115597 A JP8115597 A JP 8115597A JP H10277807 A JPH10277807 A JP H10277807A
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JP
Japan
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plate
casing
cutting tool
chip
cutting
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8115597A
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English (en)
Inventor
Takamasa Shimano
高正 嶋野
Tatsuo Arai
辰夫 新井
Taro Abe
太郎 阿部
Yasuhiro Fukuyoshi
保広 福吉
Keisuke Tamura
啓介 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切屑排出用のケーシングで覆われたチップの
交換を容易にする。 【解決手段】 バイト本体14に取り付けたチップ18
の上面19に開口部25を対向させてケーシング24を
設ける。ケーシング24は、前切刃20と横切刃21よ
り後退させた前プレート26及び横プレート27と、2
面の側面プレート28、29及び天井プレート30を一
体にした固定部31とからなる。前及び横プレート2
6、27にだるま穴41…を設け、固定部31に螺合し
たボルト44…にだるま穴を挿脱することで前及び横プ
レート26、27を着脱する。ボルトに対するだるま穴
の位置を調整して締め付けることで、チップすくい面と
前及び横プレートとの隙間23の大きさを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切屑回収用のケー
シングが設けられたバイト等の旋削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】切屑排出機構の設けられたバイトとし
て、例えば実用新案登録第2506665号公報に開示
されたものがある。このバイト1は、図16に示すよう
にバイト本体2の先端のバイト頭部2aに設けられた凹
状のチップ取付座3に略四角形板状のスローアウェイチ
ップ4が装着され、このチップ4はすくい面をなす上面
5の稜線に前切刃6と横切刃7が設けられている。そし
て、上面5との間に若干の隙間cを開けた切欠部8を有
する略箱状のケーシング9が両切刃6,7より内側に後
退した位置に設けられ、このケーシング9は蛇腹ホース
10を介して図示しない吸引装置に接続されている。ま
た、ケーシング9はバイト本体2の基端側に設けられた
フランジ部9aが複数本のボルト11、11でバイト本
体2に固定されている。
【0003】そして、吸引装置を作動させた状態で、バ
イト1で被削材を切削すると、図17に示すように前切
刃6と横切刃7で生成された切屑が、切欠部8とチップ
上面5との隙間cを通してケーシング9内に誘導されて
チップ上面5上のブレーカ溝で折断され、蛇腹ホース1
0を介して吸引回収されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
バイト1では、切刃の摩耗や欠損等のためにチップ4を
交換する場合、ケーシング9がチップ4の上面を覆って
いるために、2本のボルト11、11を外してケーシン
グ9をバイト本体2から外さないとチップ交換ができ
ず、切削作業中等での交換作業が煩雑で時間がかかると
いう欠点がある。本発明は、このような実情に鑑み、チ
ップ交換を容易かつ迅速に行えるようにした切屑排出機
構付き旋削工具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る切屑排出機
構付き旋削工具は、先端部が切刃に沿って延在し且つす
くい面から離間する方向に延びるプレートが設けられた
ケーシングを工具本体に装着してなり、切刃で生成され
た切屑をケーシングを通して排出するようにした切屑排
出機構付き旋削工具において、プレートを含むケーシン
グの可動部を工具本体に連結された固定部に対して移動
または取り外し可能に装着したことを特徴とするもので
ある。チップ交換に際しては、ケーシングの可動部を外
すか、ずらすだけで、チップが外部に露出するので容易
且つ迅速にチップ交換ができる。可動部と固定部には、
可動部の固定位置をその移動方向に位置調整可能な固定
部材が備えられていてもよい。可動部を固定部に対して
位置調整して固定部材で固定することで、切刃に沿うプ
レートと切刃のすくい面との隙間の寸法を調整できるか
ら、切屑の厚み等に応じた適切な隙間を設定でき、ケー
シングを吸引装置に接続した際、適切な吸引力を隙間に
作用させることができる。
【0006】尚、可動部は切刃に沿うプレートで、固定
部はケーシングの他の部分としてもよい。また、プレー
トに設けられただるま穴とケーシングの固定部に設けた
ボルトとを固定部材としてもよく、だるま穴とボルトに
よって、プレートを固定部に着脱できる。また、可動部
は下部に切欠部を設けたケーシングであり、固定部は工
具本体の側面に設けたボルトであり、ケーシングの切欠
部と工具本体のボルトを固定部材としてもよい。或い
は、可動部は側面にボルトを設けたケーシングで、固定
部はだるま穴を設けた連結板とし、ボルトとだるま穴を
固定部材としてもよい。いずれの場合も、ボルトを緩め
るだけで可動部の取り外しができ、しかもボルトの締め
付け位置を調整することで、プレートと切刃すくい面と
の隙間の調整ができる。
【0007】また、可動部は切刃に沿うプレートと天井
部で、固定部はケーシングの他の部分とし、プレートに
設けられた切欠部及び天井部のボルトと、ケーシングの
他の部分に設けたボルトとを固定部材として、互いに嵌
合させるようにしてもよい。プレートの切欠部とケーシ
ングの他の部分に設けたボルトとを嵌合させることで可
動部の位置調整と位置決めができ、天井部のボルトの着
脱操作で、ケーシングの着脱が可能になる。可動部は溝
部を設けたケーシングであり、固定部は工具本体に取り
付けられ溝部を摺動可能なガイド部材であり、ケーシン
グとガイド部材の一方に設けた係止板と他方に設けた嵌
合凹部を固定部材としてもよい。係止板を嵌合凹部から
外して、ケーシングをガイド部材に沿って摺動させてチ
ップすくい面から離すことで、チップ交換が可能にな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面により説明する。まず、第一の実施の形態を図1乃
至図3により説明する。図1は実施の形態によるバイト
の要部平面図、図2は図1に示すバイトを横切刃の方向
から見た側面図、図3は図1に示すバイトを前切刃の方
向から見た側面図である。図1乃至3に示すバイト13
は、略四角柱状のバイト本体14のバイト頭部15の上
面16がバイト本体14の他の部分に対して上方に***
し、基端側から先端側に向かって漸次下方に傾斜する傾
斜面とされている。バイト頭部15の上面16の先端角
部には凹部17が形成され、この凹部17に略四角形板
状のスローアウェイチップ18がネジ等で固定されてい
る。このスローアウェイチップ18は、すくい面をなす
上面19の二つの稜線がバイト本体14から外側に突出
する切刃をなし、バイト本体14の長手方向先端に突出
する前切刃20と横方向に突出する横切刃21とされて
いる。
【0009】バイト頭部15の上面16上には、略有蓋
四角筒状のケーシング24が下方の開口部25を上面1
6に対向させて配設され、このケーシング24は前切刃
20に対向する前プレート26(プレート)と、横切刃
21に対向する横プレート27(プレート)と、略直交
する他の二つの側面プレート28、29及び天井プレー
ト30が一体となった固定部31とで構成されている。
開口部25はバイト頭部15の上面16をほぼ全体に亘
って覆っている。固定部31の基端側の側面プレート2
8には、孔32aからエアを供給されて吸引空気流をケ
ーシング24内に作用させる空気増幅器32が取り付け
られ、空気増幅器32には切屑を排出する排出管33が
連結されている。固定部31の他の側面プレート29と
バイト頭部15の側壁には連結板22が配設されて、複
数のボルト22a…でそれぞれ互いに固定されているこ
とで、ケーシング24はバイト本体14に固定保持され
ることになる(図3参照)。
【0010】図3に示す前切刃20に対向する前プレー
ト26は、図1に示す平面視で、前切刃20より若干
(例えば0.6mm)チップ上面19側に後退した位置
に設けられ、周辺部に1つ以上(図では3つ)のだるま
穴35、36、37が穿孔されている(図3参照)。そ
して、固定部31に螺合された1本以上(図では3本)
のボルト38、39、40にだるま穴35、36、37
を通すことで、固定部31に対して前プレート26が着
脱可能とされている。尚、だるま穴35、36、37
は、ボルト38、39、40の頭部より大きい大径部a
と頭部より小さくネジ部より大きい小径部bからなり、
この小径部bを長穴状にすることで、前プレート26の
固定位置を上下方向に微調整できるようになっている。
【0011】また、横プレート27も前プレート26と
同様にだるま穴41、42、43が穿孔され、固定部3
1に螺合された同様なボルト44、45、46を通して
着脱可能とされ、しかも固定状態で横切刃21に対して
例えば0.6mm程度チップ上面19側に後退してい
る。しかも、前及び横プレート26、27を固定部31
に固定した状態で、前及び横プレート26、27の各先
端部26a、27aはチップ上面19との間に若干
(0.5〜2mm程度)の隙間23を形成する。また、
ケーシング24内には、チップ上面19と空気増幅器3
2とを連通する吸気孔48が形成されている。空気増幅
器32はその先端部がケーシング24内に進入した状態
で吸気孔48に接続されている。
【0012】本実施の形態によるバイト13は上述のよ
うな構成を備えているから、前プレート26及び横プレ
ート27が固定部31に取り付けられたケーシング24
をバイト本体14に装着した状態で、前切刃20や横切
刃21による被削材の切削が行われ、切屑は隙間23を
通ってケーシング24内に進入し、空気増幅器32で生
じる吸引力によってケーシング24の吸気孔48から吸
引されて吸気管33を通して回収される。そして、チッ
プ18の前切刃20または横切刃21が欠損する等して
チップ交換の必要が生じた場合、ケーシング24の各ボ
ルト38、39、40、44、45、46を緩め、前プ
レート26と横プレート27を上方にわずかに持ち上げ
てだるま穴35、36、37、41、42、43の大径
部aを通して各ボルトから外すことで、ケーシング24
から前プレート26及び横プレート27を外す。この状
態でチップ18を交換することができる。
【0013】次に、各ボルト38、39、40、44、
45、46にだるま穴35、36、37、41、42、
43の各大径部aを通して、前プレート26及び横プレ
ート27を固定部31に取り付ける。その際、各だるま
穴の小径部bに対する各ボルトの固定位置を調整するこ
とで、前プレート26及び横プレート27の各先端部2
6a及び27aとチップ上面19との隙間23の距離を
調整できる。尚、上述の説明では、前プレート26と横
プレート27の両方を外してチップ交換を行うとした
が、前プレート26と横プレート27のいずれか一方の
みを外した状態でチップ交換してもよい。或いは前プレ
ート26と横プレート27を一体に形成してもよい。ま
た、だるま穴とボルトは各プレート26、27に少なく
とも1つ設ければよい。また、チップ上面19上に、前
及び横切刃20、21にブレーカ溝が設けられていても
よい。
【0014】上述のように本実施の形態によれば、ケー
シング24全体を取り外すことなく、ボルト38…、4
4…等を緩めた状態で、前プレート26と横プレート2
7の少なくとも一方を外すことでチップ交換ができ、し
かも各プレート26、27はだるま穴35…、41…、
によって固定部31に着脱できるから、簡単且つ容易に
チップ交換ができ、そのうえ、各だるま穴に対するボル
トの締め付け位置を調整することで、チップ18の上面
19と前プレート26及び横プレート27の先端部26
a、27aとの隙間23を調整できる。
【0015】次に本発明の第二の実施の形態を図4乃至
図7により説明するが、上述の第一の実施の形態と同一
または同様の部分には同一の符号を用いてその説明を省
略する。図4はバイトの要部平面図、図5は前切刃方向
からみたバイトの要部側面図、図6は横切刃方向からみ
たバイトの要部側面図、図7は位置決めボルトの断面図
である。実施の形態によるバイト50において、バイト
本体14は略有蓋四角筒状のケーシング51、空気増幅
器32及び吸気管33の延在方向と直交する方向に延び
ている。そして、ケーシング51は、前プレート26、
横プレート27及び天井プレート30が一体になった可
動プレート部52と、残りの側面プレート28及び29
を有する固定部53とで構成され、固定部53は側面プ
レート29を上下方向に貫通してバイト頭部15に上面
16から螺合される例えば2本のボルト54、54でバ
イト本体14に固定されている。
【0016】また、図5に示すように、固定部53の側
面プレート29の前プレート26側の面の下部には、前
プレート26の外側に突出する皿ネジ状の位置決めボル
ト55が螺合され、図7に示すように、この位置決めボ
ルト55はその頭部55aの側面55bがテーパ状とさ
れ、しかもそのネジ部55cに止めネジ56が側面プレ
ート29の下方から押圧されて抜け防止されている。そ
して、可動部52の前プレート26の下部には、位置決
めボルト55に嵌合可能なU字形の切欠部57が形成さ
れ、この切欠部57は位置決めボルト55の頭部55a
の側面55bに当接する厚み方向の面がテーパ状に形成
されている。また、図6に示すように、固定部53の側
面プレート28の横プレート27側の厚み方向の面の下
部にも、同様に位置決めボルト58と止めネジ56が設
けられ、横プレート27の下部には切欠部59が形成さ
れている。そして、可動プレート部52の天井プレート
30には、可動プレート部52を固定部53の上面53
aに離脱可能に固定するための取付ボルト61が設けら
れている。
【0017】本実施の形態は上述のように構成されてい
るから、バイト本体14のチップ交換をするには、ケー
シング51の天井プレート30の取付ボルト61を外す
ことで、可動プレート部52を外せばよい。チップ交換
後に可動プレート部52を固定部53に装着するには、
前プレート26及び横プレート27の切欠部57、59
をそれぞれ位置決めボルト55、58に嵌合させつつ固
定部53に装着する。その際、各切欠部57、59は厚
み方向の面がテーパ状になっているから、これを各位置
決めボルト55、58の頭部55a、58aの側面55
b、58b(尚、符号58a、58bは図示されていな
い)に当接すれば、可動プレート部52がチップ18に
対して自動的に且つ正確に位置決めされる。この状態
で、取付ボルト61を天井部30を介して固定部53に
螺合すればよい。尚、位置決めボルト55、58を進退
させることで、頭部55a、58aの側面55b、58
bに対する切欠部57、59の当接位置が変化するの
で、隙間23の大きさを調整できる。
【0018】本実施の形態によれば、可動プレート部5
2の着脱操作に際して、天井部30の取付ボルト61を
操作すればよいので、チップ18の切刃側に位置する作
業者の作業が容易であり、しかも可動プレート部52の
位置決め装着を正確にできる。
【0019】次に本発明の第三の実施の形態を図8及び
図9により説明するが、第一の実施の形態と同様の部分
には同一の符号を用いてその説明を省略する。図8は横
切刃と反対側から見たバイトの要部側面図、図9は横切
刃側から見たバイトの要部側面図である。本実施の形態
によるバイト63では、バイト本体14は有蓋四角筒状
のケーシング64、空気増幅器32及び吸気管33の接
続方向と同一方向に延びている。ケーシング64は全体
がバイト本体14に対して着脱するようになっており、
ケーシング64の側面プレート29上に連結板65がボ
ルト66、66で固定され、連結板65の下方はバイト
本体14の底面まで延在している。そして、連結板65
にはバイト頭部15の領域に長手方向にU字状の切欠部
67が形成されている。この切欠部67は厚み方向の面
がテーパ状になっている。また、バイト頭部15の連結
板65に当接する側面15aには、上述の位置決めボル
ト55と同一形状の位置決めボルト55a、55bが上
下方向に並んで螺合状態で保持され、切欠部67と嵌合
するようになっている。
【0020】そのため、切欠部67の上縁部が上部の位
置決めボルト55aにテーパ面同士が当接して係止し、
その下方に位置決めボルト55bが嵌合された状態で、
各位置決めボルト55a、55bが締め付けられること
で、ケーシング64はバイト本体14に固定保持される
ことになる。この状態で前プレート26及び横プレート
27は先端部26a、27aがチップ上面19と所定の
隙間23を以て保持される。また、緩められた位置決め
ボルト55a、55bと切欠部67との相対位置を調整
するために、ケーシング64を上下方向に微小移動させ
て締め込めば、チップ上面19と前プレート26及び横
プレート27との隙間23の大きさを調整できる。
【0021】本実施の形態によれば、位置決めボルト5
5a、55bを緩めるだけでケーシング64を外すこと
ができるから、チップ交換が簡単であり、しかも位置決
めボルト55a、55bと切欠部67との上下方向の相
対位置を調整することでチップ上面19と前及び横プレ
ート26、27との隙間23の大きさを調整できる。ま
た、空気増幅器32はケーシング64の側面プレート2
8の外部に取り付けられていて、ケーシング64の内部
に進入していないから、ケーシング64内の吸気孔48
の空間を広くとることができる。
【0022】図10は第三の実施の形態の変形例を示す
ものであり、この例では、連結板69は固定ボルト6
6、66によってバイト頭部15の側面15aに固定さ
れている。ケーシング70の側面プレート29に当接す
る連結板69の部分には、大径部aを上方に小径部bを
下方に位置するだるま穴71が穿孔され、さらにその上
部にはU字形の切欠部72(だるま穴でもよい)が設け
られ、側面プレート29上には切欠部72及びだるま穴
71に取り外し可能に嵌挿される、位置決めボルト55
と同一形状の位置決めボルト55c、55dが螺合され
ている。また、だるま穴71の小径部bと切欠部72は
厚み方向の面がテーパ状に形成されている。そのため、
ケーシング70をバイト本体14に装着するには、位置
決めボルト55c、55dを連結板69の切欠部72と
だるま穴71にそれぞれ挿入して、位置決めボルト55
dを大径部aから小径部bに位置させるまでケーシング
70を下方移動させて位置決めして、各位置決めボルト
55c,55dを締め込めばよい。また、チップ交換す
るには、各位置決めボルト55c,55dを緩めた状態
で上述の場合と逆の操作をすればよい。また、各位置決
めボルト55c,55dと切欠部72、だるま穴71の
相対位置を調整すれば、隙間23の微調整もできる。
【0023】次に第四の実施の形態を図11乃至図15
により説明するが、第一の実施の形態と同様の部分には
同一の符号を用いてその説明を省略する。図11はバイ
トの要部平面図、図12はバイトを横切刃と反対方向か
ら見た側面図、図13はバイトを前切刃方向からみた側
面図、図14はバイトを横切刃方向から見た側面図、図
15はケーシングとガイド板との係脱構造を示す部分断
面図である。図11及び図12において、バイト頭部1
5の横切刃21と反対側の側面に断面T字形のガイド板
74(ガイド部材)がボルト止めされていて、このガイ
ド板74はケーシング75の天井部30まで垂直に延在
している。略有蓋四角筒状のケーシング75にはガイド
板74に対向する側面プレート29から天井プレート3
0まで断面T字形で直線状の溝部76が形成され、ガイ
ド板74にこの溝部76を摺動可能に嵌合させること
で、ケーシング75がガイド板74に離脱可能に装着さ
れている。
【0024】そして、図11及び図15において、天井
プレート30には溝部76に向けて直線状のガイド溝7
7が形成され、このガイド溝77内に進退可能に係止板
78が装着されている。この係止板78は、進出状態で
ガイド板74に形成された嵌合凹部79に係止され、後
退状態で嵌合凹部79から外れるようになっている。し
かも係止板78にはその進退方向に長穴80が穿孔さ
れ、この長穴80を通して天井プレート30に係止ボル
ト81が螺合されて取り付けられている。そのため、側
面プレート28、29がバイト頭部15の上面16に当
接した状態で、係止板78をガイド板74の嵌合凹部7
9に嵌合させ、係止ボルト81を締め込めば、ケーシン
グ75がバイト本体14に固定保持される。また、チッ
プ交換をする際には、係止ボルト81を緩めて係止板7
8を長穴80に沿って後退させた状態で、ケーシング7
5をガイド板74に沿って引き上げればよい。この場
合、ケーシング75を完全にガイド板74から外した状
態でも、或いは途中まで引き上げた状態でも、チップ交
換作業ができる。
【0025】上述の第四の実施の形態の変形例として、
ガイド板74に進退可能な係止板を取り付け、溝部76
の壁面等に嵌合凹部を形成して係脱可能にしてもよい。
尚、本発明の実施の形態ではバイトを用いたが、バイト
に限定されることなくその他の旋削工具にも本発明を採
用できる。
【0026】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る切屑排出機
構付き旋削工具は、プレートを含むケーシングの可動部
を工具本体に連結された固定部に対して離脱可能に装着
したから、チップ交換に際しては、ケーシングの可動部
を外すかずらすだけで、チップが外部に露出するので容
易且つ迅速にチップ交換ができる。また、可動部と固定
部には、可動部の固定位置をその移動方向に位置調整可
能な固定部材が備えられているから、可動部を固定部材
で位置調整して固定することで、切刃に沿うプレートと
切刃のすくい面との隙間の寸法を調整できるから、切屑
の厚み等に応じた適切な隙間を設定でき、ケーシングを
吸引装置に接続した際、適切な吸引力を隙間に作用させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態によるバイトの要
部平面図である。
【図2】 図1に示すバイトを横切刃の方向から見た側
面図である。
【図3】 図1に示すバイトを前切刃の方向から見た側
面図である。
【図4】 第二の実施の形態によるバイトの要部平面図
である。
【図5】 前切刃方向からみたバイトの要部側面図であ
る。
【図6】 横切刃方向からみたバイトの要部側面図であ
る。
【図7】 位置決めボルトの断面図である。
【図8】 第三の実施の形態によるバイトを横切刃と反
対側から見た要部側面図である。
【図9】 横切刃側から見たバイトの要部側面図であ
る。
【図10】 第三の実施の形態の変形例によるバイト
の、横切刃と反対側から見た側面図である。
【図11】 第四の実施の形態によるバイトの要部平面
図である。
【図12】 バイトを横切刃と反対方向から見た側面図
である。
【図13】 バイトを前切刃方向からみた側面図であ
る。
【図14】 バイトを横切刃方向から見た側面図であ
る。
【図15】 ケーシングとガイド板との係脱構造を示す
部分断面図である。
【図16】 従来のバイトを横切刃方向から見た要部側
面図である。
【図17】 図16に示すバイトの切削状態を示す要部
断面図である。
【符号の説明】
13 バイト 14 バイト本体 18 スローアウェイチップ 20 前切刃 21 横切刃 23 隙間 24、50、64、70、75 ケーシング 26 前プレート 27 横プレート 35、36、37、41、42、43、71 だるま穴 38、39、40、44、45、46 ボルト 57、59、67 切欠部 74 ガイド板 76 溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 太郎 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社筑波製作所内 (72)発明者 福吉 保広 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所内 (72)発明者 田村 啓介 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部が切刃に沿って延在し且つすくい
    面から離間する方向に延びるプレートが設けられたケー
    シングを工具本体に装着してなり、前記切刃で生成され
    た切屑をケーシングを通して排出するようにした切屑排
    出機構付き旋削工具において、前記プレートを含む前記
    ケーシングの可動部を工具本体に連結された固定部に対
    して移動または取り外し可能に装着したことを特徴とす
    る切屑排出機構付き旋削工具。
  2. 【請求項2】 前記可動部と前記固定部には、前記可動
    部の固定位置をその移動方向に位置調整可能な固定部材
    が備えられていることを特徴とする請求項1記載の切屑
    排出機構付き旋削工具。
JP8115597A 1997-03-31 1997-03-31 切屑排出機構付き旋削工具 Withdrawn JPH10277807A (ja)

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JP8115597A JPH10277807A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 切屑排出機構付き旋削工具

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JP (1) JPH10277807A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010120156A (ja) * 2008-10-24 2010-06-03 Murata Machinery Ltd 切粉案内具付き工具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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