JPH10277690A - ねじ部材の頭部の成形方法 - Google Patents

ねじ部材の頭部の成形方法

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JPH10277690A
JPH10277690A JP9815897A JP9815897A JPH10277690A JP H10277690 A JPH10277690 A JP H10277690A JP 9815897 A JP9815897 A JP 9815897A JP 9815897 A JP9815897 A JP 9815897A JP H10277690 A JPH10277690 A JP H10277690A
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JP
Japan
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wire
wire rod
forging
cut
die
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JP9815897A
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English (en)
Inventor
Katsura Yanagisawa
桂 柳沢
Motoya Saito
元哉 斉藤
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Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線材の曲がり矯正を確実に行えて品質の安定
化及び生産性の向上を図ることができるねじ部材の頭部
の成形方法を提供する。 【解決手段】 線材矯正ローラー部5での線材2矯正に
先立って線材2を高周波誘導加熱17により約400℃
に加熱する。このため、線材矯正ローラー部5におい
て、線材2の曲がりが十分矯正されるので、第1、第2
のパンチ14,15による切断された線材2′の端部の
挿入叩打に際し、切断された線材2′に曲がりが残され
ていないことにより切断された線材2′がダイス16を
かじるようなことがない。このため、ダイス16の損傷
が抑えられてダイス16、ひいては装置の長寿命化を図
ることができる。また、ダイス16の交換頻度が少なく
なってねじ部材10の成形作業の中断が抑制されること
となり、生産性の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじ、ボルト等の
ねじ部材の頭部の成形方法に係り、特に鍛造加工を用い
たねじ部材の頭部の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねじ、ボルト等のねじ部材の頭部
を鍛造により成形するねじ部材の頭部の成形方法として
は、まず、材料台にコイル状に巻かれた線材の一端側を
矯正ローラー部及び線材送りローラー部を通して鍛造成
形装置に供給し、該鍛造成形装置で前記線材を一定寸法
に切断すると共に、切断と同時に、切断された線材の端
部をパンチにて前記鍛造成形装置内に備えた金型(ダイ
ス)に挿入叩打すると同時に予備成形し、さらに隣接す
る別のパンチにて連続して叩打することにより、切断さ
れた線材の一端にねじ部材の頭部を成形するのが一般的
である。
【0003】なお、前記鍛造としては、常温で行う冷間
鍛造、材料を加熱して行う温間鍛造、及び再結晶温度以
上、固相線以下(鋼材の場合、一般的に1200℃〜1280
℃)の高温に材料を加熱して行う熱間鍛造に、大略分類
されるが、これらは成形する形状や材料特性によって使
い分けられている。
【0004】ここで、冷間鍛造を用いたねじ部材の頭部
の成形方法の従来の一例を図2に基づいて、以下に、説
明する。図2は、前記成形方法が用いられるねじ部材頭
部成形装置1を模式的に示している。このねじ部材頭部
成形装置1は、コイル状に巻かれた線材2を保持する材
料台3と、線材2を鍛造成形する鍛造成形装置4と、材
料台3と鍛造成形装置4との間に、この順に配置された
線材矯正ローラー部5及び線材送りローラー部6とから
大略構成されている。
【0005】材料台3は、図示しない材料台本体に回動
可能に支持された軸7と、この軸7に略十字形になるよ
うに取り付けられた4本の腕部8と、腕部8に固着され
て線材2を巻回するリング部9とから大略構成されてい
る。リング部9には、ねじ部材10の軸径にほぼ等しい
径の線材2が引き出し可能に巻かれている。リング部9
に巻かれた線材2の一端部は、矢印A方向に引き出さ
れ、線材矯正ローラー部5及び線材送りローラー部6を
通して鍛造成形装置4に案内されている。
【0006】線材矯正ローラー部5は、相対向して配置
された複数対(図2には3対である場合を示す。)の矯
正用ローラー5a,5bを有しており、対をなす矯正用
ローラー5a,5b間に線材2を通して線材2の曲がり
を矯正する。線材送りローラー部6は、相対向して配置
された一対の送り用ローラー6a,6bを有し、対をな
す送り用ローラー6a,6bのうち一方(図2では図面
した側の送り用ローラー6a)が矢印A方向に回転する
ことにより、線材2を鍛造成形装置4に送るようにして
いる。
【0007】鍛造成形装置4は、線材2の端部を支持す
る支持棒11を固定した基台12と、支持棒11に支持
された線材2を所定寸法に切断するカッター13と、互
いに隣接して配置された第1、第2のパンチ14,15
と、ねじ部材10に沿う形状のキャビティ16aを形成
したダイス(金型)16とから大略構成されている。
【0008】このねじ部材頭部成形装置1では、材料台
3にコイル状に巻かれた線材2の一端側を線材矯正ロー
ラー部5を通して常温で矯正した後、線材送りローラー
部6を通して鍛造成形装置4に供給し、カッター13で
線材2を一定寸法に切断すると共に、切断と同時に、切
断された線材2′の端部を第1のパンチ14にてダイス
16に挿入叩打すると同時に予備成形し、さらに隣接す
る第2のパンチ15にて連続して叩打することにより、
切断された線材2′の一端にねじ部材10の頭部10a
を成形するようにしている。
【0009】なお、温間鍛造または熱間鍛造を用いたね
じ部材の頭部の成形方法では、鍛造成形装置4に設けら
れる加熱素子(図示省略)により線材2を加熱する工程
が付加されることが上述した冷間鍛造を用いた成形方法
と異なっており、他の工程は上述した冷間鍛造を用いた
成形方法と同様に行われることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、線材矯正ローラー部5を通した線材2の矯
正は、常温で行われるため、線材2の曲がりが良好には
矯正できないというのが実情であった。特に線材2がチ
タン合金等の高張力材料製である場合、線材2の曲がり
の矯正を完全には行えなかった。そして、切断された線
材2′に曲がりが残った状態で切断された線材2′の端
部を第1、第2のパンチ14,15にてダイス16に挿
入叩打することになるため、ダイス16の入口部分がか
じられる等の事態が発生し、ダイス16の寿命が短くな
る。このため、ダイス16の交換頻度が高くなってねじ
部材10の成形作業が中断されて生産性が悪化し、その
分、コストが多くかかってしまうことになるという問題
点があった。また、切断された線材2′に曲がりが残っ
た状態で切断された線材2′の端部を第1、第2のパン
チ14,15にてダイス16に挿入叩打するので、ねじ
部材10の品質低下を招きやすく、これに対処するため
の品質の安定化対策が必要となり、その分、さらに生産
性が低下する虞があった。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、線材の曲がり矯正を確実に行えて品質の安定化及び
生産性の向上を図ることができるねじ部材の頭部の成形
方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
コイル状に巻かれている線材を線材矯正ローラー部を通
して線材の曲がりを矯正した後に、鍛造成形装置に供給
し、該鍛造成形装置で前記線材を一定寸法に切断し、切
断された線材を前記鍛造成形装置の圧造部で鍛造するこ
とにより前記切断された線材の一端にねじ部材の頭部を
成形する方法であって、前記線材矯正ローラー部での線
材矯正に先立って前記線材を加熱手段により所定温度に
加熱する工程を有することを特徴とする。請求項2記載
の発明は、請求項1記載の構成において、加熱手段が高
周波誘導加熱であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態のね
じ部材の頭部の成形方法を図1に基づいて説明する。な
お、図2に示す部材、部分と同等の部材、部分について
は同等の符号で示し、その説明は適宜省略する。
【0014】図1に示すねじ部材頭部成形装置1は、材
料台3と線材矯正ローラー部5との間で、線材矯正ロー
ラー部5の近傍部分に、高周波誘導加熱(加熱手段)1
7を備えたものになっている。図1中、18は高周波誘
導加熱17に用いられるコイルを示す。高周波誘導加熱
17は、コイル18中に線材2を通過させて線材矯正ロ
ーラー部5に案内すると共に、線材2を所定温度(本実
施の形態では約400℃)に加熱するようにしている。
なお、本実施の形態では、第1、第2のパンチ14,1
5及びダイス16により圧造部を構成している。
【0015】このねじ部材頭部成形装置1では、次のよ
うにしてねじ部材10の頭部の成形を行っている。ま
ず、材料台3にコイル状に巻かれた線材2の一端側は、
高周波誘導加熱17に送られて加熱されて約400℃に
される(線材矯正ローラー部での線材矯正に先立って線
材を加熱手段により所定温度に加熱する工程)。次に、
約400℃にされた線材2の一端側は線材矯正ローラー
部5に供給されて曲がりが矯正される。この際、線材2
は約400℃に加熱されているので、適正に矯正される
ことになる。このため、常温で矯正を行う上述した従来
技術では、線材2の曲がり矯正が不十分になることがあ
ったが、このような不具合を解消できることになる。
【0016】続いて、曲がり矯正が適正に行われた線材
2の一端側が線材送りローラー部6を通して鍛造成形装
置4に供給される。そして、カッター13で一定寸法に
切断されると共に、切断と同時に、切断された線材2′
の端部を第1のパンチ14にてダイス16に挿入叩打す
ると同時に予備成形し、さらに隣接する第2のパンチ1
5にて連続して叩打することにより、切断された線材
2′の一端にねじ部材10の頭部10aを成形する。上
述した第1、第2のパンチ14,15による線材2の端
部の挿入叩打に際し、切断された線材2′は上述したよ
うに曲がり矯正が適正に行われているため、切断された
線材2′がダイス16をかじるようなことがない。
【0017】このため、ダイス16の損傷が抑えられて
ダイス16、ひいては装置の長寿命化を図ることができ
る。また、ダイス16の交換頻度が少なくなってねじ部
材10の成形作業の中断が抑制されることとなり、生産
性の向上を図ることができる。さらに、ダイス16の交
換頻度が少なくなることにより、ねじ部材10の品質の
安定化を図ることができる。また、切断された線材2′
に曲がりが残されていない状態で切断された線材2′の
端部を第1、第2のパンチ14,15にてダイス16に
挿入叩打するので、品質の優れたねじ部材10の頭部1
0aが得られ、ねじ部材10の品質の安定化を更に向上
できることになる。
【0018】上述したように線材矯正ローラー部5での
線材2の曲がり矯正に先立って線材2を約400℃に加
熱しているので、線材2がチタン合金等の高張力材料製
であっても、線材2の曲がり矯正を完全に果たすことが
できる。
【0019】本実施の形態では、加熱手段を高周波誘導
加熱17としているので、加熱の応答速度が早くて線材
2を迅速に加熱することができ、生産性の向上を図るこ
とができる。なお、加熱手段は、高周波誘導加熱17に
限定されるものではなく、例えばニクロム線等を用いた
ヒーターであってもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は、線材矯正ローラー部での線材
矯正に先立って線材を加熱手段により所定温度に加熱す
るので、線材矯正ローラー部において、線材の曲がりを
十分矯正することができる。このため、鍛造成形装置の
圧造部での挿入叩打等の鍛造時に線材が金型等の圧造部
の一部をかじるようなことが抑制され、圧造部ひいては
装置の長寿命化を図ることができると共に、装置の長寿
命化に伴い生産性の向上を図ることができる。さらに、
圧造部の継続使用が可能になり、ねじ部材の品質の安定
化を図ることができる。また、線材に曲がりが残されて
いない状態で圧造部で鍛造が行われるので、品質の優れ
たねじ部材の頭部が得られ、ねじ部材の品質の安定化を
更に向上できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に用いられるねじ部材頭
部成形装置を模式的に示す図である。
【図2】従来の一例に用いられるねじ部材頭部成形装置
を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 ねじ部材頭部成形装置 2 線材 2′ 切断された線材 4 鍛造成形装置 10 ねじ部材 10a頭部 14,15 第1、第2のパンチ 16 ダイス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル状に巻かれている線材を線材矯正
    ローラー部を通して線材の曲がりを矯正した後に、鍛造
    成形装置に供給し、該鍛造成形装置で前記線材を一定寸
    法に切断し、切断された線材を前記鍛造成形装置の圧造
    部で鍛造することにより前記切断された線材の一端にね
    じ部材の頭部を成形する方法であって、前記線材矯正ロ
    ーラー部での線材矯正に先立って前記線材を加熱手段に
    より所定温度に加熱する工程を有することを特徴とする
    ねじ部材の頭部の成形方法。
  2. 【請求項2】 加熱手段は高周波誘導加熱であることを
    特徴とする請求項1記載のねじ部材の頭部の成形方法。
JP9815897A 1997-04-01 1997-04-01 ねじ部材の頭部の成形方法 Pending JPH10277690A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109622814A (zh) * 2018-12-05 2019-04-16 蒋家林 一种轨道交通用金属丝的调直缠绕装置

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