JPH10277286A - 洗浄機及び洗浄方法 - Google Patents

洗浄機及び洗浄方法

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JPH10277286A
JPH10277286A JP9088310A JP8831097A JPH10277286A JP H10277286 A JPH10277286 A JP H10277286A JP 9088310 A JP9088310 A JP 9088310A JP 8831097 A JP8831097 A JP 8831097A JP H10277286 A JPH10277286 A JP H10277286A
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JP
Japan
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cleaning
closed container
washing
container
washing machine
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JP9088310A
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Inventor
Kinsuke Yamawaki
金助 山脇
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Individual
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄効果を高めるとともに洗剤を使用せずに
環境保護に寄与できる洗浄機及び洗浄方法を提供する。 【解決手段】 洗浄物18及び水20を入れて密閉する
密閉容器14と、密閉容器14を往復運動させる往復運
動手段16とから構成し、密閉容器14内で洗浄物18
を往復運動させて洗浄物18を洗浄できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣服等を洗浄する
洗浄機及び洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、衣服等の洗浄物は、通常、洗
浄機によって洗浄されている。図12に洗浄機の一例と
して、洗濯機(洗浄機)1を示す。この洗濯機1は、洗
浄槽2内に洗浄物、水及び洗剤を入れ、図示しないモー
ターによって回動翼3を回動させることにより、洗浄物
を洗浄できるようにされている。すなわち、このような
洗濯機1は、洗浄槽2を固定しておき、洗浄槽2内で回
動翼3を回動させる構造である。また、このような洗濯
機1を使用した洗浄方法は、洗剤を使用して洗浄物を洗
浄する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような洗
濯機1によれば、回動翼3を回動させて洗浄するため、
洗浄物は単に回動運動するだけであり、高い洗浄効果は
得られなかった。また、必ず洗剤が必要となるため、洗
剤コストが必要となるばかりでなく、環境汚染の原因と
なっていた。また、洗剤を使用して洗浄した場合には、
洗剤を濯ぎ流す濯ぎ工程が必要となり、洗浄に長時間か
かった。
【0004】そこで、本発明者は、このような課題を解
決するべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る洗浄機の要
旨とするところは、洗浄物及び洗浄液を入れる蓋付きの
密閉容器と、該密閉容器内で該洗浄物を往復運動させる
往復運動手段とから構成され、該洗浄物を洗浄液中で往
復運動させることにより該洗浄物を洗浄し得ることにあ
る。
【0006】このような本発明に係る洗浄機は、洗浄物
を洗浄液中で往復運動させる洗浄機であり、従来のよう
な洗浄物を回動運動させて洗浄する洗浄機とは、全く異
なる洗浄機である。洗浄物を洗浄液中で往復運動させる
洗浄機であるため、もみ洗いや押し洗い程度の洗浄効果
を奏することが可能となる。ここで、洗浄液とは、水や
アルコールのような、洗浄するための液体をいい、洗浄
液に付加的に入れて使用する洗剤とは異なる。
【0007】また、本発明に係る洗浄機の要旨とすると
ころは、前記洗浄機において、前記往復運動手段が前記
密閉容器を略直線方向に所定の振動数で往復運動させる
ことにより、前記洗浄物が該密閉容器内で往復運動させ
られることにある。
【0008】このような本発明に係る洗浄機は、密閉容
器自体を往復運動させる構造であり、従来の洗浄機よう
な洗浄槽内で回動翼を回動させる構造とは、全く異なる
洗浄機である。密閉容器自体を往復運動させる構造であ
るため、コンパクトな構造にすることが可能となる。ま
た、往復運動手段を密閉容器の外部に備えることがで
き、モーターに洗浄液が付着するのを防止することが可
能となる。
【0009】また、本発明に係る洗浄機の要旨とすると
ころは、前記洗浄機において、前記密閉容器を往復運動
させることにより、該密閉容器内に洗浄液の泡を発生さ
せることにある。
【0010】このような本発明に係る洗浄機は、密閉容
器を往復運動させることにより、密閉容器内に洗浄液の
泡が発生させられる。洗浄液の泡が発生させられると、
洗浄液の泡が割れて超音波が発生させられる。洗浄液の
泡が割れて超音波が発生させられることにより、超音波
洗浄が行われる。
【0011】次に、本発明に係る洗浄方法の要旨とする
ところは、密閉容器に洗浄物及び洗浄液を入れておき、
往復運動手段によって該密閉容器内の洗浄物を洗浄液中
で往復運動させることにより、該洗浄物を洗浄すること
にある。
【0012】このような本発明に係る洗浄方法は、洗浄
物を密閉容器内で往復運動させることにより、洗浄物が
密閉容器の内壁の一方に当てられて離隔させられた後、
内壁の他方に当てられる作用が繰り返される。洗浄物が
密閉容器の内壁の一方に当てられた後、離隔させられ、
内壁の他方に当てられる作用が繰り返されることによ
り、洗浄物に付加される圧力が大小に変化する。洗浄物
に付加される圧力が大小に変化することにより、洗浄液
が洗浄物の繊維目を通りやすくなり、洗浄効果が高めら
れる。また、洗浄物は慣性力によって密閉容器よりも遅
れて移動し、密閉容器の底面上を摺動することとなる。
洗浄物が密閉容器の底面上を摺動することにより、擦り
洗いのような洗浄効果が得られる。
【0013】また、本発明に係る洗浄方法の要旨とする
ところは、前記洗浄方法において、前記密閉容器内に洗
浄物及び洗浄液のみを入れ、洗剤を使用しないことにあ
る。
【0014】このような本発明に係る洗浄方法は、洗浄
物及び洗浄液のみによって洗浄物を洗浄する方法であ
り、排水による環境破壊等の洗剤を使用する洗浄方法の
不具合を無くすことを目的とする洗浄方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る洗浄機及び洗
浄方法の実施の形態について、図面に基づいて詳しく説
明する。
【0016】図1において、符号10は本発明に係る洗
浄機である。この洗浄機10は、蓋12を有する円筒状
の密閉容器14と、密閉容器14を直線方向に所定の振
動数で往復運動させる往復運動手段16とから構成さ
れ、密閉容器14内に洗浄物18及び水(洗浄液)20
を入れて往復運動させることにより洗浄物18を洗浄し
得ることを特徴とする洗浄機である。
【0017】密閉容器14は、図2に示すように、固定
金具21を解除させ、蓋12を開けることにより、洗浄
物18及び水20を入れることができるようにされてい
る。なお、密閉容器14の開口部15には、蓋12を密
着させて密閉させるためのパッキン17が備えられてい
る。また、密閉容器14の底部には、排水孔22が設け
られており、栓24によって閉鎖されている。この栓2
4を抜くことにより、密閉容器14内の水を排水管24
を介して、本体26の外部へ排出できる。
【0018】往復運動手段16は、密閉容器14の運動
方向を直線方向に規制する直線運動手段28と、密閉容
器14に直線運動の駆動力を付与する駆動手段30とか
ら構成されている。直線運動手段28は、本体29に固
定された支持部材31と、この支持部材31によって支
持され、支持部材31に対して密閉容器14の長手方向
に摺動する摺動棒32とから構成されている。また、駆
動手段30は、密閉容器14の底部にピン34によって
連結されたロッド36と、ロッド36がピン38によっ
て連結された回転板40と、回転板40を回転させるモ
ーター42とから構成されている。すなわち、モーター
42によって回転板40が回転することにより、ロッド
36が密閉容器14を長手方向に往復摺動させるように
構成されている。なお、ロッド36等を密閉容器14か
ら取り外し、密閉容器14を摺動棒32のまわりに回動
させ、遠心力によって水を外部に押し出して脱水できる
ように構成しても良い。
【0019】このような構成から成る洗浄機10は、ま
ず、固定金具21が解除されて、蓋12が開けられ、密
閉容器14内に洗浄物18及び水20が入れられる。密
閉容器14内に洗浄物18及び水20が入れられると、
蓋12が閉められて固定金具21によって固定され、密
閉容器14が密閉される。なお、水20の量は、洗浄物
18が略完全に浸かるとともに、密閉容器14内の上部
に空気層21が生じる程度であることが好ましい。
【0020】次に、図示しない手動スイッチ又はタイマ
ースイッチが入れられ、モーター42が回転駆動させら
れる。モーター42が回転駆動させられると、回転板4
0が回転させられ、ロッド36が往復揺動させられる。
ロッド36が往復揺動させられることにより、密閉容器
14及び摺動棒32が支持部材31に対して往復摺動さ
せられる。
【0021】密閉容器14が往復摺動させられることに
より、密閉容器14から洗浄物18への圧力及び洗浄物
18自身の慣性力の作用により、洗浄物18は密閉容器
14内の水20の中で、攪拌往復運動させられる。ここ
で、攪拌往復運動とは、洗浄物18と水20とが混ざり
合いつつ、共に往復運動することをいう。洗浄物18が
攪拌往復運動させられることにより、洗浄物18と水2
0とが混合又は攪拌され、洗浄物18が水20によって
洗浄させられる。
【0022】ここで、モーター42の回転速度は特に限
定されないが、水20による泡44が生じる程度に、密
閉容器14を所定の振動数で往復摺動させることが望ま
しい。水20による泡44が生じた場合には、その泡は
瞬時に割れるため、超音波が生じて、洗浄効果が高めら
れるからである。
【0023】なお、本発明の洗浄機10による洗浄方法
は、密閉容器14内に洗剤の泡が生じて密閉容器14内
に充満してしまい、水20の移動が困難にならないよう
に、水20のみを使用する洗浄方法である。しかし、泡
の生じない洗剤であれば、洗剤の泡が生じて密閉容器1
4内に充満することがないため、使用してもよい。ま
た、洗浄物18の往復運動の妨げとならない程度に泡が
生じる洗剤であれば、使用しても良い。
【0024】このような洗浄機10によれば、従来の洗
浄機のような、洗浄槽内の回動翼を回動させて洗浄する
構造ではなく、密閉容器14を往復運動させることによ
って洗浄物18を水20内で往復移動させつつ洗浄する
構造であるため、従来にはなかった高い洗浄効果が得ら
れる。例えば、もみ洗いや押し洗い程度の高い洗浄効果
が得られる。
【0025】また、本発明の洗浄機10によれば、洗浄
物18を入れる密閉容器14自体を往復運動させる構造
であり、従来の洗浄機ように、洗浄槽内に回動翼を備え
る必要はない。このため、密閉容器14の構造が従来の
洗浄槽に比して、コンパクトな構造になり、コストの低
減を図ることができる。また、往復運動手段16を、水
20を入れる密閉容器14の外部に備えることができ、
モーター42に水20が付着するのを防止して、モータ
ー42の寿命を高めることができる。
【0026】また、本発明の洗浄機10によれば、所定
の振動数で密閉容器14を往復運動させて、密閉容器1
4内の水20に泡44を生じさせることにより、泡44
が割れることによる超音波を生じさせることもできる。
このため、超音波洗浄による高い洗浄効果が得られる。
【0027】次に、本発明の洗浄機10を使用した本発
明の洗浄方法によれば、密閉容器14に洗浄物18及び
水20を入れておき、密閉容器14を往復運動させて、
洗浄物18を水20内で攪拌往復運動させることによ
り、洗浄物18を洗浄することができる。このため、従
来の洗浄機に比して、もみ洗い又は押し洗い程度の高い
洗浄効果が得られる。
【0028】また、本発明の洗浄方法によれば、密閉容
器14内に洗浄物18及び水20のみを入れ、洗剤を使
用しないで洗浄物18を洗浄できる。このため、洗剤の
コストを無くすことができる。また、洗剤を外部へ放出
することがなく、環境保護に寄与することができる。さ
らに、洗剤を流す濯ぎ工程が不要となり、洗浄時間の短
縮化を図ることができる。
【0029】また、本発明の洗浄方法によれば、洗剤を
使用した場合であっても、泡の生じない洗剤を使用する
ことにより、洗剤の泡が密閉容器14内に充満するのを
防止して、洗浄物18を密閉容器14内の水20の中
で、攪拌往復運動させて洗浄することができる。
【0030】以上、本発明の実施の一形態について説明
したが、本発明に係る洗浄機及び洗浄方法は、その他の
態様でも実施し得るものである。
【0031】例えば、本発明に係る洗浄機10の密閉容
器は、図3に示すような密閉容器46であっても良い。
この密閉容器46は、内壁48の底が波目状に構成され
ている。このような密閉容器46によれば、洗浄物18
を波目状の内壁48に沿って往復摺動させることによ
り、洗浄効果を高めることができる。
【0032】また、本発明に係る洗浄機の密閉容器及び
往復運動手段は、図4に示すような密閉容器122及び
往復運動手段124であっても良い。密閉容器122は
鉄材から構成され、往復運動手段124は密閉容器12
2の周囲に配したソレノイド126及び密閉容器122
に付勢力を与えるバネ128から構成されている。この
ソレノイド126に電流を流すことによって、密閉容器
122を、バネ128の付勢力に抗して摺動させること
ができるようにされている。このように密閉容器122
自体に磁力を与えて摺動させる構成とすることにより、
全体の構成をコンパクトにすることができる。
【0033】また、本発明に係る洗浄機の密閉容器及び
往復運動手段は、図5に示すような密閉容器50及び往
復運動手段52であっても良い。密閉容器50は、略楕
円形状をなし、円板形状の蓋54が螺入されて密閉され
るようにされている。また、往復運動手段52は、図示
しないモーターによって回転軸56を回転させ、この回
転軸56に偏心して固定された円板58をスロット60
に摺動させつつ回転させることにより、スロット60を
スライド62に対して摺動させつつ、スライド62及び
摺動棒32をスロット60の摺動方向と垂直方向に摺動
させ、密閉容器50を直線方向に往復運動させることが
できるように構成されている。このような密閉容器50
及び往復運動手段52を備えた洗浄機であっても、密閉
容器50内に洗浄物18及び水20を入れて往復運動さ
せることにより洗浄物10を効果的に洗浄することがで
きる。
【0034】また、本発明に係る洗浄機の密閉容器及び
往復運動手段は、図6に示すような密閉容器64及び往
復運動手段66であっても良い。密閉容器64は、内壁
に沿って上下に摺動可能な容器68が備えられている。
この容器68は、複数の孔70が設けられており、中に
洗浄物を入れておくことにより、水を孔70から循環さ
せることができるようにされている。また、往復運動手
段66は、密閉容器64に固定され、回動軸72のまわ
りに回動可能な梃子74と、回転軸76のまわりに回転
し、梃子74を押し上げるカム78と、梃子74の回動
を止めるストッパー80とから構成されている。ストッ
パー80には、弾性を有するゴム板82が、梃子74に
は、弾性を有するゴム板84が備えられており、両者の
衝撃を緩和できるようにされている。
【0035】このような密閉容器64及び往復運動手段
66は、カム78を回転させることにより、密閉容器6
4を回動軸72のまわりに回動させ、密閉容器64から
容器68への圧力及び容器68自体の慣性力の相互作用
によって、容器68が密閉容器64に対して往復摺動さ
せられる。容器68が密閉容器64に対して往復摺動さ
せられることにより、容器68内の洗浄物が洗浄され
る。
【0036】また、本発明に係る洗浄機の密閉容器及び
往復運動手段は、図7に示すような密閉容器86及び往
復運動手段88であっても良い。密閉容器86の内部に
は、摺動棒90上に固定された容器92を備えており、
この容器92を水平方向に往復運動させることにより、
容器92内の洗浄物94を洗浄できるように構成されて
いる。なお、密閉容器86の蓋96は、摘子98を捻じ
ることにより、内蓋100を開口部102周辺内壁に密
着させて密閉できるようにされている。また、往復運動
手段88は、摺動棒90に固定された鉄心104の周囲
にコイル106が備えられ、コイル106に電流を流す
ことにより、鉄心104が磁力によってバネ108側へ
移動し、コイル106への電流を止めることにより鉄心
104がバネ108の付勢力によって鉄心104が反対
側へ移動し、容器92の固定された摺動棒90を往復摺
動させるように構成されている。なお、容器92には、
複数の孔110が備えられており、水が容器92の内外
を循環し得るようにされている。
【0037】このような密閉容器86及び往復運動手段
88によっても、洗浄物94を往復運動させることによ
って、容器92を洗浄物94を水中で往復運動させて、
洗浄物94の洗浄を行うことができる。すなわち、本発
明このような密閉容器86及び往復運動手段88によれ
ば、密閉容器86自体は往復運動させずに、容器92を
往復運動させて、洗浄物94を水中で往復運動させるこ
とができる。
【0038】次に、本発明に係る洗浄機の密閉容器は、
図8に示すような密閉容器112であっても良い。この
密閉容器112は、斜め方向の側壁114を備えてお
り、密閉容器112を一方向に摺動させることにより、
洗浄物116を側壁114に当てた後側壁に沿って上昇
させ、逆方向に摺動させることにより、天井118に沿
って移動させて他方の側壁114に当てた後、その側壁
114に沿って下降させることができる。すなわち、洗
浄物116を密閉容器112内で回動運動させることに
より、洗浄物116の洗浄効果を高めることができる。
なお、この密閉容器112を往復運動させる往復運動手
段は特に限定されない。
【0039】次に、本発明の洗浄機10の密閉容器14
において、図9に示すように、中空部上方付近に抵抗部
材120を掛け渡して備えても良い。この抵抗部材12
0は、密閉容器14を摺動させた時に、密閉容器14内
の水20に対して抵抗力を付加して水20を強制的に移
動させ得るように備えられている。このような抵抗部材
120を備えることにより、密閉容器14が摺動させら
れた時には、水20が早期に移動させられる一方で、洗
浄物18は慣性力によって遅れて移動させられる。この
ため、洗浄物18を水20に対して滑らせることによ
り、洗浄物18に対する水20の循環を向上させ、洗浄
効果をより高めることができる。
【0040】次に、本発明の洗浄機は、図10に示すよ
うな実施形態であっても良い。この実施形態は、密閉容
器130を回動軸132のまわりに往復回動させて、密
閉容器130内の洗浄物134を洗浄するとともに、密
閉容器130を回動軸132のまわりに回転させて脱水
できるようにされている。洗浄する時には、密閉容器1
30が数十度程度の所定角度ずつ往復回動させられて、
密閉容器130内の洗浄物134が水136の中で往復
運動させられることにより、洗浄物134が洗浄され
る。また、密閉容器130の内側には、複数の孔138
を設けた容器140が備えられており、栓142を開放
させて密閉容器130を回転させることにより、水13
6が遠心力によって排水孔144から外部へ排出させら
れ、容器140内の洗浄物134が脱水される。なお、
このような実施形態において、密閉容器130を往復回
動させる手段及び回転させる手段は特に限定されず、ソ
レノイド、モーター、油圧シリンダー又は空圧シリンダ
ーのいずれを使用したものであっても良い。
【0041】次に、本発明に係る洗浄機において、図1
1に示すように、浄化装置144を備えた洗浄機146
であっても良い。このような洗浄機146によれば、浄
化装置144へ排液し、浄化装置144から給液しつ
つ、洗浄機146によって洗浄物を洗浄することができ
る。このため、給液、洗浄、排液、及び脱液の一連過程
が1回又は複数回行われた後乾燥が行われる工程におい
て、給液、洗浄及び排液を同時にすることにより、洗
浄、脱液及び乾燥のみの工程とすることができ、洗浄作
業の効率化を図ることができる。また、浄化装置144
として、浴槽に通常使用されているような、質及び量等
の点から浄化能力の高い浄化装置を使用することによ
り、洗浄効果をより高めることができる。
【0042】以上、本発明に係る洗浄機及び洗浄方法の
実施の形態について、図面に基づいて種々説明したが、
図示したものに限定されるものではない。
【0043】例えば、本発明の洗浄機及び洗浄方法の洗
浄対象物は、衣服、服飾品、靴、袋、床敷物、寝具、カ
ーテン、又は室内装飾品等、特に限定されない。また、
往復運動させても破損しないような部品であっても良
い。また、本発明の洗浄機の密閉容器の形状又は構造
は、上述のものに限定されることはない。例えば、その
形状は、球体、回転楕円体、矩形柱、又は円弧状管体等
特に限定されない。また、密閉するための構造も限定さ
れず、例えば、密閉容器内の圧力を減少させて、蓋を密
着させる構造であっても良い。
【0044】また、本発明の洗浄機の往復運動手段は、
上述のものに限定されず、油圧回路や空圧回路を利用し
たものであっても良い。例えば、流体をシリンダへ送る
ことによりシリンダのピストンが摺動する構造を利用し
て、密閉容器が摺動する構造としても良い。また、往復
運動の方向も上下、平行、又は円弧等、特に限定され
ず、往復運動のピッチも特に限定されない。
【0045】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を
加えた態様で実施できるものである。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る洗浄機によれば、洗浄物を
洗浄液中で往復運動させることができるため、従来のよ
うな洗浄物を単に回動運動させて洗浄する洗浄機と異な
り、もみ洗いや押し洗い程度の高い洗浄効果を得ること
ができる。このため、洗浄時間の低減をも図ることがで
きる。また、洗浄物を往復運動させて洗浄させるため、
洗浄物が絡まることがなく、洗浄物が破損するのを防止
するという点からも、洗浄効果を高めることができる。
また、洗浄物を水の中で往復運動させることによって洗
浄できるため、洗剤を使用する必要がなく、環境保護に
寄与することができる。
【0047】また、往復運動手段が密閉容器を略直線方
向に所定の振動数で往復運動させることにより、洗浄物
が密閉容器内で往復運動させられることを特徴とする本
発明の洗浄機によれば、従来の洗浄槽内で回動翼を回動
させる構造と異なり、密閉容器自体を往復運動させる構
造であるため、全体としてコンパクトな構造にすること
ができる。このため、製造コスト及び製造工数の低減を
図ることができる。また、往復運動手段を密閉容器の外
部に備えることができるため、モーターに洗浄液が付着
するのを防止してモーター等の寿命を高めることができ
る。
【0048】また、密閉容器を往復運動させることによ
り、密閉容器内に洗浄液の泡を発生させることを特徴と
する本発明の洗浄機によれば、洗浄液の泡が発生させら
れるとともに洗浄液の泡が割れることによって超音波を
発生させることができる。このため、超音波洗浄によっ
て洗浄物を洗浄することができ、洗浄効果をより高める
ことができる。
【0049】次に、本発明に係る洗浄方法によれば、洗
浄物を密閉容器の内壁の一方に当てて離隔させた後、内
壁の他方に当てる作用を繰り返すことにより、洗浄液が
洗浄物の繊維目を通りやすくなるようにして、洗浄効果
をより高めることができる。また、洗浄物を密閉容器の
底面上を摺動させることにより、擦り洗いのような洗浄
効果を得ることができる。
【0050】また、密閉容器内に洗浄物及び洗浄液のみ
を入れ、洗剤を使用しないことを特徴とする本発明の洗
浄方法によれば、密閉容器内に洗浄物及び洗浄液のみを
入れ、洗剤を使用しないで洗浄物を洗浄できる。このた
め、洗剤のコストを無くすことができる。また、洗剤を
外部へ放出することがなく、環境保護に寄与することが
できる。さらに、洗剤を流す濯ぎ工程が不要となり、洗
浄時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄機を示す正面断面図である。
【図2】図1に示す洗浄機の密閉容器を示す平面図であ
る。
【図3】本発明に係る洗浄機の密閉容器の他の実施形態
を示す正面断面図である。
【図4】本発明に係る洗浄機の密閉容器及び往復運動手
段の更に他の実施形態を示す平面図である。
【図5】本発明に係る洗浄機の密閉容器及び往復運動手
段の更に他の実施形態を示す平面図である。
【図6】本発明に係る洗浄機の密閉容器及び往復運動手
段の更に他の実施形態を示す正面断面図である。
【図7】本発明に係る洗浄機の密閉容器及び往復運動手
段の更に他の実施形態を示す正面断面図である。
【図8】本発明に係る洗浄機の密閉容器の更に他の実施
形態を示す正面断面図である。
【図9】本発明に係る洗浄機の密閉容器の更に他の実施
形態を示す正面断面図である。
【図10】本発明に係る洗浄機の密閉容器の更に他の実
施形態を示す正面断面図である。
【図11】本発明に係る洗浄機の更に他の実施形態を示
す正面断面図である。
【図12】従来の洗浄機を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,146;洗浄機 12;蓋 14,46,50,64,86,112,122,13
0;密閉容器 16,52,66,88,124;往復運動手段 18,94,116,134;洗浄物 20;水(洗浄液)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄物及び洗浄液を入れる蓋付きの密閉
    容器と、該密閉容器内で該洗浄物を往復運動させる往復
    運動手段とから構成され、該洗浄物を洗浄液中で往復運
    動させることにより該洗浄物を洗浄し得ることを特徴と
    する洗浄機。
  2. 【請求項2】 前記往復運動手段が前記密閉容器を略直
    線方向に所定の振動数で往復運動させることにより、前
    記洗浄物が該密閉容器内で往復運動させられることを特
    徴とする請求項1に記載する洗浄機。
  3. 【請求項3】 前記密閉容器を往復運動させることによ
    り、該密閉容器内に洗浄液の泡を発生させることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載する洗浄機。
  4. 【請求項4】 密閉容器に洗浄物及び洗浄液を入れてお
    き、往復運動手段によって該密閉容器内の洗浄物を洗浄
    液中で往復運動させることにより、該洗浄物を洗浄する
    ことを特徴とする洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記密閉容器内に洗浄物及び洗浄液のみ
    を入れ、洗剤を使用しないことを特徴とする請求項4に
    記載する洗浄方法。
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