JPH10276499A - 補聴器及び補聴器の耳栓 - Google Patents
補聴器及び補聴器の耳栓Info
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- JPH10276499A JPH10276499A JP7989497A JP7989497A JPH10276499A JP H10276499 A JPH10276499 A JP H10276499A JP 7989497 A JP7989497 A JP 7989497A JP 7989497 A JP7989497 A JP 7989497A JP H10276499 A JPH10276499 A JP H10276499A
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- sound
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耳への挿入方向先端の壁面に設けられた音放
出口を、側面方向に開口部を有するカバーによって覆
い、音放出口への耳垢の入り込みを防止する。 【解決手段】 外耳道に挿入する挿入部２の先端方向の
音放出部２０の壁面に、該壁面の厚みを貫通するように
音放出口２１が設けられた補聴器において、側面方向に
開口部５１を有するカバー５を、音放出口５を覆うよう
に設けた構成としてある。
出口を、側面方向に開口部を有するカバーによって覆
い、音放出口への耳垢の入り込みを防止する。 【解決手段】 外耳道に挿入する挿入部２の先端方向の
音放出部２０の壁面に、該壁面の厚みを貫通するように
音放出口２１が設けられた補聴器において、側面方向に
開口部５１を有するカバー５を、音放出口５を覆うよう
に設けた構成としてある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の外耳道に
挿入可能な挿入部を備えた補聴器又はこのような補聴器
の挿入部に取り付けられて使用者の外耳道に挿入される
補聴器の耳栓に関し、特に、耳への挿入方向先端の壁面
に設けられた音放出口が、側面方向に開口部を有するカ
バーに覆われることにより、音放出口に耳垢が入り込み
難い補聴器及び補聴器の耳栓に関する。
挿入可能な挿入部を備えた補聴器又はこのような補聴器
の挿入部に取り付けられて使用者の外耳道に挿入される
補聴器の耳栓に関し、特に、耳への挿入方向先端の壁面
に設けられた音放出口が、側面方向に開口部を有するカ
バーに覆われることにより、音放出口に耳垢が入り込み
難い補聴器及び補聴器の耳栓に関する。
【０００２】
【従来の技術】図７は、従来の補聴器の一例を示す全体
斜視図である。同図に示すように、従来の補聴器は、ア
ンプやマイク，スピーカ等の音声増幅手段を内蔵するシ
ェル１と、このシェル１に連接され、使用者の外耳道に
挿入される挿入部２とを備えた構成となっている。そし
て、挿入部２の先端部分には音放出部２０が形成される
とともに、この音放出部２０の前方（外耳道の奥端方
向）の壁面に音放出口２１が穿設され、補聴器と外部を
連通している。
斜視図である。同図に示すように、従来の補聴器は、ア
ンプやマイク，スピーカ等の音声増幅手段を内蔵するシ
ェル１と、このシェル１に連接され、使用者の外耳道に
挿入される挿入部２とを備えた構成となっている。そし
て、挿入部２の先端部分には音放出部２０が形成される
とともに、この音放出部２０の前方（外耳道の奥端方
向）の壁面に音放出口２１が穿設され、補聴器と外部を
連通している。
【０００３】このような構成からなる従来の補聴器で
は、シェル１内のアンプやマイク，スピーカ等により増
幅された音声が、音放出部２０を通って音放出口２１か
ら使用者の耳に放出されるようになっている。
は、シェル１内のアンプやマイク，スピーカ等により増
幅された音声が、音放出部２０を通って音放出口２１か
ら使用者の耳に放出されるようになっている。
【０００４】また、図８は、このような補聴器の挿入部
先端に取り付けられる耳栓の一例を示す一部截断側面図
であり、補聴器に取り付けた状態を示している。同図に
示す従来の補聴器の耳栓は、補聴器の挿入部２の先端に
取り付けられて使用者の外耳道に挿入されるもので、耳
栓３の先端部分を構成する音放出部３０と、フレア３２
を備えた構成となっており、フレア３２の内側中心部分
が挿入部２の先端と嵌合して補聴器に一体的に取り付け
られるようになっている。
先端に取り付けられる耳栓の一例を示す一部截断側面図
であり、補聴器に取り付けた状態を示している。同図に
示す従来の補聴器の耳栓は、補聴器の挿入部２の先端に
取り付けられて使用者の外耳道に挿入されるもので、耳
栓３の先端部分を構成する音放出部３０と、フレア３２
を備えた構成となっており、フレア３２の内側中心部分
が挿入部２の先端と嵌合して補聴器に一体的に取り付け
られるようになっている。
【０００５】音放出部３０は、挿入方向側面側の周壁部
に、音放出口３１が穿設されており、補聴器からの音声
を使用者の耳に放出するようになっている。フレア３２
は、音放出部３０と一体的に構成されており、耳栓３の
挿入方向と反対側に向かって広がった傘状となってい
る。なお、図８中、４は補聴器のシェル１後端部に設け
られた音入力部である。
に、音放出口３１が穿設されており、補聴器からの音声
を使用者の耳に放出するようになっている。フレア３２
は、音放出部３０と一体的に構成されており、耳栓３の
挿入方向と反対側に向かって広がった傘状となってい
る。なお、図８中、４は補聴器のシェル１後端部に設け
られた音入力部である。
【０００６】このような構成からなる従来の補聴器の耳
栓では、補聴器のシェル１により入力，増幅された音声
が挿入部２を経由して耳栓の音放出口３１から使用者の
耳に放出されるとともに、外耳道内に傘状に配設された
フレア３２によって、補聴器を経由する以外の音声が使
用者の耳に届かないようになっている。
栓では、補聴器のシェル１により入力，増幅された音声
が挿入部２を経由して耳栓の音放出口３１から使用者の
耳に放出されるとともに、外耳道内に傘状に配設された
フレア３２によって、補聴器を経由する以外の音声が使
用者の耳に届かないようになっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の補聴器又は耳栓においては、補聴器の挿入部
や耳栓の挿入方向先端部に音放出口が開口されているた
め、この音放出口から内部へ耳垢が入り込みやすいとい
う問題がある。当然のことながら、耳垢は前方、すなわ
ち耳の奥端から音放出口内に侵入してくるものだからで
ある。
うな従来の補聴器又は耳栓においては、補聴器の挿入部
や耳栓の挿入方向先端部に音放出口が開口されているた
め、この音放出口から内部へ耳垢が入り込みやすいとい
う問題がある。当然のことながら、耳垢は前方、すなわ
ち耳の奥端から音放出口内に侵入してくるものだからで
ある。
【０００８】そして、音放出口は、そのまま補聴器内の
スピーカへと通じているため、耳垢が入り込んでくる
と、スピーカの音特性を劣化させたり、放出口に詰まっ
て音声が聞き取り難くなったりするという問題が生じ
た。
スピーカへと通じているため、耳垢が入り込んでくる
と、スピーカの音特性を劣化させたり、放出口に詰まっ
て音声が聞き取り難くなったりするという問題が生じ
た。
【０００９】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るために提案されたものであり、耳への挿入方向先端の
壁面に設けられた音放出口が、側面方向に開口部を有す
るカバーに覆われることにより、音放出口に耳垢が入り
込み難い補聴器及び補聴器の耳栓の提供を目的とする。
るために提案されたものであり、耳への挿入方向先端の
壁面に設けられた音放出口が、側面方向に開口部を有す
るカバーに覆われることにより、音放出口に耳垢が入り
込み難い補聴器及び補聴器の耳栓の提供を目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項１記載の補聴器は、外耳道に挿入する挿
入部の先端方向の壁面に、該壁面の厚みを貫通するよう
に音放出口が設けられた補聴器において、側面方向に開
口部を有するカバーを、前記音放出口を覆うように設け
られた構成としてある。
本発明の請求項１記載の補聴器は、外耳道に挿入する挿
入部の先端方向の壁面に、該壁面の厚みを貫通するよう
に音放出口が設けられた補聴器において、側面方向に開
口部を有するカバーを、前記音放出口を覆うように設け
られた構成としてある。
【００１１】このような構成からなる本発明の補聴器に
よれば、補聴器の挿入部の先端方向の壁面にある音放出
口を覆うようにカバーが設けられているため、このカバ
ーによって、耳奥端から音放出口へ侵入しようとする耳
垢を阻止することができる。これにより、耳垢はカバー
に阻止されて音放出口に入り込み難くなるため、スピー
カの音特性を劣化させたり、耳垢詰まりを起こして放出
音が聞き取りにくくなるというような問題が低減され
る。
よれば、補聴器の挿入部の先端方向の壁面にある音放出
口を覆うようにカバーが設けられているため、このカバ
ーによって、耳奥端から音放出口へ侵入しようとする耳
垢を阻止することができる。これにより、耳垢はカバー
に阻止されて音放出口に入り込み難くなるため、スピー
カの音特性を劣化させたり、耳垢詰まりを起こして放出
音が聞き取りにくくなるというような問題が低減され
る。
【００１２】なお、このカバーの材質や形状、開口部の
形状や形成個数、側面方向の位置的な問題等は適宜決定
することができる。また、補聴器のアンプ等により増幅
され音放出口から放出される放出音は、このカバーによ
っていったん方向を変え、側面方向の開口部より放出さ
れることになる。
形状や形成個数、側面方向の位置的な問題等は適宜決定
することができる。また、補聴器のアンプ等により増幅
され音放出口から放出される放出音は、このカバーによ
っていったん方向を変え、側面方向の開口部より放出さ
れることになる。
【００１３】また、請求項２記載の補聴器は、前記音放
出口内に通音性を有する耳垢侵入防止部材を配設した構
成としてある。
出口内に通音性を有する耳垢侵入防止部材を配設した構
成としてある。
【００１４】このような構成からなる本発明の補聴器に
よれば、例えば、スポンジ等の連続気泡体からなる通音
性を有する耳垢侵入防止部材を音放出口内に配設するこ
とにより、この耳垢侵入防止部材によって、カバーによ
っては阻止できなかった耳垢の侵入を防止して、補聴器
のスピーカ等を耳垢から保護することができる。
よれば、例えば、スポンジ等の連続気泡体からなる通音
性を有する耳垢侵入防止部材を音放出口内に配設するこ
とにより、この耳垢侵入防止部材によって、カバーによ
っては阻止できなかった耳垢の侵入を防止して、補聴器
のスピーカ等を耳垢から保護することができる。
【００１５】また、請求項３記載の補聴器は、前記挿入
部の先端方向壁面の一面側に、前記音放出口を覆う通音
性を有する耳垢侵入防止部材を配設した構成としてあ
る。
部の先端方向壁面の一面側に、前記音放出口を覆う通音
性を有する耳垢侵入防止部材を配設した構成としてあ
る。
【００１６】このような構成からなる本発明の補聴器に
よれば、例えば、シート状に形成した連続気泡体からな
る通音性を有する耳垢侵入防止部材を、補聴器壁面の裏
面側に音放出口を覆うようにして配設することにより、
この耳垢侵入防止部材によって、カバーによっては阻止
できなかった耳垢の侵入を防止して、補聴器のスピーカ
等を耳垢から保護することができる。
よれば、例えば、シート状に形成した連続気泡体からな
る通音性を有する耳垢侵入防止部材を、補聴器壁面の裏
面側に音放出口を覆うようにして配設することにより、
この耳垢侵入防止部材によって、カバーによっては阻止
できなかった耳垢の侵入を防止して、補聴器のスピーカ
等を耳垢から保護することができる。
【００１７】また、請求項４記載の補聴器の耳栓は、外
耳道に挿入する挿入部に取り付けられる補聴器の耳栓で
あって、該耳栓の先端方向の壁面に、該壁面の厚みを貫
通するように音放出口が設けられた補聴器の耳栓におい
て、側面方向に開口部を有するカバーを、前記音放出口
を覆うように設けられた構成としてある。
耳道に挿入する挿入部に取り付けられる補聴器の耳栓で
あって、該耳栓の先端方向の壁面に、該壁面の厚みを貫
通するように音放出口が設けられた補聴器の耳栓におい
て、側面方向に開口部を有するカバーを、前記音放出口
を覆うように設けられた構成としてある。
【００１８】このような構成からなる本発明の補聴器の
耳栓によれば、補聴器の挿入部の先端方向の壁面にある
音放出口を覆うようにカバーが設けられているため、こ
のカバーによって、耳奥端から音放出口へ侵入しようと
する耳垢を阻止することができる。これにより、耳垢は
カバーに阻止されて音放出口に入り込み難くなるため、
スピーカの音特性を劣化させたり、耳垢詰まりを起こし
て放出音が聞き取りにくくなるというような問題が低減
される。
耳栓によれば、補聴器の挿入部の先端方向の壁面にある
音放出口を覆うようにカバーが設けられているため、こ
のカバーによって、耳奥端から音放出口へ侵入しようと
する耳垢を阻止することができる。これにより、耳垢は
カバーに阻止されて音放出口に入り込み難くなるため、
スピーカの音特性を劣化させたり、耳垢詰まりを起こし
て放出音が聞き取りにくくなるというような問題が低減
される。
【００１９】なお、このカバーの材質や形状、開口部の
形状や形成個数、側面方向の位置的な問題等は適宜決定
することができる。また、補聴器のアンプ等により増幅
され音放出口から放出される放出音は、このカバーによ
っていったん方向を変え、側面方向の開口部より放出さ
れることになる。
形状や形成個数、側面方向の位置的な問題等は適宜決定
することができる。また、補聴器のアンプ等により増幅
され音放出口から放出される放出音は、このカバーによ
っていったん方向を変え、側面方向の開口部より放出さ
れることになる。
【００２０】また、請求項５記載の補聴器の耳栓は、前
記音放出口内に通音性を有する耳垢侵入防止部材を配設
した構成としてある。
記音放出口内に通音性を有する耳垢侵入防止部材を配設
した構成としてある。
【００２１】このような構成からなる本発明の補聴器の
耳栓によれば、例えば、スポンジ等の連続気泡体からな
る通音性を有する耳垢侵入防止部材を音放出口内に配設
することにより、この耳垢侵入防止部材によって、カバ
ーによっては阻止できなかった耳垢の侵入を防止し、補
聴器のスピーカ等を耳垢から保護することができる。
耳栓によれば、例えば、スポンジ等の連続気泡体からな
る通音性を有する耳垢侵入防止部材を音放出口内に配設
することにより、この耳垢侵入防止部材によって、カバ
ーによっては阻止できなかった耳垢の侵入を防止し、補
聴器のスピーカ等を耳垢から保護することができる。
【００２２】さらに、請求項６記載の補聴器の耳栓は、
前記耳栓の先端方向壁面の一面側に、前記音放出口を覆
う通音性を有する耳垢侵入防止部材を配設した構成とし
てある。
前記耳栓の先端方向壁面の一面側に、前記音放出口を覆
う通音性を有する耳垢侵入防止部材を配設した構成とし
てある。
【００２３】このような構成からなる本発明の補聴器の
耳栓によれば、例えば、シート状に形成した連続気泡体
からなる通音性を有する耳垢侵入防止部材を、補聴器壁
面の裏面側に音放出口を覆うようにして配設することに
より、この耳垢侵入防止部材によって、カバーによって
は阻止できなかった耳垢の侵入を防止して、補聴器のス
ピーカ等を耳垢から保護することができる。
耳栓によれば、例えば、シート状に形成した連続気泡体
からなる通音性を有する耳垢侵入防止部材を、補聴器壁
面の裏面側に音放出口を覆うようにして配設することに
より、この耳垢侵入防止部材によって、カバーによって
は阻止できなかった耳垢の侵入を防止して、補聴器のス
ピーカ等を耳垢から保護することができる。
【００２４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形
態にのみ限定されるものではない。また、本発明の補聴
器及び補聴器の耳栓は、音放出口をカバーで覆う点に特
徴があるもので、その他の部分については、上述した従
来の補聴器及び補聴器の耳栓とほぼ同様の構成となって
おり、以下の実施形態においては、従来と同様の部分に
ついては同一符号を付して説明する。
を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形
態にのみ限定されるものではない。また、本発明の補聴
器及び補聴器の耳栓は、音放出口をカバーで覆う点に特
徴があるもので、その他の部分については、上述した従
来の補聴器及び補聴器の耳栓とほぼ同様の構成となって
おり、以下の実施形態においては、従来と同様の部分に
ついては同一符号を付して説明する。
【００２５】［第一実施形態］まず、本発明の補聴器及
び補聴器の耳栓の第一の実施形態について図１を参照し
て説明する。図１は、本発明の第一実施形態にかかる補
聴器を示す全体斜視図である。また、図２は、本実施形
態にかかる補聴器のカバー部を示す要部断面平面図であ
る。
び補聴器の耳栓の第一の実施形態について図１を参照し
て説明する。図１は、本発明の第一実施形態にかかる補
聴器を示す全体斜視図である。また、図２は、本実施形
態にかかる補聴器のカバー部を示す要部断面平面図であ
る。
【００２６】同図に示す本実施形態の補聴器は、マイク
やスピーカやアンプ等々を内蔵するシェル１と、外耳道
に挿入する挿入部２とを一体に備えている。挿入部２の
先端側は音放出部２０となっており、この音放出部２０
の先端には、当該音放出部２０の先端方向壁面の厚みを
貫通して音放出口２１が穿設されている。
やスピーカやアンプ等々を内蔵するシェル１と、外耳道
に挿入する挿入部２とを一体に備えている。挿入部２の
先端側は音放出部２０となっており、この音放出部２０
の先端には、当該音放出部２０の先端方向壁面の厚みを
貫通して音放出口２１が穿設されている。
【００２７】そして、この音放出口２１へ耳垢が入り込
み難くするため、音放出口２１の回りを囲むようにし
て、側面方向に二つの開口部５０を有する円形ドーム形
状のカバー５を設けている。ここで、カバー５や開口部
５０の形状は任意であり、開口部５０は二個に限らず少
なくとも一個設けてあればよい。
み難くするため、音放出口２１の回りを囲むようにし
て、側面方向に二つの開口部５０を有する円形ドーム形
状のカバー５を設けている。ここで、カバー５や開口部
５０の形状は任意であり、開口部５０は二個に限らず少
なくとも一個設けてあればよい。
【００２８】図１において、２２は、挿入部２の音放出
部２０の後方外周部に三列にわたって形成されたフレア
であり、外耳道と挿入部２との間の隙間を塞ぎ、補聴器
を外耳道内にしっかりと固定する役目を担っている。し
かしながら、このフレア２２は必須なものではない。
部２０の後方外周部に三列にわたって形成されたフレア
であり、外耳道と挿入部２との間の隙間を塞ぎ、補聴器
を外耳道内にしっかりと固定する役目を担っている。し
かしながら、このフレア２２は必須なものではない。
【００２９】なお、シェル１や挿入部２の内部について
は、従来のものとほぼ同様に構成されており、その素材
や外形等も任意である。また、シェル１と挿入部２と
は、本実施形態では一体型のものを採用しているが、特
にこれに限定されるわけではなく、シェル１と挿入部２
を着脱可能とし、両者を組み付けたときに一体化する構
成とすることもできる。
は、従来のものとほぼ同様に構成されており、その素材
や外形等も任意である。また、シェル１と挿入部２と
は、本実施形態では一体型のものを採用しているが、特
にこれに限定されるわけではなく、シェル１と挿入部２
を着脱可能とし、両者を組み付けたときに一体化する構
成とすることもできる。
【００３０】このような本実施形態の補聴器によれば、
挿入部２の先端方向の壁面にある音放出口２１を覆うよ
うにカバー５を設けてあるので、当該カバー５が前方か
ら音放出口２１に侵入しようとする耳垢を阻止すること
ができる。
挿入部２の先端方向の壁面にある音放出口２１を覆うよ
うにカバー５を設けてあるので、当該カバー５が前方か
ら音放出口２１に侵入しようとする耳垢を阻止すること
ができる。
【００３１】すなわち、耳垢はカバー５に阻止されて、
音放出口２１に入り込み難くなるため、スピーカの音特
性を劣化させたり、耳垢詰まりを起こして放出音が聞き
取りにくくなるというような問題が低減される。一方、
補聴器のシェル１内のアンプ（図示せず）で増幅されて
音放出口２１から放出される放出音は当該カバー５でい
ったん方向を変え、側面方向の二ヵ所の開口部５０より
放出される。
音放出口２１に入り込み難くなるため、スピーカの音特
性を劣化させたり、耳垢詰まりを起こして放出音が聞き
取りにくくなるというような問題が低減される。一方、
補聴器のシェル１内のアンプ（図示せず）で増幅されて
音放出口２１から放出される放出音は当該カバー５でい
ったん方向を変え、側面方向の二ヵ所の開口部５０より
放出される。
【００３２】［第二実施形態］次に、本発明の補聴器及
び補聴器の耳栓の第二の実施形態について図３及び図４
を参照して説明する。図３は本実施形態にかかる補聴器
の耳栓を示す一部截断側面図であり、図４は同じく要部
断面平面図である。
び補聴器の耳栓の第二の実施形態について図３及び図４
を参照して説明する。図３は本実施形態にかかる補聴器
の耳栓を示す一部截断側面図であり、図４は同じく要部
断面平面図である。
【００３３】これらの図に示すように、本実施形態は、
上述した第一の実施形態が補聴器に関するものであった
のに対して、補聴器に取り付けられる耳栓に関するもの
である。
上述した第一の実施形態が補聴器に関するものであった
のに対して、補聴器に取り付けられる耳栓に関するもの
である。
【００３４】すなわち、図３及び図４に示す本実施形態
の補聴器の耳栓は、外耳道に挿入する挿入部２に取り付
けられる補聴器の耳栓３であって、この耳栓３の先端方
向の壁面に、壁面の厚みを貫通するようにして複数個の
音放出口３３を設け、かつ、側面方向に二個の開口部６
０を有するカバー６を、音放出口３３の前方を覆うよう
に設けている。
の補聴器の耳栓は、外耳道に挿入する挿入部２に取り付
けられる補聴器の耳栓３であって、この耳栓３の先端方
向の壁面に、壁面の厚みを貫通するようにして複数個の
音放出口３３を設け、かつ、側面方向に二個の開口部６
０を有するカバー６を、音放出口３３の前方を覆うよう
に設けている。
【００３５】ここで、耳栓３は、シリコンやウレタン等
の可撓性合成樹脂素材を碗形状に成形してなるものであ
って、耳栓３が外耳道と接触する表側の部位は、外側へ
向かうほど肉厚が薄くなるフレア３２となっている。こ
のフレア３２により、耳栓３は外耳道の内壁に柔らかく
接触しながら外耳道の奥へ押し込まれ固定される。
の可撓性合成樹脂素材を碗形状に成形してなるものであ
って、耳栓３が外耳道と接触する表側の部位は、外側へ
向かうほど肉厚が薄くなるフレア３２となっている。こ
のフレア３２により、耳栓３は外耳道の内壁に柔らかく
接触しながら外耳道の奥へ押し込まれ固定される。
【００３６】なお、本実施形態では音放出口３３の形成
数が四個であり、開口部６０の形成数が二個であるが、
これらはこの数に限定されるものではない。また、音放
出口３３の形状や、開口部６０の形状、さらにはカバー
６に対する開口部６０の形成位置等は適宜決定すること
ができる。さらに、耳栓３とカバー６とを別体とするこ
とも可能である。したがって、カバー６の材質も、耳栓
３と異なる任意のものとすることができる。
数が四個であり、開口部６０の形成数が二個であるが、
これらはこの数に限定されるものではない。また、音放
出口３３の形状や、開口部６０の形状、さらにはカバー
６に対する開口部６０の形成位置等は適宜決定すること
ができる。さらに、耳栓３とカバー６とを別体とするこ
とも可能である。したがって、カバー６の材質も、耳栓
３と異なる任意のものとすることができる。
【００３７】挿入部２の内部構成を図４に基づいて説明
すると、図中、７はスピーカであって、クッション３５
により挿入部２内に固定され、その音放出方向を音放出
口２３に向けている。挿入部２の先端部外周には嵌合突
起１０が設けられており、この嵌合突起１０は耳栓３の
裏側に設けられた嵌合突起３４と嵌合し合うことで耳栓
３を固定している。
すると、図中、７はスピーカであって、クッション３５
により挿入部２内に固定され、その音放出方向を音放出
口２３に向けている。挿入部２の先端部外周には嵌合突
起１０が設けられており、この嵌合突起１０は耳栓３の
裏側に設けられた嵌合突起３４と嵌合し合うことで耳栓
３を固定している。
【００３８】このように、本実施形態における補聴器の
耳栓３は、先端方向の壁面にある音放出口３３を覆うよ
うにカバー６が設けられているため、このカバー６が前
方から侵入しようとする耳垢を阻止する。これにより、
耳垢は音放出口３３や音放出口２３内に入り込み難くな
るため、スピーカの音特性を劣化させたり、耳垢詰まり
を起こして放出音が聞き取りにくくなるというような問
題を低減することができる。
耳栓３は、先端方向の壁面にある音放出口３３を覆うよ
うにカバー６が設けられているため、このカバー６が前
方から侵入しようとする耳垢を阻止する。これにより、
耳垢は音放出口３３や音放出口２３内に入り込み難くな
るため、スピーカの音特性を劣化させたり、耳垢詰まり
を起こして放出音が聞き取りにくくなるというような問
題を低減することができる。
【００３９】［第三実施形態］次に、本発明の補聴器及
び補聴器の耳栓の第三の実施形態について図５を参照し
て説明する。図５は本実施形態にかかる補聴器の耳栓を
示す要部断面平面図である。
び補聴器の耳栓の第三の実施形態について図５を参照し
て説明する。図５は本実施形態にかかる補聴器の耳栓を
示す要部断面平面図である。
【００４０】同図に示す本実施形態における補聴器の耳
栓は、上述した第二の実施形態におけるすべての音放出
口３３の内部に、例えば、スポンジ等の連続気泡体８か
らなる通音性の耳垢侵入防止部材を挿入することによっ
て、耳垢の侵入を防ぐようにしている。これにより、音
放出口３３を覆うカバー６で阻止できなかった耳垢の侵
入を連続気泡体８が完全に防止し、スピーカ等を耳垢か
ら保護する。
栓は、上述した第二の実施形態におけるすべての音放出
口３３の内部に、例えば、スポンジ等の連続気泡体８か
らなる通音性の耳垢侵入防止部材を挿入することによっ
て、耳垢の侵入を防ぐようにしている。これにより、音
放出口３３を覆うカバー６で阻止できなかった耳垢の侵
入を連続気泡体８が完全に防止し、スピーカ等を耳垢か
ら保護する。
【００４１】［第四実施形態］次に、本発明の補聴器及
び補聴器の耳栓の第四の実施形態について図６を参照し
て説明する。図６は本実施形態にかかる補聴器のカバー
を示す要部断面平面図である。
び補聴器の耳栓の第四の実施形態について図６を参照し
て説明する。図６は本実施形態にかかる補聴器のカバー
を示す要部断面平面図である。
【００４２】同図に示す本実施形態における補聴器の耳
栓は、上述した第一の実施形態における音放出部２０の
先端方向の壁面の裏側に、音放出口２１からの耳垢の侵
入を阻止するシート状の連続気泡体８０を貼付してあ
る。なお 図６に示す本実施形態では連続気泡体８０を
音放出部２０の裏面側に貼付してあるが、これを正面側
に貼付等して配設しても同様の効果が得られる。
栓は、上述した第一の実施形態における音放出部２０の
先端方向の壁面の裏側に、音放出口２１からの耳垢の侵
入を阻止するシート状の連続気泡体８０を貼付してあ
る。なお 図６に示す本実施形態では連続気泡体８０を
音放出部２０の裏面側に貼付してあるが、これを正面側
に貼付等して配設しても同様の効果が得られる。
【００４３】連続気泡体８０は、上述した第三実施形態
における連続気泡体８と同様、シェル１内のアンプで増
幅された音を普通に通過させることができるが、耳垢の
通過を阻止する通音性を有する耳垢侵入防止部材であ
る。通常、音放出口２１を覆うカバー５が前方から侵入
しようとする耳垢を阻止するが、ここでどうしても防ぎ
切れない耳垢は、音放出口２１の裏側の連続気泡体８０
が侵入を阻止して、スピーカ等を保護する。
における連続気泡体８と同様、シェル１内のアンプで増
幅された音を普通に通過させることができるが、耳垢の
通過を阻止する通音性を有する耳垢侵入防止部材であ
る。通常、音放出口２１を覆うカバー５が前方から侵入
しようとする耳垢を阻止するが、ここでどうしても防ぎ
切れない耳垢は、音放出口２１の裏側の連続気泡体８０
が侵入を阻止して、スピーカ等を保護する。
【００４４】この他、本発明は上述した実施形態に限定
されるものではなく、カバーや開口部の形状等は任意で
あり、内部を清掃できるようにカバーを着脱自在とする
構成も可能であり、また上述した各々の実施形態での工
夫は相互に適用可能である。
されるものではなく、カバーや開口部の形状等は任意で
あり、内部を清掃できるようにカバーを着脱自在とする
構成も可能であり、また上述した各々の実施形態での工
夫は相互に適用可能である。
【００４５】
【発明の効果】以上説明したように本発明の補聴器及び
補聴器の耳栓によれば、耳への挿入方向先端の壁面に設
けられた音放出口が、側面方向に開口部を有するカバー
によって覆われることで、補聴器の音特性を損なうこと
なく、音放出口に耳垢が入り込むことを有効に防止する
ことができる。
補聴器の耳栓によれば、耳への挿入方向先端の壁面に設
けられた音放出口が、側面方向に開口部を有するカバー
によって覆われることで、補聴器の音特性を損なうこと
なく、音放出口に耳垢が入り込むことを有効に防止する
ことができる。
【図１】本発明の第一の実施形態にかかる補聴器を示す
全体斜視図である。
全体斜視図である。
【図２】本発明の第一の実施形態にかかる補聴器のカバ
ー部を示す要部断面平面図である。
ー部を示す要部断面平面図である。
【図３】本発明の第二の実施形態にかかる耳栓を示す一
部截断側面図である。
部截断側面図である。
【図４】本発明の第二の実施形態にかかる耳栓を示す要
部断面平面図である。
部断面平面図である。
【図５】本発明の第三の実施形態にかかる耳栓を示す要
部断面平面図である。
部断面平面図である。
【図６】本発明の第四の実施形態にかかる補聴器のカバ
ー部を示す要部断面平面図である。
ー部を示す要部断面平面図である。
【図７】従来の補聴器を示す全体斜視図である。
【図８】従来の補聴器の耳栓を示す、耳栓を補聴器に取
り付けた状態の一部截断側面図である。
り付けた状態の一部截断側面図である。
１ シェル ２ 挿入部 ３ 耳栓 ４ 音入力部 ５ カバー ６ カバー ７ スピーカ ８ 連続気泡体 １０ 嵌合突起 ２０ 音放出部 ２１ 音放出口 ２２ フレア ３２ フレア ３３ 音放出口 ３４ 嵌合突起 ３５ クッション ５０ 開口部 ６０ 開口部 ８０ 連続気泡体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若山 利文 東京都港区赤坂４丁目９番17号 日本ユー ロテック株式会社内 (72)発明者 矢部 功 東京都田無市本町６丁目１番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内
Claims (6)
- 【請求項１】 外耳道に挿入する挿入部の先端方向の壁
面に、該壁面の厚みを貫通するように音放出口が設けら
れた補聴器において、 側面方向に開口部を有するカバーが、前記音放出口を覆
うように設けられていることを特徴とする補聴器。 - 【請求項２】 前記音放出口内に通音性を有する耳垢侵
入防止部材を配設した請求項１記載の補聴器。 - 【請求項３】 前記挿入部の先端方向壁面の一面側に、
前記音放出口を覆う通音性を有する耳垢侵入防止部材を
配設した請求項１記載の補聴器。 - 【請求項４】 外耳道に挿入する挿入部に取り付けられ
る補聴器の耳栓であって、該耳栓の先端方向の壁面に、
該壁面の厚みを貫通するように音放出口が設けられた補
聴器の耳栓において、 側面方向に開口部を有するカバーが、前記音放出口を覆
うように設けられていることを特徴とする補聴器の耳
栓。 - 【請求項５】 前記音放出口内に通音性を有する耳垢侵
入防止部材を配設した請求項４記載の補聴器の耳栓。 - 【請求項６】 前記耳栓の先端方向壁面の一面側に、前
記音放出口を覆う通音性を有する耳垢侵入防止部材を配
設した請求項４記載の補聴器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7989497A JPH10276499A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 補聴器及び補聴器の耳栓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7989497A JPH10276499A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 補聴器及び補聴器の耳栓 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10276499A true JPH10276499A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13702992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7989497A Pending JPH10276499A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 補聴器及び補聴器の耳栓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10276499A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008050480A1 (fr) * | 2006-10-23 | 2008-05-02 | Star Micronics Co., Ltd. | Écouteur à insertion |
| JP2008193449A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Star Micronics Co Ltd | 挿入型イヤホン |
| WO2011043101A1 (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-14 | フォスター電機株式会社 | ヘッドホン |
| JP2012530448A (ja) * | 2009-06-16 | 2012-11-29 | シーメンス メディカル インストゥルメンツ ピーティーイー リミテッド | 補聴器 |
| DE102014200605A1 (de) * | 2013-10-11 | 2015-04-16 | Siemens Medical Instruments Pte. Ltd. | Dome mit Cerumenschutz |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP7989497A patent/JPH10276499A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008050480A1 (fr) * | 2006-10-23 | 2008-05-02 | Star Micronics Co., Ltd. | Écouteur à insertion |
| JP2008109206A (ja) * | 2006-10-23 | 2008-05-08 | Star Micronics Co Ltd | 挿入型イヤホン |
| JP2008193449A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Star Micronics Co Ltd | 挿入型イヤホン |
| JP2012530448A (ja) * | 2009-06-16 | 2012-11-29 | シーメンス メディカル インストゥルメンツ ピーティーイー リミテッド | 補聴器 |
| US9467787B2 (en) | 2009-06-16 | 2016-10-11 | Sivantos Pte. Ltd. | Hearing aid with a replaceable insertion cap |
| WO2011043101A1 (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-14 | フォスター電機株式会社 | ヘッドホン |
| DE102014200605A1 (de) * | 2013-10-11 | 2015-04-16 | Siemens Medical Instruments Pte. Ltd. | Dome mit Cerumenschutz |
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