JPH10274739A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JPH10274739A
JPH10274739A JP9500397A JP9500397A JPH10274739A JP H10274739 A JPH10274739 A JP H10274739A JP 9500397 A JP9500397 A JP 9500397A JP 9500397 A JP9500397 A JP 9500397A JP H10274739 A JPH10274739 A JP H10274739A
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lens
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JP9500397A
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Hitoshi Mukoya
仁志 向谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体として2つのレンズ群を有し、レンズ系
全体の小型化を図ったズームレンズを得ること。 【解決手段】 物体側より順に負の屈折力の第1群と正
の屈折力の第2群の2つのレンズ群より成り、双方のレ
ンズ群の空気間隔を変えて変倍を行うズームレンズにお
いて、該第1群は負の第11レンズと正の第12レンズ
より成り、該第2群は正の第21レンズ、負の第22レ
ンズ、そして正の第23レンズより成り、該第22レン
ズは該第21レンズ又は第23レンズと接合されている
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真用カメラやビデ
オカメラ、そしてSVカメラ(電子スチルカメラ)等に
好適なズームレンズに関し、特に負の屈折力のレンズ群
が先行する全体として2つのレンズ群を有し、これら2
つのレンズ群のレンズ構成を適切に設定することにより
レンズ枚数を少なくし、レンズ系全体の小型化を図った
撮影画角66°〜25°、変倍比3程度、Fナンバー
1.8程度のズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、民生用としてもデジタル記録が可
能なビデオカメラや、電子スチルカメラが台頭してきて
おり、従来の所謂アナログ記録型のビデオカメラや電子
スチルカメラよりも更に高画質な記録が可能となってき
た。
【0003】これに伴い、これらのカメラに使用される
撮影レンズには、より高い光学性能を持つものが要望さ
れている。また、電子スチルカメラでは記録媒体が従来
のフロッピーから、ICカードや、ICメモリーへと変
化しカメラ全体に締める記録部のスペースが格段に小さ
くなり、撮影レンズの更なる小型化が要望されている。
【0004】特に、撮像用のCCDが小さくなる傾向に
あり、広角端の焦点距離が従来以上に短いズームレンズ
が要望されている。
【0005】比較的高い光学性能が得られ、しかも小型
で変倍比が2倍から3倍程度、Fナンバーが2.5から
3.0程度のズームレンズとして、従来より2群ズーム
タイプが良く知られている。この2群ズームレンズでは
物体側より順に負の屈折力を持つ第1群と正の屈折力を
持つ第2群よりなり、それら2つのレンズ群の空気間隔
を変化させて変倍を行っている。
【0006】この2群ズームレンズは比較的少ない数の
レンズで構成出来るため、小型化を狙うズームタイプと
してよく利用されている。
【0007】2ズームレンズとして例えば本出願人は特
開昭62−266511号公報において2つのレンズ群
の中間に変倍中固定の絞りを配置して小型化を図ってい
る。。
【0008】また、特開平1−183616号公報,特
開平1−183618号公報,特開平1−183619
号公報,特開平1−210914号公報,特開平4−4
6308号公報,特開平4−46310号公報,特開平
4−56814号公報では更に、その各レンズ群のレン
ズ構成として第1群を負レンズと正レンズの2つのレン
ズ、第2群を正レンズ,負レンズ、そして正レンズの3
つのレンズで構成したズームレンズを提案している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した各公報で提案
されている2群ズームレンズでは第2群をトリプレット
構成、又は、トリプレット構成に正レンズを付加した構
成となっており、しかも、負レンズを挟む両サイドの正
レンズはマージナル部におけるコンタクト構造をとって
いなかった。又、仮にマージナルコンタクト構造をとる
場合、それらのレンズ外径が大きくなる傾向があった。
また、マージナルコンタクトをとらずに鏡筒構造だけで
その間隔等の精度を保持しようとすると、鏡筒の製造誤
差が乗るため収差が劣化してくる傾向があった。
【0010】また、特開平1−183618号公報では
第2群の後方に絞りを配置することを提案しているが、
この場合、広角端の入射瞳位置が深くなり広角化、小型
化が難しくなってくる。
【0011】また、広角端の焦点距離は、ローパスフィ
ルターや赤外カットフィルター等を挿入しかつ十分なワ
ーキングディスタンスをとるためのバックフォーカスの
長さよりも遥かに短くしなければならなくなってきてい
る。このため、焦点距離とバックフォーカスとをバラン
ス良くとることが重要になってきている。
【0012】本発明は、負の屈折力のレンズ群が先行す
るネガティブリード型の2つのレンズ群より成るズーム
レンズにおいて、各レンズ群のレンズ構成を適切に設定
することにより、一般的に1/4”サイズと呼ばれる有
効対角画面サイズがφ4.5mmから4.6mm程度の
CCDに対しても十分な広さの撮影画角を確保できる焦
点距離と、必要十分なバックフォーカスを確保すること
ができ、しかも全変倍範囲にわたり高い光学性能を有し
たズームレンズの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のズームレンズ
は、物体側より順に負の屈折力の第1群と正の屈折力の
第2群の2つのレンズ群より成り、双方のレンズ群の空
気間隔を変えて変倍を行うズームレンズにおいて、該第
1群は負の第11レンズと正の第12レンズより成り、
該第2群は正の第21レンズ、負の第22レンズ、そし
て正の第23レンズより成り、該第22レンズは該第2
1レンズ又は第23レンズと接合されていることを特徴
としている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図6は各々本発明の数値実
施例1〜6の広角端のレンズ断面図である。図7〜図1
2は各々本発明の数値実施例1〜6の収差図である。収
差図において(A)は広角端、(B)は望遠端を示して
いる。図中、L1は負の屈折力の第1群、L2は正の屈
折力の第2群、矢印は広角端から望遠端への変倍におけ
る各レンズ群の移動軌跡を示しており、同図では両レン
ズ群の間隔を変化させながら第1群L1は像面側へ凸状
の軌跡を有しつつ、第2群L2は物体側へ各々移動して
いる。第1群は変倍に伴う像面変動を補正すると共に合
焦(フォーカス)を行っている。第2群は変倍作用を有
している。
【0015】Gはローパスフィルターや赤外カットフィ
ルター等のガラスブロックである。SPは絞りであり、
第1群L1と第2群L2との間に設け、変倍に伴い第2
群L2と共に移動させている。IPは像面である。
【0016】一般に負の屈折力の第1群と第2群の正の
屈折力の第2群で構成し、双方のレンズ群を移動させて
変倍を行う4タイプのズームレンズにおいて全変倍範囲
にわたり良好な光学性能を有し、かつレンズの小型化、
ローコスト化を図るには、特に変倍作用を有し、広角端
から望遠端にかけての移動量が比較的大きい第2群のレ
ンズ構成を適切に設定し、変倍時の収差変動を極力抑え
る必要がある。
【0017】そこで本実施形態では前述の如く、第2群
を物体側に凸面を向けた正の第21レンズ、像面側に凹
面を向けた負の第22レンズ、そして物体側に凸面を向
けた正の第23レンズの所定のレンズ形状の3つのレン
ズで構成している。
【0018】そして数値実施例1〜3では第21レンズ
と第22レンズとを接合している。又、数値実施例4〜
6では第22レンズと第23レンズとを接合している。
このように、第2群を構成することにより第2群のレン
ズ枚数が3枚と少ないにもかかわらず、全変倍範囲にお
いて良好な光学性能を有した小型軽量で、しかも製造し
やすい構成とし、ローコストなズームレンズを実現して
いる。
【0019】第1群は物体側に凸面を向けたメニスカス
状の負の第11レンズと物体側に凸面を向けたメニスカ
ス状の正の第12レンズより成っている。
【0020】又本実施形態では、第2群中、間隔や偏芯
が最も収差に影響を与える負レンズと、正レンズとを接
合することにより相互偏芯に強く、光学性能の劣化防止
を図ったズームレンズを実現している。または、第2群
中の正レンズと、負レンズを接合し、さらに該負レンズ
と像面側の正レンズをマージナルコンタクト状態にする
ことにより鏡筒または、機構的間隔保持手段(例えば分
離環等)を介した際に発生する該保持機構の製造誤差が
与える、収差等の光学性能や、仕様の変動を最小限に押
さえることを容易にしている。
【0021】数値実施例1〜3では第2群中の最も物体
側の正の第21レンズと負の第22レンズを接合で、さ
らに最も像面側の正の第23レンズと負の第22レンズ
をマージナルコンタクトで保持している。このタイプの
場合、負の第22レンズが、その間隔誤差が最も収差に
敏感な像面側の正の第23レンズとはマージナルコンタ
クトでその誤差を最小限に止められていると同時に、最
大径を持つ最も物体側の正の第21レンズとも接合され
ているため、非常に安定した状態で保持が可能となって
いる。
【0022】また、数値実施例4〜6は第2群中の負の
第22レンズと最も像面側の正の第23レンズを接合で
保持している。このタイプの場合、前述の負の第22レ
ンズが、その間隔誤差が最も収差に敏感な像面側の正の
第23レンズと接合されているため「間隔誤差」は発生
せず、非常に偏芯に強い保持構造となっている。
【0023】本発明では以上の如く各要素を設定するこ
とによりレンズ系全体の小型化を図ったズームレンズを
達成しているが、更に以下の条件のうち少なくとも1つ
を満足するのが良く、これによれば小型化を図りつつ、
より高い光学性能を得ることができる。
【0024】(1-1) 物体側から数えて第i番目のレンズ
面の曲率半径をRiとしたとき −0.2<R8/R7<0.3 ‥‥(1) なる条件を満足することである。
【0025】この条件式(1)は、本発明の目的を達成
するのに好適な第2群中の負の第22レンズのレンズ形
状を特定するものであり、具体的には、負の第22レン
ズの像面側のレンズ面の屈折力を物体側のレンズ面の屈
折力よりも強くし、該負の第22レンズと像面側の正の
第23レンズとをマージナルコンタクト状態、または接
合するのに好適な形状を提供する。従って、該負の第2
2レンズは、像面に強い屈折面を向けた負のメニスカス
状のレンズか、物体側のレンズ面が略平面の負レンズ形
状となっている。
【0026】条件式(1)の下限値を超えた場合、像面
側のレンズ面の屈折力が弱くなりすぎ、その次の正の第
23レンズとの接合、またはマージナルコンタクトをと
れなくなるか、色収差が補正不足な状態となってしま
う。また、上限値を超えると像面側のレンズ面の屈折力
が強くなりすぎ、マージナルコンタクト構造をとっても
収差変動を起こし易くなる。
【0027】尚、条件式(1)は、 −0.1<R8/R7<0.2 ‥‥(1a) なる条件式を満足すれば更に、効果的に本発明の目的を
達成することが容易となる。
【0028】(1-2) 正の第23レンズの材質の屈折率、
アッベ数をNp、νpとしたとき、 Np>1.70、 νp>35 ‥‥(2) なる条件式を満足させるのが良い。これによれば色収差
を良好に補正することができる。
【0029】特に条件式(2)を満足させれば第22レ
ンズが条件式(1)の下限値近傍をとったときでも色収
差を良好に補正することができる。
【0030】(1-3) 物体側から数えて第i番目のレンズ
面の曲率半径をRi、前記第22レンズと第23レンズ
との間隔をDL、広角端における全系の焦点距離をfw
としたとき 1≦R9/R8<2 ‥‥(3) 0≦DL/fw<0.15 ‥‥(4) なる条件を満足することである。
【0031】条件式(3),(4)は負の第22レンズ
とそれに続く正の第23レンズのマージナル条件また
は、接合条件を定義し、それぞれ下限値は接合状態を意
味する。また、両式とも上限値を超えるとマージナルコ
ンタクトをするためには、正の第23レンズの屈折力が
強くなりすぎ、広角域での軸外光束の上光線のコマフレ
アーの補正が困難となり好ましくない。
【0032】尚、条件式(3),(4)は 1.0≦R9/R8<1.5 ‥‥(3a) 0.0≦DL/fw<0.1 ‥‥(4a) なる条件式を満足すれば更に、効果的に本発明の目的を
達成することが容易となる。
【0033】(1-4) 前記第i群の焦点距離をfi、広角
端における全系の焦点距離をfwとしたとき 2<|f1|/fw<3 ‥‥(5) 1.8< f2/fw <2.5 ‥‥(6) 0.9<|f1|/f2<1.4 ‥‥(7) なる条件を満足することである。
【0034】条件式(5)〜(7)は、第1群と、第2
群のパワー(屈折力)に関するもので、かかるズームレ
ンズにおいて、CCDの直前に配置される水晶等のロー
パスフィルターや赤外カットフィルターなどのスペース
を過不足なく確保するためのバックフォーカス確保の為
の条件や、3倍程度の変倍比を達成するための条件であ
る。
【0035】条件式(5)は第1群の屈折力を、条件式
(6)は第2群の屈折力を、条件式(7)はその第1群
と第2群の屈折力の比を特定している。
【0036】条件式(5)の下限値を超えることは第1
群の発散力が強くなりすぎることを意味しバックフォー
カスを必要以上に長くなりレンズ全長の短縮を阻害す
る。上限値を超えて第1群の焦点距離が長くなると最適
なバックフォーカスを確保するためには第2群の屈折力
を弱くせねばならず、本発明のズームレンズを達成する
ためには、第1群、第2群の空気間隔や移動量を増大せ
ねばならなくなり、やはりレンズ全長の短縮を阻害す
る。
【0037】条件式(6)の下限値を超えるとバックフ
ォーカスを十分確保することが困難となり、上限値を超
えて第2群の焦点距離が長くなりすぎるとバックフォー
カスを必要以上に長くしレンズ全長の短縮を阻害する。
【0038】条件式(7)は、第1群と第2群の屈折力
の比をバランス良く保ちつつレンズ全系をCCDのサイ
ズが小さくなっても広い画角を確保可能な焦点距離とす
るためのものである。
【0039】条件式(5)〜(7)は同時に満足するこ
とにより効果的に、本発明の目的を達成する。
【0040】上述の1/4”サイズのCCD撮像画面に
対して広い画角を有するズームレンズは、その広角端の
焦点距離が該CCDの有効対角画面寸法よりも短い。従
って、レンズ単体が有する外周部のコバの焦点距離に対
する割合が大きくなる。一眼レフレックスカメラ用で広
角端の焦点距離35mm程度のズームレンズの場合で
も、1/4”CCD(φ4.5mm程度)用のカメラの
広角端の焦点距離3.6mm程度のズームレンズの場合
でも、レンズ単体の環合部である外周部のコバの厚さは
1mmから2mm程度である。従って、レンズの肉厚と
焦点距離の関係も従来とは大きく異なってくる。
【0041】本発明のもう一つの目的である、CCDサ
イズが小さくなっても製造容易なレンズ形状を確保する
ためには次の条件式のうち少なくとも1つを満足させる
のが良い。
【0042】(1-5) 第2群中の最も物体側の正の第21
レンズのレンズ厚をD21としたとき、 0.6<D21/fw<0.8 ‥‥(8) なる条件式を満足することである。
【0043】この条件式の下限値をこえてレンズを薄肉
化すると、レンズの製造に非常にコストがかかり、また
環合部が薄くなりレンズの安定した保持が不十分とな
る。また、上限値を超えて厚くすることは収差補正の上
では特に必要でなく、レンズ全長の短縮効果を阻害する
ことになるため好ましくない。
【0044】(1-6) 第2群中の最も像面よりの正の第2
3レンズのレンズ厚をD23としたとき、 0.4<D23/fw<0.9 ‥‥(9) なる条件式を満足することである。
【0045】この条件式の場合も前述の条件式(8)と
同様、下限値をこえてレンズを薄肉化すると、レンズの
製造に非常にコストがかかり、また環合部が薄くなりレ
ンズの安定した保持が不十分となる。また、上限値を超
えて厚くすることは収差補正の上では特に必要でなく、
レンズ全長の短縮効果を阻害することになるため好まし
くない。
【0046】(1-7) 第1群中の負の第11レンズの材質
の屈折率とアッベ数を各々N1、ν1としたとき N1>1.7 かつ ν1>46 ‥‥(10) を満足することである。
【0047】条件式(10)は主に収差補正を行う為の
ものである。条件式(10)の下限値を超えると全系の
ペッツバール和が正の方向に増大し、像面湾曲を極度に
発生させ好ましくなく、また倍率の色収差も補正過剰と
なりやはり好ましくない。
【0048】(1-8) 全系の広角端におけるバックフォー
カスをBfとしたとき 1.7<Bf/fw<2.2 ‥‥(11) なる条件式を満足することである。
【0049】これによれば本発明の目的を十分達成した
ズームレンズを得ることが出来る。
【0050】(1-9) 第1群,第2群にそれぞれ非球面レ
ンズを配することである。これによれば更なる収差補正
が可能となる。
【0051】近年のCCDサイズの縮小化に伴い、CC
D素子上にレンズアレイ等を配置して光エネルギーの集
光率を上げ感度不足を補うことが行われている。これら
のCCD素子の場合、CCD素子へ入射する光線束があ
る角度を超えた場合急激に感度低下をおこすことが知ら
れている。これを撮影レンズ側に置き換えて説明すると
撮影レンズの射出瞳位置が短くなりすぎる事は、実際に
は周辺光量が十分入るように設定されていてもTV画面
では周辺光量不足を起こしたように映る、所謂シェーデ
ィングが発生する。
【0052】従って、本発明の実施例のようなビデオカ
メラや電子スチルカメラ用のズームレンズではこのシェ
ーディングを避けるために絞りは変倍に際し光軸上を移
動し、射出瞳位置を適切な位置に保持することが望まし
い。しかし、一般的に電気的に絞りの開閉を行わせるた
めの機構を配置させる必要から絞りを変倍中固定させて
も本発明の目的を阻害するものではない。
【0053】本発明では、フォーカスは第1群を移動さ
せているが、全体繰り出し方式やさらに広角化を狙った
場合はパンフォーカスとする事も本発明の目的を阻害す
ることにはならない。
【0054】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より順に第i番目のレンズ厚及
び空気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目
のレンズのガラスの屈折率とアッベ数である。
【0055】数値実施例において最終の2つのレンズ面
はフェースプレートやフィルター等のガラスブロックで
ある。
【0056】非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直
方向にH軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半
径、B,C,D,Eを各々非球面係数としたとき
【0057】
【数1】 なる式で表している。又前述の各条件式と数値実施例に
おける諸数値との関係を表1に示す。
【0058】
【外1】
【0059】
【外2】
【0060】
【外3】
【0061】
【外4】
【0062】
【外5】
【0063】
【外6】
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、負の屈折
力のレンズ群が先行するネガティブリード型の2つのレ
ンズ群より成るズームレンズにおいて、各レンズ群のレ
ンズ構成を適切に設定することにより、一般的に1/
4”サイズと呼ばれる有効対角画面サイズがφ4.5m
mから4.6mm程度のCCDに対しても十分な広さの
撮影画角を確保できる焦点距離と、必要十分なバックフ
ォーカスを確保することができ、しかも全変倍範囲にわ
たり高い光学性能を有したズームレンズを達成すること
ができる。
【0066】特に2群タイプのズームレンズに於いて、
レンズ群を前述のごとく所定の構成とする事により適切
なバックフォーカスを維持しつつ収差に敏感なところを
精度よく保持し、かつ全長短縮をも実現した、高い光学
性能を持つ変倍比が3 倍程度でFナンバーが2.8程度
のズームレンズを達成する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の数値実施例1の広角端のレンズ断面図
【図2】本発明の数値実施例2の広角端のレンズ断面図
【図3】本発明の数値実施例3の広角端のレンズ断面図
【図4】本発明の数値実施例4の広角端のレンズ断面図
【図5】本発明の数値実施例5の広角端のレンズ断面図
【図6】本発明の数値実施例6の広角端のレンズ断面図
【図7】本発明の数値実施例1の広角端と望遠端の収差
【図8】本発明の数値実施例2の広角端と望遠端の収差
【図9】本発明の数値実施例3の広角端と望遠端の収差
【図10】本発明の数値実施例4の広角端と望遠端の収
差図
【図11】本発明の数値実施例5の広角端と望遠端の収
差図
【図12】本発明の数値実施例6の広角端と望遠端の収
差図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 d d線 g g線 S サジタル像面 M メリディオナル像面 S.C 正弦条件

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に負の屈折力の第1群と正
    の屈折力の第2群の2つのレンズ群より成り、双方のレ
    ンズ群の空気間隔を変えて変倍を行うズームレンズにお
    いて、該第1群は負の第11レンズと正の第12レンズ
    より成り、該第2群は正の第21レンズ、負の第22レ
    ンズ、そして正の第23レンズより成り、該第22レン
    ズは該第21レンズ又は第23レンズと接合されている
    ことを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 物体側から数えて第i番目のレンズ面の
    曲率半径をRiとしたとき −0.2<R8/R7<0.3 なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズーム
    レンズ。
  3. 【請求項3】 物体側から数えて第i番目のレンズ面の
    曲率半径をRi、前記第22レンズと第23レンズとの
    間隔をDL、広角端における全系の焦点距離をfwとし
    たとき 1≦R9/R8<3 0≦DL/fw<0.15 なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズーム
    レンズ。
  4. 【請求項4】 前記第i群の焦点距離をfi、広角端に
    おける全系の焦点距離をfwとしたとき 2<|f1|/fw<3 1.8< f2/fw <2.5 0.9<|f1|/f2<1.4 なる条件を満足することを特徴とする請求項2又は3の
    ズームレンズ。
  5. 【請求項5】 前記第21レンズのレンズ厚をD21、
    広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき 0.6<D21/fw なる条件を満足することを特徴とする請求項2又は3の
    ズームレンズ。
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Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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