JPH10271340A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH10271340A
JPH10271340A JP9075269A JP7526997A JPH10271340A JP H10271340 A JPH10271340 A JP H10271340A JP 9075269 A JP9075269 A JP 9075269A JP 7526997 A JP7526997 A JP 7526997A JP H10271340 A JPH10271340 A JP H10271340A
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JP
Japan
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signal
image
contrast
interest
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JP9075269A
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English (en)
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Itaru Furukawa
至 古川
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像のエッジを劣化させることなく、良好に
画質の劣化を抑え、またモアレを除去すること。 【解決手段】 注目画素についての主信号Sは平滑化処
理部10,積算器51,フィルタ演算部40に導かれ
る。フィルタ演算部40では、網点サイズよりも大きい
サイズの画像フィルタに基づいて演算を行いフィルタ済
信号S’を生成する。平滑化処理部10においては、網
点サイズよりも大きい領域で注目画素の近傍画素の平均
濃度値が抽出される。コントラスト抽出部20で、注目
画素の近傍画素の平均濃度値を基に注目画素のコントラ
ストCが導かれる。テーブル参照部30では、コントラ
ストCに応じて混合率M,(1−M)を導く。積算器51
では信号Saが生成され、積算器52では信号Sbが生
成される。そして、加算器53において信号Saと信号
Sbとが混合されて出力信号S''が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スキャナ,ディ
ジタルカメラ,又はその他の装置から得られるディジタ
ル画像の画像処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷物を生成する際には、網
点による印刷が行われている。このような、網点によっ
て印刷された印刷物は、例えば65dpi〜200dp
i程度の解像度を有している。
【0003】そして、このような網点で記録された印刷
物を、スキャナ等の画像入力部で読み取る場合を図8に
示す。図8は、網点と読み取りを行う画素との位置関係
を示す図であり、原画像である網点画像は50%の濃度
を示している。すなわち、図に示す斜線領域は、網点に
よる記録が行われている部分である。このような原画像
を点線枠で示す大きさの画素P1〜P8で読み取る場合
について説明する。
【0004】図8に示す1個の画素サイズは、1個の網
点サイズの約87.5%となっている。このような場
合、画素P4とP5において測定される濃度は50%と
なり、原画像の示す濃度と等しいため整合性は保たれて
いるが、画素P1,P8において測定される濃度は、そ
の画素領域に網点の黒化領域を多く含むため50%より
も大きくなる。実際には、画素P1とP8の濃度は約6
2%となっている。また、画素P2,P3,P6,P7
において測定される濃度についても、50%よりも大き
くなっている。このように画素P1,…,P8において
測定される濃度は50%〜約62%の間で周期的に変動
する。これは、原画像が50%の濃度であることについ
て考えれば、画質が劣化していることになる。
【0005】この原因は、原画像の網点サイズと読み取
る画素サイズとが異なるために、干渉が起こっているか
らである。従って、画素サイズが網点サイズに比べて小
さくなるに従って、原画像の濃度を読み取るというより
はむしろ網点の濃度を読み取ることになり、画素間での
濃度の変動は大きくなる。また、画素サイズが網点サイ
ズに近い場合等には、変動する周期が長くなり、モアレ
として視覚的に目立つようになる。
【0006】以上のような現象は、網点以外の方法で表
現されている一般原画像における模様や被写体の模様等
と画素サイズとの関係が上記と同様な状態となる場合に
も発生する。すなわち、透過原稿や反射原稿をスキャナ
で読み取った画像やディジタルカメラで得られた画像に
ついてもモアレが発生する場合がある。
【0007】そして従来より、このようなモアレを除去
し、画質の劣化を防止するために、画像フィルタを使用
した画像処理が行われている。
【0008】図9は、従来の画像処理装置の概略構成図
である。処理対象の画素(以下、「注目画素」という)
についての主信号Sは、入力するとフィルタ演算部40
1と主信号調整部402に送られる。フィルタ演算部4
01において主信号Sは2次元的な画像フィルタによる
演算が行われてフィルタ済信号S’が生成される。そし
て、主信号調整部402においては、予め設定されてい
る主信号Sの混合率Mに基づいて、主信号SがM倍され
た信号Sa(=M・S)が生成される。ただし、Mは
「0≦M<1」を満たす数値である。一方、フィルタ演
算部401により生成されたフィルタ済信号S’は、フ
ィルタ済信号調整部403において予め設定されている
フィルタ済信号S’の混合率(1−M)によりフィルタ
済信号S’が(1−M)倍された信号Sb(=(1−
M)・S’)となる。そして、主信号調整部402から
の信号Saとフィルタ済信号調整部403からの信号S
bとを加算器404で混合(加算)することにより出力
信号S''を生成する。
【0009】このような従来の画像処理装置において、
モアレを除去し、画質の劣化を防止するために、フィル
タ演算部401では、所定のサイズの画像フィルタによ
ってフィルタ演算処理が行われる。このとき、使用され
る画像フィルタの一例を図10に示す。このような従来
の画像処理装置では、画像フィルタのサイズは、1個の
網点の約2倍以上のサイズとなるように設定されてい
る。従って、例えば、図10の画像フィルタの例の場合
であると、1個の画素サイズは網点サイズの約「2/
5」以上の大きさとなっている。そして、従来の画像処
理装置では、フィルタ演算部401において画像フィル
タの中心を注目画素に位置させ、注目画素とその近傍画
素に割り当てられた重み付け係数を基に各濃度値の加重
平均を行いフィルタ済信号S’として出力している。す
なわち、網点サイズよりも大きい領域で加重平均を算出
するために、フィルタ済信号S’は、網点パターンの有
する周波数成分が除去されており、網点による影響が取
り除かれた濃度値となる。従って、フィルタ済信号S’
は、モアレや画質劣化の要因が除去されている。
【0010】そして、主信号Sとフィルタ済信号S’と
が混合比「M:(1−M)」で混合されるため、混合率
Mの値が小さい程、フィルタ済信号S’の混合率(1−
M)が大きくなり、出力信号S''にフィルタ済信号S’
が反映される割合が高くなる。換言すれば、画像フィル
タを使用した画像処理の効果は、予め設定されている混
合率Mに依存していることになる。
【0011】なお、この混合率Mの値は、画像処理を開
始する前にオペレータが設定することが可能であるが、
原画像に対する処理が開始されてから処理が終了するま
で固定の値である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に網点
で記録された印刷物の画像のエッジ部分は、網点サイズ
よりも高い解像度で再現されている。図11は、従来か
らの1個の網点を生成する方法を示す説明図である。図
11(a)に示すように1個の網点サイズを示す領域が
4個のブロックB1,…,B4に分割されており、各ブ
ロックはさらに黒化領域ごとに細分されている。そし
て、各黒化領域には、図11(a)に示すように対応す
る閾値が設定されている。一方、原画像を読み取って得
られた濃度値が、図11(b)に示すようにブロックB
1,B4に対応する位置が「20」であり、ブロックB
2,B3に対応する位置が「10」である場合には、図
11(a)に示す閾値と比較して網点の中心から順次に
黒化されていく。そして、図11(c)に示すような網
点が記録される。
【0013】このような記録方法によって画像のエッジ
部分を記録した場合を図12に示す。図12は、網点画
像のエッジ部分を示す図であり、図の点線が画像のエッ
ジである。そして、点線よりも右側が濃度50%を示し
ており、左側が濃度0%を示している。また、格子によ
って区切られている四角形の各領域は、個々の網点領域
を示している。図12に示すように、網点画像のエッジ
部分では4分割された各ブロックに対応する濃度値に応
じて網点が記録されているため、高い解像度で再現が行
われている。
【0014】しかし、従来の画像処理装置において、モ
アレや画質の劣化の対策として図10に示すような画像
フィルタを使用して平滑化しても、出力信号S''を生成
する際の、主信号Sとフィルタ済信号S’との混合比
「M:(1−M)」は、1個の画像について常に一定で
あるため、上記のような高い解像度で再現されている画
像のエッジ部分も平滑化され、暈けてしまうという問題
がある。
【0015】そこで、この発明は、上記課題に鑑みてな
されたものであって、画像のエッジを劣化させることな
く、良好に画質の劣化を抑え、またモアレを除去する画
像処理方法および装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、原画像に対して画素ごと
に所定の処理を施す方法であって、(a)処理対象である
注目画素の主信号に対して所定のサイズの画像フィルタ
を適用してフィルタ済信号を生成する工程と、(b)注目
画素の近傍に位置する複数の近傍画素のそれぞれに対し
て、当該近傍画素の周辺の所定の領域で平滑化処理を施
すことにより、複数の近傍画素のそれぞれについて平均
濃度値を求める工程と、(c)複数の近傍画素から得られ
た複数の平均濃度値に基づいて注目画素についてのコン
トラストを求める工程と、(d)コントラストに応じて主
信号とフィルタ済信号との混合比を導く工程と、(e)混
合比に基づいて主信号とフィルタ済信号とを混合するこ
とにより出力信号を生成する工程とを有している。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の方法において、混合比は、コントラストが小さくなる
に従ってフィルタ済信号に対応する割合が大きくなり、
コントラストが大きくなるに従って主信号に対応する割
合が大きくなるように決定される。
【0018】請求項3に記載の発明は、原画像に対して
画素ごとに所定の処理を施す方法であって、(a)注目画
素および注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素に対
して所定のサイズの画像フィルタを適用してフィルタ済
信号を生成する工程と、(b)注目画素の近傍に位置する
複数の近傍画素についてのフィルタ済信号に基づいて注
目画素についてのコントラストを求める工程と、(c)コ
ントラストに応じて注目画素についての主信号とフィル
タ済信号との混合比を導く工程と、(d)混合比に基づい
て注目画素についての主信号とフィルタ済信号とを混合
することにより注目画素についての出力信号を生成する
工程とを有している。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の方法において、混合比は、コントラストが小さくなる
に従ってフィルタ済信号に対応する割合が大きくなり、
コントラストが大きくなるに従って主信号に対応する割
合が大きくなるように決定される。
【0020】請求項5に記載の発明は、原画像に対して
画素ごとに所定の処理を施す装置であって、(a)処理対
象である注目画素の主信号に対して所定のサイズの画像
フィルタを適用してフィルタ済信号を生成する手段と、
(b)注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素のそれぞ
れに対して、当該近傍画素の周辺の所定の領域で平滑化
処理を施すことにより、複数の近傍画素のそれぞれにつ
いて平均濃度値を求める手段と、(c)複数の近傍画素か
ら得られた複数の平均濃度値に基づいて注目画素につい
てのコントラストを求める手段と、(d)コントラストに
応じて主信号とフィルタ済信号との混合比を導く手段
と、(e)混合比に基づいて主信号とフィルタ済信号とを
混合することにより出力信号を生成する手段とを備えて
いる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の装置において、混合比は、コントラストが小さくなる
に従ってフィルタ済信号に対応する割合が大きくなり、
コントラストが大きくなるに従って主信号に対応する割
合が大きくなるように設定されている。
【0022】請求項7に記載の発明は、原画像に対して
画素ごとに所定の処理を施す装置であって、(a)注目画
素および注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素に対
して所定のサイズの画像フィルタを適用してフィルタ済
信号を生成する手段と、(b)注目画素の近傍に位置する
複数の近傍画素についてのフィルタ済信号に基づいて注
目画素についてのコントラストを求める手段と、(c)コ
ントラストに応じて注目画素についての主信号とフィル
タ済信号との混合比を導く手段と、(d)混合比に基づい
て注目画素についての主信号とフィルタ済信号とを混合
することにより注目画素についての出力信号を生成する
手段とを備えている。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の装置において、混合比は、コントラストが小さくなる
に従ってフィルタ済信号に対応する割合が大きくなり、
コントラストが大きくなるに従って主信号に対応する割
合が大きくなるように設定されている。
【0024】
【発明の実施の形態】
<1.装置の全体構成>まず、この発明の実施の形態が
適用される装置の全体構成の一例について説明する。図
1は、この発明の実施の形態が適用される装置の全体構
成の一例を示す概略図である。画像入力部100は、入
力スキャナなどのように原稿を光学的に読み取り、画素
ごとに多値の濃度値を示す原画像データを生成する。そ
して生成された原画像データは画像処理部200に転送
される。この画像処理部200は、この発明の実施の形
態である画像処理装置が適用される処理部である。画像
処理部200において、この発明の実施の形態である画
像フィルタを使用した画像処理の他にも原画像データに
対して所定の処理が施された後に、出力スキャナ等のよ
うな画像出力部300に出力される。そして画像出力部
300においては、フィルムなどの記録媒体に対して記
録される。なお、画像入力部100,画像処理部20
0,および画像出力部300に対してオペレータの所望
の動作を行わせるために、キーボードやマウス等の操作
入力部201とディスプレイ表示器等の情報表示部20
2とが設けられている。
【0025】<2.画像処理の概要>次に、この発明の
実施の形態である画像処理装置における処理形態につい
て説明する。この発明の実施の形態である画像処理装置
においては、モアレや画質の劣化を防止するために画像
フィルタを使用した画像処理が行われる。すなわち、M
×N(M,Nは3以上の奇数)のマトリクス状の画像フ
ィルタを画像平面内に走査させることによって画像の平
滑化等の処理を行う。
【0026】図2は、この発明の実施の形態における画
像処理の概要を示す説明図である。図2(a)に示す画
像Iに対してX方向(横方向)を主走査方向とし、Y方
向(縦方向)を副走査方向として1画素ごとに注目画素
OPを走査しながら順次に処理を行っていく。画像フィ
ルタによる処理の際は、図2(b)に示すように注目画
素OPを画像フィルタFの中心に位置させる。図2
(b)の例では、5×5(M=N=5)のマトリクス状
の画像フィルタFが使用されている。そして画像フィル
タFの各成分に割り当てられた重み付け係数に基づいて
注目画素OPの濃度値とその近傍画素の濃度値との加重
平均を演算により導き、得られた値を注目画素OPのフ
ィルタ済信号とする。
【0027】すなわち、画像フィルタFが図3に示すよ
うな(2m+1)×(2n+1)のサイズのマトリクス
状であり、各成分にはk-m-n〜kmnの重み付け係数が割
り当てられているとする。この画像フィルタFを用いて
画像平面上の座標(x,y)に位置する注目画素OPに
対するフィルタ演算を行って得られるフィルタ済信号
S'xyは、
【0028】
【数1】
【0029】となる。ここで、Sxyは原画像の画像平面
上の座標(x,y)に位置する画素の濃度値である。
【0030】なお、図3に示す画像フィルタにおいて、
注目画素およびその近傍画素に対応する重み付け係数が
全て正数である場合は、画像の平滑化を行うための画像
フィルタであり、重み付け係数の有する周波数特性が画
像フィルタの特性となる。
【0031】<3.第1の実施の形態>次に、この発明
の第1の実施の形態である画像処理装置について説明す
る。図4は、第1の実施の形態である画像処理装置を示
す概略構成図である。注目画素についての濃度値である
主信号Sは、平滑化処理部10,積算器51,およびフ
ィルタ演算部40に導かれる。
【0032】平滑化処理部10においては、注目画素に
ついての主信号Sを入力すると、注目画素の近傍画素に
ついての平滑化処理を行って平均濃度値を求める。平均
濃度値を求める注目画素の近傍画素については、例え
ば、上近傍画素,下近傍画素,左近傍画素,右近傍画素
というように4個の近傍画素とすることができる。そし
て、これら注目画素の近傍画素として、図5(a)に示
すように注目画素の上隣,右隣,下隣,左隣に位置する
画素P1,P2,P3,P4をそれぞれ上近傍画素,右
近傍画素,下近傍画素,左近傍画素としても良いが、図
5(b)に示すように注目画素の上側,右側,下側,左
側のそれぞれについて数画素離れた位置にある画素P
5,P6,P7,P8をそれぞれ上近傍画素,右近傍画
素,下近傍画素,左近傍画素としても良い。
【0033】そして、これら上近傍画素,右近傍画素,
下近傍画素,左近傍画素のそれぞれについて、各近傍画
素を中心とする原画像の個々の網点サイズよりも大きい
領域(平滑化領域)で平滑化処理を行う。平滑化領域を
網点サイズよりも大きい領域とするのは、網点形状を検
出しないようにし、網点の中心位置に近い画素とそうで
ない画素とで、濃度値が大きく異なることを防止し、本
来の原画像の示す濃度値を得るためである。
【0034】そして、ここで行われる平滑化処理は、平
滑化領域内に位置する画素の濃度値を単純平均したり、
又は加重平均することにより行われる。このようにして
得られた上近傍画素についての平均濃度値をYU,下近
傍画素についての平均濃度値をYL,左近傍画素につい
ての平均濃度値をXL,右近傍画素についての平均濃度
値をXRとする。そして、平滑化処理部10は、上近傍
画素,下近傍画素,左近傍画素,右近傍画素についての
平均濃度値YU,YL,XL,XRをコントラスト抽出部2
0に送る。
【0035】コントラスト抽出部20では、平均濃度値
YU,YL,XL,XRに基づいて、画像の注目画素付近に
おけるコントラストCを抽出する。すなわち、
【0036】
【数2】
【0037】によりコントラストCを求める。数2は、
注目画素についての縦方向のコントラストと横方向のコ
ントラストとを平均化するものである。そして、得られ
たコントラストCは、テーブル参照部30に送られる。
【0038】一般的に、コントラストが大きいというこ
とは、画像のエッジ部分を示し、逆にコントラストが小
さいということは、画像の濃度変化の少ない平坦な部分
を示す。従って、上記のように注目画素付近におけるコ
ントラストを求めることによって注目画素が画像のどの
ような部分であるかを判定することができる。また、平
滑化処理部10において平滑化処理が施されているた
め、網点自体のエッジを検出することもない。
【0039】テーブル参照部30では、入力するコント
ラストCに応じて混合率Mが導かれる。ここでコントラ
ストCと混合率Mの関係を図6に示す。図6に示すよう
に、混合率Mがとり得る値は、「0≦M<1」である。
そしてコントラストCが大きくなるに従って、混合率M
の値は大きくなり、逆にコントラストCが小さくなるに
従って、混合率Mの値は小さくなる。換言すれば、注目
画素が画像のエッジ部分である場合には、混合率Mの値
が大きくなり、画像の濃度変化の少ない平坦な部分であ
る場合には、混合率Mの値が小さくなる。
【0040】そしてテーブル参照部30では、図6の関
係を対応付けたテーブルをメモり等の記憶部材に記憶し
ておき、コントラストCを入力するとそのテーブルを参
照することによって対応する混合率Mを獲得する。この
混合率Mは、出力信号に対する主信号Sの混合割合を示
すものであるため、テーブル参照部30においては、こ
の混合率Mを基に、フィルタ済信号の混合率(1−M)
を導く。従って、混合率(1−M)のとり得る値は、
「0<(1−M)≦1」となる。そして混合率Mは積算
器51に送られ、混合率(1−M)は積算器52に送ら
れる。
【0041】そして、積算器51においては、主信号S
と混合率Mとの積算が行われ、信号Sa(=M・S)が
生成される。この信号Saは、加算器53に送られる。
【0042】一方、フィルタ演算部40では、所定のサ
イズの画像フィルタによって注目画素に対するフィルタ
演算処理が行われる。このとき、使用される画像フィル
タは、例えば、従来の画像処理装置と同様の図10に示
すような画像フィルタである。この実施の形態の画像処
理装置においても、フィルタ演算部40で適用される画
像フィルタのサイズは、1個の網点の約2倍以上のサイ
ズとなるように設定されることが好ましい。例えば、図
10の画像フィルタの例の場合であると、1個の画素サ
イズは網点サイズの約「2/5」以上の大きさとなって
いる。そして、このフィルタ演算部40では、画像フィ
ルタの中心を注目画素に位置させ、注目画素とその近傍
画素に割り当てられた重み付け係数を基に数1に示した
演算を行って加重平均を行いフィルタ済信号S’として
出力している。そして、網点サイズよりも大きい領域で
加重平均を算出するために、フィルタ済信号S’は、網
点パターンの有する周波数成分が除去されており、網点
による影響が取り除かれた濃度値となっている。従っ
て、フィルタ済信号S’は、モアレや画質劣化の要因が
除去されている。このようにして得られたフィルタ済信
号S’は、積算器52に送られる。
【0043】そして、積算器52においては、フィルタ
済信号S’と混合率(1−M)との積算が行われ、信号
Sb(=(1−M)・S’)が生成される。そして、得
られた信号Sbは、加算器53に送られる。
【0044】加算器53では、信号Saと信号Sbとが
混合(加算)されて出力信号S''が生成される。この出
力信号S''は、この実施の形態の画像処理装置の出力信
号である。
【0045】この実施の形態の画像処置装置では、主信
号Sとフィルタ済信号S’とが混合比「M:(1−
M)」で混合される。そして、その混合比は、注目画素
付近のコントラストCに応じて決定される。これによ
り、原画像のコントラストCに応じて混合比を変更する
ことが可能となるため、画像フィルタを使用した画像処
理の効果を、原画像のコントラストCに応じて変更する
ことが可能となる。
【0046】そして、この実施の形態の画像処理装置
は、注目画素が画像のエッジ部分である場合には、主信
号Sの混合される割合を大きく設定しているため、出力
される出力信号S''には主信号Sの成分が比較多く含ま
れ、画像のエッジ部分を劣化させることがない。また、
画像の濃度変化の少ない平坦な部分である場合には、フ
ィルタ済信号S’の混合される割合を大きく設定してい
るため、出力される出力信号S''にはフィルタ済信号
S’の成分が比較多く含まれ、モアレの発生や画質の劣
化を防ぐことができる。
【0047】なお、図6において、コントラストCが十
分に大きい場合に、混合率Mが「1」となっていない理
由は、エッジの劣化をさせることのない程度に、網点の
影響を除去するために、フィルタ済信号S’を出力信号
S''に含ませるようにしているためである。これによっ
て、視覚的に目立つ程ではないが、実際に存在している
モアレを除去することができる。
【0048】<4.第2の実施の形態>次に、この発明
の第2の実施の形態である画像処理装置について説明す
る。図7は、第2の実施の形態である画像処理装置を示
す概略構成図である。注目画素についての濃度値である
主信号Sは、フィルタ演算部40と積算器51に導かれ
る。
【0049】フィルタ演算部40では、第1の実施の形
態と同様に、所定のサイズの画像フィルタによってフィ
ルタ演算処理が行われる。このとき、使用される画像フ
ィルタは、例えば、従来の画像処理装置と同様の図10
に示すような画像フィルタである。この実施の形態の画
像処理装置においても、フィルタ演算部40で適用され
る画像フィルタのサイズは、1個の網点の約2倍以上の
サイズとなるように設定されることが好ましい。そし
て、このフィルタ演算部40では、注目画素とその近傍
画素に割り当てられた重み付け係数を基に数1に示した
演算を行って加重平均を行いフィルタ済信号として出力
している。そして、網点サイズよりも大きい領域で加重
平均を算出するために、フィルタ済信号S’は、網点パ
ターンの有する周波数成分が除去されており、網点によ
る影響が取り除かれた濃度値となっている。従って、フ
ィルタ済信号は、モアレや画質劣化の要因が除去されて
いる。
【0050】ところで、この実施の形態に示す画像処理
装置のフィルタ演算部40では、注目画素以外に、注目
画素の近傍画素についてのフィルタ済信号も生成する。
注目画素の近傍画素については、例えば、第1の実施の
形態で説明したような上近傍画素,下近傍画素,左近傍
画素,右近傍画素というような4個の近傍画素とするこ
とができる。そして、上近傍画素,下近傍画素,左近傍
画素,右近傍画素のそれぞれについてのフィルタ済信号
を生成する。そして、得られた上近傍画素,下近傍画
素,左近傍画素,右近傍画素のそれぞれについてのフィ
ルタ済信号をコントラスト抽出部20に送られる。ま
た、注目画素についてのフィルタ済信号S’は積算器5
2に送られる。
【0051】コントラスト抽出部20では、上近傍画
素,下近傍画素,左近傍画素,右近傍画素のそれぞれに
ついてのフィルタ済信号に基づいて、画像の注目画素付
近におけるコントラストCを抽出する。ここで、コント
ラストCを求める方法は、第1の実施の形態で説明した
内容と同様で良い。そして、得られたコントラストC
は、テーブル参照部30に送られる。
【0052】テーブル参照部30では、入力するコント
ラストCに応じて混合率Mが導かれる。このテーブル参
照部30の詳細についても第1の実施の形態で説明した
内容と同様である。混合率Mは、出力信号に対する主信
号Sの混合割合を示すものであるため、テーブル参照部
30においては、この混合率Mを基に、フィルタ済信号
S’の混合率(1−M)を導く。そして混合率Mは積算
器51に送られ、混合率(1−M)は積算器52に送ら
れる。
【0053】そして、積算器51においては、主信号S
と混合率Mとの積算が行われ、信号Sa(=M・S)が
生成されて、加算器53に送られる。また、積算器52
においては、フィルタ済信号S’と混合率(1−M)と
の積算が行われ、信号Sb(=(1−M)・S’)が生
成され、得られた信号Sbは、加算器53に送られる。
【0054】加算器53では、信号Saと信号Sbとが
混合されて出力信号S''が生成される。この出力信号
S''は、この実施の形態の画像処理装置の出力信号とな
る。
【0055】この実施の形態の画像処理装置において
は、注目画素の近傍画素についてのフィルタ済信号をコ
ントラスト抽出部20に導いてコントラストを求め、そ
して得られたコントラストに応じて混合率M,(1−
M)を生成している。注目画素の近傍画素についてのフ
ィルタ済信号は、図10に示すような画像フィルタに基
づいて数1に示すように加重平均が行われた信号であ
る。従って、この加重平均されたフィルタ済信号を、第
1の実施の形態で示した平均濃度値に代えて使用して
も、出力信号S''に得られる効果は同じである。また、
この実施の形態のように、フィルタ済信号をコントラス
ト抽出部20に入力した方が、第1の実施の形態で示し
た平滑化処理部10(図4参照)を設ける必要がなく、
効率的な構成となる点で有益である。
【0056】このように、この実施の形態の画像処置装
置においても、注目画素についての主信号Sとフィルタ
済信号S’とが混合比「M:(1−M)」で混合され、
出力信号S''が生成される。そして、その混合比は、コ
ントラストに応じて決定される。これにより、網点の影
響を受けていない原画像のコントラストに応じて混合比
を変更することが可能となるため、画像フィルタを使用
した画像処理の効果を、原画像のコントラストに応じて
変更することが可能となる。
【0057】そして、この実施の形態の画像処理装置
は、注目画素が画像のエッジ部分である場合には、主信
号Sの混合される割合を大きく設定しているため、出力
される出力信号S''には主信号Sの成分が比較多く含ま
れ、画像のエッジ部分を劣化させることがない。また、
画像の濃度変化の少ない平坦な部分である場合には、注
目画素についてのフィルタ済信号S’の混合される割合
を大きく設定しているため、出力される出力信号S''に
はフィルタ済信号S’の成分が比較多く含まれ、モアレ
の発生や画質の劣化を防ぐことができる。
【0058】<5.変形例>第1および第2の実施の形
態に示した画像処理装置のフィルタ演算部40で適用さ
れる画像フィルタのサイズは、網点サイズよりも大きい
ことは説明したが、この網点サイズは原画像によって異
なる場合がある。そこで、原画像の網点サイズが変更に
なった場合に、画像フィルタのサイズを適切なサイズに
変更することが必要となる。
【0059】画像入力部100が原画像を読み取った際
に網点サイズを測定して検出したり、オペレータが原画
像を画像入力部100にセットした際に、オペレータ自
身が操作入力部201より網点サイズを設定入力するこ
とにより、網点サイズについての網点情報を獲得する。
そして、このようにして得られた網点情報を画像処理装
置に送るように構成する。そして、画像処理装置におい
て、入力された網点情報に基づいて、フィルタ演算部は
適用する画像フィルタのサイズを変更するようにすれ
ば、原画像の網点サイズが変更になっても、直ちに変更
された網点サイズに対応することが可能となる。
【0060】また、実施の形態では、一例として、図6
に示すようにコントラストCが大きくなると混合率Mの
値は大きくなり、コントラストCが小さくなると混合率
Mの値が小さくなる場合を説明したが、このような関係
とすることに限定するものではなく、結果的に、コント
ラストCが大きいときに注目画素についてのフィルタ済
信号S’の混合される割合を大きくし、コントラストC
が小さいときに注目画素についての主信号Sの混合され
る割合を大きくするように設定すれば良い。
【0061】次に、実施の形態で説明したコントラスト
の抽出は、縦方向と横方向との2方向について行った
が、さらに、斜め方向のコントラストについても抽出す
ればなお好ましい。例えば、コントラストの抽出の際
に、注目画素について右上がり斜め方向と左上がり斜め
方向の近傍画素についても参照するようにすれば、コン
トラスト抽出の精度が上昇する。従って、良好にエッジ
を保存することが可能となる。
【0062】また、縦,横,斜め以外の方向についてコ
ントラストを求めても良い。すなわち、一般的には注目
画素と中心とする2次元的な広がりをもつ互いに異なる
方向であれば良い。
【0063】以上説明した画像処理装置で適用される画
像フィルタは、一般的に表現すると、M×N(M,Nは
3以上の奇数)の画像フィルタであって、注目画素が当
該画像フィルタの中央部に位置するような構成となる。
【0064】そして、上記説明した内容は、原画像が網
点によって記録された網点原稿である場合に限らず、そ
の他の画像においてモアレ等が生じている場合には、同
様の処理を施せば、画像のエッジを劣化させることな
く、良好に画質の劣化を抑え、またモアレを除去するこ
とが可能となる。例えば、ディジタルカメラで得られた
画像等の画像処理にも適用可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、処理対象である注目画素の主信号に対し
て所定のサイズの画像フィルタを適用してフィルタ済信
号を生成し、注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素
のそれぞれに対して、当該近傍画素の周辺の所定の領域
で平滑化処理を施すことにより、複数の近傍画素のそれ
ぞれについて平均濃度値を求め、得られた複数の平均濃
度値に基づいて注目画素についてのコントラストを求
め、このコントラストに応じて主信号とフィルタ済信号
との混合比を導き、その混合比に基づいて主信号とフィ
ルタ済信号とを混合することにより出力信号を生成する
ため、出力信号には、原画像のコントラストに応じた画
像フィルタによる処理効果が得られ、画像のエッジ部分
を劣化させることなく、モアレの発生や画質の劣化を良
好に防ぐことができる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、混合比
は、コントラストが小さくなるに従ってフィルタ済信号
に対応する割合が大きくなり、コントラストが大きくな
るに従って主信号に対応する割合が大きくなるように決
定されるため、画像の濃度変化の少ない平坦な部分につ
いては、フィルタ済信号に対応する割合が大きくなり、
モアレの発生や画質の劣化を良好に防ぐことができる。
また、画像のエッジ部分については、主信号に対応する
割合が大きくなり、画像のエッジ部分を劣化させること
がない。
【0067】請求項3に記載の発明によれば、注目画素
および注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素に対し
て所定のサイズの画像フィルタを適用してフィルタ済信
号を生成し、複数の近傍画素についてのフィルタ済信号
に基づいて注目画素についてのコントラストを求め、得
られたコントラストに応じて注目画素についての主信号
とフィルタ済信号との混合比を導き、その混合比に基づ
いて注目画素についての主信号とフィルタ済信号とを混
合することにより注目画素についての出力信号を生成す
るため、出力信号には、原画像のコントラストに応じた
画像フィルタによる処理効果が得られ、画像のエッジ部
分を劣化させることなく、モアレの発生や画質の劣化を
良好に防ぐことができるとともに、効率的な処理が可能
となる。
【0068】請求項4に記載の発明によれば、混合比
は、コントラストが小さくなるに従ってフィルタ済信号
に対応する割合が大きくなり、コントラストが大きくな
るに従って主信号に対応する割合が大きくなるように決
定されるため、画像の濃度変化の少ない平坦な部分につ
いては、フィルタ済信号に対応する割合が大きくなり、
モアレの発生や画質の劣化を良好に防ぐことができる。
また、画像のエッジ部分については、主信号に対応する
割合が大きくなり、画像のエッジ部分を劣化させること
がない。
【0069】請求項5に記載の発明によれば、処理対象
である注目画素の主信号に対して所定のサイズの画像フ
ィルタを適用してフィルタ済信号を生成し、注目画素の
近傍に位置する複数の近傍画素のそれぞれに対して、当
該近傍画素の周辺の所定の領域で平滑化処理を施すこと
により、複数の近傍画素のそれぞれについて平均濃度値
を求め、得られた複数の平均濃度値に基づいて注目画素
についてのコントラストを求め、このコントラストに応
じて主信号とフィルタ済信号との混合比を導き、その混
合比に基づいて主信号とフィルタ済信号とを混合するこ
とにより出力信号を生成するため、出力信号には、原画
像のコントラストに応じた画像フィルタによる処理効果
が得られ、画像のエッジ部分を劣化させることなく、モ
アレの発生や画質の劣化を良好に防ぐことができる。
【0070】請求項6に記載の発明によれば、混合比
は、コントラストが小さくなるに従ってフィルタ済信号
に対応する割合が大きくなり、コントラストが大きくな
るに従って主信号に対応する割合が大きくなるように設
定されているため、画像の濃度変化の少ない平坦な部分
については、フィルタ済信号に対応する割合が大きくな
り、モアレの発生や画質の劣化を良好に防ぐことができ
る。また、画像のエッジ部分については、主信号に対応
する割合が大きくなり、画像のエッジ部分を劣化させる
ことがない。
【0071】請求項7に記載の発明によれば、注目画素
および注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素に対し
て所定のサイズの画像フィルタを適用してフィルタ済信
号を生成し、複数の近傍画素についてのフィルタ済信号
に基づいて注目画素についてのコントラストを求め、得
られたコントラストに応じて注目画素についての主信号
とフィルタ済信号との混合比を導き、その混合比に基づ
いて注目画素についての主信号とフィルタ済信号とを混
合することにより注目画素についての出力信号を生成す
るため、出力信号には、原画像のコントラストに応じた
画像フィルタによる処理効果が得られ、画像のエッジ部
分を劣化させることなく、モアレの発生や画質の劣化を
良好に防ぐことができるとともに、効率的な装置構成と
することができる。
【0072】請求項8に記載の発明によれば、混合比
は、コントラストが小さくなるに従ってフィルタ済信号
に対応する割合が大きくなり、コントラストが大きくな
るに従って主信号に対応する割合が大きくなるように設
定されているため、画像の濃度変化の少ない平坦な部分
については、フィルタ済信号に対応する割合が大きくな
り、モアレの発生や画質の劣化を良好に防ぐことができ
る。また、画像のエッジ部分については、主信号に対応
する割合が大きくなり、画像のエッジ部分を劣化させる
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用される装置の全体
構成の一例を示す概略図である。
【図2】この発明の実施の形態における画像処理の概要
を示す説明図である。
【図3】画像フィルタの各成分の重み付け係数を示す図
である。
【図4】この発明の第1の実施の形態である画像処理装
置を示す概略構成図である。
【図5】上近傍画素等を説明するための説明図である。
【図6】この発明の実施の形態におけるコントラストC
と混合率Mの関係を示す図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態である画像処理装
置を示す概略構成図である。
【図8】網点と読み取りを行う画素との位置関係を示す
図である。
【図9】従来の画像処理装置を示す概略構成図である。
【図10】従来の画像フィルタの一例を示す図である。
【図11】従来からの1個の網点を生成する方法を示す
説明図である。
【図12】網点画像のエッジ部分を示す図である。
【符号の説明】
10 平滑化処理部 20 コントラスト抽出部 30 テーブル参照部 40 フィルタ演算部 51,52 積算器 53 加算器 100 画像入力部 200 画像処理部 201 操作入力部 202 情報表示部 300 画像出力部 S 主信号 S’ フィルタ済信号 S'' 出力信号 M,(1−M) 混合率 C コントラスト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像に対して画素ごとに所定の処理を
    施す方法であって、 (a) 処理対象である注目画素の主信号に対して所定のサ
    イズの画像フィルタを適用してフィルタ済信号を生成す
    る工程と、 (b) 前記注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素のそ
    れぞれに対して、当該近傍画素の周辺の所定の領域で平
    滑化処理を施すことにより、前記複数の近傍画素のそれ
    ぞれについて平均濃度値を求める工程と、 (c) 前記複数の近傍画素から得られた複数の前記平均濃
    度値に基づいて前記注目画素についてのコントラストを
    求める工程と、 (d) 前記コントラストに応じて前記主信号と前記フィル
    タ済信号との混合比を導く工程と、 (e) 前記混合比に基づいて前記主信号と前記フィルタ済
    信号とを混合することにより出力信号を生成する工程
    と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 前記混合比は、前記コントラストが小さくなるに従って
    前記フィルタ済信号に対応する割合が大きくなり、前記
    コントラストが大きくなるに従って前記主信号に対応す
    る割合が大きくなるように決定されることを特徴とする
    画像処理方法。
  3. 【請求項3】 原画像に対して画素ごとに所定の処理を
    施す方法であって、 (a) 注目画素および注目画素の近傍に位置する複数の近
    傍画素に対して所定のサイズの画像フィルタを適用して
    フィルタ済信号を生成する工程と、 (b) 前記注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素につ
    いてのフィルタ済信号に基づいて前記注目画素について
    のコントラストを求める工程と、 (c) 前記コントラストに応じて前記注目画素についての
    主信号とフィルタ済信号との混合比を導く工程と、 (d) 前記混合比に基づいて前記注目画素についての主信
    号とフィルタ済信号とを混合することにより前記注目画
    素についての出力信号を生成する工程と、を有すること
    を特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法において、 前記混合比は、前記コントラストが小さくなるに従って
    前記フィルタ済信号に対応する割合が大きくなり、前記
    コントラストが大きくなるに従って前記主信号に対応す
    る割合が大きくなるように決定されることを特徴とする
    画像処理方法。
  5. 【請求項5】 原画像に対して画素ごとに所定の処理を
    施す装置であって、 (a) 処理対象である注目画素の主信号に対して所定のサ
    イズの画像フィルタを適用してフィルタ済信号を生成す
    る手段と、 (b) 前記注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素のそ
    れぞれに対して、当該近傍画素の周辺の所定の領域で平
    滑化処理を施すことにより、前記複数の近傍画素のそれ
    ぞれについて平均濃度値を求める手段と、 (c) 前記複数の近傍画素から得られた複数の前記平均濃
    度値に基づいて前記注目画素についてのコントラストを
    求める手段と、 (d) 前記コントラストに応じて前記主信号と前記フィル
    タ済信号との混合比を導く手段と、 (e) 前記混合比に基づいて前記主信号と前記フィルタ済
    信号とを混合することにより出力信号を生成する手段
    と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置において、 前記混合比は、前記コントラストが小さくなるに従って
    前記フィルタ済信号に対応する割合が大きくなり、前記
    コントラストが大きくなるに従って前記主信号に対応す
    る割合が大きくなるように設定されていることを特徴と
    する画像処理装置。
  7. 【請求項7】 原画像に対して画素ごとに所定の処理を
    施す装置であって、 (a) 注目画素および注目画素の近傍に位置する複数の近
    傍画素に対して所定のサイズの画像フィルタを適用して
    フィルタ済信号を生成する手段と、 (b) 前記注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素につ
    いてのフィルタ済信号に基づいて前記注目画素について
    のコントラストを求める手段と、 (c) 前記コントラストに応じて前記注目画素についての
    主信号とフィルタ済信号との混合比を導く手段と、 (d) 前記混合比に基づいて前記注目画素についての主信
    号とフィルタ済信号とを混合することにより前記注目画
    素についての出力信号を生成する手段と、を備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置において、 前記混合比は、前記コントラストが小さくなるに従って
    前記フィルタ済信号に対応する割合が大きくなり、前記
    コントラストが大きくなるに従って前記主信号に対応す
    る割合が大きくなるように設定されていることを特徴と
    する画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999016239A2 (en) * 1997-09-19 1999-04-01 Koninklijke Philips Electronics N.V. Moire suppression
KR20010100723A (ko) * 2000-05-06 2001-11-14 임쌍근 모아레무늬에서 기준격자를 제거하는 방법
US8428386B2 (en) 2007-11-08 2013-04-23 Sharp Kabushiki Kaisha Using separate coefficients to weight and add separate images together from a spatial filter process

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