JPH06309452A - 解像度変換処理装置 - Google Patents

解像度変換処理装置

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JPH06309452A
JPH06309452A JP5100768A JP10076893A JPH06309452A JP H06309452 A JPH06309452 A JP H06309452A JP 5100768 A JP5100768 A JP 5100768A JP 10076893 A JP10076893 A JP 10076893A JP H06309452 A JPH06309452 A JP H06309452A
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JP5100768A
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Haruo Fukuda
春生 福田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/403Edge-driven scaling; Edge-based scaling

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字画像のみを鮮鋭化し、網点画像は平滑化
することによりモアレを発生させることのない画像の解
像度変換処理装置を提供する。 【構成】 エッジ判定部5は注目画素を中心とする複数
画素の入力画像データから注目画素が直線状のエッジ近
傍であるかを判定し、第1の内挿処理部2は入力画像デ
ータを内挿して任意の画素位置における画素値を算出す
る。高域強調部3は入力画像データに対して鮮鋭化処理
を行い、第2の内挿処理部4は高域強調部の出力を入力
してこれを内挿し、第1の内挿手段と同一の画素位置に
おける画素値を算出する。加算器8は前記第1、第2の
内挿処理の結果に対して前記エッジ判定手段の出力を用
いて注目画素がエッジ領域に存在している度合に応じて
重みづけ演算を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像入出力機器あるい
は画像処理機器における画像の解像度変換処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】画像の解像度変換処理とは入力機器と出
力機器間の解像度が異なる際に入力原画像と同サイズの
出力画像を得る際に必要とされる技術であり、あるいは
ズーミングと呼ばれる画像の拡大・縮小処理においても
用いられる技術である。従来、この種の処理装置には文
献: 画像解析ハンドブック(東京大学出版会)pp.
441〜444に開示される内挿方式(最近隣内挿法、
共1次線形内挿法、3次畳み込み内挿法)を使用したも
のが一般的に用いられている。以下にこれらの技術につ
いて説明する。
【0003】まず、図7に最近隣内挿法の原理図を示
す。ここで、与えられた原画像をIとし、主走査方向の
画素位置を i 、副走査方向の画素位置を j で表わす
ものとする。すなわち、Ii,j は画素(i,j)におけ
る原画像の輝度あるいは濃度を示す画素値を表わしてい
る。また、内挿したい点の座標を(i+Δi, j+Δ
j)とする。Δi、Δjはそれぞれ0≦Δi<1、0≦
Δj<1 で与えられる任意の実数である。最近隣内挿
法は図7に示すように、内挿したい点に最も近い原画像
のデータを求める画像データとするもので、式で表現す
ると下式のようになる。 Ii+Δi、j+Δj=Im,n 但し、m=[i+Δi+0.5]、n=[j+Δj+
0.5]である。ここで、[ ]はガウス記号を表わ
し、切り捨てにより整数部分のみをとることを示す。図
7の場合では、(i,j+1)が最も近い画素なので、 Ii+Δi,j+Δj = Ii,j+1 となる。最近隣内挿法は参照する画素のアドレス計算の
みにより構成されるので、ハードウェア規模は小さく、
実現が容易であるという利点を持つ。しかしながら、本
方式を用いた出力画像は粗く、画質が劣化する。特に文
字画像などに含まれる、濃淡が急激に変化する部位(エ
ッジ)の近傍での劣化が顕著となるという欠点がある。
【0004】次に、図8に共1次線形内挿法の原理図を
示す。共1次線形内挿法では、求める画像データは、そ
の内挿したい点を取り囲む4点の原画像データを用いて
求める。演算式は下式の通りである。 Ii+Δi,j+Δj = (1−Δi){(1−Δj)Ii,j+ΔjIi,j+1} + Δi{(1−Δj)Ii+1,j+ΔjIi+1,j+1} 共1次線形内挿法は上式から明らかな通り、内挿したい
点と周囲の4点との距離を重みとして用いた加重平均で
あり、その出力画像は原画像を平滑化したものとなる。
従って、写真画像などの濃淡変化が緩やかな部位での出
力画像の画質は高くなるが、エッジ領域においては本方
式を用いた場合もエッジが平滑化の効果によりぼけてし
まい、画質が劣化するという欠点がある。
【0005】最後に、図9に3次畳み込み内挿法の原理
図を示す。3次畳み込み内挿法では、求める画像データ
は、その内挿したい点を取り囲む16点の原画像データ
を用いて求める。演算式は次式の通りである。
【0006】
【数1】 但し、f(t)=sin(πt)/(πt) ≒1−2|t|2+|t|3 (0≦|t|<1) 4−8|t|+5|t|2−|t|3 (1≦|t|<2) 0 (2≦|t|) この時、x1=1+Δi y1=1+Δj x2=Δi y2=Δj x3=1−Δi y3=1−Δj x4=2−Δi y4=2−Δj である。3次畳み込み内挿法は内挿関数にsin関数を
採用しているため、画像の平滑化と同時に鮮鋭化の効果
がでる利点があるものの、1回の内挿処理に必要とする
演算量が多く、ハードウェアによる実現が容易ではな
い。また、本方式による鮮鋭化の効果もエッジが保存さ
れるほどには機能せず、エッジ領域においては本方式を
用いた場合でもエッジが平滑化の効果によりぼけてしま
い、画質劣化が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上、説明を行った内
挿法を用いた解像度変換方式では、いづれの方式を用い
ても文字画像などに含まれるエッジの再現性に問題があ
った。この問題点を改善するため、原画像データにあら
かじめ強調化処理を施しておき、この画像データを内挿
するという手法が考えられる。これは例えば、図10に
示す様な高域強調型のフィルタをかけることによって容
易に実現でき、これにより文字画像のエッジの再現性に
ついては改善することができる。図10のフィルタは一
般にラプラシアン型フィルタと呼ばれるフィルタであ
り、(3×3)画素の画像データに図に示す重みづけ加
算を行い、その結果を中心の画素データとするものであ
る。このフィルタは高周波成分を強調する特性をもつの
で、画像の鮮鋭化に寄与する。しかしながら、上述の処
理を行うことにより新たな問題点が発生する。すなわ
ち、前述の高域強調型のフィルタは網点印刷画像も同様
に強調してしまうので、網点印刷画像にモアレを発生さ
せ画質を極端に劣化させてしまうという問題である。す
なわち、以上述べたいづれの方式であっても、文字画像
のみ鮮鋭化し、網点画像は平滑化することによりモアレ
を発生させないような画像の解像度変換方式は存在しな
かった。
【0008】本発明は、以上述べた問題点を解決して、
文字画像のみを鮮鋭化し、網点画像は平滑化することに
よりモアレを発生させない画像の解像度変換処理装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するために、多値画像を入力画像として画像上の任意
の位置における画素値を補間して求める解像度変換処理
装置において、入力画像信号から注目画素が直線状のエ
ッジ近傍であるかを判定するエッジ判定手段と、前記入
力画像信号を内挿補間して任意の画素位置における画素
値を算出する第1の内挿処理手段と、前記入力画像信号
に対して鮮鋭化処理を行う高域強調処理手段と、前記高
域強調処理手段の出力を入力してこれを内挿補間して第
1の内挿手段と同一の画素位置における画素値を算出す
る第2の内挿処理手段と、前記第1、第2の内挿処理の
結果に対して前記エッジ判定手段の出力を用いて重みづ
け加算を行う手段とを具備することを特徴とする。
【0010】この発明の実施に当り、エッジ判定手段と
しては注目画素の主走査、副走査方向に隣接する画素の
フィルタ係数を0とし、注目画素に斜めに隣接する画素
のフィルタ係数を負の値とし、フィルタの総和を0とす
るように注目画素のフィルタ係数を設定したフィルタを
用いると文字画像領域の特徴である直線状のエッジ領域
の判定に好適である。
【0011】
【作用】この発明の解像度変換処理装置によれば、エッ
ジ判定手段は注目画素を中心とする複数画素の画像デー
タを入力データとして、入力画像データから注目画素が
直線状のエッジ近傍であるかを判定し、第1の内挿処理
手段は前記入力画像データを内挿して任意の画素位置に
おける画素値を算出する。高域強調部は前記入力画像デ
ータに対して鮮鋭化処理を行い、第2の内挿処理手段は
前記高域強調部の出力を入力してこれを内挿し、第1の
内挿手段と同一の画素位置における画素値を算出する。
また、加算手段は前記第1、第2の内挿処理の結果に対
して前記エッジ判定手段の出力を用いて重みづけ演算を
行い、第1の内挿手段の内挿結果と第2の内挿手段の出
力である鮮鋭化処理後の内挿結果に対して注目画素がエ
ッジ領域に存在している度合に応じて重みづけを行う。
従って、文字画像では強調化処理を施された鮮明な画像
を、写真画像や網点印刷画像では強調化処理を施されて
いない滑らかな階調画像を少ない演算量で得ることがで
きる。
【0012】
【実施例】図1に本発明の一実施例における解像度変換
処理装置の構成の概略を示したものである。図1におい
て、1はスキャナなどにより画素単位に分解された原稿
の画情報を多値レベルで入力する入力端子であり、ここ
から注目画素を中心とする複数画素の画像データが入力
される。2は入力端子1から入力された原多値画像デー
タから指定位置における画素値を内挿補間して求める第
1の内挿処理部、3は入力端子1から入力された原多値
画像データの高域強調処理を行う高域強調部、4は高域
強調部3が出力する高域強調画像データから第1の内挿
処理部2と同一位置における画素値を内挿補間して求め
る第2の内挿処理部、5は入力端子1から入力された原
多値画像データから注目画素がエッジ近傍であるかを判
定するエッジ判定部、6は第1の内挿処理部2が出力す
る第1の内挿画像データとエッジ判定部5が出力する第
1の重み係数との乗算を行う第1の乗算器、7は第2の
内挿処理部4が出力する第2の内挿画像データとエッジ
判定部5が出力する第2の重み係数との乗算を行う第2
の乗算器、8は第1の乗算器6が出力するエッジ量によ
り重みづけられた第1の内挿画像データと第2の乗算器
7が出力するエッジ量により重みづけられた第2の内挿
画像データとの和を算出する加算器、9は本解像度変換
処理装置により解像度変換が施された多値画像データを
外部に出力する出力端子で、加算器8の出力がここから
出力される。
【0013】また、図2に入力画像の画素の位置と出力
画像の画素の位置との関係を示す。出力画像として図中
の斜線部内に存在する位置(i+Δi,j+Δj)にお
ける画素の値を算出するとき、入力画像には位置(i,
j)を中心とする近傍9画素の画像データ、すなわち画
素(i−1,j−1),(i,j−1),(i+1,j
−1),(i−1,j),(i,j),(i+1,
j),(i−1,j+1),(i,j+1),(i+
1,j+1)における画像データが使用される。ただ
し、−0.5≦Δi<0.5および−0.5≦Δj<
0.5である。以上のように構成された本発明の解像度
変換処理装置の実施例について、以下にその動作を説明
する。
【0014】まず、入力端子1から入力された注目画素
(i,j)を中心とする近傍9画素の画像データは第1
の内挿処理部2に入力される。第1の内挿処理部2では
内挿処理に必要な画像データを指定の補間位置にしたが
って選びだし、これらのデータに対して内挿処理を行
う。入力端子1から入力された画像データは同時に高域
強調部3にも入力される。また、高域強調部3では文字
画像などのエッジ強調を行うための画像の高周波領域強
調処理が行われる。これらの処理と同時に入力端子1か
ら入力された画像データはエッジ判定部5に入力され、
注目画素がエッジ領域に存在するかどうかの判定が行わ
れる。
【0015】次に、第2の内挿処理部4は高域強調部3
の出力である強調化画像データを入力し、第1の内挿処
理部2と同一の補間位置に対し、同様の内挿処理を行
う。
【0016】第1の内挿処理部2の出力とエッジ判定部
5の出力が第1の乗算器6に入力されて、エッジの判定
結果に従った重みづけがされる。第2の乗算器7でも同
様に第2の内挿処理部4の出力とエッジ判定部5の出力
が入力されてエッジの判定結果に従った重みづけがされ
る。エッジ判定部5が出力する2つの判定結果は常に総
和が等しくなるように設定されており、注目画素がエッ
ジ近傍に存在する場合には第2の乗算器7への出力が大
きくなり、逆に注目画素がエッジ近傍に存在しない場合
には第1の乗算器6への出力が大きくなるようにエッジ
判定部の出力が変化する。
【0017】最後に加算器8において第1の乗算器6の
出力と第2の乗算器7の出力との和を算出し、この結果
が出力端子9から出力されて1画素分の処理を終了す
る。以上の処理を出力画像の画素数分だけ繰り返して1
画面の処理をが完了する。
【0018】以上が本発明による解像度変換処理装置の
動作概要であるが、第1、第2の内挿処理部2、4と高
域強調部3およびエッジ判定部5の動作について以下に
詳細に説明する。図3および図4に本実施例で使用する
内挿処理の説明図を示す。第1の内挿処理部2及び第2
の内挿処理部4では内挿処理に必要な画像データを指定
の補間位置にしたがって図3に示す4領域に分けて選び
だす。必要となる画像データは各領域を囲む3角形の頂
点となる3データである。すなわち、下表1に示すよう
な画像データが内挿処理に用いられる。
【0019】
【表1】
【0020】図3の例では補間位置が領域IVに含まれる
ので、内挿処理に必要な画像データは(i,j),(i
+1,j),(i,j+1)の3画素のデータである。
図4はこれら3画素のデータと内挿位置との関係を示し
たものである。この時、内挿処理は次式に従って行われ
る。ただし、Im,n(i−1≦m≦i+1,j−1≦n
≦j+1)を画素(m,n)における内挿処理部への入
力信号、Ii+Δi,j+Δjを出力信号とする。 Ii+Δi,j+Δj=(1−Δi−Δj)Ii、j+ΔiI
i+1,j+ΔjIi,j+1 他の領域においても同様にして内挿処理を行うことがで
きる。
【0021】次に、高域強調部3の説明を行う。本処理
部では文字画像などのエッジ領域の再現性を高めるため
の高周波領域の強調処理を行う。注目画素を中心とする
9画素の入力信号をIm,n(i−1≦m≦i+1,j−
1≦n≦j+1)とし、出力信号をJm,n(i−1≦m
≦i+1,j−1≦n≦j+1)とすると、本処理部に
おける演算は次式で与えられる。 Ji-1,j-1= Ii-1,j-1i,j-1 =3Ii,j-1−(Ii-1,j-1+Ii+1,j-1) Ji+1,j-1= Ii+1,j-1i-1,j =3Ii-1,j−(Ii-1,j-1+Ii-1,j+1) Ji,j =5Ii,j −(Ii-1,j +Ii,j-1+I
i+1,j+Ii,j+1) Ji+1,j =3Ii+1,j−(Ii+1,j-1+Ii+1,j+1) Ji-1,j+1= Ii-1,j+1i,j+1 =3Ii,j+1−(Ii-1,j+1+Ii+1,j+1) Ji+1,j+1= Ii+1,j+1
【0022】上式から明らかな通り、注目画素の斜め方
向に隣接する4画素((i−1,j−1),(i+1,
j−1),(i−1,j+1),(i+1,j+1))
では入力信号がそのまま出力信号となり、注目画素に主
走査方向、副走査方向に隣接する4画素((i,j−
1),(i−1,j),(i+1,j),(i,j+
1))では図5に示す1次元のラプラシアンフィルタ処
理を行い、注目画素自身は図10で示した2次元のラプ
ラシアンフィルタがかけられる。これら9画素の信号が
第2の内挿処理部4に送られる。
【0023】最後にエッジ判定部5の説明を行う。エッ
ジ判定部では文字画像などに含まれる線状のエッジ検出
を目的とする。すなわち、文字画像でのエッジ判定値は
大きく、それ以外の写真画像や網点印刷画像での判定値
は小さくなるようなフィルタを使用すればよい。本実施
例では図6に示すフィルタを使用する。このフィルタは
注目画素の主走査、副走査方向に隣接する画素のフィル
タ係数を0とし、注目画素に斜めに隣接する画素のフィ
ルタ係数を負の値−1とし、フィルタの総和を0とする
ように注目画素のフィルタ係数を設定してある。このフ
ィルタの出力の絶対値がエッジ判定部5から第2の乗算
器7への出力W1となる。エッジ判定部5から第1の乗
算器6への出力W2は、定数から第1の出力値を引いた
ものである。以上の処理を式で表わすと下式の通りとな
る。但し、信号は正規化されており、総和が1になるよ
うにした。 W1=|4Ii,j−(Ii-1,j-1+Ii+1,j-1+Ii-1,j+1
+Ii+1,j+1)| W2=1−W1 従って、第1の内挿処理部2の出力値をIi+Δ
i,j+Δj、第2の内挿処理部4の出力値をJi+Δi,j+Δj
とすると、出力端子9から出力される画像データDo
は、 Do=W1・Ji+Δi,j+Δj+W2・Ii+Δi,j+Δj となる。
【0024】図6に示すフィルタの動作についてさらに
説明を行う。本フィルタは45°に傾いた高域通過フィ
ルタであり、中心の注目画素の斜め方向の高周波成分が
減衰される特性を持っている。したがって、斜め45°
の高域にパワースペクトルを有する1画素交番の画像デ
ータにたいしては反応せず、フィルタ出力値は小さくな
る。一般に網点印刷画像は45°に傾いたスクリーン角
度を有するため、上記の理由により網点印刷画像に対す
るフィルタ出力値は小さく抑えることができる。さら
に、本フィルタは主走査・副走査方向の高周波成分を増
幅するため、1ライン交番の画像データに対してその出
力値は大きくなる。すなわち、文字画像のような直線状
のエッジを持つ画像データに対しては上記の重みW1が
大きくなり、強調化処理を施された画像に対する重みづ
けが大きくなる。
【0025】また、本実施例では内挿処理に上述の方法
を使用したが、従来例で示した共1次内挿法などの他の
内挿方式を使用することは容易である。加えて、本実施
例では説明の容易のため2つの内挿処理部を独立したも
のとして取り扱ったが、同一の処理が行われるのでこれ
らを1つにまとめて実現することは容易である。
【0026】さらに、本実施例では入力信号を(3×
3)画素に限定して説明を行ったが、より大きな範囲の
入力が可能な場合には、高域強調部3ですべての画素に
2次元ラプラシアン処理を施すことが可能になる。同様
にエッジ判定部5においてもより広範囲なフィルタが適
用できるため高精度なエッジ判定が可能になることは言
うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の解
像度変換処理装置は、注目画素を中心とする複数画素の
画像データを入力データとして、入力画像データから注
目画素が直線状のエッジ近傍であるかを判定するエッジ
判定手段と、前記入力画像データを内挿して任意の画素
位置における画素値を算出する第1の内挿処理手段と、
前記入力画像データに対して鮮鋭化処理を行う高域強調
部と、前記高域強調部の出力を入力してこれを内挿し第
1の内挿手段と同一の画素位置における画素値を算出す
る第2の内挿処理手段と、前記第1、第2の内挿処理の
結果に対して前記エッジ判定手段の出力を用いて重みづ
け演算を行う手段とを設けることにより、第1の内挿手
段の出力である単純な内挿結果と第2の内挿手段の出力
である鮮鋭化処理後の内挿結果とを注目画素が直線状の
エッジ領域に存在している度合に応じて重みづけを行う
ことができるため、文字画像では強調化処理を施された
鮮明な画像を、写真画像や網点印刷画像では強調化処理
を施されていない滑らかな階調画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における解像度変換処理装置
の概略構成図である。
【図2】入力画像の画素位置と出力画像の画素位置の関
係を示す図である。
【図3】内挿処理における入力画像の画素位置と出力画
像の画素位置との関係を示す図である。
【図4】内挿処理の説明図である。
【図5】高域強調フィルタの一例である。
【図6】エッジ判定に使用するフィルタの一例である。
【図7】最近隣内挿法の原理図である。
【図8】共一次線形内挿法の原理図である。
【図9】3次畳み込み内挿法の原理図である。
【図10】高域強調フィルタの一例である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 第1の内挿処理部 3 高域強調部 4 第2の内挿処理部 5 エッジ判定部 6 第1の乗算器 7 第2の乗算器 8 加算器 9 出力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像を入力画像として画像上の任意
    の位置における画素値を補間して求める解像度変換処理
    装置において、 入力画像信号から注目画素が直線状のエッジ近傍である
    かを判定するエッジ判定手段と、 前記入力画像信号を内挿補間して任意の画素位置におけ
    る画素値を算出する第1の内挿処理手段と、 前記入力画像信号に対して鮮鋭化処理を行う高域強調処
    理手段と、 前記高域強調処理手段の出力を入力してこれを内挿補間
    して第1の内挿手段と同一の画素位置における画素値を
    算出する第2の内挿処理手段と、 前記第1、第2の内挿処理の結果に対して前記エッジ判
    定手段の出力を用いて重みづけ加算を行う手段とを具備
    することを特徴とする解像度変換処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の解像度変換処理装置にお
    いて、エッジ判定手段は注目画素の主走査、副走査方向
    に隣接する画素のフィルタ係数を0とし、注目画素に斜
    めに隣接する画素のフィルタ係数を負の値とし、フィル
    タの総和を0とするように注目画素のフィルタ係数を設
    定したフィルタを用いることを特徴とする解像度変換処
    理装置。
JP5100768A 1993-04-27 1993-04-27 解像度変換処理装置 Pending JPH06309452A (ja)

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