JPH10270939A - 電圧制御発振器 - Google Patents

電圧制御発振器

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JPH10270939A
JPH10270939A JP7166697A JP7166697A JPH10270939A JP H10270939 A JPH10270939 A JP H10270939A JP 7166697 A JP7166697 A JP 7166697A JP 7166697 A JP7166697 A JP 7166697A JP H10270939 A JPH10270939 A JP H10270939A
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JP
Japan
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thin film
resonator
piezoelectric
controlled oscillator
voltage controlled
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Withdrawn
Application number
JP7166697A
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English (en)
Inventor
Shuji Tsuzumi
修司 津々見
Naoyuki Hanashima
直之 花嶋
Masa Yonezawa
政 米澤
Kazuyasu Hikita
和康 疋田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 VHF〜SHF帯域に対応し、広帯域可変、
高安定の電圧制御発振器を提供する。 【解決手段】 半導体基板51と、半導体基板上に形成
された圧電体薄膜53と、圧電体薄膜上に形成された導
電性膜54とを備える圧電共振子を用いた電圧制御発振
器。圧電体薄膜はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)薄膜
又はチタン酸鉛(PT)薄膜よりなる。 【効果】 PZT及びPTは、電気機械結合係数k2
大きく、かつQ値が大きく、しかも温度特性が良好であ
るため、PZT薄膜又はPT薄膜を形成した圧電共振子
を用いることにより、VHF〜SHF帯域に対応し、広
帯域可変、高安定の電圧制御発振器を提供することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電共振子を用い
た電圧制御発振器に係り、特に、圧電共振子の圧電体薄
膜としてチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)又はチタン酸
鉛(PbTiO3:PT)を成膜した電圧制御発振器に
関する。
【0002】
【従来の技術】圧電性基板を使用した共振子には、水晶
振動子や弾性表面波共振子及び圧電薄膜共振子等がある
が、このような圧電共振子は電気的等価回路で表すと、
いずれも図1のように表すことができる。図1におい
て、C0 は電極間の静電容量と端子間の浮遊容量を加算
したものであり、インダクタンスL1 、キャパシタンス
1 、及び抵抗R1 の直列共振回路は共振子の共振現象
を表している。
【0003】図2は、上記共振子を用いて従来最も多く
使用されているコルピッツ型の電圧制御発振器を示す基
本構成図である。図2において、1は共振子、3は破線
より右側の発振用トランジスタTrを含む回路、C
j は、パラクタ(可変容量ダイオード)2の容量、C11
〜C13はそれぞれキャパシタンス、R11〜R14はそれぞ
れ抵抗を示している。この発振器の等価回路は、共振子
1の側と、それ以外の回路3とに区別して考えれば、図
3のように表すことができる。このようなコルピッツ型
発振器においては、共振子1を共振−***振の間の周波
数で使用し、誘電性リアクタンス即ちインダクタンスL
として働かせている。この場合、回路3側のリアクタン
スは容量性となり、キャパシタンス(負荷容量)CL
表すことができ、発振周波数はおおむねインダクタンス
LとパラクタCj 及び負荷容量CL との直列共振周波数
となる。
【0004】そこで、共振子1に直列に接続したパラク
タ2に印加される逆バイアス電圧(制御電圧)Vr を変
えることにより、Cj がVr-X に比例し発振周波数f0
を下記式(1)に従って可変することができる。
【0005】
【数1】
【0006】ここで、広い周波数帯域に亘り発振周波数
0 を可変するには、共振−***振周波数の幅の広い共
振子、即ち、容量比γの小さい共振子と容量変化の大き
いパラクタを使途しなければならない。
【0007】ところが、従来の発振器では、図3に示す
如く、共振子と直列にパラクタの容量Cj 及び回路の負
荷容量CL が入るため、共振周波数が上昇し共振子の見
かけ上の容量比が大きくなることから、図4のようにイ
ンダクタンスLs (伸張L)を共振子1に直列に挿入し
た回路4とし、直列容量によって共振周波数を低下さ
せ、共振子の誘導性領域を広くして使用している。
【0008】しかしながら、この場合でもパラクタの容
量変化量が有限でしかも小さいために、広帯域可変のも
のを実現することは困難であった。
【0009】特開昭61−135205号公報には、上
記問題を解決するために、負性抵抗を伴ったインダクテ
ィブトランジスタ回路を発振回路として使用し、これに
より、共振子の容量比を劣化することなく周波数可変幅
を広くすることが提案されているが、近年の移動体通信
のデジタル化に伴い、周波数の広帯域特性のより一層の
向上が求められ、電圧制御発振器においても、更に広帯
域かつ高安定の可変周波数を持つものが求められている
のが現状である。
【0010】ところで、容量比γの小さい共振子は、式
(2)、(3)に示す関係からも明らかなように、電気
機械結合係数k2 の大きい圧電体材料を用いることで実
現できると考えられる。
【0011】 容量比γ=C0 /C1 ……(2) 電気機械結合係数k2 =1/(1+γ)……(3) なお、従来、電圧制御発振器の共振子の圧電体材料につ
いては、圧電体基板としてタンタル酸リチウム(LiT
aO3 )やニオブ酸リチウム(LiNbO3 )等を用い
ることが提案されている(特開平2−104120号公
報、特開平2−12585号公報)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
電圧制御発振器の共振子の圧電体材料として提案されて
いるLiTaO3 やLiNbO3 は、電気機械結合係数
2 は小さいが温度特性は良好であるか、或いは、電気
機械結合係数k2 は大きいが温度特性が悪いというよう
に、電気機械結合係数k2 と温度特性の少なくとも一方
が劣り、両特性を共に満足するものではない。
【0013】このため、電気機械結合係数k2 が大きい
圧電体材料により容量比γの小さい共振子を実現して、
要求特性を満足する広帯域可変の電圧制御発振器を提供
することが困難であった。
【0014】本発明は上記従来の問題点を解決し、従来
の圧電体材料に比べて電気機械結合係数k2 が大きく、
かつQ値が大きく、しかも、温度特性の良好な圧電体材
料を用いた共振子を組み込むことで、VHF〜SHF帯
域に対応し、広帯域可変、高安定の電圧制御発振器を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の電圧制御発振器
は、半導体基板と、該半導体基板上に形成された圧電体
薄膜と、該圧電体薄膜上に形成された導電性膜とを備え
る圧電共振子を用いた電圧制御発振器において、該圧電
体薄膜がチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)薄膜又はチタ
ン酸鉛(PT)薄膜であることを特徴とする。
【0016】PZT及びPTは、電気機械結合係数k2
が大きく、かつQ値が大きく、しかも温度特性が良好で
あるため、PZT薄膜又はPT薄膜を形成した圧電共振
子を用いることにより、VHF〜SHF帯域に対応し、
広帯域可変、高安定の電圧制御発振器を提供することが
できる。
【0017】本発明において、圧電共振子としては次の
ものが挙げられる。
【0018】 半導体基板と、該半導体基板上に形成
された圧電体薄膜と、該圧電体薄膜上に形成された導電
性膜よりなる櫛形電極とを備える弾性表面波共振子 半導体基板と、該半導体基板上に形成された圧電体
薄膜と、該圧電体薄膜上に形成された導電性膜よりなる
櫛形電極とを備える1ポート型弾性表面波共振子 半導体基板と、該半導体基板上に構成された圧電体
薄膜と、該圧電体薄膜の両面に形成された導電性膜より
なる電極とを備える圧電薄膜共振子 半導体基板と、該半導体基板上に形成された圧電体
薄膜と、該圧電体薄膜上に形成された導電性膜よりなる
電極とを備える圧電薄膜共振子
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の電
圧制御発振器の実施の形態を説明する。
【0020】本発明の電圧制御発振器は、圧電共振子と
して半導体基板と、この半導体基板上に形成されたPZ
T薄膜又はPT薄膜の圧電体薄膜と、この圧電体薄膜上
に形成された導電性膜とを備える圧電共振子を用いるこ
と以外は従来の圧電共振子を用いた電圧制御発振器と同
様の構成とすることができ、従って、その回路にはコル
ピッツ型回路を用いて、図2又は図4に示すような構成
の電圧制御発振器とすることができる。
【0021】本発明に係る圧電共振子の半導体基板とし
ては、表面に酸化膜(SiO2 膜)が形成されたSi基
板が好適であるが、その他、GaAs基板等を用いるこ
とができる。
【0022】半導体基板として酸化膜付きSi基板を用
いる場合、その酸化膜の厚さは、薄過ぎると熱処理時の
元素の拡散防止効果がなく、厚過ぎるとクラックの発生
や基板のそりの問題があるので0.5〜2μm程度であ
ることが好ましい。
【0023】また、半導体基板の厚さは、圧電共振子と
しての用途上、できる限り薄いことが望ましいが、過度
に薄いと機械的強度が低下するため、厚さ100〜30
0μm程度であることが好ましい。
【0024】このような半導体基板には、圧電体薄膜を
形成した側とは反対側の面の圧電体薄膜形成位置に相当
する部分に凹部を形成しても良く、このような凹部を形
成することにより圧電共振子の機械的強度は若干劣るも
のの低次モードをより強く励振することが可能となり、
発振周波数、挿入損失の特性を向上させることができ
る。この場合、凹部はエッチング等により形成すること
ができ、例えばSi基板に凹部を形成するには、TMA
H(tetramethyl ammonium hydroxide)等のエッチング液
を用いて、部分的に基板を除去すれば良い。
【0025】また、半導体基板としてSi基板を用いる
場合、SiO2 酸化膜とSi基板本体の間には、空洞
(Air−gap)を形成しても良い。このAir−g
apは、例えば特開昭63−187713号公報,特開
平6−40611号公報記載の方法により形成すること
ができる。
【0026】このようなAir−gapを形成すること
により後掲の図7(a)、(b)のような上部電極に対
峙するSi基板部分を異方性エッチングして、ダイヤフ
ラム構造にする構造と同じ効果が奏される。
【0027】このような半導体基板上に圧電体薄膜を形
成するには、ゾルゲル法を採用するのが好ましく、例え
ば、次のような方法で形成することができる。
【0028】即ち、PZT薄膜の形成には、酢酸鉛等の
鉛化合物、ジルコニウムブトキシド、ジルコニウムプロ
ポキシド等のジルコニウム化合物及びチタニウムイソプ
ロポキシド、チタニウムブトキシド等のチタン化合物を
所定のモル比で、合計濃度が10〜20重量%程度とな
るように、メトキシエタノール、酢酸エステル等の溶剤
に溶解したPZT薄膜形成用組成物を基板に塗布し、1
50〜400℃で乾燥し、所定の膜厚になるように、こ
の塗布、乾燥を繰り返す。最後に500〜800℃で1
分〜1時間焼成する。
【0029】また、PT薄膜の形成には、酢酸鉛等の鉛
化合物及びチタニウムイソプロポキシド、チタニウムブ
トキシド等のチタン化合物の所定のモル比で、合計濃度
が10〜20重量%程度になるように、メトキシエタノ
ール、酢酸エステル等の溶剤に溶解したPT薄膜形成用
組成物を基板に塗布し、150〜400℃で乾燥し、所
定の膜厚になるように、この塗布、乾燥を繰り返す、最
後に500〜800℃で1分〜1時間焼成する。
【0030】本発明において、圧電体薄膜としてのPZ
T薄膜又はPT薄膜は、高周波対応とするために膜厚1
0μm以下であることが必要とされ、好ましくは0.1
〜10μm、より好ましくは0.2〜3μmの範囲で使
用目的に応じて適宜決定される。なお、PZT薄膜又は
PT薄膜の膜厚が薄過ぎると圧電効果が得られず、逆
に、厚過ぎると良好な膜質が得られない。
【0031】本発明においては、このPZT又はPT薄
膜の形成に先立ち、基板上にチタン酸バリウムストロン
チウム(BST)、チタン酸ストロンチウム(STO)
又はチタン酸バリウム(BTO)等のバッファー層を形
成しても良い。このようなバッファー層を形成すること
により、鉛拡散防止作用により、PZT薄膜又はPT薄
膜の鉛欠損が防止されるという効果が奏される。このバ
ッファー層はゾルゲル法により形成することができ、そ
の膜厚は通常の場合、0.01〜2μm、特に0.01
〜0.2μmであることが好ましい。
【0032】圧電体薄膜上の導電性膜としては、Al,
Cu,Ag,Au等の導電性金属膜が好適であり、この
ような導電性膜はスパッタ法等で形成することができ、
その厚さは、通常の場合1000〜2000Å程度であ
る。
【0033】本発明において、圧電体薄膜の下面側にも
導電性膜よりなる電極を形成し、圧電共振子を基板/下
部電極/圧電体薄膜/上部電極の構成とする場合、この
下部電極としての導電性膜としても上記と同様のものを
採用することができ、同様にスパッタ法等により100
0〜2000Å程度の厚さに形成される。
【0034】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明の電圧制御発振
器の構成及び効果をより具体的に説明する。
【0035】なお、以下において、圧電体薄膜としての
PZT薄膜は、酢酸鉛とジルコニウムブトキシドとチタ
ニウムイソプロポキシドとを所定のモル比で合計濃度2
0重量%となるように2−メトキシエタノールに溶解し
たPZT薄膜形成用溶液を用い、スピンコートにより塗
布した後400℃で乾燥し、この塗布、乾燥を所定の膜
厚になるまで繰り返し、最後に650℃で60分焼成す
ることにより形成し、PT薄膜は、酢酸鉛とチタニウム
イソプロポキシドを所定のモル比で合計濃度10重量%
となるように2−メトキシエタノールに溶解したPT薄
膜形成用溶液を用い、スピンコートにより塗布した後4
00℃で乾燥し、この塗布、乾燥を所定の膜厚になるま
で繰り返し、最後に650℃で60分焼成することによ
り形成した。
【0036】また、導電性膜はスパッタ法により形成し
た。
【0037】実施例1及び2におけるバッファー層とし
ては、BST薄膜を所望の膜厚までゾルゲル法により成
膜することにより形成した。
【0038】また、以下の実施例においては、いずれも
圧電共振子を図2に示すコルピッツ回路に組み込んで特
性を調べたが、比較のため、特開昭61−135205
号公報に記載される電圧制御発振器(A)及び同公報に
おいて従来例として挙げた電圧制御発振器(B)につい
て以下の実施例と同様にして測定した発振周波数の変化
を図16に示した。
【0039】実施例1:図2のコルピッツ回路に共振子
1として1ポート型弾性表面波共振子を組み込んで90
0MHz帯の電圧制御発振器にて起用した例 図5(a)は本実施例で用いた1ポート型弾性表面波共
振子の電極構成を示す平面図、図5(b)は同断面の拡
大図である。この1ポート型弾性表面波共振子の圧電基
板50は酸化膜(厚さ1μmのSiO2 膜51A)付き
Si基板(厚さ250μm)51上に厚さ0.2μmの
バッファー層(BST薄膜)52、厚さ0.8μmのP
ZT薄膜53及び厚さ1500ÅのAl電極54よりな
り、Al電極(反射電極54A,櫛形電極54B)54
の間隙Wは2μm(弾性表面波の波長λの1/2)であ
る。
【0040】この電圧制御発振器において、制御電圧V
r を0〜5Vまで可変した場合の発振周波数の変化を図
8に示す。
【0041】実施例2:図2のコルピッツ回路に共振子
1として1ポート型弾性表面波共振子を組み込んで90
0MHz帯の電圧制御発振器にて起用した例 図6(a)は本実施例で用いた1ポート型弾性表面波共
振子の電極構成を示す平面図、図6(b)は同断面の拡
大図である。この1ポート型弾性表面波共振子の圧電基
板60は酸化膜(厚さ1μmのSiO2 膜61A)付き
Si基板(厚さ250μm)61上に厚さ0.2μmの
バッファー層(BST薄膜)62、厚さ0.85μmの
PT薄膜63及び厚さ1500ÅのAl電極64よりな
り、Al電極(反射電極64A,櫛形電極64B)64
の間隙Wは2μm(弾性表面波の波長λの1/2)であ
る。
【0042】この電圧制御発振器において、制御電圧V
r を0〜5Vまで可変した場合の発振周波数の変化を図
9に示す。
【0043】実施例3:図2のコルピッツ回路に共振子
1として圧電体薄膜の両面に形成された導電性膜からな
る電極を設けてなる圧電薄膜共振子を組み込んで2.4
GHz帯の電圧制御発振器に起用した例 図7(a)は本実施例で用いた圧電薄膜共振子の構成を
示す断面図であり、各部の寸法及び材質等は次の通りで
ある。
【0044】 Si基板71:厚さ250μm SiO2 膜71A:厚さ1μm 凹部71Bの底部:100μm×100μm 下部電極72:Pt/Ti 厚さ2000Å/200Å PZT薄膜73:90μm×90μm×0.47μm厚さ 上部電極74:Al 厚さ1500Å この電圧制御発振器において、制御電圧Vr を0〜5V
まで可変した場合の発振周波数の変化を図10に示す。
【0045】実施例4:図2のコルピッツ回路に共振子
1として圧電体薄膜の両面に形成された導電性膜からな
る電極を設けてなる圧電薄膜共振子を組み込んで2.4
GHz帯の電圧制御発振器に起用した例 図7(b)は本実施例で用いた圧電薄膜共振子の構成を
示す断面図であり、各部の寸法及び材質等は次の通りで
ある。
【0046】 Si基板75:厚さ250μm SiO2 膜75A:厚さ1μm 凹部75Bの底部:100μm×100μm 下部電極76:Pt/Ti 厚さ2000Å/200Å PT薄膜77:90μm×90μm×0.45μm厚さ 上部電極78:Al 厚さ1500Å この電圧制御発振器において、制御電圧Vr を0〜5V
まで可変した場合の発振周波数の変化を図11に示す。
【0047】実施例5:図2のコルピッツ回路に共振子
1として圧電体薄膜の両面に形成された導電性膜からな
る電極を設けてなる圧電薄膜共振子を組み込んで2.4
GHz帯の電圧制御発振器に起用した例 図7(c)は本実施例で用いた圧電薄膜共振子の構成を
示す断面図であり、各部の寸法及び材質等は次の通りで
ある。
【0048】 Si基板79:厚さ250μm SiO2 膜79A:厚さ2μm Air−gap79B:210μm×75μm×1μm 下部電極80:Pt/Ti 厚さ2000Å/200Å PZT薄膜81:厚さ0.47μm 上部電極82A,82B:Al 70μm×70μm×1500Å厚さ 上部電極82A,82Bの間隔は70μm この電圧制御発振器において、制御電圧Vr を0〜5V
まで可変した場合の発振周波数の変化を図12に示す。
【0049】実施例6:図2のコルピッツ回路に共振子
1として圧電体薄膜の両面に形成された導電性膜からな
る電極を設けてなる圧電薄膜共振子を組み込んで2.4
GHz帯の電圧制御発振器に起用した例 図7(d)は本実施例で用いた圧電薄膜共振子の構成を
示す断面図であり、各部の寸法及び材質等は次の通りで
ある。
【0050】 Si基板83:厚さ250μm SiO2 膜83A:厚さ2μm Air−gap83B:210μm×75μm×1μm 下部電極84:Pt/Ti 厚さ2000Å/200Å PT薄膜85:厚さ0.45μm 上部電極86A,86B:Al 70μm×70μm×1500Å厚さ 上部電極86A,86Bの間隔は70μm この電圧制御発振器において、制御電圧Vr を0〜5V
まで可変した場合の発振周波数の変化を図13に示す。
【0051】実施例7:図2のコルピッツ回路に共振子
1として圧電体薄膜の両面に形成された導電性膜からな
る電極を設けてなる圧電薄膜共振子を組み込んで2.4
GHz帯の電圧制御発振器に起用した例 図7(e)は本実施例で用いた圧電薄膜共振子の構成を
示す断面図であり、各部の寸法及び材質等は次の通りで
ある。
【0052】 Si基板87:厚さ250μm SiO2 膜87A:厚さ1μm 凹部87Bの底部:100μm×100μm 下部電極88:Pt/Ti 厚さ2000Å/200Å PZT薄膜89:厚さ0.47μm 上部電極90A,90B:Al 70mm×70mm×1500Å厚さ 上部電極90A,90Bの間隔は70μm この電圧制御発振器において、制御電圧Vr を0〜5V
まで可変した場合の発振周波数の変化を図14に示す。
【0053】実施例8:図2のコルピッツ回路に共振子
1として圧電体薄膜の両面に形成された導電性膜からな
る電極を設けてなる圧電薄膜共振子を組み込んで2.4
GHz帯の電圧制御発振器に起用した例 図7(f)は本実施例で用いた圧電薄膜共振子の構成を
示す断面図であり、各部の寸法及び材質等は次の通りで
ある。
【0054】 Si基板91:厚さ250μm SiO2 膜91A:厚さ1μm 凹部91Bの底部:100μm×100μm 下部電極92:Pt/Ti 厚さ2000Å/200Å PT薄膜93:厚さ0.45μm 上部電極94A,94B:Al 70mm×70mm×1500Åm厚さ 上部電極94A,94Bの間隔は70μm この電圧制御発振器において、制御電圧Vr を0〜5V
まで可変した場合の発振周波数の変化を図15に示す。
【0055】以上の結果から、本発明の電圧制御発振器
は、従来の圧電基板を用いたものに比べ、非常に広帯域
な、制御感度の高いものであることが明らかである。
【0056】
【発明の効果】本発明の電圧制御発振器は、IC等の半
導体回路内にモノシリックに作製できるため、共振器を
小型化できる。また、本発明では、大きな電気機械結合
係数k2 、優れたQ特性を有するPZT薄膜又はPT薄
膜を用いているため、非常に広帯域の周波数をカバーす
るS/N比の優れた電圧制御発振器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧電共振子の電気的等価回路図である。
【図2】コルピッツ型電圧制御発振器の基本構成図であ
る。
【図3】図2の電圧制御発振器の等価回路図である。
【図4】広帯域可変にしたコルピッツ型電圧制御発振器
の構成図である。
【図5】図5(a)は実施例1で用いた1ポート型弾性
表面波共振子の電極構成を示す平面図、図5(b)は同
断面の拡大図である。
【図6】図6(a)は実施例2で用いた1ポート型弾性
表面波共振子の電極構成を示す平面図、図6(b)は同
断面の拡大図である。
【図7】図7(a)は、実施例3で用いた1ポート型弾
性表面波共振子の構成を示す断面図、図7(b)は、実
施例4で用いた1ポート型弾性表面波共振子の構成を示
す断面図、図7(c)は、実施例5で用いた1ポート型
弾性表面波共振子の構成を示す断面図、図7(d)は、
実施例6で用いた1ポート型弾性表面波共振子の構成を
示す断面図、図7(e)は、実施例7で用いた1ポート
型弾性表面波共振子の構成を示す断面図、図7(f)
は、実施例8で用いた1ポート型弾性表面波共振子の構
成を示す断面図である。
【図8】実施例1の電圧制御発振器の特性を示すグラフ
である。
【図9】実施例2の電圧制御発振器の特性を示すグラフ
である。
【図10】実施例3の電圧制御発振器の特性を示すグラ
フである。
【図11】実施例4の電圧制御発振器の特性を示すグラ
フである。
【図12】実施例5の電圧制御発振器の特性を示すグラ
フである。
【図13】実施例6の電圧制御発振器の特性を示すグラ
フである。
【図14】実施例7の電圧制御発振器の特性を示すグラ
フである。
【図15】実施例8の電圧制御発振器の特性を示すグラ
フである。
【図16】比較例に係る電圧制御発振器の特性を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
50,60 圧電基板 51,61,71,75,79,83,87,91 S
i基板 52,62 バッファー層 53,73,81,89 PZT薄膜 54,64 Al電極 63,77,85,93 PT薄膜 72,76,80,84,88,92 下部電極 74,78,82A,82B,86A,86B,90
A,90B,94A,94B 上部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 疋田 和康 東京都千代田区大手町一丁目5番1号 三 菱マテリアル株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、該半導体基板上に形成さ
    れた圧電体薄膜と、該圧電体薄膜上に形成された導電性
    膜とを備える圧電共振子を用いた電圧制御発振器におい
    て、該圧電体薄膜がチタン酸ジルコン酸鉛薄膜又はチタ
    ン酸鉛薄膜であることを特徴とする電圧制御発振器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該圧電共振子は、半
    導体基板と、該半導体基板上に形成された圧電体薄膜
    と、該圧電体薄膜上に形成された導電性膜よりなる櫛形
    電極とを備える弾性表面波共振子であることを特徴とす
    る電圧制御発振器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、該圧電共振子は、半
    導体基板と、該半導体基板上に形成された圧電体薄膜
    と、該圧電体薄膜上に形成された導電性膜よりなる櫛形
    電極とを備える1ポート型弾性表面波共振子であること
    を特徴とする電圧制御発振器。
  4. 【請求項4】 請求項1において、該圧電共振子は、半
    導体基板と、該半導体基板上に構成された圧電体薄膜
    と、該圧電体薄膜の両面に形成された導電性膜よりなる
    電極とを備える圧電薄膜共振子であることを特徴とする
    電圧制御発振器。
  5. 【請求項5】 請求項1において、該圧電共振子は、半
    導体基板と、該半導体基板上に形成された圧電体薄膜
    と、該圧電体薄膜上に形成された導電性膜よりなる電極
    とを備える圧電薄膜共振子であることを特徴とする電圧
    制御発振器。
JP7166697A 1997-03-25 1997-03-25 電圧制御発振器 Withdrawn JPH10270939A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002182652A (ja) * 2000-09-11 2002-06-26 Agilent Technol Inc 音響共振器及びその製造方法
US7215067B2 (en) * 2003-02-07 2007-05-08 Canon Kabushiki Kaisha Ferroelectric thin film element, piezoelectric actuator and liquid discharge head

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JP2002182652A (ja) * 2000-09-11 2002-06-26 Agilent Technol Inc 音響共振器及びその製造方法
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