JPH10269692A - ターンテーブル装置 - Google Patents

ターンテーブル装置

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JPH10269692A
JPH10269692A JP9068626A JP6862697A JPH10269692A JP H10269692 A JPH10269692 A JP H10269692A JP 9068626 A JP9068626 A JP 9068626A JP 6862697 A JP6862697 A JP 6862697A JP H10269692 A JPH10269692 A JP H10269692A
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JP
Japan
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turntable
fixed
spindle
information recording
disk
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JP9068626A
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English (en)
Inventor
Koji Mimori
幸治 三森
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターンテーブルの回転中心部に弾性を付与
し、情報記録ディスクの回転により発生する遠心力を利
用してディスクの面振れを改善する。 【解決手段】 スピンドル軸15のターンテーブル13
が固定される固定部16の近傍に、ターンテーブル13
に装着された情報記録ディスクDの回転により発生する
遠心力で弾性変形を与えてターンテーブル13を回転中
心部にて回転させる細首部17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)、CD−ROM(リードオンリメモリ)等の
情報記録ディスクを情報記録媒体として用いるCDドラ
イブ装置、CD−ROMドライブ装置等の電子機器に使
用されるものであって、これらの情報記録ディスクを装
着して回転駆動するターンテーブル装置に関し、特に、
情報記録ディスクが持つ偏重心(アンバランス)や面振
れによる影響を少なくして情報信号の記録及び/又は再
生を精度良く行うことができるターンテーブル装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、光ディスクや光磁気ディ
スク等の情報記録ディスクを情報記録媒体として用いて
情報信号の記録及び/又は再生を行うディスク記録再生
装置に用いられるターンテーブル装置としては、例え
ば、図7及び図8に示すようなものが知られている。こ
の図7等に示すターンテーブル装置1は、CD−ROM
を情報記録媒体として用いるCD−ROMドライブ装置
に使用されているもので、スピンドルモータ2とターン
テーブル3とを備えている。
【0003】このターンテーブル装置1のスピンドルモ
ータ2は、シャーシ等に固定されるモータ本体4と、こ
のモータ本体4に回転自在に支持されるスピンドル軸5
とを有し、スピンドル軸5の先端部にはターンテーブル
3が固定されている。このターンテーブル3は、情報記
録ディスクDのセンタ穴dに嵌合されるディスク嵌合部
3aと、情報記録ディスクD下面のセンタ穴d周縁部を
支えるディスク支持部3bとを有している。このターン
テーブル3の中央部に設けられた貫通穴にスピンドル軸
5の先端部が圧入され、これにより、ターンテーブル3
がスピンドル軸5に固定されて一体的に回転駆動され
る。
【0004】このようなターンテーブル装置1におい
て、ターンテーブル3に装着される情報記録ディスクD
の偏重心や面振れは、情報信号の書込み精度や読出し精
度に大きな影響を与えるものであり、その影響が大きい
ときには記録不良や再生不良を生じることになる。この
情報記録ディスクDとして用いられるCD−ROMは、
音楽用CDと同様の構造を有し、極めて簡単に製造でき
る情報記録媒体であるが、HDD(ハードディスク)や
光磁気ディスクのように精度のよい媒体ではなく、大き
な偏重心や面振れを有している。
【0005】この情報記録ディスクDのアンバランス量
は、偏加重としてディスク回転数に2乗で比例し、モー
タの軸受に大きな加重をかけると共に、振動を発生させ
て機器に悪影響を及ぼすことになる。例えば、情報記録
ディスクDのアンバランスを1g・cmとしたとき、デ
ィスク回転数が2000〜800rpmの4倍速機にお
いては、最大回転数2000rpmにて約130gの偏
加重が軸受に掛かることになる。このような低速回転の
場合には、情報記録ディスクDの偏加重が比較的小さい
ために、この偏加重を受けるスピンドル軸5の影響も比
較的小さく、図7に示すように、ターンテーブル3に装
着された情報記録ディスクDの面振れSが大きいときに
は、そのように面振れSが大きい状態で回転駆動され
る。
【0006】これに対して、ディスク回転数が4000
〜1600rpmの8倍速機になると、最大回転数40
00rpmにおいて約4倍の500gの偏加重がスピン
ドル軸5に掛かることになり、また、ディスク回転数が
6000〜2400rpmの12倍速機になると、最大
回転数6000rpmにおいて約9倍の1200gの偏
加重がスピンドル軸5に掛かることになる。そして、デ
ィスク回転数が8000〜3200rpmの16倍速機
になると、最大回転数8000rpmにおいて約16倍
の2100gの偏加重がスピンドル軸5に掛かることに
なる。
【0007】このような高速回転時(16倍速以上)に
は、図8に示すように、情報記録ディスクDに働く遠心
力によって大きな偏加重がスピンドル軸5に作用し、ス
ピンドル軸5が円弧状に弾性変形するようになる一方、
情報記録ディスクDの面振れSが極めて小さくなる。そ
の結果、スピンドルモータ2のスピンドル軸5の軸受に
大きな加重が掛かり、軸受の耐久性に悪影響を及ぼすと
共に、アンバランスによる振動が機器に伝達され、各種
の共振音を発生させたり、他の周辺機器に伝わって悪影
響を及ぼすことになる。
【0008】その一方、このターンテーブル装置が使用
されているCD−ROMドライブ装置その他の電子機器
において、スピンドルモータ2の性能については更なる
高速化、小型化の要請があり、より一層高性能のものが
要望されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のターンテーブル装置においては、スピンドル
軸5の材質を変えて剛性を高めたり、軸径を太くして剛
性を高めたりして、スピンドル軸5の剛性を一定以上に
維持するように構成されていたため、4倍速以下の低速
回転時には上述したような情報記録ディスクDの遠心力
による面振れ補正が効くことがなく、16倍速以上の高
速回転時において遠心力の作用により情報記録ディスク
Dの面振れが1倍速時の1/2程度に改善されるに過ぎ
なかった。
【0010】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、ターンテーブルの回転中心部に弾
性を付与し、情報記録ディスクの回転により発生する遠
心力を利用してディスクの面振れを改善することによ
り、上記課題を解決することができるターンテーブル装
置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、回転自
在に保持されたスピンドル軸を有するスピンドルモータ
と、スピンドル軸に固定され且つ情報記録ディスクが着
脱可能に装着されるターンテーブルとを備えたターンテ
ーブル装置において、スピンドル軸のターンテーブルが
固定される固定部又は当該固定部の近傍に、ターンテー
ブルに装着された情報記録ディスクの回転により発生す
る遠心力で弾性変形を与えてターンテーブルを回転中心
部にて回転させる低剛性部を設けたことを特徴としてい
る。
【0012】本発明は、上述のように構成したことによ
り、スピンドル軸と一体にターンテーブルが回転し、そ
の回転数に応じて発生する遠心力に基づく偏加重がター
ンテーブルに作用すると、低剛性部の働きによってター
ンテーブルがその回転中心部において回転されるように
なり、情報記録ディスクの面振れを改善することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図6は本発明の実施例
を示すもので、図1は第1実施例に係るターンテーブル
装置の正面図、図2は第2実施例に係るターンテーブル
装置の一部を断面した正面図、図3は第3実施例に係る
ターンテーブル装置の一部を断面した正面図、図4は本
発明のターンテーブル装置が用いられるCD−ROMド
ライブ装置を備えたディスク再生装置の全体構成を示す
断面図、図5は図4のディスク再生装置における情報記
録ディスクの非チャッキング状態を示す断面図、図6は
同じく情報記録ディスクのチャッキング状態を示す断面
図である。
【0014】本実施例のターンテーブル装置10は、情
報記録ディスクとして読出し専用のCD−ROMが用い
られるCD−ROMドライブ装置に使用して好適なもの
であるが、CDドライブ装置やMDドライブ装置その他
の電子機器に適用できることは勿論である。このターン
テーブル装置10は、スピンドルモータ12とターンテ
ーブル13とを備えている。
【0015】スピンドルモータ12は、プリント基板等
の支持基板を介してシャーシ等に固定されるモータ本体
14と、このモータ本体14に回転自在に支持されてい
るスピンドル軸15とを有している。このスピンドルモ
ータ12のスピンドル軸15はモータ本体14の一側か
ら突出されており、その突出側の先端部には、圧入等の
固着手段によってターンテーブル13が一体的に嵌合固
定されている。
【0016】このスピンドル軸15のターンテーブル1
3が固定される固定部16の下側近傍には、低剛性部の
一具体例を示す細首部17が設けられている。この細首
部17は、周方向に連続する一定幅の環状溝によって形
成される小径部からなり、このように軸径を細くして他
の部分よりも剛性を低く設定することにより、この細首
部17において、回転する情報記録ディスクDの遠心力
の作用による曲げ弾性変形が容易に生じうるようにして
いる。
【0017】このスピンドル軸15に固定されるターン
テーブル13は、情報記録ディスクDの中央部に設けら
れたセンタ穴dに着脱可能に嵌合されるディスク嵌合部
18と、情報記録ディスクDのセンタ穴dの周縁部を支
えるディスク支持部19とを備えている。ディスク嵌合
部18は、ディスク支持部19の上面中央部において上
方へ突出するように一体に設けられており、これらの中
央部を貫通する貫通穴にはスピンドル軸15の先端部1
5aが圧入され、これによりターンテーブル13がスピ
ンドル軸15に固定されて回転方向に一体とされてい
る。
【0018】このターンテーブル13のディスク嵌合部
18は、情報記録ディスクDのセンタ穴dをガイドする
テーパ状のガイド面18aと、このガイド面18aに連
続し且つセンタ穴dに嵌合して位置決めをなす円筒体1
8bとを有し、ガイド面18aには複数の開口部が設け
られている。このガイド面18aの各開口部には、ディ
スク嵌合部18内に移動可能に収容された押え部材の係
止爪20が挿脱可能に挿入されている。これらの係止爪
20は、ターンテーブル13に装着された情報記録ディ
スクDのセンタ穴dの周縁部に係合され、これにより情
報記録ディスクDの抜け出しが防止されている。
【0019】上記ターンテーブル13の材質としては、
鉄、鋼等の金属製の磁性体が好適であるが、金属ではな
い磁性体であってもよい。例えば、適当な合成樹脂に鉄
粉等の磁性材料を混合させることによって磁性体とする
ような場合である。また、上記スピンドル軸15の材質
としては、鉄、鋼或いはこれらに各種の添加物を加えた
合金鋼その他の金属材料が好適であるが、剛性の高い合
成樹脂材料その他各種の材質のものを使用することがで
きる。
【0020】このような構成を有するターンテーブル装
置10は、例えば、図4〜図6に示すように、ディスク
ドライブ装置に組み込まれてディスクプレーヤ装置30
に使用される。このディスクプレーヤ装置30は、複数
枚の情報記録ディスクDを自動的に交換可能なディスク
・エクスチェンジ機構を備えている。
【0021】このディスクプレーヤ装置30は、図4に
示すように、板金によって形成されたメインシャーシ3
2と、合成樹脂によって形成された前面パネル33と、
板金によって形成されたカバーパネル34等を備えてお
り、これらによって装置本体31が構成されている。メ
インシャーシ32は、前面及び上面に開口した矩形の筐
体からなり、底面板の下面四隅には、高さ調整可能な脚
体35がそれぞれ取り付けられている。このメインシャ
ーシ32の前面には、前面パネル33が固定ねじ等の固
着手段によって取り付けられている。そして、前面パネ
ル33の後方には、メインシャーシ32の上面全体を覆
うようにカバーパネル34が装着され、固定ねじ等の固
着手段によってカバーパネル34がメインシャーシ32
に着脱可能に取り付けられている。
【0022】この前面パネル33の前面には左右方向に
延びる横長のトレイ挿入口36が設けられており、この
トレイ挿入口36には、装置本体31内に前後方向へ移
動可能に収容された移動トレイ37の先端部が内側から
緩やかに挿入されている。移動トレイ37は、先端側の
テーブル支持部38と、このテーブル支持部38の後部
に連続する機構収容部39とからなり、機構収容部39
の後側下部には、軸受部材によって両端を回転自在に支
持された走行輪22が取り付けられている。
【0023】この走行輪22は、メインシャーシ32の
上面に転がり接触される車輪部22aと、この車輪部2
2aの側部に連続して形成されたウォームホイール部2
2bとを有し、車輪部22aの表面には摩擦係数の比較
的大きなゴム部材が装着されている。そして、走行輪2
2のウォームホイール部22bには、ウォーム23が動
力伝達可能に噛合されている。このウォーム23は駆動
モータ24の回転軸に取り付けられており、その駆動モ
ータ24は回転軸を下方へ向けた状態で移動トレイ37
に固定されている。25は、スポンジやブラシ等の払拭
材料によって形成されたクリーニング部材であり、この
クリーニング部材25は、車輪部22aの外周面に接触
して表面に付着された塵や埃等を払拭させるものであ
る。
【0024】更に、移動トレイ37のテーブル支持部3
8にはトレイテーブル40が支持軸38aによって回転
自在に支持されている。このトレイテーブル40は、複
数枚の情報記録ディスクを平面上に並べて載置できる大
きさの円板状の部材からなり、それぞれのディスク載置
部40aには、その床面を上下方向に貫通する開口穴4
1が設けられている。
【0025】このトレイテーブル40の開口穴41に
は、ディスク載置部40aに載置された情報記録ディス
クをチャッキングすることができる本発明に係るターン
テーブル装置10のターンテーブル13と、光ピックア
ップ装置44の対物レンズ部44aとが挿入される。こ
の光ピックアップ装置44の対物レンズ部44aは、タ
ーンテーブル13にチャッキングされて回転駆動される
情報記録ディスクの情報記録面に記録されている情報信
号を読み出し、これによって情報の再生が実行される。
【0026】また、図5及び図6に示すように、ターン
テーブル装置10は、ターンテーブル13を上に向けた
状態でサブシャーシ45に固定されている。更に、光ピ
ックアップ装置44は、互いに平行とされた2本のガイ
ド軸にガイドされてサブシャーシ45にスライド移動可
能に支持され、ターンテーブル装置10に対して接近・
離反可能に構成されている。このようにターンテーブル
装置10及び光ピックアップ装置44が取り付けられた
サブシャーシ45は、長方形の枠体からなる支持ブラケ
ット46に固定ねじ等の固着手段によって取り付けられ
ている。
【0027】この支持ブラケット46は、長手方向一側
の基端部の両側において互いに外側に突出するように設
けられた一対の軸部46aと、この基端部の反対側にお
いて外側に突出するように設けられたカムピン47とを
有している。そして、カムピン47を内側に位置させた
状態で外側に配された一対の軸部46aが、移動トレイ
37の後部に設けられた軸受部に回動自在に軸支されて
いる。
【0028】この支持ブラケット46のカムピン47
は、機構収容部39内において移動トレイ37に回転自
在に支持されたカム部材48のカム溝49に摺動可能に
係合されている。このカム部材48のカム溝49は、円
筒体の下部において円周方向に所定の角度範囲(例えば
90°)を持って水平方向に延在された下水平部49a
と、この下水平部49aの反対側の上部において円周方
向に所定の角度範囲(例えば60°)を持って水平方向
に延在された上水平部49bと、両水平部49a,49
bをそれぞれ螺旋状に結ぶ左右の斜面部49c(例えば
105°)とから構成されている。
【0029】このような形状を有するカム溝49の作用
により、これに係合するカムピン47が下部位置と上部
位置との間を上下方向に移動して、支持ブラケット46
が一対の軸部46aを回動中心として上下方向へ回動さ
れる。その結果、支持ブラケット46に搭載されたター
ンテーブル装置10及び光ピックアップ装置44が、図
5に示す前下がりに傾斜した非チャッキング状態と、図
6に示す水平に支持された情報記録ディスクのチャッキ
ング状態とを選択的に取ることができる。
【0030】この支持ブラケット46が傾斜した状態で
は、ターンテーブル装置10のターンテーブル13及び
光ピックアップ装置44の対物レンズ部44aは、トレ
イテーブル40のチャッキング位置に位置するディスク
載置部40aの開口穴41から共に下方へ後退した状態
にある。
【0031】これに対して、支持ブラケット46が水平
に支持された状態では、ターンテーブル13及び対物レ
ンズ部44aは、トレイテーブル40のチャッキング位
置に位置するディスク載置部40aの開口穴41に共に
下方から挿入された状態にある。この状態において、情
報記録ディスクDがターンテーブル13にチャッキング
され、スピンドルモータ12の駆動によって情報記録デ
ィスクDが回転されると共に、情報記録面に臨む対物レ
ンズ部44aが情報信号を読み出すことにより、情報記
録ディスクDに記録されている情報の再生が行われる。
【0032】また、カム部材48の上部には、ゼネバ歯
車機構の一方を構成する回転ピン50が設けられてい
る。このゼネバ歯車機構の他方を構成するゼネバ歯車5
1は移動トレイ37に回転自在に支持されており、回転
ピン50の回動によってゼネバ歯車51が所定角度だけ
間欠的に回動するように構成されている。このゼネバ歯
車51には駆動ギア52が一体に設けられており、その
駆動ギア52は、トレイテーブル40の中央部に設けら
れたテーブルギア53に噛合されている。
【0033】これにより、ゼネバ歯車機構の回転ピン5
0がゼネバ歯車51の半径方向溝内に入り込んでゼネバ
歯車51が回転している間だけトレイテーブル40も回
転駆動される。そして、回転ピン50が半径方向溝を出
てゼネバ歯車51が回転を停止すると、その間だけトレ
イテーブル40の回転も停止される。
【0034】このようにトレイテーブル40を間欠運動
させるために、移動トレイ37の機構収容部39内には
テーブル駆動機構55が設けられている。このテーブル
駆動機構55は、移動トレイ37に固定された駆動モー
タ56と、この駆動モータ56の回転軸に取り付けられ
た出力ギア57と、カム部材48の下部に一体に設けら
れたカムギア58と、このカムギア58と出力ギア57
との間を動力伝達可能に連結する4枚のギア59a〜5
9dの組み合わせからなるギア列59とからなり、各ギ
ア59a〜59dは移動トレイ37に立設された支持軸
によって回動自在に支持されている。
【0035】また、トレイテーブル40の後側中央部の
上方には、平板状のアームブラケット60が配設されて
いる。このアームブラケット60の基端は、移動トレイ
37の機構収容部39の後側中央部に立設された支持柱
61に固定ねじ62によってねじ止めされている。この
アームブラケット60の先端はテーブル支持部38の中
心側に延びており、その先端部にはチャッキングプレー
ト63が回転自在に支持されている。このチャッキング
プレート63は、アームブラケット60の穴を緩く貫通
する胴体部63aと、この胴体部63aの下端に設けら
れたフランジ状の押え板63bとを有し、胴体部63a
内にはマグネット64aと磁性体64bとが互いに吸着
されて上下方向及び左右方向へ若干移動可能な状態で収
容されている。
【0036】このチャッキングプレート63の下方に
は、上述したターンテーブル装置10が配設されてお
り、このチャッキングプレート63とターンテーブル1
3とで情報記録ディスクDが挟持される。その結果、タ
ーンテーブル装置10が取り付けられた支持ブラケット
46の回動により、図5に示す非チャッキング状態と、
図6に示すチャッキング状態とが選択的に得られる。
【0037】ここで、図6に示すチャッキング状態にお
いて、スピンドルモータ12を駆動してターンテーブル
13を回転させると、その回転数に応じた遠心力が情報
記録ディスクDに作用する。これと同時に、遠心力の反
作用として、ターンテーブル13には遠心力の大きさに
対応した偏加重が作用し、この偏加重がスピンドル軸1
5に伝達される。
【0038】この場合、従来のターンテーブル装置1で
は、偏加重がある程度以上に大きくなる高速回転時にお
いては、図8に示したように、スピンドル軸5に弾性変
形が生じて情報記録ディスクDの面振れがある程度抑え
られるようになるが、本実施例の場合には、スピンドル
軸15に大きな弾性変形を生じることなく、情報記録デ
ィスクDの面振れを小さく抑えることができる。
【0039】即ち、本実施例のスピンドル軸15によれ
ば、図1に示すように、偏加重Fが作用するターンテー
ブル13が固定される固定部の近傍である当該固定部の
直下には、その軸径を他の部分よりも細くすることによ
って剛性を低く設定した低剛性部としての細首部17を
設けているため、この細首部17の弾性変形によって上
記偏加重Fが吸収される。その結果、ターンテーブル1
3がスピンドル軸5の回転中心線Cを中心として回転さ
れ、これにより情報記録ディスクDの面振れ量が極めて
小さく抑えられることになる。
【0040】因みに、従来のスピンドル軸5では、16
倍速の最大回転数8000rpmにおいて情報記録ディ
スクDの面振れ量が1倍速時の面振れ量の1/2程度と
なるに過ぎなかったが、本実施例のスピンドル軸15の
場合には、8倍速の最大回転数4000rpmにおいて
同様の効果が得られた。即ち、4000rpmにおい
て、ターンテーブル13に装着された情報記録ディスク
Dの面振れ量が1倍速時の面振れ量の1/2になるとい
う結果が得られる。
【0041】図2に示す本発明の第2実施例は、ターン
テーブルのスピンドル軸に固定される固定部に低剛性部
を設けたものである。スピンドル軸26は、基部から先
端部までの同一軸径によって形成された軸部材からな
り、このスピンドル軸26の先端部にターンテーブル2
7が圧入手段によって固定されている。このスピンドル
軸26が支持されるモータ本体14は、上記第1実施例
と同様のものである。
【0042】ターンテーブル27は、ディスク嵌合部2
7aとディスク支持部27bとを有する点は上記第1実
施例と同様であるが、本実施例のターンテーブル27に
は下方に開口する円筒状の空間部28が設けられてい
る。この空間部28を設けることによって形成された上
面板27cに貫通穴が設けられ、この貫通穴にスピンド
ル軸26の先端部が圧入されている。そして、空間部2
8の開口側を閉じるように軸封部材29がスピンドル軸
26に嵌合されていて、この軸封部材29により、ター
ンテーブル27の固定部の一部の剛性を低くして設けた
低剛性部が構成されている。この軸封部材29の材質と
しては、例えば、ブチルゴム(IIR)やシリコンゴム
(Si)等からなるO−リングやオイルシール等を適用
することができる。
【0043】このような構成を有する本発明の第2実施
例の場合には、図2に示すように、偏加重Fが作用する
ターンテーブル27は、上部の剛性が高い上面板27c
と下部の剛性が低い軸封部材29との2箇所でスピンド
ル軸26に固定されている。そして、スピンドル軸26
に対する偏加重Fの作用中心O0 は、上面板27cの固
定中心O1 と軸封部材29の固定中心O2 との間である
ため、固定中心O1 から作用中心O0 までを腕の長さL
とする偏加重Fによる回転トルクが固定中心O1 を中心
にして、図2において反時計方向に向かう回転力として
発生する。
【0044】この偏加重Fによる回転力は、ターンテー
ブル27の固定部である上面板27cと軸封部材29と
の2箇所で受けることになるが、軸封部材29の剛性が
低いものであるため、その回転力に基づく押圧力Tが軸
封部材29に作用するようになる。これにより、ターン
テーブル27には、偏加重Fによる傾きが生ずる一方、
スピンドル軸26には図8に示すような弾性変形が生ず
るため、このスピンドル軸26の弾性変形と偏加重Fに
よるターンテーブル27の傾きとが互いに打ち消し合う
ように作用する。その結果、ターンテーブル27がスピ
ンドル軸26の偏加重Fの作用中心O0 を中心として回
転されるようになり、これにより情報記録ディスクDの
面振れ量が極めて小さく抑えられることになる。
【0045】図3に示す本発明の第3実施例は、第2実
施例の改良に係るもので、偏加重Fによるターンテーブ
ル70の傾き角を一定範囲内に制限するようにしたもの
である。ターンテーブル70は、第2実施例と同様のデ
ィスク嵌合部70aとディスク支持部70bと上面板7
0cと空間部28と軸封部材29とを有し、更に所定量
以上の倒れを防止する倒れ制限部71が追加されて設け
られている。この倒れ制限部71は、ターンテーブル7
0の空間部28の一定距離外側を閉じるように膨出させ
て設けた有底円筒状の部材からなり、スピンドル軸26
が挿通される下面板の開口穴72の内径は、スピンドル
軸26の軸径よりも適宜に大きく設定されている。
【0046】このように開口穴72の穴径をスピンドル
軸26の軸径よりも適宜に大きく設定することにより、
開口穴72の内周面がスピンドル軸26の外周面に接触
するまでターンテーブル70の傾きを許容し、開口穴7
2がスピンドル軸26に接触したところでターンテーブ
ル70の傾きを制限して、ターンテーブル70の所定量
以上の倒れを防止するようにしている。他の構成は、上
記第2実施例と同様である。
【0047】この第3実施例によれば、ターンテーブル
70が所定角度傾くと、倒れ制限部71の内周面がスピ
ンドル軸26の外周面に接触し、それ以上の傾きが防止
されるため、情報記録ディスクDの面振れ量を所定範囲
内に制限することができ、ディスク回転時の安全性を確
保することができる。
【0048】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、本発明に係るターンテーブル装置を情報記録ディス
クとして再生専用のCD−ROMを用いたCD−ROM
ドライブ装置に適用すると共に、このCD−ROMドラ
イブ装置を備えたディスク再生装置に適用した例につい
て説明したが、CD(コンパクトディスク)プレーヤ装
置、LD(レーザディスク)プレーヤ装置、DVD(デ
ィジタルビデオディスク)ドライブ装置等に適用できる
ことは勿論のこと、一度だけ書けるライトワンス型や何
度でも再書込みが可能なリライタブル型の光磁気ディス
ク等を用いるCD−R(レコーダブル)レコーダ装置、
MD(ミニディスク)トライブ装置、MO(光磁気記
録)ドライブ装置、HD(ハードディスク)トライブ装
置その他各種の電子装置に適用することができるもので
ある。
【0049】また、上記実施例においては、ターンテー
ブル13を磁性体としてマグネット64aをチャッキン
グプレート63に設けた例について説明したが、これと
は逆にターンテーブルにマグネットを設けて磁性体をチ
ャッキングプレートに設ける構成としてもよい。更に、
上記第2実施例では、ターンテーブル27の下部に軸封
部材29を配置する例について説明したが、空間部を上
方へ開口させて上部に軸封部材を配置する構成とするこ
ともできる。
【0050】更に、ターンテーブル13の形状について
も、本実施例の円形に限定されるものではなく、例え
ば、四角形、六角形、八角形その他の多角形は勿論のこ
と、星形その他の形状を用いることもできる。更に又、
ディスクをターンテーブルに圧着させる方法として、上
記実施例では、マグネット64aの磁力でチャッキング
プレート63をターンテーブル13に吸引するマグネッ
ト吸着方式を適用した例について説明したが、例えば、
スプリングを用いるスプリング圧着方式、情報記録ディ
スクの自重によるディスク自重方式等各種の圧着方式を
適用することができる。このように、本発明は、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スピンドル軸のターンテーブルが固定される固定部又は
その近傍に低剛性部を設ける構成としたため、ターンテ
ーブルに装着された情報記録ディスクの回転により発生
する遠心力を利用して、ターンテーブルをその回転中心
部において回転させることができ、スピンドル軸に大き
な弾性変形を生じさせることなく、情報記録ディスクの
面振れを小さく抑えることができるという効果が得られ
る。従って、光ピックアップ装置による読取り、書込み
の精度を向上させることができ、アクセススピートを高
めて装置の性能アップを図ることができると共に、振動
の伝達を抑制して共振音の発生を抑え、他の周辺機器に
対して悪影響を与えることが少ないターンテーブル装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターンテーブル装置の第1実施例
を示す正面図である。
【図2】本発明に係るターンテーブル装置の第2実施例
の一部を断面して示す正面図である。
【図3】本発明に係るターンテーブル装置の第3実施例
の一部を断面して示す正面図である。
【図4】本発明に係るターンテーブル装置が用いられた
ディスク再生装置の縦断面図である。
【図5】図4に示すディスクプ再生装置の情報記録ディ
スクのチャッキング前の状態をを示す断面図である。
【図6】図4に示すディスクプ再生装置の情報記録ディ
スクのチャッキング後の状態をを示す断面図である。
【図7】従来のターンテーブル装置の低速回転時の状態
を示す正面図である。
【図8】従来のターンテーブル装置の高速回転時の状態
を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ターンテーブル装置、 12 スピンドルモー
タ、 13,27,70ターンテーブル、 14 モー
タ本体、 15,26 スピンドル軸、 16固定部、
17 細首部(低剛性部)、 29 軸封部材(低剛
性部)、 71 倒れ制限部(低剛性部)、D 情報記
録ディスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に保持されたスピンドル軸を有
    するスピンドルモータと、 上記スピンドル軸に固定され且つ情報記録ディスクが着
    脱可能に装着されるターンテーブルとを備えたターンテ
    ーブル装置において、 上記スピンドル軸の上記ターンテーブルが固定される固
    定部又は当該固定部の近傍に、ターンテーブルに装着さ
    れた上記情報記録ディスクの回転により発生する遠心力
    で弾性変形を与えて当該ターンテーブルを回転中心部に
    て回転させる低剛性部を設けたことを特徴とするターン
    テーブル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のターンテーブル装置にお
    いて、 上記低剛性部は、上記スピンドル軸の上記ターンテーブ
    ルが固定される固定部の下側近傍の軸径を細くして剛性
    を低くすることにより設けたことを特徴とするターンテ
    ーブル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のターンテーブル装置にお
    いて、 上記低剛性部は、上記ターンテーブルの上記スピンドル
    軸が固定される固定部の下部又は上部に剛性の低い部材
    を配して剛性を低くすることにより設けたことを特徴と
    するターンテーブル装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のターンテーブル装置にお
    いて、 上記低剛性部の近傍には、上記ターンテーブルが所定量
    倒れたときに上記スピンドル軸に接触して当該ターンテ
    ーブルの所定量以上の倒れを制限する倒れ制限部を設け
    たことを特徴とするターンテーブル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7127731B2 (en) * 2002-02-26 2006-10-24 Koninklijke Philips Electronics N. V. Apparatus for reading information, supporting means for use in the apparatus and method for rotating a date carrier

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7127731B2 (en) * 2002-02-26 2006-10-24 Koninklijke Philips Electronics N. V. Apparatus for reading information, supporting means for use in the apparatus and method for rotating a date carrier
US7454770B2 (en) 2002-02-26 2008-11-18 Koninklijke Philips Electronics N.V. Apparatus for reading information, supporting means for use in the apparatus and method for rotating a data carrier

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