JPH1026887A - カラー画像記録装置 - Google Patents

カラー画像記録装置

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JPH1026887A
JPH1026887A JP8180705A JP18070596A JPH1026887A JP H1026887 A JPH1026887 A JP H1026887A JP 8180705 A JP8180705 A JP 8180705A JP 18070596 A JP18070596 A JP 18070596A JP H1026887 A JPH1026887 A JP H1026887A
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JP
Japan
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transfer
color image
roller
driven roller
transfer belt
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JP8180705A
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English (en)
Inventor
Kiyoharu Tanaka
清春 田中
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で転写手段に作用する熱に伴って
発生する諸問題を解消し、色ズレや転写不良を防いで高
質なカラー画像を安定して得ることができるカラー画像
記録装置を提供すること。 【構成】 カラー画像記録装置において、転写装置10
の駆動ローラ11を記録紙(記録媒体)Pの搬送方向上
流側に配し、該駆動ローラ11の回転トルクを所定の回
転トルクでスリップを発生するトルクリミッタ30を介
して従動ローラ12に伝達するとともに、従動ローラ1
2のベルト搬送速度を駆動ローラ11のそれよりも大き
く設定する。本発明によれば、転写ベルト14の記録紙
Pを搬送及び転写する側(駆動ローラ11の下流側)に
は適正な張力が付与されてその弛みが抑えられるため、
該転写ベルト14の弛みに伴う転写不良の発生が確実に
防がれる。又、駆動ローラ11を発熱源である定着器1
7から離れた側に配することができるため、該駆動ロー
ラ11の熱膨張に起因する画像の色ズレを防ぐことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画像形成部
を併設して記録媒体に順次異なる色で画像を記録するカ
ラー画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像記録装置を図3に示す
が、該カラー画像記録装置は、装置本体20内の上部に
電子写真プロセス手段として4つの画像形成部I,II,
III ,IVを並設しており、各画像形成部I〜IVは、像担
持体としての感光ドラム1Y、1M,1C,1BK、一
次帯電器としての一次帯電ローラ2Y,2M,2C,2
BK、露光部3Y,3M,3C,3BK、現像器4Y,
4M,4C,4BK及びクリーナ5Y,5M,5C,5
BKを含んで構成されている。尚、現像器4Y,4M,
4C,4BKにはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナーが収
容されている。
【0003】又、上記画像形成部I〜IVの下方には転写
装置10が設けられており、該転写装置は10、駆動ロ
ーラ11と従動ローラ12及びテンションローラ13の
間に張設された無端状の転写ベルト14と、各画像形成
部I〜IVの感光ドラム1Y,1M,1C,1BKにそれ
ぞれ対向して配置された転写帯電器15を含んで構成さ
れている。
【0004】他方、装置本体20内の底部には、記録媒
体として複数枚の記録紙Pを積層収容して成るカセット
6が設置されており、該カセット6内の記録紙Pは給紙
ローラ7によって1枚ずつ送り出され、搬送ガイド8を
経てレジストローラ9まで搬送される。
【0005】そして、装置本体20内の上記記録紙Pの
搬送方向下流側(図3の左端側)には分離帯電器16及
び定着器17が配設されており、装置本体20の外には
排紙トレイ18が取り付けられている。
【0006】而して、各画像形成部I〜IVにおいては、
感光ドラム1Y,1M,1C,1BKが図示矢印方向に
所定の速度で回転駆動され、これらは一次帯電ローラ2
Y,2M,2C,2BKによってそれぞれ一様に帯電処
理される。このように帯電処理された各感光ドラム1
Y,1M,1C,1BKに対して画像情報に応じた露光
が露光部3Y,3M,3C,3BKによってなされる
と、各感光ドラム1Y,1M,1C,1BKには静電潜
像が形成され、各静電潜像は各現像器4Y,4M,4
C,4BKによって現像されてイエロートナー像、マゼ
ンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像と
してそれぞれ顕像化される。
【0007】一方、前述のようにカセット6から搬送ガ
イド8を経てレジストローラ9まで搬送された記録紙P
は、レジストローラ9によってタイミングを合わされて
転写装置10に送り出され、該転写装置10の転写ベル
ト14に吸着されてこれと共に移動して各画像形成部I
〜IVを通過し、その過程で該記録紙Pには転写帯電器1
5の作用によってイエロートナー像、マゼンタトナー
像、シアントナー像及びブラックトナー像が重ねて転写
される。
【0008】而して、上述のように各カラートナー像の
転写を受けた記録紙Pは、分離帯電器16によって除電
されて転写ベルト14から分離された後、定着器17に
搬送されてカラートナー像の加熱定着を受け、最後に装
置本体20から排出されて排紙トレイ18上に積載され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、斯か
るカラー画像記録装置に対しても小型化の要求がなさ
れ、図3に示す従来のカラー画像記録装置の小型化を図
ると、転写装置10と定着器17との間の距離が縮小さ
れ、転写装置10が発熱源である定着器17に近づく。
すると、定着器17からの熱によって転写装置10の駆
動ローラ11が昇温して熱膨張し、その径が増大するた
めに転写ベルト14の移動速度が昇温に伴って増大し、
結果的に画像に色ズレが生じてしまう。
【0010】而して、駆動ローラ11は転写ベルト14
を滑りなく確実に搬送することができるように、一般に
は金属ローラ上に高摩擦部材のゴム層を被覆して構成さ
れる。尚、鉄系の線膨張係数は1.2×10-5/℃であ
るのに対して、ゴム系の線膨張係数は通常2.0×10
-4/℃程度と大きく、駆動ローラ11がゴム層を有する
とその熱膨張の量も大きく、従って、画像の色ズレ量も
大きくなってしまう。
【0011】このような問題に対して、 駆動ローラを冷却したり、所定温度に加熱温調した
後に使用する方法 駆動ローラ周辺の温度或は転写ベルトの速度をモニ
ターし、回転速度を可変制御する方法 が提案されている。
【0012】しかしながら、上記の方法では騒音が増
したり、装置が複雑化及び大型化し、更に消費電力も大
きくなってしまう。又、前記の方法では微小な速度を
制御するため、高価な検知器と駆動系が必要となる。
【0013】更に、,の両方法では、駆動ローラの
軸線方向で温度の不均一があると、これを検知及び制御
することは極めて困難である。駆動ローラに温度の不均
一が存在すると、該駆動ローラの軸線方向で外径の不均
一が生じ、このために転写ベルトが軸方向に寄って脱落
したり、シワや捩れが発生し、画像の色ズレだけでなく
転写不良(転写ムラ)も発生しまう。
【0014】これに対して、駆動ローラを発熱源である
定着器より離れた給紙部側に配置する提案もなされてい
る。
【0015】しかしながら、上記提案では転写ベルトの
緩み側が転写面となるために記録紙搬送面が不安定とな
る。更に、高圧放電生成物(O3 、NOX )等の発生し
ない接触タイプの転写帯電器として例えば導電性のブラ
シやブレード或は転接するローラ状の帯電器を用いる
と、これらの帯電器は転写ベルトの移動に逆らうブレー
キとなって各画像形成部間で転写ベルトに弛みを生じさ
せ、これが転写不良の原因となったり、記録紙の搬送路
長が各画像形成部間で変動するために画像の色ズレが生
じる。
【0016】上記問題を解決するために転写ベルトに大
きな張力を加えると、該転写ベルトの弛みは軽減できる
反面、その寿命が極めて短くなってしまう。
【0017】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、簡単な構成で転写手段に作用
する熱に伴って発生する諸問題を解消し、色ズレや転写
不良を防いで高質なカラー画像を安定して得ることがで
きるカラー画像記録装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、異なる色の記録を行う複数
の画像形成部を並設するとともに、駆動ローラと従動ロ
ーラ間に張設された転写ベルトと転写帯電器を含む転写
手段を備え、該転写手段に導入された記録媒体上に順次
色重ねしてカラー画像を形成するカラー画像記録装置に
おいて、前記転写手段の駆動ローラを記録媒体の搬送方
向上流側に配し、該駆動ローラの回転トルクを所定の回
転トルクでスリップを発生するトルクリミッタを介して
前記従動ローラに伝達するとともに、従動ローラのベル
ト搬送速度を駆動ローラのそれよりも大きく設定したこ
とを特徴とする。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記所定の回転トルクを、前記転写ベルト
と従動ローラ間にスリップが発生する以前に前記トルク
リミッタにスリップが発生する値であって、前記転写帯
電器による転写ベルトの移動負荷抵抗力より大きな値に
設定したことを特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記従動ローラのピッチ円線速を前
記従動ローラのそれよりも大きく設定したことを特徴と
する。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、前記従動ローラを熱伝導率の高
い金属で構成したことを特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1〜3又は
4記載の発明において、前記転写帯電器を接触タイプと
したことを特徴とする。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1〜4又は
5記載の発明において、前記各画像形成部に含まれる一
次帯電器を接触タイプとしたことを特徴とする。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項1〜6又は
7記載の発明において、前記各画像形成部はデジタル光
学系を含むものとしたことを特徴とする。
【0025】従って、請求項1,2又は3記載の発明に
よれば、トルクリミッタを介して駆動ローラのベルト搬
送速度より大きな速度が従動ローラに伝達されるため、
転写ベルトの記録媒体を搬送及び転写する側(駆動ロー
ラの下流側)には適正な張力が付与されてその弛みが抑
えられ、該転写ベルトの弛みに伴う転写不良の発生が確
実に防がれる。又、転写ベルトの移動速度を支配する駆
動ローラを発熱源から離れた熱の影響を受けない側に配
することができるため、該駆動ローラの熱膨張に起因す
る画像の色ズレも防ぐことができ、高質なカラー画像を
安定して得ることができる。
【0026】請求項4記載の発明によれば、従動ローラ
を熱伝導率の高い金属で構成することによって該従動ロ
ーラの軸線方向の昇温不均一が防がれ、同従動ローラの
変位量が軸線方向全域で同量となるため、転写ベルトの
寄りやシワ或は捩れ等の発生が防がれる。
【0027】請求項5又は6記載の発明によれば、転写
帯電器や一次帯電器として低電圧で使用できる接触タイ
プのものを採用したため、高圧電源の容量やサイズを小
さく抑えてコストダウンや消費電力の削減を図ることが
できるとともに、放電生成物の発生を防ぐことができ
る。
【0028】請求項7記載の発明によれば、請求項1,
2又は3記載の発明の前記効果に加えて画像ピッチムラ
の発生が防がれるという効果が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0030】図1は本発明に係るカラー画像記録装置の
概略構成を示す断面図であり、該カラー画像記録装置
は、装置本体20内の上部に電子写真プロセス手段とし
て4つの画像形成部I,II,III ,IVを並設しており、
各画像形成部I〜IVは、図示矢印方向に回転駆動される
像担持体としての感光ドラム1Y,1M,1C,1B
K、各感光ドラム1Y,1M,1C,1BKを一様に帯
電処理するための一次帯電器である帯電ローラ2Y,2
M,2C,2BK、各感光ドラム1Y,1M,1C,1
BK上に潜像を形成するための露光部3Y,3M,3
C,3BK、潜像を現像してこれを顕像化するための現
像器4Y,4M,4C,4BK及び転写後の各感光ドラ
ム1Y,1M,1C,1BK上に残留する転写残トナー
を回収するためのクリーナ5Y,5M,5C,5BKを
含んで構成されている。尚、各現像器4Y,4M,4
C,4BKにはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナーが収
容されている。
【0031】又、上記画像形成部I〜IVの下方には転写
装置10が設けられており、該転写装置10は、記録紙
搬送方向上流側(図1の右側)に配置された駆動ローラ
11と下流側(図1の左側)に配された従動ローラ12
及びテンションローラ13の間に張設された無端状の転
写ベルト14と、該転写ベルト14の内部において各画
像形成部I〜IVの感光ドラム器1Y,1M,1C,1B
Kにそれぞれ対向して当接された導電性ゴムブレード1
5aから成る接触式の転写帯電器15を含んで構成され
ている。尚、転写ベルト14にはテンションローラ13
によって所定の張力が付与されている。
【0032】他方、装置本体20内の底部には、記録媒
体として複数枚の記録紙Pを積層収容して成るカセット
6が設置されており、該カセット6内の記録紙Pは給紙
ローラ7によって1枚ずつ送り出され、搬送ローラ7に
よって搬送ガイド8を経てレジストローラ9まで搬送さ
れる。
【0033】そして、装置本体20内の上記記録紙搬送
方向下流側(図1の左端側)には分離帯電器16及び定
着器17が配設されており、装置本体20の外には排紙
トレイ18が取り付けられている。
【0034】而して、各画像形成部I〜IVにおいては、
感光ドラム1Y,1M,1C,1BKが図示矢印方向に
所定の速度で回転駆動され、これらは一次帯電ローラ1
Y,1M,1C,1BKによってそれぞれ一様に帯電処
理される。このように帯電処理された各感光ドラム1
Y,1M,1C,1BKに対して画像情報に応じた露光
が露光部3Y,3M,3C,3BKによってそれぞれな
されると、各感光ドラム1Y,1M,1C,1BKには
静電潜像が形成され、各静電潜像は各現像器4Y,4
M,4C,4BKによって現像されてイエロートナー
像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックト
ナー像としてそれぞれ顕像化される。
【0035】一方、前述のようにカセット6から搬送ガ
イド8を経てレジストローラ9まで搬送された記録紙P
は、レジストローラ9によってタイミングを合わされて
転写装置10に送り出され、転写ベルト14に吸着され
てこれと共に移動して各画像形成部I〜IVを通過し、そ
の過程で該記録紙Pには前記転写帯電器15の作用によ
ってイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナ
ー像及びブラックトナー像が重ねて転写される。
【0036】上述のように各カラートナー像の転写を受
けた記録紙Pは、分離帯電器16によって除電されて転
写ベルト14から分離された後、定着器17に搬送され
てカラートナー像の加熱定着を受け、最後に装置本体2
0から排出されて排紙トレイ18上に積載される。
【0037】次に、前記転写装置10の転写ベルト14
の駆動機構を図2に基づいて説明する。尚、図2は転写
ベルト駆動機構の一部を破断して示す平面図である。
【0038】前述のように転写ベルト14は駆動ローラ
11と従動ローラ12及びテンションローラ13(図1
参照)の間に張設されて図2の矢印方向に移送される。
ここで、駆動ローラ11と従動ローラ12は、転写枠体
21に軸受22,23を介してそれぞれ回転自在に支持
されている。
【0039】ところで、上記駆動ローラ11は金属ロー
ラ上に高摩擦部材のゴム層を被覆して構成されており、
摩擦伝達によって転写ベルト14を移動させる。そし
て、この駆動ローラ11の一端には大径の駆動プーリ2
4が結着されており、該駆動プーリ24に形成された大
径のギヤ25には、駆動源である駆動モータ26の出力
軸端に結着された小径のギヤ27が噛合している。
【0040】一方、従動ローラ12の一端には小径の従
動プーリ28と所定の回転トルクでスリップするトルク
リミッタ30が設けられており、従動プーリ28と前記
駆動プーリ24との間には無端状のタイミングベルト2
9が巻装されている。尚、駆動プーリ24と従動プーリ
28の歯数は、駆動ローラ11のピッチ円線速より従動
ローラ12のそれが大きくなるように設定されている。
【0041】而して、前記駆動モータ26が駆動される
と、その出力軸の回転はギヤ27,25を経て駆動ロー
ラ11に伝達されるとともに、駆動プーリ24、タイミ
ングベルト29、従動プーリ28及びトルクリミッタ3
0を経て従動ローラ12に伝達され、駆動ローラ21と
従動ローラ12が回転駆動されてこれらに張設された転
写ベルト14が前述のように図2の矢印方向に移送され
る。従って、駆動ローラ11によって転写ベルト14の
移動速度が支配される。
【0042】ところで、本実施の形態においては、従動
プーリ28は従動ローラ12に対して回転可能に支持さ
れており、前記トルクリミッタ30は、従動ローラ12
に結着された入力子31と該入力子31と従動ローラ1
2との間に縮装されたコイルバネ32によって構成され
ている。そして、トルクリミッタ30は、従動プーリ2
8に入力される所定値以下の回転トルクを従動ローラ1
2と入力子31及びコイルバネ32との接触面に発生す
る摩擦力によって従動ローラ12に伝達し、従動プーリ
28に所定値より大きな回転トルクが入力された場合に
はコイルバネ32と入力子31の間でスリップを生じて
従動ローラ12への回転トルクの伝達を遮断する。尚、
回転トルクの所定値とは、転写ベルト14にダメージを
与えない値であって、該転写ベルト14と転写帯電器1
5の転写ブレード15aとの摩擦力(転写ベルト14の
移動負荷抵抗力)より大きな値である。
【0043】而して、図1に示すように駆動ローラ11
を給紙側に配置した場合、一般的には転写ベルト14は
駆動ローラ11の下流側が弛み側となってしまうが、本
実施の形態においてはトルクリミッタ30を介して駆動
ローラ11のピッチ円線速より大きな線速が従動ローラ
12に伝達されるため、転写ベルト14の記録紙Pを搬
送及び転写する側(駆動ローラ11の下流側)には適正
な張力が付与されてその弛みが抑えられ、該転写ベルト
14の弛みに伴う転写不良の発生が確実に防がれる。
尚、各画像形成部I〜IVの露光部3Y,3M,3C,3
BKがデジタル光学系で構成される場合には、画像ピッ
チムラの発生が防がれる。
【0044】又、転写ベルト14の移動速度を支配する
駆動ローラ11を発熱源である定着器17から離れた熱
の影響を受けない給紙側に配することができるため、該
駆動ローラ11の熱膨張に起因する画像の色ズレも防ぐ
ことができ、高質なカラー画像を安定して得ることがで
きる。
【0045】尚、本実施の形態では、従動ローラ12は
発熱源である定着器7に近づくことになるが、従動ロー
ラ12は転写ベルト14の移動速度を支配しているロー
ラではないため、熱膨張によって従動ローラ12の外径
が大きくなっても、このことが画像に悪影響を及ぼすこ
とはない。ここで、従動ローラ12を熱伝導率の高い金
属で構成すれば、該従動ローラ12の軸線方向の昇温不
均一が防がれ、同従動ローラ12の変位量が軸線方向全
域で同量となるため、転写ベルト14の寄りやシワ或は
捩れ等の発生が防がれる。
【0046】ところで、駆動ローラ11に1回転周期の
速度変動があっても、結果的に画像に色ズレが生じない
ように、駆動ローラ11の周長(厳密には、転写ベルト
14の送りピッチ円周長)は各画像形成部I〜IVの感光
ドラム1Y,1M,1C,1BKの隣設ピッチ長に一致
せしめられ或は整数比となるよう設定される。本実施の
形態では、駆動ローラ11の周長を各画像形成部I〜IV
の感光ドラム1Y,1M,1C,1BKの隣設ピッチ長
に一致させている。
【0047】一方、従動ローラ12は前述のように転写
ベルト14の移動速度を支配しているローラではないた
め、その外径は任意に選択し得る。例えば、従動ローラ
12を小径化すると、通常のコロナ放電を用いた分離帯
電器に頼ることなく、記録紙Pのコシ(剛性)を利用し
た曲率分離が可能となる。記録紙Pの分離に用いられる
コロナ帯電器にはDC電圧に10kV前後のAC高圧を
重畳した電源を必要とするが、これを廃止することがで
きる。
【0048】又、図1に示すように、各画像形成部I〜
IVにおいては、各感光ドラム1Y,1M,1C,1BK
の帯電処理に用いられる帯電ローラ2Y,2M,2C,
2BK2及び転写帯電器15として低電圧で使用できる
接触帯電式のものを採用しているため、高圧電源の容量
やサイズを小さく抑えてコストダウンや消費電力の削減
を図ることができるとともに、放電生成物の発生を防ぐ
ことができる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項
1,2又は3記載の発明によれば、トルクリミッタを介
して駆動ローラのベルト搬送速度より大きな速度が従動
ローラに伝達されるため、転写ベルトの記録媒体を搬送
及び転写する側(駆動ローラの下流側)には適正な張力
が付与されてその弛みが抑えられ、該転写ベルトの弛み
に伴う転写不良の発生が確実に防がれる。又、転写ベル
トの移動速度を支配する駆動ローラを発熱源から離れた
熱の影響を受けない側に配することができるため、該駆
動ローラの熱膨張に起因する画像の色ズレも防ぐことが
でき、高質なカラー画像を安定して得ることができると
いう効果が得られる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、従動ローラ
を熱伝導率の高い金属で構成することによって該従動ロ
ーラの軸線方向の昇温不均一が防がれ、同従動ローラの
変位量が軸線方向全域で同量となるため、転写ベルトの
寄りやシワ或は捩れ等の発生が防がれるという効果が得
られる。
【0051】請求項5又は6記載の発明によれば、転写
帯電器や一次帯電器として低電圧で使用できる接触タイ
プのものを採用したため、高圧電源の容量やサイズを小
さく抑えてコストダウンや消費電力の削減を図ることが
できるとともに、放電生成物の発生を防ぐことができる
という効果が得られる。
【0052】請求項7記載の発明によれば、請求項1,
2又は3記載の発明の前記効果に加えて画像ピッチムラ
の発生が防がれるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像記録装置の概略構成を
示す断面図である。
【図2】本発明に係るカラー画像記録装置の転写ベルト
駆動機構の一部を破断して示す平面図である。
【図3】従来のカラー画像記録装置の概略構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
I,II,III ,IV 画像形成部 2Y,2M,2C,2BK 一次帯電器 10 転写装置(転写手段) 11 駆動ローラ 12 従動ローラ 14 転写ベルト 15 転写帯電器 30 トルクリミッタ P 記録媒体(記録紙)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色の記録を行う複数の画像形成部
    を並設するとともに、駆動ローラと従動ローラ間に張設
    された転写ベルトと転写帯電器を含む転写手段を備え、
    該転写手段に導入された記録媒体上に順次色重ねしてカ
    ラー画像を形成するカラー画像記録装置において、 前記転写手段の駆動ローラを記録媒体の搬送方向上流側
    に配し、該駆動ローラの回転トルクを所定の回転トルク
    でスリップを発生するトルクリミッタを介して前記従動
    ローラに伝達するとともに、従動ローラのベルト搬送速
    度を駆動ローラのそれよりも大きく設定したことを特徴
    とする請求項1記載のカラー画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の回転トルクは、前記転写ベル
    トと従動ローラ間にスリップが発生する以前に前記トル
    クリミッタにスリップが発生する値であって、前記転写
    帯電器による転写ベルトの移動負荷抵抗力より大きな値
    に設定されることを特徴とする請求項1記載のカラー画
    像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記従動ローラのピッチ円線速を前記従
    動ローラのそれよりも大きく設定したことを特徴とする
    請求項1又は2記載のカラー画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記従動ローラを熱伝導率の高い金属で
    構成したことを特徴とする請求項1,2又は3記載のカ
    ラー画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記転写帯電器を接触タイプとしたこと
    を特徴とする請求項1〜3又は4記載のカラー画像記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記各画像形成部に含まれる一次帯電器
    を接触タイプとしたことを特徴とする請求項1〜4又は
    5記載のカラー画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記各画像形成部はデジタル光学系を含
    むことを特徴とする請求項1〜6又は7記載のカラー画
    像記録装置。
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