JPH1026589A - 異物検査装置 - Google Patents

異物検査装置

Info

Publication number
JPH1026589A
JPH1026589A JP8198306A JP19830696A JPH1026589A JP H1026589 A JPH1026589 A JP H1026589A JP 8198306 A JP8198306 A JP 8198306A JP 19830696 A JP19830696 A JP 19830696A JP H1026589 A JPH1026589 A JP H1026589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspected
light
scanning
foreign matter
optical systems
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8198306A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Kato
欣也 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP8198306A priority Critical patent/JPH1026589A/ja
Priority to KR1019970026537A priority patent/KR980010412A/ko
Priority to US08/889,558 priority patent/US5856868A/en
Publication of JPH1026589A publication Critical patent/JPH1026589A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな被検査面の全体に亘って所要の検出感
度で異物を検出することのできる小型の異物検査装置。 【解決手段】 被検査面上に微小な光スポットを形成す
る複数の集光光学系(3、4)と、複数の光スポットで
被検査面を走査する走査手段(2、102)と、異物か
らの反射散乱光に基づいて異物を検出する検出光学系
(11〜15)と、被検査面の面形状を計測する面形状
計測手段(41、42)とを備えている。そして、被検
査面の面形状に基づいて、各集光光学系の焦点を個別に
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検査面に付着し
た異物を検査する異物検査装置に関し、特に液晶表示素
子の製造工程において用いられる大型基板上の異物を検
査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば液晶表示素子の製造工程におい
ては、マスクに形成されたパターンを感光性の基板であ
るプレート上に投影露光する。投影露光の際に、マスク
上に微小なゴミ等の異物が付着していると、その異物の
像がパターン像とともにプレート上に転写され、パター
ンの欠陥が発生する。したがって、投影露光に先立ち、
異物検査装置を用いてマスク上の異物の存在およびその
位置を検査する必要がある。
【0003】特に、最近の液晶基板の大型化に伴って、
大型基板上の広い範囲に亘って異物検査を行うことが必
要となっている。本出願人の出願にかかる特開平8−2
9353号公報に開示の異物検査装置では、広い走査領
域を有する1つの走査レンズを用いて被検査面上でビー
ムスポットを一方向に走査している。そして、ビームス
ポットの走査方向と直交する方向に沿って被検査面を移
動させながら、ビームスポットに対する異物からの散乱
光に基づいて異物の検出を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、基板の
大型化に伴って走査レンズの走査領域がたとえば500
mm程度になると、走査レンズの所要直径が150mm
程度になる。その結果、走査レンズの製造コストが大幅
に増大するとともに、装置全体が大型化してしまう。ま
た、基板の平面度が良くない場合には、広い走査領域の
全体に亘って走査レンズの焦点合わせを行うことが困難
となり、異物の検出感度が検出位置により変動してしま
う。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、大きな被検査面の全体に亘って所要の検出感
度で異物を検出することのできる小型の異物検査装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、光源からの光束を集光して被検
査面上に微小な光スポットを形成するための複数の集光
光学系と、前記複数の集光光学系を介して形成された複
数の光スポットで前記被検査面を走査するための走査手
段と、前記複数の光スポットに対する前記被検査面上の
異物からの反射散乱光に基づいて前記異物を検出するた
めの検出光学系と、前記被検査面の面形状を計測するた
めの面形状計測手段とを備え、前記面形状計測手段を介
して計測された前記被検査面の面形状に基づいて、各集
光光学系の焦点を個別に調整することを特徴とする異物
検査装置を提供する。
【0007】本発明の好ましい態様によれば、前記走査
手段は、前記複数の集光光学系を介して形成された複数
の光スポットの各々を第1の方向に沿ってそれぞれ移動
させるための複数の走査光学系と、前記被検査面上にお
いて前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って前記
被検査面を移動させるための移動手段とを有し、前記検
出光学系は、前記複数の光スポットの各々に対する前記
被検査面上の異物からの反射散乱光をそれぞれ受光する
ための複数の受光光学系を有し、前記複数の走査光学系
を介して前記被検査面上において得られる複数の光スポ
ットの前記第1の方向に沿った走査軌跡は、前記第2の
方向に沿って互いに間隔を隔てている。この場合、前記
走査光学系の各々は、前記複数の集光光学系のうちの対
応する集光光学系と前記光源との間の光路中に設けられ
た振動ミラーであることが好ましい。
【0008】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記複数の集光光学系の各々と前記被検査面との間の光路
にはそれぞれ折り曲げミラーが設けられ、前記複数の受
光光学系の各々の光軸と前記被検査面との交点が、前記
被検査面上において得られる複数の光スポットの走査軌
跡のうちの対応する走査軌跡上に位置するように、前記
複数の折り曲げミラーをそれぞれ平行移動させる。な
お、前記面形状計測手段は、前記複数の光スポットのう
ちの少なくとも1つの光スポットの正反射光を受光する
ための受光手段を有し、前記正反射光の受光位置に基づ
いて前記被検査面の面位置を計測することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】上述のように、本発明において
は、複数の集光光学系を介して被検査面上に複数の微小
な光スポットを形成する。そして、複数の光スポットで
被検査面を走査しながら、異物からの反射散乱光に基づ
いて異物を検出する。また、面形状計測手段を介して計
測された被検査面の面形状に基づいて、たとえば各集光
光学系中の走査レンズを光軸に沿ってそれぞれ移動させ
ることにより、各集光光学系の焦点を調整する。
【0010】このように、本発明では、複数の集光光学
系を介して被検査面上に複数の微小な光スポットを形成
するので、大きな被検査面に対して各集光光学系の所要
走査領域が小さくなる。その結果、各集光光学系の走査
レンズの所要直径が小さくなり、走査レンズの製造コス
トの低減および装置の小型化をともに実現することがで
きる。また、本発明では、被検査面にうねりや傾斜があ
る場合すなわち平面度があまり良好でない場合にも、被
検査面の面形状に応じて各集光光学系の焦点を個別に調
整することができる。その結果、大きな被検査面の全体
に亘って所要の検出感度で異物を検出することができ
る。
【0011】なお、具体的な形態によれば、たとえば振
動ミラーのような走査光学系の作用により、複数の集光
光学系を介して形成された複数の光スポットの各々を第
1の方向に沿ってそれぞれ移動させて、第1の方向に沿
った複数の走査軌跡を形成する。そして、たとえば移動
ステージのような移動手段の作用により、被検査面上に
おいて第1の方向と直交する第2の方向に沿って被検査
面を移動させる。こうして、複数の走査軌跡の形成と被
検査面の移動とにより、被検査面の全体を複数の光スポ
ットで二次元的に走査することができる。
【0012】また、複数の光スポットの各々に対する被
検査面上の異物からの反射散乱光は、それぞれ複数の受
光光学系を介して受光される。ここで、被検査面上にお
いて得られる複数の光スポットの第1の方向に沿った走
査軌跡は、第2の方向に沿って互いに間隔を隔てている
ことが好ましい。この構成により、各集光光学系を介し
て形成された光スポットに対する散乱光は、対応する受
光光学系だけで確実に受光される。換言すれば、各受光
光学系において、対応する光スポット以外の光スポット
に対する散乱光を受光することを回避することができ
る。
【0013】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の実施例にかかる異物検査装置
の構成を概略的に示す斜視図である。また、図2は、図
1の集光光学系や受光光学系やセンサの構成を示す拡大
平面図である。なお、図1において、基板101の被検
査面の法線方向に沿ってz軸を、基板101の被検査面
において互いに直交する方向に沿ってx軸およびy軸を
それぞれ設定している。また、図2では、1つの集光光
学系、1つの受光光学系、および1つのセンサだけを代
表的に示しているので、各構成要素の参照番号に対して
添字(a〜c)が省略されている。
【0014】図1において、図示を省略したレーザー光
源から供給された2つの互いに平行なビーム1aおよび
1bは、振動ミラー(走査ミラー)2aおよび2bにそ
れぞれ入射する。振動ミラー2aで反射されたビーム
は、走査レンズ3aを介して集光された後、反射鏡4a
に入射する。反射鏡4aで反射されたビームは、ビーム
5aとなって、大型マスクや大型プレートのような基板
101の被検査面に斜入射し、レーザスポット6aを形
成する。レーザスポット6aは、振動ミラー2aの作用
により、基板101の被検査面上においてy方向に沿っ
て走査される。その結果、基板101の被検査面上に
は、レーザスポット6aの走査軌跡7aが形成される。
【0015】一方、振動ミラー2bで反射されたビーム
は、走査レンズ3bを介して集光され、反射鏡4bで反
射された後、ビーム5bとなって基板101の被検査面
上に斜入射し、レーザスポット6bを形成する。レーザ
スポット6bは、振動ミラー2bの作用により、基板1
01の被検査面上においてy方向に沿って走査される。
その結果、基板101の被検査面上には、レーザスポッ
ト6bの走査軌跡7bが形成される。
【0016】このように、走査レンズ3aと反射鏡4a
とは被検査面上に微小なレーザスポット6aを形成する
ための第1の集光光学系を構成し、走査レンズ3bと反
射鏡4bとは被検査面上に微小なレーザスポット6bを
形成するための第2の集光光学系を構成している。ま
た、振動ミラー2aは第1の集光光学系を介して形成さ
れたレーザスポット6aをy方向に沿って移動させるた
めの第1の走査光学系を、振動ミラー2bは第2の集光
光学系を介して形成されたレーザスポット6bをy方向
に沿って移動させるための第2の走査光学系をそれぞれ
構成している。
【0017】図1に示すように、走査軌跡7aと走査軌
跡7bとは、y方向に沿ってわずかに重なり且つx方向
に沿って所定距離だけ間隔を隔てている。また、基板1
01は、被検査面がxy平面に平行になるように、x方
向に沿って移動可能なステージ102上に保持されてい
る。したがって、振動ミラー2aおよび2bの作用によ
り2つのレーザスポット6aおよび6bをy方向に沿っ
て走査しながら、ステージ102をひいては基板101
をx方向に沿って移動させることにより、基板101の
被検査面の全体を2つのレーザスポット6aおよび6b
で二次元的に走査することができる。
【0018】基板101の被検査面の図中上側の領域上
に微小なゴミのような異物が存在すると、レーザスポッ
ト6aに対する異物からの反射散乱光10a、20aお
よび30aは、反射鏡11a、21aおよび31aでそ
れぞれ反射された後、受光レンズ12a、22aおよび
32aにそれぞれ入射する。受光レンズ12a、22a
および32aをそれぞれ介した散乱光10a、20aお
よび30aは、走査軌跡7aと光学的に共役なスリット
状の開口部を有するスリット板13a、23aおよび3
3aにそれぞれ入射する。スリット板13a、23aお
よび33aの開口部をそれぞれ通過した散乱光10a、
20aおよび30aは、レンズ14a、24aおよび3
4aを介した後、受光レンズ12a、22aおよび32
aの絞り位置(瞳位置)と共役な位置に配置された光電
検出器15a、25aおよび35aで受光される。こう
して、スリット板13a、23aおよび33aにより、
異物からの散乱光以外の不要光(迷光)は遮断され、光
電検出器15a、25aおよび35aに達することはな
い。
【0019】同様に、基板101の被検査面の図中下側
の領域上に微小なゴミのような異物が存在すると、レー
ザスポット6bに対する異物からの反射散乱光10b〜
30bは、反射鏡11b〜31b、受光レンズ12b〜
32b、スリット板13b〜33b、レンズ14b〜3
4bをそれぞれ介した後、光電検出器15b〜35bで
それぞれ受光される。また、スリット板13b〜33b
により、異物からの散乱光以外の不要光(迷光)は遮断
され、光電検出器15b〜35bに達することはない。
【0020】このように、反射鏡11a〜31a、受光
レンズ12a〜32a、スリット板13a〜33a、レ
ンズ14a〜34a、および光電検出器15a〜35a
は、第1の集光光学系を介して形成されたレーザスポッ
ト6aに対する異物からの散乱光10aを受光するため
の第1〜第3の受光光学系を構成している。また、反射
鏡11b〜31b、受光レンズ12b〜32b、スリッ
ト板13b〜33b、レンズ14b〜34b、および光
電検出器15b〜35bは、第2の集光光学系を介して
形成されたレーザスポット6bに対する異物からの散乱
光10bを受光するための第4〜第6の受光光学系を構
成している。
【0021】なお、第1〜第3の受光光学系の光軸と基
板101の被検査面との交点は、第1の集光光学系を介
して形成される走査軌跡7a上に位置するように構成さ
れている。また、第4〜第6の受光光学系の光軸と基板
101の被検査面との交点は、第2の集光光学系を介し
て形成される走査軌跡7b上に位置するように構成され
ている。上述したように、走査軌跡7aと走査軌跡7b
とは、x方向に沿って所定距離だけ間隔を隔てて形成さ
れている。したがって、第1の集光光学系を介して形成
されたレーザスポット6aに対する散乱光が第4〜第6
の受光光学系に混入したり、第2の集光光学系を介して
形成されたレーザスポット6bに対する散乱光が第1〜
第3の受光光学系に混入したりするのを回避することが
できる。
【0022】ところで、レーザスポットに対する異物か
らの散乱光は、指向性が弱いので、すべての受光光学系
において検出される。一方、レーザスポットに対する被
検査面に形成されたパターンからの回折光は、指向性が
強いので、すべての受光光学系において検出されること
はない。こうして、公知技術にしたがう信号処理によ
り、各光電検出器15a〜35aおよび15b〜35b
の出力信号に基づいて異物を検出することができる。
【0023】また、図1の異物検査装置は、基板101
の被検査面の面形状すなわちz方向に沿った面位置を計
測するための面形状計測系を備えている。本実施例で
は、図示のように、2つのレーザスポット6aおよび6
bの形成位置の近傍においてy方向に沿って配列された
4つのセンサ41a、42a、41bおよび42bで面
形状計測系が構成されている。各センサは、たとえば斜
入射方式の面位置検出センサである。こうして、各セン
サ41a、42a、41bおよび42bの出力に基づい
て、基板101の被検査面の面形状(うねりや傾斜の状
態)を計測することができる。そして、後述するよう
に、計測した被検査面の面形状に基づいて、各集光光学
系の焦点を調整することができる。
【0024】次に、図2を参照して、図1の異物検査装
置における各集光光学系の焦点の調整動作およびレーザ
スポットの形成位置の調整動作を説明する。図2におい
て、基板101の被検査面が実線で示す位置にある場
合、走査レンズ3を介して集光されたビームは、反射鏡
4で反射され、ビーム5となって基板101の被検査面
上の点Aにレーザスポットを形成する。なお、前述した
ように、被検査面上の点Aは、受光光学系(11〜1
5)の光軸と被検査面との交点である。したがって、基
板101の被検査面上の点Aに形成されたレーザスポッ
トに対する異物からの散乱光10は、受光光学系の光軸
に沿って、反射鏡11、受光レンズ12、スリット板1
3およびレンズ14を介して光電検出15に達する。
【0025】基板101の被検査面のうねりや傾斜の影
響により、レーザスポットの形成位置の近傍において被
検査面が実線で示す位置から破線で示す位置へ変動した
場合、この変動量δはセンサ41によって計測される。
こうして、計測された変動量δに基づいて所定距離だけ
走査レンズ3を光軸に沿って移動させることにより、走
査レンズ3の焦点合わせを、ひいては集光光学系の焦点
調整を行うことができる。また、計測された変動量δに
基づいて反射鏡4を図中破線で示す位置まで平行移動さ
せることによって、受光光学系の光軸と変動した被検査
面との交点A’にレーザスポットを形成することができ
る。こうして、受光光学系の光軸を移動させることな
く、受光レンズ12を光軸に沿って移動させるだけで、
基板101の被検査面上の点A’に形成されるレーザス
ポットの走査軌跡とスリット板13の開口部との共役関
係を維持することができる。すなわち、被検査面の位置
が変動しても、スリット板13の作用により異物検出に
必要な散乱光以外の不要光を確実に遮断することができ
る。
【0026】図3は、図1の面形状計測系の出力に基づ
いて、各集光光学系の焦点の調整およびレーザスポット
の形成位置の調整を行う処理を示すブロック図である。
図3に示すように、各センサ(41a、42a、41b
および42b)の出力は、それぞれ演算器51に供給さ
れる。演算器51では、センサ41aおよび42aから
の出力に基づいて、基板101の被検査面において走査
軌跡7aが形成されている位置の近傍の面形状を計測す
る。こうして、走査軌跡7aが形成されている位置の近
傍の面形状の情報に基づいて、第1の集光光学系の焦点
を調整するのに必要な走査レンズ3aの駆動量を求め
る。また、レーザスポット6aの形成位置を調整するの
に必要な反射鏡4aの駆動量を求める。
【0027】また、センサ41bおよび42bからの出
力に基づいて、基板101の被検査面において走査軌跡
7bが形成されている位置の近傍の面形状を計測する。
こうして、走査軌跡7bが形成されている位置の近傍の
面形状の情報に基づいて、第2の集光光学系の焦点を調
整するのに必要な走査レンズ3bの駆動量を求める。ま
た、レーザスポット6bの形成位置を調整するのに必要
な反射鏡4bの駆動量を求める。演算器51で求められ
た走査レンズ3aおよび反射鏡4aの所要駆動量の情報
は駆動系52a(図1では不図示)に、走査レンズ3b
および反射鏡4bの所要駆動量の情報は駆動系52b
(図1では不図示)にそれぞれ供給される。駆動系52
aは、供給された駆動量情報にしたがって、走査レンズ
3aおよび反射鏡4aを駆動する。また、駆動系52b
は、供給された駆動量情報にしたがって、走査レンズ3
bおよび反射鏡4bを駆動する。
【0028】このように、本実施例では、2つの集光光
学系を介して被検査面上に2つのレーザスポット6aお
よび6bをそれぞれ形成し、この2つのレーザスポット
6aおよび6bを振動ミラー2aおよび2bの作用によ
りそれぞれ走査して、y方向に沿って延びた2つの走査
軌跡7aおよび7bを形成する。そして、被検査面をx
方向に沿って移動させながら、2つのレーザスポット6
aおよび6bで被検査面の全体を二次元的に走査するこ
とができる。したがって、1つの集光光学系を介して形
成した1つのレーザスポットで被検査面を走査する従来
の装置と比べて、各集光光学系の走査レンズ3の走査領
域が小さくなる。その結果、各走査レンズ3の所要直径
が小さくなり、走査レンズ3の製造コストの低減および
装置の小型化を実現することができる。
【0029】また、本実施例では、2つの走査軌跡7a
および7bの近傍においてy方向に沿って配列された4
つのセンサからなる面形状計測系により被検査面の面形
状を計測し、計測された面形状情報に基づいて各集光光
学系の走査レンズ3aおよび3bの焦点を調整すること
ができる。したがって、被検査面にうねりや傾斜がある
場合にも、大きな被検査面の全体に亘って所要の検出感
度で異物を検出することができる。
【0030】さらに、面形状計測系により計測された面
形状情報に基づいて反射鏡4aおよび4bをそれぞれ平
行移動させることによって、各受光光学系の光軸と変動
した被検査面との交点に各レーザスポットが形成される
ように、レーザスポット6aおよび6bの位置を調整す
ることができる。こうして、各受光光学系の光軸を移動
させることなく、受光レンズ(12、22、32)を光
軸に沿って移動させるだけで、レーザスポットの走査軌
跡とスリット板(13、23、33)の開口部との共役
関係を維持することができる。すなわち、被検査面が変
動しても、異物検出に必要な散乱光以外の不要光を確実
に遮断することができる。その結果、大きな被検査面の
全体に亘って所要の検出感度で異物を正確に検出するこ
とができる。
【0031】図4は、図2に対応する図であって、図2
における面形状計測系41の変形例を示す図である。ま
た、図5は、図4のレーザスポット形成位置の部分拡大
図である。なお、図4において、図2の構成要素と同じ
機能を有する要素には図2と同じ参照符号を付してい
る。図4において、基板101が図中実線で示す位置に
あるとき、走査レンズ3および反射鏡4を介して被検査
面に入射角θで入射したビーム5は、被検査面上の点A
にレーザスポットを形成する。レーザスポットに対する
異物からの反射散乱光は、被検査面の法線に対して角度
φをなす光軸を有する受光光学系(11〜15)で受光
される。一方、レーザスポットの正反射ビームは、レン
ズ61を介して、その後側焦点位置に配置された開口絞
り62に入射する。開口絞り62を介したビームは、イ
メージセンサ63上の点A''にレーザスポットの像を形
成する。このように、被検査面上の点Aとイメージセン
サ63上の点A''とはレンズ61を介して共役である。
【0032】図4および図5を参照すると、レーザスポ
ットの形成位置において被検査面が距離δだけ変動した
場合、ビーム5は被検査面上の点Cに入射角θで入射す
る。被検査面上の点Cで正反射されたビームは、レンズ
61および開口絞り62を介して、イメージセンサ63
上において点A''から距離Δ1だけ間隔を隔てた点C''
にレーザスポットの像を形成する。こうして、レーザス
ポットの像の移動量Δ1に基づいて、レーザスポットの
形成位置における被検査面の変動量δを、ひいては被検
査面の面形状を計測することができる。この場合、走査
レンズ3は、像側(基板101側)にテレセントリック
であることが好ましい。図4の変形例に示す面形状計測
系(61〜63)の特徴は、レンズ61の有効視野内で
あれば、レーザスポットの走査軌跡に沿って連続的に面
形状の計測を行うことができる点である。
【0033】ところで、図2で説明したように、反射鏡
4を平行移動させてレーザスポットの形成位置の調整を
行うと、被検査面が距離δだけ変動した場合、ビーム5
は被検査面上の点Bに入射角θで入射する。被検査面上
の点Bで正反射されたビームは、レンズ61および開口
絞り62を介して、イメージセンサ63上において点
A''から距離Δ2だけ間隔を隔てた点B''にレーザスポ
ットの像を形成する。すなわち、レーザスポットの形成
位置の調整の影響により、レーザスポットの像の移動量
が変化してしまう。以下、レーザスポットの形成位置の
調整に起因するレーザスポットの像の移動量の変化につ
いて考察する。
【0034】図5において、図4の面形状計測系(61
〜63)の光軸AD(被検査面上の点Aで反射されたビ
ームの経路)と、基板101の被検査面が距離δだけ図
中下方に変動した場合に被検査面上の点Cで正反射され
たビームの経路CEとの距離DEは、次の式(1)で表
される。
【数1】 DE=2δ tanθ cosθ=2δ sinθ (1) また、図4において、受光光学系(11〜15)の倍率
をβとすると、被検査面の変動に伴うレーザスポットの
像の移動量Δ1は、次の式(2)で表される。
【数2】Δ1=DEβ=2βδ tanθ cosθ (2)
【0035】次に、反射鏡4を平行移動させて被検査面
上の点Bに入射角θでビームを入射させると、点Bで正
反射されたビームの経路BFと面形状計測系(61〜6
3)の光軸ADとの距離DFは、次の式(3)で表され
る。
【数3】 DF=δ( tanθ+ tanφ) cosθ (3) 同様に、被検査面の変動およびレーザスポットの形成位
置の変動に伴うレーザスポットの像の移動量Δ2は、次
の式(4)で表される。
【数4】 Δ2=DFβ=βδ( tanθ+ tanφ) cosθ (4)
【0036】上述の式(2)および式(4)より、レー
ザスポットの形成位置の変動に起因するレーザスポット
の像の移動量の変化分Δ1−Δ2は、次の式(5)で表
される。
【数5】 Δ1−Δ2=βδ cosθ( tanθ− tanφ) (5)
【0037】このように、面形状計測系(61〜63)
により、上述の式(2)に基づいて被検査面の変動量δ
を求め、求めた被検査面の変動量δに基づいて反射鏡4
および走査レンズ3の移動量を求めることができる。こ
うして、反射鏡4の平行移動によりレーザスポットの形
成位置を調整するとともに、走査レンズ3の移動により
集光光学系の焦点を調整することができる。また、面形
状計測系(61〜63)により、上述の式(5)に基づ
いて、反射鏡4の移動量を制御することもできる。
【0038】具体的な数値例として、被検査面へのビー
ムの入射角θ(すなわち集光光学系の光軸と被検査面の
法線とのなす角度)を45°とし、受光光学系の光軸と
被検査面の法線とのなす角度φを35°とすると、上述
の式(2)および(5)を次の式(6)および(7)の
ように書き換えることができる。
【数6】Δ1=1.4βδ (6) Δ1−Δ2=0.2βδ (7)
【0039】上述の式(6)および(7)を参照する
と、反射鏡4の平行移動に伴うレーザスポットの像の移
動量の変化分Δ1−Δ2は、被検査面の変動に伴うレー
ザスポットの像の移動量Δ1の約1/7である。このよ
うに、通常の構成においては、レーザスポットの形成位
置の変動に起因するレーザスポットの像の移動量の変化
分Δ1−Δ2は被検査面の変動に伴うレーザスポットの
像の移動量Δ1と比べて十分小さいので、被検査面の面
系状の計測においてレーザスポットの形成位置の変動に
よる影響を無視することもできる。なお、上述の実施例
では、2つの集光光学系を用いて2つのレーザスポット
を形成する例を示したが、被検査面の大きさに応じて所
定数の集光光学系を用いて所定数のレーザスポットを形
成することもできる。
【0040】
【効果】以上説明したように、本発明では、複数の集光
光学系を介して被検査面上に複数の微小な光スポットを
形成するので、各集光光学系の走査レンズの所要直径が
小さくなり、走査レンズの製造コストの低減および装置
の小型化をともに実現することができる。また、本発明
では、被検査面の面形状に応じて各集光光学系の焦点を
個別に調整することができるので、大きな被検査面の全
体に亘って所要の検出感度で異物を検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる異物検査装置の構成を
概略的に示す斜視図である。
【図2】図1の異物検査装置における各集光光学系の焦
点の調整動作およびレーザスポットの形成位置の調整動
作を説明する図である。
【図3】図1の面形状計測系の出力に基づいて、各集光
光学系の焦点の調整およびレーザスポットの形成位置の
調整を行う処理を示すブロック図である。
【図4】図2に対応する図であって、図2における面形
状計測系41の変形例を示す図である。
【図5】図4のレーザスポット形成位置の部分拡大図で
ある。
【符号の説明】 2 振動ミラー 3 走査レンズ 4 反射鏡 5 入射ビーム 6 レーザスポット 7 走査軌跡 8 ファイバーバンドル 10 反射散乱光 11 反射鏡 12 受光レンズ 13 スリット板 14 レンズ 15 光電検出器 41 センサ 51 演算器 52 駆動系 61 レンズ 62 開口絞り 63 イメージセンサ 101 基板 102 ステージ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光束を集光して被検査面上に
    微小な光スポットを形成するための複数の集光光学系
    と、 前記複数の集光光学系を介して形成された複数の光スポ
    ットで前記被検査面を走査するための走査手段と、 前記複数の光スポットに対する前記被検査面上の異物か
    らの反射散乱光に基づいて前記異物を検出するための検
    出光学系と、 前記被検査面の面形状を計測するための面形状計測手段
    とを備え、 前記面形状計測手段を介して計測された前記被検査面の
    面形状に基づいて、各集光光学系の焦点を個別に調整す
    ることを特徴とする異物検査装置。
  2. 【請求項2】 前記走査手段は、前記複数の集光光学系
    を介して形成された複数の光スポットの各々を第1の方
    向に沿ってそれぞれ移動させるための複数の走査光学系
    と、前記被検査面上において前記第1の方向と直交する
    第2の方向に沿って前記被検査面を移動させるための移
    動手段とを有し、 前記検出光学系は、前記複数の光スポットの各々に対す
    る前記被検査面上の異物からの反射散乱光をそれぞれ受
    光するための複数の受光光学系を有し、 前記複数の走査光学系を介して前記被検査面上において
    得られる複数の光スポットの前記第1の方向に沿った走
    査軌跡は、前記第2の方向に沿って互いに間隔を隔てて
    いることを特徴とする請求項1に記載の異物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記走査光学系の各々は、前記複数の集
    光光学系のうちの対応する集光光学系と前記光源との間
    の光路中に設けられた振動ミラーであることを特徴とす
    る請求項2に記載の異物検査装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の集光光学系の各々と前記被検
    査面との間の光路にはそれぞれ折り曲げミラーが設けら
    れ、 前記複数の受光光学系の各々の光軸と前記被検査面との
    交点が、前記被検査面上において得られる複数の光スポ
    ットの走査軌跡のうちの対応する走査軌跡上に位置する
    ように、前記複数の折り曲げミラーをそれぞれ平行移動
    させることを特徴とする請求項2または3に記載の異物
    検査装置。
  5. 【請求項5】 前記面形状計測手段は、前記複数の光ス
    ポットのうちの少なくとも1つの光スポットの正反射光
    を受光するための受光手段を有し、前記正反射光の受光
    位置に基づいて前記被検査面の面位置を計測することを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の異物
    検査装置。
JP8198306A 1996-07-09 1996-07-09 異物検査装置 Pending JPH1026589A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8198306A JPH1026589A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 異物検査装置
KR1019970026537A KR980010412A (ko) 1996-07-09 1997-06-23 이물질 검사 장치
US08/889,558 US5856868A (en) 1996-07-09 1997-07-08 Foreign substance inspecting apparatus and method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8198306A JPH1026589A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 異物検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1026589A true JPH1026589A (ja) 1998-01-27

Family

ID=16388948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8198306A Pending JPH1026589A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 異物検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1026589A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104677918A (zh) * 2015-03-13 2015-06-03 昆山艾尔发计量科技有限公司 显示屏背光板ccd影像传感器检测装置
CN109187556A (zh) * 2018-09-20 2019-01-11 苏州新海宜电子技术有限公司 一种用于跑道异物及道面损伤可视化探测***

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104677918A (zh) * 2015-03-13 2015-06-03 昆山艾尔发计量科技有限公司 显示屏背光板ccd影像传感器检测装置
CN109187556A (zh) * 2018-09-20 2019-01-11 苏州新海宜电子技术有限公司 一种用于跑道异物及道面损伤可视化探测***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7486393B2 (en) Multiple beam inspection apparatus and method
US6636301B1 (en) Multiple beam inspection apparatus and method
KR100471524B1 (ko) 노광방법
JPH08505952A (ja) 走査機能を備えた検査干渉計
US5569930A (en) Substrate height position detecting apparatus wherein a stop plate transmits a pattern of oblique light beams which are reflected by the substrate
JPH05332943A (ja) 表面状態検査装置
JP4810053B2 (ja) 複数ビーム検査装置および方法
JPH1096700A (ja) 異物検査装置
WO2002093567A2 (en) Focus error correction method and apparatus
US5856868A (en) Foreign substance inspecting apparatus and method thereof
KR100878425B1 (ko) 표면 측정 장치
JPH1026589A (ja) 異物検査装置
JPH0511257B2 (ja)
JPH07106243A (ja) 水平位置検出装置
JPH09145631A (ja) 表面異物検査装置
JPS61260632A (ja) 異物検査装置
JPH04212120A (ja) 線に沿って面を光学的に走査する走査装置
JP2001272355A (ja) 異物検査装置
JP4289158B2 (ja) 面位置検出装置、露光装置、露光方法及びデバイス製造方法
JP3158538B2 (ja) 基板表面の光学的検査装置及び方法
JP3235782B2 (ja) 位置検出方法及び半導体基板と露光マスク
JPH07321030A (ja) アライメント装置
JPH10209029A (ja) アライメント系を備える露光装置
JPH06229935A (ja) 欠陥検査方法
JP2002323316A (ja) 焦点位置検出装置