JPH10265732A - ちぢみ模様形成塗料 - Google Patents

ちぢみ模様形成塗料

Info

Publication number
JPH10265732A
JPH10265732A JP9303297A JP9303297A JPH10265732A JP H10265732 A JPH10265732 A JP H10265732A JP 9303297 A JP9303297 A JP 9303297A JP 9303297 A JP9303297 A JP 9303297A JP H10265732 A JPH10265732 A JP H10265732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
group
resin
wax
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9303297A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Matsumoto
光顕 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP9303297A priority Critical patent/JPH10265732A/ja
Publication of JPH10265732A publication Critical patent/JPH10265732A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ちぢみ模様が形成された塗膜の外観が均一に保
たれ、かつ、意匠性に優れたビーズ調の凹凸感を呈する
ちぢみ模様形成塗料を提供することにある。 【解決手段】(1)水酸基を有するポリエステル樹脂及
びアクリル樹脂の少なくとも一種、(2)トリアジン環
を2個以上有するアミノ樹脂、(3)二級若しくは三級
アミンでブロックしたスルホン酸化合物および(4)表
面調整剤を含有するちぢみ模様形成塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、意匠性に優れたち
ぢみ模様を形成することができる塗料に関し、鋼板等の
基板の塗装に適した塗料を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】ちぢみ模様を形成する塗料を塗装した基
板は、ちぢみ模様が形成された塗膜の表面構造により意
匠性に優れた美観を呈する。かかるちぢみ模様を形成す
る塗料として、例えば特公平3−10671号、特公平
6−11879号にプレコートメタル用のちぢみ塗料が
開示されている。
【0003】しかし、これらの特許公報に記載されたち
ぢみ塗料では、形成されるちぢみ模様は微細なものであ
り、立体感に乏しい。また、ちぢみ模様が形成された塗
膜の外観を均一に保つ為には、塗料の膜厚を注意深く管
理する必要がある。一方、架橋型の有機微粒子や無機微
粒子を添加すれば、バーコーターやロールコーターで塗
装する際にいわゆるスジ引き現象を発生することがあ
り、粒子の粒径が比較的大きな場合や粒子の添加量が比
較的多い場合にはスジ引きが顕著となる。スジ引き部分
の塗膜は低膜厚となるので、ちぢみ模様の形成が不充分
となったり、さらには、ちぢみ模様が形成されないこと
も生じる。このように、ちぢみ塗料では、一般的な塗料
と異なりスジ引き現象が僅かでも発生すれば、その不都
合が目立ち易い傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、ちぢみ模様が形成された塗膜の外観を均一に保ち、
かつ、スジ引き現象の改善された立体感のある意匠性に
優れた塗膜を形成する、ちぢみ模様形成塗料を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定のアミ
ノ樹脂を配合したちぢみ模様形成塗料を鋼板等の基材に
塗装すれば、塗膜外観が均一で、意匠性に優れたちぢみ
模様を呈する塗装塗膜が得られることを見出した。
【0006】すなわち、本発明は、(1)水酸基を有す
るポリエステル樹脂及びアクリル樹脂の少なくとも一種
50〜97重量部、(2)一般式
【0007】
【化2】 (Xは、水素原子、基−CH2OH、基−CH2OR、基
−CH2−または基−CH2OCH2−であり同一の基で
あっても異なる基であってもよく、少なくとも基−CH
2−および基−CH2OCH2−のいずれか一種を含み、
Rは炭素数1〜8の直鎖または分枝を有するアルキル基
を示す)で表されるトリアジン環を2個以上有するアミ
ノ樹脂3〜50重量部、(3)沸点50〜250℃の二
級若しくは三級アミンでブロックしたスルホン酸化合物
0.1〜15重量部(スルホン酸換算)及び(4)表面
調整剤0.01〜5重量部〔但し、(3)〜(4)成分
の配合量は(1)成分と(2)成分の合計量100重量
部を基準とする〕を含有するちぢみ模様形成塗料であ
る。また、必要に応じて(5)ワックス0.01〜5重
量部を添加すれば、ちぢみ模様がより形成され易くな
る。そして、本発明のちぢみ模様形成塗料は、鋼板、フ
ィルムなどの被塗物にバーコーター、ロールコーター、
ロールカーテンコーター、カーテンフローコーター、ダ
イコーター、スプレーガン等を用いて塗装され、また、
塗装後更にエンボス加工を施こせば所望の用途に適合さ
せることができる。
【0008】本発明で使用される水酸基を有するポリエ
ステル樹脂及びアクリル樹脂(1)は、アミノ樹脂と反
応し得る水酸基を有するポリエステル樹脂およびアクリ
ル樹脂であり、塗料用に供されるものであれば特に限定
されない。このようなポリエステル樹脂として、高分子
ポリエステル、油変性ポリエステル、オイルフリーポリ
エステル、シリコーン変性ポリエステル樹脂等が挙げら
れ、市販されているものを使用してもよい。また、水酸
基を有するアクリル樹脂として、弗素で変性した弗素系
アクリル樹脂も使用できる。
【0009】市販されている水酸基を有するポリエステ
ル樹脂又はアクリル樹脂としては、例えばベッコライト
M−6003−60〔大日本インキ社製〕、ベッコライ
トM−6601−60−S〔大日本インキ社製〕、バイ
ロンGK−13CS〔東洋紡績社製〕、アロプラッツ1
711〔日触アロー化学社製〕、アロセット5534−
SB60〔日本触媒社製〕等を挙げることができる。こ
れらの水酸基を有するポリエステル樹脂及びアクリル樹
脂は、それぞれ単独で使用することも、二種以上を混合
して使用することもできる。これらの樹脂の配合量は、
樹脂固形分を基準にして50〜97重量部、好ましくは
60〜90重量部である。ポリエステル樹脂又はアクリ
ル樹脂の配合量が50重量部未満であれば加工性が低下
し、97重量部を超えると硬化不良となりちぢみ模様の
形成が低下する。
【0010】本発明で用いる一般式
【0011】
【化3】 (Xは、水素原子、基−CH2OH、基−CH2OR、基
−CH2−または基−CH2OCH2−であり同一の基で
あっても異なる基であってもよく、少なくとも基−CH
2−および基−CH2OCH2−のいずれか一種を含み、
Rは炭素数1〜8の直鎖または分枝を有するアルキル基
を示す)で表されるトリアジン環を2個以上有するアミ
ノ樹脂(2)は、意匠性に優れたビーズ調の凹凸感を呈
する本発明の塗料に必須の成分であり、その構造は、有
機微量元素分析、プロトン核磁気共鳴吸収分析、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー分析によって確認で
きる。
【0012】トリアジン環を2個以上有するアミノ樹脂
としては、例えばスーパーベッカミンJ−820−60
(ブチル化メラミン樹脂,トリアジン環数:3.0)
〔大日本インキ化学工業社製〕、サイメル1128(ブ
チル化ベンゾグアナミン樹脂,トリアジン環数:3.
0)〔三井サイテック社製〕、ISO.MF(イソブチ
ル化メラミン樹脂,トリアジン環の環数:3.7)〔日
本ペイント社製〕、ユーバン20SE−60(ブチル化
メラミン樹脂,トリアジン環数:2.9)〔三井東圧社
製〕等が挙げられる。アミノ樹脂の配合量は、樹脂固形
分を基準にして3〜50重量部、好ましくは8〜45重
量部である。配合量が3重量部未満であれば硬化不良や
ちぢみ模様の形成不良が生じ、50重量部を超えると加
工性が低下する。なお、樹脂成分として本発明のトリア
ジン環を2個以上有するアミノ樹脂の他に、トリアジン
環が2個未満のメラミン樹脂を併用して使用することも
できる。
【0013】本発明で使用される二級若しくは三級アミ
ンでブロックしたスルホン酸化合物(3)は、ちぢみ模
様形成塗料の硬化触媒であり、スルホン酸を沸点50〜
250℃の二級若しくは三級アミンでブロックしたもの
である。二級若しくは三級アミンでブロックしたスルホ
ン酸塩とすることにより、塗膜の硬化時における表面と
内部で硬化速度に傾斜を生じさせ、その結果塗膜表面に
凹凸(ちぢみ模様)を形成する作用がある。
【0014】スルホン酸としては、例えばパラトルエン
スルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、メタンスル
ホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフ
タレンジスルホン酸等が挙げられ、二種以上を併用して
使用することもできる。
【0015】沸点50〜250℃の二級若しくは三級ア
ミンとしては、特に限定されないが、例えばジエチルア
ミン、ジーnープロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、ジイソブチルアミン、ジーnーブチルアミン、ジア
ミルアミン、ジアリルアミン、ジーsecーブチルアミ
ン、N−エチル−1,2−ジメチルプロピルアミン、N
−メチルヘキシルアミン、ジーnーオクチルアミン、ピ
ペリジン、2−ピペコリン、3−ピペコリン、4−ピペ
コリン、2,4−ルペチジン、2,6−ルペチジン、
3,5−ルペチジン、3−ピペリジンメタノール、トリ
エチルアミン、トリブチルアミン、トリアリルアミン、
N,N−ジメチルエタノールアミン、N−メチルジアリ
ルアミン、ピリジン、N,Nージメチルアリルアミン、
Nーメチルピペリジン、4−エチルピリジン、N−メチ
ルピペラジン、Nーメチルモルホリンなどが挙げられ、
二種以上を併用して使用することもできる。より好まし
くは沸点70〜220℃の二級若しくは三級アミンを使
用する。
【0016】二級若しくは三級アミンでブロックしたス
ルホン酸化合物は、例えば二級若しくは三級アミンとス
ルホン酸を20〜30℃で10〜20分間かき混ぜるこ
とにより、容易にスルホン酸塩として得られる。
【0017】沸点50〜250℃の二級若しくは三級ア
ミンでブロックしたスルホン酸化合物は、塗膜表面に凹
凸(ちぢみ模様)を形成するのに有効な硬化触媒であ
り、樹脂合計量100重量部に対してスルホン酸換算で
0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜10重量部添
加する。スルホン酸化合物の添加量が0.1重量部(ス
ルホン酸換算)未満であれば、塗膜表面における凹凸
(ちぢみ模様)の形成が不充分となり、また、15重量
部を超えると耐薬品性が低下する。この硬化触媒につい
ては、すべてのスルホン酸基は必ずしも二級若しくは三
級アミンでブロックされている必要がなく、二級若しく
は三級アミンはスルホン酸に対する当量比で0.5倍以
上使用するのが好ましい。
【0018】本発明で使用される表面調整剤(4)は、
均一なちぢみ模様の形成に必要な成分であり、アクリル
系消泡剤、シリコーン系消泡剤、弗素系消泡剤、レベリ
ング剤等である。具体的には、例えばアクリルポリマー
としてモダフロー〔モンサント社製〕、シリコーンオイ
ルとしてシリコンKP−330〔信越化学社製〕、弗素
系界面活性剤としてペインタッド7〔ダウコーニングア
ジア社製〕等が挙げられる。
【0019】表面調整剤は、樹脂合計量100重量部に
対して0.01〜5重量部、好ましくは0.03〜4重
量部添加する。表面調整剤の添加量が0.01重量部未
満であれば均一なちぢみ模様が形成されず、また、5重
量部を超えると塗膜表面が粘着する。
【0020】本発明のちぢみ模様形成塗料には、必要が
あればワックス(5)を配合することができる。ワック
スを添加すればちぢみ模様がより形成され易くなる傾向
にあり、本発明で使用するワックスとしては、ポリエチ
レンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリプ
ロピレンワックス、カルナウバワックス、パラフィン、
それらの酸化物若しくはその中和塩などが挙げられる。
【0021】具体的には、例えばマイクロクリスタリン
ワックスとしてハイディスパー(HI−DISPER)
1229〔岐阜セラック社製〕、カルナウバワックスと
してスリップエイドSL−506〔サンノプコ社製〕等
が挙げられる。ワックスは、樹脂合計量100重量部に
対して5重量部以下を添加する。ワックスの添加量が5
重量部を超えると塗料が泡立ち易くなり、却って塗装作
業性が悪くなる。
【0022】さらに、本発明のちぢみ模様形成塗料に
は、上記した成分(1)〜(5)の他に、顔料、金属フ
レーク(アルミニウム、ステンレス、銅等)、顔料分散
剤、沈降防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、シリカ粉
に代表される艶消剤、溶剤などを添加することができ
る。顔料としては、例えば二酸化チタン、カーボンブラ
ック、酸化鉄、黄鉛等の無機顔料、アゾ系、フタロシア
ニン系、キナクリドン系、ペリレン系等の有機顔料、ナ
イロン、メラミン、アクリル、ポリエステル、フッ素、
ポリエチレン等の有機ビーズ、ガラス等の無機ビーズ、
炭素、ガラス、チタン酸カリウム等の繊維、アルミ、ス
テンレス、銅等の金属フレーク、硫酸バリウム、硅酸ア
ルミ、炭酸カルシウム、タルク、硅砂、石英、亜鉛華、
雲母、長石等の体積顔料、ストロンチウムクロメート、
カルシウムクロメート、ジンククロメート等の防錆顔料
などが挙げられる。顔料の配合量は、塗料樹脂100重
量部に対して300重量部以下であることが好ましい。
300重量部を超えると加工性が低下する。
【0023】本発明のちぢみ模様形成塗料は、どのよう
な基材に対しても塗装できるが、基材として例えば金属
板、合成樹脂板等を挙げることができる。金属板として
は、例えば冷延鋼板、溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メ
ッキ鋼板、亜鉛合金メッキ鋼板、アルミメッキ鋼板、ス
テンレス鋼板、アルミ板等が挙げられ、金属板に表面処
理を施しても施さなくともよいが、リン酸亜鉛若しくは
クロメート処理をするのが一般的である。合成樹脂板と
しては、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、シリコ
ン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂、これらの樹脂にガラス、シリカ等の無機
物を充填したもの等が挙げられる。
【0024】本発明のちぢみ模様形成塗料は、上記の各
成分を混合して製造され、必要によりキシロール等の溶
剤で希釈して乾燥膜厚2〜70μmの範囲で塗装するこ
とが好ましく、鋼板、亜鉛メッキ鋼板、ステンレス鋼
板、アルミニウム板等の基板に直接塗装してもよく、プ
レコート鋼板上に塗装してもよい。塗装後の焼付は、1
80〜300℃で10〜200秒間行うことにより、塗
膜表面に凹凸(ちぢみ模様)を形成することができる。
【0025】本発明のちぢみ模様形成塗料を塗装する前
に、必要に応じてあらかじめ下塗塗料を塗装することが
できる。下塗塗料としては、例えばエポキシ/メラミン
系、エポキシ/ウレタン/メラミン系、高分子ポリエス
テル/メラミン系などの塗料が挙げられる。
【0026】本発明のちぢみ模様形成塗料は、バーコー
ター、ロールコーター、ロールカーテンコーター、カー
テンフローコーター、ダイコーター、スプレーガンなど
で塗装することができ、必要により塗装後更にエンボス
加工することもできる。
【0027】
【実施例】つぎに、実施例及び比較例を掲げて本発明を
説明する。表中の数字は、特に断らない限り部は固形分
の重量(g)を示す。但し、アミンは有効成分重量を示
す。
【0028】下塗塗料の塗装 厚さ0.5mmの溶融亜鉛メッキ鋼板に下塗塗料〔スー
パーラックDIF Pー01プライマー(エポキシ/ウ
レタン/メラミン系):日本ペイント社製〕をバーコー
ターで塗装し、塗装鋼板を210℃で40秒間焼き付け
て、乾燥塗膜厚5μmの塗膜を得た。
【0029】実施例1 オイルフリーポリエステル樹脂70部、二酸化チタン9
8部、カーボンブラック2部および樹脂成分と同量の溶
剤(キシレン/シクロヘキサン=1/1)70部を混合
し、分散媒体としてガラスビーズを用いてペイントシェ
ーカーで60分間分散後、金網濾過してガラスビーズを
除去して、粒度10μm以下の混合物を得た。この混合
物にブチル化メラミン樹脂30部、トリエチルアミン
1.2部でブロックしたドデシルベンゼンスルホン酸4
部およびアクリルポリマー1部を配合してディソルバー
で30分間攪拌して試験塗料とした。この試験塗料に溶
剤(キシレン/シクロヘキサン=1/1)を加えて塗装
に適した粘度〔希釈粘度:フォードカップNo.4で1
20秒(25℃)〕に希釈した。
【0030】実施例2〜6、8〜17および比較例1〜
4 実施例1と同様の操作をして、表1〜4の配合に従い、
各試験塗料を得た。
【0031】実施例7 オイルフリーポリエステル樹脂70部、ブチル化メラミ
ン樹脂30部、トリエチルアミン1.2部でブロックし
たドデシルベンゼンスルホン酸4部およびアクリルポリ
マー1部を混合し、ディソルバーで30分間攪拌してク
リアー試験塗料とした。この塗料に溶剤(キシレン/シ
クロヘキサン=1/1)を加えて塗装に適した粘度〔希
釈粘度:フォードカップNo.4で120秒(25
℃)〕に希釈した。
【0032】つぎに、前記下塗塗料を塗装した溶融亜鉛
メッキ鋼板に、実施例1〜17および比較例1〜4で得
られた各試験塗料をバーコーターを用いて塗装した後、
210℃で60秒間焼き付けて、乾燥塗膜厚25μmの
塗膜を得た。各試験塗料を塗装した試料について以下の
各試験を実施したので、これらの試験結果を表1〜4に
示す。
【0033】1.ちぢみ模様の目視による判定 ○:塗膜にちぢみ模様が形成されている。 ×:塗膜にちぢみ模様が形成されていない。
【0034】2.ちぢみ模様の均一性・明瞭性の目視に
よる確認試験 ○:均一でかつ明瞭にちぢみ模様が形成されている。 △:ちぢみ模様が形成されているが、やや不均一若しく
は不明瞭である。 ×:ちぢみ模様が形成されているが、著しく不均一若し
くは不明瞭である。
【0035】3.ビーズ調の凹凸感の目視による判定 ◎:粒状の突起が極めて大きく、ビーズ調の凹凸感がき
わだっている。 ○:粒状の突起が大きく、ビーズ調の凹凸感に富む。 △:粒状の突起があり、ビーズ調の凹凸感も確認でき
る。 ×:粒状の突起がほとんど認められず、ビーズ調の凹凸
感も観察されない。
【0036】4.スジ引き現象の目視による確認試験 ○:スジ引きがない。 ×:スジ引きがある。
【0037】
【表1】
【0038】注)*1:ベッコライトM−6003−6
0(数平均分子量3000,不揮発分60%〔大日本イ
ンキ化学工業社製〕 *2:アロセット5534−SB60(数平均分子量8
000,不揮発分60%〔日本触媒社製〕 *3:スーパーベッカミンJ−820−60(トリアジ
ン環の環数:3.0 )〔大日本インキ化学工業社製〕 *4:ISO.MF(トリアジン環の環数:3.7 )〔日
本ペイント社製〕 *5:サイメル300(トリアジン環の環数:1.0 )
〔三井サイテック社製〕 *6:モダフロー〔モンサント社製〕 *7:シリコンKP−330〔信越化学社製〕 *8:ペインタッド7〔ダウコーニングアジア社製〕 *9:Pフラット〔東洋インキ社製〕 *10:ハイディスパー1229〔岐阜セラック社製〕
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】注)*11:オルガソールES−5(平均粒
径50μm)〔アン・シミー社製〕
【0043】
【発明の効果】本発明の特定のアミノ樹脂を配合したち
ぢみ模様形成塗料は、焼付硬化に際していわゆるワキが
発生し易くなり、このワキが適度にフローしてビーズ調
の凹凸感を生ずる。また、本発明の成分(1)〜(4)
を含有するちぢみ模様形成塗料は、塗膜の表面と内部で
硬化速度に傾斜が生じるので、意匠性に優れたちぢみ模
様が形成される。そして、表1〜3(実施例1〜17)
から明らかなように、本発明のちぢみ模様形成塗料を塗
装した被塗物は、焼付硬化時におけるワキの発生と
塗膜の表面と内部における硬化速度の傾斜が複合された
結果、形成された塗膜のちぢみ模様(外観)が均一に保
たれ、かつ、意匠性に優れたビーズ調の凹凸感を呈す
る。さらに、成分(1)〜(4)の配合割合、塗膜膜
厚、焼付温度等を調整することにより、任意の大きさ、
任意の質感のヒーズ調の凹凸感に富むちぢみ模様が形成
された塗膜を得ることができる。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来からあるちぢみ塗料によって形成される微
細なちぢみ模様を呈する塗膜の拡大図(100倍)の一
例である。
【図2】本発明のちぢみ模様形成塗料によって形成され
るビーズ調の凹凸感を呈する塗膜の拡大図(100倍)
の一例である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)水酸基を有するポリエステル樹脂及
    びアクリル樹脂の少なくとも一種50〜97重量部、
    (2)一般式 【化1】 (Xは、水素原子、基−CH2OH、基−CH2OR、基
    −CH2−または基−CH2OCH2−であり同一の基で
    あっても異なる基であってもよく、少なくとも基−CH
    2−および基−CH2OCH2−のいずれか一種を含み、
    Rは炭素数1〜8の直鎖または分枝を有するアルキル基
    を示す)で表されるトリアジン環を2個以上有するアミ
    ノ樹脂3〜50重量部、(3)沸点50〜250℃の二
    級若しくは三級アミンでブロックしたスルホン酸化合物
    0.1〜15重量部(スルホン酸換算)及び(4)表面
    調整剤0.01〜5重量部〔但し、(3)〜(4)成分
    の配合量は(1)成分と(2)成分の合計量100重量
    部を基準とする〕を含有するちぢみ模様形成塗料。
  2. 【請求項2】水酸基を有するポリエステル樹脂及びアク
    リル樹脂が、高分子ポリエステル、油変性ポリエステ
    ル、オイルフリーポリエステル、シリコーン変性ポリエ
    ステル樹脂、無変性アクリル樹脂若しくは弗素系アクリ
    ル樹脂である請求項1記載のちぢみ模様形成塗料。
  3. 【請求項3】沸点50〜250℃の二級若しくは三級ア
    ミンが、トリエチルアミン、N,N−ジメチルエタノー
    ルアミン、ジイソプロピルアミン若しくはジイソブチル
    アミンである請求項1記載のちぢみ模様形成塗料。
  4. 【請求項4】表面調整剤が、アクリル系消泡剤、シリコ
    ン系消泡剤、弗素系消泡剤若しくはレベリング剤である
    請求項1記載のちぢみ模様形成塗料。
  5. 【請求項5】請求項1記載の塗料に、さらに、(5)ワ
    ックス0.01〜5重量部〔但し、(5)成分の配合量
    は(1)成分と(2)成分の合計量100重量部を基準
    とする〕を含有するちぢみ模様形成塗料。
  6. 【請求項6】ワックスが、ポリエチレンワックス、マイ
    クロクリスタリンワックス、ポリプロピレンワックス、
    カルナウバワックス、それらの酸化物若しくはその中和
    塩である請求項5記載のちぢみ模様形成塗料。
  7. 【請求項7】請求項1〜6記載のちぢみ模様形成塗料を
    塗装して得られる塗装鋼板または塗装後更にエンボス加
    工して得られるエンボス塗装鋼板。
  8. 【請求項8】請求項1〜6記載のちぢみ模様形成塗料を
    被塗物にバーコーター、ロールコーター、ロールカーテ
    ンコーター、カーテンフローコーター、ダイコーター若
    しくはスプレーガンを用いて塗装する方法。
JP9303297A 1997-03-26 1997-03-26 ちぢみ模様形成塗料 Pending JPH10265732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9303297A JPH10265732A (ja) 1997-03-26 1997-03-26 ちぢみ模様形成塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9303297A JPH10265732A (ja) 1997-03-26 1997-03-26 ちぢみ模様形成塗料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10265732A true JPH10265732A (ja) 1998-10-06

Family

ID=14071165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9303297A Pending JPH10265732A (ja) 1997-03-26 1997-03-26 ちぢみ模様形成塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10265732A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000345105A (ja) * 1999-06-07 2000-12-12 Nippon Steel Corp カーテン安定性に優れるカーテンコーター用塗料及びカーテンコーターによる塗装製品の製造方法
WO2008146103A1 (en) * 2007-05-28 2008-12-04 Basf Coatings Japan Ltd. Resin compositions for wrinkle-pattern paint purposes
JP2009235287A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Basf Coatings Japan Ltd ちぢみ模様塗料用樹脂組成物
CN103937359A (zh) * 2013-01-17 2014-07-23 深圳市莱莉雅环保科技有限公司 一种玻璃基材水性裂纹漆的制备方法
JP2016150473A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 リンテック株式会社 粗面化フィルム及びその製造方法
JP2016188344A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 リンテック株式会社 剥離フィルム、粘着シート、及び剥離フィルムの製造方法
WO2017186714A1 (en) 2016-04-28 2017-11-02 Akzo Nobel Coatings International B.V. Method of forming wrinkle finish coating on a metal substrate

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000345105A (ja) * 1999-06-07 2000-12-12 Nippon Steel Corp カーテン安定性に優れるカーテンコーター用塗料及びカーテンコーターによる塗装製品の製造方法
WO2008146103A1 (en) * 2007-05-28 2008-12-04 Basf Coatings Japan Ltd. Resin compositions for wrinkle-pattern paint purposes
JP2009235287A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Basf Coatings Japan Ltd ちぢみ模様塗料用樹脂組成物
JP4561854B2 (ja) * 2008-03-27 2010-10-13 Basfコーティングスジャパン株式会社 ちぢみ模様塗料用樹脂組成物
CN103937359A (zh) * 2013-01-17 2014-07-23 深圳市莱莉雅环保科技有限公司 一种玻璃基材水性裂纹漆的制备方法
JP2016150473A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 リンテック株式会社 粗面化フィルム及びその製造方法
JP2016188344A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 リンテック株式会社 剥離フィルム、粘着シート、及び剥離フィルムの製造方法
WO2017186714A1 (en) 2016-04-28 2017-11-02 Akzo Nobel Coatings International B.V. Method of forming wrinkle finish coating on a metal substrate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU776925B2 (en) Method of forming composite coating film
JPH0114945B2 (ja)
JPH09505108A (ja) 平滑度を向上させた水性塗料組成物
JP2009505807A (ja) 光輝性複層塗膜の形成方法
JPH03215570A (ja) 塗膜
JP2012177062A (ja) 防汚塗料組成物及び防汚塗膜の形成方法
JPH10265732A (ja) ちぢみ模様形成塗料
DE69307182T2 (de) Verfahren zur Herstellung von knitterfreien Beschichtungen unter Verwendung eines lösungsmittelhaltigen Klarlackes auf einer wässrigen Basisschichtzusammensetzung
WO2020129781A1 (ja) プレコート金属板用塗料組成物、プレコート金属板及びその製造方法
KR101969646B1 (ko) 중방식 도장용 도료 키트
JPH10195346A (ja) ちぢみ塗料
JPH026583B2 (ja)
JP3787215B2 (ja) プラスチック素材の塗装方法
JP4901013B2 (ja) 耐汚染性に優れた粉体塗料組成物およびこれを用いた塗膜形成方法
KR102092022B1 (ko) 복합질감을 나타내는 pcm 컬러 강판 및 이의 제조 방법
JP2006307213A (ja) 最適化された欠けの性能を有する、コーティング及びコーティングの系並びに同じものを得る方法
JPH06256692A (ja) 粉体塗膜形成方法
JPH03245877A (ja) 凹凸模様塗膜の形成方法
JPH058751B2 (ja)
JP2007217548A (ja) 耐候性,色安定性に優れたメタリック塗料及びプレコート金属板
JPH0611879B2 (ja) ちぢみ塗料
JP2883960B2 (ja) 水性中塗り塗料
KR20010060098A (ko) 저온경화형 수용성 플라스틱용 도료 조성물
JP5041661B2 (ja) プラスチック基材用下塗塗料組成物及びその塗装方法
JP2008221128A (ja) 塗膜の耐ハジキ性改良方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051019