JPH10263768A - 転炉スラグの再利用方法 - Google Patents

転炉スラグの再利用方法

Info

Publication number
JPH10263768A
JPH10263768A JP9069356A JP6935697A JPH10263768A JP H10263768 A JPH10263768 A JP H10263768A JP 9069356 A JP9069356 A JP 9069356A JP 6935697 A JP6935697 A JP 6935697A JP H10263768 A JPH10263768 A JP H10263768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slag
converter
mold powder
molten
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9069356A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Hanao
方史 花尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP9069356A priority Critical patent/JPH10263768A/ja
Publication of JPH10263768A publication Critical patent/JPH10263768A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転炉吹錬後の溶融スラグまたは冷却スラグを
改質して、連続鋳造用のモールドパウダーに再利用す
る。 【解決手段】 転炉スラグにSi、Al、Mg、Caの
一種以上と、SiO2 、CaF2 およびNa2 CO3
添加して、少なくともFが1〜20%、Na2 Oが5〜
20%、FeOが0〜15%およびMnOが0〜5%の
範囲に成分調整するとともに、塩基度を0.5〜1.5
に調整した後、粉砕して粉末とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転炉吹錬後の溶融
スラグを改質して連続鋳造用のモールドパウダーとし
て、再利用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼生産コストの低減およびスラグ廃棄
にともなう環境汚染防止のために、スラグの生成量の低
減が望まれている。鉄鋼スラグの代表である高炉スラグ
や製鋼スラグの利用については、今までに色々と試みら
れてきた。
【0003】高炉スラグは当初、土地造成用材または路
盤材に利用する程度であったが、最近は水砕スラグのセ
メント原料への用途が圧倒的な割合を占めている。これ
は高炉スラグの化学成分がポルトランドセメントに近い
ことや優れた潜在水硬性を備えていることを有効に利用
しており、現在、高炉スラグの利用率は100%近くな
っている。
【0004】製鋼スラグは当初、精錬の副原料として用
いたが遊離酸化カルシュウム(free CaO)を含
むため大気中の水分と反応して体積が2倍程度に膨張
し、スラグが崩壊して取り扱いがむずかしかった。しか
し最近は、比較的崩壊に対し安定な低塩基度3〜4のも
のを大気中で5ケ月程度エイジングした後に、路盤材等
へ適用されているが、利用率としては60〜70%程度
である。
【0005】その他に、次のような利用方法が提示され
ている。特開平7−172882号公報には、鉄鋼スラ
グを硫酸溶液中に浸漬して反応させて石膏を生成させた
後、硫酸溶液から分離し、水洗乾燥して石膏粉末を得る
方法が開示されている。
【0006】また、特開昭61−197451号公報に
は、製銑、製鋼工程で発生するスラグ中の不純物である
P(燐)またはS(硫黄)を除去し、このスラグを再度
製鋼精錬用としてリサイクルして使用する方法が開示さ
れている。
【0007】しかし、これらは鉄鋼スラグをそのままセ
メント原料に使用したり、再度鉄鋼精錬用に用いたり付
加価値の低い用途に限られている。また、いずれの方法
も溶融スラグの熱エネルギーを活用していない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、転炉
からの溶融スラグまたは冷却スラグを改質し、さらに必
要により成分を調整して、付加価値の高い連続鋳造用の
モールドパウダーとして再利用する方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、転炉からの
スラグ (以下、転炉スラグ) の再利用方法として、種々
の実験、検討を行った結果、下記の知見を得た。
【0010】転炉吹錬後のスラグはモールドパウダー
のCaO、SiO2 、F、およびその他の成分組成が比
較的類似している。 成分調整剤を特に溶融スラグ中に添加することによ
り、モールドパウダーの品質に欠かせない成分の均一化
が達成できるとともに、溶融スラグの熱を添加材の溶融
熱源として有効活用できる。
【0011】本発明は、このような知見に基づきなされ
たもので、その要旨は下記の通りである。 (1)転炉吹錬後の溶融スラグにSi、Al、Mg、C
aの一種以上と、SiO2 、CaF2 およびNa2 CO
3 を添加して、少なくともF、Na2 O、FeOおよび
MnOの含有量が下記の範囲になるように成分調整する
とともに、塩基度を0.5〜1.5に調整した後、粉砕
して粉末とし、連続鋳造用モールドパウダーとして使用
することを特徴とする転炉スラグの再利用方法である。
【0012】重量%で、F:1〜20%、Na2 O:5
〜20%、FeO:0〜15%、MnO:0〜5%。
【0013】ここでいう「塩基度」とは、スラグ中のC
aO%のSiO2 %に対する比(CaO%/SiO
2 %)をいう。 (2)前記溶融スラグを冷却スラグとする上記(1)項
記載の転炉スラグの再利用方法。
【0014】通常の転炉吹錬工程において、生成した溶
融スラグは、吹錬終了して出鋼した後、溶鋼用の取鍋と
は別のスラグ専用鍋(以下、ただ単に「滓鍋」という)
へ排滓される。滓鍋はヤードへ運搬され、溶融スラグは
滓鍋からヤードへ排出された後、そこで放置されてい
る。放置された溶融スラグは自然冷却により凝固する。
その間に大気中に放出されるスラグの熱量は大きいにも
関わらず、エネルギーとして他方面へ有効利用されるに
は至っていない。
【0015】転炉吹錬後の溶融スラグの主成分は、塩基
度が2.0〜6.0(CaO:40〜60%、Si
2 :10〜15%)程度、Fが0〜10%程度であ
る。一方、連続鋳造に使用されるモールドパウダーは、
塩基度が0.5〜1.5(CaO:20〜50%、Si
2 :30〜40%)程度、Fが1〜20%程度、およ
びNa2 Oが10%前後である。
【0016】したがって、転炉スラグを基にしてモール
ドパウダーを製作するには、塩基度、F、Na2 Oおよ
び必要によりその他の成分を添加剤により調整する必要
がある。
【0017】本発明では、成分調整のために添加剤を溶
融状態の転炉スラグに添加するため、容易に成分を均一
にすることが可能となった。即ち、添加剤が溶融スラグ
の含有熱により加熱され、スラグ中へ溶解することによ
り、両者が溶融状態となり効率的にかつ均一に混合でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の転炉吹錬後の溶融スラグ
を改質する塩基度、F、Na2 O、FeOおよびMnO
を前記のように限定した理由を以下に説明する。
【0019】塩基度:0.5〜1.5 前述したように、通常転炉吹錬後の溶融スラグはCaO
が40〜60%、SiO2 が10〜15%であり、塩基
度は2.0〜6.0程度で、融点は1600〜1700
℃である。転炉スラグの塩基度が高いのは、溶鋼中のF
e、Mn等の金属の酸化損失を抑制するためと、転炉お
よび取鍋の耐火物の溶損を抑制するためである。
【0020】一方、通常のモールドパウダーはCaOが
35〜40%、SiO2 が30〜35%であり塩基度は
0.5〜1.5で、融点は1000〜1200℃であ
る。
【0021】したがって、転炉溶融スラグを利用してモ
ールドパウダーを製造するには、塩基度を調整する必要
がある。この調整はSiO2 を転炉溶融スラグ中に添加
することにより行われる。このときのSiO2 源として
は珪砂または珪石等を用いる。なおCaOは、上記のよ
うに転炉溶融スラグ中に多量に含有されているので、添
加する必要はない。
【0022】モールドパウダーの塩基度調整は、溶融パ
ウダーの流動性を確保し、鋳型と鋳片との間隙へ流入し
易くして潤滑性を維持するためである。モールドパウダ
ーの塩基度が0.5未満であると、溶融パウダーの流動
性が良すぎて鋳型と鋳片との間隙への溶融パウダーの流
入が不均一になり、鋳片表面温度が不均一になって、鋳
片表面割れの要因となるので下限を0.5とした。一
方、1.5を超えるとモールドパウダーの融点が高くな
り、溶融しにくくなって潤滑の効果が得られないので上
限は1.5とした。
【0023】F:1〜20% 転炉吹錬後の溶融スラグにはFが1〜10%程度含有さ
れている。このFは転炉スラグを高塩基度に維持すると
ともに、スラグの融点を低下させて流動性を良くする働
きを持っている。
【0024】一方、モールドパウダーにはFが1〜20
%程度含有されている。したがって、Fを1〜20%の
所定の値に調整する必要がある。この調整はCaF2
転炉溶融スラグ中に添加することにより行われる。この
ときのCaF2 源としては蛍石を用いる。モールドパウ
ダーのFは、溶融パウダーの流動性を確保するためであ
る。
【0025】モールドパウダー中のFが1%未満である
と、融点が高くなり流動性が悪くなるので下限を1%と
した。しかし、20%を超えると流動性が良すぎてタン
デイシュに取り付けた侵漬ノズルが溶損するので上限は
20%とした。なお、好ましくは5〜10%、より好ま
しくは6〜8%である。
【0026】Na2 O:5〜20% 転炉吹錬後の溶融スラグにはNa2 Oはほとんど含有さ
れていない。しかしモールドパウダーは融点を下げて流
動性を上げる目的で、Na2 Oを5〜20%含有させて
いる。したがって、Na2 Oを調整する必要がある。こ
の調整はNa2CO3 を転炉溶融スラグ中に添加するこ
とにより行われる。このときのNa2 CO3 源としては
ソーダ灰を用いる。
【0027】モールドパウダー中のNa2 Oが5%未満
であると、融点が高くなり流動性が悪くなるので下限を
5%とした。しかし、20%を超えると流動性が良すぎ
て侵漬ノズルの溶損速度が大きくなるので上限は20%
とした。なお、好ましくは6〜15%、より好ましくは
8〜12%である。
【0028】FeOおよびMnO 転炉の溶融スラグには、吹錬中に生成されるFeOおよ
びMnOがそれぞれ10〜30%、5〜10%程度含有
されている。この成分がスラグ中にあると、融点は低下
するが、一方でスラグの持つ溶鋼酸化力がその分だけ増
大するため、モールドパウダーとして好ましくない。し
たがって、転炉の溶融スラグをモールドパウダーとして
再利用する場合、FeOおよびMnOをそれぞれ0〜1
5%、0〜5%程度に調整する必要がある。この調整
は、Siを転炉溶融スラグに添加して酸化還元反応を起
こさせることによりできる。
【0029】SiとFeOまたはMnOとの酸化還元反
応は、次の(1)および(2)式で表される。 Si+2FeO=SiO2 +2Fe ・・・・・・・・(1) Si+2MnO=SiO2 +2Mn ・・・・・・・・(2) (1)および(2)式により生成したSiO2 は、塩基
度調整剤として添加するSiO2 と同様の役割をする。
また、FeおよびMnは還元されて金属となる。Feお
よびMnはスラグと比較して比重が大きいため、沈降に
より、スラグからは自然に分離する。
【0030】添加するSi源としては、Si、Fe−S
i、Ca−Si等の金属Siまたはその合金を用いるの
が良い。また、Siの代わりにまたはその一部の代わり
に、Al、MgおよびCaの少なくとも1種を添加して
も良い。この場合、生成する酸化物はそれぞれAl2
3 、MgOおよびCaOであり、さらにSiも同時添加
する場合にはSiO2 も生成し、モールドパウダーにと
ってそれらはいずれも必要な成分であるので、過度に生
成しないように添加量を制御さえすれば何ら問題はな
い。
【0031】上記以外の成分調整について以下に説明す
る。 MgOおよびAl2 3 転炉溶融スラグはMgOおよびAl2 3 を各1〜5%
程度含有しているが、これは造滓剤に含まれる不可避的
不純物であり、また炉壁耐火物の溶損等の要因で存在し
ている。モールドパウダーにも転炉溶融スラグと同程度
のMgOおよびAl2 3 が含まれているので、これら
は特に問題とはならない。
【0032】PおよびS 転炉溶融スラグ中のPおよびSは、各1%未満程度含有
しているが、これは溶鋼中のPおよびSが、精錬反応に
よりP2 5 および硫化物となって転炉スラグに吸収さ
れるためである。モールドパウダーにとって、これらは
存在しない方が望ましいが、転炉スラグからモールドパ
ウダーへの成分調整時に希釈されることもあり、特に問
題とはならない。
【0033】次に、転炉吹錬後の溶融スラグの成分調整
の具体的な実施方法について説明する。前述したように
実際に使用する添加剤は、主として、SiO2 としての
珪石(珪砂を含む)、F源としての蛍石、Si源として
のSi合金およびNa2 O源としてソーダ灰を用いるの
が一般的である。添加剤中の必要成分は、通常製鋼原料
として用いられている程度の純度であれば十分である。
【0034】添加剤の粒度は細かい方が溶解し易いの
で、100μm以下が好ましい。また添加剤は、含有す
る水分による水蒸気爆発を避けるために良く乾燥した後
に使用する。
【0035】これらの添加剤はホッパーに予め装入して
おき、転炉吹錬終了後に排滓された溶融スラグが入って
いる滓鍋へ、ホッパーから落下投入するのが簡便でよ
い。ホッパーは、添加剤の種類の数だけ用意し、各種添
加剤を別々に添加できるようにするのが好ましい。添加
順序は、Si合金を添加した後、蛍石、ソーダ灰、最後
に珪石を添加するのがよい。すなわち蛍石が溶融促進剤
の役割をするのでスラグを溶融状態に保もてるからであ
る。
【0036】Si合金の添加量は、転炉からの溶融スラ
グの量、溶融スラグ中のFeOおよびMnOの含有量
と、モールドパウダーとしての目標FeOおよびMnO
の含有量とを考慮して決定する。
【0037】蛍石の添加量は、溶融スラグの量、溶融ス
ラグ中のFの含有量と、モールドパウダーとしての目標
Fの含有量とを考慮して決定する。珪石の添加量は、溶
融スラグの量、溶融スラグ中の塩基度と、モールドパウ
ダーとしての目標塩基度を考慮して、Si合金添加量
(生成するSiO2 量)および蛍石添加量(含有SiO
2 量)を決定する。
【0038】成分調整の済んだ溶融スラグは滓鍋から排
出し、自然冷却をする。次に、成分調整後の常温スラグ
を粉砕するが粉砕粒度について限定した理由を以下に説
明する。
【0039】冷却した後のスラグはモールドパウダーと
して利用するために、粉砕する。粉砕の方法は特に限ら
れることはなく、通常の方法であるロータリーミルで良
い。粒度は細かい方が鋳型内で溶融し易いので望まし
い。100μm以上になると溶融速度が十分得られなく
なるので好適上限を100μmとした。
【0040】その後、粉砕したスラグの成分分析を行
い、各成分が目標範囲内にあることを確認する。次に、
上述した以外の成分を調整する場合について説明する。
【0041】モールドパウダーの融点を降下させ、流動
性を良好にすることを目的として、Na2 Oの他に、L
2 Oを含有させる場合がある。そのために、これらの
原料を転炉からの溶融スラグに専用ホッパーから添加し
てもよいし、スラグを粉砕後の成分調整時に粉状原料に
て配合しても良い。
【0042】また、モールドパウダーの溶鋼表面の保温
性を向上させるために、C、Ca、Si等の燃焼剤を配
合することがある。しかし、これらを溶融スラグに添加
するとスラグの熱で燃焼してしまうので、スラグを粉砕
した後に粉状原料として配合しなければならない。これ
らの原料の混合は、例えばモールドパウダー用として一
般的に実施されているナウターミキサーで行うと良い。
【0043】成分調整されたモールドパウダーは、10
0〜150℃程度の温度で乾燥し、鋳型内にて溶融不
良、異常反応を防止するため水分を0.5重量%以下に
する。なお、溶融スラグの顕熱を利用せずに、自然冷却
したスラグに上記成分を添加して成分調整、塩基度調整
を行っても良い。
【0044】
【実施例】成分調整は、80トン上底吹転炉で脱炭吹錬
終了後の炭素鋼を出鋼後転炉を傾動し、滓鍋へ排滓した
表1に示す転炉吹錬後の溶融スラグ5トンに対して行っ
た。
【0045】添加剤の重量は、表1のモールドパウダー
目標成分組成に合わせるように計算した後、専用の添加
ホッパーから、まず金属Si(T.FeおよびMnO酸
化還元用)を200kg添加した。その後、添加ホッパ
ーから蛍石(F用)を1400kg、ソーダ灰(Na2
O用)を1500kg添加して、最後に珪砂(SiO2
用)を1750kg添加した。
【0046】次に、成分調整済みの転炉スラグを滓鍋か
ら排出し、自然冷却後、ロータリーミルにより粉砕して
粒度を60μmにして、さらにこの粉末にCa、Si等
を加えて成分調整を行ったところ、表1の本発明のモー
ルドパウダーの成分となった。表1から明らかのように
モールドパウダー目標成分組成と本発明のモールドパウ
ダーとは、ほとんど同一成分であることが分かる。
【0047】
【表1】
【0048】また、添加剤処理中にスラグの温度は低下
したが溶融状態を保っており、成分分析を5ヶ所(表1
は代表の1ヶ所のみ示した)行ったがバラツキはほとん
どなく、転炉スラグと添加剤は十分混合されていたこと
を確認した。したがって、転炉スラグからモールドパウ
ダーを製造できることが分かった。
【0049】次に、表1に示す本発明のモールドパウダ
ーを以下の条件にて実操業に使用した。連続鋳造機は垂
直部の長さ1.5m、湾曲半径3.5m、の垂直曲げ型
を用いて、鋳型寸法100mm厚さ×1000mm幅
で、中炭素鋼(C:0.17%、Si:0.10%、M
n:0.35%、P:0.015%、S:0.002
%)の鋳造を行い鋳片表面を目視で観察した。
【0050】その結果、鋳片表面の湯皺、ノロ噛みおよ
び縦割れ等のモールドパウダーに起因する欠陥発生量
は、従来の原料から製造したモールドパウダーを使用し
た場合と同程度であった。
【0051】
【発明の効果】今まで、セメント原料および製鋼精錬用
にしか利用されていなかった転炉スラグを、従来よりも
付加価値の高い連続鋳造用のモールドパウダーとして再
利用でき、かつ排滓直後のスラグ顕熱を有効利用でき
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転炉吹錬後の溶融スラグにSi、Al、
    Mg、Caの一種以上と、SiO2 、CaF2 およびN
    2 CO3 を添加して、少なくともF、Na2 O、Fe
    OおよびMnOの含有量が下記の範囲になるように成分
    調整するとともに、塩基度を0.5〜1.5に調整した
    後、粉砕して粉末とし、連続鋳造用モールドパウダーと
    して使用することを特徴とする転炉スラグの再利用方
    法。重量%で、F:1〜20%、Na2 O:5〜20
    %、 FeO:0〜15%、MnO:0〜5%。
  2. 【請求項2】 前記溶融スラグを冷却スラグとする請求
    項1記載の転炉スラグの再利用方法。
JP9069356A 1997-03-24 1997-03-24 転炉スラグの再利用方法 Withdrawn JPH10263768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9069356A JPH10263768A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 転炉スラグの再利用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9069356A JPH10263768A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 転炉スラグの再利用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10263768A true JPH10263768A (ja) 1998-10-06

Family

ID=13400205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9069356A Withdrawn JPH10263768A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 転炉スラグの再利用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10263768A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003019545A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Nippon Steel Corp 溶融金属の連続鋳造方法
WO2011071152A1 (ja) * 2009-12-10 2011-06-16 新日本製鐵株式会社 溶鋼表面保温剤と溶鋼表面保温方法
CN102399917A (zh) * 2010-09-07 2012-04-04 鞍钢股份有限公司 一种连铸钢包注余热态钢渣回收再利用的方法
CN102762320A (zh) * 2009-12-10 2012-10-31 新日本制铁株式会社 钢水表面保温剂和钢水表面保温方法
CN111001768A (zh) * 2019-12-12 2020-04-14 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种脱氧型覆盖剂及其使用方法
CN111001769A (zh) * 2019-12-13 2020-04-14 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种中间包覆盖剂及其使用方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003019545A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Nippon Steel Corp 溶融金属の連続鋳造方法
WO2011071152A1 (ja) * 2009-12-10 2011-06-16 新日本製鐵株式会社 溶鋼表面保温剤と溶鋼表面保温方法
JP4855554B2 (ja) * 2009-12-10 2012-01-18 新日本製鐵株式会社 溶鋼表面保温剤と溶鋼表面保温方法
CN102652043A (zh) * 2009-12-10 2012-08-29 新日本制铁株式会社 钢水表面保温剂和钢水表面保温方法
CN102762320A (zh) * 2009-12-10 2012-10-31 新日本制铁株式会社 钢水表面保温剂和钢水表面保温方法
KR101414941B1 (ko) * 2009-12-10 2014-07-07 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 용강 표면 보온제와 용강 표면 보온 방법
CN102762320B (zh) * 2009-12-10 2015-04-22 新日铁住金株式会社 钢水表面保温剂和钢水表面保温方法
CN102399917A (zh) * 2010-09-07 2012-04-04 鞍钢股份有限公司 一种连铸钢包注余热态钢渣回收再利用的方法
CN111001768A (zh) * 2019-12-12 2020-04-14 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种脱氧型覆盖剂及其使用方法
CN111001769A (zh) * 2019-12-13 2020-04-14 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种中间包覆盖剂及其使用方法
CN111001769B (zh) * 2019-12-13 2022-04-26 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种中间包覆盖剂及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4124404A (en) Steel slag cement and method for manufacturing same
EP1331278B1 (en) Refining agent and refining method
US4260414A (en) Process for recovering and utilizing useful substances from molten metal produced during reduction treatment of steel slag
CN101838718A (zh) 中频电炉炉内脱磷脱硫的冶炼工艺
CA2079872A1 (en) Compositions and methods for synthesizing ladle slags, treating ladle slags, and coating refractory linings
JPS6141714A (ja) 溶鋼用泡立鋼滓カバ−を生成するための組成物および方法
CN113122680B (zh) 钢渣改质剂及其制备和使用方法
JPH10263768A (ja) 転炉スラグの再利用方法
JP2002053351A (ja) 無害化ステンレススラグとその製造方法
US3897244A (en) Method for refining iron-base metal
CN110699595A (zh) 一种钢筋的热轧工艺
CN116042963A (zh) 一种铸余渣制作精炼造渣剂的方法
JP4427370B2 (ja) クロム鉱石溶融還元炉スラグの改質方法
CA1321075C (en) Additive for promoting slag formation in steel refining ladle
JP3711835B2 (ja) 溶銑脱燐用の焼結剤および溶銑の脱燐方法
KR101084579B1 (ko) 페로-바나듐 슬래그를 이용한 제강용 플럭스
CA2397539C (en) Method for the treatment of slag from electric steel plants
US3881917A (en) Method of refining steel
JPH10265827A (ja) クロム含有鋼精錬スラグの再生利用方法および該スラグに含有される金属成分の回収利用方法
JPH0375615B2 (ja)
JP3994988B2 (ja) クロム含有鋼精錬スラグに含有される金属成分の回収利用方法
JP7363731B2 (ja) 溶銑の脱燐方法および溶鋼の製造方法
JP5332769B2 (ja) 電気炉スラグの利用方法
JP4224197B2 (ja) 反応効率の高い溶銑脱燐方法
US6261339B1 (en) Method for desiliconizing pig iron before refining it to steel

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601