JPH10261769A - 記憶ノードの形成方法 - Google Patents

記憶ノードの形成方法

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JPH10261769A
JPH10261769A JP9066401A JP6640197A JPH10261769A JP H10261769 A JPH10261769 A JP H10261769A JP 9066401 A JP9066401 A JP 9066401A JP 6640197 A JP6640197 A JP 6640197A JP H10261769 A JPH10261769 A JP H10261769A
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JP
Japan
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film
side wall
forming
etching
sidewall
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JP9066401A
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Tetsuji Nagayama
哲治 長山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側壁膜の肩落ちおよび側壁膜の横方向への後
退を抑制してシリンダの高さを均一化し、安定したシリ
ンダの形状を得ることができると共に均一な容量を有す
る記憶ノードの形成方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板の上に層間絶縁膜102を形
成した後、シリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ
層104を形成し、配線プラグ103を形成する。エッ
チングストッパ層104の上に多結晶シリコン膜105
を形成し、その上にシリコン酸化膜106を形成する。
そののち、フォトレジスト膜107を形成し、シリコン
酸化膜106および多結晶シリコン膜105をエッチン
グする。フォトレジスト膜107を除去した後、多結晶
シリコン膜108を半導体基板の全面に形成してエッチ
バックを行い、側壁膜108aを形成する。このとき、
酸素の流量比を高めると共にマイクロ波出力も高めるこ
とにより、側壁膜108aの外側面にSiO2 を含む側
壁堆積膜109が生成される。この側壁堆積膜109に
より側壁膜108aの肩部が削られることが防止され、
側壁膜108aは矩形に近い形状となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DRAM(Dynamic
Random Access Memory)の記憶ノードの形成方法に
係り、特に筒(シリンダ)型キャパシタ構造を有するD
RAMの記憶ノード形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化および高性
能化はますます進展している。特にDRAMはその設計
手法が単純なメモリーセル回路であるため大容量化およ
び高集積化の著しい進歩を遂げている。また、DRAM
は大容量且つ低コストであるため、その応用範囲は汎用
コンピュータ、ミニコンピュータ、ワークステーショ
ン、パーソナルコンピュータに至るコンピュータシステ
ムの主記憶をはじめ、ワードプロセッサ、OPT等のO
A(オフィスオートメーション)機器、ディスプレイ端
末等の画像機器、プリンタ、ファクシミリ等の周辺機
器、テレビジョン受像機、VTR(Video Tape Recorde
r)、電話等の民生機器、通信機器、計測制御機器等の記
憶装置まで多岐にわたっている。従って、今後もDRA
Mの大容量化を図る技術が期待されている。
【0003】一方、このDRAMの大容量化に伴い、チ
ップの面積は増やされてきたが、メモリセルの面積は縮
小されてきた。すなわち、今後もDRAMの大容量化を
実現するために微細加工は不可欠である。例えば容量が
1GのDRAMにおいては最小寸法が0.13μに達す
るといわれている。この値はフォトリソグラフィ技術で
加工可能な寸法の限界値といわれており、従来の微細加
工技術のみではその要求に十分こたえることができなく
なってきている。
【0004】そこで、微細加工を行う以外にDRAMの
大容量化を可能にするキャパシタ構造が提案されてい
る。例えば図8はスタック型キャパシタ構造、図9はシ
リンダ(筒)型キャパシタ構造を表すものである。キャ
パシタ構造は、図8および図9に示したように、層間絶
縁膜、例えばシリコン酸化膜202内にワード線209
a,209bおよびビット線210が縦方向および横方
向にそれぞれ配線されている。ワード線209aとワー
ド線209bとの間およびビット線210の中央部を通
るように配線プラグ203が配設されおり、この配線プ
ラグ203上にキャパシタ200が形成されている。キ
ャパシタ200は、下部電極である記憶ノード205と
上部電極であるセルプレート206に誘電膜207が挟
まれた構造となっている。ここでDRAMの容量は誘電
膜207の表面積によるため、図8に示したスタック型
キャパシタ構造よりも図9に示したシリンダ型キャパシ
タ構造の方がセルの面積の縮小化および段差低減に有利
である。従って、現在はシリンダ型キャパシタ構造が主
流の技術になりつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このシ
リンダ型キャパシタ構造の形成工程においては次のよう
な問題があった。すなわち、図10に示したように、下
部電極である筒状の記憶ノード205を形成する際、多
結晶シリコン膜をエッチングストッパ層204上に形成
して、シリコン酸化膜211の側面部のみを残して全面
をエッチング除去し、側壁膜208を形成する。このと
き、側壁膜208の高さ、すなわちシリンダの高さHが
肩落ち部210の分だけ低くなると共に、側壁膜208
の横方向への後退が顕著なため、シリンダの高さHがば
らついてしまう。その結果、記憶ノード205ごとにそ
の容量が大きく異なってしまうという問題があった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、側壁膜の肩落ち部および側壁膜の横
方向への後退を抑制してシリンダの高さを均一化し、安
定したシリンダの形状を得ることができると共に均一な
容量を有する記憶ノードの形成方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による記憶ノード
の形成方法は、半導体基板上に形成された層間絶縁膜の
上に導電膜を形成する工程と、この導電膜の上に絶縁膜
を形成する工程と、この絶縁膜の上にドットパターンを
有するマスク層を形成する工程と、このマスク層をエッ
チングマスクとして絶縁膜および導電膜をエッチングす
る工程と、エッチングされた絶縁膜および導電膜の壁面
に、その外側面に側壁堆積膜を生成させながら側壁膜を
形成する工程とを含むものである。
【0008】この記憶ノードの形成方法では、ドットパ
ターン形状にエッチングされた絶縁膜および導電膜の壁
面に側壁膜が形成されるが、このとき側壁膜の外側面に
は同時に側壁堆積膜が生成される。この側壁堆積膜によ
り側壁膜が横方向に後退することがなく、その形状は矩
形に近くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0010】具体的な実施の形態の説明に先立ち、ま
ず、本発明に係る記憶ノードの形成方法に用いるプラズ
マ処理装置の例として、高密度プラズマを発生できるエ
ッチング装置について説明する。
【0011】図5は、RF(高周波)バイアス印加型E
CR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマエッチン
グ装置の概略構造を表すものである。この装置は、マグ
ネトロン11で発生したマイクロ波が導波管12を通っ
てチャンバ19内に至り、更に石英ベルジャ13を介し
てウェハステージ17上のウェハ15に到達する構成に
なっている。チャンバ19の周囲にはソレノイドコイル
14が配設されている。ウェハステージ17上のウェハ
15は、クランプ16によって固定されている。ウェハ
ステージ17は、高周波電源18に接続され、所定の周
波数の高周波電圧が印加されるようになっている。
【0012】図6は、MCR(磁場封込型リアクタ)タ
イプのエッチング装置の要部構造を表すものである。こ
の装置は、石英製の側壁電極30に高周波電源21より
13.56MHzのRFを印加し、上部電極29をアノ
ードとして放電した後、上部電極29またはチャンバ側
壁に巻設したマルチポール磁石(図示せず)によって磁
場封じ込めを行い、比較的高密度のプラズマを形成でき
る機構となっている。また、ウェハステージ27には高
周波電源28から基板バイアス450kHzが印加され
るようになっており、これにより入射イオンエネルギー
の独立制御が可能になっている。
【0013】図7は、ICP(誘導結合プラズマ)タイ
プのエッチング装置の要部構造を表すものである。この
装置は、ウェハステージ37の上方に設けた石英板32
上に渦巻き状に巻設された誘導結合コイル31に高周波
電源33から13.56MHzのRFを印加し、高密度
プラズマを形成する機構となっている。ウェハステージ
37上にはクランプ36によってクランプされたウェハ
35が載置され、高周波電源38から高周波電圧が印加
されるようになっている。
【0014】なお、図示していないが、上記図5ないし
図7のいずれの装置においても、高周波電源18,2
8,38に接続されたウェハステージ17,27,37
は、温度制御用の冷媒(例えば商品名フロリナート)が
循環する構造となっており、更に単極式静電チャックが
設置されている。
【0015】次に、以上のような装置を用いて本発明の
記憶ノードを形成する方法について説明する。
【0016】〔第1の実施の形態〕図1ないし図4は、
本発明の第1の実施の形態に係るシリンダ型キャパシタ
構造を有するDRAMの記憶ノードの形成方法を表すも
のである。まず、図1(a)に示したように、半導体基
板(図示せず)上に層間絶縁膜102として例えば膜厚
600nmのシリコン酸化膜(SiO2 )をプラズマC
VD法により形成した後、その上にエッチングストッパ
層104として例えば減圧CVD(ChemicalVapor Depo
sition :化学的気相成長)法により膜厚100nmの
シリコン窒化膜(SiN)を形成する。この層間絶縁膜
102およびエッチングストッパ層104内に、通常の
配線形成方法を用いて多結晶シリコンよりなる配線プラ
グ103を形成する。その後、エッチングストッパ層1
04および配線プラグ103上に例えば減圧CVD法に
より膜厚70nmの多結晶シリコン膜105を形成す
る。この多結晶シリコン膜105上に例えばプラズマC
VD法により膜厚700nmのシリコン酸化膜106を
形成する。次いで、シリコン酸化膜106上にフォトレ
ジスト膜107を塗布形成し、それを例えばKrFエキ
シマステッパを用いて選択的に露光してパターニングす
ることにより、幅0.30μmの所望のドットパターン
を形成する。
【0017】その後、図1(b)に示したように、この
フォトレジスト膜107をエッチングマスクとして、例
えば図6に示したMCRタイプのエッチング装置を用
い、シリコン酸化膜106をエッチングする。このとき
のエッチング条件は例えば次のように設定する。 放電ガス:CHF3 /CF4 /Ar=20/80/60
0sccm 容器内圧力:40Pa RFバイアス(380kHz):1400W ウェハ温度:20℃ オーバエッチング:10%
【0018】続いて、図2(a)に示したように、フォ
トレジスト膜107を再びエッチングマスクとして、例
えば図5に示したECRタイプのエッチング装置を用
い、多結晶シリコン膜105をエッチングする。このと
きのエッチング条件は例えば次のように設定する。 放電ガス:Cl2 /O2 =75/2sccm 容器内圧力:0.4Pa マイクロ波出力(2.45GHz):1200W RFバイアス(800kHz):60W(Step1) 30W(Step2) ウェハ温度:20℃ オーバエッチング:30%
【0019】続いて、フォトレジスト膜107を除去し
たのち、図2(b)に示したように、例えば減圧CVD
法により膜厚80nmの多結晶シリコン膜108を半導
体基板全面に形成する。その後、図3(a)に示したよ
うに、例えば図5に示したECRタイプのエッチング装
置を用い、多結晶シリコン膜108をシリコン酸化膜1
06の側面部のみを残してエッチバックを行って、側壁
膜108aを形成する。このときのエッチバックの条件
は例えば次のように設定する。 放電ガス:Cl2 /O2 =75/15sccm 容器内圧力:0.4Pa マイクロ波出力(2.45GHz):1400W RFバイアス(800kHz):50W ウェハ温度:20℃ オーバエッチング:5%
【0020】このようにして、側壁膜108aを形成す
る際のエッチバック時に酸素(O2)の流量比を高める
と共にマイクロ波出力も高めているので、エッチバック
時の反応生成物であるSiXy がプラズマ中で反応・再
解離され、側壁膜108aの外側面にSiO2 を含む側
壁堆積膜109が生成される。この側壁堆積膜109に
より横方向のエッチングが抑制され、側壁膜108aの
肩部(コーナ部)が削られることがなく、側壁膜108
aとして矩形に近いものが形成される。
【0021】次に、図3(b)に示したように、例えば
ウェットエッチングにより、シリコン酸化膜106を除
去する。このときのエッチング条件は例えば次のように
設定する。 液組成:HF/H2 O=5/100 温度:室温 時間:10分
【0022】続いて、図4(a)に示したように、例え
ばRTN(Rapid Thermal Nitrization )法、LP−S
iNCVD法、キャッピング酸化(Capping Oxidation)
法などにより一酸化窒素(NO)を含む誘電膜110を
形成する。これらの方法の条件は例えば次のようにそれ
ぞれ設定する。 (RTN法) ガス:NH3 温度:850℃ 時間:60秒 (LP−SiNCVD法) ガス:SiH2 Cl2 /NH3 =20/200sccm 容器内圧力:60Pa 温度:750℃ 時間:5nm相当 (キャッピング酸化法) Pyro(Pyrojenic酸化法) 比:1.0 温度:850℃ 時間:15nm相当
【0023】次に、図4(b)に示したように、例えば
減圧CVD法により誘電膜110上にセルプレートとな
る多結晶シリコン膜111を形成する。このときの条件
は例えば次のように設定する。 ガス:SiH4 /PH3 =300/15sccm 容器内圧力:350Pa 温度:550℃ 時間:80nm相当
【0024】このように本実施の形態による記憶ノード
の形成方法によれば、側壁膜108aを形成する際のエ
ッチバック時に酸素(O2 )の流量比を高めると共にマ
イクロ波出力も高めて、側壁膜108aの外側面に側壁
堆積膜109を生成させたので、矩形に近い側壁膜10
8aが形成され、均一な高さのシリンダを有する安定し
た形状のシリンダ型キャパシタ構造を形成することがで
きる。更に、側壁堆積膜109により横方向のエッチン
グが抑制されるので、横方向の減少分を見込む必要がな
くなり、従来よりキャパシタ間スペースを0.05μm
狭めたDRAMのセルを形成することができる。
【0025】[第2の実施の形態]本実施の形態は、多
結晶シリコン膜108のエッチバックの条件が異なって
いることを除き、他は第1の実施の形態と同一である。
なお、ここでは、第1の実施の形態と同一の構成部分に
は同一符号を付してその説明は省略する。
【0026】本実施の形態では、まず、第1の実施の形
態と同様にして、半導体基板(図示せず)上に層間絶縁
膜102を形成した後、その上にエッチングストッパ層
104を形成し、この層間絶縁膜102およびエッチン
グストッパ層104内に配線プラグ103を形成する。
その後、エッチングストッパ層104および配線プラグ
103上に多結晶シリコン膜105を形成し、この多結
晶シリコン膜105上にシリコン酸化膜106を形成す
る。次いで、シリコン酸化膜106上にフォトレジスト
膜107を塗布形成し、それを選択的に露光してパター
ニングすることにより所望のドットパターンを形成する
(図1(a)参照)。続いて、第1の実施の形態と同様
にして、フォトレジスト膜107をエッチングマスクと
して、シリコン酸化膜106をエッチングし(図1
(b)参照)、フォトレジスト膜107を再びエッチン
グマスクとして、多結晶シリコン膜105をエッチング
する(図2(a)参照)。次に、フォトレジスト膜10
7を除去したのち、側壁膜108aを構成する材料膜と
して多結晶シリコン膜108を半導体基板全面に形成す
る(図2(b)参照)。
【0027】このようにして多結晶シリコン膜108を
形成したのち、例えば図6に示したMCRタイプのエッ
チング装置を用い、多結晶シリコン膜108をシリコン
酸化膜106の側面部のみを残してエッチバックを行
い、側壁膜108aを形成する(図3(a)参照)。こ
のときのエッチバックの条件は例えば次のように設定す
る。 放電ガス:Cl2 =100sccm 容器内圧力:0.4Pa ソース出力(13.56MHz):1200W RFバイアス(450kHz):50W ウェハ温度:70℃ オーバエッチング:20%
【0028】このようにして、側壁膜108aを形成す
る際のエッチバック時にソース出力を高めて側壁電極3
0を構成する石英の表面からプラズマ中へ酸素ラジカル
とSiXy 系の生成物の供給を多くしているので、側壁
膜108aの外側面にSiO2 を含む側壁堆積膜109
が生成される。従って、側壁膜108aの肩部(コーナ
部)が削られることが防止され、側壁膜108aの形状
は、図3(a)に示したように、矩形に近いものとな
る。
【0029】その後、第1の実施の形態と同様にして、
シリコン酸化膜106をエッチングし(図3(b)参
照)、NO系の誘電膜110を形成し(図4(a)参
照)、セルプレートとなる多結晶シリコン膜111を形
成する(図4(b)参照)。
【0030】このように本実施の形態による記憶ノード
の形成方法においても、側壁膜108aを形成する際の
エッチバック時に酸素ラジカルとSiXy 系の生成物の
供給を多くして側壁膜108aの外側面に側壁堆積膜1
09を生成させたので、矩形に近い側壁膜108aが形
成され、シリンダの高さが均一である安定した形状のシ
リンダ型キャパシタ構造を形成することができる。更
に、側壁堆積膜109により横方向のエッチングが抑制
されるので、横方向の減少分を見込む必要がなくなり、
従来のキャパシタ間スペースよりも0.05μm狭いD
RAMのセルを形成することができる。
【0031】[第3の実施の形態]本実施の形態は、多
結晶シリコン膜108のエッチバックの条件が異なって
いることを除き、他は第1の実施の形態と同一である。
なお、ここでは、第1の実施の形態と同一の構成部分に
は同一符号を付してその説明は省略する。
【0032】本実施の形態では、まず、第1の実施の形
態と同様にして、シリコン基板(図示せず)の上に層間
絶縁膜102を形成した後、その上にエッチングストッ
パ層104を形成し、この層間絶縁膜102およびエッ
チングストッパ層104内に、配線プラグ103を形成
する。その後、エッチングストッパ層104および配線
プラグ103上に多結晶シリコン膜105を形成し、こ
の多結晶シリコン膜105上にシリコン酸化膜106を
形成する。次いで、シリコン酸化膜106上にフォトレ
ジスト膜107を塗布形成し、それを選択的に露光して
パターニングすることにより所望のドットパターンを形
成する(図1(a)参照)。続いて、第1の実施の形態
と同様にして、フォトレジスト膜107をエッチングマ
スクとして、シリコン酸化膜106をエッチングし(図
1(b)参照)、フォトレジスト膜107を再びエッチ
ングマスクとして、多結晶シリコン膜105をエッチン
グする(図2(a)参照)。次に、フォトレジスト膜1
07を除去したのち、側壁膜108aを構成する材料膜
として多結晶シリコン膜108を半導体基板全面に形成
する(図2(b)参照)。
【0033】このようにして多結晶シリコン膜108を
形成したのち、例えば図6に示したMCRタイプのエッ
チング装置を用い、多結晶シリコン膜108をシリコン
酸化膜106の側面部のみを残してエッチバックを行
い、側壁膜108aを形成する(図3(a)参照)。こ
のときのエッチバックの条件は例えば次のように設定す
る。 (メインエッチング) 放電ガス:Cl2 =100sccm 容器内圧力:0.4Pa ソース出力(13.56MHz):1200W RFバイアス(450kHz):50W ウェハ温度:70℃ (オーバエッチング) ガス:Cl2 /HBr=30/50sccm 容器内圧力:0.4Pa ソース出力(13.56MHz):500W RFバイアス(450kHz):20W ウェハ温度:70℃ オーバエッチング:50%
【0034】このようにして、側壁膜108aを形成す
る際のエッチバック時にソース出力を高めて側壁電極3
0を構成する石英の表面からプラズマ中へ酸素ラジカル
とSiXy 系の生成物の供給を多くしているので、側壁
膜108aの外側面にSiO2 を含む側壁堆積膜109
が生成される。従って、側壁膜108aの肩部(コーナ
部)が削られることが防止され、側壁膜108aの形状
は、図3(a)に示したように、矩形に近いものとな
る。更に、本実施の形態では、メインエッチングを行っ
た段階でシリコン酸化膜を含む側壁堆積膜109の生成
が十分に行われているので、オーバーエッチングを行う
際にも多結晶シリコン膜108の横方向の減りは進行し
ない。
【0035】その後、第1の実施の形態と同様にして、
シリコン酸化膜106をエッチングし(図3(b)参
照)、NO系の誘電膜110を形成し(図4(a)参
照)、セルプレートとなる多結晶シリコン膜111を形
成する(図4(b)参照)。
【0036】このように本実施の形態による記憶ノード
の形成方法においても、側壁膜108aを形成する際の
エッチバック時に酸素ラジカルとSiXy 系の生成物の
供給を多くして側壁膜108aの外側面に側壁堆積膜1
09を生成させたので、この側壁堆積膜109により矩
形に近い側壁膜108aが形成され、高さの均一なシリ
ンダを有する安定した形状のシリンダ型キャパシタ構造
を形成することができる。更に、側壁堆積膜109によ
り横方向のエッチングが抑制されるので、横方向の減少
分を見込む必要がなくなり、従来のキャパシタ間スペー
スを0.05μm狭めたDRAMのセルを形成すること
ができる。
【0037】[第4の実施の形態]本実施の形態は、多
結晶シリコン膜108のエッチバックの条件が異なって
いることを除き、他は第1の実施の形態と同一である。
なお、ここでは、第1の実施の形態と同一の構成部分に
は同一符号を付してその説明は省略する。
【0038】本実施の形態では、まず、第1の実施の形
態と同様にして、シリコン基板(図示せず)の上に層間
絶縁膜102を形成した後、エッチングストッパ層10
4を形成し、この層間絶縁膜102およびエッチングス
トッパ層104内に、配線プラグ103を形成する。そ
の後、エッチングストッパ層104および配線プラグ1
03上に多結晶シリコン膜105を形成し、この多結晶
シリコン膜105上にシリコン酸化膜106を形成す
る。次いで、シリコン酸化膜106上にフォトレジスト
膜107を塗布形成し、それを選択的に露光してパター
ニングすることにより所望のドットパターンを形成する
(図1(a)参照)。続いて、第1の実施の形態と同様
にして、フォトレジスト膜107をエッチングマスクと
して、シリコン酸化膜106をエッチングし(図1
(b)参照)、フォトレジスト膜107を再びエッチン
グマスクとして、多結晶シリコン膜105をエッチング
する(図2(a)参照)。次に、フォトレジスト膜10
7を除去したのち、側壁膜108aを構成する材料膜と
して多結晶シリコン膜108を半導体基板全面に形成す
る(図2(b)参照)。
【0039】このようにして多結晶シリコン膜108を
形成したのち、例えば図7に示したICPタイプのエッ
チング装置を用い、多結晶シリコン膜108をシリコン
酸化膜106の側面部のみを残してエッチバックを行
い、側壁膜108aを形成する(図3(a)参照)。こ
のときのエッチバックの条件は例えば次のように設定す
る。 放電ガス:Cl2 /O2 =100/15sccm 容器内圧力:0.4Pa ソース出力(13.56MHz):2500W RFバイアス(13.56MHz):90W ウェハ温度:20℃ オーバエッチング:20%
【0040】このようにして、側壁膜108aを形成す
る際のエッチング時に酸素(O2 )の流量比を高めると
共にソース出力も高めているので、側壁膜108aの外
側面にSiO2 を含む側壁堆積膜109が生成される。
また、このとき石英板32を構成する石英の表面からプ
ラズマ中へ供給される酸素ラジカルとSiXy 系の生成
物によっても側壁堆積膜109の生成が促進される。従
って、側壁膜108aの肩部(コーナ部)が削られるこ
とが防止されて、矩形に近い側壁膜108aが形成され
る。
【0041】その後、第1の実施の形態と同様にして、
シリコン酸化膜106をエッチングし(図3(b)参
照)、NO系の誘電膜110を形成し(図4(a)参
照)、セルプレートとなる多結晶シリコン膜111を形
成する(図4(b)参照)。
【0042】このように本実施の形態による記憶ノード
の形成方法においても、矩形に近い側壁膜108aが形
成されるので、シリンダの高さが均一である安定した形
状のシリンダ型キャパシタ構造を形成することができ
る。更に、側壁堆積膜109により横方向のエッチング
が抑制されるので、横方向の減少分を見込む必要がなく
なり、従来のキャパシタ間スペースを0.05μm狭め
たDRAMのセルを形成することができる。
【0043】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定するものではな
く、種々変形可能である。例えば、上記の各実施の形態
で示したエッチング等の条件(温度,ガス流量,ガス流
量比等)はあくまで一例に過ぎず、適宜の値に設定する
ことができる。また、エッチングプラズマ源や装置構
成、サンプル構造およびエッチング等のプロセス条件に
ついても、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜選択可
能である。但し、側壁膜108aを形成する際には、側
壁堆積膜109の生成量を制御することができる低圧・
高密度プラズマ発生のエッチング装置を用いることが望
ましい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る記憶ノ
ードの形成方法によれば、ドットパターン形状にエッチ
ングされた絶縁膜および導電膜の壁面に、その外側面に
側壁堆積膜を生成させながら側壁膜を形成するようにし
たので、矩形に近い形状を有する側壁膜を得ることがで
きる。従って、絶縁膜および導電膜をエッチングする際
に側壁膜が後退することがなく、側壁膜の高さが均一で
安定した形状を有する記憶ノードを形成することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシリンダ型キ
ャパシタ構造の形成方法を工程ごとに表す断面図であ
る。
【図2】図1に続く工程を表す断面図である。
【図3】図2に続く工程を表す断面図である。
【図4】図3に続く工程を表す断面図である。
【図5】本発明に係る記憶ノ─ドの形成方法において使
用するRFバイアス印加型ECR高密度プラズマエッチ
ング装置の構成を示す概略断面図である。
【図6】本発明に係る記憶ノードの形成方法において使
用するMCRタイプの高密度プラズマエッチング装置の
構成を示す概略断面図である。
【図7】本発明に係る記憶ノードの形成方法において使
用するICPタイプの高密度プラズマエッチング装置の
構成を示す概略断面図である。
【図8】従来のスタック型キャパシタ構造の構成を表す
断面図である。
【図9】従来のシリンダ型キャパシタ構造の構成を表す
断面図である。
【図10】従来のシリンダ型キャパシタ構造の形成方法
の一工程を表す断面図である。
【符号の説明】
11…マグネトロン、12…導波管、13…石英ベルジ
ャ、14…ソレノイドコイル、15,25,35…ウェ
ハ、17,27,37…ウェハステージ、18,21,
28,33,38…高周波電源、29…上部電極、30
…側壁電極、31…誘導結合コイル、32…石英板、1
02…層間絶縁膜、103…配線プラグ、104…エッ
チングストッパ層、105,108,111…多結晶シ
リコン膜、106…シリコン酸化膜、107…フォトレ
ジスト膜、108a…側壁膜、109…側壁堆積膜、1
10…誘電膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された層間絶縁膜の
    上に導電膜を形成する工程と、 この導電膜の上に絶縁膜を形成する工程と、 この絶縁膜の上にドットパターンを有するマスク層を形
    成する工程と、 このマスク層をエッチングマスクとして前記絶縁膜およ
    び導電膜をエッチングする工程と、 前記エッチングされた絶縁膜および導電膜の壁面に、そ
    の外側面に側壁堆積膜を生成させながら側壁膜を形成す
    る工程とを含むことを特徴とする記憶ノードの形成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記マスク層をエッチングマスクとして
    絶縁膜および導電膜をエッチングしたのち、前記半導体
    基板の全面に側壁膜を構成する材料膜を形成し、この材
    料膜をエッチバックすることにより前記側壁膜を形成す
    ることを特徴とする請求項1記載の記憶ノードの形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記エッチバック工程を酸素ガスを含む
    反応ガスにより行うと共に、酸素ガスの量を制御するこ
    とにより前記側壁膜の外側面に少なくとも側壁膜の酸化
    物を含有する外壁堆積膜を生成させることを特徴とする
    請求項2記載の記憶ノードの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチバック工程をエッチングチャ
    ンバ内に石英を含む構成材を配置し、この石英を含む構
    成材のスパッタリングにより行うと共に、石英を含む構
    成材のスパッタ量を制御することにより前記側壁膜の外
    側面に少なくとも側壁膜の酸化物を含有する外壁堆積膜
    を生成させることを特徴とする請求項2記載の記憶ノー
    ドの形成方法。
  5. 【請求項5】 前記側壁膜を多結晶シリコンにより形成
    すると共に側壁堆積膜を二酸化シリコン系の堆積物によ
    り形成することを特徴とする請求項2記載の記憶ノード
    の形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100328824B1 (ko) * 1999-07-09 2002-03-14 박종섭 커패시터 제조방법
US7776730B2 (en) 2007-07-09 2010-08-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Siloxane polymer composition, method of forming a pattern using the same, and method of manufacturing a semiconductor using the same
CN109390408A (zh) * 2017-08-11 2019-02-26 三星电子株式会社 半导体装置

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