JPH10261066A - 画像トリミング方法 - Google Patents

画像トリミング方法

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JPH10261066A
JPH10261066A JP9065088A JP6508897A JPH10261066A JP H10261066 A JPH10261066 A JP H10261066A JP 9065088 A JP9065088 A JP 9065088A JP 6508897 A JP6508897 A JP 6508897A JP H10261066 A JPH10261066 A JP H10261066A
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JP
Japan
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image
memory
display
clip
trimming
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JP9065088A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kinoshita
義章 木下
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子集版装置において、ディスプレイ中のクリ
ップ領域内で画像をトリミングする際に、画像の欠けを
未然に回避する。 【解決手段】マウスによる画像161のドラッグ中に、
画像161とともに画像全体を表す画像枠160を表示
し、この画像枠160をクリップ領域16内の画像16
1と一体的に移動させる。このため、トリミング中に画
像枠160の表示から画像全体の大きさを把握すること
が可能となり、トリミング後に画像の欠け等が発生する
事態を回避することができる。この場合、トリミング中
に画像全体ではなく画像枠160を表示するようにして
いるので、ドラッグ処理等に要される画像処理の時間
を、例えば、画像全体を表示することに比較して飛躍的
に短くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、電子集
版装置に適用して好適であって、CRT等のディスプレ
イ上に表示された画像中の所望の部分の画像を切り取る
ことでトリミングを行う画像トリミング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、画像入力装置と、この画像入力装
置に接続されて所定の処理を行うコンピュータ(電子計
算機)と、このコンピュータに接続される画像出力装置
とから構成される画像処理システムが種々の分野に応用
されている。
【0003】画像処理システムは、電子集版装置にも応
用され、この電子集版装置では、画像記録用の磁気ディ
スクおよび画像表示用のディスプレイ等が接続されたコ
ンピュータに、画像入力装置としてのスキャナや台紙入
力機、および画像出力装置としてのフイルムプリンタ等
が接続された構成とされている(特開平8−77336
号公報参照)。
【0004】このような電子集版装置では、図8に示す
ように、例としての版下台紙2が利用され、この版下台
紙2には、「ABC」等の文字4が書き込まれている。
また、版下台紙2には、いわゆるあたり罫6と、いわゆ
るいき罫8も書き込まれている。あたり罫6は、写真等
の画像の入る位置、ベタ刷りの境界線などを示すために
書き込まれた仮の罫線であり、後に説明する電子集版段
階で見当として用いられた後削除されて印刷物上には現
れないものをいい、いき罫8は表中の罫線等、印刷物上
に現れるものをいう。
【0005】文字4とあたり罫6およびいき罫8が書き
込まれた版下台紙2が台紙入力機により読み込まれ、図
9に示すように、版下台紙画像2aとして20インチ程
度のカラーモニタディスプレイ(の画面)上に表示され
る。
【0006】なお、版下台紙画像2aは、版下台紙画像
データとして磁気ディスク等に記憶されている。この磁
気ディスクには、原稿画像からスキャナ等で読み込んだ
画像の原稿画像データまたはデジタルカメラから出力さ
れるシーンの画像データとしての原稿画像データも記憶
されている。版下台紙画像2aには、もちろん、上述の
文字画像4aとあたり罫画像6aといき罫画像8aとが
含まれている。
【0007】この場合、電子集版装置のオペレータは、
例えば、版下台紙画像2aが表示されている画面上の前
記あたり罫画像6aに重畳させて前記磁気ディスク等に
記憶されている原稿画像を表示させ、図示していない指
示書(仕様書)に基づいて、表示原稿画像上の所望の範
囲をトリミングする作業を行う。
【0008】以後の説明において、あたり罫画像6a内
の領域は、クリップ領域ともいう。また、以後のトリミ
ング方法の説明の理解を容易にするため、図10に示す
ように、ディスプレイ10上の画面表示は、幅W、高さ
Hの表示領域12と、幅cw、高さchの矩形領域14
が外接するクリップ領域(前記あたり罫画像6aと同じ
外形を有する。)16と、幅iw、高さihの画像領域
18のみから構成されているものとする。幅と高さは、
図10から明らかなように、それぞれ、W>iw>c
w、H>ih>chの関係を有しているものとする。
【0009】なお、トリミング処理は、周知のように、
既にメモリ上に配置されている画像の配置位置を変更す
る処理であるので、画像のトリミングコマンドを選択し
たときには、図10に示すような画像がディスプレイ1
0上に表示されているものとする。
【0010】この場合、ディスプレイ10上の画面に表
示されている画像は、クリップ領域16内の画像であ
り、クリップ領域16外の点線で描いている部分は画面
には表示されていない。また、実際上、ディスプレイ1
0の画面表示に対応する1対1のメモリを有しており、
それを表示用メモリ25(図11参照)といい、その表
示用メモリ25の大きさが、図10に示した表示領域1
2と同じ大きさであって、(幅Wに対応する画素数)×
(高さHに対応する画素数)×(1画素あたりのビット
数)のメモリ容量を有している。
【0011】この表示用メモリ25に記憶されているデ
ータとしての画像161に対応する画像がそのまま、図
示しないD/A変換器等を介してディスプレイ10上に
表示される。したがって、以下の説明においては、表示
用メモリ25の記憶内容がディスプレイ10上の画像と
1対1に対応することから、ディスプレイ10上の画像
として別に図面を作成して説明することの繁雑さを回避
するため、表示用メモリ25上の画像161を必要に応
じてディスプレイ10上の画像(符号は、同一の符号の
161を用いる。)とみなして説明する。
【0012】次に、従来技術にかかる第1〜第3の画像
トリミング方法について説明する。
【0013】第1の画像トリミング方法は、クリップ領
域16内の画像の初期状態(後述する。)の画像のみを
利用してトリミングを実施する方法であり、この方法を
図12に示すトリミング処理ルーチンのフローチャート
に基づいて説明する。
【0014】まず、図11に示した状態において、トリ
ミングコマンドが終了とされていないかどうかを確認す
る(ステップS1)。なお、このステップS1の処理
は、一旦、トリミングコマンドが選択された後に他のコ
マンドを選択しなおした場合に、この図11のトリミン
グ処理のフローを抜け出させるようにするためのもので
ある。
【0015】次に、図示していないマウスを用いてマウ
スカーソル(不図示)によりディスプレイ10上の画像
161に対してポイントされたかどうかを検知し、画像
161に対してドラッグが可能な状態とされたかどうか
を判定する(ステップS2)。すなわち、マウスのボタ
ンが押したままの状態にされたかどうかを検知する。
【0016】ドラッグが可能な状態とされたのを検知し
たとき(ステップS2:YES)、図13に示すよう
に、クリップ領域16で塗りつぶした図形をメモリ上で
生成したクリップメモリ20を生成する(ステップS
3)。クリップメモリ20の大きさは、クリップ領域1
6の外接矩形領域14(図10をも参照)と同じ大きさ
であって、(幅cwに対応する画素数)×(高さchに
対応する画素数)×(1画素あたりのビット数)のメモ
リ容量を有している。
【0017】ここで、クリップ領域16で塗りつぶした
クリップメモリ20とは、1画素あたりのビット数が1
ビットである2値画像の場合には、図13中、黒く塗り
つぶして描いたクリップ領域16内の各画素値はハイレ
ベルの「1」とし、矩形領域14からクリップ領域16
を除いた4隅の4箇所の3角形部分の画素値はローレベ
ルの「0」としている。一方、1画素あたりのビット数
が2ビット以上の多値画像(多階調画像または連続調画
像ともいう。)、例えば、8ビット(256)画像であ
る場合には、クリップ領域16の画素値は、「ff=1
1111111」とし、それ以外の領域の画素値は「0
0=00000000」としている。
【0018】次に、図14に示すように、スキャナ等に
より原稿画像からメモりに取り込まれている画像ファイ
ル22の所定の位置からクリップ領域16の外接矩形領
域14の大きさで画像を読みだし、画像メモリ24上に
書き込む(ステップS4)。なお、画像ファイル22
は、図10中、画像領域18と同じ大きさであって、
(幅iwに対応する画素数)×(高さihに対応する画
素数)×(1画素あたりのビット数)のメモリ容量を有
する。また、画像メモリ24の大きさは、クリップ領域
16の外接矩形領域14と同じ大きさであって、(幅c
wに対応する画素数)×(高さchに対応する画素数)
×(1画素あたりのビット数)のメモリ容量を有する。
生成された画像メモリ24に記憶されている画像は、図
11の表示用メモリ25上の画像161を含む画像であ
る。
【0019】次に、画像メモリ24と同一のサイズで同
一のメモリ容量のテンポラリ表示用メモリ26(後述す
る。)を生成する(ステップS5)。
【0020】次いで、図15に示すように、画像メモリ
24(を構成する各画素の画素データ)とクリップメモ
リ20(を構成する各画素の前記画像メモリ24の画素
データと対応する位置にある画素データ)のAND(論
理積)をとり、テンポラリ表示用メモリ26に上書きコ
ピーする(上書きする)(ステップS6)。
【0021】この場合、図15からも理解されるよう
に、テンポラリ表示用メモリ26上に白く描いている4
隅の3角形部分では、クリップメモリ20のデータが0
値であるのでAND結果が0値になり、クリップ領域1
6に対応する中央部分では、クリップメモリ20と画像
メモリ24とがそれぞれ1画素が1ビット(2値、2階
調)メモリの場合には、AND結果として、画像メモリ
24の「1」または「0」の値がそのままコピーされ
る。
【0022】一方、クリップメモリ20と画像メモリ2
4とがそれぞれ8ビット(多値、256階調)の場合に
おいて、クリップ領域16に対応する中央部分では、ク
リップメモリ20の画素値「11111111」と対応
する画素の画像メモリ24の画素値「○○○○○○○
○」(○は、各々0または1)の各ビット単位でAND
の演算がなされるので、テンポラリ表示用メモリ26の
画素値は、画像メモリ24の画素値「○○○○○○○
○」(○は、各々0または1)と同一の画素値になる。
【0023】次いで、図16に示すように、クリップメ
モリ20を用いて表示用メモリ25の所定範囲27をク
リアする(ステップS7)。クリップメモリ20を用い
ての表示用メモリ25のクリアは、クリップメモリ20
を構成する画素で表示用メモリ25の所定範囲27を一
旦上書きコピーした後、この上書きコピーした所定範囲
27に対してクリップメモリ20によりXOR(排他的
論理和)コピーを行うことで可能である。このように、
同一の範囲に対して、その同一範囲内に存在する画像と
同一の画像をXORコピーすることにより、その同一範
囲内の画像の画素値は、排他的論理和の性質により、全
てゼロ値になる点に留意する。すなわち、周知のよう
に、値0と値0の排他的論理和は値0になり、値1と値
1の排他的論理和も値0値になるからである。
【0024】次いで、図17に示すように、クリップメ
モリ20とテンポラリ表示用メモリ26のANDをと
り、表示用メモリ25の所定範囲27にXORコピーす
る(ステップS8)。このXORコピーをする直前の時
点において、表示用メモリ25の所定範囲27は、図1
6中、下側の図に示したように、クリア状態(画素値が
0値)となっており、このクリア状態になっている表示
用メモリ25の所定範囲27に対して図15に示したテ
ンポラリ表示用メモリ26の表示内容がXORコピーさ
れることになるので、その図15に示すテンポラリ表示
用メモリ26の表示内容がそのまま画像161としてコ
ピーされる(図17中、下側の図参照)。この場合、図
11と図17の表示用メモリ25の記憶内容から理解さ
れるように、ステップS1〜S8の処理の間で、画面上
の画像161は何も変化していない。
【0025】次に、画像161のドラッグ中(画像16
1の移動中)において一定時間、例えば、100msの
経過を測定する(ステップS9)。
【0026】そして、一定時間経過後に、移動前の位置
において、テンポラリ表示用メモリ26の内容を表示用
メモリ25上にXORコピーする(ステップS10)。
この場合、図17中、下側の図に示す画像161を記憶
している表示用メモリ25に対して、その右上に示す画
像を記憶しているテンポラリ表示用メモリ26のその画
像がXORコピーされるので、図18に示すように、表
示用メモリ25上の内容が、一旦、クリアされ、ディス
プレイ10の画面上に画像161は何も表示されない。
【0027】次に、マウスカーソルによる画像161の
ドラッグ中の前記一定時間経過後の移動位置において、
テンポラリ表示用メモリ26の内容を表示用メモリ25
上にXORコピーする(ステップS11)。これによ
り、図19に示すようなドラッグ中の画像161がクリ
ップ領域16内に表示される。
【0028】次いで、マウスがドロップ操作されたかど
うかを監視し(ステップS12)、マウスがドロップ操
作されるまで(ステップS12:YES)、ステップS
9〜S11で説明したトリミング中における画像の移動
処理を継続する。
【0029】マウスがドロップ操作されたとき(ステッ
プS12:YES)、画像メモリ24の描画内容を変更
する(ステップS13)。すなわち、マウスの離された
位置で画像の配置位置が決定され、その画像の配置位置
での画像を画像ファイル22の対応する位置から読み出
して画像メモリ24上に画像161Aとして書き込む
(図20参照)。なお、この場合、マウスによる移動前
の位置における外接矩形領域14は、図14に示した位
置にあり、ドロップ操作されたときの移動後の位置にお
ける外接矩形領域14は、図22に示した位置に移動し
ている。
【0030】そして、図21に示すように、クリップメ
モリ20と変更された画像メモリ24とのANDをと
り、表示用メモリ25に画像161として上書きコピー
する(ステップS14)。
【0031】次に、クリップメモリ20と画像メモリ2
4とテンポラリ表示用メモリ26を解放することで、画
像のトリミング処理ルーチンを終了する(ステップS1
5)。
【0032】以上が、従来技術にかかる第1の画像トリ
ミング方法の説明である。
【0033】次に、図22に示すフローチャート(従来
例2)を参照して従来技術にかかる第2の画像トリミン
グ方法について説明する。この第2の画像トリミング方
法は、マウスで画像をドラッグ中に、クリップ領域16
内の全てに画像を表示してトリミングを実施する方法で
ある。なお、以後の説明において、上述した図8〜図2
1に示したものと対応するものには、同一の符号を付け
てその詳細な説明を省略する。また、図面を再度掲載す
る繁雑さを避けるために、必要に応じて上述の図面を参
照して説明する。
【0034】まず、ステップS21〜S23までの処理
は、上述したステップS1〜S3の処理と同じ処理であ
る。
【0035】次に、図23に示すように、画像ファイル
22の全体の画像を読み出し、画像ファイル22と同一
サイズ{(幅cwに対応する画素数)×(高さchに対
応する画素数)×(1画素あたりのビット数)}で生成
した画像メモリ30に書き込む(ステップS24)。
【0036】次に、ステップS7において、図16を参
照して説明したように、クリップメモリ20を用いて表
示用メモリ25の所定範囲27をクリアする(ステップ
S25)。
【0037】次に、図24に示すように、クリップメモ
リ20と画像メモリ30のANDをとり、AND結果の
クリップメモリ20のサイズ分の画像162をステップ
S25の処理によりクリアされている表示用メモリ25
の所定範囲にXORコピーする(ステップS26)。ス
テップS26の処理後において、ディスプレイ10上に
表示されている画像は、図24中、下側の図に示す表示
用メモリ25の画像162と同一の画像である。
【0038】そこで、次に、画像162のドラッグ中
(原則として画像の移動中)に一定時間の測定を行う
(ステップS27)。
【0039】一定時間経過後に、移動前の位置におい
て、クリップメモリ20と画像メモリ30とのANDを
とり、表示用メモリ25の所定の位置にXORコピーす
る(ステップS28)。この処理により、図18に示し
たように、表示用メモリ25上の内容がクリアされ、画
面上には何も表示されない。
【0040】次に、図25に示すように、マウスカーソ
ルによる画像162のドラッグ中の前記一定時間経過後
の移動位置において、クリップメモリ20と画像メモリ
30とのANDをとり、クリアな状態となっている表示
用メモリ25の所定位置にXORコピーする(ステップ
S29)。この第2の画像トリミング方法では、図25
中、下側の図に示したように、画像162のドラッグ中
にクリップ領域16内の全てに画像162が表示されて
いる点が、従来技術にかかる第1の画像トリミング方法
(図19参照)と異なる。
【0041】次いで、マウスがドロップ操作されたかど
うかを監視し(ステップS30)、マウスがドロップ操
作されるまで(ステップS30:YES)、ステップS
27〜S29で説明したトリミング中における画像の移
動処理を継続する。
【0042】マウスがドロップ操作されたとき(ステッ
プS30:YES)、決定した位置でクリップメモリ2
0と画像メモリ30とのANDをとり、表示用画像16
2として表示用メモリ25に上書きコピーする(図25
参照)(ステップS31)。以降、ステップS15の処
理と同一の処理であるメモリの解放処理を行う(ステッ
プS32)。
【0043】以上が、従来技術にかかる第2の画像トリ
ミング方法の説明である。
【0044】次に、図26に示すフローチャートを参照
して従来技術にかかる第3の画像トリミング方法につい
て説明する。この第3の画像トリミング方法は、画像全
体とクリップ枠を表示し、トリミングを実施する方法で
ある。
【0045】この図26例におけるステップS41〜S
43は、図12例のフローチャートのステップS1〜S
3の処理と同じ処理であるので省略する。
【0046】次に、図23を参照してステップS24に
より説明したように、画像ファイル22の全体の画像を
読み出し、画像ファイル22と同一サイズ{(幅cwに
対応する画素数)×(高さchに対応する画素数)×
(1画素あたりのビット数)}の画像メモリ30に書き
込む(ステップS44)。
【0047】次に、図18を参照してステップS25で
説明したのと同様に、クリップメモリ20を用いて表示
用メモリ25の所定範囲27をクリアする(ステップS
45)。
【0048】次に、図27に示すように、画像メモリ3
0の内容を表示用メモリ25の所定範囲に画像163と
してXORコピーする(ステップS46)。
【0049】次に、図28に示すように、クリップ枠
(クリップ領域16の輪郭線)16Fを表示用メモリ2
5上にXORコピーで描画する(ステップS47)。な
お、クリップ枠16Fは、部品生成コマンドを利用し
て、オペレータがマウスで座標を入力する、あるいは罫
自動認識機能を用いて罫の座標を取り出すことで、予め
その部品(クリップ枠16F)を生成することができ
る。そして、生成された部品(クリップ枠16F)を指
示して画像部品配置コマンドを読み出し、この画像配置
コマンドで配置する画像を選択すれば、クリップ枠16
Fの画像を配置することができる。編集作業が終了する
までの処理中において、生成した部品情報(座標情報
と、この座標情報で表される領域をどのように塗りつぶ
すかという面属性の情報等を含む情報)は図示していな
い部品情報格納メモリに記憶されている。クリップ枠1
6Fの座標情報は、対象とする部品情報に基づき、この
部品情報格納メモリから取り出すことができる。当然、
クリップメモリ20上で処理する塗りつぶし処理もこの
座標を使用することになる。トリミング処理は、上記面
属性に係わる画像の配置位置を変更するコマンドであ
る。
【0050】次に、画像163のドラッグ中(原則とし
て画像の移動中)に一定時間の測定を行う(ステップS
48)。
【0051】一定時間経過後に、移動前の位置におい
て、クリップ枠16Fを表示用メモリ25上にXORコ
ピーで描画する(ステップS49)。この描画終了時点
では、表示用メモリ25の内容は、図27に示した内容
に戻り、クリップ枠16Fがクリアされる。
【0052】また、移動前の位置において、画像メモリ
30の内容を表示用メモリ25の所定の位置にXORコ
ピーする(ステップS50)。このXORコピーの終了
時点では、表示用メモリ25の内容は、図18に示した
内容に戻り、ディスプレイ10上に画像が何も表示され
ない状態となる。ただし、この状態は、瞬時の状態であ
り、オペーレータは認識することができない。
【0053】次いで、移動後の位置で画像メモリ30の
内容を表示用メモリ25の所定の位置にXORコピーし
(ステップS51)、さらに移動後の位置でクリップ枠
16Fを表示用メモリ25上にXORコピーで描画する
(ステップS52)。これらステップS51、ステップ
S52の処理により、図29に示すように、画像163
がドラッグされるとともに、クリップ枠16Fは元の位
置に表示された映像を得ることができる。この場合、画
像全体が表示用メモリ25上に展開されている点で、前
述した従来技術に係る第1および第2の画像トリミング
方法と異なる。
【0054】次に、マウスがドロップ操作されたかどう
かを監視し(ステップS53)、マウスがドロップ操作
されるまで(ステップS53:YES)、ステップS4
8〜S52で説明したトリミング中における画像の移動
処理を継続する。
【0055】マウスがドロップ操作されたとき(ステッ
プS53:YES)、決定した位置でクリップ枠16F
を表示用メモリ25上にXORコピーで描画する(ステ
ップS54)。これにより、例えば、図29の状態でク
リップ枠16Fが消える。また、決定した位置で画像メ
モリ30を表示用メモリ25の所定位置にXORコピー
で描画する(ステップS55)。これにより、クリップ
枠16Fが消えていて、画像163のみが表示された図
29の状態において、その画像163が消える。
【0056】そして、決定した位置において、図26を
参照して説明したように、クリップメモリ20と画像メ
モリ30のANDをとり、表示用メモリ25の所定の位
置に上書きコピーする(ステップS56)。これによ
り、図24中、下側の図に示したように、画像のトリミ
ング処理が終了する。この後、クリップメモリ20と画
像メモリ30を解放する(ステップS57)。
【0057】以上が、従来技術にかかる第3の画像トリ
ミング方法の説明である。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の画像トリミング方法では、図19に示したように、
トリミングのためのドラッグによる移動中には、画像全
体の大きさが分らないため、図21中、下側の図に示す
トリミング終了時の画像(表示用メモリ25上の画像)
上で画像161に欠けが発生する場合があるという問題
がある。
【0059】また、上記第2の画像トリミング方法で
は、図25に示したように、画像の欠けをトリミングの
ためのドラッグによる移動中に監視することができる反
面、画像ファイル22から全ての画像データを画像メモ
リ30に読み込むときに(図23参照)時間がかかり、
また、画像メモリ30のメモリ容量が増加するという問
題がある。
【0060】さらに、上記第3の画像トリミング方法で
は、図28および図29に示したように、画像の欠けを
トリミング中に監視することができる反面、画像ファイ
ル22から画像メモリ30にデータを読み込むまでの時
間、また、図27を参照して説明した画像メモリ30の
内容を表示用メモリ25に展開するまでに時間がかか
り、さらに、画像メモリ30のメモリ容量が増加すると
いう問題がある。
【0061】この発明は、このような課題を考慮してな
されたものであって、画像の欠けが発生せず、かつ処理
時間も短くでき、しかも画像メモリの容量の増加のない
画像トリミング方法を提供することを目的とする。
【0062】
【課題を解決するための手段】この発明は、ディスプレ
イ上でクリップ領域を固定し、画像領域が前記クリップ
領域よりも大きい画像を指示デバイスにより移動可能な
状態にして移動し、移動可能な状態を解除したときに前
記クリップ領域内に存在する部分を所望のトリミング画
像とする画像トリミング方法において、前記画像を指示
デバイスにより移動可能な状態にしたとき、前記画像領
域の周囲を表す画像枠を一時的に表示して移動可能な状
態とし、前記画像枠と移動可能な状態にしたときの前記
クリップ領域内の画像とを一体的に移動し、移動可能な
状態を解除したときに、前記画像枠の表示を解消すると
ともに、前記クリップ領域内の全てに画像を表示するこ
とを特徴とする。
【0063】この発明によれば、画像をトリミングする
際に画像を指示デバイスにより移動可能な状態にしたと
き、クリップ領域内の画像を移動可能にするとともに、
前記画像領域の周囲を表す画像枠を一時的に表示して前
記クリップ領域内の画像と一体的に移動可能な状態にし
ている。このため、トリミング中に、画像全体の大きさ
を把握することが可能となり、トリミング後に画像の欠
け等が発生する事態を回避することができる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する
図面において、上述の図8〜図29に示したものと対応
するものには同一の符号を付け、必要に応じてそれらの
説明を省略する。また、図面を繰り返して掲載する繁雑
さを避けるために、必要に応じてそれらの図面をも参照
して説明する。
【0065】図1は、この発明の一実施の形態が適用さ
れた電子集版装置111の構成を示している。電子集版
装置111は、電子集版装置本体としてのコンピュータ
からなるワークステーション112を有している。
【0066】ワークステーション112には、画像出力
手段であって、比較的低画質であるが簡易に低コストの
印刷の行えるゲラ印刷(校正刷り)用のゲラプリンタ1
13が接続されている。
【0067】また、ワークステーション112には、版
下台紙2(図8参照)を読みとる入力手段としての台紙
入力機114が接続されている。台紙入力機114は、
版下台紙2から読みとった版下台紙画像2a(図9参
照)を画像としてワークステーション112に供給す
る。
【0068】さらに、ワークステーション112には、
画像入力手段として機能するカラースキャナ115と画
像出力手段として機能するフイルムプリンタ116が接
続されている。
【0069】この場合、カラースキャナ115は、原稿
画像から読みとったモノクロ画像またはカラー画像を色
分解し、色分解後の画像データをワークステーション1
12に供給する。
【0070】台紙入力機114およびカラースキャナ1
15から供給された画像データは、ワークステーション
112を構成するハードディスク等の記録媒体の所定の
記憶エリアに画像ファイルとして記憶される。なお、台
紙入力機114とカラースキャナ115とは、一体化し
た1つの装置構成とすることができる。
【0071】ワークステーション112は、版下台紙画
像2aを画面上に表示する表示手段としての20インチ
程度のCRT等のディスプレイ10を有している。オペ
ーレータは、コンピュータによる処理によりディスプレ
イ10の表示画面上で前記画像データに基づく画像を電
子的にトリミングして集版し、集版データ等を作成す
る。作成された集版データが図示していないラスタイメ
ージプロセッサ(RIP)を介してフイルムプリンタ1
16に供給される。フイルムプリンタ116は、集版デ
ータに対応する画像をフイルム上に形成する。
【0072】図2は、ワークステーション112の機能
ブロック図的な詳細構成を示している。
【0073】ワークステーション112は、制御手段、
判断手段、計時手段、画像処理手段等として機能するC
PU(中央処理装置)121を有し、このCPU121
には、それぞれが記憶手段(メモリ)であり、システム
プログラム等が記憶されたROM(読出専用メモリ)1
22、ワーク用として使用されるRAM(ランダムアク
セスメモリ)123、面付けアプリケーションプログラ
ム(トリミングアプリケーション用プログラムを含
む。)や、面付けパターンデータ等の種々のデータが記
憶されるHD(ハードディスク)124が接続されてい
る。
【0074】なお、図2例において、この発明の理解の
容易化のために、HD124の一部を構成する画像ファ
イルを符号22(図14参照)として別に描いている。
この画像ファイル22には、カラースキャナ115によ
り読み込んだ画像やイーサネット等の通信インタフェー
スを通じて他のワークステーション(不図示)から供給
された画像がデータとして記憶されている。この画像デ
ータには、デジタルカメラにより取り込んだ画像データ
等も記憶されている。
【0075】また、CPU121には、それぞれがデー
タ入力手段やポインティングデバイス(指示デバイス)
として機能するマウス131、キーボード132および
タブレット133が接続されている。さらに、CPU1
21には、画像表示手段としてのモニタ機能を有するC
RT等のディスプレイ10が接続されている。
【0076】前記したゲラプリンタ113、台紙入力機
114、カラースキャナ115およびフイルムプリンタ
116は、適当な通信インタフェース136を介してC
PU121に接続されている。
【0077】CPU121には、さらに、高速処理が可
能な、例えば、半導体メモリにより構成される画像メモ
リ24、クリップメモリ20、テンポラリ表示用メモリ
26および表示用メモリ25が接続されている。なお、
画像メモリ24、クリップメモリ20、テンポラリ表示
用メモリ26は、必要なときに生成され(領域が確保さ
れ)、不要なときに解放される。
【0078】画像ファイル22に記憶されている画像デ
ータが画像メモリ24に書き込まれる。画像メモリ24
とクリップメモリ20とが合成されて(適当に演算等さ
れて)、その結果がテンポラリ表示用メモリ26に書き
込まれる。画像メモリ24、クリップメモリ20および
テンポラリ表示用メモリ26の画像データが表示用メモ
リ25に供給される。この表示用メモリ25に書き込ま
れている画像データの画像(イメージ)をディスプレイ
10上に所定の倍率で表示するためにD/A変換器等を
含む周知のディスプレイコントローラ152がディスプ
レイ10と表示用メモリ25の間に挿入されている。
【0079】次に上記の実施の形態の動作について説明
する。
【0080】図1に示した電子集版装置111では、例
えば、図8に示した、文字4と、あたり罫6と、いき罫
8が書き込まれた版下台紙2が台紙入力機114により
読み込まれ、ワークステーション112に転送されて、
HD124に記憶される。なお、上述したように、あた
り罫6は、写真等の画像の入る位置、ベタ刷りの境界線
などを示すために書き込まれた仮の罫線であり、電子集
版段階で見当として用いられた後削除されて印刷物上に
は現れないものをいい、いき罫8は表中の罫線等印刷物
上に現れるものをいう。
【0081】HD124に記憶された版下台紙2の画像
(版下台紙画像2a)が、図9に示したように、表示用
メモリ159を介してディスプレイ(の画面)10上に
表示される。
【0082】この場合、電子集版装置111のオペレー
タは、例えば、版下台紙画像2aが表示されている画面
10上の前記あたり罫画像6aに重畳させて画像ファイ
ル22に記憶されている原稿画像を表示させ、図示して
いない指示書等に基づいて、表示原稿画像上の所望の範
囲をトリミングする作業を行う。
【0083】この実施の形態においても、以後のトリミ
ング方法の説明の理解を容易にするため、図10に示し
たように、ディスプレイ10上の画面表示は、幅W、高
さHの表示領域12と、幅cw、高さchの矩形領域1
4が外接するクリップ領域16{あたり罫画像6aはク
リップ領域16の枠(クリップ枠16Fともいう。)に
対応する。}と、幅iw、高さihの画像領域18のみ
から構成されているものとする。幅と高さは、図10か
ら明らかなように、それぞれ、W>iw>cw、H>i
h>chの関係を有している。
【0084】なお、トリミング処理は、従来の技術の項
でも説明したように、ディスプレイ10上の表示と1対
1に対応する表示用メモリ25上に配置されている画像
161(図11参照)の配置位置を変更する処理である
ので、例えば、マウス131を利用して、ディスプレイ
10の画面上で画像161のトリミングコマンドを選択
したときには、図11に示したような画像161がディ
スプレイ10上に既に表示されている。
【0085】ディスプレイ10上の画面に表示されてい
る画像は、クリップ領域16内の画像161であり、図
10中、クリップ領域16外の点線で描いている部分
は、図11に示すように画面には表示されない。
【0086】なお、表示用メモリ25の大きさは、図1
0に示した表示領域12と同じ大きさであって、(幅W
に対応する画素数)×(高さHに対応する画素数)×
(1画素あたりのビット数)のメモリ容量を有する。
【0087】実際上、この表示用メモリ25に記憶され
ているデータとしての画像161に対応する画像がその
まま、図示しないD/A変換器等を介してディスプレイ
10上に表示される。したがって、以下の説明において
は、表示用メモリ25の記憶内容がディスプレイ10上
の画像と1対1に対応することから、ディスプレイ10
上の画像として、別に図面を作成して説明することの繁
雑さを回避するために、表示用メモリ25上の画像16
1を必要に応じてディスプレイ10上の画像(符号は、
同一の符号161を用いる。)とみなして説明する。
【0088】次に、トリミング処理方法の詳細につい
て、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。な
お、特に断らない限り、制御主体はCPU121である
が、これをその都度参照するのは繁雑となるので、必要
に応じて参照する。
【0089】まず、図11に示した状態において、トリ
ミング処理コマンドが終了とされていないかどうかを確
認する(ステップS61)。なお、このステップS61
の処理は、一旦、トリミング処理コマンドが選択された
後、他のコマンドを選択しなおした場合には、この図3
のトリミング処理のフローを抜け出させるようにするた
めのものである。
【0090】次に、マウス131を用いてマウスカーソ
ル(不図示)によりディスプレイ10上の画像161に
対してポイントされたかどうかを検知し、画像161に
対してドラッグが可能な状態とされたかどうかを判定す
る(ステップS62)。すなわち、マウスのボタンが押
したままの状態にされたかどうかを検知する。
【0091】ドラッグが可能な状態とされたのを検知し
たとき(ステップS62:YES)、クリップ領域16
で塗りつぶした図形をメモリ上で生成したクリップメモ
リ20を生成する(ステップS63)。図13に示した
ように、クリップメモリ20の大きさは、クリップ領域
16の外接矩形領域14と同じ大きさであって、(幅c
wに対応する画素数)×(高さchに対応する画素数)
×(1画素あたりのビット数)のメモリ容量になってい
る。クリップ領域16で塗りつぶしたクリップメモリ2
0とは、1画素あたりのビット数が1ビットである2値
画像の場合には、図12中、黒く塗りつぶして描いたク
リップ領域16の各画素値はハイレベルの「1」、矩形
領域14からクリップ領域16を除いた4隅の4箇の3
角形部分の画素値はローレベルの「0」である。1画素
あたりのビット数が3ビット以上の多値画像(連続調画
像)、例えば、8ビット(256)画像である場合に
は、クリップ領域16の画素値は、「ff=11111
111」であり、それ以外の領域の画素値は「00=0
0000000」である。
【0092】次に、図14に示したように、カラースキ
ャナ115等により原稿画像に対してHD124に取り
込まれている画像ファイル22の所定の範囲からクリッ
プ領域16の外接矩形領域14の大きさで画像を切り出
し、画像メモリ24上に書き込む(ステップS64)。
画像メモリ24の大きさは、クリップ領域16の外接矩
形領域14と同じ大きさであって、(幅cwに対応する
画素数)×(高さchに対応する画素数)×(1画素あ
たりのビット数)のメモリ容量を有する。なお、生成さ
れた画像メモリ24に記憶されている画像は、図11中
の表示用メモリ25上の画像161を含む画像である。
【0093】次に、画像メモリ24と同一のサイズで同
一メモリ容量のテンポラリ表示用メモリ26を生成する
(ステップS65)。
【0094】次いで、図15に示したように、画像メモ
リ24(を構成する各画素の画素データ)とクリップメ
モリ20(を構成する各画素の前記画像メモリ24の画
素データと対応する位置にある画素データ)のAND
(論理積)をとり、テンポラリ表示用メモリ26に上書
きコピーする(ステップS66)。この場合、図15か
らも理解されるように、テンポラリ表示用メモリ26
上、白く描いている4隅の3角形部分では、クリップメ
モリ20のデータが0値であるので、0値になり、クリ
ップ領域16に対応する中央部分では、クリップメモリ
20と画像メモリ24とがそれぞれ1画素が1ビット
(2値、2階調)メモリの場合には、画像メモリ24の
「1」または 「0」の値がそのままコピーされる。
【0095】一方、クリップメモリ20と画像メモリ2
4とがそれぞれ8ビット(多値、256階調)の場合に
おいて、クリップ領域16に対応する中央部分では、ク
リップメモリ20の画素値「11111111」と対応
する画素の画像メモリ24の画素値「○○○○○○○
○」(○は、各々0または1)の各ビット単位でAND
の演算がなされるので、テンポラリ表示用メモリ26の
画素値は、画像メモリ24の画素値「○○○○○○○
○」(○は、各々0または1)と同一の画素値になる。
【0096】次いで、図16に示したように、クリップ
メモリ20を用いて表示用メモリ25の所定範囲27を
クリアする(ステップS67)。クリップメモリ20を
用いての表示用メモリ25のクリアは、クリップメモリ
20を構成する画素で表示用メモリ25の所定範囲27
を一旦上書きコピーした後、その上書きコピーした所定
範囲27に対してクリップメモリ20によりXOR(排
他的論理和)コピーを行うことで可能である。
【0097】次に、図17に示したように、クリップメ
モリ20とテンポラリ表示用メモリ26のANDをと
り、表示用メモリ25の所定範囲27にXORコピーす
る(ステップS68)。このXORコピーする直前の時
点において、表示用メモリ25の所定範囲27は、図1
6中、下側の図に示したように、クリア状態(画素値が
0値)となっており、このクリア状態になっている表示
用メモリ25の所定範囲27に対して図15に示したテ
ンポラリ表示用メモリ26の表示内容がXORコピーさ
れることになるので、その図15に示したテンポラリ表
示用メモリ26の表示内容がそのままコピーされる(図
17中、下側の図参照)。このように、同一の範囲に対
して、その同一範囲内に存在する画像と同一の画像をX
ORコピーすることにより、その同一範囲内の画像の画
素値は、排他的論理和の性質により、全てゼロ値になる
点に留意する。すなわち、上述したように、値0と値0
の排他的論理和は値0となり、値1と値1の排他的論理
和も値0値となるからである。この場合、参考のために
説明すると、図11と図17の表示用メモリ25の記憶
内容から理解されるように、ステップS61〜S68の
処理の間で、画面上の画像161は何も変化していな
い。
【0098】次に、図17に示す状態にある表示用メモ
リ25に対して画像161の配置位置(配置原点)、例
えば、画像ファイル22(図14参照)上、左上隅の画
素の座標および画像領域18(画像ファイル22の大き
さと同じ。図10参照)の幅iw、高さihから求めら
れる座標により、図4に示すように、画像枠160をX
ORコピーにより描画する(ステップS69)。なお、
画像枠160を描画する直前の時点において、表示用メ
モリ25中、クリップ領域16外の画素は0値である。
【0099】次に、画像161のドラッグ中(画像16
1の移動中)において一定時間、例えば、100msの
経過を測定する(ステップS70)。換言すれば、一定
時間毎にマウス131のドラッグ操作により一体的に移
動する画像161および画像枠160の移動量を検出す
る。
【0100】そして、一定時間経過後に、移動前の位置
で、図4中、画像枠160をXORコピーで描画する
(ステップS71)。この処理により、画像枠160が
クリアされる。
【0101】また、移動前の位置において、テンポラリ
表示用メモリ26の内容を表示用メモリ25上にXOR
コピーする(ステップS72)。この場合、図4中、画
像枠160が存在していなくて画像161が存在する表
示用メモリ25に対して、図17中、右上に示す画像を
記憶しているテンポラリ表示用メモリ26のその画像が
XORコピーされるので、図5に示すように、表示用メ
モリ25上の内容が、一旦、クリアされ、ディスプレイ
10の画面上には画像枠160および画像161が何も
表示されない。
【0102】次に、マウスカーソルによる画像161の
ドラッグ中の前記一定時間経過後の移動位置において、
図17中、右上の図のテンポラリ表示用メモリ26の内
容をクリア状態になっている表示用メモリ25上にXO
Rコピーする(ステップS73)。これにより、図19
に示したようなドラッグ中の画像161がクリップ領域
16内に表示される。
【0103】さらに、前記一定時間経過後の移動位置に
おいて、画像枠160を図19の状態にある表示用メモ
リ25に対してXORコピーで描画する(ステップS7
4)。画像枠160をXORコピーした後の表示用メモ
リ25の記憶内容を図6に示す。図6から理解されるよ
うに、この実施の形態において、画像161(ととも
に、画像枠160)のドラッグ中においては、クリップ
領域16内の画像161は、トリミング開始時点におい
てクリップされている画像(初期画像)161が表示さ
れており、クリップ領域16内の全てに画像161が表
示されているわけではない点に留意する。また、図6の
状態において、画像枠160が表示されている点に留意
する。
【0104】次いで、マウス131がドロップ操作(画
像の移動可能な状態が解除)されたかどうかを監視し
(ステップS75)、マウス131がドロップ操作され
るまで(ステップS75:YES)、ステップS70〜
S74で説明したトリミング中における画像(画像16
1と矩形状の画像枠160)の一体的移動処理、すなわ
ち、ドラッグ処理を継続する。
【0105】マウス131がドロップ操作されたとき
(ステップS75:YES)、画像161の配置位置が
決定される。
【0106】次いで、この決定した配置位置で画像枠1
60を表示用メモリ25上にXORコピーで描画する
(ステップS76)。この処理により表示用メモリ25
上で画像枠160がクリアされる。
【0107】次に、図7に示すように、画像ファイル2
2上、移動後の位置で画像を切り出し画像メモリ24上
に上書きコピーすることで画像メモリ24の記憶内容を
変更する(ステップS77)。
【0108】次いで、図21に示したように、新たな画
像が記憶されて記憶内容が変更された画像メモリ24と
クリップメモリ20とのANDをとり、そのAND結果
を表示用メモリ25上に上書きコピーする。これによ
り、図21中、下側の図に示す表示用メモリ25の記憶
内容に一致して、ディスプレイ10の画面上にトリミン
グ処理後の画像161が表示される。
【0109】最後に、クリップメモリ20と画像メモリ
24とテンポラリ表示用メモリ26を解放することで、
画像のトリミング処理ルーチンを終了する(ステップS
79)。
【0110】このように、図3のフローチャートに基づ
く上述の実施の形態にかかるトリミング方法によれば、
マウス131による画像161のドラッグ中に、画像枠
160も併せて表示して画像161と一体的にドラッグ
されるようにしているので、元の画像、すなわち画像フ
ァイル22の画像の大きさをトリミング中にも認識する
ことができることから、トリミング終了時点において、
画像161の欠けが発生することがないという効果が得
られる。
【0111】また、この実施の形態に係る画像メモリ2
4は、クリップメモリ20と同一の大きさのメモリ容量
でよいので、画像ファイル22全体の画像データを記憶
し得る従来技術にかかる第2のトリミング方法の画像メ
モリ30(図21参照)に比べてメモり容量を低減でき
る。さらに、トリミング中に、その画像メモリ30の内
容を表示用メモリ25に展開する必要がないので、ドラ
ッグ処理等に要される処理時間を低減することができ
る。
【0112】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、トリミング時に、トリミングしようとする画像全体
の枠と、移動可能な状態にしたときのクリップ枠内の画
像のみを移動するように処理しているので、処理するデ
ータ容量が少なく、処理時間を短くできる。換言すれば
トリミング処理の高速化が図れる。しかも、画像全体の
枠を表示するようにしているので、トリミング中の画像
の欠けが発生する可能性を皆無にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された画像集版
装置の概略的構成を示す線図である。
【図2】図1例の装置中、ワークステーションの構成を
示すブロック図である。
【図3】この実施の形態にかかるトリミング方法の処理
を示すフローチャートである。
【図4】画像枠と画像が記憶されている状態の表示用メ
モリを示す模式図である。
【図5】画像枠と画像がクリアされている状態の表示用
メモリを示す模式図である。
【図6】マウスによる移動後において、画像枠と画像が
記憶されている状態の表示用メモリ等を示す模式図であ
る。
【図7】マウスによるドロップ時点において、画像ファ
イルから画像を切り出す様子を示す模式図である。
【図8】版下台紙を示す正面図である。
【図9】版下台紙画像を示す正面図である。
【図10】画面表示の説明に供される線図である。
【図11】トリミング処理開始時点における画面の表示
説明に供される線図である。
【図12】従来技術の説明に供されるフローチャートで
ある。
【図13】クリップメモリの説明に供される模式図であ
る。
【図14】画像メモリの生成の説明に供される模式図で
ある。
【図15】テンポラリ表示用メモリの生成の説明に供さ
れる模式図である。
【図16】表示用メモリの所定範囲をクリアする説明に
供される模式図である。
【図17】トリミング開始時点における表示用メモリの
構成の説明に供される模式図である。
【図18】マウスによるドラッグ開始後において、移動
前の位置で画像をクリアする説明に供される模式図であ
る。
【図19】マウスによるドラッグ開始後において、移動
後の位置で画像を表示する説明に供される模式図であ
る。
【図20】ドロップ位置での画像メモリの変更内容の説
明に供される模式図である。
【図21】マウスによるドロップ位置で画像を表示する
説明に供される模式図である。
【図22】他の従来技術の説明に供されるフローチャー
トである。
【図23】画像ファイルと同等のサイズの画像メモリの
生成の説明に供される模式図である。
【図24】大きなサイズの画像メモリを使用して表示用
メモリを生成する説明に供される模式図である。
【図25】大きなサイズの画像メモリを利用した例にお
いて、マウスによるドラッグ開始後に、移動後の位置で
画像を表示する説明に供される模式図である。
【図26】さらに他の従来技術の説明に供されるフロー
チャートである。
【図27】大きなサイズの画像メモリから表示用メモリ
を生成する説明に供される模式図である。
【図28】大きなサイズの画像メモリから生成した表示
用メモリにさらにクリップ枠を描画した表示用メモリを
生成する説明に供される模式図である。
【図29】大きなサイズの画像メモリを利用した例にお
いて、マウスによるドロップ位置で画像を表示する説明
に供される模式図である。
【符号の説明】
6…あたり罫 8…いき罫 10…ディスプレイ 12…表示領域 14…矩形領域 16…クリップ領域 18…画像領域 20…クリップメモ
リ 22…画像ファイル 24、30…画像メ
モリ 25…表示用メモリ 26…テンポラリ表
示用メモリ 111…電子集版装置 112…ワークステ
ーション 113…ゲラプリンタ 114…台紙入力機 115…カラースキャナ 116…フイルムプ
リンタ 121…CPU 160…画像枠 161、161A、162、163…画像

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスプレイ上でクリップ領域を固定し、
    画像領域が前記クリップ領域よりも大きい画像を指示デ
    バイスにより移動可能な状態にして移動し、移動可能な
    状態を解除したときに前記クリップ領域内に存在する部
    分を所望のトリミング画像とする画像トリミング方法に
    おいて、 前記画像を指示デバイスにより移動可能な状態にしたと
    き、前記画像領域の周囲を表す画像枠を一時的に表示し
    て移動可能な状態とし、前記画像枠と移動可能な状態に
    したときの前記クリップ領域内の画像とを一体的に移動
    し、 移動可能な状態を解除したときに、前記画像枠の表示を
    解消するとともに、前記クリップ領域内の全てに画像を
    表示することを特徴とする画像トリミング方法。
JP9065088A 1997-03-18 1997-03-18 画像トリミング方法 Pending JPH10261066A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038646A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Canon Inc 画像処理装置及び方法、並びにプログラム

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JP2009038646A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Canon Inc 画像処理装置及び方法、並びにプログラム

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