JPH10259726A - 油圧式ファン駆動システム - Google Patents

油圧式ファン駆動システム

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JPH10259726A
JPH10259726A JP6492997A JP6492997A JPH10259726A JP H10259726 A JPH10259726 A JP H10259726A JP 6492997 A JP6492997 A JP 6492997A JP 6492997 A JP6492997 A JP 6492997A JP H10259726 A JPH10259726 A JP H10259726A
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JP
Japan
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hydraulic
fan
drive system
radiator
switching
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JP6492997A
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English (en)
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Takaharu Ishii
隆治 石井
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P11/00Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
    • F01P11/12Filtering, cooling, or silencing cooling-air
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P11/00Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
    • F01P11/06Cleaning; Combating corrosion
    • F01P2011/061Cleaning or combating corrosion using filters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P5/00Pumping cooling-air or liquid coolants
    • F01P5/02Pumping cooling-air; Arrangements of cooling-air pumps, e.g. fans or blowers
    • F01P5/04Pump-driving arrangements
    • F01P5/043Pump reversing arrangements

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジエータ等の被冷却体の清掃を安全かつ容
易に行う。 【解決手段】 ラジエータ2に対面して配設されるファ
ン3と、ファン3の回転による送風方向を変化させるべ
く正・逆転方向に回転可能な油圧モータ4と、オイルタ
ンク1ら油圧モータ4に作動油を供給する油圧ポンプ5
と、油圧モータ4の回転方向を切り換えるべく油圧モー
タ4への作動油の供給方向を切り換える4ポート2位置
電磁切換弁6と、電磁切換弁6の切換制御を行うスイッ
チ12と、を含んで構成される油圧式ファン駆動システ
ムであって、スイッチ12の非作動時(OFF時)に
は、ファン3の回転による送風方向をラジエータ2から
ファン3の方向に切り換えて、ラジエータ2を冷却し、
スイッチ12の作動時(ON時)には、ファン3の回転
による送風方向をファン3からラジエータ2の方向に切
り換えて、ラジエータ2の前面に張り付いた虫等を吹き
飛ばすようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジエータ等の被
冷却体を冷却するファンを油圧によって駆動する油圧式
ファン駆動システムにおいて、特に、被冷却体の清掃を
容易にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックやバスのラジエータ(被冷却
体)は、エンジンレイアウト等との関係上、乗用車のよ
うに車体前方に取り付けることができず、走行風による
冷却効果を期待することはできない。このため、近年の
トラックやバスにおいては、ラジエータのレイアウトの
自由度が高く、かつ、大出力である油圧モータによって
ファンを駆動し、発生した風をラジエータに導くこと
で、ラジエータを強制的に冷却する強制冷却方式が採用
されている。
【0003】ところで、虫の多い地方を走行したり夜間
走行をすると、車両の前面に虫等が張り付くことは周知
の事項である。この場合には、車両前面だけではなく、
ラジエータの前面にも虫等が張り付くため、ラジエータ
を通過する風量が徐々に減少して冷却能力が低下し、最
悪の場合には、オーバーヒートを起こしてしまうおそれ
がある。
【0004】そこで、従来では、トラックやバスの車検
時等に、ラジエータに張り付いた虫等を取り除く清掃を
行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トラッ
クやバスのラジエータの清掃を行う場合には、ラジエー
タを車体から取り外す必要があり、この取り外し時に、
ラジエータのフィン等を破損するおそれがあった。ま
た、ラジエータの取り外しには、かなりの工数が必要で
あり、メンテナンス費用を増加する要因にもなってい
た。
【0006】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、ラジエータ等の被冷却体を車体等から取り外
さなくとも、ラジエータの清掃を安全かつ容易に行い得
る油圧式ファン駆動システムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、被冷却体に対面して配設されるファンと、該
ファンを駆動する油圧モータであって、ファンの回転に
よる送風方向を変化させるべく正・逆転方向に回転可能
な油圧モータと、オイルタンクから該油圧モータに作動
油を供給する油圧ポンプと、前記油圧モータの回転方向
を切り換えるべく該油圧モータへの作動油の供給方向を
切り換える切換手段と、該切換手段の切換制御を行う切
換制御手段と、を含んで構成される油圧式ファン駆動シ
ステムであって、前記切換制御手段の非作動時には、前
記ファンの回転による送風方向を前記被冷却体からファ
ンの方向に切り換えて前記被冷却体を冷却し、前記切換
制御手段の作動時には、前記ファンの回転による送風方
向を前記ファンから被冷却体の方向に切り換える構成と
した。
【0008】このようにすれば、切換制御手段の非作動
時には、ファンの回転による送風方向が被冷却体からフ
ァンの方向に切り換えられ、被冷却体が強制的に冷却さ
れる。一方、切換制御手段の作動時には、切換手段によ
って油圧モータへの作動油の供給経路が切り換えられ、
ファンの回転による送風方向がファンから被冷却体の方
向に切り換えられる。従って、例えば、被冷却体として
のラジエータの前面に虫等が張り付いてラジエータの冷
却能力が低下した場合には、切換制御手段を作動させる
ようにすれば、ラジエータの前面から虫等が吹き飛ばさ
れて、ラジエータの冷却能力が回復する。この場合、ラ
ジエータの清掃にあたり、従来のようにラジエータを車
体等から取り外す必要がないため、ラジエータに形成さ
れたフィン等の破損やメンテナンス費用の増加を伴わ
ず、ラジエータの清掃が安全かつ容易に行われる。
【0009】請求項2記載の発明は、前記切換手段を、
4ポート2位置切換弁とした。このようにすれば、安価
かつ信頼性が高い一般的な4ポート2位置切換弁によっ
て切換手段が実現されるので、切換手段を付加すること
によるコスト上昇及び信頼性の低下を極力抑制しつつ、
本発明に係る油圧式ファン駆動システムが構築される。
【0010】請求項3記載の発明は、前記切換弁を、ソ
レノイドへの通電によって弁体が駆動する電磁切換弁と
した。このようにすれば、電気的な制御によって切換弁
の駆動が行われるので、切換手段の遠隔制御が容易に行
われる。請求項4記載の発明は、前記切換制御手段を、
前記ソレノイドの電源回路に、該ソレノイドへの通電を
断続するスイッチを介装した構成とした。
【0011】このようにすれば、安価かつ信頼性が高い
一般的なスイッチによって切換制御手段が実現されるの
で、切換制御手段を付加することによるコスト上昇及び
信頼性の低下を極力抑制しつつ、本発明に係る油圧式フ
ァン駆動システムが構築される。請求項5記載の発明
は、前記被冷却体を通過する空気の圧力損失を検出する
圧力損失検出手段を備え、前記切換制御手段を、検出さ
れた圧力損失が所定値以上のときに、前記ソレノイドへ
通電する構成とした。
【0012】このようにすれば、圧力検出手段によって
検出された圧力損失が所定値以上になったときに、ソレ
ノイドに通電が行われ、切換手段が自動的に切り換えら
れる。従って、車両の日常点検時等に被冷却体の状態を
点検する必要がなく、点検の手間を低減することができ
る。請求項6記載の発明は、前記切換制御手段を、所定
時間毎に、前記ソレノイドへ通電する構成とした。
【0013】このようにすれば、所定時間毎にソレノイ
ドに通電が行われ、切換手段が自動的に切り換えられ
る。従って、車両の日常点検時等に被冷却体の状態を点
検する必要がなく、点検の手間を低減することができ
る。請求項7記載の発明は、前記切換弁を、手動によっ
て弁体が駆動する手動切換弁とした。
【0014】このようにすれば、手動によって切換弁の
駆動が行われるので、電気的な制御を追加する必要がな
く、従来の油圧式ファン駆動システムに対して、本発明
を適用することが容易になる。請求項8記載の発明は、
前記切換制御手段を、前記手動切換弁の弁体を直接駆動
する操作レバーとした。
【0015】このようにすれば、機械的な操作レバーに
よって切換制御手段が実現されるので、切換制御手段を
付加することによるコスト上昇及び信頼性の低下を極力
抑制しつつ、本発明に係る油圧式ファン駆動システムが
構築される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1は、本発明に係る油圧式ファン
駆動システムを、車両のラジエータ冷却システムに適用
した一実施例を示している。ラジエータ冷却システム
は、作動油としてのオイルを所定量貯溜するオイルタン
ク1と、被冷却体としてのラジエータ2に対面して配設
されるファン3と、ファン3を駆動する油圧モータであ
って、ファン3の回転による送風方向を変化させるべく
正・逆転方向に回転可能な油圧モータ4と、オイルタン
ク1に貯溜されているオイルを油圧モータ4に供給する
油圧ポンプ5と、油圧モータ4へのオイル供給方向を切
り換える切換手段としての4ポート2位置電磁切換弁
(以下「電磁切換弁」という)6と、油圧モータ4を作
動させたオイルを冷却するオイルクーラユニット7と、
油圧モータ4に供給されるオイルの圧力(以下「供給油
圧」という)を制御する圧力制御ユニット8と、圧力制
御ユニット8の作動内容を決定すべく冷却水温度に応じ
た圧力を出力する温度検出弁9と、を含んで構成され
る。さらに、運転席10には、バッテリ11から電磁切
換弁6のソレノイド6aへ電流を供給する電源回路に介
装され、ソレノイド6aへの通電を断続するスイッチ1
2が設けられる。
【0017】なお、以上説明しなかった符号13は、油
圧ポンプ5を駆動するためのエンジンである。オイルタ
ンク1内には、油圧モータ4から戻って来たオイルを濾
過するフィルタ1aと、油圧モータ4に供給されるオイ
ルを濾過するフィルタ1bと、が設けられている。
【0018】このようにすれば、フィルタ1a,1bに
よってオイル中の不純物が除去されるので、油圧ポンプ
5や油圧モータ4への不純物の導入が防止され、油圧ポ
ンプ5及び油圧モータ4の故障低減、寿命延長等を図る
ことができる。電磁切換弁6は、ソレノイド6aの非通
電時(以下「常時」という)には、ファン3の回転によ
る送風方向がラジエータ2からファン3の方向になるよ
うに油圧モータ4を回転させ、一方、運転席10に設け
られたスイッチ12(切換制御手段)の操作時(作動
時)には、ファン3の回転による送風方向がファン3か
らラジエータ2の方向になるように油圧モータ4を回転
させる。即ち、スイッチ12を操作することによって、
電磁切換弁6のソレノイド6aを作動させて弁体を駆動
し、油圧モータ4へのオイル供給方向を切り換え、ファ
ン3の回転による送風方向を逆転させる。
【0019】オイルクーラユニット7は、周囲の空気と
熱交換してオイルを冷却するオイルクーラ7aと、オイ
ルクーラ7aに供給される油圧が所定圧以上になったと
きに、オイルクーラ7aをバイパスするばね付きチェッ
ク弁7bと、を含んで構成される。なお、本実施例のよ
うにオイルクーラ7aとばね付きチェック弁7bとを一
体化してオイルクーラユニット7とせずに、ばね付きチ
ェック弁7bをオイルクーラ7aと別体に設ける構成と
してもよい。
【0020】このようにすれば、オイルクーラ7aに供
給される油圧が所定値以上になったときに、ばね付きチ
ェック弁7bが開弁してオイルがオイルクーラ7aをバ
イパスして流通するので、オイルクーラ7a内の油圧が
制限される。従って、オイルクーラユニット7としての
耐圧性を向上することができる。圧力制御ユニット8
は、油圧ポンプ5から吐出されるオイルの所定量を油圧
ポンプ5の入力側に戻す主圧力制御弁8aと、主圧力制
御弁8aのドレン側に供給されるオイルの流量を絞る絞
り弁8bと、油圧ポンプ5から吐出される油圧が所定圧
以上になったときに開弁するリリーフ弁8cと、リリー
フ弁8cに供給されるオイルの流量を絞る絞り弁8d
と、を含んで構成される。
【0021】油圧ポンプ5から吐出されるオイルの一部
は、絞り弁8bを通過して圧力制御ポート8eから吐出
される。圧力制御ポート8eからオイルが吐出される
と、絞り弁8bの前後に圧力差Δpが生じ、この圧力差
Δpが主圧力制御弁8aの入口側及びパイロット側に作
用する。すると、主圧力制御弁8aの弁体が圧力差Δp
に応じた開度で開弁し、油圧ポンプ5から吐出されるオ
イルは、油圧モータ4より通過抵抗の小さい主圧力制御
弁8aを通過して、油圧ポンプ5の入力側に戻される。
従って、油圧モータ4に供給されるオイルの流量が減少
し、供給油圧が低下する。一方、圧力制御ポート8eか
らオイルが吐出されないようにオイル通路を閉鎖する
と、絞り弁8bの前後には圧力差が生じないので、主圧
力制御弁8aの弁体は閉弁したままとなり、油圧ポンプ
5から吐出されるオイルの全量が油圧モータ4に供給さ
れ、供給油圧が最大となる。
【0022】要するに、圧力制御ポート8eから吐出さ
れるオイルの流量を制御することによって、油圧ポンプ
5が各種油圧機器に供給する油圧を間接的に制御できる
わけである。また、リリーフ弁8cは、油圧ポンプ5が
吐出する油圧が所定圧以上になったときに開弁し、オイ
ルが絞り弁8b及び8dを通過させることで、主圧力制
御弁8aを開弁させて油圧の過大な上昇を防止するもの
である。
【0023】温度検出弁9は、ベローズ式,ワックス
式,バイメタル式等の温度検出部9aが冷却水温度Tw
に応じて変形し、パイロット圧力制御弁9bの弁体の押
付力を変化させることで、パイロット圧力制御弁9bを
通過するオイルの圧力Pを変化させるものである。パイ
ロット圧力制御弁9bは、冷却水温度Tw が低いときに
は温度検出部9aによる押付力が最小となっているが、
冷却水温度Tw の上昇に伴いその押付力が徐々に増加
し、最終的には最大となる特性を有している。
【0024】即ち、パイロット圧力制御弁9bの圧力特
性は、図2(a) に示すように、冷却水温度Tw が所定値
1 未満では最小圧力P=Pmin であるが、冷却水温度
wが所定値T1 以上になると冷却水温度Tw の上昇に
伴って圧力Pが徐々に上昇し、所定値T2 以上で最大圧
力P=Pmax となる。ここで、冷却水温度Tw の上昇時
と下降時とで圧力特性が異なるのは、温度検出部9aを
機械式としたために、ヒステリシスが生じたためであ
る。
【0025】次に、かかるラジエータ冷却システムの作
用について、図2を参照しつつ説明する。冷却水温度T
w が所定値T1 未満のときには、温度検出弁9における
オイルの圧力Pは最小圧力Pmin となっているので、圧
力制御ユニット8の圧力制御ポート8eの圧力も最小に
なる。従って、油圧モータ4への供給油圧pは最小とな
るので、油圧モータ4の駆動トルクが最小となり、この
駆動トルクが油圧モータ4の内部抵抗より小さい場合に
は、油圧モータ4が作動せず、ラジエータの冷却能力が
最小となる。
【0026】そして、冷却水温度Tw が上昇して所定値
1 に達すると、冷却水温度Tw の上昇に伴って温度検
出弁9におけるオイルの圧力Pが徐々に増加する。する
と、圧力制御ユニット8の圧力制御ポート8eから吐出
されるオイルの圧力が、冷却水温度Tw の上昇に伴って
増加し、油圧モータ4への供給油圧pが徐々に上昇す
る。従って、油圧モータ4の駆動トルクが上昇し、徐々
にファン3の回転速度が上昇するので、ラジエータの冷
却能力が向上する。
【0027】さらに、冷却水温度Tw が上昇して所定値
2 に達すると、温度検出弁9におけるオイルの圧力が
P=Pmax となり、圧力制御ユニット8の圧力制御ポー
ト8eの圧力は最大となる。従って、油圧モータ4への
供給油圧pが最大となるので、油圧モータ4が最大能力
で作動し、ラジエータの冷却能力が最大となる。以上説
明した内容をまとめると、冷却水温度Tw に基づいて温
度検出弁9におけるオイルの圧力Pが変化し(図2(a)
参照)、この圧力Pに基づいて油圧モータ4への供給油
圧pが変化する(図2(b) 参照)。そして、油圧モータ
4は、供給油圧pに応じた回転速度Nでファン3を駆動
する。即ち、図2(c) に示すような冷却水温度Tw とフ
ァン回転速度Nとの特性でもって、ファン3の駆動制御
が行われる。
【0028】ところで、車両の日常点検等において、ラ
ジエータ2の前面に虫等が多く張り付いているのを発見
した場合には、運転席10に設けたスイッチ12を作動
(ON)させる。すると、電磁切換弁6のソレノイド6
aにバッテリ11から通電され、油圧モータ4へのオイ
ル供給経路が切り換わる。このため、油圧モータ4の回
転方向が逆転し、ファン3の回転による送風方向がファ
ン3からラジエータ2の方向になる。従って、ラジエー
タ2の前面に張り付いた虫等は、この送風によってラジ
エータ2から吹き飛ばされる。
【0029】このようにすれば、従来のように、車体か
らラジエータ2を取り外さなくともラジエータ2の清掃
が行えるので、ラジエータ2に形成されたフィンの破損
や、メンテナンス工数の増加を防止することができる。
なお、本実施例では、運転席10に設けられたスイッチ
12によって電磁切換弁6を遠隔作動させる構成とした
が、例えば、電磁切換弁6に代えて、切換制御手段とし
ての操作レバーを備えた手動切換弁(切換手段)を使用
し、手動により操作レバーを操作することで、油圧モー
タ4へのオイル供給経路を切り換えるようにしてもよ
い。
【0030】図3は、本発明に係る油圧式ファン駆動シ
ステムを、車両のラジエータ冷却システムに適用した他
の実施例を示している。本実施例は、電磁切換弁6の切
り換えを自動で行い得るようにしたものである。即ち、
ラジエータ2を通過する前の空気圧力p1 を検出する圧
力センサ21(圧力損失検出手段)、及び、ラジエータ
2を通過した後の空気圧力p2 を検出する圧力センサ2
2(圧力損失検出手段)を夫々配設する。そして、圧力
センサ21及び22の出力信号である空気圧力p1 及び
2 は、マイクロコンピュータを内蔵するコントロール
ユニット23に入力され、これらの空気圧力p1 及びp
2に基づいて電磁切換弁6の作動制御が行われる。な
お、コントロールユニット23が、切換制御手段として
の機能を有している。
【0031】図4は、かかる電磁切換弁6の作動制御の
詳細を示すフローチャートであり、所定時間毎に実行さ
れるサブルーチン形式をなしている。ステップ1(図で
は、S1と略記する。以下同様)では、圧力センサ21
及び22から空気圧力p1 及びp2 を読み込む。ステッ
プ2では、読み込んだ空気圧力p1 及びp2 の圧力差
(p1 −p2 )を算出する。
【0032】ステップ3では、算出した圧力差(p1
2 )が所定値以上か否かを判断し、所定値以上(Ye
s)であればステップ4へと進み、所定値未満(No)
であれば本ルーチンを終了する。ステップ4では、電磁
切換弁6のソレノイド6aに通電し、油圧モータ4の回
転方向を逆転させ、ラジエータ2の前面に張り付いた虫
等を吹き飛ばす。
【0033】ステップ5では、油圧モータ4の回転方向
を逆転させてから所定時間が経過したか否かを判断し、
所定時間が経過するまで待機する。ステップ6では、油
圧モータ4の回転方向を常時の方向に復帰すべく、電磁
切換弁6のソレノイド6aへの通電を停止し、その後、
本ルーチンを終了する。即ち、以上の処理では、ラジエ
ータ2の前面に虫等が張り付くと、ラジエータ2を通過
する空気の圧力損失が増大することに着目し、ラジエー
タ2の前後の圧力差が所定値以上になったときに、冷却
能力の低下が発生したと判断し、自動的にファン3の回
転方向を逆転させ、ラジエータ2の前面に張り付いた虫
等を吹き飛ばすようにしている。
【0034】このようにすれば、日常点検等において、
ラジエータ2の点検を行わなくとも、必要に応じて自動
的にラジエータ2の清掃が行われるので、点検工数の低
減を図ることができる。この他のラジエータ2の清掃の
自動化の手段としては、例えば、所定時間毎に電磁切換
弁6を切り換えるようにしても、同様な効果を得ること
ができる。
【0035】なお、本実施例では、被冷却体としてラジ
エータを対象としたが、例えば、自動変速機の作動油を
冷却するオイルクーラーの冷却ファン、或いは、キャビ
ンクーラーのコンデンサの冷却ファン等にも適用するこ
とが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ラジエータに形成されたフィン等の破損や
メンテナンス費用の増加を伴わず、ラジエータの清掃を
安全かつ容易に行うことができる。請求項2、4又は8
に記載の発明によれば、コスト上昇及び信頼性の低下を
極力抑制しつつ、本発明に係る油圧式ファン駆動システ
ムを構築することができる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、切換手段の
遠隔制御を、電気的な制御で容易に行うことができる。
請求項5又は6に記載の発明によれば、被冷却体の点検
の手間を低減することができる。請求項7記載の発明に
よれば、従来の油圧式ファン駆動システムに対して、本
発明の適用を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を車両のラジエータ冷却システムに適
用した一実施例を示すシステム構成図
【図2】 同上の作用を説明する図で、(a) は冷却水温
度とパイロット圧力制御弁の圧力との関係を示す線図、
(b) はパイロット圧力制御弁の圧力と供給油圧との関係
を示す線図、(c) は冷却水温度とファンの回転速度との
関係を示す線図
【図3】 本発明を車両のラジエータ冷却システムに適
用した他の実施例を示すシステム構成図
【図4】 同上の制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
1 オイルタンク 2 ラジエータ 3 ファン 4 油圧モータ 5 油圧ポンプ 6 電磁切換弁 6a ソレノイド 11 バッテリ 12 スイッチ 21,22 圧力センサ 23 コントロールユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被冷却体に対面して配設されるファンと、
    該ファンを駆動する油圧モータであって、ファンの回転
    による送風方向を変化させるべく正・逆転方向に回転可
    能な油圧モータと、オイルタンクから該油圧モータに作
    動油を供給する油圧ポンプと、前記油圧モータの回転方
    向を切り換えるべく該油圧モータへの作動油の供給方向
    を切り換える切換手段と、該切換手段の切換制御を行う
    切換制御手段と、を含んで構成される油圧式ファン駆動
    システムであって、 前記切換制御手段の非作動時には、前記ファンの回転に
    よる送風方向を前記被冷却体からファンの方向に切り換
    えて前記被冷却体を冷却し、前記切換制御手段の作動時
    には、前記ファンの回転による送風方向を前記ファンか
    ら被冷却体の方向に切り換える構成としたことを特徴と
    する油圧式ファン駆動システム。
  2. 【請求項2】前記切換手段は、4ポート2位置切換弁で
    ある請求項1記載の油圧式ファン駆動システム。
  3. 【請求項3】前記切換弁は、ソレノイドへの通電によっ
    て弁体が駆動する電磁切換弁である請求項2記載の油圧
    式ファン駆動システム。
  4. 【請求項4】前記切換制御手段は、前記ソレノイドの電
    源回路に、該ソレノイドへの通電を断続するスイッチを
    介装した構成である請求項3記載の油圧式ファン駆動シ
    ステム。
  5. 【請求項5】前記被冷却体を通過する空気の圧力損失を
    検出する圧力損失検出手段を備え、 前記切換制御手段は、検出された圧力損失が所定値以上
    のときに、前記ソレノイドへ通電する構成である請求項
    3記載の油圧式ファン駆動システム。
  6. 【請求項6】前記切換制御手段は、所定時間毎に、前記
    ソレノイドへ通電する構成である請求項3記載の油圧式
    ファン駆動システム。
  7. 【請求項7】前記切換弁は、手動によって弁体が駆動す
    る手動切換弁である請求項2記載の油圧式ファン駆動シ
    ステム。
  8. 【請求項8】前記切換制御手段は、前記手動切換弁の弁
    体を直接駆動する操作レバーである請求項7記載の油圧
    式ファン駆動システム。
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