JPH102575A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH102575A
JPH102575A JP8152278A JP15227896A JPH102575A JP H102575 A JPH102575 A JP H102575A JP 8152278 A JP8152278 A JP 8152278A JP 15227896 A JP15227896 A JP 15227896A JP H102575 A JPH102575 A JP H102575A
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JP
Japan
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heat exchanger
indoor heat
refrigerant
main
auxiliary
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JP8152278A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Arakawa
裕幸 荒川
Hiroyuki Tanaka
宏之 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 除湿性能を向上させながら、冷房及び暖房性
能を向上させた空気調和機を提供する。 【解決手段】 圧縮機13、室内熱交換器17、電子膨
脹弁19、室外熱交換器18を冷暖房及び除湿運転可能
に順次接続した冷凍サイクルで、室内熱交換器17を主
室内熱交換器部21と、主室内熱交換器部21の電子膨
脹弁側の冷媒流路に挿入した三方分流器23と補助室内
熱交換器部22とで構成すると共に、三方分流器23の
分流路25a,25b,25cを主室内熱交換器部21
の対応する接続口に接続するようにしたので、冷房時に
は冷媒が主室内熱交換器部21を流通する際の圧力損失
が小さくなり冷房能力が向上し、除湿時には補助室内熱
交換器部22をより低温にでき潜熱が増して除湿効率が
増し、暖房時には補助室内熱交換器部22で過冷却を増
加させられ暖房性能が向上したものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房運転及び除
湿運転が可能な空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、従来の空気調和機において
は図5に示す冷凍サイクル図のように、その冷凍サイク
ル1は圧縮機2に四方弁3を介して室内熱交換器4と室
外熱交換器5とを接続し、さらに室内熱交換器4と室外
熱交換器5との間に減圧機構のキャピラリチューブ6を
接続して構成されている。そして四方弁3を切り換える
ことによって冷媒の流通方向を変え、これによって冷・
暖房運転を可能にしている。冷媒の流通方向を図5中に
実線矢印で示す方向とすることで冷房運転が行われ、点
線方向とすることで暖房運転が行われる。また冷房運転
と同一の方向に冷媒を流通させて除湿運転を行うように
している。なお、室内熱交換器4は図示しない室内ユニ
ットのケース本体内に収納されて空調室内に据え付けら
れる。
【0003】しかしながら、このような構成のものでは
性能向上、例えば暖房性能を向上させようとした場合
に、自ずと室内熱交換器4と共にこれを収納する図示し
ない室内ユニットの形状が大きくなものとなってしま
う。また、除湿運転を行う際には室内熱交換器4の全体
で熱交換することとなるため、除湿運転時の室温低下を
少なくするよう圧縮機2を低回転させなければならず、
十分な除湿性能が得られないという状況にあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑
みて本発明はなされたもので、略同一寸法の室内ユニッ
トを用いながら冷房及び暖房運転時の性能を向上させ、
除湿運転性能を向上させるようにした空気調和機を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和機は、
圧縮機に室内熱交換器、減圧機構、室外熱交換器を冷凍
サイクルが形成されるよう冷媒の流通方向に順次接続
し、冷暖房運転及び除湿運転が可能となるよう構成して
なる空気調和機において、室内熱交換器を主室内熱交換
器部と補助室内熱交換器部とで構成すると共に、補助室
内熱交換器部を主室内熱交換器部と減圧機構との間の冷
媒流路中に設け、かつ主室内熱交換器部と室内補助熱交
換器部の間の冷媒流路に三方分流器を挿入したことを特
徴とするものであり、また、圧縮機に室内熱交換器、減
圧機構、室外熱交換器を冷凍サイクルが形成されるよう
冷媒の流通方向に順次接続し、冷暖房運転及び除湿運転
が可能となるよう構成してなる空気調和機において、室
内熱交換器を主室内熱交換器部と補助室内熱交換器部と
で構成すると共に、補助室内熱交換器部を主室内熱交換
器部と減圧機構との間の冷媒流路中に設け、かつ補助室
内熱交換器部と減圧機構との間の冷媒流路に三方分流器
を挿入したことを特徴とするものであり、さらに、三方
分流器の3つの分流路のうちの1つの分流路が補助室内
熱交換器部に接続され、残り2つの分流路が主室内熱交
換器部に接続されていることを特徴とするものであり、
さらに、三方分流器の3つの分流路のうちの2つの分流
路が補助室内熱交換器部に接続され、残り1つの分流路
が主室内熱交換器部に接続されていることを特徴とする
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0007】先ず、第1の実施の形態を図1及び図2に
より説明する。図1は冷凍サイクル図であり、図2は室
内ユニットの要部の側面図である。
【0008】図1及び図2において、空気調和機は空調
室内に据え付けられる室内ユニット11と屋外に設置さ
れる図示しない室外ユニットによって構成され、冷凍サ
イクル12は、圧縮機13の吐出口14及び吸入口15
に四方弁16を介し、室内ユニット11に設けられた室
内熱交換器17と室外ユニットに設けられた室外熱交換
器18の夫々の片側接続口が、片側接続流路17a,1
8aを介し連通するように接続されており、室内熱交換
器17と室外熱交換器18の夫々の他側接続口の間に
は、他側接続流路17b,18bを介し減圧機構の電子
膨脹弁19が接続されている。
【0009】室内熱交換器17は、室内ユニット11の
ケース本体20内に収納されていて、四方弁16側に設
けられた内部に3つの流通路を有する主室内熱交換器部
21と、電子膨脹弁19側に設けられた補助室内熱交換
器部22とを備えて構成されており、主室内熱交換器部
21と補助室内熱交換器部22との間には三方分流器2
3が、その主流路24を補助室内熱交換器部22の接続
口に接続し、また主流路24から分岐された3つの分流
路25a,25b,25cを、主室内熱交換器部21の
電子膨脹弁19側の対応する接続口にそれぞれ接続する
ようにして挿入されている。なお、室内熱交換器17の
片側接続流路17aと主室内熱交換器部21の四方弁1
6側の対応する接続口とが、3つの接続流路26a,2
6b,26cを介し連通するように接続されている。
【0010】さらに、室内ユニット11を構成するケー
ス本体20内に収納された主室内熱交換器部21は、ケ
ース本体20の前面に設けられた吸込口27に対向する
よう収納された円弧状の前側熱交換部28と、背面側上
部に収納された平板状の後側熱交換部29とを冷媒の流
れ方向に直列接続するように設けて構成されている。そ
して補助室内熱交換器部22は、室内ユニット11のケ
ース本体20に主室内熱交換器部21の後側熱交換部2
9の上に配置されるようにして収納されている。
【0011】なお、主室内熱交換器部21と補助室内熱
交換器部22とは、多数枚の放熱フィン30a,30
b,30cが所定間隔をおいて装着された蛇行する熱交
換パイプ31a,31b,31c,31dを備えて構成
されており、熱交換パイプ31a,31b,31cは主
室内熱交換器部21の内部の3つの流通路を構成してい
る。また、32はケース本体20の室内熱交換器17の
後側に配置された室内ファンであり、これによって空調
室内の空気が吸込口27からケース本体20内に取り込
まれ、フィルタ33を通過し室内熱交換器17で熱交換
され空気調和された後、ケース本体20下部の吹出口3
4から空調室内に吹き出される。さらに、Tcは図2に
示す位置に取り付けられて、主室内熱交換器部21を流
通する冷媒温度を検知する第1の温度センサであり、T
cjは室内熱交換器17と電子膨脹弁19とを接続する
他側接続流路17bが接続された補助室内熱交換器部2
2の接続口部分に取り付けられ、この部分を流通する冷
媒温度を検知する第2の温度センサである。そして第1
の温度センサTcの検出値と第2の温度センサTcjの
検出値の差に応じて電子膨脹弁19の弁開度が調節制御
される。
【0012】このように構成されたものでは四方弁16
を切り換えることによって冷媒の流通方向を変え、この
方向の切り換えにより冷房運転と暖房運転の切り換え運
転が可能になる。すなわち、冷媒の流通方向を図1中に
実線矢印で示す方向とすることで冷房運転が行われ、点
線方向とすることで暖房運転が行われる。また除湿運転
を行う場合には冷媒を冷房運転と同一の方向に流通させ
ることによって行われる。
【0013】そして、冷房運転を行う時には冷媒を実線
矢印で示す方向に流通させるようにして運転が行われ
る。運転が開始されると、圧縮機13の吐出口14から
吐出された冷媒は四方弁16を通過して室外ユニットの
室外熱交換器18を流れる。室外熱交換器18を流れる
間に高温・高圧ガスとなっていた冷媒は、凝縮されて気
液混合状態を経て液状化される。そして室外熱交換器1
8を出た過冷却状態の冷媒は、所定の弁開度に調節制御
された電子膨脹弁19を通過する間に圧力が下げられ液
化される。
【0014】その後、冷媒は室内熱交換器17の補助室
内熱交換器部22に流入し、周囲から熱を奪って一部蒸
発しながら三方分流器23で主流路24から3つの分流
路25a,25b,25cに分流される。分流された冷
媒は、主室内熱交換器部21の前側熱交換部28と後側
熱交換部29の対応する接続口から各熱交換パイプ31
a,31b,31c内を並行して流れ、さらに周囲から
熱を奪って蒸発する。この室内熱交換器17で蒸発する
際に、室内ファン32によって吸込口27から取り込ま
れた空調室内の空気が熱を奪われ、冷やされた空気が再
び吹出口34から空調室内に吹き出される。そして蒸発
した冷媒は、各接続流路26a,26b,26cから片
側接続流路17aに集められ、四方弁16を通って圧縮
機13の吸入口15に還流する。
【0015】このように室内熱交換器17で冷媒は、補
助室内熱交換器部22を流通した後に3つに分流して主
室内熱交換器部21を流通するため、圧力損失が小さく
なり、主室内熱交換器部21の全体で冷媒が蒸発し、冷
房能力が向上すると共に、冷媒の流通音等も低減したも
のとなる。
【0016】また、主室内熱交換器部21の全体で冷媒
が蒸発するので、冷房時の主室内熱交換器部21におけ
る乾いた部分が無くなり、生空気の流入もなくなるの
で、送風路中での露付きも防止できる。
【0017】一方、除湿運転時には冷房運転と同様に実
線矢印で示す方向に冷媒を流通させて運転が行われ、補
助室内熱交換器部22で冷媒の蒸発がほぼ完了するよう
に、第1の温度センサTcの検出値と第2の温度センサ
Tcjの検出値の差をスーパヒート量とし、この値が所
定の値となるよう電子膨脹弁19の弁開度を調節制御す
る。これにより補助室内熱交換器部22の温度をより低
温にすることができ、潜熱が増加して効率の良い除湿量
の大きい除湿を行うことができる。また補助室内熱交換
器部22で冷媒の蒸発がほぼ完了し、スーパヒート状態
となっている主室内熱交換器部21では周囲から熱を奪
うことがなく、ここでの温度低下はほとんどない。
【0018】このため、補助室内熱交換器部22で熱を
奪われた空気は、ほとんど温度低下していない下流側の
主室内熱交換器部21を通過する間に、室温に近い値と
なって吹出口34から空調室内に吹き出され、除湿運転
時の室温低下を抑えたものとすることができる。さら
に、主室内熱交換器部21での各分流路25a,25
b,25cの長さが短いため、電子膨脹弁19の弁開度
調整による冷媒の状態を容易に制御することができ、ま
た室内熱交換器17での露付き特性を向上させることが
できる。
【0019】また、暖房運転を行う時には冷媒を点線矢
印で示す方向に流通させて運転が行われる。運転が開始
されると、圧縮機13の吐出口14から吐出された冷媒
は四方弁16を通過して室内ユニット11の室内熱交換
器17を流れる。そして高温・高圧ガスとなっていた冷
媒は、室内熱交換器17の主室内熱交換器部21の前側
熱交換部28と後側熱交換部29の各熱交換パイプ31
a,31b,31c内を並行して流れ、さらに三方分流
器23の3つの分流路25a,25b,25cを通って
主流路24に集められ、主流路24から補助室内熱交換
器部22に流入し流れ、その間に凝縮され気液混合状態
を経て液状化される。この補助室内熱交換器部22を冷
媒が流れる時に、補助室内熱交換器部22を過冷却熱交
換器として機能させ冷凍サイクル12の過冷却を増加さ
せる。
【0020】こうして室内熱交換器17で冷媒が周囲に
熱を放散して凝縮する際に、室内ファン32によって吸
込口27から取り込まれた空調室内の空気が加熱され、
暖められた空気が再び吹出口34から空調室内に吹き出
され、空調室を暖房する。
【0021】また、室内熱交換器17を出た過冷却状態
の冷媒は、所定の弁開度に調節制御された電子膨脹弁1
9を通過する間に圧力が下げられ液化される。その後、
冷媒は室外熱交換器18に流入し、周囲から熱を奪って
蒸発する。蒸発した冷媒は、片側接続流路18aから四
方弁16を通って圧縮機13の吸入口15に還流する。
【0022】このように暖房運転時に補助室内熱交換器
部22を過冷却熱交換器として機能させて運転するため
に、冷凍サイクル12の過冷却が増加して暖房性能が向
上したものとなる。
【0023】次に、第2の実施の形態を図3により説明
する。図3は冷凍サイクル図である。
【0024】図3において、冷凍サイクル41は、圧縮
機13の吐出口14及び吸入口15に四方弁16を介
し、図示しない室内ユニット内に設けられた室内熱交換
器42と同じく図示しない室外ユニットに設けられた室
外熱交換器18の夫々の片側接続口が、片側接続流路1
7a,18aを介し連通するように接続されており、室
内熱交換器42と室外熱交換器18の夫々の他側接続口
の間には、他側接続流路17b,18bを介し電子膨脹
弁19が接続されている。
【0025】室内熱交換器42は、室内ユニットの図示
しないケース本体内に、例えば第1の実施形態における
ものと同様に収納されていて、四方弁16側に主室内熱
交換器部21を設け、電子膨脹弁19側に内部に1つの
流通路を有する補助室内熱交換器部43を設け、さらに
補助室内熱交換器部43の電子膨脹弁19側に三方分流
器23を設けて構成されている。そして三方分流器23
は主流路24端が室内熱交換器42の他側接続口として
他側接続流路17bに接続されている。
【0026】また、補助室内熱交換器部43は、室内熱
交換器部21の電子膨脹弁19側の3つの接続口の1つ
の口と三方分流器23の分流路25aとの間に挿入され
ている。そして三方分流器23の残りの分流路25b,
25cは、直接室内熱交換器部21の電子膨脹弁19側
の残りの接続口にそれぞれ対応して接続されている。な
お、第2の温度センサTcjは三方分流器23の分流路
25aが接続された補助室内熱交換器部43の接続口部
分に、この部分を流通する冷媒温度を検知するよう取り
付けられている。
【0027】さらに、本実施形態においても室内ユニッ
トのケース本体内に収納された主室内熱交換器部21
は、図示しないが例えば第1の実施形態と同様にケース
本体の前面側に吸込口に対向するよう収納された円弧状
の前側熱交換部と、背面側上部に収納された平板状の後
側熱交換部とを冷媒の流れ方向に直列接続するように設
けて構成されている。また補助室内熱交換器部43は、
図示しない多数枚の放熱フィンが所定間隔をおいて装着
された1本の蛇行する熱交換パイプにより構成されると
共に、ケース本体内に主室内熱交換器部21の後側熱交
換部の上に配置されるようにして収納されている。
【0028】このように構成されたものでは四方弁16
を切り換えることによって冷媒の流通方向を変え、この
方向の切り換えにより冷房運転と暖房運転の切り換え運
転が可能になる。すなわち、冷媒の流通方向を図3中に
実線矢印で示す方向とすることで冷房運転が行われ、点
線方向とすることで暖房運転が行われる。また除湿運転
を行う場合には冷媒を冷房運転と同一の方向に流通させ
ることによって行われる。
【0029】そして、第1の実施形態と電子膨脹弁19
と室内熱交換器42の主室内熱交換器部21との間の構
成が異なるため、冷房運転時と除湿運転時には冷媒は、
電子膨脹弁19で圧力が下げられ液化された後、三方分
流器23で3つの分流路25a,25b,25cに分流
され、分流路25aから補助室内熱交換器部43に流入
し、周囲から熱を奪って蒸発して主室内熱交換器部21
の1つの流通路内を流れる。一方、分流路25b,25
cに分流された冷媒は、液化された状態のまま直接主室
内熱交換器部21の残りの流通路に流入し流れる。主室
内熱交換器部21の3つの流通路を流れる間に冷媒は蒸
発し、周囲から熱を奪って空調室内の冷房あるいは除湿
を行う。
【0030】このように室内熱交換器42で冷媒は、3
つに分流して主室内熱交換器部21を流通するため、第
1の実施形態と同様に圧力損失が小さくなり冷房能力が
向上したものとなり、送風路内での露付きや冷媒の流通
音等も低減したものとなる。
【0031】また、除湿運転時には分流路25aに分流
された冷媒の蒸発が補助室内熱交換器部43でほぼ完了
するように、第1の温度センサTcの検出値と第2の温
度センサTcjの検出値の差をスーパヒート量とし、こ
の値が所定の値となるよう電子膨脹弁19の弁開度を調
節制御する。これにより補助室内熱交換器部43の温度
をより低温にすることができ、潜熱が増加し効率の良い
除湿を行うことができる。さらに、主室内熱交換器部2
1での各分流路25a,25b,25cの長さが短いた
め、電子膨脹弁19の弁開度調整による冷媒の状態を容
易に制御することができ、また室内熱交換器42での露
付き特性を向上させることができる。
【0032】また、暖房運転時には冷媒は、第1の実施
形態と構成が異なる室内熱交換器42の主室内熱交換器
部21と電子膨脹弁19との間を次のように流通する。
先ず、高温・高圧ガスの状態の冷媒は、室内熱交換器4
2の主室内熱交換器部21内の3つの流通路を並行して
流れ、その間に周囲に熱を放散しながら凝縮され気液混
合状態を経て液状化される。その後、液状化された冷媒
は、三方分流器23の1つの分流路25aを流通したも
のは補助室内熱交換器部43を流通して主流路24に、
また分流路25b,25cに分流したものはそのまま主
流路24に流れて電子膨脹弁19に流入する。そして補
助室内熱交換器部43を冷媒が流れる時に、補助室内熱
交換器部43を過冷却熱交換器として機能させ冷凍サイ
クル41の過冷却を増加させる。
【0033】こうして室内熱交換器42で冷媒が凝縮す
る際に周囲に熱を放散して空調室内の暖房が行われる。
またこの間に補助室内熱交換器部43を過冷却熱交換器
として機能させて運転するために、冷凍サイクル41の
過冷却が増加して暖房性能が向上したものとなる。
【0034】加えて、三方流器23を第1の実施形態と
異なる位置、すなわち、補助室内熱交換器部43の手前
に介設したことによって、室内ユニットのケース本体内
での、三方流器23の配置に自由度が得られ、第1の実
施形態に比べスペースの確保が容易となる。
【0035】次に、第3の実施の形態を図4により説明
する。図4は冷凍サイクル図である。
【0036】図4において、冷凍サイクル51は、圧縮
機13の吐出口14及び吸入口15に四方弁16を介
し、図示しない室内ユニット内に設けられた室内熱交換
器52と同じく図示しない室外ユニットに設けられた室
外熱交換器18の夫々の片側接続口が、片側接続流路1
7a,18aを介し連通するように接続されており、室
内熱交換器52と室外熱交換器18の夫々の他側接続口
の間には、他側接続流路17b,18bを介し電子膨脹
弁19が接続されている。
【0037】室内熱交換器52は、室内ユニットの図示
しないケース本体内に、例えば第1の実施形態における
ものと同様に収納されていて、四方弁16側に主室内熱
交換器部21を設け、電子膨脹弁19側に内部に2つの
並行な流通路を有する補助室内熱交換器部53を設け、
さらに補助室内熱交換器部53の電子膨脹弁19側に三
方分流器23を設けて構成されている。そして三方分流
器23は主流路24端が室内熱交換器52の他側接続口
として他側接続流路17bに接続されている。
【0038】また、補助室内熱交換器部53は、室内熱
交換器部21の電子膨脹弁19側の3つの接続口の2つ
の口と三方分流器23の分流路25a,25bとの間に
挿入されている。そして三方分流器23の残りの分流路
25cは、直接室内熱交換器部21の電子膨脹弁19側
の残りの接続口に接続されている。なお、第2の温度セ
ンサTcjは三方分流器23の分流路25aが接続され
た補助室内熱交換器部53の接続口部分に、この部分を
流通する冷媒温度を検知するよう取り付けられている。
【0039】さらに、本実施形態においても室内ユニッ
トのケース本体内に収納された主室内熱交換器部21
は、図示しないが例えば第1の実施形態と同様にケース
本体の前面側に吸込口に対向するよう収納された円弧状
の前側熱交換部と、背面側上部に収納された平板状の後
側熱交換部とを冷媒の流れ方向に直列接続するように設
けて構成されている。また補助室内熱交換器部53は、
図示しない多数枚の放熱フィンが所定間隔をおいて装着
された1本の蛇行する熱交換パイプにより構成されると
共に、ケース本体内に主室内熱交換器部21の後側熱交
換部の上に配置されるようにして収納されている。
【0040】このように構成されたものでは四方弁16
を切り換えることによって冷媒の流通方向を変え、この
方向の切り換えにより冷房運転と暖房運転の切り換え運
転が可能になる。すなわち、冷媒の流通方向を図4中に
実線矢印で示す方向とすることで冷房運転が行われ、点
線方向とすることで暖房運転が行われる。また除湿運転
を行う場合には冷媒を冷房運転と同一の方向に流通させ
ることによって行われる。
【0041】そして、第1の実施形態と電子膨脹弁19
と室内熱交換器52の主室内熱交換器部21との間の構
成が異なるため、冷房運転時と除湿運転時には冷媒は、
電子膨脹弁19で圧力が下げられ液化された後、三方分
流器23で3つの分流路25a,25b,25cに分流
され、分流路25a,25bから補助室内熱交換器部5
3に流入し、周囲から熱を奪って蒸発して主室内熱交換
器部21の対応する2つの流通路内を並行して流れる。
一方、分流路25cに分流された冷媒は、液化された状
態のまま直接主室内熱交換器部21の残りの流通路に流
入し流れる。主室内熱交換器部21の3つの流通路を流
れる間に冷媒は蒸発し、周囲から熱を奪って空調室内の
冷房あるいは除湿を行う。
【0042】このように室内熱交換器52で冷媒は、3
つに分流して主室内熱交換器部21を流通するため、第
1の実施形態と同様に圧力損失が小さくなり冷房能力が
向上したものとなり、送風路内での露付や冷媒の流通音
等も低減したものとなる。
【0043】また、除湿運転時には分流路25a,25
bに分流された冷媒の蒸発が補助室内熱交換器部53で
ほぼ完了するように、第1の温度センサTcの検出値と
第2の温度センサTcjの検出値の差をスーパヒート量
とし、この値が所定の値となるよう電子膨脹弁19の弁
開度を調節制御する。これにより補助室内熱交換器部5
3の温度をより低温にすることができ、潜熱が増加し効
率の良い除湿を行うことができると共に、補助室内熱交
換器部53でほとんどの冷媒が蒸発するため、主室内熱
交換器部21への液冷媒の流入は分流路25aによる流
入だけとなり、主室内熱交換器部21での冷媒の蒸発を
極力防止することができる。さらに、主室内熱交換器部
21での各分流路25a,25b,25cの長さが短い
ため、電子膨脹弁19の弁開度調整による冷媒の状態を
容易に制御することができ、また室内熱交換器52での
露付き特性を向上させることができる。
【0044】また、暖房運転時には冷媒は、第1の実施
形態と構成が異なる室内熱交換器52の主室内熱交換器
部21と電子膨脹弁19との間を次のように流通する。
先ず、高温・高圧ガスの状態の冷媒は、室内熱交換器5
2の主室内熱交換器部21内の3つの流通路を並行して
流れ、その間に周囲に熱を放散しながら凝縮され気液混
合状態を経て液状化される。その後、液状化された冷媒
は、三方分流器23の分流路25a,25bを流通した
ものは補助室内熱交換器部53を流通して主流路24
に、また分流路25cに分流したものはそのまま主流路
24に流れて電子膨脹弁19に流入する。そして補助室
内熱交換器部53を冷媒が流れる時に、補助室内熱交換
器部53を過冷却熱交換器として機能させ冷凍サイクル
51の過冷却を増加させる。
【0045】こうして室内熱交換器52で冷媒が凝縮す
る際に周囲に熱を放散して空調室内の暖房が行われる。
またこの間に補助室内熱交換器部53を過冷却熱交換器
として機能させて運転するために、冷凍サイクル51の
過冷却が増加して暖房性能が向上したものとなる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、室内熱交換器を主室内熱交換器部と、主室内熱交換
器部の減圧機構側に補助室内熱交換器部と三方分流器を
設けて構成することにより、除湿運転性能を向上させな
がら室内側を略同一寸法のままにして冷房及び暖房運転
時の性能を向上させられる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す冷凍サイクル図
である。
【図2】本発明の第1の実施形態における室内ユニット
の要部の側面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の冷凍サイクル図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施形態の冷凍サイクル図であ
る。
【図5】従来例の冷凍サイクル図である。
【符号の説明】
12,41,51…冷凍サイクル 13…圧縮機 16…四方弁 17,42,52…室内熱交換器 18…室外熱交換器 19…電子膨脹弁 21…主室内熱交換器部 22,43,53…補助室内熱交換器部 23…三方分流器 24…主流路24 25a,25b,25c…分流路 26a,26b,26c…接続流路 Tc…第1の温度センサ Tcj…第2の温度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機に室内熱交換器、減圧機構、室外
    熱交換器を冷凍サイクルが形成されるよう冷媒の流通方
    向に順次接続し、冷暖房運転及び除湿運転が可能となる
    よう構成してなる空気調和機において、前記室内熱交換
    器を主室内熱交換器部と補助室内熱交換器部とで構成す
    ると共に、前記補助室内熱交換器部を前記主室内熱交換
    器部と前記減圧機構との間の冷媒流路中に設け、かつ前
    記主室内熱交換器部と前記室内補助熱交換器部の間の冷
    媒流路に三方分流器を挿入したことを特徴とする空気調
    和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機に室内熱交換器、減圧機構、室外
    熱交換器を冷凍サイクルが形成されるよう冷媒の流通方
    向に順次接続し、冷暖房運転及び除湿運転が可能となる
    よう構成してなる空気調和機において、前記室内熱交換
    器を主室内熱交換器部と補助室内熱交換器部とで構成す
    ると共に、前記補助室内熱交換器部を前記主室内熱交換
    器部と前記減圧機構との間の冷媒流路中に設け、かつ前
    記補助室内熱交換器部と前記減圧機構との間の冷媒流路
    に三方分流器を挿入したことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 三方分流器の3つの分流路のうちの1つ
    の分流路が補助室内熱交換器部に接続され、残り2つの
    分流路が主室内熱交換器部に接続されていることを特徴
    とする請求項2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 三方分流器の3つの分流路のうちの2つ
    の分流路が補助室内熱交換器部に接続され、残り1つの
    分流路が主室内熱交換器部に接続されていることを特徴
    とする請求項2記載の空気調和機。
JP8152278A 1996-06-13 1996-06-13 空気調和機 Pending JPH102575A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160050298A (ko) * 2014-10-29 2016-05-11 엘지전자 주식회사 공기조화기 및 그의 제어방법
WO2017068725A1 (ja) * 2015-10-23 2017-04-27 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機
CN112984632A (zh) * 2021-03-04 2021-06-18 上海交通大学 一种提升除湿换热器性能的减小过程热容装置

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