JPH10256402A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH10256402A
JPH10256402A JP9057664A JP5766497A JPH10256402A JP H10256402 A JPH10256402 A JP H10256402A JP 9057664 A JP9057664 A JP 9057664A JP 5766497 A JP5766497 A JP 5766497A JP H10256402 A JPH10256402 A JP H10256402A
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JP
Japan
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insulating film
gate electrode
floating gate
film
semiconductor memory
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Application number
JP9057664A
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English (en)
Inventor
Toshitaka Meguro
寿孝 目黒
Naoki Kai
直樹 甲斐
Hiroaki Tsunoda
弘昭 角田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH10256402A publication Critical patent/JPH10256402A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

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Abstract

(57)【要約】 【課題】不揮発性メモリの素子分離にSTI技術を適用
する場合に、素子間耐圧の低下を防止し、素子の微細化
にも容易に対応し、デバイス特性の安定化を図る。 【解決手段】半導体基板300上に形成された第1のゲ
ート絶縁膜301上に複数配列されて形成された浮遊ゲ
ート電極部材302と、浮遊ゲート電極部材相互間の基
板内に形成された溝300aおよびその上部に自己整合
的に埋め込まれた素子分離領域用の第1の絶縁膜306
と、浮遊ゲート電極部材の上面、側面の一部および第1
の絶縁膜を覆うように形成された第2のゲート絶縁膜3
07と、第2のゲート絶縁膜上で溝に直交する方向に複
数配列されて形成された制御ゲート電極部材308と、
浮遊ゲート電極部材の溝に面する側面の下方部で第1の
絶縁膜との間に形成された耐酸化性を有する第2の絶縁
膜304とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置お
よびその製造方法に係り、特に二層スタック構造のゲー
ト電極を有するメモリセルトランジスタおよび溝構造の
素子分離領域を有する不揮発性半導体メモリにおけるメ
モリセルアレイおよびその形成方法に関するもので、例
えばNANDセル型EEPROM(電気的消去・再書込
み可能な半導体メモリ)に適用される。
【0002】
【従来の技術】EEPROMは、電源を切っても不揮発
性セルのデータが消えない等の利点があり、近年大幅に
需要が増大している。特に、二層スタック構造のゲート
電極を持つ1個のトランジスタでメモリセルが構成され
た一括消去可能なフラッシュメモリの中でも、複数個の
セルトランジスタがカスケード接続されたNANDセル
のアレイを用いたNANDセル型フラッシュメモリは高
集積化が可能である。
【0003】一方、メモリセルの高密度化を実現するた
めに、素子分離の形成方法がLOCOS法(選択酸化
法)からSTI(Shallow Trench Isolation)技術を用
いた方法に移行しつつある。STI技術は、半導体基板
に溝(トレンチ)を形成した後、溝に絶縁膜を埋め込む
ことによって、バーズビークを発生しない微細な素子分
離を可能とするものである。
【0004】図6(a)、(b)は、前記NANDセル
型フラッシュメモリにSTI技術を用いた素子分離を適
用した従来例について、メモリセルアレイにおいてマト
リクス状に配設されたNAND型メモリセルの一例につ
いて代表的に2個分を取り出して示す等価回路図および
平面パターン図である。
【0005】即ち、浮遊ゲートと制御ゲートを有するN
チャネルのMOSFETからなる複数個のセルトランジ
スタM1 〜M8 が直列に接続され、一端側のドレインが
選択ゲート用のNMOSトランジスタQ1 を介してビッ
ト線BLi(i=1、2、…)に、多端側のソースが選
択ゲート用のNMOSトランジスタQ2 を介してソース
線に接続されている。
【0006】上記各トランジスタは同一のウェル基板上
に形成されており、セルトランジスタM1 〜M8 の制御
電極は行方向に連続的に配設されたワード線WL1 〜W
L8に接続されており、選択トランジスタQ1 の制御電
極は選択線SG1 に、選択トランジスタQ2 の制御電極
は選択線SG2 に接続されている。
【0007】次に、図6(a)、(b)に示したNAN
Dセル型フラッシュメモリのメモリセルアレイの製造工
程の従来例について、図6(b)中のA−A線に沿う断
面を示す図7(a)乃至(d)、図8(a)乃至(d)
および図6(b)中のB−B線に沿う断面を示す図9を
参照しながら説明する。
【0008】まず、図7(a)に示すように、シリコン
基板100の平坦に仕上げられた表面に、熱酸化法によ
りシリコン酸化膜101を10nmの厚さに形成する。
次に、図7(b)に示すように、LPCVD法(減圧気
相成長法)により多結晶シリコン膜を600nmの厚さ
に堆積した後、不純物としてリン(P)を熱拡散させて
第1の導電性多結晶シリコン膜102を形成し、続い
て、LPCVD法によりシリコン酸化膜103を100
nmの厚さに堆積する。
【0009】次に、全面にフォトレジスト(図示せず)
を塗布し、PEP法(写真蝕刻法)によりレジストパタ
ーンを形成し、図7(c)に示すように、前記シリコン
酸化膜103を異方性エッチングによりパターニング
し、レジストパターンを除去した後、前記パターニング
したシリコン酸化膜103をマスクとし、異方性エッチ
ングにより前記第1の導電性多結晶シリコン膜102を
選択的に除去する。
【0010】次に、図7(d)に示すように、前記シリ
コン酸化膜103に比べて十分に薄い前記基板表面のシ
リコン酸化膜101をエッチングした後、前記シリコン
基板100を1μm程度エッチングして素子分離領域用
の溝100aを形成する。
【0011】次に、図8(a)に示すように、熱酸化法
により溝100aの表面にシリコン酸化膜104を形成
する。次に、図8(b)に示すように、LPCVD法に
より前記溝100aを埋めるようにシリコン酸化膜10
5を500nmの厚さに堆積する。
【0012】次に、異方性エッチングにより、図8
(c)に示すように、前記第1の導電性多結晶シリコン
膜102が高さ400nm程度露出するまで全表面をエ
ッチバックする。
【0013】次に、図8(d)に示すように、LPCV
D法により連続して6nmのシリコン酸化膜/10nm
のシリコン窒化膜/6nmのシリコン酸化膜(つまり、
三層のONO絶縁膜)107を形成した後、さらにその
表面に多結晶シリコン膜を350nmの厚さに堆積した
後、不純物としてリン(P)を熱拡散させて第2の導電
性多結晶シリコン膜108を形成する。
【0014】この後、前記第2の導電性多結晶シリコン
膜108上に全面にフォトレジスト(図示せず)を塗布
し、PEP法によりレジストパターンを形成し、図8
(d)に示すように、異方性エッチングにより前記第2
の導電性多結晶シリコン膜108、ONO絶縁膜10
7、第1の導電性多結晶シリコン膜102を順に自己整
合的に選択的に除去する。このような加工により、前記
第2の導電性多結晶シリコン膜108からなる制御ゲー
ト電極、第1の導電性多結晶シリコン膜102からなる
浮遊ゲート電極が形成される。
【0015】なお、図8(d)は図6(b)中のA−A
線に沿う断面に相当し、図9は図6(b)中のB−B線
に沿う断面に相当する。この後、前記レジストパターン
を除去した後、熱酸化法により前記制御ゲート電極に相
当する第2の導電性多結晶シリコン膜108の表面(上
面、側面)、浮遊ゲート電極に相当する第1の導電性多
結晶シリコン膜102の表面(側面)に熱酸化膜109
を形成した後、イオン注入法によりシリコン基板100
の表面にトランジスタのソースおよびドレインとなる拡
散領域110を形成する。
【0016】さらに、全面に層間絶縁膜として、PSG
膜(リン・ガラス膜)111を堆積した後、アルミ配線
112からなるビット線を形成する。しかし、上記した
ように二層スタック構造のゲート電極を持つセルトラン
ジスタのアレイを有する不揮発性半導体メモリにSTI
技術を適用した場合には、図6(b)に示したように、
STI領域を構成する溝100aのアスペクト比が非常
に大きくなり、前記シリコン酸化膜105の埋め込み形
状が複雑になる。
【0017】即ち、シリコン基板100に溝100aを
形成した際に発生した結晶欠陥や、シリコン酸化膜10
1(ゲート絶縁膜)を例えばRIE(反応性イオンエッ
チング)によりエッチングした際にその側面部に入った
RIEダメージ等を回復させるために、その後の工程で
高温の熱処理を必要とする。そして、この高温の熱処理
を酸化性雰囲気中で行った場合には、図8(a)に示す
ように、シリコン基板100の表面と浮遊ゲート電極用
の第1の導電性多結晶シリコン膜102の側面部には酸
化膜104が形成されるが、前記シリコン酸化膜(ゲー
ト絶縁膜)101の側面部には酸化膜104が形成され
難いので、図8(b)に示した工程における酸化膜10
5の埋め込み形状が複雑になる。
【0018】このような複雑な埋め込み形状に対してシ
リコン酸化膜105を埋め込むと、図8(b)に示した
ように、酸化膜埋め込み部分の中心部付近にボイド10
6が発生する場合があった。このように素子分離領域と
なる酸化膜埋め込み部分にボイド106が存在すると、
後の工程でのエッチバック時にその部分が大きく後退し
たり、素子間耐圧が低下するなどの問題が生じる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
不揮発性半導体記憶装置にSTI技術を適用した場合に
は、素子分離領域用の酸化膜の埋め込み形状が複雑にな
り、酸化膜埋め込み部分の中心部付近にボイドが発生
し、素子間耐圧の低下をまねき、今後の素子の微細化に
対応できなくなるという問題があった。
【0020】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、素子分離にSTI技術を適用した場合でも、
素子間耐圧の低下をまねくことなく、素子の微細化にも
容易に対応でき、デバイス特性の安定化を図り得る半導
体記憶装置およびその製造方法を提供することを目的と
する。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1
のゲート絶縁膜と、前記第1のゲート絶縁膜上に複数配
列されて形成された浮遊ゲート電極部材と、前記浮遊ゲ
ート電極部材相互間の前記半導体基板内に形成された溝
およびその上部に自己整合的に埋め込まれた素子分離領
域用の第1の絶縁膜と、前記浮遊ゲート電極部材の表面
および前記第1の絶縁膜を覆うように形成された第2の
ゲート絶縁膜と、前記第2のゲート絶縁膜上で前記溝に
直交する方向に複数配列されて形成された制御ゲート電
極部材と、前記浮遊ゲート電極部材の前記溝に面する側
面の下方部で前記第1の絶縁膜との間に形成された耐酸
化性を有する第2の絶縁膜とを具備することを特徴とす
る。
【0022】また、本発明の半導体記憶装置の製造方法
は、半導体基板上に第1のゲート絶縁膜、浮遊ゲート電
極部材および第1の絶縁膜を順に積層して形成する工程
と、前記第1の絶縁膜および浮遊ゲート電極部材をそれ
ぞれ所望の形状に加工する工程と、前記加工後の第1の
絶縁膜および浮遊ゲート電極部材を覆うように耐酸化性
を有する第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶
縁膜を前記浮遊ゲート電極部材の側壁に残すように異方
性エッチングにより前記第2の絶縁膜および第1の絶縁
膜を加工する工程と、前記加工後の第2の絶縁膜および
前記第1の絶縁膜をマスクとする異方性エッチングによ
り前記第1のゲート絶縁膜を選択的に除去するとともに
前記半導体基板に溝を形成する工程と、前記溝の内面に
熱酸化法により第3の絶縁膜を形成する工程と、前記浮
遊ゲート電極部材が埋まるまで前記半導体基板上に第4
の絶縁膜を堆積する工程と、前記浮遊ゲート電極部材の
側壁に残された第2の絶縁膜が所望の高さだけ露出する
ように異方性エッチングにより第3の絶縁膜および第1
の絶縁膜をエッチバックする工程とを具備することを特
徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1(a)は、本発明の半
導体記憶装置の第1の実施の形態に係るNANDセル型
フラッシュメモリにSTI技術を用いた素子分離を適用
した例について、メモリセルアレイにおいてマトリクス
状に配設されたNAND型メモリセルの一例について代
表的に2個分を取り出して示す平面パターン図である。
図1(b)は、図1(a)中のB−B線に沿う断面図で
ある。
【0024】図1(a)、(b)に示したNAND型メ
モリセルの等価回路は図6(a)に示したようなもので
ある。即ち、図6(a)に示すように、浮遊ゲートと制
御ゲートを有するNチャネルのMOSFETからなる複
数個のセルトランジスタM1〜M8 が直列に接続され、
一端側のドレインが選択ゲート用のNMOSトランジス
タQ1 を介してビット線BLiに、多端側のソースが選
択ゲート用のNMOSトランジスタQ2 を介してソース
線に接続されている。
【0025】上記各トランジスタは同一のウェル基板上
に形成されており、セルトランジスタM1 〜M8 の制御
電極は行方向に連続的に配設されたワード線WL1 〜W
L8に接続されており、選択トランジスタQ1 の制御電
極は選択線SG1 に、選択トランジスタQ2 の制御電極
は選択線SG2 に接続されている。
【0026】次に、図1(a)、(b)に示したNAN
Dセル型フラッシュメモリのメモリセルアレイの製造工
程に本発明の製造方法を適用した実施例例について、図
1(a)中のA−A線に沿う断面構造に着目して図2
(a)乃至(d)乃至図4(a)乃至(c)を参照しな
がら説明する。
【0027】まず、図2(a)、(b)に示すように、
半導体基板300上に第1のゲート絶縁膜301、浮遊
ゲート電極部材302および第1の絶縁膜303を順に
積層して形成する。
【0028】具体的には、シリコン基板300の平坦に
仕上げられた表面に、熱酸化法によりシリコン酸化膜3
01を10nmの厚さに形成する。この後、原料ガスと
してモノシランを用いたLPCVD法により多結晶シリ
コン膜を600nmの厚さに堆積した後、不純物として
リン(P)を熱拡散させて第1の導電性多結晶シリコン
膜302を形成し、続いて、原料ガスとしてTEOS
(テトラエトキシシラン)を用いたLPCVD法により
シリコン酸化膜303を100nmの厚さに堆積する。
【0029】次に、全面にフォトレジスト(図示せず)
を塗布し、PEP法によりレジストパターンを形成し、
図2(c)に示すように、前記シリコン酸化膜303を
異方性エッチングによりパターニングし、レジストパタ
ーンを除去した後、前記パターニングしたシリコン酸化
膜303をマスクとし、異方性エッチングにより前記第
1の導電性多結晶シリコン膜302を選択的に除去す
る。
【0030】次に、図2(d)に示すように、前記加工
後の第1の絶縁膜303および浮遊ゲート電極用の第1
の導電性多結晶シリコン膜302を覆うように基板上全
面に耐酸化性を有する第2の絶縁膜304を形成する。
具体例として、例えば原料ガスとしてジクロルシランガ
スとアンモニアガスを用いたLPCVD法によりシリコ
ン窒化膜304を30nmの厚さに堆積する。
【0031】次に、図3(a)に示すように、前記シリ
コン窒化膜304を第1の導電性多結晶シリコン膜30
2の側壁に残すように、異方性エッチングにより前記第
2の絶縁膜304を全面エッチバックを行う。
【0032】次に、図3(b)に示すように、前記シリ
コン窒化膜304および前記第1の絶縁膜303をマス
クとする異方性エッチングにより、シリコン酸化膜30
3に比べて十分に薄い前記基板表面のシリコン酸化膜3
01を選択的に除去するとともに前記シリコン基板30
0を1μm程度エッチングして素子分離領域用の溝30
0aを形成する。
【0033】次に、図3(c)に示すように、熱酸化法
により前記溝300aの表面に熱酸化法により第3の絶
縁膜としてシリコン酸化膜305を形成する。次に、図
3(d)に示すように、前記溝300aおよび浮遊ゲー
ト電極用の第1の導電性多結晶シリコン膜302が埋ま
るまで前記シリコン基板300上に、LPCVD法によ
りシリコン酸化膜306(第4の絶縁膜)を500nm
の厚さに堆積する。
【0034】次に、異方性エッチングにより、図4
(a)に示すように、前記浮遊ゲート電極用の第1の導
電性多結晶シリコン膜302およびその側壁に残された
シリコン酸化膜304が所望の高さ(例えば400nm
程度露出)露出するまで異方性エッチングにより全表面
をエッチバックする(シリコン酸化膜306およびシリ
コン窒化膜304をエッチバックする)。
【0035】次に、図4(b)に示すように、前記エッ
チバックにより露出した前記シリコン酸化膜304をホ
ット燐酸液を用いて選択的に除去する。次に、図4
(c)に示すように、LPCVD法により連続して6n
mのシリコン酸化膜/10nmのシリコン窒化膜/6n
mのシリコン酸化膜(つまり、三層のONO絶縁膜)3
07を形成した後、さらにその表面に多結晶シリコン膜
を350nmの厚さに堆積した後、不純物としてリン
(P)を熱拡散させて第2の導電性多結晶シリコン膜3
08を形成する。
【0036】この後、図1(b)に示すように、前記第
2の導電性多結晶シリコン膜308上に全面にフォトレ
ジスト(図示せず)を塗布し、PEP法によりレジスト
パターンを形成し、異方性エッチングにより前記第2の
導電性多結晶シリコン膜308、ONO絶縁膜307、
第1の導電性多結晶シリコン膜302を順に自己整合的
に選択的に除去する。このような加工により、セルトラ
ンジスタM1 〜M8 用の制御ゲート電極(第2の導電性
多結晶シリコン膜308からなる)、浮遊ゲート電極
(第1の導電性多結晶シリコン膜302からなる)およ
び選択トランジスタQ1、Q2のゲート電極が形成され
る。
【0037】なお、選択トランジスタQ1、Q2の部分
にも、セルトランジスタM1 〜M8と同様に第1の導電
性多結晶シリコン膜302が形成されているが、この部
分の第1の導電性多結晶シリコン膜302がゲート電極
用の第2の導電性多結晶シリコン膜308と電気的に接
続されている。
【0038】この後、前記レジストパターンを除去した
後、熱酸化法により前記制御ゲート電極308の表面
(上面、側面)、浮遊ゲート電極302の表面(側面)
に熱酸化膜309を形成した後、イオン注入法によりシ
リコン基板300の表面にトランジスタのソースおよび
ドレインとなる拡散領域310を形成する。
【0039】さらに、全面に層間絶縁膜として、PSG
膜(リン・ガラス膜)111あるいはBPSG膜(ボロ
ン・リン・ガラス膜)を堆積した後、アルミ配線112
からなるビット線を形成する。
【0040】上記した工程により形成されたNANDセ
ル型フラッシュメモリのメモリセルアレイにおいては、
半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1のゲ
ート絶縁膜と、前記第1のゲート絶縁膜上に複数配列さ
れて形成された浮遊ゲート電極部材と、前記浮遊ゲート
電極部材相互間の前記半導体基板内に形成された溝およ
びその上部に自己整合的に埋め込まれた素子分離領域用
の第1の絶縁膜と、前記浮遊ゲート電極部材の表面およ
び前記第1の絶縁膜を覆うように形成された第2のゲー
ト絶縁膜と、前記第2のゲート絶縁膜上で前記溝に直交
する方向に複数配列されて形成された制御ゲート電極部
材と、前記浮遊ゲート電極部材の前記溝に面する側面の
下方部で前記第1の絶縁膜との間に形成された耐酸化性
を有する第2の絶縁膜とを具備することを特徴とする。
【0041】上記実施例の製造工程によれば、シリコン
基板300上のワード線形成予定方向に直交する方向
に、素子分離領域と素子領域とを交互に配列するように
形成する。この場合、素子分離領域用の溝300aを形
成し、浮遊ゲート電極302の側面にシリコン窒化膜3
04を形成した後に素子分離領域用の酸化膜306を埋
め込むことにより、酸化膜306の埋め込み形状を改善
している。
【0042】即ち、シリコン基板300に溝300aを
形成した際に発生した結晶欠陥や、基板表面のシリコン
酸化膜301(ゲート絶縁膜)を例えばRIEによりエ
ッチングした際にその側面部に入ったRIEダメージ等
を回復させるために必要とする高温での熱処理を、前記
素子分離領域用の酸化膜306を埋め込む前に行うこと
が可能になる。
【0043】この際、高温の熱処理を酸化性雰囲気中で
行った場合、シリコン基板300の表面には酸化膜30
5が形成されるが、浮遊ゲート電極用の第1の導電性多
結晶シリコン膜302の側面部はシリコン窒化膜304
により予め覆われているから酸化膜305が形成されな
いので、酸化膜306の埋め込み形状の悪化を抑制でき
る。
【0044】また、熱酸化による浮遊ゲート電極用の第
1の導電性多結晶シリコン膜302の体積の膨脹を抑制
でき、素子分離領域用の酸化膜306内にボイドが発生
するこを抑制でき、素子間耐圧の低下を防止することが
できる。
【0045】また、埋め込み酸化膜306をエッチバッ
クした後、浮遊ゲート電極用の第1の導電性多結晶シリ
コン膜302の側面で露出しているシリコン窒化膜30
4を除去することにより、浮遊ゲート電極用の第1の導
電性多結晶シリコン膜302と後の工程で形成されるO
NO絶縁膜307との接触面積を大きくすることが可能
になる。これにより、メモリセルの書き込み時に制御電
極307に印加される書き込み電圧を低く設定させるこ
とが可能になるので、セルトランジスタの信頼性を向上
させることが可能になる。
【0046】なお、前記実施例では、図3(d)に示し
たように、浮遊ゲート電極用の第1の導電性多結晶シリ
コン膜302およびその側壁に残されたシリコン酸化膜
304が所望の高さだけ露出するまで異方性エッチング
により全表面をエッチバックする工程の後に、露出して
いるシリコン酸化膜304を除去したが、これは以下に
述べるように変更することが可能である。
【0047】例えば、前記溝300aの内部に熱酸化法
により第3の絶縁膜305を形成した後、前記したよう
に結晶欠陥やゲート絶縁膜301のダメージを回復させ
るために高温での熱処理を行った直後に、前記浮遊ゲー
ト電極用の第1の導電性多結晶シリコン膜302の側壁
に残されていたシリコン窒化膜304を、ホット燐酸液
を用いて、あるいは等方性のドライエッチングにより完
全に除去しても、前記実施例とほぼ同様の効果が得られ
る。
【0048】また、前記浮遊ゲート電極用の第1の導電
性多結晶シリコン膜302の側壁に残されていたシリコ
ン窒化膜304を除去せずにONO絶縁膜307を形成
した場合でも、前記したような酸化膜埋め込み形状の悪
化を抑制できるという効果が得られる。
【0049】この場合に得られる半導体装置は、図5に
示すように、前記シリコン窒化膜304は、前記浮遊ゲ
ート電極部材302の前記溝300aに面する側面の下
方部では前記埋め込み酸化膜306との間に存在し、上
記側面の上方部では前記ONO絶縁膜307との間に存
在している。なお、図5において、前記した図4(c)
中と同一部分には同一符号を付している。また、耐酸化
性絶縁膜としては、前記シリコン窒化膜304に限ら
ず、例えばオキシナイトライド膜などを使用してもよ
い。
【0050】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、素子分
離にSTI技術を適用した場合でも、素子間耐圧の低下
をまねくことなく、素子の微細化にも容易に対応でき、
デバイス特性の安定化を図り得る半導体記憶装置および
その製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置の第1の実施の形態に
係るNANDセル型フラッシュメモリのセルアレイにお
けるNAND型メモリセルの一例について代表的に2個
分を取り出して示す平面パターンおよび断面図。
【図2】図1に示したNANDセル型フラッシュメモリ
のセルアレイの製造に適用される本発明の半導体記憶装
置の製造方法の第1の実施の形態に係る製造工程の一部
を示す断面図。
【図3】図2の工程に続く工程を示す断面図。
【図4】図3の工程に続く工程を示す断面図。
【図5】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第2の実
施の形態により製造されたNANDセル型フラッシュメ
モリの一部を示す断面図。
【図6】NANDセル型フラッシュメモリにSTI技術
を用いた素子分離を適用した従来例のメモリセルアレイ
におけるNAND型メモリセルの一例について代表的に
2個分を取り出して示す等価回路図および平面パターン
図。
【図7】図6に示したNANDセル型フラッシュメモリ
のメモリセルアレイの従来の製造工程の一部を示す断面
図。
【図8】図7の工程に続く工程を示す断面図。
【図9】図6(b)中のA−A線に沿う断面図。
【符号の説明】
300…シリコン基板、 300a…素子分離領域用の溝、 301…シリコン酸化膜(ゲート絶縁膜)、 302…浮遊ゲート電極、 304…シリコン窒化膜、 305…酸化膜、 306…素子分離領域用の酸化膜、 307…ONO絶縁膜、 308…制御ゲート電極。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、前記半導体基板上に形成
    された第1のゲート絶縁膜と、 前記第1のゲート絶縁膜上に複数配列されて形成された
    浮遊ゲート電極部材と、 前記浮遊ゲート電極部材相互間の前記半導体基板内に形
    成された溝およびその上部に自己整合的に埋め込まれた
    素子分離領域用の第1の絶縁膜と、 前記浮遊ゲート電極部材の上面、側面の一部および前記
    第1の絶縁膜の上面を覆うように形成された第2のゲー
    ト絶縁膜と、 前記第2のゲート絶縁膜上で前記溝に直交する方向に複
    数配列されて形成された制御ゲート電極部材と、 前記浮遊ゲート電極部材の前記溝に面する側面の下方部
    で前記第1の絶縁膜との間に形成された耐酸化性を有す
    る第2の絶縁膜とを具備することを特徴とする半導体記
    憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記浮遊ゲート電極部材の前記溝に面する側面の側面の
    上方部で前記第2のゲート絶縁膜との間にも前記耐酸化
    性を有する第2の絶縁膜が形成されていることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体記憶装置
    において、 前記耐酸化性を有する第2の絶縁膜はシリコン窒化膜、
    オキシナイトライド膜のいずれかであることを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に第1のゲート絶縁膜、浮
    遊ゲート電極部材および第1の絶縁膜を順に積層して形
    成する工程と、 前記第1の絶縁膜および浮遊ゲート電極部材をそれぞれ
    所望の形状に加工する工程と、 前記加工後の第1の絶縁膜および浮遊ゲート電極部材を
    覆うように耐酸化性を有する第2の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第2の絶縁膜を前記浮遊ゲート電極部材の側壁に残
    すように異方性エッチングにより前記第2の絶縁膜およ
    び第1の絶縁膜を加工する工程と、 前記加工後の第2の絶縁膜および前記第1の絶縁膜をマ
    スクとする異方性エッチングにより前記第1のゲート絶
    縁膜を選択的に除去するとともに前記半導体基板に溝を
    形成する工程と、 前記溝の内面に熱酸化法により第3の絶縁膜を形成する
    工程と、 前記浮遊ゲート電極部材が埋まるまで素子分離領域用の
    第4の絶縁膜を前記半導体基板上に堆積する工程と、 前記浮遊ゲート電極部材およびその側壁に残された第2
    の絶縁膜が所望の高さだけ露出するまで異方性エッチン
    グにより前記第4の絶縁膜および第1の絶縁膜をエッチ
    バックする工程とを具備することを特徴とする半導体記
    憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、 前記溝の内部に第3の絶縁膜を形成する工程の後に、前
    記半導体基板に溝を形成した際に発生した結晶欠陥や前
    記第1のゲート絶縁膜を異方性エッチングした際にその
    側面部に入ったダメージを回復させるための熱処理を行
    うことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、 前記第4の絶縁膜をエッチバックする工程により露出し
    た前記第2の絶縁膜を除去する工程をさらに具備するこ
    とを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、 前記第2の絶縁膜を除去する工程はホット燐酸液を用い
    て行うことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、 前記溝の内部に熱酸化法により第3の絶縁膜を形成する
    工程の直後に、前記浮遊ゲート電極部材の側壁に残され
    ていた第2の絶縁膜をホット燐酸液を用いて除去する工
    程をさらに具備することを特徴とする半導体記憶装置の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、 前記溝の内部に熱酸化法により第3の絶縁膜を形成する
    工程の直後に、前記浮遊ゲート電極部材の側壁に残され
    ていた第2の絶縁膜を等方性のドライエッチングにより
    除去する工程をさらに具備することを特徴とする半導体
    記憶装置の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100346598B1 (ko) * 1999-10-07 2002-07-26 동부전자 주식회사 반도체 디바이스의 메모리 셀 제조 방법
US6657251B1 (en) 1999-03-15 2003-12-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor memory device having memory transistors with gate electrodes of a double-layer stacked structure and method of fabricating the same
JP2008084975A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Toshiba Corp 半導体装置、およびその製造方法
JP2008182104A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2008193107A (ja) * 2008-02-18 2008-08-21 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法

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