JPH10253864A - レンズケース - Google Patents

レンズケース

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JPH10253864A
JPH10253864A JP5773997A JP5773997A JPH10253864A JP H10253864 A JPH10253864 A JP H10253864A JP 5773997 A JP5773997 A JP 5773997A JP 5773997 A JP5773997 A JP 5773997A JP H10253864 A JPH10253864 A JP H10253864A
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lens
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lens case
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Taichiro Saito
太一郎 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例え傾いたレンズがあったとしても、出し入
れができる複数のレンズを収納するレンズケースを提供
することを課題とする。 【解決手段】 開口部21と受け部22とを複数有した
受け部材20と、第1位置と第2位置との間を変位可能
な複数の押さえ部材31と、を有するので、個々のレン
ズ10を個々に受け止めることができ、例え、傾いた収
納をした場合であっても、他のレンズ10は出し入れが
でき、他のレンズ10に被害を及ぼすことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレンズを収
納するレンズケースに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のレンズを収納するレンズケース2
としては、従来図13に示すようなレンズケースが用い
られている。このレンズケース2は、一端が解放され、
他端がキャップ4で塞がれた筒状の樹脂製レンズケース
本体3で、解放された一端からレンズ1を挿入し、所定
数のレンズ1を挿入したのち解放された一端をキャップ
5で塞ぐことによって、複数のレンズ1を収納する。こ
れにより、多数のレンズ1を極めて効率的に収納するこ
とができていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したレ
ンズケースにおいては、解放された一端から複数のレン
ズを順次挿入するため、例えば、挿入した複数のレンズ
のうち1つでも傾いてしまうと、そのレンズが詰まっ
て、それ以降に挿入するレンズを挿入することができ
ず、或いは、取り出す際には、取り出すことができなく
なる。しかも、傾いたレンズは、本来保護しなければな
らないレンズ面が擦過されるなど傷が付き、レンズとし
て所期の機能を果たさなくなってしまう。このように、
従来のレンズケースにおいては、傾いてレンズがあると
出し入れができなくなり、更に、レンズに傷がつく。
【0004】そこで、本発明は、例え傾いて収納したレ
ンズがあったとしても、出し入れができる複数のレンズ
を収納するレンズケースを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の構成
により解決することができる。
【0006】(1) 複数のレンズを収納するレンズケ
ースにおいて、レンズの外形より大きい開口部と該開口
部からレンズを入れたときにレンズを受け止めることが
できる受け部とを複数有した受け部材と、前記受け部に
入れたレンズの周縁部を押さえる第1位置と前記開口部
からレンズを入れるときに前記第1位置から退避してレ
ンズを前記受け部に入れることができる第2位置との間
を変位可能な複数の押さえ部材と、を有し、複数の前記
開口部各々からレンズを入れて複数のレンズを収納する
レンズケース。
【0007】(2) 前記受け部材は、複数の前記開口
部を平面的に配置したことを特徴とする(1)に記載の
レンズケース。
【0008】(3) 複数の前記押さえ部材は、各々独
立して前記第1位置と前記第2位置との間を変位可能と
したことを特徴とする(1)又は(2)に記載のレンズ
ケース。
【0009】(4) 複数の前記押さえ部材は、一体と
なって前記第1位置と前記第2位置との間を変位可能と
するように、蓋部材として一体化したことを特徴とする
(1)又は(2)に記載のレンズケース。
【0010】(5) 前記蓋部材は、板状であることを
特徴とする(4)に記載のレンズケース。
【0011】(6) 前記受け部材は、板状であること
を特徴とする(1)〜(5)の何れか1つに記載のレン
ズケース。
【0012】(7) 前記蓋部材には、複数の前記押さ
え部材が第2位置に位置したとき、前記受け部にレンズ
を入れるために、前記受け部に対応した貫通孔を有して
いることを特徴とする(5)に記載のレンズケース。
【0013】(8) 前記蓋部材が前記第1位置に位置
したとき、前記受け部に入れたレンズは、前記押さえ部
材側の面が露呈していることを特徴とする(7)に記載
のレンズケース。
【0014】(9) 前記受け部材は板状であるととも
に、前記受け部に入れたレンズは、前記押さえ部材と反
対側の面が露呈していることを特徴とする(7)又は
(8)に記載のレンズケース。
【0015】(10) 前記押さえ部材がスライドする
ことにより、前記第1位置と前記第2位置との間を変位
することを特徴とする(1)〜(9)の何れか1つに記
載のレンズケース。
【0016】(11) 前記押さえ部材が回動すること
により、前記第1位置と前記第2位置との間を変位する
ことを特徴とする(1)〜(9)の何れか1つに記載の
レンズケース。
【0017】(12) 前記押さえ部材は、前記第1位
置に位置したとき、前記受け部に入れたレンズの周縁部
を、レンズを入れる方向と直交する方向に押さえること
を特徴とする(1)〜(11)の何れか1つに記載のレ
ンズケース。
【0018】(13) 前記押さえ部材は、前記第1位
置に位置したとき、前記受け部に入れたレンズの周縁部
を、レンズを入れる方向に押さえることを特徴とする
(1)〜(12)の何れか1つに記載のレンズケース。
【0019】(14) 前記受け部にレンズを入れたと
きにレンズと前記開口部との間隙の間隔をΔd、前記押
さえ部材が前記第1位置に位置したときに前記開口部か
ら突出する長さをlとすると、Δd<lであることを特
徴とする(13)に記載のレンズケース。
【0020】(15) 収納するレンズのフランジの長
さをtとしたとき、l<t、Δd<tであることを特徴
とする(14)に記載のレンズケース。
【0021】(16) 前記押さえ部材は、前記第1位
置の方向に弾性付勢されることを特徴とする(1)〜
(15)の何れか1つに記載のレンズケース。
【0022】(17) 前記押さえ部材が第1位置に位
置したとき、前記受け部材と前記押さえ部材とを合わせ
た厚さが、収容するレンズの厚さより厚くなることを特
徴とする(1)〜(16)の何れか1つに記載のレンズ
ケース。
【0023】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態につい
て説明するに先立ち、各実施の形態のレンズケースに収
納される好適なレンズについて説明する。
【0024】図1は、本発明のレンズケースに収納され
る好適なレンズの図であり、(a)は正面図、(b)は
断面図である。なお、図1(a)に示した破線(円形
状)は、レンズ10がレンズとして機能する有効径の範
囲を示している。
【0025】本発明のレンズケースに収納される好適な
レンズ10は、光ディスク(CD、DVD、MOなど)
を再生/記録するためのピックアップ光学系に用いられ
る光ピックアップ用レンズ、例えば、対物レンズやコリ
メータレンズである。これらレンズ10には、近年の金
型加工技術などの向上によりプラスチックで成形されて
いる。プラスチックで成形されているために、耐環境
(湿度、温度)性・レンズ部12の保護などのために、
これらレンズ10は、レンズとして機能するレンズ部1
2の周囲に長さtのフランジ11が設けられている。即
ち、レンズ10は、その周縁部にフランジ11を有して
いる。なお、このフランジ11は、図1(b)に示すよ
うに、レンズ部12がフランジ11より突出した(図1
(b)において左側に突出)ものでなく、フランジ11
がレンズ部12より突出してレンズ部12をフランジ1
1が保護するもの(図13で示されるようなレンズ1)
であってもよい。
【0026】ところで、一般に、レンズは、レンズとし
て機能させる有効径内だけで構成されるものではなく、
有効径の外側には若干の幅(レンズの周縁部)を持たせ
ている。従って、本発明のレンズケースに収納されるレ
ンズとして、上述した好適なレンズ10の他に、フラン
ジのないレンズ(ガラスで形成されたものでもよい)で
もよく、この場合、レンズの周縁部とは、レンズの有効
径より外側の部分である。
【0027】(第1の実施の形態)第1の実施の形態に
ついて、図2〜図6に基づいて説明する。本実施の形態
のレンズケースは、受け部材20と蓋部材30の2部材
から構成されたものである。
【0028】まず、レンズケースの受け部材20につい
て、第1の実施の形態の受け部材を示す図2に基づいて
説明する。なお、図2(a)は受け部材の外観斜視図で
あり、(b)は受け部を上面から見た図であり、(c)
は受け部の断面図である。
【0029】受け部材20は、平板状の部材であり、後
述する開口部21、受け部22、弾性部23、ストッパ
ー24などとともに樹脂等の成形により一体成形されて
いる。この受け部材20には、複数の開口部21及び複
数の受け部22が受け部材20の平面と同平面状に配置
(換言すると、受け部材20は、開口部21と受け部2
2とが配置された平面と同平面の平板状の部材である)
されている。なお、本実施の形態では5×5の25個の
開口部21及び受け部22が設けられているが、この数
に限られることはない。
【0030】開口部21は、レンズ10の外形dLより
大きい開口径daで開口(図5参照)している。本実施
の形態では、この開口部21にはテーパー211を設け
ることにより、レンズ10の入れるときの操作性を向上
させている。なお、本実施の形態ではテーパー211と
したが、これに限られず、Rなどで構成してもよく、要
は、開口部21より広くすればよい。
【0031】受け部22は、開口部21と連通してお
り、開口部21からレンズを入れたときにレンズ10を
受け止めることができるものである。このために、本実
施の形態では、開口部21と同径の円筒状の貫通孔の下
方(図2(c)参照)に複数の受け爪部221を設けて
おり、貫通孔の内壁と複数の受け爪部221でレンズを
受け止める。この複数の受け爪部221は、レンズ10
の外形dLより小さい径まで突出し、かつ、レンズ10
のレンズ部12(少なくとも、レンズ10有効径)まで
かからず、レンズ10を受け止めるように設けている。
そして、この複数の受け爪部221の間の切り欠きは、
レンズ10の外形dLより大きい径まで切り欠かれ、受
け爪部221の更に内径側(受け爪部221が突出して
いない箇所)とともに、平板状の受け部材20を貫通し
ている。従って、レンズ10を受け部22で受けたと
き、レンズ10のレンズ部12は後述する蓋部材30が
覆う面とは反対側(図2(c)において下側)の面(以
下、下面ともいう)から露呈するよう構成されており、
これにより、レンズケースにレンズ10を収納したまま
でコートなどの処理が可能となる。また、受け爪部22
1でレンズ10を受け止めたとき、受け部材20の下面
側からレンズ10が突出しないように、受け部材20の
厚みや受け爪部221の配置が決められており、これに
より、レンズ10を収納したときにレンズ10が他の物
とぶつかる可能性が減り、レンズ10の傷つきを防止で
きる。なお、本実施の形態では、レンズ10を受け部2
2で受けたとき、レンズ10のレンズ部12は下面から
露呈するよう構成したが、露呈しないように、即ち、受
け部22を貫通しないように構成してもよく、この場
合、レンズ10の傷付きを防止できる。
【0032】また、受け部材20に一体的に設けられて
いる弾性部23は、後述する蓋部材30の係合部33と
係合して、蓋部材30を第1位置(後述するが、レンズ
10を押さえ(換言すると保持し)ている位置)の方向
へ弾性付勢する部材である。これにより、レンズケース
としては、常に第1位置の方向にあるので、ユーザーが
気をはらわなくても、レンズ10がレンズケースから離
れることはない。この弾性部23は、受け部材20の本
体に固定している固定端を軸にして、蓋部材30が第1
位置と第2位置(後述するが、開口部21からレンズ1
0を入れるときに第1位置から退避してレンズ10を受
け部22に入れることができる位置)との間を変位する
方向(図2(a)においてAの方向)に弾性変形するよ
う、受け部材20の本体から一端が自由端となるように
設けられている。なお、本実施の形態では、この弾性部
23を受け部材20と一体的に設けたが、弾性変形をす
るバネなどで構成してもよく、また、受け部材20と別
体、或いは、蓋部材30に設けてもよい。
【0033】また、受け部材20に一体的に設けられて
いる規制部材であるストッパー24は、後述する蓋部材
30の掛止部34と掛合して、蓋部材30の動きを規制
する部材であり、第1ストッパー241及び第2ストッ
パー242からなる。第1ストッパー241は、弾性部
23の弾性力に抗して、蓋部材30を第1位置に維持す
るための部材である。この第1ストッパー241は、蓋
部材30を弾性部23側から受け部材20と掛合させる
際に一旦退避し、掛合した後は蓋部材30の掛止部34
と掛合するように、受け部材20の平面と平行な平面上
であってA方向(蓋部材30を弾性部23側から受け部
材20と掛合させるときの蓋部材30を挿入する方向)
と直交する方向に弾性変形するように構成されている。
第2ストッパー242は、蓋部材30が第2位置に位置
したときに、その動きを規制し、位置を維持する部材で
ある。この第2ストッパー242は、蓋部材30を弾性
部23側から受け部材20と掛合させ、第1ストッパー
241が一旦退避した後に掛合した(第1位置)蓋部材
30の掛止部34が、第2位置より更に動かない(第1
位置とは反対側へ)ように、掛止部34を掛合すること
が可能となっている。
【0034】また、受け部材20には、蓋部材30を弾
性部23側から受け部材20と掛合させるときに蓋部材
30を挿入する際及び蓋部材30が第1位置と第2位置
との間を変位する際に、蓋部材30の掛止部34が摺動
する被掛合部25がA方向に伸びて設けられている。
【0035】次に、レンズケースの蓋部材30につい
て、第1の実施の形態の複数の押さえ部材を一体化した
蓋部材を示す図3に基づいて説明する。なお、図3は
(a)は斜め上方から見た斜視図であり、(b)は斜め
下方から見た斜視図であり、(c)は押さえ部材を上方
から見た図である。
【0036】蓋部材30は、平板状の部材であり、後述
する複数の押さえ部材31、複数の貫通孔32、係合部
33及び掛止部34とともに樹脂等の成形により一体化
されている。この複数の押さえ部材31及び貫通孔32
は、平面上に配置されており、蓋部材30として一体化
されている。また、この配置は、平板状の蓋部材30の
平面と同平面上に配置されている。なお、本実施の形態
では、上述した受け部材20の開口部21及び受け部2
2に対応して、それぞれ5×5の25個の押さえ部材3
1及び貫通孔32が設けられているが、この数に限られ
ることはない。
【0037】押さえ部材31は、後述するように蓋部材
30が押さえ部材31とともに第1位置に位置したとき
に、前述した受け部22が受け止めたレンズ10の周縁
部(本実施の形態では、フランジ部11)を押さえるこ
とができるものである。このために、本実施の形態で
は、貫通孔に複数の押さえ爪部311が設けられており
(本実施の形態では、レンズ10を3点で押さえるよう
に押さえ爪部311が3つ設けられている)、この複数
の押さえ爪部311で受け部21で受け止めたレンズ1
0のフランジ部11の上面を押さえる。この複数の押さ
え爪部311は、レンズ10の外形dLより小さい径ま
で突出し、かつ、レンズ10のレンズ部12(少なくと
も、レンズ10有効径)までかからず、レンズ10の周
縁部を押さえるように設けている。そして、この複数の
押さえ爪部311の間の切り欠きは、レンズ10の外形
dLより大きい径まで切り欠かれ、押さえ爪部311の
更に内径側(押さえ爪部311が突出していない箇所)
とともに、平板状の蓋部材30を貫通している。従っ
て、受け部22で受け止められたレンズ10を押さえた
とき、レンズ10のレンズ部12は上側の面から露呈す
るよう構成されており、これにより、レンズケースにレ
ンズ10を収納したままでコートなどの処理が可能とな
る。また、押さえ爪部311でレンズ10を押さえたと
き、蓋部材30の上面側からレンズ10が突出しないよ
うに、蓋部材30或いは押さえ部材31の厚みや押さえ
爪部311の配置が決められており、これにより、レン
ズ10を収納したときにレンズ10が他の物とぶつかる
可能性が減り、レンズ10の傷つきを防止できる。な
お、本実施の形態では、受け部22で受け止めたレンズ
10を押さえ部材31で押さえたとき、レンズ10のレ
ンズ部12は上面から露呈するよう構成したが、露呈し
ないように、即ち、押さえ部材31を貫通しないように
構成してもよく、この場合、レンズ10の傷付きを防止
できる。
【0038】なお、本発明において「押さえる」とは、
受け部22で受け止められたレンズ10が抜け出ないよ
うに押さえればよいのであって、しっかりと保持(レン
ズ10の周縁部と押さえ部材31とが接触する)しても
よいし、多少のガタつきを以て押さえ部材31を配置し
てもよい。
【0039】貫通孔32は、蓋部材30が押さえ部材3
1とともに第2の位置に位置したとき(この位置では、
押さえ部材31によるレンズ10の周縁部の押さえが解
除されている)、レンズ10を蓋部材30の上面側から
受け部22へ出し入れすることが可能にする孔である。
そのため、この貫通孔32は、蓋部材30が第2位置に
あるときに前述した受け部材20の開口部21に対応し
た位置にレンズ10の外形dLより大きな径の孔が設け
られている。また、本実施の形態では、この貫通孔32
は、上述の押さえ部材31の貫通孔と連なった孔になっ
ており、蓋部材30が第1位置と第2位置との間の変位
する距離を小さくして操作性を向上させるだけでなく、
レンズケースの小型化を図っている。
【0040】また、蓋部材30に一体的に設けられてい
る係合部33は、前述した受け部材20の弾性部23と
係合して、蓋部材30を第1位置の方向へ弾性付勢する
部材である。
【0041】また、蓋部材30に一体的に設けられてい
る掛止部34は、受け部材20の被係合部25と掛合し
て、受け部材20と蓋部材30とを一体的にする部材で
ある。また、この掛止部34は、蓋部材30を弾性部2
3側から受け部材20と掛合させるときに蓋部材30を
挿入する際及び蓋部材30が第1位置と第2位置との間
を変位する際に、受け部材20の被係合部25と摺動す
るものでもある。更に、掛止部34は、受け部材20の
第1ストッパー241と掛合して(掛合するのは、4つ
の掛止部34のうち、係合部33とは反対側の2つの掛
止部34である)、弾性部23の弾性力に抗して、蓋部
材30を第1位置に維持するための部材である。更に、
掛止部34は、第2ストッパー242と掛合して、掛合
するのは、4つの掛止部34のうち、係合部33とは反
対側の2つの掛止部34である)、蓋部材30を第2位
置に維持するための部材である。本実施の形態では、こ
の掛止部34は、平板状の蓋部材30から突出した鉤型
形状となっている。
【0042】次に、本実施の形態の使用状態について、
図4、5に基づいて説明する。図4は、第1の実施の形
態の使用状態時を示す概略図であり、(a)はレンズ1
0を収納しているときの図であり、(b)はレンズ10
を出し入れするときの図である。図5は第1の実施の形
態の使用時の拡大図であり、(a)はレンズ10を収納
しているときの図であり、(b)はレンズ10を出し入
れするときの図である。なお、図5中には、受け爪部2
21及び押さえ爪部311の一部(断面部分)のみを示
している。
【0043】本実施の形態のレンズケースを使用状態に
するには、まず、蓋部材30を受け部材20の弾性部2
3側から、掛止部34を被係合部25に掛止させながら
摺動させるように挿入し、この挿入動作に伴い第1スト
ッパー241が掛止部34により一旦退避したのち、第
1ストッパー241の弾性力により復帰し、第1ストッ
パー241と掛止部34が掛合させる。これで、掛止部
34が被掛合部25と掛合し、受け部材20と蓋部材3
0とが一体化し、使用準備完了となる。
【0044】このレンズケースを使用するには、上述の
準備完了の状態のとき、蓋部材30は、押さえ部材31
が受け部22によって受け止められたレンズ10を押さ
える位置である第1位置に位置している(図4(a)、
図5(a)参照)。このため、押さえ爪部311が受け
部22に受け止められたレンズ10の周縁部(フランジ
11)の上面を、即ち、レンズ10の周縁部をレンズ1
0を入れる方向から3点で押さえることにより、確実に
レンズ10を収納できる。このとき、本実施の形態で
は、係合部33と係合した弾性部23の弾性力により、
蓋部材30が第1位置の方向に付勢されている。このた
め、ユーザーがこのレンズケースをひっくり返したとし
ても、レンズケースに収納されたレンズ10が落ちるこ
とはなく、操作性が向上する。
【0045】一方、レンズ10を出し入れする際には、
弾性部23の弾性力に抗して、蓋部材30を挿入した方
向に(複数の受け部22及び押さえ部材31が配置され
た平面と同平面上を)スライドさせると、蓋部材30は
(蓋部材30と一体化されているので)押さえ部材31
を伴って、第2位置に移動する(図4(b)、図5
(b)参照)。このとき、掛止部34が、第2ストッパ
ー242と掛合して、蓋部材30が更にスライドしない
ように(即ち、第2位置を維持するように)その動きを
規制して、貫通孔32が、開口部21の直上に位置する
ことになる。これにより、押さえ部材31が第1位置よ
り退避して、押さえ部材31によるレンズ10の押さえ
が解除され、レンズ10の出し入れが可能になる。本実
施の形態では、このとき、蓋部材30の移動に伴って貫
通孔32も移動し、押さえ部材31が第2位置に位置し
たときに、この貫通孔32が開口部21及び受け部22
に対応した位置(即ち、直上)に位置する。これによ
り、この貫通孔32を介して開口部21へレンズ10の
出し入れが可能となる。
【0046】レンズ10を収納したレンズケースを運ぶ
には、図6に示すような、箱40が用いられる。箱40
の内壁には、レンズケースを案内するための複数の溝4
1が形成されており、この溝41に沿って、レンズケー
スを箱40内に収容する。この溝41はレンズケースを
出し入れする際には案内の役割を果たし、入れた後はレ
ンズケースを整然と並べる役割を果たし、更に、箱40
内にいっぱいにレンズケースを入れていなくても、倒れ
ないように支持する役割を果たすものである。なお、本
実施の形態のレンズケースによるとレンズケース自体が
平板状になるので、この溝41が無くても、箱40内に
整然と並べることができる。また、箱40には、外部に
持ち運びを容易にするための把手42が設けられてい
る。
【0047】このように、本実施の形態では、開口部2
1と受け部22とを複数有した受け部材20と、第1位
置と第2位置との間を変位可能な複数の押さえ部材31
と、を有するので、個々のレンズ10を個々に受け止め
ることができ、例え、傾いた収納をした場合であって
も、他のレンズ10の出し入れができ、他のレンズ10
に被害を及ぼすことがない。更に、開口部21(受け部
22及び押さえ部材31)を平面的に配置したので、レ
ンズケースの厚さが薄く構成することが可能となり、特
に、受け部材20及び蓋部材30を板状としたので、更
にコンパクトになる。しかも、近年のピックアップ装置
の小型・軽量化の要求から、レンズの占有スペースの制
約を受け、フランジ11の長さtが薄くなってきている
が、その場合であっても、レンズ1のレンズ部を傷付け
ずに収納することができる。
【0048】更に、本実施の形態では、受け部材20と
蓋部材30の2部材でレンズケースを構成することがで
きるので、非常に安価となる。しかも、それぞれの部材
は、樹脂等で一体成形できるので、更に低コストとな
る。
【0049】また、本実施の形態では、複数の押さえ部
材31を蓋部材30として一体的に構成したので、1操
作でレンズ10の出し入れを行うことができ、操作性が
向上(特に機械等による自動化に有効である)するが、
複数の押さえ部材31が各々独立して第1位置と第2位
置との間を変位するように構成してもよい。
【0050】また、本実施の形態では、受け部22及び
押さえ部材31にはそれぞれ受け部材20及び蓋部材3
0を貫通した孔がある、即ち、レンズケースに収納した
レンズ10はそのレンズ部12がレンズケースの外表面
に露呈しているため、レンズケースにレンズ10を収納
したままでコートなどの処理が可能となる。しかしなが
ら、本実施の形態のようにレンズ10を露呈させずに、
即ち、受け部22及び押さえ部材31を貫通しないよう
に構成してもよく、この場合、レンズ10の傷付きを防
止できる。
【0051】また、本実施の形態では、第1位置と第2
位置との間の変位を蓋部材30(押さえ部材31)をス
ライドさせることにより、変位させるためのスペース
(作業スペースなど)をさほど必要としないように可能
としたが、蓋部材30(押さえ部材31)を回動させる
ことにより、押さえ部材31を第1位置と第2位置との
間を変位させてもよい。
【0052】また、本実施の形態では、受け部22の受
け爪部221と押さえ部材31の押さえ爪部311とに
切り欠きを設けることにより、例えば、レンズケースに
収納したレンズ10にエアーを吹き付け、レンズ部12
に付着したゴミなどを除去する際には、除去されたゴミ
がこの切り欠きを通してレンズケース外へ吹き出され、
除去されたゴミが再度レンズ部12に付着することはな
い。
【0053】なお、押さえ部材31によりレンズ10を
押さえるためには、受け部22にレンズ10を入れたと
きにレンズ10と開口部21との間隙の間隔をΔd、押
さえ部材31が第1位置に位置したときに開口部21か
ら突出する長さをlとすると、Δd<lの条件を満たす
ことが好ましい(図5参照)。ここで、Δdは、開口部
21の径daとレンズ10の外形dLとの差(Δd=d
a−dL)である。更に、収納するレンズ10のフラン
ジ部11の長さ(光軸と直交する方向の長さ)をtとし
たとき、l<t、Δd<tの条件を満たすことにより、
傷つけずに押さえることができ更に好ましい。
【0054】また、本実施の形態では、押さえ部材31
の押さえ爪部311は、レンズ10の周縁部を、レンズ
10を入れる方向に押さえることにより、確実に収納す
るようにしたが、図7(なお、図7中には、受け爪部2
21及び押さえ爪部311の一部(断面部分)のみを示
している)に示すように、押さえ部材31として、レン
ズ10の上面を押さえる押さえ爪部311の他に、この
押さえ爪部311に段差を設けたレンズ10を入れる方
向と直交する方向(レンズ10の光軸と直交する方向)
にレンズ10の周縁部を押さえる部材312を設けても
よい。この場合、レンズ10は、しっかりと保持される
こととなり、不用意にレンズ10が抜け出ることが無く
なる。
【0055】また、本実施の形態では、押さえ部材31
が第1位置に位置したとき、受け部材20と押さえ部材
31とを合わせた厚さ(図5において上下方向の厚さ)
が、収容するレンズ10の厚さ(光軸方向において最も
厚い部分の厚さであり、図5でいうと、光軸上である)
より厚くなるようにすることにより、レンズケースを置
いた場合であっても、レンズ10に傷つくことはない。
【0056】なお、以上の説明では、樹脂によって受け
部材20及び蓋部材30を形成したが、金属で形成して
もよい。この場合、レンズ10のコート処理を施すとき
に真空にする際に、レンズケースの吸水率が低いので、
真空をひきやすくなる(なお、樹脂であっても、吸水率
の低い樹脂を使うことでも、同様の効果を得る)。
【0057】(第2の実施の形態)第2の実施の形態に
ついて、図8に基づいて説明する。図8は、第2の実施
の形態を示す図であり、(a)はレンズケースの斜視図
であり、(b)はレンズを収納しているときの拡大図で
ある。第1の実施の形態では蓋部材30をスライドさせ
ることにより、押さえ部材31を第1位置と第2位置と
の間を変位させたが、本実施の形態では、蓋部材30を
回動させることにより、押さえ部材31を第1位置と第
2位置との間を変位させるものである。また、第1の実
施の形態では押さえ爪部311(押さえ部材)によって
レンズの周縁部を押さえていたが、本実施の形態では蓋
部材30に設けたワイヤー312によってレンズの周縁
部を押さえるものである。なお、本実施の形態において
は、第1の実施の形態と同じ部材には同じ番号を付与
し、説明を省略することもある。
【0058】受け部材20は、第1の実施の形態の受け
部材20に設けた弾性部23、ストッパー24、被掛合
部25を除き、蓋部材30を回動させるための軸50を
軸支する軸支部26を設けている。その他(開口部21
及び受け部22)は、第1の実施の形態と同じなので、
説明を省略する。
【0059】本実施形態においては、蓋部材30は、枠
体で構成されており、枠体内に押さえ部材としてのワイ
ヤー312が張られている。このワイヤー312は、レ
ンズ10を光軸方向からみたときに、両端(レンズ10
の周縁部であるフランジ部11)を押さえることができ
るように複数本張られている。また、蓋部材30には、
受け部材20の軸支部26によって軸支されている軸5
0に蝶着される蝶着部35が設けられている。従って、
レンズケースは、蓋部材30を軸50を中心にして回動
させることができるよう構成している。そして、蓋部材
30を受け部材20に重ね合わせた(閉じた)とき、即
ち、押さえ部材であるワイヤーが第1位置に位置したと
き、ワイヤー312がレンズ10の周縁部であるフラン
ジ部11を上から押さえるようになっている(図8
(b)参照)。そして、受け部22に受け止められたレ
ンズ10を出し入れする際には、蓋部材30を回動させ
て解放し、即ち、ワイヤー312を第2位置に位置させ
て、ワイヤー312によるレンズ10の押さえを解除し
て行う。
【0060】このように、本実施の形態では、開口部2
1と受け部22とを複数有した受け部材20と、第1位
置と第2位置との間を変位可能な複数の押さえ部材31
としてのワイヤー312と、を有するので、個々のレン
ズ10を個々に受け止めることができ、例え、傾いた場
合であっても、他のレンズ10は出し入れができ、他の
レンズ10に被害を及ぼすことがない。更に、開口部2
1(受け部22及び押さえ部材31)を平面的に配置し
たので、レンズケースの厚さが薄く構成することが可能
となり、特に、受け部材20及び蓋部材30を板状とし
たので、更にコンパクトになる。また、本実施の形態に
おいては、ワイヤー312を蓋部材30に張るだけでレ
ンズ押さえ部材を構成することができ、非常に簡単な機
構でレンズケースを構成することができる。また、蓋部
材30の開閉動作に伴い、複数の受け部材20に受け止
められたレンズ10の出し入れを行うことができ、操作
性が向上する。
【0061】なお、本実施の形態においては、蓋部材3
0を第1位置に保持するように、蓋部材30を第1位置
の方向へ弾性付勢するようなバネなどの弾性部材を設け
てもよく、或いは、蓋部材30が第1位置に位置したと
きに第1位置の状態を維持するロック部材などを設けて
もよい。
【0062】(第3の実施の形態)第3の実施の形態に
ついて、図9に基づいて説明する。図9は、第3の実施
の形態を示す図であり、(a)はレンズケースの斜視図
であり、(b)はレンズケースの断面図である。上述し
た第1の形態では、蓋部材30が第2位置に位置したと
きにも、蓋部材30と受け部材20とは一体化していた
が、本実施の形態では、別体となるものである。
【0063】受け部材20及び蓋部材30は、殆ど第1
の実施の形態と同様であるが、本実施の形態の受け部材
20は、第1実施の形態で受け部材20に設けられた弾
性部23ストッパー24、被係合部25を除き、平板状
の受け部材20に複数の開口部21と受け部22を設け
たものである。また、本実施の形態の蓋部材30は、第
1の実施の形態で蓋部材30に設けられた貫通孔32、
係合部33、掛止部34を除き、平板状の蓋部材30に
複数の押さえ部材31を設けたものである。なお、第1
の実施の形態と同じものは、同じ番号を付与して説明を
省略する。
【0064】本実施の形態では、蓋部材30(押さえ部
材31)が第1位置を位置するときに、受け部材20と
蓋部材30を一体化して押さえ部材31である押さえ爪
部311がレンズ10の周縁部を押さえることを維持さ
せるために、保持部材51がある。この保持部材51
は、受け部材20と蓋部材30とを一体化させるための
部材であり、蓋部材30が第1位置に位置させたときそ
の側方から両者を挟むように、断面形状がコの字状の形
態を呈している。
【0065】レンズ10を収納する際には、まず、蓋部
材30を受け部材20上から退避させておく(第2位
置)。そして、受け部材20の開口部21からレンズ1
0を入れて、受け部22の受け爪部221でレンズ10
を受け止める。そして、各受け部22(開口部21)に
対応した押さえ部材31が、各々の受け部22に受け止
められたレンズ10の周縁部を押さえるように、このレ
ンズ10が受け止められた受け部材20の上方から蓋部
材30を載せる(この位置が第1位置)。その後、この
第1位置を維持するように、保持部材51で以て、受け
部材20と蓋部材30とを一体化する。
【0066】このように、本実施の形態では、開口部2
1と受け部22とを複数有した受け部材20と、第1位
置と第2位置との間を変位可能な複数の押さえ部材31
と、を有するので、個々のレンズ10を個々に受け止め
ることができ、例え、傾いた場合であっても、他のレン
ズ10は出し入れができ、他のレンズ10に被害を及ぼ
すことがない。更に、開口部21(受け部22及び押さ
え部材31)を平面的に配置したので、レンズケースの
厚さが薄く構成することが可能となり、特に、受け部材
20及び蓋部材30を板状としたので、更にコンパクト
になる。また、本実施の形態では、受け部材20及び蓋
部材30の構成を簡単にして、レンズケースを構成する
ことができるので、各々の部材の製造が容易となる。
【0067】(第4の実施の形態)第4の実施の形態に
ついて、図10に基づいて説明する。図10は、第4の
実施の形態を示す図であり、(a)は受け部材20の上
面図であり、(b)は蓋部材30の上面図であり、
(c)は受け部材20と蓋部材30とを合わせたレンズ
ケースの(b)におけるA−A断面図である。上述した
第1〜第3の実施の形態では、蓋部材30の移動(スラ
イドや回動など)という1操作によって、複数の押さえ
部材31の第1位置と第2位置との間の変位を、行った
が、本実施の形態では、複数の押さえ部材31各々が独
立して第1位置と第2位置との間の変位を行うものであ
る。なお、第1の実施の形態と同じものは、同じ番号を
付与して説明を省略する。
【0068】本実施の形態の受け部材20は、第1実施
の形態で受け部材20に設けられた弾性部23ストッパ
ー24、被係合部25を除き、平板状の受け部材20に
複数の開口部21と受け部22を設け、更に、蓋部材3
0を掛止するための掛合部26を設けたものである。こ
の掛合部26は、押さえ部材20と蓋部材30とが一体
化するように、蓋部材30を掛止するものであり、図1
0(c)において左右方向に弾性変形するものであり、
蓋部材30が容易に外れないようにしている。また、本
実施の形態の蓋部材30は、複数の押さえ部材31が設
けられ、各々の押さえ部材31は受け部材20の開口部
21及び受け部22に対応して設けられている。また、
この複数の押さえ部材31各々は、複数(本実施の形態
では4つ)の押さえ爪部311が設けられており、更
に、この押さえ爪部311が図10(c)において左右
方向に弾性変形可能なように、空間313が設けられて
いる。
【0069】従って、本実施の形態の押さえ部材31
は、各々の押さえ部材31、更に、各々の押さえ爪部3
11がレンズ10の周縁部を押さえることができる第1
位置と、空間313を利用して弾性変形して第1位置か
ら退避した第2位置との間を変位可能に設けられてい
る。このため、レンズ10を出し入れする際には、出し
入れしたいレンズ10に対応する受け部22に応じた押
さえ爪部311を、第2位置へ弾性変形させて行う。そ
して、レンズ10を入れた後は、押さえ爪部311が第
1位置の方向に付勢されているので、自然と第1位置へ
戻り、受け部22に入れたレンズ10の周縁部を押さえ
るようになる。
【0070】このように、本実施の形態では、開口部2
1と受け部22とを複数有した受け部材20と、第1位
置と第2位置との間を変位可能な複数の押さえ部材31
と、を有するので、個々のレンズ10を個々に受け止め
ることができ、例え、傾いた場合であっても、他のレン
ズ10は出し入れができ、他のレンズ10に被害を及ぼ
すことがない。更に、開口部21(受け部22及び押さ
え部材31)を平面的に配置したので、レンズケースの
厚さが薄く構成することが可能となり、特に、受け部材
20及び蓋部材30を板状としたので、更にコンパクト
になる。また、本実施の形態では、個々の押さえ部材3
1を、独立して第1位置と第2位置との間を変位させる
ことができるので、レンズ10の収納の確実性が向上す
る。
【0071】(第5の実施の形態)第5の実施の形態に
ついて、図11に基づいて説明する。図11は、第5の
実施の形態を示す図であり、(a)は拡大断面図であ
り、(b)は押さえ部材の斜視図であり、(c)は受け
部の斜視図である。上述した第1〜第4の実施の形態で
は、各々の部材を樹脂等によって一体成形したものであ
るが、本実施の形態ではアウトサート方式によってレン
ズケースを形成するものである。更に、本実施の形態
は、第4の実施の形態と同様に、複数の押さえ部材31
各々が独立して第1位置と第2位置との間の変位を行う
ものである。なお、第1の実施の形態と同じものは、同
じ番号を付与して説明を省略する。
【0072】金属(或いは、樹脂)等で形成された平板
状の受け部材20に、後述する受け部22及び押さえ部
材をアウトサートできるように、複数の孔を平面状に設
けておく。一方、受け部22は樹脂(或いは、金属、ア
ルミニウム)等で形成し、受け爪部221が設けている
(図11(c)参照)。この受け部22を、前述の受け
部材20の孔にアウトサートすることにより、上述した
第1〜第4の実施の形態と同様な受け部材20を構成す
る。
【0073】また、本実施の形態では、押さえ部材31
も樹脂(或いは、金属、アルミニウム)等で形成し、第
1位置と第2位置との間を変位可能(弾性変形)なよう
に、押さえ爪部311を設けておく。そして、この押さ
え部材31を前述の受け部材20の孔(若しくは、アウ
トサートした受け部22)にアウトサートする。
【0074】このように構成したレンズケースは、レン
ズ10を入れる際には、レンズケースの上方(押さえ部
材31側)からレンズ10を押し入れると、押さえ爪部
311が退避(第2位置へ弾性変形)して、レンズ10
が中に入り、受け部22の受け爪部221によって受け
止められる。このとき、押さえ爪部311は、その弾性
力によって、第1位置に移動して、レンズ10の周縁部
を押さえる。また、レンズ10を取り出す際には、押さ
え爪部311を第2位置へ移動させて、レンズ10の周
縁部への押さえを解除して、レンズ10を取り出すこと
ができる。
【0075】このように、本実施の形態においては、開
口部21と受け部22とを複数有した受け部材20と、
第1位置と第2位置との間を変位可能な複数の押さえ部
材31と、を有するので、個々のレンズ10を個々に受
け止めることができ、例え、傾いた場合であっても、他
のレンズ10は出し入れができ、他のレンズ10に被害
を及ぼすことがない。更に、開口部21(受け部22及
び押さえ部材31)を平面的に配置したので、レンズケ
ースの厚さが薄く構成することが可能となる。また、本
実施の形態では、個々の押さえ部材31を、独立して第
1位置と第2位置との間を変位させることができるの
で、レンズ10の収納の確実性が向上する。また、本実
施の形態では、レンズケースに収納したままレンズ10
のコートを行う場合、受け部材20は金属(或いは、吸
水率の少ない樹脂)を用いることが好ましい。また、金
属製の受け部材20に受け部22及び押さえ部材31を
直接、樹脂成形してもよい。
【0076】(第6の実施の形態)第6の実施の形態に
ついて、図12に基づいて説明する。図12は、第6の
実施の形態を示す図であり、(a)はレンズケースの斜
視図であり、(b)は拡大断面図である。上述した第1
〜第5の実施の形態では、受け部22と押さえ部材31
とをそれぞれ別体として形成したものであるが、本実施
の形態では受け部と押さえ部31とを一体的に形成した
ものである。更に、本実施の形態は、第4及び第5の実
施の形態と同様に、複数の押さえ部材31各々が独立し
て第1位置と第2位置との間の変位を行うものである。
なお、第1の実施の形態と同じものは、同じ番号を付与
して説明を省略する。
【0077】箱形状に形成された受け部材20には、上
述した第1〜第5の実施の形態と同様な複数の開口部2
1と受け部22が形成されている。更に、本実施の形態
では、開口部21の周囲に各々の開口部に応じた押さえ
部材31が形成されている。この押さえ部材31は、受
け部材20の底面から突起した形状をしており、その先
端に押さえ爪部311が形成されている。従って、この
押さえ部材31は、受け部材20の底面と接続されてい
る部分を中心にして回動(押さえ爪部311は図12
(b)において左右方向に移動)する、即ち、第1位置
と第2位置との間を変位可能に設けられている。
【0078】このように構成したレンズケースは、レン
ズ10を入れる際には、レンズケースの上方(押さえ部
材31側)からレンズ10を押し入れると、押さえ爪部
311が退避(第2位置へ弾性変形)して、レンズ10
が中に入り、受け部22の受け爪部221によって受け
止められる。このとき、押さえ爪部311は、その弾性
力によって、第1位置に移動して、レンズ10の周縁部
を押さえる。また、レンズ10を取り出す際には、押さ
え爪部311を第2位置へ移動させて、レンズ10の周
縁部への押さえを解除して、レンズ10を取り出すこと
ができる。
【0079】このように、本実施の形態においては、開
口部21と受け部22とを複数有した受け部材20に、
第1位置と第2位置との間を変位可能な複数の押さえ部
材31を設けたので、個々のレンズ10を個々に受け止
めることができ、例え、傾いた場合であっても、他のレ
ンズ10は出し入れができ、他のレンズ10に被害を及
ぼすことがない。更に、開口部21(受け部22及び押
さえ部材31)を平面的に配置したので、レンズケース
の厚さが薄く構成することが可能となる。また、本実施
の形態では、個々の押さえ部材31を、独立して第1位
置と第2位置との間を変位させることができるので、レ
ンズ10の収納の確実性が向上する。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
例え傾いたレンズがあったとしても、出し入れができる
複数のレンズを収納するレンズケースを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズケースに収納される好適なレン
ズの図である。
【図2】第1の実施の形態の受け部材を示す図である。
【図3】第1の実施の形態の複数の押さえ部材を一体化
した蓋部材を示す図である。
【図4】第1の実施の形態の使用状態時を示す概略図で
ある。
【図5】第1の実施の形態の使用時の拡大図である。
【図6】レンズケースを運ぶ箱を示す図である。
【図7】第1の実施の形態の変形例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態を示す図である。
【図9】第3の実施の形態を示す図である。
【図10】第4の実施の形態を示す図である。
【図11】第5の実施の形態を示す図である。
【図12】第6の実施の形態を示す図である。
【図13】従来のレンズケースを示す図である。
【符号の説明】
10 レンズ 20 受け部材 21 開口部 22 受け部 30 蓋部材 31 押さえ部材 221 受け爪部 311 押さえ爪部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズを収納するレンズケースに
    おいて、 レンズの外形より大きい開口部と該開口部からレンズを
    入れたときにレンズを受け止めることができる受け部と
    を複数有した受け部材と、 前記受け部に入れたレンズの周縁部を押さえる第1位置
    と前記開口部からレンズを入れるときに前記第1位置か
    ら退避してレンズを前記受け部に入れることができる第
    2位置との間を変位可能な複数の押さえ部材と、を有
    し、複数の前記開口部各々からレンズを入れて複数のレ
    ンズを収納するレンズケース。
  2. 【請求項2】 前記受け部材は、複数の前記開口部を平
    面的に配置したことを特徴とする請求項1に記載のレン
    ズケース。
  3. 【請求項3】 複数の前記押さえ部材は、各々独立して
    前記第1位置と前記第2位置との間を変位可能としたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズケース。
  4. 【請求項4】 複数の前記押さえ部材は、一体となって
    前記第1位置と前記第2位置との間を変位可能とするよ
    うに、蓋部材として一体化したことを特徴とする請求項
    1又は2に記載のレンズケース。
  5. 【請求項5】 前記蓋部材は、板状であることを特徴と
    する請求項4に記載のレンズケース。
  6. 【請求項6】 前記受け部材は、板状であることを特徴
    とする請求項1〜5の何れか1つに記載のレンズケー
    ス。
  7. 【請求項7】 前記蓋部材には、複数の前記押さえ部材
    が第2位置に位置したとき、前記受け部にレンズを入れ
    るために、前記受け部に対応した貫通孔を有しているこ
    とを特徴とする請求項5に記載のレンズケース。
  8. 【請求項8】 前記蓋部材が前記第1位置に位置したと
    き、前記受け部に入れたレンズは、前記押さえ部材側の
    面が露呈していることを特徴とする請求項7に記載のレ
    ンズケース。
  9. 【請求項9】 前記受け部材は板状であるとともに、前
    記受け部に入れたレンズは、前記押さえ部材と反対側の
    面が露呈していることを特徴とする請求項7又は8に記
    載のレンズケース。
  10. 【請求項10】 前記押さえ部材がスライドすることに
    より、前記第1位置と前記第2位置との間を変位するこ
    とを特徴とする請求項1〜9の何れか1つに記載のレン
    ズケース。
  11. 【請求項11】 前記押さえ部材が回動することによ
    り、前記第1位置と前記第2位置との間を変位すること
    を特徴とする請求項1〜9の何れか1つに記載のレンズ
    ケース。
  12. 【請求項12】 前記押さえ部材は、前記第1位置に位
    置したとき、前記受け部に入れたレンズの周縁部を、レ
    ンズを入れる方向と直交する方向に押さえることを特徴
    とする請求項1〜11の何れか1つに記載のレンズケー
    ス。
  13. 【請求項13】 前記押さえ部材は、前記第1位置に位
    置したとき、前記受け部に入れたレンズの周縁部を、レ
    ンズを入れる方向に押さえることを特徴とする請求項1
    〜12の何れか1つに記載のレンズケース。
  14. 【請求項14】 前記受け部にレンズを入れたときにレ
    ンズと前記開口部との間隙の間隔をΔd、前記押さえ部
    材が前記第1位置に位置したときに前記開口部から突出
    する長さをlとすると、 Δd<l であることを特徴とする請求項13に記載のレンズケー
    ス。
  15. 【請求項15】 収納するレンズのフランジの長さをt
    としたとき、 l<t、 Δd<t であることを特徴とする請求項14に記載のレンズケー
    ス。
  16. 【請求項16】 前記押さえ部材は、前記第1位置の方
    向に弾性付勢されることを特徴とする請求項1〜15の
    何れか1つに記載のレンズケース。
  17. 【請求項17】 前記押さえ部材が第1位置に位置した
    とき、前記受け部材と前記押さえ部材とを合わせた厚さ
    が、収容するレンズの厚さより厚くなることを特徴とす
    る請求項1〜16の何れか1つに記載のレンズケース。
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