JPH10253797A - 原子炉設備に於ける壁面除染機 - Google Patents

原子炉設備に於ける壁面除染機

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JPH10253797A
JPH10253797A JP9051620A JP5162097A JPH10253797A JP H10253797 A JPH10253797 A JP H10253797A JP 9051620 A JP9051620 A JP 9051620A JP 5162097 A JP5162097 A JP 5162097A JP H10253797 A JPH10253797 A JP H10253797A
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JP
Japan
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decontamination
wall surface
wall
body frame
main body
Prior art date
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Application number
JP9051620A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Horie
直之 堀江
Teiichiro Suzuki
貞一郎 鈴木
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Atox Co Ltd
Original Assignee
Atox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プ−ル水抜きと同時に除染を可能にする
一台で縦方向の壁面と共にひな段の除染をも可能にする
ディスクブラシを面接触として除染速度を上げる。 【解決手段】 吊り具によって吊り下げ可能な本体フレ
−ム1の正面左右に設けられ、支持ピン8のまわりにエ
アシリンダ13の駆動によって横方向に揺動可能な垂直
壁面除染用の除染部7と、該左右除染部7の間に設けた
壁面吸着用の吸着盤2と、走行用電動機4によって駆動
される横方向移動用の走行車輪3とからなり、除染部7
には夫々上下一対のディスクブラシ9が壁面との接触部
を可撓性材料12で囲ったブラシカバ−11内に装着さ
れている。又本体フレ−ム1の上部に、ロ−ルブラシカ
バ−22で覆われ、ロ−ルブラシ用電動機によって駆動
される左右一対のロ−ルブラシ14を有し、本体フレ−
ムと支持プレ−ト間に設けたエアシリンダ15によって
収納と押付力の調整を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉設備における
壁面除染機に関するものである。特に壁面の形状に做っ
て作動し、横方向に移動する壁面除染機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来原子炉設備において、壁面に沿って
縦方向に移動する壁面除染機は知られている。図5はそ
の一例である。図5でaは本体フレ−ムである。本体フ
レ−ムaはその中央部に設置した吸着盤bによって壁面
に吸着保持される。cは本体フレ−ムaの下部に取付け
られた走行車輪で、本体フレ−ムaの上部に設置した走
行用電動機dにより、ロ−ラチェ−ンeのスプロケット
ホイ−ルfを介し駆動される。gは本体フレ−ムaに対
し支点ピンhを介して枢支され、逆ヘ字型をした可動ア
−ムである。可動ア−ムgの先端下部にはロ−ルブラシ
iが回転可能に支持されている。jはブラシカバ−で、
下端に壁面kと接する可撓性を有する材料、たとえばウ
レタンプレ−トlが設けられている。
【0003】ロ−ルブラシiは可動ア−ムgの他端上部
に設置されたブラシ用電動機mによりタイミングプ−リ
−n、タイミングベルトo、タイミングプ−リ−pを介
し駆動される。qは本体フレ−ムaと可動ア−ムgの上
端間に取付けられたエアシリンダで、これの伸縮により
可動ア−ムgを支点ピンhの回りに回動させて、ロ−ル
ブラシiの自動倣いが行われる。
【0004】rはブラシカバ−jの下部に取付けられた
切込量決定用のブラシ切込決定車輪で、被除染壁面kに
接している。この車輪rと前記エアシリンダqとによ
り、一定切込量で自動倣い除染が行われる。なお以上の
構成は図5に示す通り、本体フレ−ムaの上下に対をな
して設けられている。
【0005】真空吸着盤bは壁面kに吸着保持され、そ
の壁面kへの押付力によって積載する走行車輪cの牽引
力とロ−ルブラシiの壁面kへの押付力を受ける。ロ−
ルブラシiの壁面押付力はエアシリンダqによる空気圧
力による押付力により行ない、これにより壁面kの形状
に合わせ、常にロ−ルブラシiが同一切込量で壁面kを
研掃することができ、かくして壁面kの形状の変化に関
係なく倣い除染することができるようになっている。
【0006】このような構成であって、機構上縦方向
の壁に沿ってのみしか移動できないため、プ−ル水抜き
と同時に除染を行うことができない。又本体フレ−ム
aにひな段部除染用のブラシがないので、用途が制限さ
れる。ロ−ルブラシのため、作業中の交換が不可能
で、除染効果の品質管理がしにくい。又除染部がロ−
ルブラシの線接触による洗浄のため、除染速度を上げる
ことができない。さらにロ−ルブラシは腰が弱いので、
切込用車輪が必須となる、等々の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に対し、除染機を横移動式にして、プ−ル水抜
きと同時に除染を可能にして作業工程の短縮、壁面から
の放射性ダストの飛散を防止すること、ひな段除染用
のブラシを設け、一台で縦方向の壁面と共にひな段(段
付部)の除染をも可能にすること、円筒端面で洗浄す
るディスクブラシを採用し面接触として除染速度を上げ
ることができるようにすること、及びブラシの交換作
業の容易化の可能な除染機を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】吊り具によって吊り下げ
可能な本体フレ−ム1と、本体フレ−ム1の正面左右に
設けられ、支持ピン8のまわりにエアシリンダ13の駆
動によって横方向に揺動可能な垂直壁面除染用の除染部
7と、該左右除染部7の間に設けた壁面吸着用の吸着盤
2と、左右の除染部7と中央部の吸着盤2との間にあっ
て走行用電動機4によって駆動される横方向移動用の走
行車輪3とからなり、前記除染部7には夫々上下一対の
ディスクブラシ9が壁面との接触部を可撓性材料12で
囲ったブラシカバ−11内に装着されている。エアシリ
ンダ13の操作で除染部7を揺動し、装置一台で曲面壁
と平面壁に対応できるようにした。又本体フレ−ム1の
上部に、ロ−ルブラシカバ−22で覆われ、ロ−ルブラ
シ用電動機17によって駆動される左右一対のひな除染
用のロ−ルブラシ14を有し、これらロ−ルブラシ14
は本体フレ−ム1上部の支持プレ−ト21上に支持さ
れ、本体フレ−ム1と支持プレ−ト21間に設けたエア
シリンダ15によって収納と押付力の調整を可能にし
た。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に基いて説明する。図1で、
1は本体フレ−ムである。本体フレ−ム1はその正面中
央部に設置した吸着盤2によって垂直壁面に吸着保持さ
れる。3は本体フレ−ム1の左右に取付けられた走行車
輪で、本体フレ−ム1内に設置した走行用電動機4によ
りロ−ラチェ−ン5、スプロケット6を介し駆動され
る。除染部7は本体フレ−ム1に対し支持ピン8を介し
て枢支されている。除染部7は本体フレ−ム1の左右に
対をなし取付けられており、その上下にディスク型ブラ
シ9がブラシ用電動機10と直結され回転可能に支持さ
れている。11はブラシカバ−で可撓性を有する材料、
たとえばネオプレンスポンジゴム12が設けられてい
る。この可撓性材料12が壁面に接触し、除染部7を水
密に仕切っている。
【0010】13は本体フレ−ム1と除染部7の間に取
付けられたエアシリンダである。これの伸縮により除染
部7を支持ピン8の回りに回動させてディスク型ブラシ
9の自動倣いが行われる。エアシリンダ13の壁面への
押付力は、エア圧力の調整で容易に行うことができる。
ディスク型ブラシ9の腰の強さを利用してブラシ切込量
決定用の車輪無しで、一定の切込量を与えて自動倣い除
染を行うことができる。なお上記の機構は本体フレ−ム
1の左右に対をなし設けられている。
【0011】14はロ−ルブラシで、図2のような壁
面、たとえば原子炉ウエルひな段Aの上面の除染に使用
するもので、エアシリンダ15の伸縮により常時の収納
と必要時の取出しを可能とすると共に、エアシリンダ1
5を伸長させて壁面Bに押付け、切込量の決定を先端の
切込決定車輪16(図2)により行う。これにより一定切
込量で自動倣い除染を行うことができる。ロ−ルブラシ
14は片持支持である。また、ロ−ルブラシ用電動機1
7により、ロ−ラチェ−ン18、スプロケット19を介
して駆動し、軸は軸受装置20で保持されている。上記
の機構は支持プレ−ト21に取付けられている。本体フ
レ−ム1と支持プレ−ト21間にエアシリンダ15が取
付けられ、エアシリンダ15を伸長すると支持プレ−ト
21を前方に押し出す。22はロ−ルブラシカバ−(図
1)、23は制御盤、24は散水装置である。
【0012】(作動)図3と図4を参照して本発明除染
機の作動について説明する。図3は平面壁25の除染状
態を示す。この場合は被除染壁が平面壁25であるか
ら、左右一対の除染部7は互に平行に位置しており、デ
ィスク型ブラシ9の除染面、走行車輪3はすべて面一に
配置されている。
【0013】図4は、図3に対し、被除染面が曲面壁2
6となっている。曲面壁のため、図3のまゝではディス
ク型ブラシ9は壁面になじまない。したがってこの場合
には、エアシリンダ13を操作して支持ピン8を中心に
してディスク型ブラシ9を外に少し開かせる。
【0014】
【発明の効果】垂直壁面除染用の除染部7に装着された
上下一対のディスク型ブラシ9が本体フレ−ム1に対し
支持ピン8で側方に揺動可能に取付けられており、エア
シリンダ13を操作してこれを左右に揺動できるように
した。さらにこれを除染部7が本体フレ−ム1の正面に
設けられ、走行車輪3で横移動可能としたので、プ−ル
の水抜きと同時に除染することができる。従って従来の
縦方向移動型に比べ作業工程の短縮・壁面からの放射性
ダストの飛散を防止することができる。
【0015】エアシリンダ13の操作で揺動できるの
で、装置一台で曲面壁にも平面壁にも対応できる。さら
にひな段除染用のロ−ルブラシ14を設けたので、上記
平面壁・曲面壁のみならず、ひな段部上面の除染も可能
である。ディスク型ブラシは壁面に対しその端面が接す
る面接触の為、ロ−ル型ブラシに比べ、除染速度を上げ
ることができる。又交換が容易な為、除染効果及びブラ
シの線量当量の増加によって作業中でも交換することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除染機。
【図2】除染機の側面図。
【図3】平面壁除染状態を示す。
【図4】曲面壁除染状態を示す。
【図5】先発明の側面図。
【符号の説明】
1 本体フレ−ム 2 吸着盤 3 走行車輪 4 走行用電動機 5 ロ−ラチェ−ン 6 スプロケット 7 除染部 8 支持ピン 9 ディスク型ブラシ 10 ブラシ用電動
機 11 ブラシカバ− 12 スポンジゴム 13 エアシリンダ 14 ロ−ルブラシ 15 エアシリンダ 16 切込決定車輪 17 ロ−ルブラシ用電動機 18 ロ−ラチェ−
ン 19 スプロケット 20 軸受装置 21 支持プレ−ト 22 ロ−ルブラシ
カバ− 23 制御盤 24 散水装置 25 平面壁 26 曲面壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り具によって吊り下げ可能な本体フレ
    −ム(1)と、本体フレ−ム(1)の正面左右に設けられ、
    支持ピン(8)のまわりにエアシリンダ(13)の駆動によっ
    て横方向に揺動可能な垂直壁面除染用の除染部(7)と、
    該左右除染部(7)の間に設けた壁面吸着用の吸着盤(2)
    と、左右の除染部(7)と中央部の吸着盤(2)との間にあ
    って走行用電動機(4)によって駆動される横方向移動用
    の走行車輪(3)とからなり、前記除染部(7)には夫々上
    下一対のディスクブラシ(9)が壁面との接触部を可撓性
    材料(12)で囲ったブラシカバ−(11)内に装着されている
    ことを特徴とする原子炉設備における壁面除染機。
  2. 【請求項2】 エアシリンダ(13)の操作で除染部(7)を
    揺動し、装置一台で曲面壁と平面壁に対応できるように
    した請求項1記載の原子炉設備における壁面除染機。
  3. 【請求項3】 本体フレ−ム(1)の上部に、ロ−ルブラ
    シカバ−(22)で覆われ、ロ−ルブラシ用電動機(17)によ
    って駆動される左右一対のひな除染用のロ−ルブラシ(1
    4)を有し、これらロ−ルブラシ(14)は本体フレ−ム(1)
    上部の支持プレ−ト(21)上に支持され、本体フレ−ム
    (1)と支持プレ−ト(21)間に設けたエアシリンダ(15)に
    よって収納と押付力の調整を可能にしたことを特徴とす
    る請求項1記載の原子炉設備における壁面除染機。
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Cited By (4)

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