JPH10252606A - インジェクタ - Google Patents

インジェクタ

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JPH10252606A
JPH10252606A JP6749497A JP6749497A JPH10252606A JP H10252606 A JPH10252606 A JP H10252606A JP 6749497 A JP6749497 A JP 6749497A JP 6749497 A JP6749497 A JP 6749497A JP H10252606 A JPH10252606 A JP H10252606A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設定された燃料噴射期間を経過した後もなお
燃料の噴射が継続するのを、簡単な構成で且つ燃料の圧
力損失なく制限することができるインジェクタを提供す
る。 【解決手段】 針弁4は、弁本体6と、弁本体6の先端
面14に対して離接可能に当接する弁部材7から構成さ
れている。針弁4がリフトして、コントローラが設定し
た燃料噴射期間経過後もなお燃料噴射が続いている場合
には、第1燃料供給路8から送油路16を通じて隙間1
5内に回復した燃料圧が弁部材7の面13に作用する。
この燃料圧に基づいて弁部材7が下降し、弁フェース1
1が弁シート12に当接して噴孔5を閉鎖するので、燃
料の噴射が停止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蓄圧室に貯留さ
れた作動流体の圧力を利用して燃料を燃焼室に噴射する
インジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃料噴射制御に関して、噴射
圧力の高圧化を図り、且つ燃料の噴射タイミング及び噴
射量等の噴射条件をエンジンの運転状態に応じて最適に
制御する方法として、蓄圧式燃料噴射システムが知られ
ている。蓄圧式燃料噴射システムは、ポンプによって所
定圧力に加圧された燃料噴射制御用の作動流体を蓄圧室
に貯留し、作動流体の圧力を利用してインジェクタから
対応する燃焼室内に燃料を噴射する蓄圧式燃料噴射シス
テムである。加圧燃料が各インジェクタにおいてエンジ
ンの運転状態に対して最適な噴射条件で噴射されるよう
に、コントローラが蓄圧室内の圧力及び各インジェクタ
に設けられた制御弁を制御している。
【0003】蓄圧式燃料噴射システムの一つのタイプと
して、加圧された燃料それ自体を作動流体として用いる
システムがある。このシステムでは、バランスチャンバ
内の燃料圧を制御することによって針弁のリフトを制御
し、高圧燃料をインジェクタから燃焼室内に噴射するも
のである。インジェクタに供給すべき高圧燃料は、燃料
ポンプから蓄圧器としてのコモンレールに貯留されてい
る。電子制御ユニットであるコントローラは、エンジン
回転数センサ、エンジン気筒判別センサ及び上死点検出
センサ、アクセルペダル踏込み量センサ等のエンジンの
運転状態を検出するための各種センサからの信号が入力
されている。コントローラは、これらの信号に基づい
て、エンジン出力が運転状態に即した最適出力になるよ
うに、インジェクタによる燃料の噴射条件、即ち、燃料
の噴射タイミング及び噴射量を制御する。また、コモン
レールには圧力センサが設けられており、コモンレール
内の燃料圧は、コントローラの制御の下で燃料ポンプと
流量制御弁とによって所定圧力に維持されている。な
お、蓄圧システムの詳細は、周知のものであり、また本
発明に直接関係するところではないので、これ以上の説
明を省略する。
【0004】コモンレール式の燃料噴射システムにおい
ては、インジェクタには、常時、燃料噴射圧相当の燃料
圧の圧力を有する燃料が供給されており、電磁弁の作動
によって針弁が駆動され、開放された噴孔から燃料が噴
射される。そのため、電磁弁やノズルの往復動部材がそ
の復帰時に案内部材に対してスムースに案内されずに復
帰位置に戻らないスティック現象を生じることがある。
このようなスティック現象が生じると、燃料は開口した
噴孔から噴射し続けて、エンジンが破損してしまうおそ
れがある。このため、インジェクタへの燃料の入口に、
燃料の通過量を制限するフローリミッタを設けて、燃料
の噴射時間が長くなると燃料の通路を閉じてしまうもの
が従来から提案されている(特開平4−241767号
公報、特開平4−252860号公報参照)。
【0005】上記各公報に開示されているフローリミッ
タと同様のタイプの構造が、図3に示されている。フロ
ーリミッタ40は、高圧燃料を蓄圧するコモンレール
と、各インジェクタに延びる燃料配管との間に配置さ
れ、コモンレールから燃料配管へ供給される燃料の量が
所定値以上となったときに、その燃料の流れを停止させ
るものである。フローリミッタ40は、ハウジング41
内の中空孔42内にピストン43、ピストン43のイン
ジェクタ側にピストン43と一体的に移動可能に設けら
れたボール体44、ボール体44をコモンレール側に付
勢するスプリング45、及びボール体44とスプリング
45との間に配設されたスプリングシート46から構成
されている。ピストン43のコモンレール側への移動を
規制する規制部材47が設けられている。ピストン43
と規制部材47とには、それぞれ燃料の通過を許容する
オリフィス48、49が形成されている。また、中空孔
42のインジェクタ側には、ボール体44の外径よりも
小さい圧入孔50が形成されている。
【0006】かかるフローリミッタにおいて、通常の燃
料噴射状態であれば、コモンレールからの高圧燃料は、
規制部材47のオリフィス49、ピストン43のオリフ
ィス48、ボール体44の周囲、スプリングシート46
を通って、インジェクタ側に流れる。このとき、ピスト
ン43及びボール体44が流量に応じてインジェクタ
側、即ち、圧入孔50側に移動する。インジェクタの燃
料噴射期間が長くなると、ボール体44の移動量が増大
して圧入孔50内に圧入され、ボール体44による弁が
閉鎖状態となり、インジェクタへの燃料の供給を完全に
停止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のタイプのフロー
リミッタは、ピストン43、ボール体44、スプリング
45、及びそのシート46等の多くの構成部品を必要と
しており、構造が複雑であるという問題点がある。ま
た、ピストン43とボール体44とをスプリングのばね
力に抗して移動させる目的で、燃料が通過するオリフィ
ス前後の差圧を利用しているため、オリフィスの開口面
積を相当に絞って設定している。このような絞りを有す
るオリフィスは、燃料噴射時において燃料の通過に対す
る抵抗となり、燃料噴射率を低下させるという問題点も
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
問題を解決し、インジェクタの先端において、針弁が既
に有している噴孔の開閉機構を利用して、コントローラ
によって設定される燃料噴射期間が経過してもなお燃料
の噴射が継続されている状態に応じて燃料の流れを制限
するフローリミッタ機能をも、針弁に持たせることによ
り、簡単且つ低コストでフローリミッタ機能を奏するこ
とができると共に、従来のフローリミッタに見られるよ
うなオリフィス前後の差圧を利用することに起因して生
じる燃料の圧力損失がないインジェクタを提供すること
である。
【0009】この発明は、燃料供給路を備えると共に内
部に中空穴が形成され且つ先端に前記燃料供給路を通じ
て供給された燃料を噴射するための噴孔が形成された本
体、及び前記中空穴にリフト可能に配置され且つ前記本
体に形成された弁シートに離接して前記噴孔を開閉する
針弁を具備し、前記針弁は弁本体及び前記弁本体の先端
面に離接可能に当接し且つ前記噴孔を開閉する弁部材を
有し、燃料噴射期間経過後に前記弁本体の下降による前
記噴孔の閉鎖が行われない状態に応じて前記弁部材は前
記弁本体と当接する側の面に前記噴孔を閉鎖させる大き
さの燃料圧を受けることから成るインジェクタに関す
る。
【0010】この発明によるインジェクタは、上記の構
成を有しているので、針弁が本体の中空穴内をリフトす
ることにより燃料が噴孔から噴射され、針弁の下降によ
って噴孔が閉鎖されて燃料の噴射が停止される。針弁の
弁部材は、弁本体の先端面に離接可能に当接しているの
で、針弁のリフト時には、互いの離接面間には負圧が生
じて弁本体に追従してリフトする。燃料噴射期間は、コ
ントローラが各種のサンサからの信号、特に、エンジン
回転数とアクセル踏込み量とに応じて設定される。針弁
が正常に作動していれば、弁部材は下降する弁本体と共
に下降して噴孔が閉じられる。この燃料噴射期間が経過
してもなお、針弁の下降が行われない場合には、弁部材
は、弁本体と当接する側の面に受ける燃料圧に基づいて
下降して噴孔を閉鎖する。
【0011】また、このインジェクタにおいて、前記弁
部材の前記面が受ける燃料圧は、弁本体内に形成され且
つ燃料供給路の有効通路面積よりも小さい有効通路面積
を有する送油路を通じて供給される。弁本体内に形成さ
れた送油路の有効通路面積は、燃料供給路の有効通路面
積よりも小さいから、針弁のリフト時に低下した弁本体
と弁部材間の燃料圧は、前記送油路を通じて次第に上昇
し、燃料噴射期間の経過後に燃料供給路内の燃料圧まで
回復する。この回復した燃料圧は、弁部材の弁本体と当
接する側の面に作用して、弁部材を下降させる。
【0012】また、このインジェクタにおいて、前記弁
部材の前記面が受ける燃料圧は、弁本体の先端面又は弁
部材の前記面に形成され且つ燃料供給路の有効通路面積
よりも小さい有効通路面積を有する送油溝を通じて供給
される。針弁のリフト時に低下した弁本体と弁部材間の
燃料圧の回復については、送油路を弁本体内に形成する
上記の場合と同様である。
【0013】また、このインジェクタにおいて、前記弁
本体の先端面と弁部材の前記面との間には微小な隙間が
形成されている。送油路又は送油溝等から前記弁本体の
先端面と弁部材の前記面との間に供給される燃料圧は直
ちに、上記微小な隙間を通じて前記弁部材の前記弁本体
側の面に作用して、弁部材を迅速に作動させる。
【0014】更に、このインジェクタにおいて、前記弁
部材はボール又は先細テーパ面を有する錐体である。ボ
ールの球面又は錐体の先細テーパ面は、先端側に本体に
形成された弁シートに着座可能な弁フェースを有し、ま
た、燃料供給路の燃料圧を受けて針弁をリフトさせる受
圧面を有し、更に弁本体の先端面に離接可能に当接する
側に、弁部材を下降させる燃料を受ける面を含むことに
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明による燃料噴射装
置の一実施例を、図1の記載を参照して説明する。図1
はこの発明によるインジェクタの全体を示す断面図であ
り、図2は図1に示したインジェクタの先端部の構造を
示す拡大断面図である。
【0016】このタイプの蓄圧式燃料噴射システムに用
いられるインジェクタの一つが図1に示されている。エ
ンジンの気筒数に応じた数のインジェクタが用意されて
おり、コモンレール(図示せず)に貯留された高圧燃料
は、燃料流路の一部を構成する分岐管18を通じて各イ
ンジェクタ1に供給される。インジェクタ1の上側側部
には燃料入口継手20を介して分岐管18が接続されて
いる。インジェクタ1の本体内部には、燃料通路21,
22が形成されており、分岐管18及び燃料通路21,
22から燃料流路が構成されている。燃料流路を通じて
供給された燃料は、第1燃料溜まり23及び針弁4の周
囲の通路を通じて、針弁4のリフト時に開く噴孔5から
燃焼室内に噴射される。余剰の燃料は戻り管19を通じ
てコモンレールに戻される。
【0017】インジェクタ1には、針弁4のリフトを制
御するために、バランスチャンバ式の針弁リフト機構が
設けられている。即ち、インジェクタ1の最上部には、
制御弁としての電磁弁26が設けられており、コントロ
ーラ38からの制御信号としての制御電流が、信号線2
7を通じて電磁弁26のソレノイド28に送られる。ソ
レノイド28が励磁されると、アーマチュア29が上昇
して、燃料路31の端部に設けられた開閉弁32を開く
ので、燃料流路からバランスチャンバ30に供給された
燃料の燃料圧が燃料路31を通じて解放される。
【0018】インジェクタ1の中央本体内部に形成され
た中央中空穴33内には、コントロールピストン34が
昇降可能に設けられている。低下したバランスチャンバ
30内の圧力に基づく力とリターンスプリング35のば
ね力とによってコントロールピストン34に働く押下げ
力よりも、第1燃料溜まり23に臨むテーパ面36及び
後述する針弁4の先端部に作用する燃料圧に基づいてコ
ントロールピストン34を押し上げる力が勝るため、コ
ントロールピストン34は上昇する。その結果、針弁4
がリフトして、噴孔5から燃料が噴射される。燃料噴射
量は、燃料流路内の燃料圧と針弁4のリフト(リフト
量、リフト期間)とによって定められ、針弁4のリフト
は、開閉弁32の開閉制御をするためにソレノイド28
へ送られる制御電流としての噴射パルスによって決定さ
れる。
【0019】図2には、図1に示したインジェクタの先
端部の構造が拡大断面によって示されている。インジェ
クタ1のノズル本体2(この発明によるインジェクタの
本体に相当する)には、内部に中空穴3が形成されてお
り、中空穴3内を針弁4がリフト可能に収容されてい
る。ノズル本体2の先端には、噴孔5が形成されてい
る。針弁4は、針弁4の大部分を占める弁本体6と、弁
本体6の先端に設けられている弁部材7とを有してい
る。中空穴3と針弁4との間には、上流側の第1燃料供
給路8と、第1燃料供給路8の下流側にあって、第1燃
料供給路8の有効通路断面積がやや小さい有効通路断面
積を有する第2燃料供給路9が形成されている。第1燃
料供給路8を通じて供給された燃料は、ノズル本体2の
先端と弁部材7との間に形成された第2燃料溜まり10
を経て、噴孔5からエンジンの燃焼室(図示せず)内に
噴射される。
【0020】針弁4の弁部材7は、ボールの形状を有し
ており、球面の先端側部分は弁フェース11となってい
る。弁フェース11は、ノズル本体2に形成された球面
の一部から構成される環状の弁シート12に離接可能で
あり、弁フェース11の弁シート12への離接に応じ
て、噴孔5が開閉される。弁部材7は弁本体6によっ
て、約上半分を抱持されているが、弁部材7は弁本体6
に対して離接可能に当接しており、弁本体6側の面13
は弁本体6の凹状の球面から成る先端面14に対向して
おり、面13と先端面14との間には、僅かな隙間15
が形成されている。弁本体6には、第1燃料供給路8と
隙間15とを連通する送油路16が形成されている。
【0021】弁部材7の面13が受ける燃料圧は、弁本
体6内に形成された送油路16を通じて供給される。送
油路16の有効通路面積は、第1燃料供給路8の有効通
路面積よりも相当に小さく設定されているので、隙間1
5内の圧力が低下した場合であっても、隙間15内の圧
力は、第1燃料供給路8内の噴射圧力に相当する高い燃
料圧まで直ちに回復することはない。したがって、針弁
4の弁本体6がリフトするときには、隙間15に負圧が
生じるが、その負圧は直ちに第1燃料供給路8内の高い
燃料圧にまで回復することはなく、弁部材7が面13に
作用する低い圧力と、第2燃料供給路9内の高い燃料圧
との差圧に基づいて、弁本体6に追従してリフトするこ
とになる。隙間15内の圧力は、送油路16を通じて、
第1燃料供給路8内の燃料圧にまで次第に回復するが、
その回復に要する期間は、コントローラ38の演算によ
って設定される通常の燃料噴射期間よりも長く設定され
ている。
【0022】このインジェクタは、上記のように構成さ
れており、次にその作動を説明する。針弁4のリフト時
には、弁本体6がリフトするが、隙間15内は第1,第
2の燃料供給路8,9内の燃料圧を維持できずに負圧と
なる。このため、弁部材7は第2燃料供給路9内の噴射
圧力相当の高い燃料圧を下半分の表面で受けて、面13
に作用する圧力との差圧に基づいて、弁本体6に追従し
てリフトする。燃料噴射期間を経過しても、針弁4の下
降による噴孔5の閉鎖が行われないために燃料の噴射が
継続されている場合には、隙間15内の燃料圧は、第1
燃料供給路8内の燃料圧が送油路16を通じて供給され
ることにより、次第に回復する。燃料噴射中は、有効通
路面積が第1燃料供給路8と比較してやや狭い第2燃料
供給路9内、即ち、弁部材7の周囲での燃料の流れは速
いので、第2燃料供給路9での燃料圧は低圧となり、面
13に作用する回復した燃料圧との差圧に基づいて、弁
部材7が弁本体6から離れて下降し、弁部材7は噴孔5
を閉鎖することになる。
【0023】弁部材7の面13が受ける燃料圧の供給
は、弁本体6内に形成した送油路16の代わりに、第2
燃料供給路9に一端が開口するように弁本体6の先端面
14上に形成した送油溝とすることもできる。弁部材7
がボールでなく上下に回転するものでなければ、送油溝
は、弁部材7の面13、或いは弁本体6の先端面と弁部
材7の面13の両方に形成してもよい。いずれの場合で
あっても、送油溝の有効通路面積は、第2燃料供給路9
の有効通路面積よりも小さい値に設定される。なお、弁
部材7はボールであるとして説明したが、弁部材7の形
状はボールに限られることはなく、円錐体のような先細
テーパ面を有する錐体に形成することもできる。
【0024】
【発明の効果】この発明によるインジェクタは、上記の
ように、針弁を弁本体と弁本体の先端面に離接可能に当
接し且つ噴孔を開閉する弁部材とで構成し、燃料噴射期
間を経過したにもかかわらず、弁本体の下降による噴孔
の閉鎖が行われていない状態では、弁部材は弁本体と当
接する側の面に噴孔を閉鎖させる大きさの燃料圧を受け
る。針弁の弁部材は、弁本体の先端面に離接可能に当接
する構造であり、針弁のリフト時には弁本体に追従して
リフトし、燃料噴射期間が経過してもなお針弁の下降が
行われない場合には、弁本体と当接する側の面に受ける
燃料圧に基づいて下降して噴孔を閉鎖する。したがっ
て、燃料噴射期間の経過後に燃料の噴射を停止させるフ
ローリミッタ機構が、従来のようなインジェクタとは多
くの構成部品を必要とした別個の装置としてではなく、
インジェクタのノズルにおいて簡単な構造で得ることが
できる。また、フローリミッタ機構の動作に、燃料のオ
リフィス通過による圧力降下を利用していないので、燃
料噴射時において燃料の通過に対する抵抗がなく、燃料
噴射率が全体的に低下することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるインジェクタの一実施例を示す
断面図である。
【図2】図1に示すインジェクタの要部拡大断面図であ
る。
【図3】従来のフローリミッタの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 インジェクタ 2 ノズル本体 3 中空穴 4 針弁 5 噴孔 6 弁本体 7 弁部材 8 第1燃料供給路 9 第2燃料供給路 11 弁フェース 12 弁シート 13 面(当接する側の面) 14 先端面 15 隙間 16 送油路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 61/04 F02M 61/04 Z 61/18 360 61/18 360Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料供給路を備えると共に内部に中空穴
    が形成され且つ先端に前記燃料供給路を通じて供給され
    た燃料を噴射するための噴孔が形成された本体、及び前
    記中空穴にリフト可能に配置され且つ前記本体に形成さ
    れた弁シートに離接して前記噴孔を開閉する針弁を具備
    し、前記針弁は弁本体及び前記弁本体の先端面に離接可
    能に当接し且つ前記噴孔を開閉する弁部材を有し、燃料
    噴射期間経過後に前記弁本体の下降による前記噴孔の閉
    鎖が行われない状態に応じて前記弁部材は前記弁本体と
    当接する側の面に前記噴孔を閉鎖させる大きさの燃料圧
    を受けることから成るインジェクタ。
  2. 【請求項2】 前記弁部材の前記面が受ける前記燃料圧
    は、前記弁本体内に形成され且つ前記燃料供給路の有効
    通路面積よりも小さい有効通路面積を有する送油路を通
    じて供給されることから成る請求項1に記載のインジェ
    クタ。
  3. 【請求項3】 前記弁部材の前記面が受ける前記燃料圧
    は、前記弁本体の前記先端面又は前記弁部材の前記面に
    形成され且つ前記燃料供給路の有効通路面積よりも小さ
    い有効通路面積を有する送油溝を通じて供給されること
    から成る請求項1に記載のインジェクタ。
  4. 【請求項4】 前記弁本体の前記先端面と前記弁部材の
    前記面との間には微小な隙間が形成されていることから
    成る請求項1〜3のいずれか1項に記載のインジェク
    タ。
  5. 【請求項5】 前記弁部材はボール又は先細テーパ面を
    有する錐体であることから成る請求項1〜4のいずれか
    1項に記載のインジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003033907A1 (de) * 2001-10-13 2003-04-24 Robert Bosch Gmbh Brennstoffeinspritzventil
JP2020153337A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 エンジン

Cited By (3)

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