JPH10249242A - ガス中の固体成分を分離するサイクロンシステム - Google Patents

ガス中の固体成分を分離するサイクロンシステム

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JPH10249242A
JPH10249242A JP9057547A JP5754797A JPH10249242A JP H10249242 A JPH10249242 A JP H10249242A JP 9057547 A JP9057547 A JP 9057547A JP 5754797 A JP5754797 A JP 5754797A JP H10249242 A JPH10249242 A JP H10249242A
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leg
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Tomohiko Miyamoto
知彦 宮本
Hisayuki Orita
久幸 折田
Toru Inada
徹 稲田
Ryuhei Kawabe
隆平 川部
Teruyuki Okazaki
輝幸 岡崎
Kazuo Ikeuchi
和雄 池内
Masaharu Kuramoto
正治 倉本
Sadao Nishimura
定男 西村
Masami Hirane
雅美 平根
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ガスの回収効率を向上できるサイクロンシステ
ムを提供する。 【解決手段】第1段目のサイクロン30の出口側に、第
2段目のサイクロン60が縦列接続される。入口32,
62より流入したガスの固体成分を遠心力により分離し
て脚部36,66側から噴出し、固体成分の除去された
ガスを内筒34,64側から取り出す。第1段目の小サ
イクロン100は、第1段目のサイクロンの脚部側から
噴出するガスをその入口102より導入し、固体成分の
除去されたガスを内筒104側から取り出して第1段目
のサイクロンの内筒側から取り出されたガスに合流回収
する。第2段目の小サイクロン120も同様である。サ
イクロン30,60の脚径を内筒径よりも大きくして、
サイクロンの内筒の出口圧に対して脚の出口圧を正圧と
するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体中のダスト等
の固体成分を遠心力で分離除去するサイクロンシステム
に係り、特に、ホッパから抽気したガスのリサイクルを
図るに好適なガス中の固体成分を分離するサイクロンシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】サイクロンのホッパから抽気したガスの
リサイクルを図る方法としては、例えば、特開昭55−
44368号公報や特公平6−98255号公報に記載
された方法が知られている。
【0003】特開昭55−44368号公報に記載され
た方法は、メインの集塵器でダストを分離し、分離した
ダストを高濃度に含むガスを系外のサイクロンで再度分
離すると共に、ガスは排風機でメインの集塵器の上流に
戻すシステムである。
【0004】かかる方法は、集塵効率を向上するに最適
な技術であるが、高温ガスの脱塵においては、排風機が
高温にさらされ、強度上に問題がある。
【0005】また、特公平6−98255号公報に記載
された方法は、転炉から出た排ガスを冷却器で冷却した
後、排ガスダクトにルーバ型集塵器を設け、その下流に
二次集塵器を設け、さらにその下流に主排風機を設けた
排ガス処理装置において、ルーバ型集塵器のダストぬき
管の下流にダストホッパを設け、途中にブローダウン管
を接続して、ブローダウン管の途中にはブローダウン系
集塵器を設けて、その出口は主排風機の手前に接続した
ものである。これは、冷却後の脱塵であり、排風機の使
用が可能なるため、ブローダウンするに十分な圧力差、
すなわち、二次集塵器での圧損をブローダウン系の圧損
より大きくすることにより、ブローダウンを可能にして
いる。したがって、ブローダウンのガスはルーバ集塵器
の後ではなく、二次集塵器の後流(主排風機の入口)に
戻すものである。このシステムは転炉でのガス量変動に
対してルーバ集塵器の効率を高く保て高効率な集塵を可
能にするものである。
【0006】しかしながら、ガスタービンに送るガスか
ら除塵するために用いるサイクロンのように、高温,高
圧下での集塵においては、排風機は使用できず、自己の
脱塵システム内でブローダウンを達成することができな
いものである。
【0007】そこで、例えば、特開平4−193364
号公報に記載されているように、排風機を使用しない方
法を用いれば、高温,高圧下での除塵を行い、ガスを回
収することも可能である。かかる方法では、サイクロン
のダストホッパ側のブローダウン管に別のサイクロンを
接続して、後段のサイクロンで分離したガスをガスター
ビンによって回収可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−193364号公報に記載されている方法では、そ
の第3頁右上欄第6−13行に記載されているように、
回収したガスは、ガスタービンの初段に供給することは
できず、初段よりも低い段落にしか供給できないという
問題がある。これは、後段側のサイクロンで回収したガ
スの圧力が低いため、ガスタービンの初段に供給するこ
とができないためである。ガスの回収に当たっては、ガ
スタービンのできるだけ初段側で回収するようにした方
が、ガスの回収効率が高いため、かかる方法では、ガス
の回収効率が低いという問題があった。
【0009】本発明の目的は、ガスの回収効率の高いガ
ス中の固体成分を分離するサイクロンシステムを提供す
るにある。
【0010】
【解決するための手段】上記目的を達成するため、本発
明は、ガス搬送経路の途中に設けられ、該ガスを一つ或
いは複数個のサイクロンに導入して該ガスに含まれる固
体成分を遠心力によって分離するようにしたサイクロン
システムにおいて、前記固体成分が分離排出されるサイ
クロン脚部の出口圧を固体成分が除去されたガスが排出
されるサイクロン内筒の出口圧よりも高くする手段を設
け、これにより前記サイクロン脚部から固体成分ととも
に流出したガスを前記サイクロン内筒からでたガスの流
れに合流させることができるようにしたものである。
【0011】かかる構成とすることにより、ガス中の固
体成分を分離するサイクロンシステムにおけるガスの回
収効率を向上し得るものとなる。
【0012】サイクロン脚部から流出したガスを、該サ
イクロン内筒から出てガス搬送経路を流れるガスに合流
させるために、サイクロン脚部の出口とガス搬送経路と
の間を結ぶガス戻り管を設けることが望ましい。このガ
ス戻り管の途中には、フィルターや小サイクロンを設け
てガスに含まれる固体成分を除去することが望ましい。
後述する実施形態に示すように、加圧流動層燃焼装置で
石炭を燃焼して生成した高温ガスによりガスタービンを
駆動するものでは、ガス戻り管の途中に小サイクロンを
設けることが特に望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
るガス中の固体成分を分離するサイクロンシステムにつ
いて、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本発明
の一実施の形態によるガス中の固体成分を分離するサイ
クロンシステムの全体構成図である。
【0014】本実施の形態では、加圧流動層燃焼装置に
よって発生した高温,高圧ガスからサイクロンシステム
によってダストを除去し、ダストの除去されたガスをガ
スタービンに供給して、動力を回収するようにしてい
る。
【0015】加圧流動層燃焼装置10によって発生した
燃焼排ガスは、ダクト12を通過して、第1段目の圧力
容器20に供給される。加圧流動層燃焼装置10は、内
部に数mmの石灰石からなる流動層を形成し、外部から
石炭、空気及び少量の石灰石を供給して石炭を流動燃焼
すると共に、層内に設置の伝熱管で燃焼熱を回収し、層
温度を860℃、圧力10気圧程度で運転する。
【0016】第1段目の圧力容器20の内部には、n本
のサイクロン30−1,…,30−nが収納されてい
る。サイクロン30−1は、ダストの含まれたガスが流
入する入口32−1と、ダストの分離されたガスが流出
する出口を構成する内筒34−1と、分離されたダスト
を回収する脚36−1から構成されている。他のサイク
ロン30−2,…,30−nも、サイクロン30ー1と
同一サイズの同一の構成となっている。なお、サイクロ
ンの詳細構造については、図2及び図3を用いて後述す
る。
【0017】各サイクロン30−1,…,30−nの入
口32−1,…,32−nは、入口分配管22に共通接
続されている。第1段目の圧力容器20の内部には、プ
レナム24によって、上下2室に仕切られている。上室
26には、各サイクロン30−1,…,30−nの内筒
34−1,…34−nが開口している。また、下室側の
ホッパ部27には、各サイクロン30−1,…,30−
nの脚36−1,…36−nが開口している。
【0018】入口分配管22は、ダクト12に接続され
ており、加圧流動層燃焼装置10によって発生した燃焼
排ガスは、ダクト12を通過して、入口分配管22によ
り分配され、入口32−1,…,32−nを通って、各
サイクロン30−1,…,30−nに供給される。供給
された燃焼排ガスは、サイクロン30−1,…,30−
nによって、ガスとダストに分離される。分離されたガ
スは、内筒34−1,…34−nから上室26に流出
し、連絡管28から第2段目の圧力容器50に供給され
る。
【0019】分離されたダストは、脚36−1,…36
−nからホッパ部27に噴出する。ホッパ部27内のダ
ストは、ダスト排出管29から定量排出型の冷却器4
0,仕切りバルブ42,ダスト貯蔵タンク44,弁4
6,灰輸送ライン48を介して系外に取り出される。
【0020】圧力容器20に流入したダスト含有ガス
は、複数の第1段目サイクロン30−1,…,30−n
に分配供給され、各サイクロン内でダストの約90%が
分離される。
【0021】ここで、ガスタービンの出力を、例えば、
80000kWとすると、加圧流動層燃焼装置10によ
って発生する燃焼排ガスの流量は、例えば、1.25×
106Nm3/hrである。一方、サイクロンで捕集する
ダストの粒径を10μm以上とするとサイクロン30−
1,…,30−nの外径は、1mφである。1.25×
106Nm3/hrの燃焼排ガスのダスト分離を、1mφ
のサイクロンで行う場合、必要とされるサイクロンの本
数nは、24本である。従って、圧力容器20の中に
は、24本のサイクロン30−1,…,30−24が収
納されているが、この本数は、処理するガスの流量や捕
集ダストの粒径によって異なるものであり、小型の動力
回収の場合には、1本のサイクロンでよい場合もある。
【0022】サイクロン30−1,…,30−nによっ
て、分離されたガスは、連絡管28から第2段目の圧力
容器50に供給される。第2段目の圧力容器50の内部
には、n本のサイクロン60−1,…,60−nが収納
されている。サイクロン60−1は、ダストの含まれた
ガスが流入する入口62−1と、ダストの分離されたガ
スが流出する出口を構成する内筒64−1と、分離され
たダストを回収する脚66−1から構成されている。
【0023】各サイクロン60−1,…,60−nの入
口62−1,…,62−nは、入口分配管52に共通接
続されている。第2段目の圧力容器50の内部は、プレ
ナム54によって、上下2室に仕切られている。上室5
6には、各サイクロン60−1,…,60−nの内筒6
4−1,…64−nが開口している。また、下室側のホ
ッパ部57には、各サイクロン60−1,…,60−n
の脚66−1,…66−nが開口している。
【0024】入口分配管52は、連絡管28に接続され
ており、第1段目のサイクロン30−1,…,30−n
によって分離されたガスは、入口分配管52により分配
され、各サイクロン60−1,…,60−nに供給され
る。供給されたガスは、まだ、ダストを含んでおり、サ
イクロン60−1,…,60−nによって、さらに、ガ
スとダストに分離される。分離されたガスは、内筒64
−1,…64−nから上室56に流出し、連絡管58か
らガスタービン80に供給される。
【0025】分離されたダストは、脚66−1,…66
−nからホッパ部57に噴出する。ホッパ部57内のダ
ストは、ダスト排出管59から定量排出型の冷却器7
0,仕切りバルブ72,ダスト貯蔵タンク74,弁7
6,灰輸送ライン78を介して系外に取り出される。
【0026】さらに、第1段目のサイクロン30の脚部
側である第1段目の圧力容器20のホッパ部27は、ブ
ローダウン管25を経由して、第1段目の小サイクロン
100の入口102に接続されている。ホッパ部27か
らは、サイクロン30−1,…,30−nによって分離
されたダストが噴出するが、このダストの噴出ととも
に、ガスも流出してくる。このホッパ部27に流出した
ガスからダストを分離するために、小サイクロン100
が使用される。
【0027】小サイクロン100によって分離された浄
化ガスは、小サイクロン100の内筒104から流出
し、戻り管106を経由して第1段目のサイクロン30
−1,…,30−nの出口側である内筒34−1,…,
34−nに接続された連絡管28に流され、第2段目の
圧力容器50に流入する。また、小サイクロン100に
よって分離されたダストは、小サイクロン100の脚1
08から噴出する。ダストは、図示しない冷却器によっ
て冷却された後、弁110,放出管112を経由して、
ガスタービン80の後流管82に戻される。なお、後流
管82の後流には、脱硝装置,排熱回収器,集塵器等が
接続される。
【0028】また、第2段目のサイクロン60の脚部側
である第2段目の圧力容器50のホッパ部57は、ブロ
ーダウン管55を経由して、小サイクロン120に接続
されている。ホッパ部57からは、サイクロン60−
1,…,60−nによって分離されたダストが噴出する
が、このダストの噴出とともに、ガスも流出してくる。
このホッパ部57に流出したガスからダストを分離する
ために、小サイクロン120が使用される。
【0029】小サイクロン120によって分離された浄
化ガスは、小サイクロン120の内筒124から流出
し、戻り管126を経由して第2段目のサイクロン60
−1,…,60−nの出口側である内筒64−1,…,
64−nに接続された連絡管58に流され、ガスタービ
ン80の初段に流入する。また、小サイクロン120に
よって分離されたダストは、小サイクロン120の脚1
28から噴出し、ダストは、図示しない冷却器によって
冷却された後、弁130,放出管132を経由して、ガ
スタービン80の後流管82に戻される。
【0030】ここで、第1段目の小サイクロン100に
よって分離した浄化ガスが流入すべき連絡管28を流れ
るガスの圧力について検討してみる。
【0031】加圧流動層燃焼装置10によって発生した
燃焼排ガスが流れるダクト12内の圧力を、例えば、1
0気圧(atm)とし、第1段目の圧力容器20内に収
納されたサイクロン30−1,…,30−nの全圧損
を、例えば、約2000mmAqとすると、連絡管28
内の圧力は、(10atm−2000mmAq)であ
る。小サイクロン100は、その外径を20cmφとす
ると、その圧損は、400〜500mmAqである。ブ
ローダウン管25及び戻り管106の圧損は、約100
mmAq程度であるので、圧力容器20のホッパ部27
の圧力は、連絡管28内の圧力に比べて、500〜60
0mmAq程度高くないと、ホッパ部27内のガスが、
小サイクロン100を経て、連絡管28に流れないこと
になる。従来の特開平4−193364号公報に記載さ
れた方式では、ホッパ部27側の圧力をそれほど高くで
きないため、ガスタービンの初段側にガスを戻すことが
できないものであったが、本実施の形態では、サイクロ
ン30の内筒34の内径と脚36の内径との関係に着目
して、ホッパ部27側の圧力を連絡管28側の圧力に対
し正圧となるように改善している。本実施の形態の原理
について、図2乃至図4を用いて説明する。
【0032】図2は、本発明の一実施の形態によるガス
中の固体成分を分離するサイクロンシステムに用いるサ
イクロンの断面図であり、図3は、図2の平面図であ
る。
【0033】サイクロン30は、その上部は2重の円筒
形であり、外筒33の内側に同心的に、内筒34が固定
されている。サイクロン30の入口32は、図3に示す
ように、サイクロン30の上部の接線方向に接続されて
いる。従って、入口32より流入したガスとダストの混
合物である燃焼排ガスは、旋回流となって、サイクロン
30の下部の脚36方向に導かれる。サイクロン30の
上部と下部の間は、テーパ管状のコーン部35によって
接続されているため、旋回流の中のダストは、サイクロ
ンのコーン部壁に付着し、ガスと分離される。一方、こ
の旋回流の影響によって、内筒34の内部の圧力は、図
中に1点鎖線Aで示すような圧力分布を生じることにな
る。即ち、内筒34の中央部は、圧力が低く、強い負圧
を発生し、内筒34の管壁部で圧力が高くなる。この内
筒34の中心部の圧力の低下により、旋回流の中のガス
は、内筒34内に吸い上げられ、内筒34の上端からガ
スが分離取り出されることになる。
【0034】サイクロン30の形状,寸法は、従来よ
り、ほぼ一義的に決まっており、図2中において、一部
破線で示す形状が従来の形状であり、実線で示す形状
が、本実施の形態による形状である。サイクロン30の
上部の内径をD1、内筒34の内径をD2、サイクロン
30の上部の円筒形部の長さをL1、コーン部の長さを
L2、従来の脚の内径をD3、本実施の形態による脚の
内径をD4とする。従来は、それぞれ、内径D1を基準
として、次のような関係にあった。
【0035】 内筒の内径D2 =(0.5)・D1 円筒の長さL1 = D1 コーン部の長さL2= 3 ・D1 脚の内径D3 =(0.3)・D1=(0.6)・
D2 即ち、脚36の内径D3は、内筒34の内径D2より
も、小さくなっていた。サイクロン30の大きさは、捕
集するダストの粒径に応じて決まるものであり、捕集す
るダストの粒径を10μm以上とする場合には、円筒部
の内径D1を1mφとし、1μmで切る場合には、円筒
部の内径D1を20cmφとし、それ以外の寸法は、上
述の比例関係に基づいて、定めるようにしていた。これ
らは、ガスとダストを効率良く分離し、内筒からガスを
流出させ、脚からダストを流出させるようにして定めら
れていた。
【0036】しかしながら、上述したような寸法関係に
おいては、内筒34の出口側(図中の上部側)の圧力
は、脚36の出口側(図中の下部側)の圧力よりも高く
なっていた。即ち、脚部の吐出圧は、内筒の吐出圧に比
べて、負圧となっていた。これを、図1の関係でみる
と、ホッパ部27の圧力が、連絡管28の圧力に対し
て、負圧になることに相当し、このような圧力関係で
は、小サイクロン100で分離したガスを連絡管28側
に流出できないことになる。これは、図2において、1
点鎖線Aで示す圧力分布の影響があるためであり、内筒
34の内径D2に比べて、脚36の内径D3が小さいこ
とにより、内筒34内の圧力の低い部分,即ち、負圧領
域が脚36の部分まで伸びることにより、脚36の内部
圧力が低下するためである。
【0037】そこで、本実施の形態では、サイクロンの
形状を図2に実線で示すような形状としている。即ち、
脚36の内径D4を内筒34の内径D2に比べて大きく
してある。それ以外の寸法,D1,D2,L1,L2に
ついては、上述したものと同一としてある。従って、サ
イクロン30の上部の円筒形部の外径D1に対して、 脚の内径D4=(0.6)・D1=(1.2)・D2 としてある。このような脚の形状・寸法とすることによ
り、脚36の内径D4は、内筒34の内径D2に比べて
大きくしてあるため、内筒34内の圧力分布Aの圧力の
低い部分の影響を受けることなく、内筒34の出口側
(図中の上部側)の圧力は、脚36の出口側(図中の下
部側)の圧力よりも低くなる。即ち、脚部の吐出圧は、
内筒の吐出圧に比べて、正圧となる。サイクロン30の
外筒部で発生した旋回流が脚36内の外周部からホッパ
27に流入し、内筒34の中心部で発生する負圧域に打
ち勝ち、ホッパ27内が正圧となる。これを、図1の関
係でみると、ホッパ部27の圧力が、連絡管28の圧力
に対して、正圧になることに相当し、このような圧力関
係となることにより、小サイクロン100で分離したガ
スを連絡管28側に流出できるようになる。即ち、サイ
クロンの正圧発生手段として、本実施の形態では、サイ
クロンの脚径を内筒径に比べて大きくする構成を採用し
ている。
【0038】次に、図4を用いて、サイクロンの内筒の
内径に対する脚径の内径の比(脚径/内筒径)と、サイ
クロンの脚部の圧力と内筒出口の圧力の関係について説
明する。図4は、本発明の一実施の形態によるガス中の
固体成分を分離するサイクロンシステムに用いるサイク
ロンにおける脚径/内筒径と、サイクロンの脚部の圧力
と内筒出口の圧力の関係を示すグラフである。
【0039】図4において、縦軸は、サイクロン30の
脚部36の底部の圧力から内筒34の出口の圧力を減算
したものを、サイクロン30の全圧損で割った数値を示
している。
【0040】従来は、脚径/内筒径は、0.6であり、
脚径は、内筒径に比べて小さくしていたため、縦軸の値
は、負の値となっていた。これは、脚部の吐出圧が、内
筒の吐出圧に比べて、負圧となっていることを示してい
る。それに対して、脚径/内筒径を1以上とすることに
より、縦軸の値は、正の値を取り得るものとなった。即
ち、脚部の吐出圧が、内筒の吐出圧に対して、正圧とな
る。
【0041】次に、再度、図1を用いて、本発明の一実
施の形態によるガス中の固体成分を分離するサイクロン
システムの動作について説明する。
【0042】加圧流動層燃焼装置10は、層温度を86
0℃、圧力10気圧程度で運転する。ガスタービン80
の出力を80000kWとすると、加圧流動層燃焼装置
10によって発生する燃焼排ガスの流量は、例えば、
1.25×106Nm3/hrである。一方、サイクロン
30で捕集するダストの粒径を10μm以上にするとサ
イクロン30の径(図2における円筒形部の内径L1)
は、1mφである。1.25×106Nm3/hrの燃焼
排ガスのダスト分離を、1mφのサイクロンで行う場
合、必要とされるサイクロンの本数nは、24本であ
る。
【0043】サイクロン30の各部の寸法は、外筒33
の内径D1=1mφ,内筒34の内径D2=50cm
φ,円筒の長さL1=1m,コーン部の長さL2=3m
であり、脚の内径D3=60cmφとしてある。即ち、
脚径/内筒径(D3/D2)=1.2としてある。これ
は、第1段目のサイクロン30に接続される第1段目の
小サイクロン100(入口流速が30m/s)の圧損
(400mmAq)とブローダウン管25及び戻り管1
06の圧損を加えた圧損(100mmAq)の全圧損
(500mmAq)に対して、サイクロン30の脚底部
と内筒出口の間の圧力差を大きくするようにするためで
ある。
【0044】以上のように構成することにより、ダクト
12から第1段目のサイクロン30に供給するガスを1
00%とすると、連絡管28を流れるガス量は、98.
5%であり、第1段目の小サイクロン100には、1.
5%のガスが流れる。
【0045】小サイクロン100は、20cmφのサイ
クロンである。小サイクロン100の入口102から流
入したガスの内、97%は、内筒104から流出し、戻
り管106を経由して、連絡管28に戻り、3%は、脚
部106から放出管112に流出する。即ち、ダクト1
2を流れるガス量の内、0.045%が放出管112か
ら放出される。
【0046】また、小サイクロン100の脚径/内筒径
比も、1.2としてある。これは、小サイクロン100
の脚底部108の圧力が、小サイクロン100の内筒1
02の出口圧より高い状態となるので、小サイクロン1
00の脚底部108からブローダウンした場合、小サイ
クロンの上流にある第1段目サイクロン20のホッパ2
7からのみガスを導入できる。換言すれば、小サイクロ
ン100の内筒102側の出口から脚108へのガス逆
流の防止を図ることができる。
【0047】さらに、小サイクロン100の内筒104
に接続された戻り管106には、圧力差を測定する差圧
計114を設けてある。弁110を開くことで、放出管
112に流出するガス量は変化できる。弁110を全開
とすれば、戻り管106からガスが逆流(サイクロン内
筒の出口から本体方向にガスが流れる)する。そこで、
差圧計114の計測値,制御回路116により、弁11
0の開度を調節し、戻り管106でのガスの逆流を防止
する。
【0048】次に、2段目のサイクロン60について説
明する。サイクロン60で捕集するダストの粒径を10
μm以上とするために、サイクロン60の径D1は、サ
イクロン30と同じく、1mφである。サイクロンの本
数nは、同じく、24本である。
【0049】サイクロン60の各部の寸法は、内筒64
の内径D2=50cmφ,円筒の長さL1=1m,コー
ン部の長さL2=3mであり、サイクロン30と同じで
ある。但し、脚の内径D3=65cmφとしてある。即
ち、脚径/内筒径(D3/D2)=1.3としてある。
これは、第2段目のサイクロン60に接続される第2段
目の小サイクロン120の圧損(400mmAq)とブ
ローダウン管55及び戻り管126の圧損を加えた圧損
(100mmAq)の全圧損(500mmAq)に対し
て、サイクロン60の脚底部と内筒出口の間の圧力差を
大きくするようにするためである。また、2段目のサイ
クロン60の方が、流入するガスの圧力が低下している
こと及び、2段目のサイクロン60の方が、圧損が大き
いことを考慮して、脚径/内筒径=1.3としてある。
【0050】以上のように構成することにより、連絡管
28から第2段目のサイクロン60に供給するガスを1
00%とすると、連絡管58を流れるガス量は、98.
5%であり、第2段目の小サイクロン120には、1.
5%のガスが流れる。
【0051】小サイクロン120は、20cmφのサイ
クロンである。小サイクロン120の入口122から流
入したガスの内、97%は、内筒124から流出し、戻
り管126を経由して、連絡管58に戻り、3%は、脚
部126から放出管132に流出する。即ち、連絡管2
8を流れるガス量の内、0.045%が放出管132か
ら放出される。
【0052】なお、連絡管28を流れるガス量は、ダク
ト12を流れるガス量を100%とすると、99.95
5%となっている。即ち、放出管132から放出される
ガス量は、ダクトを流れるガス量の0.04498%で
ある。放出管112から放出されるガス量0.045%
と合わせると、放出全ガス量は、0.8998%とな
る。これは、脚径/内筒径=0.6とした場合の放出全
ガス量の2.78%に比べて、1.9%も向上すること
になる。
【0053】また、小サイクロン120の脚径/内筒径
比も、1.3としてある。これは、小サイクロン120
の脚底部128の圧力が、小サイクロン120の内筒1
22の出口圧より高い状態となるので、小サイクロン1
20の脚底部128からブローダウンした場合、小サイ
クロンの上流にある第2段目サイクロン60のホッパ5
7からのみガスを導入できる。換言すれば、小サイクロ
ン120の内筒124側の出口から脚128へのガス逆
流の防止を図ることができる。
【0054】さらに、小サイクロン120の内筒124
に接続された戻り管126には、圧力差を測定する差圧
計134を設けてある。弁130を開くことで、放出管
132に流出するガス量は変化できる。弁130を全開
とすれば、戻り管136からガスが逆流(サイクロン内
筒の出口から本体方向にガスが流れる)する。そこで、
この差圧計134の計測値,制御回路136により、弁
130の開度を調節して、戻り管106でのガスの逆流
を防止する。
【0055】なお、本実施の形態では、小サイクロンの
入口流速が30m/sの時の全圧損、ブローダウン管、
戻り管の各圧損を加算して、これに見合う圧力差を得る
ため第1段目、第2段目のサイクロンの脚径/内筒径の
比を決定したが、ブローダウン系の圧損がこれより大き
い場合、小さい場合には脚径/内筒径の比を変え圧力の
バランスをとればよい。
【0056】なお、本発明は、高温,高圧ガスからの除
塵システムであれば、ガスタービンによる動力回収以外
の分野に適用できるものである。ガスタービンの場合に
は、10気圧,860℃程度の高温,高圧ガスである
が、それよりも、圧力の低い,例えば、流動層触媒分解
装置(FCC)で発生したガスを、膨張タービンによっ
て動力回収するシステムにも適用できる。この場合に
は、3〜5気圧,860℃程度の高温,高圧ガスであ
る。
【0057】遠心力を利用したサイクロンでは、1本当
たりの処理量に限界があるため、大型化時にはマルチ化
してマルチサイクロンとしている。この場合、各サイク
ロンに同量のガス、ダストが流入すれば、各々の集塵効
率は単一のサイクロンと同じになる。しかし、現実に
は、入口配管の曲がり等による影響を受けて、各サイク
ロンには同量のガス、ダストは流入しない。その結果、
各サイクロン間の脚底部にはガスの迂回が起こり、全体
の集塵効率は低下する。小サイクロンを用いるブローダ
ウンは、各サイクロンの脚からガスを引き抜くものであ
り、マルチサイクロンにおいては、効率低下を防止し得
るものとなる。また、シングルサイクロンにおいても、
小サイクロンを用いるブローダウンは、効率向上に寄与
するものである。
【0058】本実施の形態によれば、ガス中の固体成分
を分離するサイクロンシステムにおけるガスの回収効率
を向上できる。
【0059】第1段および第2段のサイクロンに、1m
φのサイクロンを24本づつ用い、第1段目のサイクロ
ンの脚径/内筒径比を1.2とし、第2段目のサイクロ
ンの脚径/内筒径比を1.3とし、第1段目のサイクロ
ンの脚から20cmφの第1段目の小サイクロンの入口
に接続し、分離したガスを内筒から第1段目のサイクロ
ンの出口側に戻し、また、第2段目のサイクロンの脚か
ら20cmφの第2段目の小サイクロンの入口に接続
し、分離したガスを内筒から第2段目のサイクロンの出
口側に戻す構成とすることにより、ガスの回収率を1.
9%向上できる。
【0060】また、第1段および第2段の小サイクロン
の脚径を内筒径よりも大きくすることにより、小サイク
ロンの出口側から脚へのガスの逆流を防止できる。即
ち、各小サイクロンの脚底部の圧力が、小サイクロンの
出口圧より高い状態となるので、小サイクロンの脚底部
からブローダウンした場合、各小サイクロンの上流にあ
る第1段目、第2段目のサイクロンのホッパからのみガ
スを導入できる。
【0061】また、小サイクロンの戻り管の差圧を測定
し、内筒側の圧が高い間は、ガスの逆流は起こっていな
いと判断でき、ブローダウン量はこの圧力を基準にして
監視可能となる。
【0062】次に、図5及び図6を用いて、本発明の他
の実施の形態によるガス中の固体成分を分離するサイク
ロンシステムに用いるサイクロンについて説明する。図
5は、本発明の他の実施の形態によるガス中の固体成分
を分離するサイクロンシステムに用いるサイクロンの断
面図であり、図6は、図5の平面図である。
【0063】なお、本発明の他の実施の形態によるガス
中の固体成分を分離するサイクロンシステムの全体構成
については、図1に示した構成と同様である。
【0064】サイクロン30は、その上部は2重の円筒
形であり、外筒33の内側に同心的に、内筒34が固定
されている。サイクロン30の入口32は、図6に示す
ように、サイクロン30の上部の接線方向に接続されて
いる。従って、入口32より流入したガスとダストの混
合物である燃焼排ガスは、旋回流となって、サイクロン
30の下部の脚36方向に導かれる。サイクロン30の
上部と下部の間は、コーン部によって接続されているた
め、旋回流の中のダストは、サイクロンのコーン部壁に
付着し、ガスと分離される。一方、この旋回流の影響に
よって、内筒34の内部の圧力は、中央部が圧力が低
く、強い負圧を発生し、内筒34の管壁部で高くなる。
この内筒34の中心部の圧力の低下により、旋回流の中
のガスは、内筒34内に吸い上げられ、内筒34の上端
からガスが分離取り出されることになる。
【0065】サイクロン30の上部の内径をD1、内筒
34の内径D2、サイクロン30の上部の円筒形部の長
さをL1、コーン部部の長さをL2、脚の内径をD5と
する。各部のサイズは、それぞれ、内径D1を基準とし
て、次のような関係としている。
【0066】 内筒の内径D2 =(0.5)・D1 円筒の長さL1 = D1 コーン部の長さL2= 3 ・D1 脚の内径D5 =(0.3)・D1 即ち、脚36の内径D5は、内筒34の内径D2より
も、小さくなっており、このままでは、内筒34の出口
側(図中の上部側)の圧力は、脚36の出口側(図中の
下部側)の圧力よりも高くなり、脚部の吐出圧は、内筒
の吐出圧に比べて、負圧となる。
【0067】そこで、本実施の形態による正圧発生手段
としては、内筒34の内部に隔壁38A,38Bを設け
ている。隔壁38A,38Bは、互いに直交する長方形
の板であり、内筒34の軸方向に延在している。かかる
構成とすることにより、内筒34内に流入する旋回流の
旋回を停止させることができ、内筒34の出口側(図中
の上部側)の圧力は、脚36の出口側(図中の下部側)
の圧力よりも低くなる。即ち、脚部の吐出圧は、内筒の
吐出圧に比べて、正圧となる。これを、図1の関係でみ
ると、ホッパ部27の圧力が、連絡管28の圧力に対し
て、正圧になることに相当し、このような圧力関係とな
ることにより、小サイクロン100で分離したガスを連
絡管28側に流出できるようになる。
【0068】なお、以上の例では、2枚の隔壁を十字型
にクロスさせて内筒に取り付けているが、サイクロンの
外径に応じては、1枚の隔壁にすることもできる。特
に、内筒内に設けた隔壁は、圧力の損失やダストの付着
による流路の縮小の問題があるので、サイクロンの外径
が小さい場合には、1枚の隔壁とする必要がある。また
は、隔壁は、2枚のままとして、その内筒の軸方向の全
長を短くしてもよい。
【0069】また、隔壁に代えて、ダストトラップの中
心軸(同心軸)に円錐物を挿入する方法も採用できる。
【0070】本実施の形態によれば、ガス中の固体成分
を分離するサイクロンシステムにおけるガスの回収効率
を向上できる。
【0071】ここで、正圧発生手段としては、サイクロ
ンの内筒内に隔壁を設けることにより、サイクロンの脚
部側のホッパから小サイクロンにガスを流入し、分離し
たガスをサイクロンの出口側に回収することができる。
【0072】次に、図7を用いて、本発明の第3の実施
の形態によるガス中の固体成分を分離するサイクロンシ
ステムについて説明する。図7は、本発明の第3の実施
の形態によるガス中の固体成分を分離するサイクロンシ
ステムの全体構成図である。
【0073】ガス流れに直列に、第1段目及び第2段目
のサイクロンを配置したサイクロンシステムでは、後流
側サイクロンほど流入するダスト粒子径が小さく、サイ
クロン入口と内部、出口及び脚内でのダストの付着、閉
塞が問題となる。特に、サイクロンを高温、高圧で運転
していると、ガス流れの乱れた部分(淀み部、渦流部)
には、微細なダストが付着あるいは固着し、サイクロン
圧損が増加する。
【0074】そこで、本実施の形態では、サイクロンの
入口と内部、出口での付着、閉塞を検知するため、第2
段目のサイクロンの入口,出口間の差圧を測定する。差
圧が上昇した場合は第2段目のサイクロンの入口配管
に、サイクロンの分離限界径以上の粒子径、好ましくは
5倍以上の粒子径を持つ固体(石灰石、ケイ砂、第1段
目サイクロンで捕集したダスト等)を供給し、入口と内
部の付着物を剥離するようにしている。なお、分離限界
径以上の粒子径とは、換言すると、サイクロンによって
捕集可能な粒子径ということである。
【0075】以下に、図7に示すサイクロンシステムの
構成・動作について説明するが、図1と同一符号は、同
一部分を示している。また、図1で説明したのと重複す
る説明は省略する。
【0076】本実施の形態においては、第2段目のサイ
クロン60の入口の連絡管28の内部の圧力を取り出す
圧力取出管150Aが接続されている。また、第2段目
のサイクロン60の出口の連絡管58の内部の圧力を取
り出す圧力取出管150Bが接続されている。圧力取出
管150A及び圧力取出管150Bは、それぞれ、差圧
発信器152に接続されており、差圧発信器152によ
って、第2段目のサイクロン60の入口と出口の間の圧
力差を検出し、サイクロン内の付着状況を監視するよう
にしている。
【0077】さらに、第2段目のサイクロン60の入口
には、固体供給管154が開孔接続されている。固体供
給管154には、バルブ156を介して、固体を一定量
で供給する定量供給器158が接続されている。定量供
給器158の上流には、固体162を入れておく固体貯
蔵容器160が接続されている。固体貯蔵容器160の
上流には、固体の入れ口を閉止するバルブ164が設け
られている。以上によって、固体供給系を構成してい
る。
【0078】制御回路166は、差圧発信器152の差
圧検出信号を監視しながら、圧損上昇時には、バルブ1
54を開いて、固体162を一立方米当たり2g供給す
るようにしている。
【0079】これにより、付着物は剥離でき、上昇して
いた圧力は低下させることができる。
【0080】なお、図7の固体貯蔵容器には、固体を充
填した後、加圧するライン、あるいは充填時に減圧する
ライン等は省略してある。
【0081】固体としては、平均粒子径で0.5mmの
砂を用いたが、これに限定されるものではなく、使用粒
子の径はサイクロンで捕集可能なものならよい。即ち、
サイクロンの分離限界径以上の粒子径、好ましくは5倍
以上の粒子径を持つ固体を用いることができる。固体と
しては、プラントで使用する石灰石、砂、第1段目のサ
イクロンで捕集した物等が利用できる。
【0082】なお、第2段目のサイクロンの上流にある
第1段目のサイクロンの脚部から、何れか1本のサイク
ロンに系外よりガスを導入して捕集ダストを飛散させ、
第2段目サイクロンに流入する方法も付着物の剥離に有
効である。この方法は微細なダストも飛散するため、剥
離効果は多少劣るが、付着量が少ない場合には有用であ
る。また、脚部からのダスト飛散によって、出口の付着
物は剥離される。
【0083】本実施の形態によれば、ガス中の固体成分
を分離するサイクロンシステムにおけるガスの回収効率
を向上できる。
【0084】また、サイクロン内に付着したダストを剥
離し、閉塞を防止することができる。
【0085】次に、図8を用いて、本発明の第4の実施
の形態によるガス中の固体成分を分離するサイクロンシ
ステムについて説明する。図8は、本発明の第4の実施
の形態によるガス中の固体成分を分離するサイクロンシ
ステムの全体構成図である。
【0086】サイクロンの脚内のダスト付着が進行し、
脚内が閉塞すると、サイクロンに流入したダストはすべ
て後流に排出される。そこで、本実施の形態では、サイ
クロンの出口のダスト濃度を計測して検知し、小サイク
ロンのブローダウン量を最大まで増加し、脚内の下降流
れを強化し、閉塞物を除去するようにしている。また、
閉塞除去ができない場合は、運転を停止する。
【0087】以下に、図8に示すサイクロンシステムの
構成・動作について説明するが、図1と同一符号は、同
一部分を示している。また、図1で説明したのと重複す
る説明は省略する。
【0088】本実施の形態では、ガスタービン入口に
は、抽気管170が接続され、ダストの一部を抽出する
ようにしている。抽気管170の途中には、ストップバ
ルブ172を設け、ダスト濃度の計測時のみ、ストップ
バルブ172を開くようにしている。さらに、抽気管1
70には、絞り174を設けている。ガスタービン80
の入口部におけるガスの圧力は、10気圧程度と高いた
め、この圧力を絞り174によりほぼ大気圧まで低下さ
せるようにする。絞り174は、高温下でのダスト摩耗
を考慮して、セラミック製としている。さらに、流量調
節弁176を設け、流量を調節する。
【0089】一方、抽気したガスを希釈するため、浄化
空気178が導入され、流量計180によって、浄化空
気178の流量を調整する。浄化空気はその量を計測し
て、抽気ガス量の100倍になるように調節してある。
また、浄化空気は、抽気ガスを冷却するにも利用する。
【0090】流量調節弁176によって、流量を調節さ
れたガスは、浄化空気178によって希釈され、ダスト
計測器182に導入され、ダスト濃度が計測される。計
測されたダストは、ガス排出管184から放出される。
【0091】また、計測されたダスト濃度は、信号変換
器185によって電気信号に変換された後、制御回路1
86に送られる。制御回路186は、計測したダスト濃
度が、規定値以上になると、第2段目の小サイクロン1
20の脚128からのガス抜き出し量を弁130によっ
て増加し、ブローダウン量の増加により第2段目のサイ
クロン60の効率向上、及び脚部の閉塞除去を図ってい
る。
【0092】本実施の形態によれば、サイクロンシステ
ムにおけるガスの回収効率を向上できる。
【0093】また、ガスタービンの入口のダスト濃度を
計測し、ダスト濃度が高くなると、第2段目の小サイク
ロンの脚からのガス抜き出し量を増加し、ブローダウン
量の増加により第2段目のサイクロンの効率向上、及び
脚部の閉塞除去を行える。
【0094】次に、図9を用いて、本発明の第5の実施
の形態によるガス中の固体成分を分離するサイクロンシ
ステムについて説明する。図9は、本発明の第5の実施
の形態によるガス中の固体成分を分離するサイクロンシ
ステムの全体構成図である。
【0095】図1,図7,図8と同一符号は、同一部分
を示し、その構成・動作については、図1,図7,図8
にて説明したものと同じであり、その詳細な説明は省略
するが、第1段目のサイクロン30の出口側に、第2段
目のサイクロン60が縦列接続されている。サイクロン
30,60は、入口32,62より流入したガスを旋回
させ、このガス中に含まれる固体成分を遠心力により分
離して脚部36,66側から噴出し、固体成分の除去さ
れたガスを内筒34,64側から取り出す。
【0096】第1段目の小サイクロン100は、第1段
目のサイクロン30の脚部36側から噴出するガスをそ
の入口102より導入し、導入したガスを旋回させて、
このガス中に含まれる固体成分を遠心力により分離して
脚部108から噴出させ、固体成分の除去されたガスを
内筒104側から取り出して第1段目のサイクロン30
の内筒34側から取り出されたガスに合流回収する。第
2段目の小サイクロン120も、第2段目のサイクロン
60に並列接続されている。サイクロン30,60の脚
径をサイクロン30,60の内筒径よりも大きくして、
サイクロンの内筒の出口圧に対して脚の出口圧を正圧と
するようにしている。
【0097】複数本(n本)のサイクロン30−1,
…,30−nを圧力容器20内に収納したマルチサイク
ロンでは、各サイクロンで捕集したダストをホッパ部2
7に集めてダスト排出管29から抜き出している。一定
運転時の排出は安定であっても、負荷変化時,すなわ
ち,100%の負荷で運転している時の圧力に対し、負
荷を50%に低下する時には系全体が減圧され、ダスト
を排出する排出管29の下に接続される機器(冷却器、
ダスト貯蔵タンク等)からガスとダストの逆流が発生
し、ホッパ部27の底部の側壁部でダストがブリッジン
グする。放置するとダスト排出管29が詰まるので、負
荷変化時には、第1段目のパージ供給管190から圧縮
ガスをホッパ部27の底部の側壁部に噴出して、負荷変
化時での排出管の閉塞を防止できる。
【0098】また、同様にして、負荷変化時には、第2
段目のパージ供給管192から圧縮ガスをホッパ部57
の底部の側壁部に噴出して、負荷変化時での排出管の閉
塞を防止できる。
【0099】さらに、ダストによるサイクロン30,6
0内のダスト付着,閉塞トラブルは、特に、高温,高圧
で運転するプラントの起動,停止時に起こりやすい。そ
の理由は、起動時にはサイクロン等の壁は冷えており、
燃焼排ガス中の水分が壁に凝縮して、ここにダストが付
着するためである。これを防止するため、第1段目のサ
イクロン30の上流側のダクト12の途中からドライガ
ス200を供給して、水分の分圧を下げる。
【0100】また、同様にして、運転停止時にも、水分
等の凝縮を防止するために、第1段目のサイクロン30
の上流側のダクト12の途中からドライガス200を供
給して、水分の分圧を下げる。
【0101】なお、ドライガスとしては、例えば、コン
プレッサで圧縮された空気を使用する。
【0102】本実施の形態によれば、ガス中の固体成分
を分離するサイクロンシステムにおけるガスの回収効率
を向上できる。
【0103】また、負荷変化時には、パージ供給管から
圧縮ガスをホッパ部の底部の側壁部に噴出して、負荷変
化時での排出管の閉塞を防止できる。
【0104】また、運転起動時や停止時には、サイクロ
ンの上流側からドライガスを供給して、水分の分圧を下
げ、水分等の凝縮防止を防止できる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、ガス中の固体成分を分
離するサイクロンシステムにおけるガスの回収効率を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるガス中の固体成分
を分離するサイクロンシステムの全体構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるガス中の固体成分
を分離するサイクロンシステムに用いるサイクロンの断
面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるガス中の固体成分
を分離するサイクロンシステムに用いるサイクロンにお
ける脚径/内筒径と、サイクロンの脚部の圧力と内筒出
口の圧力の関係を示すグラフである。
【図5】本発明の他の実施の形態によるガス中の固体成
分を分離するサイクロンシステムに用いるサイクロンの
断面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態によるガス中の固体
成分を分離するサイクロンシステムに用いるサイクロン
の断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態によるガス中の固体
成分を分離するサイクロンシステムに用いるサイクロン
の断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態によるガス中の固体
成分を分離するサイクロンシステムに用いるサイクロン
の断面図である。
【符号の説明】
10…加圧流動層燃焼装置 12…ダクト 20…第1段目の圧力容器 22,52…入口分配管 24,54…プレナム 26,56…上室 27,57…ホッパ部 28,58…連絡管 29,59…ダスト排出管 30−1,…,30−n…第1段目のサイクロン 32−1,…,32−n,62−1,…,62−n…入
口 34−1,…34−n,64−1,…64−n…内筒 36−1,…36−n,66−1,…,66−n…脚 40,70…冷却器 42,72…仕切りバルブ 44,74…ダスト貯蔵タンク 46,76…弁 48,78…灰輸送ライン 50…第2段目の圧力容器 60−1,…,60−n…第2段目のサイクロン 80…ガスタービン 82…後流管 100,120…小サイクロン 102,122…入口 104,124…内筒 106,126…戻り管 108,128…脚 110,130…弁 112,132…放出管 114,134…差圧計 116,136…制御回路 150A,150B…圧力取出管 152…差圧発信器 154…固体供給管 156,164…バルブ 158…定量供給器 160…固体貯蔵容器 162…固体 166…制御回路 170…抽気管 172…ストップバルブ 174…絞り 176…流量調節弁 180…流量計 182…ダスト計測器 184…ガス排出管 186…制御回路 190,192…パージ供給管 200…ドライガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 折田 久幸 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 稲田 徹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 川部 隆平 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 岡崎 輝幸 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 池内 和雄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 倉本 正治 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 西村 定男 広島県広島市中区小町4番33号 中国電力 株式会社内 (72)発明者 平根 雅美 広島県広島市中区小町4番33号 中国電力 株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス搬送経路の途中に設けられ、該ガス
    を一つ或いは複数個のサイクロンに導入して該ガスに含
    まれる固体成分を遠心力によって分離するようにしたサ
    イクロンシステムにおいて、前記固体成分が分離排出さ
    れるサイクロン脚部の出口圧を固体成分が除去されたガ
    スが排出されるサイクロン内筒の出口圧よりも高くする
    手段を設け、これにより前記サイクロン脚部から固体成
    分とともに流出したガスを前記サイクロン内筒からでた
    ガスの流れに合流させることができるようにしたことを
    特徴とするガス中の固体成分を分離するサイクロンシス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス中の固体成分を分離
    するサイクロンシステムにおいて、 前記サイクロン脚部の直径を該サイクロン内筒の直径よ
    りも大きくし、これにより該脚部の出口圧を該内筒の出
    口圧よりも高くしたことを特徴とするガス中の固体成分
    を分離するサイクロンシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のガス中の固体成分を分離
    するサイクロンシステムにおいて、 前記サイクロン内筒を旋回流となって流れるガスを非旋
    回流に変える手段を設け、これにより、該脚部の出口圧
    を該内筒の出口圧よりも高くしたことを特徴とするガス
    中の固体成分を分離するサイクロンシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のガス中の固体成分を分離
    するサイクロンシステムにおいて、 前記サイクロンにおける内筒の中に旋回阻止用の隔壁を
    設けたことを特徴とするガス中の固体成分を分離するサ
    イクロンシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のガス中の固体成分を分離
    するサイクロンシステムにおいて、 一つ或いは複数個の前記サイクロンを収納する圧力容器
    を備え、該圧力容器をサイクロン内筒の出口を有する上
    室とサイクロン脚部の出口を有するホッパ部とに仕切
    り、該ホッパ部に流出したガスを前記サイクロンを出た
    ガスが流れるガス搬送経路に戻すホッパ内ガス戻り管を
    設けたことを特徴とするガス中の固体成分を分離するサ
    イクロンシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のガス中の固体成分を分離
    するサイクロンシステムにおいて、 前記サイクロンを同一の複数個のサイクロンによって構
    成されたマルチサイクロンとしたことを特徴とするガス
    中の固体成分を分離するサイクロンシステム。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のガス中の固体成分を分離
    するサイクロンシステムにおいて、 前記ホッパ内ガス戻り管の途中にガス中の固体成分を分
    離する小サイクロンを設けたことを特徴とするガス中の
    固体成分を分離するサイクロンシステム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のガス中の固体成分を分離
    するサイクロンシステムにおいて、 前記ホッパ内ガス戻り管の途中に設けた小サイクロンに
    おける脚部出口圧と内筒出口圧との関係を、前記圧力容
    器内に収納されたサイクロンの脚部出口圧と内筒出口圧
    との関係を同じくしたことを特徴とするガス中の固体成
    分を分離するサイクロンシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のガス中の固体成分を分離
    するサイクロンシステムをガス搬送方向に複数個備え、 前段の第1段目のサイクロンシステムにおいてホッパ部
    から引き出されたガスを後段の第2段目のサイクロンシ
    ステムにガスが導入される前のガス搬送経路に戻すよう
    にしたことを特徴とするガス中の固体成分を分離するサ
    イクロンシステム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のガス中の固体成分を分
    離するサイクロンシステムにおいて、 第1段目のサイクロンの脚部出口圧/内筒出口圧の比率
    よりも第2段目のサイクロンの脚部出口圧/内筒出口圧
    の比率を高くしたことを特徴とするガス中の固体成分を
    分離するサイクロンシステム。
  11. 【請求項11】 加圧流動層燃焼装置から出た石炭燃焼
    ガスをガス搬送経路を通してガスタービンに導入して発
    電を行う発電プラントにおいて、前記ガス搬送経路にマ
    ルチサイクロンを複数段にわたって直列に設け、前段の
    第1段目のマルチサイクロンにおける脚部出口圧/内筒
    出口圧の比率を1以上にし、後段の第1段目以降のマル
    チサイクロンにおける脚部出口圧/内筒出口圧の比率を
    前段のマルチサイクロンにおける脚部出口圧/内筒出口
    圧の比率よりも高くし、各マルチサイクロンにはサイク
    ロン脚部から流出したガスを引き出して固体成分を分離
    する小サイクロンを設け、該小サイクロンによって固体
    成分が分離されたガスを前記ガス搬送経路に戻す管を設
    け、該小サイクロンにおいて固体成分とともに流出した
    ガスを前記ガスタービンから排出されたガスが流れる経
    路に戻すようにしたことを特徴とする加圧流動層発電プ
    ラント。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の加圧流動層発電プラ
    ントにおいて、 前記マルチサイクロンを圧力容器に収納し、該圧力容器
    内をサイクロン内筒の出口を有する上室とサイクロン脚
    部の出口を有するホッパ部とに仕切り、該ホッパ部に流
    出したガスを引き出して前記小サイクロンによって固体
    成分を分離するようにし、前記ホッパ部には底に溜まっ
    た固体成分を系外に輸送するラインを接続したことを特
    徴とする加圧流動層発電プラント。
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