JPH10245921A - 鉄骨軸組みにより構築する建物における床構造および木造床盤 - Google Patents

鉄骨軸組みにより構築する建物における床構造および木造床盤

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JPH10245921A
JPH10245921A JP7066397A JP7066397A JPH10245921A JP H10245921 A JPH10245921 A JP H10245921A JP 7066397 A JP7066397 A JP 7066397A JP 7066397 A JP7066397 A JP 7066397A JP H10245921 A JPH10245921 A JP H10245921A
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JP
Japan
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wooden
floor
beams
board
steel
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JP7066397A
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English (en)
Inventor
Shinichi Tsumura
進一 津村
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ZENTERIA KK
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ZENTERIA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄骨軸組みによる建物における床構造を、短
い施工期間で、かつ、少ない工事手間により、安いコス
トで施工し装設し得るようにする。 【解決手段】 角材状の木材1…を、それらの左右の側
面に形成しておく本ざね10…と凹溝11…との嵌合に
より、互いに連結する状態として左右に並列集合させ、
それらを左右に貫通する鉄筋を兼ねる連結ボルト2…に
より緊縛して盤状に形成して、鉄骨軸組みにより構築す
る建物に用いる木造床盤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨軸組みにより
構築する建物において、その軸組みに施工し装設する床
構造およびそれに用いる木造床盤に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄骨軸組み工法により構築する建物にお
ける床構造は、従前にあっては、軸組み構造体の梁の上
に仮枠を組んでそこにコンクリートを打込むことにより
コンクリートのスラブとして装設する手段がとられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従前の鉄骨軸組
みにより構築する建物に施工して装設するコンクリート
のスラブは、コンクリートを打込むための仮枠を梁の上
に作る工事が必要で、さらに、その仮枠内に鉄筋を配設
する工事を行ない、その後にコンクリートを流し込み、
しかも、それの固結を待って、仮枠を外す工事を行うこ
とから、施工期間が長く、かつ、工事手間が多いなどの
問題があり、また、コストが嵩む問題がある。
【0004】本発明は、この従前の鉄骨軸組みによる建
物における床構造に生じている問題を解消せしめるため
になされたものであって、この鉄骨軸組みによる建物に
おける床構造を、短い施工期間で、かつ、少ない工事手
間により、安いコストで施工し装設し得るようにする新
たな手段を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の目的を達成するための手段として、角材状の
木材1…を、それらの左右の側面に形成しておく本ざね
10…と凹溝11…との嵌合により、互いに連結する状
態として左右に並列集合させ、それらを左右に貫通する
鉄筋を兼ねる連結ボルト2…により緊縛して盤状に形成
してなる鉄骨軸組みにより構築する建物に用いる木造床
盤を提起し、また、角材状の木材1…を、それらの左右
の側面に形成しておく本ざね10…と凹溝11…との嵌
合により、互いに連結する状態として左右に並列集合さ
せ、それらを左右に貫通する鉄筋を兼ねる連結ボルト2
…により緊縛して盤状の木造床盤Aを形成し、それを鉄
骨軸組み構造体の梁5と梁5とに渡架して、スクリュー
ネジ80により梁5…に一体的に連結せしめてなる鉄骨
軸組みにより構築する建物における床構造を提起するも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明による鉄骨軸組みにより構
築する建物における床構造は、基本的には、木材を並列
集合させ盤状の木造床盤を形成し、それを、鉄骨軸組み
の構造体の梁に渡架してスクリューネジにより梁に一体
的に結合させることで構成するが、その木造床盤を形成
するために並列集合させる木材には、木造家屋の柱・梁
に使用される角材に近い巾と厚さを具備するものを用
い、かつ、並列集合させたそれら木材を、鉄筋とする連
結ボルトで緊締して、木造床盤に形成し、それを、鉄骨
軸組みの梁に渡架してスクリューネジにより梁と一体的
に組付けることで、組付け施工を行なったときに、軸組
みの構成メンバーとなって、軸組みの構造体を強固にす
る床構造を構成するようにする。
【0007】並列・集合させて木造床盤を成形する木造
は、一本ものを用いる場合、また、多数の短材を積層圧
着して一体に成形して積層材に形成したものなどが用い
られる。
【0008】これら木材は、プレーナー加工を行ない所
定の巾と厚さを具備する角材状に仕上げ、かつ、それら
の巾方向の左右の側面には、一方には本ざねを形設し、
他方にはこの本ざねが嵌入する凹溝を形設しておき、ま
た、長手方向における所定の部位に、一方の側面から他
方の側面に貫通するボルト挿通孔を開設しておく。
【0009】そして、これらプレーナー加工および本ざ
ね加工を施した角材状の木材を、それらの本ざねを嵌合
させながら順次巾方向に並列させて、ボルト挿通孔に連
結ボルトを挿通し、ナットにより締着することで一体的
に連結し、木造床盤に成形する。
【0010】このとき、並列する木材を連結緊縛する連
結ボルトは、成形した床盤内に配設される鉄筋となるも
ので、コンクリートスラブ内に配設する鉄筋と同程度の
径と強度をもつものを使用し、組立てる床盤の長手方向
に所定の間隔をおいた位置に挿通して緊締する。
【0011】このようにして組立てられる木造床盤に
は、さらに、それの上下の両面に、帯鋼よりなるブレー
スをたすき状または横切るように当接してビスにより止
着して締付け並列させた木材が一体に連結するようにす
る場合がある。
【0012】これにより形成される木造床盤は、鉄骨で
軸組みした構造体の梁の上に載架し、その梁に対し、ス
クリューボルトにより直接締着するか、梁にブラケット
を当接し、それをスクリューボルトにより締着すること
で、軸組みした構造体に一体的に組付け、この木造床盤
が軸組み構造体を強固にする床構造となるようにする。
【0013】そして、この軸組みに施工・装設した木造
床盤には、それの上面にフローリングの施工が通常の如
く行なわれる。
【0014】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。図1は、
本発明による木造床盤Aの組立途上の一部破断した斜視
図で、同図において、1…は素材の木材、10…はその
木材1…の一方の側面に形設した本ざね、11…はその
木材1…の他方の側面に形設した凹溝、12…は木材1
…に開設したボルト挿通孔、2はそのボルト挿通孔12
に挿通した連結ボルトを示す。
【0015】木材1…は、この例においては、巾dが約
40ミリ厚さhが約60ミリ長さを約4メートルとした
杉の角材で、上下・左右の壁面はプレーナーにより仕上
加工が施され、かつ、左右の側面の一方には、上下の厚
さが約14ミリ程度の本ざね10が長手方向に沿い形設
され、他方の側面には、この本ざね10が嵌入するよう
上下の巾を約15ミリとした凹溝11が長手方向に沿い
形成してあり、また、左右に貫通するボルト挿通孔12
…が長手方向に所定の間隔をおいた位置に開設してあ
る。
【0016】このように成形した角柱状の木材1…は、
それらの左右の一側面に形設した本ざね10…と並列し
て隣接する木材1の凹溝11…とを互いに嵌合させなが
ら順次左右に並列させ、それらのボルト挿通孔12…に
連結ボルト2を挿通し、座板20およびナット21…に
より締付けることで、図2にあるように並列させた木材
1…を、一枚の厚い盤状に連結しておく。
【0017】このとき、木造1…を順次並列させて連結
していくことで、連結ボルト2の長さが不足してきたと
きは、図3にあるように、連結ナット22を用いて連結
ボルト2・2を継ぎ足していくようにする。
【0018】このようにして角材状の木材1…を並列集
合させて一体に連結することで組立てた盤状体には、さ
らに、それの上下の両面または片面に、帯鋼よりなるブ
レース3…を、図4にあるように平面視においてたすき
状にクロスさせて当接するか、図5にあるように左右に
横切るように当接し、ビス30…により並列集合する各
木材1…に締着する。
【0019】このとき、たすき状に当接したブレース3
・3のクロスして重合する部位は、図6に示しているよ
うに、下面側に位置する側のブレース3に、チャンネル
状の折曲部31を成形しておき、このチャンネル状の折
曲部31が嵌入する凹溝32を木材1…の上面側に形成
して、重合部におけるビス30による締着およびそれの
隣接部位におけるビス30…による締着が緊密に行なわ
れるようにする。
【0020】また、ブレース3…の両端部位には、図4
にあるように、連結金具4をそれぞれ設けておき、これ
を、鉄骨軸組みの梁5に設けておく連結用のブラケット
6に連結し、連結金具4に対する連結ネジ40の回動お
よびブラケット6に対する連結ネジ60の回動により、
ブレース3…を並列集合させた木材1…に密着させると
ともに、それら木材1…を緊縛し、組立てる床盤Aを強
固にするようにしている。
【0021】このようにして組立てられる床盤Aは、前
述の図3にあるように、鉄骨軸組みの梁5・5の上に載
架し、図8に示している如く、梁5からスクリューネジ
80をもみ込んで梁5に直接連結するか、図9に示して
いる如く、梁5にブラケット81を当接し、そのブラケ
ット81をスクリューネジ80により床盤Aに締着する
ことで、梁5・5に一体的に連結することで組付け施工
を行なう。
【0022】そして、これにより、組付けたこの床盤A
は、鉄骨軸組みに対し、それの構成メンバーとなって、
その鉄骨軸組みを強固にする床構造を構成するようにな
り、また、この組付け施工を終えた床盤Aの上面には、
通常の如くフローリングの施工工事が行なわれる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による鉄骨
軸組みにより構築する建物における床構造は、角材状の
木材1…をそれらの側面に形成しておく本ざね10と凹
溝11との嵌合により、互いに連結状態に左右に並列集
合させて、それらを、左右に貫通する鉄筋を兼ねる連結
ボルト2…で緊縛して木造床盤Aを形成しておいて、そ
れを、鉄骨軸組み構造体の梁5と梁5とに渡架して、ス
クリューネジ80…により梁5に一体的に連結すること
で構成するようにしているのだから、鉄骨軸組みに対す
る施工が、予め組立てておいた木造床盤Aを梁5・5…
に渡架連結するだけでよいので、床構造の施工工事の期
間が著しく短縮できる。
【0024】また、床構造の主体となる木造床盤Aが、
角材状の木材を本ざね10と凹溝11を介し並列集合さ
せて連結ボルト2…により密着連結させて形成すること
から、安価に製作できるので、床構造の全体のコストを
著しく低減し得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による木造床盤の組立途上における要部
の一部破断した斜視図である。
【図2】同上木造床盤の正面図である。
【図3】同上木造床盤の斜視図である。
【図4】同上木造床盤の平面図である。
【図5】同上木造床盤の別の実施例の斜視図である。
【図6】同上木造床盤のブレースを組付ける工程の途上
における部分の斜視図である。
【図7】同上木造床盤に組付けるブレースの端部に設け
た連結金具および連結用のブラケットの平面図である。
【図8】同上木造床盤を鉄骨軸組みの梁に連結する部分
の側面図である。
【図9】同上連結部分の別の実施例の側面図である。
【符号の説明】
A…木造床盤、1…木材、10…本ざね、11…凹溝、
12…挿通孔、2…連結ボルト、20…座板、21…ナ
ット、22…連結ネジ、3…ブレース、30…ビス、3
1…折曲部、32…凹溝、4…連結金具、40…連結ネ
ジ、5…梁、6…ブラケット、60…連結ネジ、80…
スクリューネジ、81…ブラケット。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角材状の木材1…を、それらの左右の側
    面に形成しておく本ざね10…と凹溝11…との嵌合に
    より、互いに連結する状態として左右に並列集合させ、
    それらを左右に貫通する鉄筋を兼ねる連結ボルト2…に
    より緊縛して盤状に形成してなる鉄骨軸組みにより構築
    する建物に用いる木造床盤。
  2. 【請求項2】 角材状の木材1…を、それらの左右の側
    面に形成しておく本ざね10…と凹溝11…との嵌合に
    より、互いに連結する状態として左右に並列集合させ、
    それらを左右に貫通する鉄筋を兼ねる連結ボルト2…に
    より緊縛して盤状の木造床盤Aを形成し、それを鉄骨軸
    組み構造体の梁5と梁5とに渡架して、スクリューネジ
    80により梁5…に一体的に連結せしめてなる鉄骨軸組
    みにより構築する建物における床構造。
  3. 【請求項3】 木造床盤Aの外面に、帯鋼よりなるブレ
    ース3…を、たすき状または左右に横切る状態に当接し
    てビス30…により各木材1…に止着することを特徴と
    する請求項2記載の鉄骨軸組みにより構築する建物にお
    ける床構造。
JP7066397A 1997-03-07 1997-03-07 鉄骨軸組みにより構築する建物における床構造および木造床盤 Pending JPH10245921A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100502584B1 (ko) * 2002-11-22 2005-07-20 한국건설기술연구원 복합소재로 제작된 구조용 부재
WO2022018883A1 (ja) * 2020-07-22 2022-01-27 松尾建設株式会社 耐火構造物、耐火パネル、及び耐火構造物の施工方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100502584B1 (ko) * 2002-11-22 2005-07-20 한국건설기술연구원 복합소재로 제작된 구조용 부재
WO2022018883A1 (ja) * 2020-07-22 2022-01-27 松尾建設株式会社 耐火構造物、耐火パネル、及び耐火構造物の施工方法
JP2022021793A (ja) * 2020-07-22 2022-02-03 松尾建設株式会社 耐火構造物、耐火パネル、及び耐火構造物の施工方法

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