JPH032561Y2 - - Google Patents

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JPH032561Y2
JPH032561Y2 JP15626583U JP15626583U JPH032561Y2 JP H032561 Y2 JPH032561 Y2 JP H032561Y2 JP 15626583 U JP15626583 U JP 15626583U JP 15626583 U JP15626583 U JP 15626583U JP H032561 Y2 JPH032561 Y2 JP H032561Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、木造軸組部材、特に通し柱とこれ
に直交状に接続される横架材との新規な仕口構造
に関するものである。
従来、木造軸組部材相互の仕口構造は、その部
材断面寸法として柱断面における一辺長と略等し
い幅寸法の横架材、例えば梁材や桁材を採用する
のが一般的であつたため、第4図に示す正面図の
如く、横架材2の木口部分に小断面の柄(ほぞ)
21を形成し、この柄21を柱1に設けた柄穴1
1へ嵌合した後、羽子板ボルトBによつて抜け止
め補強するしか有効な手段がなかつた。しかし、
この従前までの一般的な仕口構造では、まず第一
に、この柄21および柄穴11の寸法取りとその
加工手間に時間と熟練を要し、極めて非効率的で
あつたこと、第二に、手間、暇を要する割に構造
強度上それほど多くを期待することができなかつ
たこと(なんとなれば、柱1と横架材2との実質
的な接続断面が柄21と柄穴11とによるもので
あつたから)、第三に、補強金具である羽子板ボ
ルトBが必ず横架材2の側面に露出状となつて見
えがかりとなる部分へ採用すると外観上極めて不
都合なものとなつてしまうこと等々、幾つかの欠
点を有していた。
この考案では、それら従前までの仕口構造に代
り、全く新規な構造の仕口構造を開発完成し、こ
こにその成果を提供しようとするものである。以
下、図示に示すこの考案を代表する1実施例によ
つて、その構成の詳細を説明する。
この考案は、基本的に、接続すべき横架材2の
木口断面における幅寸法より大きい断面寸法、例
えば、7寸角(210mm×210mm)程度の断面寸法で
通常の柱断面寸法(105mm×105mm)より大きな断
面寸法の木製一本木ないしは集成材製の柱を通し
柱1として採用する木造建造物における仕口構造
であり、この仕口構造を実現するための通し柱1
は、該通し柱1に対して直交状に接続されるべき
横架材2の木口をそのまま所定深さ嵌入可能とす
る凹嵌部12がその仕口構造形成箇所に形成され
たものとしなければならない。したがつて、該凹
嵌部12は、横架材2の断面寸法が、例えば、
120mm×300mmのものであれば、この断面寸法120
mm×300mmを受け入れるに必要な入口寸法を有し、
且つ適宜奥行き寸法、例えば40mm程度のものに形
成される。しかも、横架材2の接続方向が、例え
ば通し柱1の1面側だけであればその面だけに凹
嵌部12を形成し、第1〜3図に示す実施例のよ
うに3面に夫々接続する場合には3面に形成する
といつた具合に、接続すべき横架材2の方向に合
わせて夫々形成する。そして、その凹嵌部12に
は、その奥面から該通し柱1を横断する方向であ
つて、後記する仕口金具3に設けられるボルト孔
33,33……の位置に応じた位置にボルト挿入
孔13,13……を通設する。
この通し柱1に対し、第1図に図示した実施例
に代表されるとおりの仕口金具3が必要となる。
即ち、この仕口金具3は、通し柱1に形成された
凹嵌部12の奥面に略合致するフランジ板31
と、該フランジ板31に一体的に立設されたウエ
ブ板32とによつて水平断面T字形の外観形状が
実現され、フランジ板31,ウエブ板32に夫々
適宜配列によるボルト孔33,33……が形成さ
れる。このボルト孔33,33……の配列は、特
に実施例のものに限定されるものではないが、通
し柱1に対し、2方向以上の横架材2,2……を
接続する仕口構造を実現する場合に、該通し柱1
を横断貫通させるボルト4が通し柱内において縦
横2方向から支障なく挿通し得るようにするた
め、フランジ板31に形成するボルト孔33,3
3……の中、最上端に位置するボルト孔33aの
フランジ板31上端からの空き距離と、最下端に
位置するボルト孔33bの同下端からのそれとを
ボルト4の径の3倍程度差を有するものとなし、
縦横何れかの側に位置する仕口金具3の上下を逆
転使用することにより、同一の仕口金具3を使用
してでもボルト4が通し柱1内において支障なく
挿通し得るように計画すると好都合のものとな
る。また、ウエブ板32の上下にはターンバツク
ル付鉄棒6,6を掛止するための掛止片34,3
4が一体的に付設されることにより、木造建造物
における筋違の設置を簡便なものとすることがで
きる。
なお、図中、41はボルト4に螺合するナツト
を示している。
一方、通し柱1に対して直交状に接続されるべ
き横架材2は、その木口から軸線に沿つた所定長
さ、即ち仕口金具3のおけるウエブ板32の突出
長さに応じた長さに亘つて縦割溝22が形成され
ると共に、同ウエブ板32に横架材2を緊結する
ボルト5挿通用のボルト挿通孔23,23……が
適宜個数形成される。図中、24は、仕口金具3
におけるフランジ板31を通し柱1の凹嵌部12
内に定着固定するボルト4の先端部とナツト41
を収納してしまうための剥り穴で、従前までの柄
形成時のような鋸引きとノミを使用した面倒な加
工手段によるものではなく、剥り穴形成用のドリ
ルによつて簡単に座掘り形成するものである。ま
た、51は、ボルト5に螺合するナツトを示す。
上記のとおりのように予め形成された通し柱
1、横架材2、仕口金具3、ボルト4,5によ
り、この考案の仕口構造が次のとおり実現され
る。
まず、仮に立設された通し柱1の凹嵌部12に
仕口金具3のフランジ板31を嵌合し、同フラン
ジ板31のボルト孔33,33……と通し柱1の
ボルト挿通孔13,13……とを合致させた後、
ボルト4および41によつて仕口金具3を通し柱
1の凹嵌部12内に強固に定着固定する。この構
造は、通し柱1に接続する横架材2の個数とその
方向に応じ、通し柱1の所要面に夫々実現され
る。第1〜3図に示す実施例ではそれが3面に亘
つて実現される例を示していることは既述したと
おりである。この実施例からも理解されるとお
り、仕口金具3を定着、固定するボルト4,4…
…は、仕口金具3が通し柱1の相対する面に位置
するものにあつては、双方の仕口金具3,3に共
通してこのボルト4,4……が使用され、通し柱
1の相対する面の一方の面にのみ仕口金具3が定
着、固定されるものにあつては、同仕口金具3の
位置する面と反対側の面に形成された座掘り部1
4,14……に座金42,42……を介してボル
ト4,4……を挿入し、通し柱1を横断貫通させ
た上、ナツト41,41……によつて仕口金具3
を通し柱1に定着、固定するものである。
仕口金具3が通し柱1に固定されたところで立
設された通し柱1,1間をやや広げながら横架材
2を上方から徐々に降下させ、横架材2の木口に
形成された縦割溝22に仕口金具3のウエブ材3
2を嵌入させながら同木口を正しく通し柱1の凹
嵌部12に対面させ、通し柱1,1を横架材2方
向に倒すように押しつければ、横架材2は、その
木口縦割溝22にウエブ板32を嵌合させた状態
で同木口を通し柱1の凹嵌部12に嵌入状とす
る。その後、横架材2のボルト挿入孔23,23
……にボルト5,5……を挿入すると、そのボル
ト5は自然に仕口金具3のウエブ板32に形成さ
れたボルト孔33,33……を嵌通して横架材2
の反対側に突出し、ナツト51,51……により
螺合緊締すれば横架材2と仕口金具3のウエブ板
32とは一体に緊結され、最終的に横架材2は仕
口金具3を介して通し柱1に直交状に竪固に接続
され、この考案の仕口構造が実現される。そし
て、横架材2の仕口部上下に突出状となる仕口金
具3の掛止片34,34に必要に応じて筋違とな
るターンバツクル付鉄棒6,6端部を掛止、調整
する。
以上のような構成から成るこの考案の仕口構造
は、まず第一に、この仕口構造を実現するために
通し柱、および横架材に施さなければならない切
り込み、加工手段が大きく簡素化され、特別な熟
練度を必要としないことから、部材の切り込み、
加工段階における時間と経費の点で極めて有利な
ものとなる。
第二に、軸組組み立て段階においても、従前ま
でのもののように柄を柄穴内にたたき込む如き強
引な作業が一切不要となり、ほとんどの作業がボ
ルト締め作業によつて遂行される。
第三に、構造強度上、この仕口構造の軸線方向
の耐力としては、横架材の木口全面が通し柱に喰
い込み状に支持され、通し柱の接続面の反対面を
支持面とする構造となつているため、実質的にこ
の横架材は恰も通し柱を貫通して支持された構造
と同等の強度を有する仕口構造を実現する。この
効果は、通し柱の相対向する面に夫々横架材を接
続するようにする場合、仕口金具のフランジ板相
互を強固に接続することになるため、更に一層顕
著なものとなる。また、通し柱の軸線に沿う方向
の仕口構造の耐力は、横架材木口の全断面が通し
柱の凹嵌部に支持された剪断抵抗をなし得るた
め、極めて強力なものとなり、この仕口構造は、
全体として半剛接合的な強度を実現することがで
きる。
第四に、この仕口構造によつて実現される通し
柱と横架材との接合部には、全く仕口金具が露出
せず、単にボルトの頭とナツトしか現れることが
ないため、仕口金具自体の腐蝕劣化が進行しにく
いことと、工場や店舗用の建造物として軸組部材
そのものを室内に露出した内装に仕上げる場合等
に、デザイン上極めて有利なものとなる。
第五に、極めて簡潔な構造の仕口金具1種類に
よつて通し柱各面への横架材の接合を可能とする
ばかりでなく、筋違形成のための定着部としての
機能をも併用させることが可能なものである。
等々、この考案の仕口構造は、施工上は勿論のこ
と、構造強度上においてもデザイン上においても
従前までの構造では実現し得なかつた秀れた作用
効果を奏するものであり、木造建造物を復活普及
させるために大きく貢献することが予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案を代表する1実施例を示すも
ので、第1図は、その分解斜視図、第2図は、一
部省略による水平断面図、第3図は、一部省略に
よる正面図、第4図は、従来公知の構造を示す一
部省略による正面図である。 1……通し柱、2……横架材、3……仕口金
具、4,5……ボルト、6……ターンバツクル付
鉄棒、B……羽子板ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 木造建造物における通し柱と、該通し柱に対し
    て直交状に接続される横架材との仕口構造におい
    て、接続すべき横架材木口をそのまま所定深さ嵌
    入可能とする凹嵌部の形成された大断面通し柱の
    該凹嵌部奥面に合致させて、水平断面形T字形の
    仕口金具のフランジ板を嵌合し、通し柱断面を貫
    通する複数のボルトによつて双方を固定すると共
    に、木口から軸線に沿つた所定長に亘つて縦割溝
    の形成された横架材の、該縦割溝に前記仕口金具
    のウエブ板を嵌合させたまま横架材の木口を通し
    柱凹嵌部に嵌合し、横架材を横断、貫通する複数
    のボルトによつて双方を接続してなる木造軸組部
    材の仕口構造。
JP15626583U 1983-10-07 1983-10-07 木造軸組部材の仕口構造 Granted JPS6063601U (ja)

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JP15626583U JPS6063601U (ja) 1983-10-07 1983-10-07 木造軸組部材の仕口構造

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JPS6063601U JPS6063601U (ja) 1985-05-04
JPH032561Y2 true JPH032561Y2 (ja) 1991-01-24

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2565403B2 (ja) * 1989-07-28 1996-12-18 株式会社土屋ホーム 軸組構造
JP2565404B2 (ja) * 1989-07-28 1996-12-18 株式会社土屋ホーム 軸組構造
JP2014152454A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Polus R&D Center Of Life-Styles Inc 接合部材および建築構造

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JPS6063601U (ja) 1985-05-04

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