JPH10244716A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH10244716A
JPH10244716A JP6556497A JP6556497A JPH10244716A JP H10244716 A JPH10244716 A JP H10244716A JP 6556497 A JP6556497 A JP 6556497A JP 6556497 A JP6556497 A JP 6556497A JP H10244716 A JPH10244716 A JP H10244716A
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JP
Japan
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frame
meshing
shaft
rotating body
rotating
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6556497A
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English (en)
Inventor
Koji Okawa
幸治 大川
Makoto Kawasaki
誠 河崎
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体フレームに支持された第1の回転体と回
動フレームに支持された第2の回転体との間で動力伝達
を行うクラッチ機構を、ギア同士の噛み合いによるもの
に比して配設スペースを小さくできるようにしたプリン
タを提供する。 【解決手段】 回動フレーム3が第1の位置をとった状
態において、第1の回転体14の軸部と第2の回転体3
6の軸部とが同軸線上をとるように配置する。第1の回
転体14の軸部の端面に第1の噛合部16を設ける一
方、第2の回転体36の軸部の端面に第1の噛合部16
と噛合する第2の噛合部17を設け、第1の噛合部16
及び第2の噛合部17のうちの少なくとも一方を回転体
14,36の軸方向に摺動可能に設けると共に、摺動可
能とした一方の噛合部を他方の噛合部に向けて付勢する
圧接バネ13を設けてなるクラッチ機構15を配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体フレームと、
本体フレームに一端を軸支されると共に、第1の位置と
第2の位置との間で回動可能に設けられた回動フレーム
とを有し、回動フレームが第1の位置をとった状態にお
いて、本体フレームに支持された第1の回転体と回動フ
レームに支持された第2の回転体との間で動力伝達が行
われるプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタに限らず、本体フレームと、本
体フレームに一端を軸支されると共に、第1の位置と第
2の位置との間で回動可能に設けられた回動フレームと
を有するものが知られている。例えば、特開昭62−1
39566号公報には、下部ユニット(本体フレーム)
に、軸を介して上部ユニット(回動フレーム)の一端が
回動自在に設けられている画像形成装置が記載されてい
る。
【0003】上記のような構造を有するプリンタにおい
て、すなわち、本体フレームと、本体フレームに一端を
軸支されると共に、第1の位置と第2の位置との間で回
動可能に設けられた回動フレームとを有するプリンタに
おいて、本体フレームに支持された第1の回転体と回動
フレームに支持された第2の回転体との間で動力伝達を
行わせることが考えられる。
【0004】また、第1の回転体と第2の回転体との間
で動力伝達を行うクラッチ機構は、例えば、皿バネの張
力による面摩擦トルクによって動力の伝達を行う摩擦ク
ラッチ機構が、特開昭62−237118号として知ら
れている。
【0005】このものは、動力を伝達する小ギアと動力
を受けとる大ギアとの噛み合わせにより、動力伝達が達
成されるものであるから、例えば、動力を伝達する小ギ
アを回動フレーム側に配置し、動力を受けとる大ギアを
本体フレーム側に配置した場合、ギア同士の噛み合わせ
方向に接近・離隔するので、ギアの回転軸を同軸上に連
結できない。従って、ギア同士の噛み合わせた分の配設
スペースを確保しなければならないという制約がある。
【0006】ところで、プリンタにあっては、装置全体
の小型化が必須となっており、駆動輪列機構におけるギ
ア数の削減や、フレーム上の限られたスペース内に他の
機構も一緒に配置する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、本体
フレームに支持された第1の回転体(例えば、プーリ)
と回動フレームに支持された第2の回転体(例えば、駆
動ギア)との間で動力伝達を行うクラッチ機構を、前記
ギア同士の噛み合いによるものに比して配設スペースを
小さくできるようにしたプリンタを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】プリンタは、本体フレー
ムと、本体フレームに一端を軸支されると共に、第1の
位置と第2の位置との間で回動可能に設けられた回動フ
レームとを有し、該回動フレームが第1の位置をとった
状態において、本体フレームに支持された第1の回転体
と回動フレームに支持された第2の回転体との間で動力
伝達が行われるものとする。
【0009】請求項1に記載の構成は、上記課題を解決
するために、回動フレームが第1の位置をとった状態に
おいて、第1の回転体の軸部と第2の回転体の軸部とが
同軸線上をとるように配置し、第1の回転体の軸部の端
面に第1の噛合部を設ける一方、この第1の噛合部と対
面する第2の回転体の軸部の端面に第1の噛合部と噛合
する第2の噛合部を設け、第1の噛合部及び第2の噛合
部のうちの少なくとも一方を回転体の軸方向に摺動可能
に設けると共に、摺動可能とした一方の噛合部を他方の
噛合部に向けて付勢する圧接バネを設けてなるクラッチ
機構を配設し、前記圧接バネの付勢力によって第1の噛
合部と第2の噛合部とが噛み合って動力伝達が行われ、
第1の回転体と第2の回転体とが一体に回転することを
特徴とするものである。
【0010】クラッチ機構が、圧接バネの付勢力によっ
て第1の噛合部及び第2の噛合部のうちの少なくとも一
方が回転体の軸方向に摺動し、第1の回転体の軸部の端
面に設けられた第1の噛合部と、第2の回転体の軸部の
端面に設けられた第2の噛合部とが噛み合って動力伝達
が行われる構成であるから、本体フレームに対して回動
フレームが第1の位置をとった状態において、本体フレ
ームに支持された第1の回転体と回動フレームに支持さ
れた第2の回転体との間で動力伝達を行うようにする場
合、第1の回転体の軸部と第2の回転体の軸部とを同軸
線上をとるように配置することができる。従って、ギア
同士の噛み合いによるものに比して、ギア同士の噛み合
わせた分の配設スペース(軸間距離)を必要としないか
ら配設スペースを小さくできる。
【0011】請求項2に記載の構成は、請求項1に記載
の構成において、クラッチ機構の第1の噛合部及び第2
の噛合部のうちの少なくとも一方の外周縁に、他方の噛
合部を案内するテーパ状のガイド部を設けたことを特徴
とするものである。この構成により、本体フレームに対
して回動フレームを回動して第1の位置とした際に、一
方の噛合部の外周縁に設けられたテーパ状のガイド部
に、他方の噛合部をスムースに案内することができ、第
1及び第2の噛合部の歯同士がただちに当ることを避
け、噛合部の歯が欠けることを防止できる。
【0012】請求項3に記載の構成は、請求項1または
2に記載の構成において、クラッチ機構の第1の噛合部
と第2の噛合部とのいずれか一方を、回転体の軸部端面
に周壁を備えた凹部内に配置し、他方を前記凹部に嵌ま
り込む凸状に形成したことを特徴とするものである。こ
の構成により、一方の噛合部を収めた回転体の軸部端面
の周壁を備えた凹部内に、凸状に形成した他方の噛合部
が嵌まり込んで両回転体の軸部の軸心同士が一致した時
に、第1の噛合部と第2の噛合部とが一挙に噛み合うか
ら、軸心ズレすることなく、また、ほとんど瞬間的に噛
合状態となり、噛合部の歯どうしが擦れ合うことが少な
い。
【0013】請求項4に記載の構成は、請求項1〜3に
記載の構成において、第1の回転体と第2の回転体との
うちの一方をプーリとしたことを特徴とするものであ
る。この構成により、伝達された動力により直にベルト
を駆動できる。
【0014】請求項5に記載の構成は、請求項1〜4に
記載の構成において、本体フレームが印字済用紙の巻取
り駆動部が配設されているフレームであり、回動フレー
ムが用紙送り駆動部が配設されているフレームであるこ
とを特徴とするものである。この構成により、回動フレ
ームに配設されている用紙送り駆動部における用紙送り
のための動力をクラッチ機構により本体フレームに配設
されている巻取り駆動部に伝達し、部品点数の少ない簡
素な機構で印字済用紙の巻取りを行うことが可能とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明を適用した一実施
形態に係るプリンタ1の概略を示す斜視図であり、図2
は、図1のプリンタ1の右側面図である。なお、図2に
おいて、左方がプリンタ1の正面となり、右方がプリン
タ1の後面となる。プリンタ1は、本体フレーム2及び
本体フレーム2の上部に配置されると共にこの本体フレ
ーム2に対して回動自在に設けられた回動フレーム3を
備え、本体フレーム2は、左右のサイドフレーム6,7
と、右サイドフレーム7の右側に取り付けられている補
助フレーム4とを備えている。なお、左右のサイドフレ
ーム6,7及び補助フレーム4は、請求項1に記載の本
体フレームの一部であり、補助フレーム4には、後述の
印字済用紙の巻取り駆動部5が配設されている。
【0016】図3は、補助フレーム4及び補助フレーム
4に配設された印字済用紙の巻取り駆動部5を取り除い
て示す本体フレーム2の概略の右側面図である。図2に
おいては、右サイドフレーム7のみ図示している。
【0017】図3に示すように、回動フレーム3は、本
体フレーム2の左サイドフレーム6の上部後縁寄りと右
サイドフレーム7の上部後縁寄りとの間に横架された支
軸8に、その後端下部寄りを軸支されて回動自在に設け
られている。なお、図示していないが、回動フレーム3
と本体フレーム2との間には用紙搬送路が形成されてい
る。図3は、回動フレーム3が本体フレーム2の用紙搬
送路の上部側を覆うようにして印字用紙の搬送を可能と
した閉鎖位置(第1の位置)をとった状態を示してい
る。
【0018】また、図4は、用紙搬送路の用紙詰まり等
を解消するために本体フレーム2に対して回動フレーム
3を上方の第2の位置(開放位置)に回動して用紙搬送
路を開放した状態を示す本体フレーム2の概略の右側面
図である。なお、図3乃至図4に示すように、回動フレ
ーム3には、用紙送り駆動部9が配設されている。ま
た、図3乃至図4において、回動フレーム3の左右前端
寄りには、回動フレーム3を本体フレーム2に対して閉
鎖位置にロックするロックレバー65がそれぞれ設けら
れている。
【0019】次に、補助フレーム4に配設された印字済
用紙の巻取り駆動部5及び回動フレーム3に配設された
用紙送り駆動部9について順次説明する。図5は、図2
の補助フレーム4及び補助フレーム4に配設された印字
済用紙の巻取り駆動部5を示す側面図である。また、図
6は、主として図2における補助フレーム4に配設され
た巻取り駆動部5と回動フレーム3に配設された用紙送
り駆動部9とを示す図2の要部拡大平面図である。
【0020】図5乃至図6に示すように、補助フレーム
4の中央上端には、基部側を外側に向けて折曲されると
共に先端を上方に向けて折曲されて形成された張出突壁
10が設けられている。また、補助フレーム4の後部に
は、補助フレーム4の後方に向けて延出する支持アーム
11が補助フレーム4に一体に取り付けられている。
【0021】張出突壁10には、内側に向けて、即ち、
回動フレーム3側に向けて、軸の先端が中間よりも径が
大きい段付き支軸12が固設されている。段付き支軸1
2の基部側には圧接バネ13が挿入され、段付き支軸1
2の先端にはプーリ14が回転自在に嵌め込まれると共
に、段付き支軸12の先端から抜け出し不可能とされて
いる。このプーリ14は、段付き支軸12の中間におい
て軸方向に摺動可能に嵌め込まれている。このため、プ
ーリ14は、常態において圧接バネ13により段付き支
軸12の先端に位置するように付勢されている。
【0022】なお、本実施形態においては、請求項1に
記載の本体フレームに支持された第1の回転体は、プー
リ14により構成されている。図7は図6の矢印A−A
方向から示すプーリ14の拡大平面図であり、図8はプ
ーリ14の拡大断面図である。図7乃至図8に示すよう
に、プーリ14は、軸部の一方の端面に、請求項1に記
載のクラッチ機構15の一方を構成する第1噛合部16
を有している。図7に示すように、第1噛合部16は略
90度毎に亘って周方向に向けて凸状に形成した4つの
噛合歯18により構成されている。各噛合歯18は、反
時計方向の一端が立下がって係合部19が形成され、時
計方向の他端に向けてなだらかに下っている。また、各
噛合歯18の外側は、プーリ14の端面に向けてなだら
かに下がる傾斜部20がかけられている。
【0023】また、図8に示すように、プーリ14は、
第1噛合部16が形成されているの軸方向の一端側の外
周縁に、後述のクラッチ機構15の他方を構成する第2
噛合部17を案内するテーパ状のガイド部21が形成さ
れ、軸方向他端側の中央の軸孔22を形成する筒状の周
壁23には、段付き支軸12に嵌め込むための内側に向
けて向き合う小突起からなる嵌止部24が形成されてい
る。
【0024】図5に示すように、支持アーム11の略中
央には、段付き支軸12と平行に支軸25が固設され、
支軸25には巻取り駆動ギア26が回転自在に軸支さ
れ、支持アーム11の前部上縁には、上方に向けて半円
状に切欠かれた巻取りリール軸支部27が設けられてい
る。
【0025】図6に示すように、巻取り駆動ギア26
は、基端側にギア部28を備え、先端側にプーリ部29
を備えている。図5に示すように、補助フレーム4の張
出突壁10に軸支されたプーリ14と、支持アーム11
に軸支された巻取り駆動ギア26のプーリ部29との間
にはタイミングベルト30が巻き掛けられている。
【0026】また、図5に示すように、支持アーム11
の巻取りリール軸支部27には、用紙巻取りリール31
の軸部32が挿入・離脱自在に嵌め入れられて軸支され
る。用紙巻取りリール31は、軸部32の一側に巻取り
駆動ギア26のギア部28と噛合するギア部33を一体
に備え、軸部32の他側に用紙を巻き付けるリール部3
4を備えている。支持アーム11の巻取りリール軸支部
27に用紙巻取りリール31の軸部32を嵌め入れた
時、用紙巻取りリール31のギア部33と巻取り駆動ギ
ア26のギア部28とが噛合される。
【0027】なお、巻取り駆動部5は、プーリ14、タ
イミングベルト30及び巻取り駆動ギア26により構成
されている。また、巻取り駆動部5への動力伝達は、後
述の用紙送り駆動部9からクラッチ機構15を介して行
われる。
【0028】次に、回動フレーム3に配設された用紙送
り駆動部9について説明する。図9は、本体フレーム2
及び回動フレーム3に配設された動力伝達系を説明する
ためのプリンタ1の要部側面図である。
【0029】図9に示すように、回動フレーム3の中央
寄りには、紙送り駆動軸35が回転自在に横架されると
共に、図6に示すように回動フレーム3の右側外方に紙
送り駆動軸35の一端が延長されており、紙送り駆動軸
35の一端には、紙送り駆動ギア36が固設されてい
る。なお、紙送り駆動ギア36により請求項1に記載の
回動フレーム3に設けられた第2の回転体が構成されて
いる。図6に示すように、紙送り駆動ギア36は、その
軸部37の略中程に大径ギア部38を有し、軸部37の
基端寄りに小径ギア部39を有する。
【0030】図10は、図6の矢印B−B方向から示す
紙送り駆動ギア36の拡大正面図であり、図11は、図
10の紙送り駆動ギア36の軸方向の断面図である。図
10乃至図11に示すように、軸部37の端面に、請求
項1に記載のクラッチ機構15を構成する他方の第2噛
合部17を有している。紙送り駆動ギア36の軸部37
の端面の周縁には、前述のプーリ14に設けられた第1
噛合部16の外縁が嵌まり込む周壁40が形成され、周
壁40の内側には凹部41が形成されると共に、該凹部
41内に第2噛合部17が配設されている。
【0031】図10乃至図11に示すように、第2噛合
部17は略90度毎に亘って周方向に向けて凸状に形成
した4つの噛合歯42により構成されている。各噛合歯
42は、反時計方向の一端が立下がって係合部43が形
成され、時計方向の他端に向けてなだらかに下ってい
る。
【0032】図6及び図9に示すように、回動フレーム
3が閉鎖位置をとった状態において、第1の回転体を構
成するプーリ14の軸線と第2の回転体を構成する紙送
り駆動ギア36の軸線とが同軸線上をとるように配置さ
れ、即ち、補助フレーム4側のプーリ14が軸支されて
いる段付き支軸12と、回動フレーム3側の紙送り駆動
軸35とが、回動フレーム3が閉鎖位置をとった状態に
おいて同軸線上をとるように配置されており、図6に示
すように、クラッチ機構15を構成する第1噛合部16
と第2噛合部17とが同一軸線上で圧接バネ13の付勢
によって噛み合った状態にあり、紙送り駆動ギア36か
らプーリ14に動力伝達が可能な状態となっている。
【0033】本実施形態では、クラッチ機構15は、図
7に示す第1噛合部16の4つ噛合歯18の各係合部1
9と、図10に示す第2噛合部17の4つ噛合歯42の
各係合部43との端面同士がが当接する回転方向のみに
回転力の伝達が可能な一方向クラッチにより構成してい
る。また、第1噛合部16と第2噛合部17との間の回
転力の伝達方向は、紙送り駆動ギア36の回転が、反時
計方向に回転する場合に、プーリ14に回転力の伝達が
なされる。
【0034】図9に示すように、回動フレーム3の前端
寄りには、紙送り駆動軸35と平行な紙送りローラ軸4
4が回転自在に横架されると共に紙送りローラ軸44上
の適宜個所に紙送りローラ45が固設されている。回動
フレーム3の前側の右側外方に紙送りローラ軸44の一
端が延長されており、紙送りローラ軸44の一端には、
紙送り駆動ギア36に噛合する紙送りローラギア46が
固設されている。なお、紙送り駆動部9は、紙送り駆動
ギア36及びこれに噛合する紙送りローラギア46によ
り構成されている。なお、用紙送り駆動部9への動力伝
達は、後述する駆動モータM1の動力が減速輪列機構5
1を介して伝達される。
【0035】一方、図3に示すように、本体フレーム2
の左サイドフレーム6の中央上部寄りと右サイドフレー
ム7の中央上部寄りとの間には圧接ローラ軸47が横架
され、圧接ローラ軸47上には、紙送りローラ45に対
応する適宜位置に圧接ローラ48が回転自在に取り付け
られており、回動フレーム3が本体フレーム2に対して
前述の閉鎖位置をとった状態において、該圧接ローラ4
8が図示しない付勢バネの付勢力により紙送りローラ4
5の前方周面に圧接されるようになっている。
【0036】また、図4に示すように、圧接ローラ軸4
7の下方には、左サイドフレーム6と右サイドフレーム
7との間に活字ドラム軸49が回転自在に軸支され、活
字ドラム軸49には、活字ドラム50が固設されてい
る。なお、図示していないが、活字ドラム50の前方側
には、複数桁のハンマが軸により整列軸支されており、
各ハンマはスプリングの付勢力により常時活字ドラムか
ら離隔する初期位置に付勢されている。
【0037】次に、プリンタ1における動力伝達系につ
いて説明する。図9に示すように、プリンタ本体1の内
部には駆動モータM1が配設されている。プリンタ本体
1の右サイドフレーム7の外側中央には、減速輪列機構
51が配設されている。減速輪列機構51は、駆動モー
タM1のモータ軸52に固着されたドライブギア53
と、モータ軸52と平行な回転軸54に固着された第1
伝達ギア55と、モータ軸52と平行な支軸56に回転
自在に設けられた第2伝達ギア57と活字ドラム軸49
に固着された第3伝達ギア58とにより構成されてい
る。
【0038】図9に示すように、ドライブギア53に
は、第1伝達ギア55の大径ギア部59が噛合され、第
1伝達ギア55の小径ギア部60には第2伝達ギア57
の大径ギア部61が噛合され、第2伝達ギア57の小径
ギア部62に第3伝達ギア58が噛合されている。この
第3伝達ギア58が、回動フレーム3が本体フレーム2
に対して閉鎖位置をとった状態において、回動フレーム
3に軸支されている紙送り駆動ギア36の大径ギア部3
8と噛合する。
【0039】図9において、駆動モータM1のモータ軸
52からの動力伝達は、次のようにして伝達される。駆
動モータM1のモータ軸52は反時計回りに回転する。
駆動モータM1のモータ軸5が回転すると、モータ軸5
2及びドライブギア53が一体に反時計回りに回転し、
ドライブギア53に噛合する第1伝達ギア55が回転軸
54と一体に時計回りに回転し、第1伝達ギア55に噛
合する第2伝達ギア57が支軸56を中心に反時計回り
に回転し、第2伝達ギア57と噛合する第3伝達ギア5
8が活字ドラム軸49と一体に時計回りに回転する。活
字ドラム軸49が時計回りに回転することにより、図9
においては図示していない活字ドラム50が時計回りに
回転する。
【0040】また、図9に示すように、回動フレーム3
が本体フレーム2に対して閉鎖位置をとった状態におい
て、第3伝達ギア57の時計回りの回転は、第3伝達ギ
ア57と噛合する紙送り駆動ギア36に伝達されて紙送
り駆動ギア36が紙送り駆動軸35と一体に反時計回り
に回転し、紙送り駆動ギア36と噛合する紙送りローラ
ギア46が、紙送りローラ軸44及び紙送りローラ45
と一体に時計回りに回転する。紙送りローラ45が時計
回りに回転することにより、紙送りローラ45とこれに
圧接する圧接ローラ48とが協働して用紙送り動作を行
う。
【0041】また、回動フレーム3が本体フレーム2に
対して閉鎖位置をとった状態においては、紙送り駆動ギ
ア36の反時計回りの回転力は、クラッチ機構15によ
りプーリ14に伝達される。即ち、図10に示す第2噛
合部17が反時計回りに回転し、第2噛合部17の4つ
噛合歯42の各係合部43と図7に示す第1噛合部16
の4つ噛合歯18の各係合部19との端面同士が当接し
て回転力の伝達が行われ、図5において、プーリ14が
反時計回りに回転し、タイミングベルトを矢印の方向に
送ることにより、プーリ部29を回転することにより巻
取り駆動ギア26が反時計回りに回転し、巻取り駆動ギ
ア26のギア部28と噛合するギア部33を有した用紙
巻取りリール31が時計回りに回転し、印字済用紙の巻
取り動作を行う。
【0042】また、回動フレーム3を本体フレーム2に
対して図4に示す開放位置から図3に示す閉鎖位置に回
動する際には、補助フレーム4に軸支されているプーリ
14の第1噛合部16の外周縁に設けられたテーパ状の
ガイド部21に、紙送り駆動ギア36の軸部37の先端
の周端縁が案内されるので、第1噛合部16の噛合歯1
8と第2の噛合部17の噛合歯42同士がただちに当る
ことがなく、第2噛合部17をスムースに案内すること
ができ、噛合歯18,42が欠けることを防止できる。
【0043】そして、紙送り駆動ギア36の軸部37の
先端の周端縁が、プーリ14の第1噛合部の噛合歯18
の傾斜部20に当接し、僅かに圧接バネ13の付勢力に
抗してプーリ14を段付き支軸12の基端側に押圧して
摺動し、プーリ14が段付き支軸12の基端側に僅かに
後退する。
【0044】紙送り駆動ギア36の軸心がプーリ14の
軸心と一致すると、第2噛合部17を収めた紙送り駆動
ギア36の軸部37の端面の凹部41内に、プーリ14
の端面に配設された凸状の第1噛合部16が嵌まり込ん
で第1の噛合部16と第2の噛合部17とが一挙に噛み
合う。
【0045】このように、第2噛合部17を収めた紙送
り駆動ギア36の軸部37の端面の凹部41内に、プー
リ14の端面に配設された凸状の第1噛合部16が嵌ま
り込む構成としたことにより、紙送り駆動ギア36とプ
ーリ14の軸心同士が一致した時に、第1の噛合部16
と第2の噛合部17とが噛み合うから、軸心ズレするこ
となく噛み合いを正確なものとすることができる。
【0046】本実施形態においては、第1の回転体をプ
ーリ14、第2の回転体を紙送り駆動ギア36としてい
るが、第1、第2の回転体はこれらに限定されず、他の
プーリやギアであって、回動フレーム3を閉じた第1の
位置において、同一軸線上に配置できるものであればよ
い。
【0047】第1噛合部16を段付き支軸12に沿って
摺動可能とし、第2噛合部17は軸35に固定した構成
としたが、第2噛合部17を軸35に沿って摺動可能と
し、第1噛合部16を軸12に固定した構成としてもよ
いし、第1噛合部16及び第2噛合部17をそれぞれ軸
に沿って摺動可能な構成としてもよい。
【0048】第1噛合部16の外周縁に第2噛合部17
を案内するテーパ状のガイド部21を設けたが、第2噛
合部17の外周縁に第1噛合部16を案内するテーパ状
のガイド部21を設けてもよい。
【0049】第2噛合部17を紙送り駆動ギア36の軸
部端面に周壁40を備えた凹部41内に配置し、プーリ
14の端面の第1噛合部16を凹部41に嵌まり込む凸
状に形成した構成としたが、プーリ14の第1噛合部1
6を軸部端面に周壁を備えた凹部内に配置し、紙送り駆
動ギア36の軸部端面の第2噛合部17を前記凹部に嵌
まり込む凸状に形成した構成としてもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、クラッチ機構が、圧接
バネの付勢力によって第1の噛合部及び第2の噛合部の
うちの少なくとも一方が回転体の軸方向に摺動し、第1
の回転体の軸部の端面に設けられた第1の噛合部と、第
2の回転体の軸部の端面に設けられた第2の噛合部とが
噛み合って動力伝達が行われる構成であるから、本体フ
レームに対して回動フレームが第1の位置をとった状態
において、本体フレームに支持された第1の回転体と回
動フレームに支持された第2の回転体との間で動力伝達
を行うようにする場合、第1の回転体の軸部と第2の回
転体の軸部とを同軸線上をとるように配置することがで
きる。従って、ギア同士の噛み合いによるものに比し
て、ギア同士の噛み合わせた分の配設スペースを必要と
しないから配設スペースを小さくできる。
【0051】クラッチ機構の第1の噛合部及び第2の噛
合部のうちの少なくとも一方の外周縁に、他方の噛合部
を案内するテーパ状のガイド部を設けた構成とすること
により、本体フレームに対して回動フレームを回動して
第1の位置とした際に、一方の噛合部の外周縁に設けら
れたテーパ状のガイド部に、他方の噛合部をスムースに
案内することができ、第1及び第2の噛合部の歯同士が
ただちに当ることを避け、噛合部の歯が欠けることを防
止できる。
【0052】クラッチ機構の第1の噛合部と第2の噛合
部とのいずれか一方を、回転体の軸部端面に周壁を備え
た凹部内に配置し、他方を前記凹部に嵌まり込む凸状に
形成した構成とすることにより、一方の噛合部を収めた
回転体の軸部端面に周壁を備えた凹部内に、凸状に形成
した他方の噛合部が嵌まり込んで両回転体の軸部の軸心
同士が一致した時に、第1の噛合部と第2の噛合部とが
噛み合うから、軸心ズレすることなく噛み合いを正確な
ものとすることができる。
【0053】第1の回転体と第2の回転体とのうちの一
方をプーリとした構成とすることにより、プーリに伝達
された動力により直にベルトを駆動できる。
【0054】本体フレームが印字済用紙の巻取り駆動部
が配設されているフレームであり、回動フレームが用紙
送り駆動部が配設されているフレームである構成とする
ことにより、回動フレームに配設されている用紙送り駆
動部における用紙送りのための動力をクラッチ機構によ
り部品点数の少ない簡素な機構によって本体フレームに
配設されている巻取り駆動部に伝達し、印字済用紙の巻
取りを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプリンタの概略斜視図
【図2】同上の図1のプリンタの右側面図
【図3】同上の補助フレーム及び印字済用紙の巻取り駆
動部を取り除いて示す本体フレームの概略の右側面図
(回動フレームが第1の位置をとった状態)
【図4】同上の回動フレームが第2の位置をとった状態
を示す本体フレームの概略の右側面図
【図5】同上の図2の補助フレーム及び補助フレームに
配設された印字済用紙の巻取り駆動部を示す側面図
【図6】同上の主として図2における補助フレームに配
設された巻取り駆動部と回動フレームに配設された用紙
送り駆動部とを示す要部拡大平面図
【図7】図6の矢印A−A方向から示すのプーリ(第1
の回転体)の拡大平面図
【図8】同上のプーリ(第1の回転体)の拡大断面図
【図9】同上の本体フレーム及び回動フレームに配設さ
れた動力伝達系を説明するためのプリンタの要部側面図
【図10】図6の矢印B−B方向から示す紙送り駆動ギ
ア(第2の回転体)の拡大平面図
【図11】同上の紙送り駆動ギア(第2の回転体)の軸
方向の断面図
【符号の説明】
1 プリンタ 2 本体フレーム 3 回動フレーム 4 補助フレーム(本体フレーム) 5 巻取り駆動部 6 左サイドフレーム(本体フレーム) 7 右サイドフレーム(本体フレーム) 8 支軸 9 用紙送り駆動部 10 張出突壁 11 支持アーム 12 段付き支軸 13 圧接バネ 14 プーリ(第1の回転体) 15 クラッチ機構 16 第1噛合部 17 第2噛合部 18 噛合歯 19 係合部 20 傾斜部 21 ガイド部 22 軸孔 23 周壁 24 嵌止部 25 支軸 26 巻取り駆動ギア 27 巻取りリール軸支部 28 ギア部 29 プーリ部 30 タイミングベルト 31 用紙巻取りリール 32 軸部 33 ギア部 34 リール部 35 紙送り駆動軸 36 紙送り駆動ギア(第2の回転体) 37 軸部 38 大径ギア部 39 小径ギア部 40 周壁 41 凹部 42 噛合歯 43 係合部 44 紙送りローラ軸 45 紙送りローラ 46 紙送りローラギア 47 圧接ローラ軸 48 圧接ローラ 49 活字ドラム軸 50 活字ドラム 51 減速輪列機構 52 モータ軸 53 ドライブギア 54 回転軸 55 第1伝達ギア 56 支軸 57 第2伝達ギア 58 第3伝達ギア 59 大径ギア部 60 小径ギア部 61 大径ギア部 62 小径ギア部 63 大径ギア部 64 小径ギア部 65 ロックレバー M1 駆動モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体フレームと、本体フレームに一端を
    軸支されると共に、第1の位置と第2の位置との間で回
    動可能に設けられた回動フレームとを有し、該回動フレ
    ームが第1の位置をとった状態において、本体フレーム
    に支持された第1の回転体と回動フレームに支持された
    第2の回転体との間で動力伝達が行われるプリンタにお
    いて、 回動フレームが第1の位置をとった状態において、第1
    の回転体の軸部と第2の回転体の軸部とが同軸線上をと
    るように配置し、第1の回転体の軸部の端面に第1の噛
    合部を設ける一方、この第1の噛合部と対面する第2の
    回転体の軸部の端面に第1の噛合部と噛合する第2の噛
    合部を設け、第1の噛合部及び第2の噛合部のうちの少
    なくとも一方を回転体の軸方向に摺動可能に設けると共
    に、摺動可能とした一方の噛合部を他方の噛合部に向け
    て付勢する圧接バネを設けてなるクラッチ機構を配設
    し、前記圧接バネの付勢力によって第1の噛合部と第2
    の噛合部とが噛み合って動力伝達が行われ、第1の回転
    体と第2の回転体とが一体に回転することを特徴とする
    プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ機構の第1の噛合部及び第
    2の噛合部のうちの少なくとも一方の外周縁に、他方の
    噛合部を案内するテーパ状のガイド部を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記クラッチ機構の第1の噛合部と第2
    の噛合部とのいずれか一方は、回転体の軸部端面に周壁
    を備えた凹部内に配置し、他方は前記凹部に嵌まり込む
    凸状に形成したことを特徴とする請求項2に記載のプリ
    ンタ。
  4. 【請求項4】 第1の回転体と第2の回転体とのうちの
    一方がプーリであることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1つに記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記本体フレームが印字済用紙の巻取り
    駆動部を配設したフレームであり、前記回動フレームが
    用紙送り駆動部を配設したフレームであることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1つに記載のプリンタ。
JP6556497A 1997-03-05 1997-03-05 プリンタ Withdrawn JPH10244716A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114834943A (zh) * 2022-06-09 2022-08-02 常州新创航空科技有限公司 一种预浸料窄带收卷用小角度张力传送装置

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