JPH10243825A - 入り角にアールのある背立て・前垂れを有するカウンターの製造方法 - Google Patents

入り角にアールのある背立て・前垂れを有するカウンターの製造方法

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JPH10243825A
JPH10243825A JP5176297A JP5176297A JPH10243825A JP H10243825 A JPH10243825 A JP H10243825A JP 5176297 A JP5176297 A JP 5176297A JP 5176297 A JP5176297 A JP 5176297A JP H10243825 A JPH10243825 A JP H10243825A
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JP
Japan
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top plate
plate
cutting
board
backrest
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Withdrawn
Application number
JP5176297A
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English (en)
Inventor
Ekizou Tanizaki
役蔵 谷崎
Masaki Suzuki
正毅 鈴木
Shigeyuki Nishiura
茂行 西浦
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M R C DU PONT KK
Original Assignee
M R C DU PONT KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間に見栄えよくカウンターの入り角にア
ールを付ける自動切削機を使用した加工法の提供。 【解決手段】 天板1に、背立て板2、前垂れ板4を接
着する。背立て板または前垂れ板と天板との接着部の入
り角にアール5、6を形成するのに、切削部近傍の天板
上面の高さを検知し、これに合せて自動切削機の刃先を
上下させて切削して入り角にアールのあるカウンターを
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工大理石や合成
樹脂などの素材で形成される流し台や洗面台のカウンタ
ーであって、入り角にアールの付いた背立てや前垂れを
有するものの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流し台や洗面台のようなカウンターに
は、水や食べ物などがカウンターから落下するのを防止
するために、奥側には背立てが、手前側には水返しが付
けられるのが一般化している。このうち背立ては、図3
あるいは図4に示すように、天板との接合部に現われる
入り角7にアールのないタイプが一般的であるが、この
形状では清掃しにくいため入り角にごみや汚れが溜まり
やすく、黒く見苦しくなりやすい。
【0003】このため、より高級な流し台や洗面台では
図2に示すように入り角にアールが付けられる。アール
を付ける加工法には、図5から図9に示すように種々の
方法がある。ここで、3は入り角形成板を示し、aはそ
のうちの削り取られた部分、bは切削後の残存部分を表
わす。また、前垂れの水返しについても、図10から図
12に示すように種々の加工法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のアール付
け加工法のうち、図5に示されたシリコーンシーラント
8を用いた入り角のアール付け加工法によるものでは、
長期間使用するとシリコーンシーラントにカビや汚れが
付着して見苦しくなるという問題があった。
【0005】そのため、背立て板については、天板と同
素材からなる入り角形成板を接着して、そこに入り角の
アールを作る図6から図9に示された構造が採られてい
る。この場合、背立て板等を天板に接着してからアール
を切削する方法と、アールを切削した背立て板等を作製
しこれを天板に接着する方法があるが、天板に接着して
組立てた後に切削する方が美麗に仕上げることができる
ので、この方法が一般的である。
【0006】このような切削加工は、従来、ハンドルー
ターを用いて行われてきたが、手のブレや切削速度の不
均一等により、切削面に凹凸やナイフマークが出やす
く、仕上げ加工に高度な熟練と比較的長時間を必要とし
た。
【0007】一方、NCルーターのような普通の自動切
削機で切削してアール付けを行うと、通常、長尺ものの
天板では長手方向に0.5〜1mm程度の板厚誤差や反
りがあるため、背立て板や前垂れ板の削り過ぎ(図13
および図15の−X)や削り残し(図14および図16
の+X)が発生するとともに、天板上にもビットの通過
跡に削り筋が発生した。そしてその修正には、ハンドル
ーターを用いた場合以上に手間がかかるため、自動切削
機を使用した入り角のアール付け加工は実施されていな
かった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、自動切削
機を使用したカウンターの入り角のアール付け加工につ
いて検討した結果、天板表面の凹凸を切削部近傍で検知
し、検知した天板の高さに合せて自動切削機の刃先を上
下させて切削すると、短時間で見栄えよく加工できるこ
とを見い出し本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、天板に、背立て板お
よび前垂れ板の少なくとも一種を接着する工程と、該背
立て板および前垂れ板の少なくとも一種と天板との接着
部の入り角に自動切削機でアールを切削形成する際に、
切削部近傍の天板上面の高さを検知し、これに応じて自
動切削機の刃先を上下させて切削深さを天板上面に合せ
つつ切削する工程とを有することを特徴とする入り角に
アールのある背立て・前垂れを有するカウンターの製造
方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の方法では、まず図1に示
すように天板1に、背立て板2および前垂れ板4の少な
くとも一種を接着する。天板は、人工大理石や合成樹脂
などの素材で形成されたカウンター本体を構成する平板
であり、その端部に背立て板や前垂れ板を取り付けるた
めに図4や図9に示したような溝部が形成されていても
よい。背立て板および前垂れ板は、通常はいずれも天板
と同質の素材からなる平板である。前垂れ板は天板の手
前に、また、背立て板は天板の奥側に接着して取り付け
られるが、いずれか一方だけ取り付けてもよい。背立て
板および前垂れ板は一枚の板で構成してもよいが、特に
背立て板については、入り角を形成するための部材であ
る入り角形成板3を背立て板2と段差がつくように積層
したものを用い、その段差部に入り角のアールを形成す
ることもできる。入り角形成板を積層したものを用いる
と背たて板の作製が簡単に行える。
【0011】このようにして背立て板・前垂れ板が接着
された天板を、自動切削機、例えばNCルーターのテー
ブルの所定の位置にセットし、背立て及び前垂れの入り
角をそれぞれ所定のアールを持った専用のビット(刃
先)で切削加工する。本発明の方法では、自動切削機の
ビットの周辺にフローティングシューのような検知部材
を配設し、このフローティングシューで切削部近傍の天
板の高さを検知する。そして、検知された天板の上面の
高さ(凹凸)に応じて、ビットを上下させて切削深さを
制御するいわゆる倣い機能を発揮させつつ背立て板・前
垂れ板の長手方向に沿って切削を進める。このため、天
板に凹凸があっても入り角のアール形成部には、図13
から図16に示される削りすぎ(−X)や削り残し(+
X)は殆ど生じない。天板の高さの検知位置と切削部位
との間に位置のずれがなければないほどスムーズなアー
ル付け加工が行えるので、検出部材は可能な限りビット
に近付けて配設することが好ましい。
【0012】また、背立て板の高さ方向については、背
立て板の板厚誤差や反りのために図17及び図18に示
される削りすぎ(−Y)や削り残し(+Y)が生じるこ
とがある。しかし、これについては、ビットの長さが天
板の上面から背立て板の上端までを一度にカットできる
だけの長さを有するものを使用して、背立て板の奥側へ
やや深目に切削することで背立て板の削り残しの発生が
防げる。
【0013】このようにして、図2に示すような入り角
にアールの付いた背立てや前垂れを有する流し台や洗面
台のカウンターが製造されるが、以下、本発明の製造方
法を実施例に基づきより具体的に説明する。
【0014】
【実施例】
実施例1 人工大理石板(デュポンコーリアン、商品名、MRCデ
ュポン(株)製、2750×760×13mm)から天
板1、背立て板2、入り角形成板3及び前垂れ板4を所
定のサイズにランニングソーでカットした。次に、図1
に示すように、天板1の奥側に入り角形成板3を接着
し、その上に背立て板2を接着した。また、前垂れ板4
を天板の前端の木口部へ前垂れ板4の上端部が天板の上
面より5mm上へ突き出るように接着した。接着剤には
人工大理石用瞬間接着剤(アロンアルファ、商品名、東
亞合成(株)製)を使用した。
【0015】このように各部材を接着して組み立てたカ
ウンターをNCルーターのテーブル上に設置した。NC
ルーターの前垂れ切削用ビットの先端が天板の上面に来
るようにビットの高さを調整し、前垂れ板の入り角アー
ル6をカウンターの長手方向(Z方向)へ切削した。こ
の時、フローティングシューをビットの周りに取り付
け、天板の板厚の変化や反りによる表面の凹凸を検知
し、これによってビット先端を天板表面の凹凸に合せて
同じ位置になるように上下させた。その結果、前垂れ板
のアール付け部には削り過ぎや削り残しはなく非常に滑
らかな切削加工面が得られた。
【0016】背立て部分についても、前垂れ板の場合と
同様にフローティングシューで天板の高さを検知させつ
つビットの先端の高さを調整して背立て板2および入り
角形成板3をその長手方向に切削した。その結果、背立
て板についても削りすぎや削り残しのない滑らかなアー
ル付け加工が実施できた。
【0017】また、製品として完成させるため、前垂れ
板の上端前部及び背立て板の上端前部も、それぞれ3R
及び6Rの面取り用ビットをNCルーターに取り付け、
面取り加工し、図2で示されるカウンターを製造した。
以上の全行程が合計17分で加工できた。
【0018】比較例1 フローティングシューが取り付けられていていない普通
のNCルーターを用いたことを除き実施例1と全く同様
にしてアール付け加工がされたカウンターの製造を実施
した。この場合には、ビットの先端が完全に同一の水平
面上を移動するため、図13から図16に示すような削
り過ぎや削り残しが発生した。この削り過ぎや削り残し
をベルトサンダー、オービタルサンダー、プロフィール
サンダーを駆使し、平滑になるまでサンディングした。
その結果、実施例1で得たカウンターと同程度の滑らか
さになるまで約30分を要し、最終的に仕上げるまでに
合計47分かかった。
【0019】比較例2 実施例1と同サイズ・同形状のカウンターを接着により
組み立てた後、ハンドルーターでアール付け部を切削加
工をした。手加工によるブレのためナイフマークが発生
し、これを修正して実施例1で得たカウンターと同程度
の仕上げにするのに合計1時間を要した。
【0020】
【発明の効果】本発明の方法によれば、人工大理石等か
らなるカウンターの背立てや前垂れの入り角のアール付
け加工をNCルーターのような自動切削機で切削ムラ無
く、美麗に仕上ることができ、ひいては仕上げ時間が大
幅に短縮され、生産性の向上、製作コストの低減が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法による切削加工前のカウンタ
ーを示す斜視図である。
【図2】本発明の製造方法により製造されたカウンター
を示す斜視図である。
【図3】従来の入り角アールのない背立てを示す断面図
である。
【図4】従来の入り角アールのない背立てを示す断面図
である。
【図5】入り角にアールのついた背立てを示す断面図で
ある。
【図6】入り角にアールのついた背立てを示す断面図で
ある。
【図7】入り角にアールのついた背立てを示す断面図で
ある。
【図8】入り角にアールのついた背立てを示す断面図で
ある。
【図9】入り角にアールのついた背立てを示す断面図で
ある。
【図10】入り角にアールのついた前垂れを示す断面図
である。
【図11】入り角にアールのついた前垂れを示す断面図
である。
【図12】入り角にアールのついた前垂れを示す断面図
である。
【図13】切削ムラ(削りすぎ)を示す断面図である。
【図14】切削ムラ(削り残し)を示す断面図である。
【図15】切削ムラ(削りすぎ)を示す断面図である。
【図16】切削ムラ(削り残し)を示す断面図である。
【図17】切削ムラ(削りすぎ)を示す断面図である。
【図18】切削ムラ(削り残し)を示す断面図である。
【符号の説明】
1 天板 2 背立て板 3 入り角形成板 4 前垂れ板 5 背立て入り角のアール 6 前垂れ入り角のアール 7 入り角 8 シリコーンシーラント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板に、背立て板および前垂れ板の少な
    くとも一種を接着する工程と、該背立て板および前垂れ
    板の少なくとも一種と天板との接着部の入り角に自動切
    削機でアールを切削形成する際に、切削部近傍の天板上
    面の高さを検知し、これに応じて切削機の刃先を上下さ
    せて切削深さを天板上面に合せつつ切削する工程とを有
    することを特徴とする入り角にアールのある背立て・前
    垂れを有するカウンターの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記背立て板として、入り角形成板上に
    背立て板を段差がつくように積層したものを用い、該入
    り角形成板の段差部分にアールを切削形成する請求項1
    記載のカウンターの製造方法。
JP5176297A 1997-03-06 1997-03-06 入り角にアールのある背立て・前垂れを有するカウンターの製造方法 Withdrawn JPH10243825A (ja)

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JP (1) JPH10243825A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008253324A (ja) * 2007-03-31 2008-10-23 Cleanup Corp キッチン収納庫
JP2009160301A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Du Pont-Mrc Co Ltd 人工大理石カウンター

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Effective date: 20040511