JPH10243093A - 無給電通信方法及び交換機 - Google Patents

無給電通信方法及び交換機

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JPH10243093A
JPH10243093A JP9317925A JP31792597A JPH10243093A JP H10243093 A JPH10243093 A JP H10243093A JP 9317925 A JP9317925 A JP 9317925A JP 31792597 A JP31792597 A JP 31792597A JP H10243093 A JPH10243093 A JP H10243093A
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JP
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loop
subscriber
signal
circuit
exchange
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JP9317925A
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Kenji Takato
健司 高遠
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/738Interface circuits for coupling substations to external telephone lines

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  • Signal Processing (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Interface Circuits In Exchanges (AREA)
  • Devices For Supply Of Signal Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信中に直流ループを切断しても通信を継続
できるようにして交換機における電力消費を軽減する。 【解決手段】 直流ループ形成後、発側加入者装置11
aより交換機10に対して着側加入者装置の数字情報と
共に直流ループ不要を指定する特番を送出し、特番の受
信により、該特番を送出した発側加入者装置が接続され
た加入者回路21aを直流ループが無い状態でも発側加
入者装置11aとの間で交流信号を送受できるオンフッ
クトランスミッション状態に設定し、しかる後、発側加
入者装置において直流ループを切断し、交換機では直流
ループが切断されても発側加入者装置と着信側加入者装
置間の通話経路を維持し、直流ループ無しの状態で加入
者回路と発側加入者装置間で交流信号を送受する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無給電通信方法および該
方法を実現する交換機に係わり、特に無給電で、すなわ
ち、直流電流(通話電流)を加入者装置に流さなくても
通信を行える無給電通信方法および該方法を実現する交
換機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の加入者電話機と交換機の接続プロ
トコルでは、電話機のスイッチ回路(フックスイッチ)
により電話機及び交換機の加入者回路を通じて直流ルー
プを形成し、ついで、電話機より相手電話番号を入力す
る。交換機は、加入者回路において直流ループの形成を
検出することにより発呼側電話機を識別し、該発呼側電
話機と電話番号で指定された着呼側電話機間の通話路を
形成して通話を行わせる。又、交換機は加入者回路にお
いて直流ループの切断を検出することにより終話とみな
し、該加入者回路に接続された発呼側電話機と着呼側電
話機間の通話路を切断する。すなわち、電話機のハンド
セットを持ち上げる(オフフック)ことで直流ループを
形成して発呼し、ハンドセットを元に戻す(オンフッ
ク)ことで直流ループを切断して終話する。なお、電話
機のベルが鳴呼動して着呼した時もオフフックすること
で直流ループを形成する。
【0003】図13は従来の交換機の構成図、図14は
加入者回路及び電話機を含む全体の接続構成図である。
図において、1a1〜1anは電話機、2は交換機であ
る。交換機において、2a1〜2anは各電話機1a1
1anに接続された加入者回路、2bは空間スイッチ、
時間スイッチ等で構成された通話路回路、2cは通話路
回路を制御してパスの接続/切断、その他の呼処理制御
を行う制御装置(プロセッサ)、2dは各種データを記
憶する主記憶装置、2fは電話機のオフフック/オンフ
ック(直流ループの形成/切断)及びダイヤル数字を識
別して制御装置2cに伝える集中監視装置、2g1〜2
mはトランク回路である。電話機1a1(図14)にお
いて、11はフックスイッチであり、電話機1a1のハン
ドセットを持ち上げることにより該電話機1a1及び加
入者回路2a1を通じて直流ループを形成し(点線参
照)、又、ハンドセットを元の位置に戻すことにより直
流ループを切断するもの、12はダイヤル回路であり、
直流ループをダイヤル数字に応じた回数切断してダイヤ
ルパルスDPを発生するもの、13は電話回線を送話器
と受話器(図示せず)への信号線に振り分ける機能を備
えた通話回路である。
【0004】加入者回路2a1において、21はBSH回
路、22はアナログ音声信号(交流信号)をPCMデジ
タル信号に変換(A/D変換)してPCMハイウェイ5
に送出すると共に、PCMハイウェイからのデジタル信
号をアナログ音声信号に変換(D/A変換)するCODEC
(coder/decoder)である。BSH回路21は、電話機に通
話電流を供給して送話器(マイク)等を動作させる通話
電流供給機能(Battery Feed)、発呼検出/応答検出/終
話検出/ダイヤルパルスの検出などのために電話機の状
態を監視する機能(Supervision)、ハイブリッド機能(Hy
brid)を備えている。BSH回路21において、211は通
話電流供給部(B)、212は監視機能部(S)、213はハ
イブリッド回路(H)である。電話線上の伝送方式は、
2線式で双方向に同時に電気信号を伝送する2線全二重
方式である。
【0005】直流ループが電話機1a1のフックスイッ
チ11及びBSH回路21の通話電流供給部211を通じて
形成されると、電話機1a1の音声信号である交流信号
はこの直流ループ電流に重畳された形で電話線上を伝わ
り、加入者回路2a1ではハイブリッド回路213を経由
しCODEC22でA/D変換され、PCM信号としてPCMハ
イウエイ5に送出され、交換処理を受けて対向する加入
者電話機に入力される。又、対向する加入者電話機から
の音声信号は通話路回路2b(図13)、PCMハイウ
ェイ5を介してCODEC22に入力し、ここでD/A変換さ
れ、直流ループ電流に重畳された形で発呼側電話機に入
力する。
【0006】図15は従来の通話処理を説明するための
処理フローである。発呼するために、電話機1a1のハ
ンドセットを持ち上げるとオフフックスイッチ11が閉
接して電話機及び加入者回路を通じて直流ループが形成
される(ステップ101)。ついで、相手電話番号(数
字情報)をダイヤルパルス信号(ダイヤルパルス方式)
あるいはPB信号(プッシュホン信号方式)により送出
する(ステップ102)。尚、図ではダイヤルパルス方
式の場合を示している。交換機2の集中監視装置2fは
発呼監視状態にあり、スキャンによりいずれかの電話機
のフックスイッチが動作して直流ループが形成されたか
監視している(ステップ201)。いずれかの電話機に
おける直流ループの形成を検出すると制御装置2cにそ
の旨を通知する(SCN ON, ステップ202)。制御装置
2cは該通知により、発加入者データを参照して発信分
析(例えば電話料を払っているか等)を行い、通話可能
であれば、ダイヤルトーン送出回路(図示されない。)
を通話路回路2bを通じて発呼側電話機に接続してダイ
ヤルトーンを発加入者に聞かせる。
【0007】以後、集中監視装置2fは数字情報受信状
態になる(ステップ203)。この数字受信状態におい
て相手電話番号を受信すれば、集中監視装置2fが制御
装置2cに該電話番号を順次通知する(ステップ20
4)。制御装置2cは最初の数字情報の受信によりダイ
ヤルトーン送出回路の接続を切断する。そして、全相手
電話番号を受信すれば、着加入者のデータを参照して状
態分析(電話料金を払っているか、話中か、電話番号は
使われているか等)を行い、通話路接続が可能であれ
ば、相手加入者に対して呼び出しを開始すると共に、発
呼側電話機にリングバックトーン送出回路を接続して発
加入者にリングバックトーンを聞かせる(ステップ20
5)。
【0008】着呼側電話機のオフフック(直流ループ形
成)を検出すれば、着呼側電話機に対する呼び出しを中
止すると共に、リングバックトーン送出回路の接続を切
断し、発呼側電話機と着呼側電話機間の通話路を接続
し、以後、通話状態になる(ステップ206)。交換機
は直流ループが形成されている限り、PCMハイウェイ
と対向する電話機との接続を継続する。通話が終了し
て、ハンドセットを元の位置に戻せば、フックスイッチ
1がオフ動作して、直流ループが切断し(ステップ1
03)、終話状態になる(ステップ104)。一方、集
中監視装置2fは終話監視状態にあり、スキャンにより
いずれかの電話機の直流ループが切断されたか監視して
いる。この結果、集中監視装置2fは前記電話機の直流
ループの切断を検出し、制御装置2cにその旨を通知す
る (SCN OFF, ステップ207)。制御装置2cは該通
知により、該当電話機間の通話路の切断その他の終話処
理を行う(ステップ208)。
【0009】以上のように、直流ループは、電話機が
オフフック状態/オンフック状態であることを示す状態
信号を交換機に提供する機能(シグナリング機能)と共
に、電話機の送話器(マイク)を動作させる為の通話
電流供給機能(電源供給機能)、直流に交流信号(音
声信号)を重畳して伝送する機能(交流伝送機能)を有
している。
【0010】図16はモデムを備えたパソコン及び加入
者回路を含む全体の接続構成図であり、図14と同一部
分には同一符号を付している。3aはパソコン、4aは
パソコン3aと加入者回路2a間を接続するモデム内蔵
の接続装置であり、4a1はモデム(変復調回路)、4
2は直流ループ形成/切断用のスイッチ、Rは直流負
荷抵抗、Cは直流カット用のコンデンサである。モデム
4a1は、パソコン3aから入力された1/0のデジタ
ル信号で音声帯域(300〜3400Hz)の交流信号(アナログ信
号)に所定の変調(振幅変調、位相変調、周波数変調、Q
AM変調等)を加えて電話回線に送出すると共に、電話
回線より入力されたアナログ信号をデジタル信号に復調
してパソコン3aに入力する。
【0011】パソコン通信(インターネットにおける電
子メール通信等)を行うには、電話機の場合と同様にス
イッチ4a2をパソコン3aの制御でオンして直流ルー
プを形成し、しかる後、相手先の電話番号に応じて該ス
イッチを断続してダイヤルパルスを発生する。これによ
り、交換機は発呼側のパソコン3aを相手パソコンと接
続し、直流ループが形成されている限り、PCMハイウ
ェイ5と対向するパソコンとの接続を継続する。しかる
後、パソコン3aから入力されたデジタル信号でモデム
4a1においてアナログ信号に変調を加えて相手パソコ
ンに伝送する。パソコン通信を終了するには、電話機の
場合と同様にスイッチ4a2をオフして直流ループを切
断する。
【0012】モデム及びパソコンは商用電源(例AC 100
V)を使うため、直流ループを電話機の送話器の様に電源
として使う必要は無い。又、モデムは回線に一度接続し
てしまえば、以後、直流ループを切断しても交流的に回
線との接続を継続することが可能である。このため、通
信時において直流ループを切断することが考えられる
が、電話機と同様のプロトコルで通信開始、終了を行う
ようにするため、又、加入者回路より交流信号を送受で
きるようにするために、パソコン通信中は直流ループを
形成し続ける。従って、パソコン、モデムを使用した通
信において直流ループは、パソコン通信の開始/通信
中/通信終了を示す状態信号を交換機に提供する機能
(シグナリング機能)、加入者回路における交流信号
送受機能(交流伝送機能)を有している。以上では、ダ
イヤルパス方式の場合について説明したが、当然PB信
号を用いるプッシュホン信号方式の場合も同様である。
ただし、プッシュホン信号方式の場合には交換機にPB
レシーバ回路(PB−REC)が必要になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来は
交換機を介して相手装置と通信する場合、通信中は常時
直流ループを形成し続けるものであった。この直流ルー
プは前述のように加入者装置(電話機、パソコン、モデ
ム)の状態信号検出に使用されると共に、電話機におい
ては通話電流供給に使用する。通話電流として比較的大
きな電流20mA〜100mA程度が必要とされ、交換機の加入
者回路は-48Vを用いてこの通話電流を流す。尚、モデム
及びパソコンは商用電源を使うため、直流ループを電源
として使う必要は無いが前述のごとく直流ループを形成
し続ける必要が有り、電話機と同様に通信中は常時20mA
〜100mA程度が直流ループを介して流れる。
【0014】以上より、消費電力は交換機全体では非常
に大きなものとなる。例えば、一回路当たり、48Vで平
均40mA流れたとすると消費電力は1.92Wとなり、1万回
線を収容する交換機では19200W(400A)にもなる。但
し、従来は加入者電話機の使用率(erl:アーラン)は平
均して0.15erl程度であり、上記電力もトラヒックを考
慮し19200W×0.15=2880W(60A)と軽減される。交換機は
一般にトラヒック理論に基づいて設計されており、上記
0.15erlに基づいた電源設計、熱設計がなされる。即ち
現実的に全加入者が同時に電話機を使用する状態(1erl)
は起こらないとして設計される。
【0015】しかし、今日、インターネットや電子メー
ルの普及により、加入者装置を長時間使用する状態が発
生している。即ち、パソコン通信等においては従来の人
が話す場合に比べ、極めて長時間オフフック状態で使用
し、使用率が1erlに近い状態に近づく傾向にある。1erl
の状態に近ずく事は交換機の電力消費量が増大し上記ト
ラヒック理論で設計された交換機にとって大きな問題で
あると言える。以上から本発明の目的は、通信中に直流
ループを切断しても通信を継続できるようにし、これに
より、通信時における交換機の電力消費を軽減する無給
電通信方法及び該方法を実現するための交換機を提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、交換機の加入者回路に接続された発呼側加入者装置
のスイッチ回路を閉じることにより、加入者回路及び発
呼側加入者装置を通じて直流ループを形成し、ついで、
発呼側加入者装置より着呼側加入者装置の番号を指定
し、加入者回路において該直流ループの形成を検出して
いる間は、発呼側加入者装置により指定された着呼側加
入者装置と発呼側加入者装置間の通話経路を形成する交
換機において、(1) 直流ループ形成後、発呼側加入者装
置より交換機に対して着呼側加入者装置の番号と共に直
流ループ不要を指定する特番を送出し、(2) 前記特番の
受信により、該特番を送出した発呼側加入者装置が接続
された加入者回路を直流ループが無い状態でも該発呼側
加入者装置との間で交流信号を送受出来るオンフックト
ランスミッション状態に設定し、(3) しかる後、発呼側
加入者装置においてスイッチ回路を開放して直流ループ
を切断し、(4) 交換機では直流ループが切断されても発
呼側加入者装置と着信側加入者装置間の通話経路を維持
し、(5) 直流ループ無しの状態で加入者回路と発呼側加
入者装置間で交流信号を送受することにより達成され
る。
【0017】又、上記課題は本発明によれば、(1) 通話
経路が維持されている状態において、発呼側加入者装置
でスイッチ回路を閉じて直流ループを形成し、しかる
後、スイッチ回路を開放して直流ループを切断し、(2)
加入者回路において、通話経路維持状態における前記直
流ループ形成後の直流ループ切断を検出した時、前記通
話経路を切断する終話処理を行うことにより達成され
る。又、上記課題は本発明によれば、加入者装置対応に
設けられると共に、直流ループが無い状態でも該加入者
装置との間で交流信号の送受が可能なオンフックトラン
スミッション状態になれる加入者回路、発呼側加入者装
置から直流ループ形成後に送られてくる番号を加入者回
路を介して受信し、受信番号より直流ループ不要を指定
する特番を検出する手段、特番の検出により、該特番を
送出した発呼側加入者装置が接続された加入者回路をオ
ンフックトランスミッション状態にする手段、特番の受
信により、直流ループが切断されても該特番を送出した
発呼側加入者装置と着呼側加入者装置間の通話経路を維
持する手段を備え、直流ループ無しの状態で加入者回路
と発呼側加入者装置間で交流信号を送受する交換機によ
り達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】
(A)本発明の原理 インターネット等の端末は通常パソコンを使用した装置
であり、電話機のマイク(音声信号送出手段)に相当す
る手段としてモデムを内蔵している。パソコン及びモデ
ムは商用電源により動作し、従って、電話機と異なり通
信時に交換機(加入者回路)からの電源供給を必要とし
ない。このため、交換機の加入者回路が直流ループが
なくても交流信号を電話回線を介してモデムとの間で送
受できるようにし、しかも、通話中の直流ループの切
断を終話とみなさないように通信プロトコルを変更でき
れば、通信中において直流ループを切断することが可能
となり、交換機の消費電力を著しく軽減することができ
る。そこで、発呼時に特番を加入者装置より交換機側に
送出する。交換機はこの特番を受信した場合は、直流ル
ープが切断された場合でも終話と見なさず、しかも、直
流ループ電流がゼロでも交流信号を送受信できるオンフ
ックトランスミッション状態(OHT状態)に加入者回
路を設定する。そして、通信中に直流ループが再度形成
された後、該直流ループが切断されたことで交換機は終
話とみなすようにする。
【0019】すなわち、発呼時、発呼側加入者装置は直
流ループを形成した後、交換機に対して着呼側加入者装
置の数字情報(相手番号)と共に直流ループ不要を指定
する特番を送出する。交換機は相手番号の受信により発
呼側加入者装置と着呼側加入者装置間を接続すると共
に、特番の受信により、発呼側加入者装置が接続された
加入者回路を直流ループが無くても該発呼側加入者装置
との間で交流信号を送受出来るオンフックトランスミッ
ション状態(OHT状態)にする。ついで、発呼側加入
者装置において直流ループを切断する。交換機は直流ル
ープが切断されても特番を受信しているため発呼側加入
者装置と着信側加入者装置間の通話経路を切断せず通話
状態を維持し、又、加入者回路は直流ループ無しの状態
で発呼側加入者装置との間で交流信号を送受する。かか
る通信状態において、発呼側加入者装置で直流ループを
形成し、しかる後、直流ループを切断すれば、交換機は
通話経路を切断し、終話処理を行う。
【0020】以上のようにすれば、通信時に直流ループ
を切断することができ、インターネット通信等で長時間
連続して回線が接続状態に置かれる場合でも、交換機に
おける電力消費がなくなり、しかも、交換機は従来のト
ラヒック理論で設計されたままで良くなる。尚、商用電
源あるいは内蔵電池より通話電流を供給できるように電
話機が構成されていれば、かかる電話機も通信時に交換
機(加入者回路)からの電源供給を必要とせず、上述の
ように直流ループを切断でき、交換機における電力消費
を軽減することができる。
【0021】(B)第1実施例 (a)交換機の構成 図1は本発明の交換機の構成図である。図中、10はデ
ジタル交換機、11a〜11nはモデムを備えたパソコ
ン等の加入者装置、12a〜12nは電話回線である。
交換機10において、21a〜21nは各加入者装置に
接続された加入者回路、22は空間スイッチ、時間スイ
ッチ等で構成された通話路回路、23a〜23mは局線
に接続されたトランク回路、24はプッシュホン信号
(PB信号)を入力され、数字情報を識別するPBレシ
ーバ(PB−REC)である。PB信号は図2に示すよ
うに数字(0〜9)及び記号(*.#)に応じた高周波
信号H1〜H3と低周波信号L1〜L4を合成してなる信号
であり、PBレシーバ24はこのPB信号より数字、記
号を識別して制御装置に入力する。25は通話路回路を
制御してパスの接続/切断、その他の呼制御を行う制御
装置(プロセッサ)、26は各種データを記憶する主記
憶装置、27は各加入者回路における直流ループの形成
/切断を検出して制御装置25に通知する集中監視装
置、28はOHT制御装置であり、加入者回路を直流ル
ープ電流が存在しなくても加入者装置との間で交流信号
の送受ができるオンフックトランスミッション状態(O
HT状態)にするものである。
【0022】(b)加入者装置と加入者回路の接続構成 図3は加入者装置と加入者回路を含む全体の接続構成図
であり、図1と同一部分には同一符号を付している。加
入者装置11aにおいて、31はパソコン、32はパソ
コンを電話回線12aに接続する接続装置である。接続
装置32において、32aはモデム(変復調回路)、3
2bはパソコンからの指示により相手番号に応じたPB
信号及び直流ループ不要を指示する特番(#×××)に
応じたPB信号を出力するPB発振器、32cはパソコ
ンからの制御信号によりオン/オフするスイッチ(スイ
ッチ回路)であり、点線で示す直流ループの形成/切断
を行うもの、Rは直流負荷抵抗、Cは直流カット用のコ
ンデンサである。モデム32aは、パソコン31aから
入力された1/0のデジタル信号で音声帯域(300〜3400
Hz)の交流信号(アナログ信号)に所定の変調を加えて電
話回線12aに送出すると共に、電話回線12aより入
力されたアナログ信号をデジタル信号に復調してパソコ
ン31aに入力する。
【0023】加入者回路21aにおいて、41はBSH
回路、42は音声信号(交流信号)をPCMデジタル信
号に変換してPCMハイウェイ29に送出すると共に、
PCMハイウェイからのPCMデジタル信号をアナログ
音声信号に変換するCODEC (coder/decoder)である。B
SH回路41は、電話機に通話電流を供給して送話器
(マイク)等を動作させる通話電流供給機能(Battery
Feed)、発呼検出/応答検出/終話検出などの電話機の状
態を監視する機能(Supervision)、ハイブリッド機能(Hy
brid)を備えている。BSH回路41において、41a
は通話電流供給部(B)、41bは直流ループの形成/
切断を監視する監視部(S)、41cはハイブリッド回路
(H)である。
【0024】(c)BSH回路 図4はBSH回路の詳細な回路構成図で、11aは加入
者装置、12a1,12a2は一対の電話回線、41はB
SH回路、42はCODECである。BSH回路41におい
て、41aは通話電流供給部、41bは監視部、41c
はハイブリッド回路である。
【0025】(c-1) 通話電流供給部 通話電流供給部41aにおいて、51、52はオペアン
プで構成されたボルテージホロワ、53,54はボルテ
ージホロワ51,52の入力端子のバイアス電圧を制御
するバイアス電圧制御部、55,56はボルテージホロ
ワ出力と電話回線12a1,12a2間に設けられた抵
抗、57は電話回線12a1,12a2に現われる交流信
号を増幅する差動増幅器である。ボルテージホロワ5
1、52は、オペアンプの反転入力端子(−)と出力端
子を接続し、非反転入力端子(+)を信号入力端子とす
る回路であり、高い入力インピーダンスを有し、かつ出
力インピーダンスが0Ωの電圧増幅度が1倍のオペアン
プ応用回路である。バイアス電圧制御部53は、通常状
態においてボルテージホロワ51の入力端子に0V(ボ
ルト)のバイアス電圧を入力し、オンフックトランスミ
ッション状態(OHT状態)においてボルテージホロワ
51の入力端子に例えば−3Vのバイアス電圧を入力す
る。又、バイアス電圧制御部54は、通常状態において
ボルテージホロワ52の入力端子に−48Vのバイアス
電圧を入力し、オンフックトランスミッション状態(O
HT状態)においてボルテージホロワ52の入力端子に
例えば−45Vのバイアス電圧を入力する。
【0026】通常状態においてボルテージホロワ51,
52の入力端子はそれぞれ0V、−48Vにバイアスさ
れており、又、出力端子Bは0V、出力端子Aは−48
Vにクランプされている。このため、ボルテージホロワ
51に図5(a)の実線で示す交流信号が入力しても、
点線で示すように正側信号部分が0Vにクランプされ、
正しく交流信号を出力できない。又、ボルテージホロワ
52に図5(b)の実線で示す交流信号が入力しても、
点線で示すように負側が−48Vにクランプされ、正し
く交流信号を出力できない。一方、オンフックトランス
ミッション状態(OHT状態)において、ボルテージホ
ロワ51,52の入力端子は例えばそれぞれ−3V、−
45Vにバイアスされる。かかるバイアス状態において
は、ボルテージホロワ51に図5(c)の実線で示す交
流信号が入力してもクランプされず、正しく交流信号を
出力できる。又、ボルテージホロワ52に図5(d)の
実線で示す交流信号が入力してもクランプされず、正し
く交流信号を出力できる。通話電流供給部の設計によっ
ては、常時電圧を−3V、−45Vにバイアスしておく
方法もある。ただし、この方法ではオンフック時の電圧
が電源電圧よりも常時小さくなり、端末によっては不都
合をきたす場合がある。
【0027】差動増幅器57は加入者装置11aから電
話回線12a1,12a2に送出された交流信号(アナロ
グ信号)を差動増幅し、ハイブリッド回路41cを介し
てCODEC42に入力する。差動増幅器57は交換機
側(ボルテージホロワ51,52)から出力されるアナ
ログ信号も差動増幅するが、このアナログ信号はハイブ
リッド回路41cでキャンセルされる。
【0028】(c-2) ハイブリッド回路 ハイブリッド回路41cにおいて、61はCODEC4
2から出力されるアナログ信号の位相を反転して増幅す
る反転増幅器、62〜64は直流カット用のコンデン
サ、65は差動増幅器57を介して回り込む交換機から
の出力信号をキャンセルするキャンセル回路、66は非
反転増幅器であり、加入者装置11aからの信号を増幅
してCODEC42に入力する。ハイブリッド回路41
cはCODEC42から出力されるアナログ信号(交流
信号)を通話電流供給部41aのボルテージホロワ52
に入力すると共に、該アナログ信号の位相を反転してボ
ルテージホロワ51に入力する。又、ハイブリッド回路
41cは加入者装置11aから送出されたアナログ信号
を増幅してCODEC42に入力する。
【0029】(c-3) 監視部 監視部41bは、抵抗55,56の端子間電圧が入力さ
れ、該端子間電圧値に基づいて、直流ループの形成を示
すSCN ON状態及び直流ループの切断を示すSCNOFF状態を
出力する。
【0030】(d)本発明の通信処理 図6は本発明の通信処理を説明するための加入者装置1
1aと交換機10の処理フローである。発呼するため
に、パソコン31の制御でスイッチ32c(図3)を閉
接して加入者回路21aを通じて閉ループを形成する
(ステップ301)。ついで、パソコン31によりPB
発振器32bを制御して、相手番号(数字情報)及び特
番をPB信号により送出する(ステップ302)。尚、
特番は図7(a)に示すように相手番号の前に付し、あ
るいは図7(b)に示すように相手番号の後に付して送
出する。
【0031】交換機10の集中監視装置27は発呼監視
状態にあり、加入者回路における直流ループの形成を監
視している(ステップ401)。スイッチ32cの閉接
により加入者回路21aにおける直流ループの形成を検
出すると、集中監視装置27は制御装置25にその旨を
通知する(SCN ON, ステップ402)。この通知によ
り、制御装置25は通話路回路22を制御して通知され
た加入者回路21aのPCMハイウェイ29をPBレシ
ーバ24(図1)に接続し、数字受信状態にする(ステ
ップ403)。数字受信状態において、加入者装置11
aからPB信号で送られてくる数字情報はPBレシーバ
24により識別されて制御装置25に入力される(ステ
ップ404)。
【0032】制御装置25は相手番号を識別すれば、発
呼側加入者装置と着呼側加入者装置間の通話路を接続す
る。又、特番を識別すれば、発呼側加入者装置が通信中
直流ループの切断を希望するものであると判断し加入者
回路21aをオンフックトランスミッション状態(OH
T状態)にする(ステップ405)。すなわち、制御装
置25は特番を受信すれば、OHT指令をOHT制御部
28に入力する。OHT制御部28はOHT指令により
OHTイネーブル信号を通話電流供給部41aのバイア
ス電圧制御部53,54(図4参照)に入力する。バイ
アス電圧制御部53,54はOHTイネーブル信号が入
力すると、ボルテージホロワ51,52の入力端子のバ
イアス電圧をそれぞれ0Vから−3V、−48Vから−
45Vに変更する。この結果、加入者回路21aは直流
ループがなくても交流信号を加入者装置11aとの間で
送受できるようになる。この場合、CODEC42をパワー
アップして動作状態にする。なぜならば、一般にオンフ
ック状態では消費電流を削減するために、CODECは
パワーダウンされており、A/D、D/A変換が出来な
いのが普通であるからである。
【0033】特番を送出した加入者装置11aは、一定
時間後にスイッチ32cを開放して直流ループを切断す
る(ステップ303)。なお、直流ループを切断しても
加入者装置11aは交流信号を送出できる構成を有して
いる。直流ループの切断(SCN OFF)は集中監視装置27
を介して制御装置25に通知されるが、制御装置25は
このSCN OFFを終話とみなさず、発呼側加入者装置と着
呼側加入者装置間のパス接続を維持する(ステップ40
6)。以上により、通信状態になり、発呼側加入者装置
と着呼側加入者装置間で通信が行われ、この間直流ルー
プが切断される(ステップ407)。この場合、加入者
装置11aと加入者回路21aを直流ループが無くても
交流信号が通過出来る状態(OHT状態)にしているた
め、インターネットによる電子メール等のデータ送受信
を行う事が出来る。
【0034】終話するには、加入者装置11aのスイッ
チ32cを閉接して直流ループを一旦形成し(ステップ
304)、一定時間後に直流ループを切断する(ステッ
プ305)。集中監視装置27は直流ループの形成(SCN
ON)、直流ループの切断(SCNOFF)を検出して制御装置2
5に通知する(ステップ408、409)。制御装置2
5は、通信状態時において直流ループ形成(SCN ON)後
の直流ループ切断(SCN OFF)により終話と判断し、終話
処理を行って加入者装置間の通話路を切断する(ステッ
プ410)。
【0035】図8は図6の通信処理におけるパソコン3
1の処理フローの例であり、接続装置32のフロー(図
6の加入者装置のフローと同じ)を併記して示してい
る。発呼する必要があれば、ユーザはパソコンのキー操
作により発呼要求を行う。この発呼操作により、パソコ
ン31はスイッチオン信号を接続装置32に出力し、ス
イッチ回路32cをオンして直流ループを形成させる
(ステップ501,301)。ついで、パソコン31は
一定時間待機後(ステップ502)、接続相手の電話番
号と特番を接続装置32に入力し、PB発振器32bを
して該電話番号と特番に応じたPB信号を電話回線に送
出させる(ステップ503,302)。しかる後、交換
機が特番に対する処理を完了するのを待って、すなわ
ち、一定時間経過するのを待って(ステップ504)、
パソコン31はスイッチオフ信号を接続装置32に入力
し、スイッチ回路32cをオフして直流ループを開放さ
せる(ステップ505、303)。
【0036】以後、パソコン31は変復調回路32aを
介して相手端末とデータの送受を開始する(ステップ5
06)。データ通信が終了すれば、ユーザは終話操作を
行う。これにより、パソコン31はスイッチオン信号を
接続装置32に出力し、スイッチ回路32cをオンして
直流ループを形成させる(ステップ507、304)。
ついで、所定時間経過後、パソコン31はスイッチオフ
信号を接続装置32に入力し、スイッチ回路32cをオ
フして直流ループを開放させる(ステップ508,30
5)。以上により、発呼側加入者装置が特番により直流
ループの切断を指示している場合には通話中であっても
直流ループを切断したまま通信を行うことができ、交換
機の消費電力を軽減することができ、しかも、正しく終
話処理することができる。又、発呼側加入者装置が直流
ループの切断を指示していない場合には、従前通りのプ
ロトコルにより通信ができる。
【0037】(C)第1変形例 以上の実施例では相手番号や特番をPB信号により送信
するプッシュホン信号方式の場合について説明したが、
ダイヤルパルス方式により相手番号や特番を送信するこ
ともできる。図9はダイヤルパルス方式により相手番号
や特番を送信する場合における交換機の構成図、図10
はダイヤルパルス方式により相手番号や特番を送信する
場合における加入者装置と加入者回路を含む全体の接続
構成図であり、図1、図3と同一部分には同一符号を付
している。
【0038】デジタル交換機10において図1と異なる
点は、PBレシーバ24を削除した点、集中監視装
置27が直流ループの形成/切断及びダイヤルパルスに
よる数字情報を識別し、特番による通信制御を制御装置
25によらず自分が行い、制御装置25は従来と同一の
呼処理を行う点である。すなわち、集中監視装置27
は、発呼時において直流ループが形成された加入者回路
の番号及び識別した相手番号を制御装置に通知し、又、
終話時において直流ループが切断された加入者回路の番
号を制御装置に通知する。しかし、集中監視装置27は
特番を制御装置に通知せず、特番に基づく通信処理は自
分が行う。図10の加入者装置11aにおいて、図3と
異なる点は、PB発振器32bを削除した点、パソ
コン31によりスイッチ32cをオン/オフ(直流ルー
プの接続/切断)し、ダイヤル数字に応じたダイヤルパ
ルスDPを発生して送出する点である。
【0039】発呼に際して、まず、パソコン31はスイ
ッチ32cを閉接し、加入者回路21aを通じて直流ル
ープを形成する。ついで、スイッチ32cをオン/オフ
制御して、相手番号(数字情報)及び特番をダイヤルパ
ルスにより送出する。交換機10の集中監視装置27
は、スイッチ32cの閉接により加入者回路21aにお
ける直流ループの形成を検出すると、制御装置25にそ
の旨を通知する。又、集中監視装置27はダイヤルパル
ス信号により相手番号を識別すれば相手番号を制御装置
25に通知する。制御装置25は相手番号を受信すれ
ば、発呼側加入者装置と着呼側加入者装置間の通話路を
接続する。
【0040】又、集中監視装置27はダイヤルパルス信
号により特番を識別すれば、発呼側加入者装置が通信時
に直流ループの切断を希望するものであると判断し、加
入者回路21aをオンフックトランスミッション状態
(OHT状態)にする。すなわち、集中監視装置27は
特番を識別すれば、OHT指令をOHT制御部28に入
力する。OHT制御部28はOHT指令によりOHTイ
ネーブル信号を通話電流供給部41aに入力し、OHT
状態にする。これにより、加入者回路21aは直流ルー
プがなくても交流信号を加入者装置11aとの間で送受
できるようになる。
【0041】特番を送出した加入者装置11aは、一定
時間後に直流ループを切断する。直流ループの切断(SCN
OFF)は集中監視装置27により検出されるが、集中監
視装置27はこのSCN OFFを終話とみなさず、又、直流
ループの切断を制御装置25に通知しない。この結果、
制御装置25は発呼側加入者装置と着呼側加入者装置間
のパス接続を継続維持する。以上により、通信状態にな
り、発呼側加入者装置と着呼側加入者装置間で通信が行
われ、この間直流ループが切断される。この場合、加入
者装置11aと加入者回路21aは直流ループが無くて
も交流信号を送受できる状態(OHT状態)になってい
るため、インターネットを介して電子メール等のデータ
送受信を行う事が出来る。
【0042】終話するために、パソコン31はスイッチ
32cをオンして直流ループを一旦形成し、一定時間後
にスイッチ32cをオフして直流ループを切断する。集
中監視装置27は通話時に直流ループの形成(SCN ON)→
直流ループの切断(SCN OFF)を検出すると終話とみなし
て制御装置25に終話を通知する。これにより、制御装
置25は、終話処理を行って加入者装置間の通話路を切
断する。この変形例によれば、ダイヤルパルスにより数
字情報伝送する場合に本発明を適用できると共に、制御
装置25は従来と全く同様の制御を行うだけで良く、制
御装置のソフトウェアの変更を必要としない利点があ
る。
【0043】図11は集中監視装置27による数字受信
処理の一例を示すフローである。尚、特番は図7(a)
に示すように相手番号の前に付して送出するものとし、
又、特番は例えば2桁とし、第1桁数字は通常の発呼に
際して第1桁数字として使用しない数字とする。集中監
視装置27は加入者回路21aにおける直流ループの形
成を検出すると、数字受信モードになる(ステップ60
1)。かかる数字受信モードにおいて、第1数字を受信
すれば、該受信数字が特番用の第1桁数字であるかチェ
ックする(ステップ602,603)。受信数字が特番
用の第1桁数字でなければ相手番号であるから、集中監
視装置27は該受信番号を相手番号の1桁目として制御
装置25に送出する(ステップ604)。しかし、受信
数字が特番用の第1桁数字であれば、次の数字の受信を
待つ。そして、第2番目の数字を受信すれば(ステップ
605)、該受信数字が特番の第2桁数字であるかチェ
ックする(ステップ606)。
【0044】受信数字が特番の第2桁数字であれば、以
後の受信数字は相手番号である。したがって、集中監視
装置27は相手番号を受信する毎に制御装置に送出し、
相手番号の受信を完了すれば(ステップ607〜60
9)、OHT指令をOHT制御部28に入力する(ステ
ップ610)。以上により、加入者回路21aは直流ル
ープがなくても加入者装置11aとの間で交流信号を送
受できるようになり、通話が可能になる。一方、ステッ
プ606で2番目に受信した数字が特番用の第2桁数字
でなければ、該受信数字を含め、以降の受信数字が相手
番号であるとみなす(第1番目に受信した番号は入力ミ
ス)。したがって、2番目に受信した数字を相手番号の
第1桁目として制御装置25に送出する(ステップ62
1)。以後、相手番号を受信する毎に制御装置25に送
出し、相手番号の受信を完了すれば通常の通話が可能に
なる(ステップ622〜624)。又、第1番目に受信
した数字が相手番号の1桁目の場合(ステップ603、
604)、以後、ステップ621〜624により第2桁
目以降の相手番号を受信する毎に制御装置25に送出
し、相手番号の受信を完了すれば通常の通話が可能にな
る。
【0045】(D)第2変形例 図12は第2変形例における全体の接続構成図であり、
図3と同一部分には同一符号を付している。図1、図3
の実施例ではPBレシーバ24を通話路回路22に接続
し、PBレシーバ24で識別した数字情報を制御装置2
5に入力し、制御装置25の制御で特番に基づく処理を
行う。しかし、第2変形例では、PBレシーバ24を加
入者回路21aの後段に設け、該PCMレシーバ24で
識別した数字情報を集中監視装置27に入力し、集中監
視装置27が第1変形例と同様に特番に基づく制御を行
う。
【0046】発呼に際して、まず、パソコン31はスイ
ッチ32cを閉接し、加入者回路21aを通じて閉ルー
プを形成する。ついで、パソコン31はPB発振器32
bを制御してPB信号により相手番号(数字情報)及び
特番を送出する。交換機10の集中監視装置27は発呼
監視状態にあり、スイッチ32cの閉接により加入者回
路21aにおける直流ループの形成を検出すると、制御
装置25にその旨を通知する。一方、PBレシーバ24
はPB信号により送られてくる数字情報を識別し、該数
字情報を集中監視装置27に入力する。集中監視装置2
7はPBレシーバ24から入力される数字情報により相
手番号を識別して制御装置25に通知する。制御装置2
5は相手番号を受信すれば、発呼側加入者装置と着呼側
加入者装置間の通話路を接続する。
【0047】又、集中監視装置27はPBレシーバ24
からの数字情報により特番を識別すれば、加入者回路2
1aをオンフックトランスミッション状態(OHT状
態)にする。すなわち、集中監視装置27は特番を識別
すれば、OHT指令をOHT制御部28に入力する。O
HT制御部28はOHT指令によりOHTイネーブル信
号を通話電流供給部41aに入力し、OHT状態にす
る。これにより、加入者回路21aは直流ループがなく
ても交流信号を加入者装置11aとの間で送受できるよ
うになる。特番を送出した加入者装置11aのパソコン
31は一定時間後に直流ループを切断する。直流ループ
の切断(SCN OFF)は集中監視装置27により検出される
が、集中監視装置27はこのSCN OFFを終話とみなさ
ず、直流ループの切断を制御装置25に通知しない。こ
の結果、制御装置25は発呼側加入者装置と着呼側加入
者装置間のパス接続を継続維持する。
【0048】以上により、通信状態になり、発呼側加入
者装置と着呼側加入者装置間で通信が行われ、この間直
流ループが切断される。この場合、加入者装置11aと
加入者回路21aは直流ループが無くても交流信号を送
受できる状態(OHT状態)になっているため、インタ
ーネットを介して電子メール等のデータ送受信を行う事
が出来る。終話するために、パソコン31はスイッチ3
2cをオンして直流ループを一旦形成し、一定時間後に
スイッチ32cをオフして直流ループを切断する。集中
監視装置27は通話時に直流ループの形成(SCN ON)→直
流ループの切断(SCN OFF)を検出すると終話とみなして
制御装置25に終話を通知する。これにより、制御装置
25は、終話処理を行って加入者装置間の通話路を切断
する。
【0049】この変形例によれば、PB信号で数字情報
を伝送する加入者装置に本発明を適用できると共に、制
御装置25は従来と全く同様の制御を行うだけで良く、
制御装置のソフトウェアの変更を必要としない利点があ
る。以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は
請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が
可能であり、本発明はこれらを排除するものではない。
【0050】
【発明の効果】以上本発明によれば、通話時に直流ルー
プを切断することが可能になり、長時間連続して回線を
使用しても交換機の消費電力を軽減でき、交換機の電源
容量及び発熱の問題を回避することができる。本発明に
よれば、加入者装置側からPB信号あるいはDP信号に
より回線の直流ループの切断を指示する特番を相手番号
と共に送出することにより簡単な制御で無給電通信を可
能にし、交換機全体での低電力化ができる。
【0051】本発明によれば、本来の直流ループの形成
/切断による発呼/終話のプロトコルを維持しながら特
番に基づく無給電通信ができるように通信プロトコルを
変更するため、直流ループの切断を指示しない加入者装
置には従前通りの給電通信ができ、又、直流ループの切
断を指示する加入者装置には無給電通信ができる。本発
明によれば、モデムを備えたパソコンなどがインターネ
ットを介して相手とデータ通信する場合等に適用して有
用である。本発明によれば、集中監視装置で無給電通信
制御を行うようにすることにより、交換機の制御装置の
ソフトウェアを変更することなく、無給電通信を行うこ
とができる。本発明によれば、長時間連続して回線を使
用しても消費電力を軽減でき、しかも、電源容量及び発
熱の問題を生じない交換機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の交換機の構成図(プッシュホン方式)
である。
【図2】PB信号説明図である。
【図3】加入者装置、加入者回路を含む全体の接続構成
図(プッシュホン方式)である。
【図4】BSH回路の詳細な構成図である。
【図5】通話電流供給部の動作説明図である。
【図6】本発明の通信処理フローである。
【図7】特番と相手番号の送出順序説明図である。
【図8】パソコンの処理フローである。
【図9】本発明の交換機の構成図(ダイヤルパルス方
式)である。
【図10】加入者装置、加入者回路を含む全体の接続構
成図(ダイヤルパルス方式)である。
【図11】集中監視装置による数字受信処理の一例を示
すフローである。
【図12】加入者装置、加入者回路を含む別の全体の接
続構成図(プッシュホン方式)である。
【図13】従来の交換機の構成図である。
【図14】従来の加入者装置、加入者回路を含む全体の
接続構成図である。
【図15】従来の通話処理フローである。
【図16】モデムを備えたパソコンを加入者装置とする
従来の接続構成図である。
【符号の説明】
10・・デジタル交換機 11a〜11n・・モデムを備えたパソコン等の加入者
装置 12a〜12n・・電話回線 21a〜21n・・加入者回路 22・・通話路回路 24・・PBレシーバ(PB−REC) 25・・制御装置(プロセッサ) 27・・集中監視装置 28・・OHT制御装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換機の加入者回路に接続された発呼側
    加入者装置のスイッチ回路を閉じることにより、加入者
    回路及び発呼側加入者装置を通じて直流ループを形成
    し、ついで、発呼側加入者装置より着呼側加入者装置の
    番号を指定し、その後、加入者回路において該直流ルー
    プの形成を検出している間は、発呼側加入者装置により
    指定された着呼側加入者装置と発呼側加入者装置間の通
    話経路を形成する交換機において、 前記スイッチ回路を閉じて直流ループ形成後、発呼側加
    入者装置より交換機に対して着呼側加入者装置の番号と
    共に直流ループ不要を指定する特番を交換機に向けて送
    出し、 前記特番の受信により、該特番を送出した発呼側加入者
    装置が接続された加入者回路を、直流ループが無い状態
    でも該発呼側加入者装置との間で交流信号を送受出来る
    オンフックトランスミッション状態に設定し、 しかる後、発呼側加入者装置においてスイッチ回路を開
    放して直流ループを切断し、 交換機では直流ループが切断されても発呼側加入者装置
    と着信側加入者装置間の通話経路を維持し、 直流ループ無しの状態で加入者回路と発呼側加入者装置
    間で交流信号を送受することを特徴とする無給電通信方
    法。
  2. 【請求項2】 発呼側加入者装置は、数字あるいは記号
    に応じた高周波信号と低周波信号を合成してなるプッシ
    ュホン信号(PB信号)により着呼側加入者装置の番号
    と共に前記特番を送出し、 交換機に設けたPB信号受信部でPB信号より特番を検
    出した時、特番を送出した発呼側加入者装置が接続され
    た加入者回路を前記オンフックトランスミッション状態
    に設定することを特徴とする請求項1記載の無給電通信
    方法。
  3. 【請求項3】 発呼側加入者装置は、数字に応じたダイ
    ヤルパルス信号(DP信号)により着呼側加入者装置の
    番号と共に前記特番を送出し、 交換機に設けたダイヤルパルス監視部によりDP信号よ
    り特番を検出した時、特番を送出した発呼側加入者装置
    が接続された加入者回路を前記オンフックトランスミッ
    ション状態に設定することを特徴とする請求項1記載の
    無給電通信方法。
  4. 【請求項4】 前記通話経路が維持されている状態にお
    いて、発呼側加入者装置でスイッチ回路を閉じて直流ル
    ープを形成し、しかる後、スイッチ回路を開放して直流
    ループを切断し、 交換機において、通話経路維持状態における前記直流ル
    ープ形成後の直流ループ切断を検出した時、前記通話経
    路を切断する終話処理を行うことを特徴とする請求項1
    または請求項2または請求項3記載の無給電通信方法。
  5. 【請求項5】 交換機の加入者回路に接続された発呼側
    加入者装置のスイッチ回路を閉じることにより、加入者
    回路及び発呼側加入者装置を通じて直流ループを形成
    し、ついで、発呼側加入者装置より着呼側加入者装置の
    番号を指定し、その後、加入者回路において該直流ルー
    プの形成を検出している間は、発呼側加入者装置により
    指定された着呼側加入者装置と発呼側加入者装置間の通
    話経路を形成する交換機において、 加入者装置対応に設けられると共に、直流ループが無い
    状態でも該加入者装置との間で交流信号の送受が可能な
    オンフックトランスミッション状態になれる加入者回
    路、 発呼側加入者装置から直流ループ形成後に送られてくる
    番号を加入者回路を介して受信し、受信番号より直流ル
    ープ不要を指定する特番を検出する手段、 特番の検出により、該特番を送出した発呼側加入者装置
    が接続された加入者回路をオンフックトランスミッショ
    ン状態にする手段、 特番の受信により、直流ループが切断されても該特番を
    送出した発呼側加入者装置と着呼側加入者装置間の通話
    経路を維持する手段を備え、 直流ループ無しの状態で加入者回路と発呼側加入者装置
    間で交流信号を送受することを特徴とする交換機。
  6. 【請求項6】 前記通話経路維持手段は、前記通話経路
    が維持されている状態において直流ループの形成及びそ
    の後の直流ループの切断が検出された時、該通話経路を
    切断する終話処理を行うことを特徴とする請求項5記載
    の交換機。
  7. 【請求項7】 前記発呼側加入者装置は、パソコンと接
    続装置を備え、 該接続装置は、パソコンからのデジタル信号で交流信号
    に変調を加えて加入者回路に送出すると共に、加入者回
    路からの交流信号をデジタル信号に復調してパソコンに
    入力する手段、パソコンの制御で前記着呼側加入者装置
    の番号や特番を加入者回路に送出する手段、直流ループ
    の形成及び切断を行うスイッチ回路を有する、ことを特
    徴とする請求項5又は請求項6記載の交換機。
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