JPH10238870A - 冷凍サイクル能力向上装置 - Google Patents
冷凍サイクル能力向上装置Info
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- JPH10238870A JPH10238870A JP9054276A JP5427697A JPH10238870A JP H10238870 A JPH10238870 A JP H10238870A JP 9054276 A JP9054276 A JP 9054276A JP 5427697 A JP5427697 A JP 5427697A JP H10238870 A JPH10238870 A JP H10238870A
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- B60H1/00642—Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
- B60H1/00814—Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
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- B60H1/32—Cooling devices
- B60H1/3233—Cooling devices characterised by condensed liquid drainage means
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B60H1/32—Cooling devices
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B40/00—Subcoolers, desuperheaters or superheaters
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2309/00—Gas cycle refrigeration machines
- F25B2309/06—Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F25B9/00—Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
- F25B9/002—Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant
- F25B9/008—Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant the refrigerant being carbon dioxide
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- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 凝縮器４から蒸発器７への冷媒の温度を
低下させ、蒸発器７から圧縮機３への冷媒の温度を上昇
させて、性能向上、および圧縮機３への液冷媒の戻り防
止を図るとともに、高負荷時などにおいて冷媒圧力の高
圧化を抑制することができる冷凍サイクル能力向上装置
を提供すること。 【解決手段】 蒸発器７からのドレン水Ｄを熱交換器５
と組み合わせることにより熱交換器５の能力を上げるこ
とに着目したもので、車両のエンジン室１２側に配置し
た圧縮機３および凝縮器４と、車室１３側に配置した蒸
発器７と、を有する冷凍サイクルの能力向上装置であっ
て、凝縮器４から蒸発器７に向かう冷媒と、蒸発器７か
ら圧縮機３に向かう冷媒とを熱交換させる熱交換器５を
設けるとともに、熱交換器５に蒸発器７からのドレン水
Ｄを導くことを特徴とする。
低下させ、蒸発器７から圧縮機３への冷媒の温度を上昇
させて、性能向上、および圧縮機３への液冷媒の戻り防
止を図るとともに、高負荷時などにおいて冷媒圧力の高
圧化を抑制することができる冷凍サイクル能力向上装置
を提供すること。 【解決手段】 蒸発器７からのドレン水Ｄを熱交換器５
と組み合わせることにより熱交換器５の能力を上げるこ
とに着目したもので、車両のエンジン室１２側に配置し
た圧縮機３および凝縮器４と、車室１３側に配置した蒸
発器７と、を有する冷凍サイクルの能力向上装置であっ
て、凝縮器４から蒸発器７に向かう冷媒と、蒸発器７か
ら圧縮機３に向かう冷媒とを熱交換させる熱交換器５を
設けるとともに、熱交換器５に蒸発器７からのドレン水
Ｄを導くことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍サイクル能力向
上装置にかかるもので、とくに冷媒として炭酸ガスを用
いた車両用の冷凍サイクルに応用可能な冷凍サイクル能
力向上装置に関するものである。
上装置にかかるもので、とくに冷媒として炭酸ガスを用
いた車両用の冷凍サイクルに応用可能な冷凍サイクル能
力向上装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、冷凍サイクルでは、蒸発器出
口の低圧冷媒と、凝縮器出口の高圧冷媒とを熱交換させ
る熱交換器を設けることにより、凝縮器から蒸発器への
冷媒の温度を低下させるとともに蒸発器から圧縮機への
冷媒の温度を上昇させ、その性能向上を図り、さらには
圧縮機への液冷媒の戻り防止を図ることがしばしば行わ
れる。
口の低圧冷媒と、凝縮器出口の高圧冷媒とを熱交換させ
る熱交換器を設けることにより、凝縮器から蒸発器への
冷媒の温度を低下させるとともに蒸発器から圧縮機への
冷媒の温度を上昇させ、その性能向上を図り、さらには
圧縮機への液冷媒の戻り防止を図ることがしばしば行わ
れる。
【０００３】とくに、冷凍サイクルの冷媒として、オゾ
ン層を破壊するという問題がある従来のフロンの代わり
に、こうした問題がない炭酸ガスを用いる場合には、冷
凍サイクルの能力を向上させるため、上述のような熱交
換器は好適である。なお熱交換器としては、冷媒の種類
に関係なく、二重管構造のものが有効である。
ン層を破壊するという問題がある従来のフロンの代わり
に、こうした問題がない炭酸ガスを用いる場合には、冷
凍サイクルの能力を向上させるため、上述のような熱交
換器は好適である。なお熱交換器としては、冷媒の種類
に関係なく、二重管構造のものが有効である。
【０００４】この熱交換器は、凝縮器の機能を補助的に
担うことになるため、冷媒の高圧圧力をいくらか低下さ
せる効果もある。しかしながら、冷凍サイクルへの高負
荷時に、冷媒の高圧圧力の上昇を避けるには充分ではな
いという問題がある。
担うことになるため、冷媒の高圧圧力をいくらか低下さ
せる効果もある。しかしながら、冷凍サイクルへの高負
荷時に、冷媒の高圧圧力の上昇を避けるには充分ではな
いという問題がある。
【０００５】一方、上記高負荷時にとくに多く排出され
る蒸発器からのドレン水を凝縮器に導いて冷媒と熱交換
させることにより、高圧冷媒の冷却を補助的に行う方法
もある。
る蒸発器からのドレン水を凝縮器に導いて冷媒と熱交換
させることにより、高圧冷媒の冷却を補助的に行う方法
もある。
【０００６】しかしながら、ドレン水のみで高圧冷媒を
冷却するための実際の有効流量が充分ではないととも
に、とくに車両用の冷凍サイクルにあっては、エンジン
室内に配置した凝縮器にドレン水を導く途中でドレン水
がエンジン室の熱を吸収して蒸発し、ほとんど効果を期
待することができないという問題がある。
冷却するための実際の有効流量が充分ではないととも
に、とくに車両用の冷凍サイクルにあっては、エンジン
室内に配置した凝縮器にドレン水を導く途中でドレン水
がエンジン室の熱を吸収して蒸発し、ほとんど効果を期
待することができないという問題がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、凝縮器から蒸発器へ
の冷媒の温度を低下させて性能向上を図ることができる
冷凍サイクル能力向上装置を提供することを課題とす
る。
諸問題にかんがみなされたもので、凝縮器から蒸発器へ
の冷媒の温度を低下させて性能向上を図ることができる
冷凍サイクル能力向上装置を提供することを課題とす
る。
【０００８】また本発明は、蒸発器から圧縮機への冷媒
の温度を上昇させて性能向上を図るとともに、圧縮機へ
の液冷媒の戻り防止を図ることがができる冷凍サイクル
能力向上装置を提供することを課題とする。
の温度を上昇させて性能向上を図るとともに、圧縮機へ
の液冷媒の戻り防止を図ることがができる冷凍サイクル
能力向上装置を提供することを課題とする。
【０００９】また本発明は、蒸発器からのドレン水と凝
縮器からの冷媒とを熱交換させるにあたって、蒸発器か
らのドレン水の冷熱を有効活用することができる冷凍サ
イクル能力向上装置を提供することを課題とする。
縮器からの冷媒とを熱交換させるにあたって、蒸発器か
らのドレン水の冷熱を有効活用することができる冷凍サ
イクル能力向上装置を提供することを課題とする。
【００１０】また本発明は、高負荷時などにおいて冷媒
圧力の高圧化を抑制することができる冷凍サイクル能力
向上装置を提供することを課題とする。
圧力の高圧化を抑制することができる冷凍サイクル能力
向上装置を提供することを課題とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、蒸発
器からのドレン水を熱交換器と組み合わせることにより
熱交換器の能力を上げることに着目したもので、車両の
エンジン室側に配置した圧縮機および凝縮器と、車室側
に配置した蒸発器と、を有する冷凍サイクルの能力向上
装置であって、上記凝縮器から上記蒸発器に向かう冷媒
と、上記蒸発器から上記圧縮機に向かう冷媒とを熱交換
させる熱交換器を設けるとともに、この熱交換器に上記
蒸発器からのドレン水を導くことを特徴とする冷凍サイ
クル能力向上装置である。
器からのドレン水を熱交換器と組み合わせることにより
熱交換器の能力を上げることに着目したもので、車両の
エンジン室側に配置した圧縮機および凝縮器と、車室側
に配置した蒸発器と、を有する冷凍サイクルの能力向上
装置であって、上記凝縮器から上記蒸発器に向かう冷媒
と、上記蒸発器から上記圧縮機に向かう冷媒とを熱交換
させる熱交換器を設けるとともに、この熱交換器に上記
蒸発器からのドレン水を導くことを特徴とする冷凍サイ
クル能力向上装置である。
【００１２】上記熱交換器は、上記凝縮器から上記蒸発
器に向かう上記冷媒と、上記蒸発器から上記圧縮機に向
かう上記冷媒と、上記蒸発器からの上記ドレン水と、を
通過させる三重管構造とすることができる。
器に向かう上記冷媒と、上記蒸発器から上記圧縮機に向
かう上記冷媒と、上記蒸発器からの上記ドレン水と、を
通過させる三重管構造とすることができる。
【００１３】上記熱交換器は、車室側に設けてある蒸発
器の付近にこれを配置することが望ましい。また、上記
ドレン水の熱交換器への導入方法については、任意であ
る。
器の付近にこれを配置することが望ましい。また、上記
ドレン水の熱交換器への導入方法については、任意であ
る。
【００１４】本発明による冷凍サイクル能力向上装置に
おいては、凝縮器から蒸発器に向かう高圧冷媒と、蒸発
器から圧縮機に向かう低圧冷媒とを熱交換させる熱交換
器を設けるとともに、この熱交換器に低温のドレン水を
導くようにしたので、熱交換器における低圧冷媒および
高圧冷媒の熱交換作用を補助し、これをさらに助長する
ことにより、凝縮器から蒸発器への冷媒の温度を低下さ
せるとともに蒸発器から圧縮機への冷媒の温度を上昇さ
せ、その性能向上を図り、さらには圧縮機への液冷媒の
戻りを防止し、圧縮機における液圧縮などの問題を回避
することができる。
おいては、凝縮器から蒸発器に向かう高圧冷媒と、蒸発
器から圧縮機に向かう低圧冷媒とを熱交換させる熱交換
器を設けるとともに、この熱交換器に低温のドレン水を
導くようにしたので、熱交換器における低圧冷媒および
高圧冷媒の熱交換作用を補助し、これをさらに助長する
ことにより、凝縮器から蒸発器への冷媒の温度を低下さ
せるとともに蒸発器から圧縮機への冷媒の温度を上昇さ
せ、その性能向上を図り、さらには圧縮機への液冷媒の
戻りを防止し、圧縮機における液圧縮などの問題を回避
することができる。
【００１５】さらに、高負荷時などにおいて冷媒が高圧
化しやすい状況にあっても、このときには蒸発器からの
ドレン水の排出量も多くなり、上記熱交換器における熱
交換作用を促進させることが可能となり、凝縮器からの
高圧冷媒の冷却を効果的に行うことができる。しかも、
この熱交換器は、凝縮器の近傍ではなく、蒸発器の近傍
にこれを配置することができるので、冷却作用を行う前
に蒸発してしまうというおそれもない。
化しやすい状況にあっても、このときには蒸発器からの
ドレン水の排出量も多くなり、上記熱交換器における熱
交換作用を促進させることが可能となり、凝縮器からの
高圧冷媒の冷却を効果的に行うことができる。しかも、
この熱交換器は、凝縮器の近傍ではなく、蒸発器の近傍
にこれを配置することができるので、冷却作用を行う前
に蒸発してしまうというおそれもない。
【００１６】また当該発明は、任意の冷媒について応用
可能であるが、上述のような作用は、冷媒として炭酸ガ
スを用いた場合にとくに有効的であり、炭酸ガス冷凍サ
イクルの実用化に寄与することができる。
可能であるが、上述のような作用は、冷媒として炭酸ガ
スを用いた場合にとくに有効的であり、炭酸ガス冷凍サ
イクルの実用化に寄与することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の第１の実施の形態
による冷凍サイクル能力向上装置を装備した冷凍サイク
ル１を車両搭載用に応用した場合を例に取って、図１お
よび図２にもとづき説明する。図１は、冷凍サイクル１
の概略説明図であって、冷凍サイクル１は、冷媒として
たとえば炭酸ガスを用いるとともに、エンジン２により
駆動する圧縮機３と、凝縮器４と、熱交換器５と、膨張
弁６と、蒸発器７と、気液分離器８と、これらを連結す
るサイクル配管９（高圧配管９Ａおよび低圧配管９Ｂ）
と、蒸発器ハウジング１０と、冷凍サイクル能力向上装
置１１と、を有する。
による冷凍サイクル能力向上装置を装備した冷凍サイク
ル１を車両搭載用に応用した場合を例に取って、図１お
よび図２にもとづき説明する。図１は、冷凍サイクル１
の概略説明図であって、冷凍サイクル１は、冷媒として
たとえば炭酸ガスを用いるとともに、エンジン２により
駆動する圧縮機３と、凝縮器４と、熱交換器５と、膨張
弁６と、蒸発器７と、気液分離器８と、これらを連結す
るサイクル配管９（高圧配管９Ａおよび低圧配管９Ｂ）
と、蒸発器ハウジング１０と、冷凍サイクル能力向上装
置１１と、を有する。
【００１８】圧縮機３および凝縮器４は、これをエンジ
ン室１２内に配置する。エンジン室１２と車室１３とは
隔壁１４によりこれを分画している。蒸発器７は、車室
１３における蒸発器ハウジング１０内にこれを配置す
る。
ン室１２内に配置する。エンジン室１２と車室１３とは
隔壁１４によりこれを分画している。蒸発器７は、車室
１３における蒸発器ハウジング１０内にこれを配置す
る。
【００１９】冷凍サイクル能力向上装置１１は、基本的
に熱交換器５から構成するものであり、熱交換器５は、
隔壁１４のエンジン室１２側に沿ってほぼ垂直状態にこ
れを配置してある。
に熱交換器５から構成するものであり、熱交換器５は、
隔壁１４のエンジン室１２側に沿ってほぼ垂直状態にこ
れを配置してある。
【００２０】図２は、熱交換器５部分の拡大横断面図で
あって、熱交換器５は、その外側から、低圧冷媒ＣＬが
通過する低圧配管９Ｂと、高圧冷媒ＣＨが通過する高圧
配管９Ａと、蒸発器７ないし蒸発器ハウジング１０から
のドレン管１５と、からなる三重管構造をしている。ド
レン管１５は、蒸発器ハウジング１０の底部に溜まった
ドレン水Ｄを重力の作用で熱交換器５に導く。
あって、熱交換器５は、その外側から、低圧冷媒ＣＬが
通過する低圧配管９Ｂと、高圧冷媒ＣＨが通過する高圧
配管９Ａと、蒸発器７ないし蒸発器ハウジング１０から
のドレン管１５と、からなる三重管構造をしている。ド
レン管１５は、蒸発器ハウジング１０の底部に溜まった
ドレン水Ｄを重力の作用で熱交換器５に導く。
【００２１】なお熱交換器５の構造としては、図２に示
したものとは逆に、外側からドレン管１５、高圧配管９
Ａ、および低圧配管９Ｂという順の構成としてもよく、
低圧冷媒と高圧冷媒との熱接触およびドレン水Ｄと高圧
冷媒との熱接触、あるいはこれらの間の熱交換を実現す
ることができるものであればよい。
したものとは逆に、外側からドレン管１５、高圧配管９
Ａ、および低圧配管９Ｂという順の構成としてもよく、
低圧冷媒と高圧冷媒との熱接触およびドレン水Ｄと高圧
冷媒との熱接触、あるいはこれらの間の熱交換を実現す
ることができるものであればよい。
【００２２】こうした構成の冷凍サイクル１ないし冷凍
サイクル能力向上装置１１において、凝縮器４から高圧
配管９Ａを通って蒸発器７に向かう高圧冷媒ＣＨは、熱
交換器５の部分において、蒸発器７から低圧配管９Ｂを
通って圧縮機３に向かう低圧冷媒ＣＬと熱交換するとと
もに、蒸発器７からのドレン水Ｄがドレン管１５を通っ
て熱交換器５に導かれるので、ドレン水Ｄとも熱交換
し、当該熱交換作用を促進することができる。
サイクル能力向上装置１１において、凝縮器４から高圧
配管９Ａを通って蒸発器７に向かう高圧冷媒ＣＨは、熱
交換器５の部分において、蒸発器７から低圧配管９Ｂを
通って圧縮機３に向かう低圧冷媒ＣＬと熱交換するとと
もに、蒸発器７からのドレン水Ｄがドレン管１５を通っ
て熱交換器５に導かれるので、ドレン水Ｄとも熱交換
し、当該熱交換作用を促進することができる。
【００２３】具体的には、高温時たとえば車室１３内の
温度が３５℃、および湿度７０％ＲＨでは、ドレン水Ｄ
の排出量は８ｋｇ／ｈ程度であり、これを有効活用する
ことにより、、本来高圧配管９Ａおよび低圧配管９Ｂの
みの二重管熱交換器の能力は、３８％程度改善される。
温度が３５℃、および湿度７０％ＲＨでは、ドレン水Ｄ
の排出量は８ｋｇ／ｈ程度であり、これを有効活用する
ことにより、、本来高圧配管９Ａおよび低圧配管９Ｂの
みの二重管熱交換器の能力は、３８％程度改善される。
【００２４】冷凍サイクル１への負荷が大きくなるほ
ど、ドレン水Ｄは多く排出されることになるので、高負
荷時における冷媒の高圧圧力の抑制に実効がある。
ど、ドレン水Ｄは多く排出されることになるので、高負
荷時における冷媒の高圧圧力の抑制に実効がある。
【００２５】また、熱交換器５は蒸発器７の近くにこれ
を置くことができるので、ドレン水Ｄがエンジン室１２
の熱を吸収しにくくすることもできる。
を置くことができるので、ドレン水Ｄがエンジン室１２
の熱を吸収しにくくすることもできる。
【００２６】さらに、熱交換器５は蒸発器７ないし蒸発
器ハウジング１０から下方にほぼ垂直状態でこれを配置
してあるので、ドレン水Ｄは自然落下によりドレン管１
５内を通過することができ、ドレン水Ｄを移動させるた
めの余分な機構を必要としない。
器ハウジング１０から下方にほぼ垂直状態でこれを配置
してあるので、ドレン水Ｄは自然落下によりドレン管１
５内を通過することができ、ドレン水Ｄを移動させるた
めの余分な機構を必要としない。
【００２７】しかも、従来のようにドレン水Ｄを凝縮器
４に直接導く場合に比較して、熱交換器５の設計部位が
自由であるため、この熱交換器５はエンジン室１２の熱
の影響を受けにくい。
４に直接導く場合に比較して、熱交換器５の設計部位が
自由であるため、この熱交換器５はエンジン室１２の熱
の影響を受けにくい。
【００２８】図３は、本発明の第２の実施の形態による
冷凍サイクル能力向上装置を装備した冷凍サイクル２０
の概略説明図であって、冷凍サイクル２０においては、
前述の熱交換器５を隔壁１４の車室１３側に沿って垂直
からやや傾斜させた状態でこれを設けることにより冷凍
サイクル能力向上装置２１を構成している。他の構成に
ついては、冷凍サイクル能力向上装置１１（図１）と事
実上同等である。
冷凍サイクル能力向上装置を装備した冷凍サイクル２０
の概略説明図であって、冷凍サイクル２０においては、
前述の熱交換器５を隔壁１４の車室１３側に沿って垂直
からやや傾斜させた状態でこれを設けることにより冷凍
サイクル能力向上装置２１を構成している。他の構成に
ついては、冷凍サイクル能力向上装置１１（図１）と事
実上同等である。
【００２９】なお、熱交換器５の傾斜の程度は、ドレン
水Ｄの排出量、および冷媒の温度や圧力その他に応じ
て、最適な熱交換率を得るように任意にこれを設計する
ことができる。
水Ｄの排出量、および冷媒の温度や圧力その他に応じ
て、最適な熱交換率を得るように任意にこれを設計する
ことができる。
【００３０】こうした構成の冷凍サイクル２０ないし冷
凍サイクル能力向上装置２１において、低圧冷媒ＣＬ、
高圧冷媒ＣＨおよびドレン水Ｄ間の熱交換作用について
は、既述の冷凍サイクル１（冷凍サイクル能力向上装置
１１）の場合と同様であるが、熱交換器５（冷凍サイク
ル能力向上装置２１）がエンジン室１２内ではなく、車
室１３内にあるので、エンジン室１２の熱の影響をさら
に受けにくくして熱交換器５の能力をさらに向上させる
ことができる。
凍サイクル能力向上装置２１において、低圧冷媒ＣＬ、
高圧冷媒ＣＨおよびドレン水Ｄ間の熱交換作用について
は、既述の冷凍サイクル１（冷凍サイクル能力向上装置
１１）の場合と同様であるが、熱交換器５（冷凍サイク
ル能力向上装置２１）がエンジン室１２内ではなく、車
室１３内にあるので、エンジン室１２の熱の影響をさら
に受けにくくして熱交換器５の能力をさらに向上させる
ことができる。
【００３１】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ドレン水
を熱交換器に導き、凝縮器出口の冷媒と熱交換させるよ
うにしたので、ドレン水が持つ冷熱を有効活用して、能
力向上、および圧縮機への液冷媒の戻りを防止すること
ができる。したがって、とくに高負荷時における冷媒の
高圧圧力の上昇を抑制する効果がある。
を熱交換器に導き、凝縮器出口の冷媒と熱交換させるよ
うにしたので、ドレン水が持つ冷熱を有効活用して、能
力向上、および圧縮機への液冷媒の戻りを防止すること
ができる。したがって、とくに高負荷時における冷媒の
高圧圧力の上昇を抑制する効果がある。
【図１】本発明の第１の実施の形態による冷凍サイクル
能力向上装置１１を装備した冷凍サイクル１の概略説明
図である。
能力向上装置１１を装備した冷凍サイクル１の概略説明
図である。
【図２】同、熱交換器５部分の拡大横断面図である。
【図３】本発明の第２の実施の形態による冷凍サイクル
能力向上装置２１を装備した冷凍サイクル２０の概略説
明図である。
能力向上装置２１を装備した冷凍サイクル２０の概略説
明図である。
１ 冷凍サイクル（図１） ２ エンジン ３ 圧縮機 ４ 凝縮器 ５ 熱交換器 ６ 膨張弁 ７ 蒸発器 ８ 気液分離器 ９ サイクル配管 ９Ａ サイクル配管９の高圧配管 ９Ｂ サイクル配管９の低圧配管 １０ 蒸発器ハウジング １１ 冷凍サイクル能力向上装置（第１の実施の形態、
図１） １２ エンジン室 １３ 車室 １４ 隔壁 １５ ドレン管 ２０ 冷凍サイクル（図３） ２１ 冷凍サイクル能力向上装置（第２の実施の形態、
図３） ＣＬ 低圧配管９Ｂ内の低圧冷媒 ＣＨ 高圧配管９Ａ内の高圧冷媒 Ｄ 蒸発器７ないし蒸発器ハウジング１０からのドレン
管１５内のドレン水
図１） １２ エンジン室 １３ 車室 １４ 隔壁 １５ ドレン管 ２０ 冷凍サイクル（図３） ２１ 冷凍サイクル能力向上装置（第２の実施の形態、
図３） ＣＬ 低圧配管９Ｂ内の低圧冷媒 ＣＨ 高圧配管９Ａ内の高圧冷媒 Ｄ 蒸発器７ないし蒸発器ハウジング１０からのドレン
管１５内のドレン水
Claims (2)
- 【請求項１】 車両のエンジン室側に配置した圧縮機
および凝縮器と、 車室側に配置した蒸発器と、を有する冷凍サイクルの能
力向上装置であって、 前記凝縮器から前記蒸発器に向かう冷媒と、前記蒸発器
から前記圧縮機に向かう冷媒とを熱交換させる熱交換器
を設けるとともに、 この熱交換器に前記蒸発器からのドレン水を導くことを
特徴とする冷凍サイクル能力向上装置。 - 【請求項２】 前記熱交換器は、 前記凝縮器から前記蒸発器に向かう前記冷媒と、 前記蒸発器から前記圧縮機に向かう前記冷媒と、 前記蒸発器からの前記ドレン水と、を通過させる三重管
構造としたことを特徴とする請求項１記載の冷凍サイク
ル能力向上装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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