JPH10237241A - ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品 - Google Patents

ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品

Info

Publication number
JPH10237241A
JPH10237241A JP4430097A JP4430097A JPH10237241A JP H10237241 A JPH10237241 A JP H10237241A JP 4430097 A JP4430097 A JP 4430097A JP 4430097 A JP4430097 A JP 4430097A JP H10237241 A JPH10237241 A JP H10237241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poly
weight
methylpentene
methylpentene resin
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4430097A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nakahara
隆 中原
Akio Yamamoto
昭雄 山本
Toshimasa Takada
敏正 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP4430097A priority Critical patent/JPH10237241A/ja
Publication of JPH10237241A publication Critical patent/JPH10237241A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力ケーブル、ゴムホース製造被覆材または
マンドレルのように架橋剤含有重合体と接触して用いら
れるポリ4−メチルペンテン樹脂製の成形品で、繰り返
し使用しても肌荒れが起こらず長期間の使用に耐える成
形品の提供。 【解決手段】 ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)10
0重量部に対し、フェノール・アクリレート系化合物
(B)を0.5重量部から15重量部、好ましくは更に
ヒンダードフェノール系化合物(C)を0.5〜15重
量部、及び/又はホスファイト系化合物(D)を0.5
〜15重量部配合してなるポリ4−メチルペンテン樹脂
組成物から成形された、電力ケーブル、ゴムホース製造
被覆材またはマンドレルのような、架橋剤を含有した重
合体と接触し、繰り返し使用される成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ4−メチルペ
ンテン樹脂組成物から成形された成形品に関する。更に
詳しくは、ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物から成形
され、架橋ポリオレフィン系電力ケーブルまたはゴムホ
ース等の製造において、架橋反応時に架橋剤含有重合体
と接触して用いられる被覆材、あるいはマンドレル等の
成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】マンドレル、シース、電力ケーブルなど
の用途にはポリ4−メチルペンテン樹脂がその耐熱性、
剥離性が良好であることから広く用いられている。この
ような用途においては、例えば、加硫ゴムホースを製造
する際、ホースの芯材として耐熱性のあるポリ4−メチ
ルペンテン樹脂のマンドレル上に、架橋剤、加硫剤を含
む未加硫ゴムを押し出し被覆し、更にその外周部をポリ
4−メチルペンテン樹脂で被覆し、その後、加硫釜中で
加硫した後に被覆材を剥離し、芯材を抜いて、ゴムホー
スを製造する方法が知られている。
【0003】使用済みのポリ4−メチルペンテン樹脂か
らなる被覆層は、剥離粉砕されて再度押出被覆に利用さ
れ、またゴムホースから抜かれたポリ4−メチルペンテ
ン樹脂製のマンドレルは、再度芯材として繰り返し使用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記ポリ
4−メチルペンテン樹脂製の部材は、架橋剤含有重合体
と接触使用された後、そのまま、あるいは粉砕、再成形
して繰り返し使用されるが、重合体中に含有される架橋
剤は、主として反応性に富む有機過酸化物系の化合物が
使用されており、また重合体はEPDMラバーのように
多官能モノマーを含有しているものが多く、これらと繰
り返し接触しているうちに、架橋剤や加硫剤の移行に起
因すると思われる表面の肌荒れが起こるため、用途によ
っては使用が困難になる場合があるという問題点があっ
た。
【0005】この点を改良するために、ポリ4−メチル
ペンテン樹脂等のポリオレフィン樹脂(a)に対し、ア
ミン系化合物(b)とホスファイト系化合物(c)の2
種類の添加物を配合したポリオレフィン樹脂組成物を上
記用途に用いることが提案されている(特開平5−32
0431号公報)。しかし、アミン系化合物の使用は安
全衛生上、好ましくない。また、上記組成物から成形さ
れた成形品を用いても、架橋剤含有重合体との繰り返し
接触使用による表面肌荒れの問題は充分には解決されて
いない。
【0006】本発明の発明者らは、こうした繰り返し使
用によっても肌荒れが起こりにくく、多数回の繰り返し
使用が可能であり、これにより生産・製造コストの低減
を図ることができ、しかも安全衛生性に優れたポリ4−
メチルペンテン樹脂製のマンドレル、シース、電力ケー
ブルなどを得る方法について検討した結果、フェノール
・アクリレート系化合物を必須成分として一定量以上配
合した下記の組成からなるポリ4−メチルペンテン樹脂
組成物を用いることにより、その目的が達成できること
を見いだした。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ポリ
4−メチルペンテン樹脂(A)100重量部に対し、下
記構造式(1)で示されるフェノール・アクリレート系
化合物(B)を0.5重量部から15重量部を配合して
なるポリ4−メチルペンテン樹脂組成物から成形され、
架橋剤を含有した重合体と接触し、繰り返し使用される
成形品である。
【0008】
【化2】 (式中R1 〜R6 は前記したとおり。)
【0009】また本発明のより好ましい実施態様は、前
記(A)、(B)成分が配合された組成物に、更にヒン
ダードフェノール系化合物(C)を0.5〜15重量部
及び/又はホスファイト系化合物(D)を0.5〜15
重量部配合してなるポリ4−メチルペンテン樹脂組成物
から成形された成形品である。
【0010】以下、本発明のポリ4−メチルペンテン樹
脂組成物製成形品について説明する。本発明の成形品の
原料として使用されるポリ4−メチルペンテン樹脂
(A)は、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、も
しくは4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレフィ
ン、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセ
ン、1−オクタデセンなどの炭素数2〜20のα−オレ
フィンとの共重合体であるが、中でも電力ケーブルの架
橋時の温度、ゴムホース製造時の加硫温度に対する耐熱
性の面から、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、
または4−メチル−1−ペンテンを85モル%以上、好
ましくは90モル%以上含む4−メチル−1−ペンテン
と上記α−オレフィンとの共重合体を用いるのが好まし
い。
【0011】本発明において、ポリ4−メチルペンテン
樹脂に配合されるフェノール・アクリレート系化合物
(B)は前記構造式(1)で示される化合物である。式
中R1 は水素またはメチル基であり、従って本発明にお
けるフェノール・アクリレート系化合物とはフェノール
・メタクリレート系化合物も包含される。またR2 は水
素または炭素数1〜3のアルキル基であるが、特に水素
またはメチル基が好ましい。R3 、R4 、R5 及びR6
はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキル基であるが、
そのうちR3 及びR6 、すなわちフェノールの水酸基に
対し、オルト位置置換のアルキル基は炭素数4〜8で3
級炭素がベンゼン核に結合したもの、例えばt−ブチル
基、t−アミル基等が好ましい。またR4 及びR5 は炭
素数1〜6のアルキル基、メチル基、エチル基、t−ブ
チル基、t−アミル基等が好ましい。
【0012】フェノール・アクリレート系の具体的な化
合物としては、例えば、2,4−ジ〈tert−アミ
ル〉−6−〔1−[3,5−ジ〈tert−アミル〉−
2−ヒドロキシフェニル]エチル〕フェニルアクリレー
トや2,4−ジ〈tert−ブチル〉−6−〔1−
[3,5−ジ〈tert−ブチル〉−2−ヒドロキシフ
ェニル]エチル〕フェニルアクリレート等が挙げられる
が、耐熱性の面から2,4−ジ〈tert−アミル〉−
6−〔1−[3,5−ジ〈tert−アミル〉−2−ヒ
ドロキシフェニル]エチル〕フェニルアクリレートが好
ましい。
【0013】このフェノール・アクリレート系化合物
は、分子中に不飽和結合をもつ重合性モノマー構造と、
ヒンダードフェノール構造とを有する特異な化合物であ
り、ポリ4−メチルペンテン樹脂に配合すると、肌荒れ
を有効に防止する作用がある。
【0014】また本発明において上記(B)成分の他
に、肌荒れ防止効果を一層向上させるために、ヒンダー
ドフェノール系化合物(C)および/又はホスファイト
系化合物(D)を添加するのが好ましい。
【0015】ここにヒンダードフェノール系化合物と
は、フェノールの水酸基に対しオルト位置にtert−
ブチル基のようなバルキーなアルキル基が少なくとも1
個置換したアルキルフェノール構造を分子内に有する化
合物であり、本発明において使用されるヒンダードフェ
ノール系化合物(C)としては、例えばテトラキス〔メ
チレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、n−オ
クタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
−tert−ブチルフェニル)プロピオネート、3,9
−ビス〔2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−
1,1−ジメチルエチル〕2,4,8,10−テトラオ
キサスピロ〔5,5〕ウンデカン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)ベンジルベンゼンなど
が挙げられる。これらは、1種単独でも2種以上を組み
合わせて使用してもよい。
【0016】上記したヒンダードフェノール系化合物の
うちでは、ポリ4−メチル−1−ペンテン系重合体に対
しては、テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン、3,9−ビス〔2−{3−(3−tert
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル〕2,4,
8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンが
特に好ましく使用される。
【0017】また、ホスファイト系化合物(D)とし
て、好適に使用されるものは、ホスホン酸[P(OH)
3 ]の水酸基の少なくとも1個が置換または無置換のフ
ェノキシ基で置換されたアリールホスファイトであり、
例えばトリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス
(ミックスド、モノおよびジノリルフェニル)ホスファ
イト、テトラキス(2,4−ジターシャリブチルフェニ
ール)4,4′−ビフェニレンジホスファイト、ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトール−ジ−ホスファイト、2,2−メチレ
ンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホ
スファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェニル)ホスファイト等などが挙げられる。これらは、
1種単独でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0018】上記したホスファイト系化合物のうちで
は、ポリ4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して
は、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、トリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイ
トが特に好ましく使用される。
【0019】上記(C)及び(D)成分は単独でも
(B)成分添加による肌荒れ防止効果を更に向上させる
効果があるが、両者を併用添加してもよい。
【0020】本発明において、ポリ4−メチルペンテン
樹脂(A)に配合されるフェノール・アクリレート系化
合物(B)の配合量は、ポリ4−メチルペンテン樹脂
(A)100重量部に対し0.5重量部から15重量部
であり、好ましくは1.0ないし5重量部である。添加
量がこれより少ないと、本発明の目的であるポリ4−メ
チルペンテン樹脂の肌荒れ防止効果がなく、成形品は架
橋剤含有重合体と接触使用した場合、肌荒れが顕著とな
る。一方添加量がこれより多くなると、ゴムの加硫反応
を阻害するので好ましくない。
【0021】本発明においては、ヒンダードフェノール
系化合物(C)は任意成分であるが、これをを配合する
場合、その配合量は、ポリ4−メチルペンテン樹脂
(A)100重量部に対し0.5重量部から15重量
部、特に1.0ないし5重量部が好ましい。
【0022】同様に任意成分であるホスファイト系化合
物(D)を配合する場合、その配合量は、ポリ4−メチ
ルペンテン樹脂(A)100重量部に対し0.5重量部
から15重量部、特に1.0ないし5重量部が好まし
い。
【0023】本発明に用いられるポリ4−メチルペンテ
ン樹脂組成物には、上記した以外の安定剤、例えば硫黄
系安定剤などを併用しても良い。また場合によって、例
えば紫外線吸収剤、増核剤、可塑剤、滑剤、耐電防止
剤、顔料、染料、カオリン、タルク等の粉末状充填剤、
ティスモ、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維状充填剤を本
願発明の目的を損なわない範囲で配合してもよい。
【0024】本発明に用いられる組成物を調製する方法
としては、公知の任意の方法が採用できる。例えば、タ
ンブラーブレンダー、ヘンシルミキサー、リボンブレン
ダー等の混合機でポリ4−メチルペンテン樹脂と各添加
物とを混合後、押出機、ニーダー、二本ロール等で混練
して調製する方法等を採用することができる。
【0025】本発明のポリ4−メチルペンテン樹脂組成
物からの成形品は、架橋剤を含有した重合体と接触し、
繰り返し使用されるものであれば、いずれの用途にも使
用することができるが、特にゴムホース製造におけるマ
ンドレル、被覆材料、あるいは、エチレン系重合体電力
ケーブル製造用被覆材は、架橋剤含有重合体と接触して
何回も繰り返し使用できることが求められているので、
本発明のポリ4−メチルペンテン樹脂製成形品が好適に
使用される。このような成形品は、従来公知の種々の溶
融成形法により成形される。例えば、射出成形法、押出
成形法、押出被覆法、圧縮成形法など、いずれの方法に
よっても成形することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げ、
本発明を具体的に説明する。なお、実施例及び比較例に
おいて使用したポリ4−メチルペンテン樹脂(A)及び
各添加物成分(B)(C)(D)の種類、物性は下記の
とおりである。
【0027】(1)ポリ4−メチルペンテン樹脂(A) 三井石油化学工業株式会社製 4−メチル−1−ペンテン・・・・95重量% ”ダイアレン−168”(*)・・・5重量% の共重合体 (* 1−ヘキサデセンと1−オクタデセンの混合物) MFR:0.5g/10分(ASTM D 1238、
260℃、5kg荷重)、 密度:0.835g/cm3 (ASTM D 150
5) (2)フェノール・アクリレート系化合物(B) 2,4−ジ〈tert−アミル〉−6−〔1−[3,5
−ジ〈tert−アミル〉−2−ヒドロキシフェニル]
エチル〕フェニルアクリレート (3)ヒンダードフェノール系化合物(C) テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタ
ン (4)ホスファイト系化合物(D) ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)
ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト
【0028】[実施例1〜3] ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物のペレットの作製 ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)100重量部に対
し、フェノール・アクリレート系化合物(B)を表1の
割合で配合し、ヘンシェルミキサーにて3分間低速回転
にて混合した。この混合物を二軸押出機にて280℃の
温度で押し出しポリ4−メチルペンテン組成物のペレッ
トを得た。
【0029】未加硫EPDM棒状体の作製 次にEPDM(商品名:三井EPT3045)100重
量部、酸化亜鉛5重量部、ステアリン酸1重量部、FE
Fカーボンブラック60重量部、パラフィン系プロセス
オイル20重量部、ジクミルパーオキサイド3.5重量
部、トリアリルイソシアヌレート2重量部を60℃でミ
キシングロールで混練して得られた未加硫ゴムを直径が
13mmの円型のダイを通して80℃で押し出し、直径
15mmの棒状の未加硫ゴムを得た。
【0030】ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物被覆
未加硫EPDM棒状体の作製 前記の処方及び手順で得られたポリ4−メチルペンテ
ン樹脂組成物ペレット、またはの手順で得たポリ4−
メチルペンテン樹脂組成物リサイクル粉砕品をの手順
で得た未加硫EPDM棒状体の表面に280℃で溶融押
出し被覆し、ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物被覆未
加硫EPDM棒状体を得た。
【0031】加硫 前記の手順で得られたポリ4−メチルペンテン樹脂組
成物被覆未加硫EPDM棒状体を160℃のエアーオー
ブン中で40分加硫した。
【0032】ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物リサ
イクル粉砕品の作製 前記の加硫操作後、ポリ4−メチルペンテン樹脂組成
物被覆層をゴムから剥して長さ3mm以下に粉砕し、ポ
リ4−メチルペンテン樹脂組成物リサイクル粉砕品を作
製した。
【0033】繰り返し使用性の評価 前記の操作で得られたポリ4−メチルペンテン樹脂組
成物リサイクル粉砕品を〜の操作で繰り返し使用
後、粉砕して再押し出し成形したもの(手順が終わっ
た状態のもの)の表面状態を、JIS B0601に従
って表面粗さ計によって測定し、表面上の最大高さ(R
max )が100μmを超えた状態を肌荒れが顕著である
状態とし、その状態に至るまでの使用回数を繰り返し使
用回数とした。
【0034】[実施例4]実施例1で用いたと同じポリ
4−メチルペンテン(A)100重量部に対し、フェノ
ール・アクリレート系化合物(B)を1重量部、ヒンダ
ードフェノール系化合物(C)を1重量部配合し、ヘン
シェルミキサーにて3分間低速回転にて混合した。この
混合物を二軸押出機にて280℃の温度で押し出しポリ
4−メチルペンテン樹脂組成物のペレットを製造した。
以下、実施例1〜3と同様にして〜の操作を行い、
繰り返し使用回数を測定した。結果を表1に示す。
【0035】[実施例5]実施例1で用いたと同じポリ
4−メチルペンテン樹脂(A)100重量部に対し、フ
ェノール・アクリレート系化合物(B)を1重量部、ホ
スファイト系化合物(D)を1重量部配合し、ヘンシェ
ルミキサーにて3分間低速回転にて混合した。この混合
物を二軸押出機にて280℃の温度で押し出しポリ4−
メチルペンテン樹脂組成物のペレットを製造した。以
下、実施例1〜3と同様にして〜の操作を行い、繰
り返し使用回数を測定した。結果を表2に示す。
【0036】[実施例6]実施例1で用いたポリ4−メ
チルペンテン樹脂(A)100重量部に対し、フェノー
ル・アクリレート系化合物(B)を1重量部、ヒンダー
ドフェノール系化合物(C)を1重量部、ホスファイト
系化合物(D)を1重量部配合し、ヘンシェルミキサー
にて3分間低速回転にて混合した。この混合物を二軸押
出機にて280℃の温度で押し出し、ポリ4−メチルペ
ンテン樹脂組成物のペレットを製造した。以下、実施例
1〜3と同様にして〜の操作を行い、繰り返し使用
回数を測定した。結果を表2に示す。
【0037】[比較例1]実施例6において、フェノー
ル・アクリレート系化合物(B)を配合せず、(C)、
(D)成分のみを配合したポリ4−メチルペンテン樹脂
を用いた以外は実施例6と同様にしてポリ4−メチルペ
ンテン樹脂組成物のペレットを作製した。以下、実施例
1〜3と同様にして〜の操作を行い、繰り返し使用
回数を測定した。結果を表2に示す。表2におけるすべ
ての比較例が使用回数0であったが、これらは1回使用
後、粉砕して再押し出し成形した状態で、すでに肌荒れ
がおこっており、Rmax が100μmを超えていた。
【0038】[比較例2]比較例1において、ヒンダー
ドフェノール系化合物(C)及びホスファイト系化合物
(D)の配合量を2重量部に増量する以外は比較例1と
同様にしてポリ4−メチルペンテン樹脂組成物のペレッ
トを作製した。以下、実施例1〜3の〜の操作を行
い、同様に繰り返し使用回数を調べた。結果を表2に示
す。
【0039】[比較例3]実施例1において、フェノー
ル・アクリレート系化合物(B)の配合量を0.2重量
部とした以外は実施例1と同様にして〜の操作を行
い、繰り返し使用回数を測定した。結果は表2に示すと
おり、繰り返し使用回数0であった。
【0040】
【表1】 *1:2,4−ジ〈tert−アミル〉−6−〔1−[3,
5−ジ〈tert−アミル〉−2−ヒドロキシフェニル]エ
チル〕フェニルアクリレート *2:テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メ
タン
【0041】
【表2】 *1、*2:表1と同じ。 *3:ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト
【0042】
【発明の効果】本発明のポリ4−メチルペンテン樹脂組
成物から成形された成形品は、有機過酸化物系の架橋剤
および多官能モノマー等を含有せしめた重合体と表面接
触し、繰り返し加硫操作を行った際に発生するポリ4−
メチルペンテン組成物の肌荒れが顕著に抑制され、繰り
返し使用回数をより増やすことができる。従って、例え
ば架橋エチレン重合体系電力ケーブル架橋時の被覆材や
ゴムホース架橋工程でのマンドレル、あるいは被覆材等
の用途に用いた場合、繰り返し使用回数がより増えるた
め、生産・製造コストの低減を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/524 C08K 5/524 F16L 11/04 F16L 11/04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)10
    0重量部に対し、下記構造式(1)で示されるフェノー
    ル・アクリレート系化合物(B)を0.5重量部から1
    5重量部を配合してなるポリ4−メチルペンテン樹脂組
    成物から成形され、架橋剤を含有した重合体と接触し、
    繰り返し使用される成形品。 【化1】 (式中R1 は水素原子またはメチル基、R2 は水素原子
    または炭素数1〜3のアルキル基であり、R3 、R4
    5 及びR6 はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキル
    基である。)
  2. 【請求項2】 架橋剤を含有した重合体と接触し、繰り
    返し使用される成形品が、電力ケーブルまたは、ゴムホ
    ース製造被覆材もしくは、マンドレルであることを特徴
    とする請求項1記載の成形品。
  3. 【請求項3】 ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物が、
    ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)100重量部に対
    し、フェノール・アクリレート系化合物(B)を0.5
    重量部から15重量部、ヒンダードフェノール系化合物
    (C)を0.5〜15重量部、及び/又はホスファイト
    系化合物(D)を0.5〜15重量部配合してなること
    を特徴とする請求項1または2に記載の成形品。
  4. 【請求項4】 ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)がポ
    リ4−メチル−1−ペンテン単独重合体もしくは4−メ
    チル−1−ペンテンを85モル%以上含む共重合体であ
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の成形品。
JP4430097A 1997-02-27 1997-02-27 ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品 Pending JPH10237241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4430097A JPH10237241A (ja) 1997-02-27 1997-02-27 ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4430097A JPH10237241A (ja) 1997-02-27 1997-02-27 ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10237241A true JPH10237241A (ja) 1998-09-08

Family

ID=12687662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4430097A Pending JPH10237241A (ja) 1997-02-27 1997-02-27 ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10237241A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305928A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Mitsubishi Cable Ind Ltd ゴムホース製造用マンドレル
WO2016158661A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 三井化学株式会社 樹脂組成物およびその用途
CN115466465A (zh) * 2022-09-07 2022-12-13 宁夏清研高分子新材料有限公司 一种耐老化tpx膜及其制备方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305928A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Mitsubishi Cable Ind Ltd ゴムホース製造用マンドレル
WO2016158661A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 三井化学株式会社 樹脂組成物およびその用途
JPWO2016158661A1 (ja) * 2015-03-31 2018-02-22 三井化学株式会社 樹脂組成物およびその用途
US10975223B2 (en) 2015-03-31 2021-04-13 Mitsui Chemicals, Inc. Resin composition and use thereof
CN115466465A (zh) * 2022-09-07 2022-12-13 宁夏清研高分子新材料有限公司 一种耐老化tpx膜及其制备方法
CN115466465B (zh) * 2022-09-07 2023-08-15 宁夏清研高分子新材料有限公司 一种耐老化tpx膜及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100418018B1 (ko) 열가소성에라스토머(elastomer)조성물및그의제조방법
US5076988A (en) Process for the extrusion of low density polyethylene
EP1849816B1 (en) Crosslinkable polyolefin composition comprising high molecular weight silanol condensation catalyst
US5266627A (en) Hydrolyzable silane copolymer compositions resistant to premature crosslinking and process
US4015058A (en) Composition with dicumyl peroxide and process for avoiding scorching of ethylene polymer composition
JP2001072917A (ja) 溶融加工性で架橋性のコーティング組成物
JPS6212940B2 (ja)
CN111560166A (zh) 一种无卤阻燃聚酰胺热塑性弹性体组合物及其制备方法
KR101346824B1 (ko) 데브리스가 개선된 동적 가교형 열가소성 탄성체 조성물, 이의 제조방법 및 이를 이용하여 제조된 신발 겉창
US4025706A (en) Composition with peroxides and process for avoiding scorching of ethylene polymer composition
JPS5980444A (ja) エチレン共重合体/ビニル又はビニリデンハライド重合体配合物からの低密度独立気泡型発泡製品
JPH10237241A (ja) ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品
JP2001302809A (ja) ポリオレフィン系樹脂組成物
JP2002226706A (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JP3067230B2 (ja) 樹脂組成物
JPS6212941B2 (ja)
KR101495210B1 (ko) 폴리아미드 수지 조성물
JP4425443B2 (ja) 4−メチル−1−ペンテン重合体組成物
KR101908612B1 (ko) 엔지니어링 플라스틱용 기능성 마스터베치 조성물, 이로부터 제조된 마스터베치 및 이의 제조 방법
JPS62223248A (ja) 安定化されたポリエチレン組成物
JP3269847B2 (ja) ポリオレフィン樹脂組成物
JPH083433A (ja) 摺動部材
JPH04146949A (ja) ポリアセタール系樹脂組成物
JP3584090B2 (ja) ポリオレフィン樹脂組成物
JPS6225153A (ja) 電気機器の外殻