JPH10236218A - 農畜産場における労務遂行方法および労務遂行車両 - Google Patents

農畜産場における労務遂行方法および労務遂行車両

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JPH10236218A
JPH10236218A JP23063297A JP23063297A JPH10236218A JP H10236218 A JPH10236218 A JP H10236218A JP 23063297 A JP23063297 A JP 23063297A JP 23063297 A JP23063297 A JP 23063297A JP H10236218 A JPH10236218 A JP H10236218A
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beater
vehicle
farm
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金男 駒込
Kiyoshi Maekawa
潔 前川
Mitsuo Ito
光夫 伊藤
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HIGASHIHOTSUKAIDOU ISUZU JIDOS
HIGASHIHOTSUKAIDOU ISUZU JIDOSHA KK
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HIGASHIHOTSUKAIDOU ISUZU JIDOS
HIGASHIHOTSUKAIDOU ISUZU JIDOSHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一の車両のコンテナ載置台に対して積み降し
可能な第1ないし第4コンテナを利用し、第1コンテナ
に農園から農作物を直接積み込んで出荷効率の向上を図
ると共に、第2コンテナに***物を直接貯留して堆肥を
得、堆肥の散布効率の向上を図りかつ車両の維持費の低
廉化を図る。 【解決手段】農畜産場の農園で収穫される農作物の収穫
時、保冷装置を有する空の第1コンテナに収穫物を積み
込み、該収穫物をコンテナごと保管するとともに、出荷
時、収穫物を積み込んだ第1コンテナを保管場所で車両
本体Vxに搭載して出荷先に輸送する。一方、牛舎で飼育
される牛の***物を、散布装置24を有する空の第2コン
テナ3 に積み込み、この***物をコンテナごと保管して
堆肥となすとともに、施肥時、肥料を積み込んだ第2コ
ンテナを貯留場所1dで車両本体に搭載して農園まで輸送
して散布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広大な敷地内で農
作物を栽培しかつ家畜を飼育する農畜産場における労務
遂行方法および労務遂行車両に関し、詳しくは、車両に
対して着脱可能に搭載される複数種類のコンテナを有効
利用して農作物の栽培に必要な堆肥などの付加物の散布
効率および農作物の出荷効率の向上を図る対策に係る。
【0002】
【従来の技術】北海道などでは、広大な土地を利用し
て、たとえば酪農家などによる農畜産業が営まれてい
る。この農畜産業は、牛などの家畜の***物をダンプト
ラックに載せてストックヤードまで輸送してから、この
ストックヤードのピット内に***物を投入して貯留し、
ピット内において所定期間経過後に***物を堆肥化さ
せ、その後、トラクタの荷台上に積替装置を使ってピッ
ト内の堆肥を積み込み、トラクタを農作物の農園まで運
行して、そのトラクタの荷台上に備えた散布装置などに
より農園において堆肥を散布するようにしている。ま
た、農園に水を散布するときには、水タンクを搭載した
散水車両を農園まで運行し、この散水車により水を農園
に散水するようにしている。
【0003】一方、農作物の収穫時期に農園において収
穫した農作物は、トラックなどの荷台に載せて農園から
保冷庫まで輸送し、この保冷庫に対して、農作物を複数
の出荷地への出荷順に応じて所定の棚などに固めて貯蔵
する。そして、出荷時には、農作物の出荷地との間で運
行する運搬車を保冷庫に配車し、その出荷地に見合う農
作物を保冷庫内よりフォークリフトなどで順に搬出し、
運搬車の荷箱内に農作物を積み込んで出荷するようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の如き
ものでは、農作物の収穫時期に、複数の出荷地への出荷
順ごとに農作物を保冷庫の所定の棚などに固めて貯蔵す
るなどの制約を受けて、農作物の貯蔵作業が煩わしいも
のとなる上、保冷庫および運搬車の荷箱の双方に対して
農作物の積替作業を2度行う必要があり、農作物の出荷
効率が著しく悪化することになる。
【0005】また、堆肥などの付加物を散布するときに
は、ストックヤードにおいて堆肥散布用車両の荷台に付
加物を積み込む積込装置を別途用意する必要がある。さ
らに、トラクタなどの散布用車両では、走行速度が非常
に遅い上、その荷台上には堆肥等の付加物を少量しか搭
載することができず、広大な農園に付加物を散布するに
はその散布効率が極めて悪いものとなる。しかも、上述
の農畜産場では、出荷用の運搬車、堆肥散布車両の他
に、水などの付加物専用の散水車両も保有しているが、
これらの車両には、1台ごとに税金・保険・整備費等が
かかるにも拘らず、農作物の収穫期、および堆肥や水な
どの付加物の散布時期以外には不要な車両を寝かしてお
くしかなく、車両の維持費の面で非常に不利である。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、単一の車両の車台に対し
て積み降し可能な複数種類のコンテナを有効利用し、そ
のうちの出荷地ごとの複数の第1種のコンテナに対して
直接農作物を積み込むようにして農作物の出荷効率の向
上を図るとともに、第2種のコンテナに付加物をその種
類に応じて直接貯留して散布効率の向上を図りかつ車両
の維持費の低廉化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、農畜産場
の敷地内の農園で収穫される農作物を保管し必要に応じ
て出荷する一方、上記敷地内の家畜舎で飼育される家畜
の***物を保管して肥料となし、該肥料を必要に応じて
上記農園に散布する農畜産場における労務遂行方法とし
て、収穫時、保冷手段を有する空コンテナに収穫物を積
み込み、該収穫物をコンテナごと保管するとともに、出
荷時、上記収穫物を積み込んだコンテナを保管場所で労
務遂行車両に搭載して出荷先に搬出する。一方、散布手
段を有する空コンテナに家畜の***物を積み込み、該排
泄物をコンテナごと保管して堆肥となすとともに、施肥
時、上記肥料を積み込んだコンテナを保管場所で労務遂
行車両に搭載して農園に搬出して散布するようにしてい
る。
【0008】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
労務遂行車両として、農畜産場の敷地内の農園で収穫さ
れる収穫物が積み込まれ、該収穫物を保冷する保冷手段
を有する第1コンテナと、上記敷地内の家畜舎で飼育さ
れる家畜の***物が積み込まれ、該***物からなる堆肥
を散布する散布手段を有する第2コンテナと、上記両コ
ンテナを着脱可能に搭載し、該両コンテナを収穫時と施
肥時とで選択して、保管場所、農園および出荷先の三者
間で輸送する車両本体とを備える構成としたものであ
る。
【0009】これにより、請求項1および請求項2記載
の発明では、第1コンテナを複数用意することで出荷地
ごとに応じた貯蔵庫として各第1コンテナを利用するこ
とが可能となり、農作物を保冷庫に貯蔵する場合に複数
の出荷先への出荷順ごとに農作物を所定の棚などに固め
て貯蔵するといった貯蔵順序に制約を受けることがな
く、出荷地ごとの各第1コンテナに農作物が順次積み込
まれ、農作物の積込作業(貯蔵作業)が円滑に行える。
しかも、農園で収穫した農作物は、直接に第1コンテナ
に積み込まれ、車両本体に第1コンテナを積み込んで出
荷されるので、農作物を一旦保冷庫に貯蔵したのち運搬
車の荷箱に積み込むもののように農作物の積替作業を2
度行う必要がなく、農作物の出荷が円滑に行える。
【0010】また、第2コンテナに投入された家畜の排
泄物は、第2コンテナ内で時間の経過により堆肥化さ
れ、必要なときにこの第2コンテナを車両に積み込んで
農園に搬出し、内部に貯蔵されている堆肥を散布するの
で、家畜の***物をストックヤードに投入したのち堆肥
散布用車両の荷台上に積み込むもののように、積込装置
を別途用意する必要がない。さらに、第2コンテナを積
み込んだ車両本体により堆肥が散布されるので、トラク
タ方式などの散布用車両に比べて走行速度が増速される
上、第2コンテナを利用して大量の堆肥を搭載すること
が可能となり、広大な農園での堆肥の散布効率が飛躍的
に向上する。しかも、第1および第2コンテナは、単一
の車両に対して積み降されるので、出荷用の運搬車、堆
肥散布車両および散水車両などの専用車両を保有する必
要がなく、車両の税金・保険・整備費等の経費が1台分
に抑えられ、車両の維持費が低廉する。
【0011】請求項3記載の発明が講じた解決手段は、
請求項2記載の発明の保冷手段を特定したことを特徴と
する。具体的には、農作物を積み込んだ第1コンテナを
車両本体に搭載した状態で、この車両本体の動力源によ
り上記保冷手段を作動させるような構成としたものであ
る。
【0012】これにより、請求項3記載の発明では、車
両本体の動力源を使用して走行中も第1コンテナ内が保
冷され、農作物が新鮮な状態で出荷される。
【0013】請求項4記載の発明が講じた解決手段は、
請求項2記載の発明の散布手段を特定したことを特徴と
する。具体的には、第2コンテナの後面を開口させ、そ
の開口部に、該開口部を開閉するゲートを設けて、堆肥
を散布しないときに上記開口部をゲートにより閉塞す
る。そして、散布手段に、上記第2コンテナ内の堆肥を
上記開口部に向けて搬送するフロアコンベアを設けると
共に、上記開口部において堆肥を細かく砕くビータを設
け、堆肥を散布するときに、上記フロアコンベアにより
開口部に向けて搬送した堆肥を上記ビータにより細かく
砕いて上記開口部から散布する構成としたものである。
【0014】これにより、請求項4記載の発明では、保
管場所で積み込んだ第2コンテナを車両により農園まで
搬出し、この農園において車両を走行させながら散布手
段により堆肥を散布する。つまり、第2コンテナ内の堆
肥は、車両の走行時に開口部に向けてフロアコンベアに
より搬送された後、ビータにより細かく砕かれて農園に
効率良く散布される。
【0015】請求項5記載の発明が講じた解決手段は、
請求項2ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の
発明の散布手段を特定したことを特徴とする。具体的に
は、車両本体の動力源により散布手段を作動させるよう
に構成する。さらに、上記車両本体に設けた制御手段に
より散布手段の作動を制御する構成としたものである。
【0016】これにより、請求項5記載の発明では、第
2コンテナが複数ある場合にその散布手段ごとに動力源
(作動源)および制御手段を個別に設ける必要がなく、
単一の車両にのみ動力源および制御手段が設けられ、設
備費が低廉される。
【0017】請求項6記載の発明が講じた解決手段は、
請求項5記載の発明の構成要件に加えて、制御手段に、
フロアコンベアの搬送速度を車速に応じて遅速変更する
変更手段を設ける構成としたものである。
【0018】これにより、請求項6記載の発明では、フ
ロアコンベアによる堆肥の搬送速度が車速に応じて遅速
変更されるので、堆肥の散布効率が高められる。また、
堆肥の搬送速度が速すぎるなどしてビータ側で堆肥が詰
まるといった不具合も解消される。
【0019】請求項7記載の発明が講じた解決手段は、
労務遂行車両として、家畜の***物からなる堆肥が積み
込まれる車台または脱着可能に搭載した脱着コンテナを
施肥時に農園に向けて輸送する車両本体と、上記堆肥を
積み込んだ車台または脱着コンテナに設けられ、堆肥を
散布する散布手段と、上記車両本体に設けられ、上記散
布手段を作動制御する制御手段とを備える。上記散布手
段に、上記堆肥を積み込んだ車台または脱着コンテナの
後方に開口する開口部に向けて堆肥を搬送するフロアコ
ンベアを備えると共に、上記開口部において堆肥を細か
く砕くビータを備え、堆肥を散布するときに、上記フロ
アコンベアにより開口部に向けて搬送した堆肥を上記ビ
ータにより細かく砕いて上記開口部から散布するように
している。そして、上記制御手段に、ビータの回転数が
低下した場合にはその回転数の低下量に応じてフロアコ
ンベアの搬送速度を遅延する搬送速度遅延手段と、ビー
タが停止した場合にはビータが再作動するまでフロアコ
ンベアの搬送方向を繰り返し逆転させる搬送方向逆転手
段とを備える構成としたものである。
【0020】これにより、請求項7記載の発明では、散
布手段による堆肥の散布時にビータの回転数が低下する
と、搬送速度遅延手段により、ビータの回転数の低下量
に応じてフロアコンベアの搬送速度が遅延され、フロア
コンベアによるビータへの堆肥の搬送量が抑制されるこ
とで、堆肥や異物によるビータ側での詰まりが未然に防
止される上、ビータ側での詰まりが本格化してビータが
停止するといった事態が効果的に回避される。一方、ビ
ータが停止すると、搬送方向逆転手段により、ビータが
再作動するまでフロアコンベアの搬送方向が繰り返し逆
転し、ビータ側に詰まっている堆肥や異物などの固まり
をフロアコンベアの逆転搬送によりフロアコンベア側に
戻して除去することが可能となり、堆肥や異物などの詰
まりによるビータの停止が円滑に修復されて堆肥の散布
が継続して行える。
【0021】さらに、請求項8記載の発明が講じた解決
手段は、請求項7記載の発明の制御手段による制御を特
定したことを特徴とする。具体的には、搬送方向逆転手
段に、フロアコンベアの搬送方向を繰り返し逆転させた
回数を計測する計測手段を備える。そして、制御手段
を、上記計測手段によりフロアコンベア搬送方向の逆転
回数を連続して設定回数計測してもビータが再作動しな
い場合に、散布手段を作動停止させるような構成とした
ものである。
【0022】これにより、請求項8記載の発明では、ビ
ータの停止原因が、たとえばビータ側に詰まっている堆
肥や異物などの固まりがフロアコンベアの逆転搬送では
除去されない場合などに、それ以上繰り返して時間を無
駄使いすることが防止される上、ビータがあまり無理し
て大事に至らないように保護される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0024】図7は広大な敷地を有する農畜産場1を示
し、上記敷地内で農作物を栽培するようになっている。
図7中、1aは農園、1bは保管場所としての農作物保
管場所、1cは牛を飼育する牛舎、1dは保管場所とし
ての貯留場所、1eは給水場所であり、上記農作物保管
場所1bには第1コンテナ2が、上記貯留場所1dには
第2コンテナ3が、上記給水場所1eには第3および第
4コンテナ4,5がそれぞれ配置されている。これらの
第1ないし第4コンテナ2〜5は、車両本体Vxの車台
枠32(図1参照)上に後述する荷役装置30により積
み降し可能に搭載されて用途ごとに利用されるようにな
っている。そして、これらの第1ないし第4コンテナ2
〜5と、車両本体Vxとで労務遂行車両Vを構成してい
る。ここで、第1ないし第4コンテナ2〜5の構成、お
よび車両本体Vxの構成について説明する。
【0025】−第2コンテナの構成− 第2コンテナ3は、牛舎1cの近傍にある貯留場所1d
に複数個(図では4個のみ示す)並べて配置されてい
る。図1、図2および図4に示すように、上記各第2コ
ンテナ3は、長方形平板状の底壁部3a、および底壁部
3aよりも短手方向が若干短い長方形平板状の側壁3
c,3c(図4に表れる)により上方に開口する断面略
コ字状に形成されてなる収容部分と、該収容部分の前後
の両開口端を閉塞する前壁3d(図4では左側)および
後壁3e(図4では右側)とからなる。上記後壁3e
は、上方へ回動可能なゲート21に形成されている。該
ゲート21は、一端が側壁3cの後部上縁に回動自在に
支持された左右一対のアーム22の他端に回動自在に支
持されている。上記アーム22の一端側と、その一端側
より後方に位置する側壁3cの後部上縁との間には、ゲ
ートシリンダ23が連結され、このゲートシリンダ23
の伸長時にゲート21を上方に回動させて後側開口端
(開口部)を開放する一方、収縮時にゲート21を下方
に回動させて後側開口端を閉塞するようになっている。
また、上記第2コンテナ3の底壁部3a後端には左右一
対のローラR(図では一方のみ示す)が設けられ、車両
本端Vxに対して第2コンテナ3を積み降すときに、該
コンテナ3を地上面に対して円滑に案内するようになっ
ている。
【0026】上記各第2コンテナ3には、牛舎1cから
ダンプトラック(図示せず)の荷台に積み込んだ***物
が、その上側開口部から収容部分に投入されるようにな
っている。そして、上記第2コンテナ3の収容部分に投
入した***物は、該第2コンテナ3内において所定期間
経過後に堆肥化して付加物としての堆肥が得られるよう
になっている。
【0027】また、図3にも示すように、上記第2コン
テナ3の後壁3eの後側には、散布手段としての堆肥散
布装置24が設けられている。該堆肥散布装置24は、
第2コンテナ3の底壁部3aに左右一対の2条のフロア
コンベア25(図4に表れる)を備えている。このフロ
アコンベア25は、底壁部3aの前後両端に配設したス
プロケット25a,25b間に掛け渡されている。上記
後端側のスプロケット25bの軸25cの左側方には、
正逆回転可能な油圧駆動方式のコンベアモータ25dが
配され、このコンベアモータ25dの出力軸(図示せ
ず)に減速機構25eを介して上記軸25cが駆動連結
されている。そして、上記フロアコンベア25は、第2
コンテナ3の後側開口端に向けて堆肥を搬送するように
なっている。
【0028】上記第2コンテナ3の後側開口端つまりフ
ロアコンベア25の後端には、図示しない軸同士を互い
に平行に左右方向に延ばした上下一対のビータ26,2
6が設けられている。該各ビータ26の両端は、枠状の
支持枠26bにより回転自在に支持されている。上記下
側のビータ26の右側方、つまり支持枠26bの右側部
下側には、正逆回転可能な油圧駆動方式のビータモータ
27が配設されている。上記ビータモータ27の駆動軸
27aには駆動スプロケット27bが回転一体に連結さ
れている。また、上記両ビータ26の軸右側端にはそれ
ぞれスプロケット26aが回転一体に連結されている。
そして、上記駆動スプロケット27bと下側のビータ2
6のスプロケット26aとの間には第1チェーン28a
が、上下のビータ26のスプロケット26a間には第2
チェーン28bがそれぞれ巻き掛けられ、ビータモータ
27の駆動力により下側および上側のビータ26が回転
するようになっている。この各ビータ26は、図3に一
点鎖線矢印で示すように、ビータモータ27正回転時に
それぞれ時計回りに回転するようになっている。また、
上記フロアコンベア25により第2コンテナ3の後側開
口端に向けて搬送した堆肥は、各ビータ26により細か
く砕かれて該ビータ26間および上側のビータ26の上
方より散布されるようになっている。
【0029】さらに、上記第2コンテナ3の左右両側壁
3cの上端部後端には、ヒンジ28が設けられ、このヒ
ンジ28を支点にして上記各ビータ26が支持枠26b
ごと後方へ回動するようになっている。上記第2コンテ
ナ3の左右両側壁3cの略中央部後端と、上記ビータ2
6の支持枠26bの左右両側部との間には、回動シリン
ダ29がそれぞれ連携されている。そして、上記回動シ
リンダ29の伸長時(図3に示す二点鎖線状態)に支持
枠26bを後方へ回動させて、下側のビータ26とフロ
アコンベア25との隙間を大きく拡げて該隙間に詰まっ
た堆肥の掃除などを円滑に行えるようにしている。一
方、回動シリンダ29の収縮時(図3に示す実線状態)
に支持枠26bを前方へ回動させて、下側のビータ26
とフロアコンベア25との隙間を小さくして両ビータ2
6による堆肥の散布を円滑に行えるようにしている。
【0030】−第1コンテナの構成− 第1コンテナ2は、農園1aの近傍にある農作物保管場
所1bに複数個(図では3個のみ示す)並べて配置され
ている。この農作物保管場所1bでは、箱詰めした農作
物が後壁2eから収容部分に積み込まれるようになって
いる。
【0031】上記各第1コンテナ2は、上記第2コンテ
ナ3と基本的に同様に構成され、図示しない長方形平板
状の底壁よりも短手方向が若干短い長方形平板状の側壁
2c(図では一方のみ示す)を備えている。この第1コ
ンテナ2の収容部分の開口端を閉塞する前壁2dおよび
後壁2eのうち、後壁2eは左右に2分割され、その各
分割片が上記側壁2cの後縁に対してそれぞれヒンジ
(図示せず)を介して後方へ開放可能な観音扉に形成さ
れている。また、上記第1コンテナ2の上側には、収容
部分を保冷する長方形薄箱状の保冷手段としての保冷装
置11が設けられている。該保冷装置11は、上記農作
物保管場所1bの電源としてのコンセント(図示せず)
にカプラ(図示せず)を差し込んで作動する一方、車両
本体Vxの動力源としてのバッテリB(図6に現れる)
に接続されたコンセント(図示せず)に上記カプラを差
し込んで作動するようになっている。つまり、保冷装置
11は、農作物保管場所1bの電源および車両本体Vx
のバッテリBの双方で作動するようになっている。
【0032】−第3および第4コンテナの構成− 第3および第4コンテナ4,5(第2コンテナ)は、農
作物の農園1aの近傍にある付加物貯留場所としての給
水場所1eに1個ずつ並べて配置されている。この第3
および第4コンテナ4,5は、円盤状の前壁4a,5a
および後壁(図示せず)により前後両端が仕切られた前
後方向に長い円筒状に形成されている。そして、上記第
3コンテナ4内の収容部分には付加物としての水が貯留
されている一方、上記第4コンテナ5内の収容部分には
付加物としての薬液が水により希釈された状態で貯留さ
れている。また、上記第3および第4コンテナ4,5の
後端部には、図示しない散水装置が設けられ、第3コン
テナ4内の水又は第4コンテナ5内の希釈薬液が散水装
置により散水されるようにしている。
【0033】−車両本体の構成− 車両本体Vxは、車台枠32上にコンテナ搭載台33を
備えている。該コンテナ搭載台33には、荷役装置30
が設けられている。この荷役装置30は、側面視で略L
字状を呈する荷役フレーム34を備えている。上記荷役
フレーム34の基端は、上記コンテナ搭載台33の前後
方向略中央部を水平方向に延びる軸35に回動自在に支
持されている。また、上記コンテナ搭載台33と荷役フ
レーム34の基端部(軸35よりも先端側)との間に
は、一対のリフトシリンダ36が連携され、伸長時に荷
役フレーム34を後方へ回動させて起立状態にする一
方、収縮時に荷役フレーム34を前方へ回動させて倒伏
状態にするようになっている。さらに、上記荷役フレー
ム34は、その基部側に位置する傾動フレーム部34a
と、先部側に位置するL型フレーム部34bとを備え、
L型フレーム部34bが傾動フレーム部34aに対して
車体前後方向に摺動自在に支持されている。この両フレ
ーム部34a,34b間には摺動シリンダ37が連携さ
れ、該摺動シリンダ37の伸長時にL型フレーム部34
bを車体前方に摺動させる一方、収縮時にL型フレーム
部34bを車体後方に摺動させるようになっている。そ
して、上記L型フレーム部34bの先端(荷役フレーム
34の先端)には、フック34cが設けられている。こ
のフック34cは、上記第1ないし第4コンテナ2〜5
の前壁2d,3d,4a,5a上端に設けた略U字状の
フック係合部6に係合するようになっている。この場
合、車両本体Vxの各車輪Vaは、農園11aなどの悪
路での走行を可能とするよう全輪駆動方式となってい
る。
【0034】また、図5に示すように、上記車両本体V
xには、上記リフトシリンダ36および摺動シリンダ3
7に対して圧油を給排する動力源としての油圧給排装置
41が設けられている。該油圧給排装置41は、図5に
おいて一点鎖線よりも下方に示す構成要件(後述する各
電磁切換弁46〜51)を備え、この一点鎖線よりも上
方に示す油圧給排装置41の非構成要件としての上記第
2コンテナ3のゲートシリンダ23、コンベアモータ2
5dおよびビータモータ27が、油圧給排用の油圧カプ
ラ42a,42aを介してそれぞれ個別に油圧給排装置
41に対して連結され、このゲートシリンダ23および
各モータ25d,27に対しても圧油を給排するように
なっている。尚、第2コンテナ3の回動シリンダ29
も、図示しない油圧給排用の油圧カプラを介して油圧給
排装置41に連結されている。
【0035】上記油圧給排装置41は、オイルタンク4
3に第1油路44aを介して連結されたオイルポンプを
備えている。このオイルポンプは、エンジンの動力によ
り1本の軸を回して作動する前後2連のオイルポンプ4
5L,45Rよりなる。上記右側のオイルポンプ45R
よりも上流側の第2油路44bは、2位置切換式の電磁
切換弁46に連結されている。この電磁切換弁46は、
第1位置(図5では左位置)と第2位置(図5では右位
置)とに切換可能となっていて、図示しないスプリング
により常時第1位置に切換えられている。上記第2油路
44bの他端は、電磁切換弁46を第1位置に切換えた
ときに第3油路44cの一端に連結され、この第3油路
44cの途中には、リフトシリンダ36および摺動シリ
ンダ37に対して圧油の給排を制御する3位置切換式の
リフト用および摺動用電磁切換弁47,48が該油路4
4cに対して直列に連結されている。上記リフト用およ
び摺動用電磁切換弁47,48は、それぞれ給排管5
5,55を介して上記リフトシリンダ36および摺動シ
リンダ37に圧油給排可能に連結されている。そして、
上記第3油路44cを介して供給される圧油をリフト用
および摺動用電磁切換弁47,48により切換えること
で、リフトシリンダ36および摺動シリンダ37が伸縮
するようになっている。
【0036】上記第3油路44cの他端には第4油路4
4dの一端が連結され、この第4油路44dの他端は上
記オイルタンク43に連結されている。上記第3油路4
4cと第4油路44dとは、リフト用および摺動用電磁
切換弁47,48が中立位置に切換えられているときに
連通するようになっている。
【0037】また、上記第2油路44bの他端は、電磁
切換弁46を第2位置に切換えたときに第5油路44e
の一端に連結され、この第5油路44eの途中には、ビ
ータモータ27およびゲートシリンダ23に対して圧油
の給排を制御する3位置切換式のビータ用およびゲート
用電磁切換弁50,51が該油路44eに対して直列に
連結されている。上記ビータ用およびゲート用電磁切換
弁50,51は、それぞれ給排管56,56を介して上
記ビータモータ27およびゲートシリンダ23に圧油給
排可能に連結されている。そして、上記第5油路44e
を介して供給される圧油をビータ用およびゲート用電磁
切換弁50,51により切換えることで、ビータモータ
27が正回転又は逆回転するとともに、ゲートシリンダ
23が伸縮するようになっている。
【0038】上記第5油路44eの他端は、上記第4油
路44dを介してオイルタンク43に連結されている。
上記第5油路44eは、ビータ用およびゲート用電磁切
換弁50,51が中立位置に切換えられているときにオ
イルタンク43と連通するようになっている。
【0039】一方、上記左側のオイルポンプ45Lには
第6油路44fの一端が連結され、該第6油路44fの
他端は、3位置切換式のコンベア用電磁切換弁49に連
結されている。上記コンベア用電磁切換弁49には、途
中にコンベアモータ25dを介設した給排管57の両端
が連結され、上記第6油路44fの他端は、コンベア用
電磁切換弁49を介して給排管57の供給端側に連結さ
れている。この給排管57の排出端側は、コンベア用電
磁切換弁49を介して第7油路44gの一端に連結さ
れ、この第7油路44gの他端が上記第4油路44dを
介してオイルタンクに連結されている。そして、上記第
6油路44fを介して供給される圧油をコンベア用電磁
切換弁49により切換えることで、コンベアモータ25
dが正回転又は逆回転するようになっている。
【0040】そして、図6に示すように、上記車両本体
Vxには、上記油圧給排装置41の各電磁切換弁46〜
51を切換える制御手段としての制御回路61が設けら
れている。この制御回路61は、電源供給ライン62と
アースライン63との間に介設された作動表示回路64
を備えてなり、該作動表示回路64には、車両本体Vx
の運転席(図示せず)よりON/OFF操作する作動ス
イッチ64aと、該作動スイッチ64aのON状態を検
出するパイロットランプ64bとが直列に接続されてい
る。
【0041】上記作動表示回路64にはコンベアモータ
駆動回路65が並設され、該コンベアモータ駆動回路6
5は、運転席に設けた切換スイッチ65aを介して作動
表示回路64の作動スイッチ64aとパイロットランプ
64bとの間に接続されている。このコンベアモータ駆
動回路65には、運転席に設けたコンベア駆動スイッチ
65bと、励磁時に上記コンベア用電磁切換弁49をコ
ンベアモータ駆動位置に切換えるソレノイドSOL1と
が直列に接続されている。また、上記コンベアモータ駆
動回路65にはコンベアモータ制御回路66が並設さ
れ、該コンベアモータ制御回路66は、上記切換スイッ
チ65aとコンベア駆動スイッチ65bとの間に接続さ
れている。このコンベアモータ制御回路66には変更手
段としての電圧変更部66aが設けられている。該電圧
変更部66aは、運転席に設けたダイヤル(図示せず)
の回し量に応じて電圧変更可能な接点66bを有し、上
記コンベア駆動スイッチ65bに連動する連動スイッチ
66cにより電圧変更部66aに通電させ、接点66b
により変更した電圧に応じて流量を変化させるようコン
ベア用電磁切換弁49を比例制御することでコンベアモ
ータ25dの回転数を増減させ、フロアコンベア25に
よる堆肥の搬送速度を車速に応じて遅速変更するように
している。
【0042】また、上記作動表示回路64には荷役装置
切換回路67が並設され、該荷役装置切換回路67は、
上記作動スイッチ64aとパイロットランプ64bとの
間に接続されている。この荷役装置駆動回路67は、互
いに並列な第1切換回路68および第2切換回路69を
備え、該第1切換回路68および第2切換回路69は、
上記切換スイッチ65aに連動する連動スイッチ67a
を介して切換可能に接続されている。上記第1切換回路
68にはリレー70が接続され、このリレー70の通電
時に荷役装置駆動回路71のa接点71aを閉じて該荷
役装置駆動回路71を閉成するようにしている。この荷
役装置駆動回路71は、従来より公知の回路であるの
で、その詳細な説明は省略する。一方、上記第2切換回
路69には、ソレノイドSOL2が接続され、このソレ
ノイドSOL2の励磁時に電磁切換弁46を第1位置か
ら第2位置に切換えるようにしている。この場合、ソレ
ノイドSOL2の消磁時に、荷役装置駆動回路71が閉
成されて荷役装置30の作動を可能にしている。
【0043】さらに、上記第2切換回路69には、互い
に並列なゲートシリンダ開閉回路72およびビータモー
タ正逆回転回路73が並設され、該両回路72,73
は、上記連動スイッチ67aとソレノイドSOL2との
間に接続されている。上記ゲートシリンダ開閉回路72
は、互いに並列な第1切換回路74および第2切換回路
75を備え、該第1および第2切換回路74,75に
は、運転席に設けたゲートシリンダ開閉スイッチ72a
が接続されている。さらに、上記第1切換回路74に
は、励磁時に上記ゲート用電磁切換弁51をゲート開放
位置に切換えるソレノイドSOL3が接続されている。
また、上記第2切換回路75には、励磁時に上記ゲート
用電磁切換弁51をゲート閉塞位置に切換えるソレノイ
ドSOL4が接続されている。
【0044】一方、ビータモータ正逆回転回路73は、
互いに並列な第1切換回路76および第2切換回路77
を備え、該第1切換回路76および第2切換回路77に
は、運転席に設けたビータモータ正逆回転スイッチ73
aが接続されている。上記第1切換回路76には、励磁
時に上記ビータ用電磁切換弁50を正回転位置に切換え
るソレノイドSOL5が接続されている。また、上記第
2切換回路77には、励磁時に上記ビータ用電磁切換弁
50を逆回転位置に切換えるソレノイドSOL6が接続
されている。
【0045】この場合、切換回路67の連動スイッチ6
7aを図6に示す状態から切換えると、電磁切換弁46
がソレノイドSOL2により第2位置に切換えられ、堆
肥散布装置24の作動が可能になるとともに、ゲートシ
リンダ開閉回路72およびビータモータ正逆回転回路7
3が、ゲートシリンダ開閉スイッチ72aおよびビータ
モータ正逆回転スイッチ73aにより閉成可能となって
堆肥散布装置24の制御が可能となる。
【0046】−第1コンテナの利用方法− 次に、農畜産場1での第1コンテナ2の利用方法の一例
を説明する。
【0047】この第1コンテナ2を車両本体Vxのコン
テナ載置台33上に搭載して利用するのは、農畜産場1
の農園1aで栽培した農作物の収穫時期とされる。
【0048】すなわち、農園1aで収穫した農産物を、
図示しないトラックなどで農作物保管場所1bまで輸送
し、この農作物保管場所1bで農作物を重量単位または
数量単位に箱詰めする。次いで、箱詰めした農作物を、
第1コンテナ2の後壁2eを開いて収容部分に積み込
む。そして、農作物保管場所1bの電源を駆動源にして
保冷装置11を駆動し、農作物保管場所1bにおいて第
1コンテナ2の収容部分を保冷する。この場合、各第1
コンテナ2が出荷先ごとに応じた貯蔵庫として利用さ
れ、農作物を保冷庫に貯蔵する場合に複数の出荷先への
出荷順ごとに農作物を所定の棚などに固めて貯蔵すると
いった貯蔵順序に制約を受けることがなく、出荷地ごと
の各第1コンテナ2に農作物が順次積み込まれ、農作物
の積込作業(貯蔵作業)を円滑に行うことができる。
【0049】その後、第1コンテナ2の収容部分が農作
物で満たされると、農作物保管場所1bに車両本体Vx
を配車する。この農作物保管場所1bにおいて、運転席
の作動スイッチ64aをON操作するとともに、切換ス
イッチ65aにより連動スイッチ67aを第1切換回路
68側に切換えて荷役装置駆動回路71を閉成する。
【0050】そして、摺動シリンダ37のロッド室に圧
油を供給する位置に摺動用電磁切換弁48を切換えて上
記摺動シリンダ37を収縮させた後、リフトシリンダ3
6のヘッド室に圧油を供給する位置にリフト用電磁切換
弁47を切換えて上記リフトシリンダ36を伸長させる
ことで荷役フレーム34を起立させる。次いで、L型フ
レーム部34b先端のフック34cを、上記第1コンテ
ナ2のフック係合部6に係合させる。その後、リフトシ
リンダ36のロッド室に圧油を供給する位置にリフト用
電磁切換弁47を切換えて上記リフトシリンダ36を収
縮させることで、荷役フレーム34を倒伏させてコンテ
ナ搭載台33の後部寄りに第1コンテナ2を載せる。し
かる後、摺動シリンダ37のヘッド室に圧油を供給する
位置に摺動用電磁切換弁48を切換えて上記摺動シリン
ダ37を伸長させることで、コンテナ搭載台33の正規
位置まで第1コンテナ2を摺動させ、コンテナ載置台3
3(車台枠32)に対する第1コンテナ2の搭載を完了
する。これにより、農園1aで収穫した農作物は、箱詰
めされて直接第1コンテナ2の収容部分に積み込まれ、
車両本体Vxのコンテナ載置台33上に第1コンテナ2
を荷役装置30で積み込んで出荷されるので、農作物を
一旦保冷庫に貯蔵したのち運搬車の荷箱に積み込むもの
のように農作物の積替作業を2度行う必要がなく、農作
物の出荷を効率良く行うことができる。
【0051】次いで、車両本体VxのバッテリBのコン
セントに保冷装置11のカプラを差し替えた後、運転席
の作動スイッチ64aをOFF操作してから、車両本体
Vxを出荷地に向けて搬出する。これにより、車両本体
VxのバッテリBを使用して走行中も第1コンテナ2内
が保冷され、農作物を新鮮な状態で出荷することができ
る。
【0052】その後、出荷地から戻った上記車両本体V
xのコンテナ載置台33上から第1コンテナ2を荷役装
置30で上記農作物保管場所1bに降す。この降し動作
は、上述の車両本体Vxの配車後にL型フレーム部34
b先端のフック34cを第1コンテナ2のフック係合部
6に係合させるまでの荷役装置30の積み込み動作を行
う場合と同一の操作手順により行われるので、その説明
は省略する。
【0053】−第2コンテナの利用方法− 次に、農畜産場1での第2コンテナ3の利用方法の一例
を説明する。
【0054】この第2コンテナ3を車載して利用するの
は、農園1aに堆肥を散布する必要があるとき(施肥
時)とされる。
【0055】先ず、貯留場所1dに配置した各第2コン
テナ3の収容部分に、牛舎1cから図示しないトラック
で運んだ牛の***物を投入し、この第2コンテナ3の収
容部分に貯留した***物を所定期間寝かせて熟成させる
ことで堆肥化させる。このようにして所定期間経過後、
第2コンテナ3内の堆肥を農園1aに散布するときに、
貯留場所1dに車両本体Vxを配車する。この貯留場所
1dでの第2コンテナ3のコンテナ載置台33上への搭
載は、上述した第1コンテナ2の搭載手順と同一である
ので、その説明は省略する。
【0056】そして、車両本体Vxのコンテナ載置台3
3上への第2コンテナ3の搭載完了後に、ゲートシリン
ダ23、コンベアモータ25dおよびビータモータ27
に対して車両本体Vxの油圧給排装置41の油圧給排用
の油圧カプラ42a,42aをそれぞれ連結し、次い
で、車両本体Vxにより第2コンテナ3を農園1aまで
輸送する。
【0057】その後、農園1aにおいて、運転席の作動
スイッチ64aをON操作した後、切換スイッチ65a
により連動スイッチ67aを第2切換回路69側に切換
えるとともに、ゲートシリンダ開閉スイッチ72aを第
1切換回路74側に切換えることで、ゲートシリンダ2
3のヘッド室に圧油を供給する位置にゲート用電磁切換
弁50を切換えてゲート21を開放させる。
【0058】次いで、運転席のビータモータ正逆回転ス
イッチ73aを第1切換回路76側に切換えることで、
ビータモータ用電磁切換弁51を正回転位置に切換え
て、第2コンテナ3の左側方より視て上下のビータ2
6,26をそれぞれ時計回りに回動させる。その後、車
両本体Vxを農園1aにおいて縦横に走行させながら、
運転席のコンベア駆動スイッチ65bをON操作してコ
ンベア用電磁切換弁49を正回転位置に切換えるととも
に、運転席のダイヤルの回し量に応じて電圧変更部66
aの電圧を所望値に変更する。これにより、堆肥を後側
開口端側に向けて所望の搬送速度で搬送するようにフロ
アコンベア25が駆動し、このフロアコンベア25によ
り後方に搬送した堆肥をビータ26により細かく砕いて
そのビータ26間および上側のビータ26の上方より大
量の堆肥が効率良く確実に散布できる(図7に示す散布
状態)。このとき、電圧変更部66aの電圧を車速に応
じて変更して堆肥を所望の搬送速度で搬送することで、
第2コンテナ3内の堆肥の散布効率を高めることができ
る。また、フロアコンベア25による堆肥の搬送速度が
速すぎるなどしてビータ26側で堆肥が詰まるといった
不具合も解消できる。
【0059】しかる後、第2コンテナ3内の堆肥がなく
なった時点で、運転席のコンベア駆動スイッチ65bを
OFF操作してコンベア用電磁切換弁49を中立位置
(図6に示す位置)に切換えてフロアコンベア25を停
止させる。一方、運転席のビータモータ正逆回転スイッ
チ73aを中立位置(図6に示す位置)に切換えてビー
タモータ用電磁切換弁51を中立位置に戻し、上下の各
ビータ26を停止させる。次いで、運転席のゲートシリ
ンダ開閉スイッチ72aを第2切換回路75側に切換
え、ゲート用電磁切換弁50を、ソレノイドSOL4の
励磁によりゲートシリンダ23のロッド室に圧油を供給
する位置に切換えて、ゲート21を閉塞した後、作動ス
イッチ64aをOFF操作する。その後、車両本体Vx
を貯留場所1dまで運行し、荷役装置30によりコンテ
ナ載置台33上から空の第2コンテナ3を降す。このと
き、農園1aにおいて堆肥の散布を未だ必要とするとき
には、堆肥を貯留した別の台2コンテナ3を上記車両本
体Vxのコンテナ載置台33上に荷役装置30で載せ、
再度農園1aにおいて堆肥を散布することを繰り返す。
【0060】これにより、車両本体Vxのコンテナ載置
台33上に第2コンテナ3が荷役装置30で積み込ま
れ、この第2コンテナ3内の堆肥が農園1aに堆肥散布
装置24により散布されるので、家畜の***物をストッ
クヤードに投入したのち堆肥散布用車両の荷台上に積み
込むもののように、積込装置を別途用意する必要がな
く、経費を削減できる。さらに、第2コンテナ3を積み
込んだ車両本体Vxにより堆肥が散布されるので、トラ
クタ方式などの散布用車両に比べて農園1aでの走行速
度が増速される上、第2コンテナ3を利用して大量の堆
肥を搭載することが可能となり、広大な農園1aでの堆
肥の散布効率を飛躍的の向上させることができる。しか
も、第1および第2コンテナ2,3は、単一の車両本体
Vxのコンテナ載置台33に対して荷役装置30により
積み降されるので、出荷用の運搬車、堆肥散布車両およ
び散水車両などの専用車両を保有する必要がなく、車両
本体Vxの税金・保険・整備費等の経費が1台分に抑え
られ、車両本体Vxの維持費を低廉化させることができ
る。
【0061】また、第2コンテナ3の堆肥散布装置24
(フロアコンベア25およびビータモータ27)および
ゲート21の駆動源となる油圧給排装置41(各電磁切
換弁46〜51)、並びに各電磁切換弁46〜51を切
換える制御回路61を車両本体Vxに設けたので、複数
の第2コンテナ3ごとに油圧給排装置41および制御回
路61を個別に設ける必要がなく、設備費を低廉化させ
ることができる。
【0062】−第3および第4コンテナの利用方法− 次に、農畜産場1での第3および第4コンテナ4,5の
利用方法の一例を説明する。
【0063】この第3コンテナ4を車載して利用するの
は、農園1aに水を散布する必要があるときとされる。
一方、第4コンテナ5を車載して利用するのは、農園1
aに希釈薬液(たとえば防虫剤など)を散布する必要が
あるときとされる。
【0064】先ず、給水場所1eに配置した第3コンテ
ナ4内の水を農園1aに散布するときに、給水場所1e
に車両本体Vxを配車する。この給水場所1eでの第3
コンテナ4のコンテナ載置台33上への搭載は、上述し
た第1コンテナ2の搭載手順と同一であるので、その説
明は省略する。
【0065】そして、車両本体Vxのコンテナ載置台3
3上への第3コンテナ4の搭載完了後に、図示しない散
水装置のポンプに対して車両本体Vxの油圧給排装置4
1の油圧カプラ42a,42aをそれぞれ連結し、次い
で、車両本体Vxを農園1aまで運行する。
【0066】その後、車両本体Vxを農園1aにおいて
縦横に走行させながら、ポンプを駆動させ、散水装置に
よる水の散水を行う。
【0067】しかる後、第3コンテナ4内の水がなくな
った時点で、散水装置を停止し、車両本体Vxを給水場
所1eまで運行して、荷役装置30によりコンテナ載置
台33上から空の第3コンテナ4を降す。このとき、農
園1aにおいて水の散水を未だ必要とするときには、給
水場所1eにおいて第3タンク4内に水を補給し、農園
1aに戻って散水を繰り返す。
【0068】一方、給水場所1eに配置した第4コンテ
ナ5内の希釈薬液を農園1aに散布するときに、給水場
所1eに車両本体Vxを配車する。この給水場所1eで
の第4コンテナ5のコンテナ載置台33上への搭載も、
上述した第1コンテナ2の搭載手順と同様に行われる。
【0069】そして、車両本体Vxのコンテナ載置台3
3上への第4コンテナ5の搭載完了後に、図示しない散
水装置のポンプに対して車両本体Vxの油圧給排装置4
1の油圧カプラ42a,42aをそれぞれ連結し、次い
で、車両本体Vxを農園1aまで運行する。
【0070】その後、車両本体Vxを農園1aにおいて
縦横に走行させながら、ポンプを駆動させ、散水装置に
よる希釈薬液の散水を行う。
【0071】しかる後、第4コンテナ5内の希釈薬液が
なくなった時点で、散水装置を停止し、車両本体Vxを
給水場所1eまで運行して、荷役装置30によりコンテ
ナ載置台33上から空の第4コンテナ5を降す。このと
き、農園1aにおいて希釈薬液の散水を未だ必要とする
ときには、給水場所1eにおいて第4タンク4内に薬液
および水を補給し、農園1aに戻って散水を繰り返す。
【0072】次に、本発明の第2の実施形態を図8ない
し図10に基づいて説明する。
【0073】この第2の実施形態では、コンベアモータ
制御回路の構成を一部変更している。
【0074】すなわち、図8に示すように、コンベアモ
ータ制御回路66の電圧変換部66aには、ビータモー
タ27の回転数を検出するロータリエンコーダ81から
の出力信号が入力されるようになっている。具体的に
は、ロータリエンコーダ81からのパルス信号をパルス
変換器82により変換してさらに増幅器83により増幅
させた電圧信号が電圧変換部66aに入力されるように
なっている。
【0075】ビータモータ27には、図示しない圧力プ
レッシャスイッチが設けられ、この圧力プレッシャスイ
ッチは、ビータモータ27の負荷が大となったときにO
N作動してビータモータ27の負荷大が検出されるよう
になっている。そして、コンベアモータ制御回路66
は、上記圧力プレッシャスイッチのON時に閉成される
ようになっている。
【0076】また、図10に示すように、コンベアモー
タ駆動回路65は、コンベアモータ正転駆動回路65c
とコンベアモータ逆転駆動回路65dとを備え、この両
回路65c,65dがコンベア駆動スイッチ65bに対
して並列に接続されるようになっている。上記コンベア
モータ正転駆動回路65cには、励磁時にコンベア用電
磁切換弁49をコンベアモータ正転駆動位置に切換える
ソレノイドSOL1が接続されている。一方、上記コン
ベアモータ逆転駆動回路65dには、励磁時にコンベア
用電磁切換弁49をコンベアモータ逆転駆動位置に切換
えるソレノイドSOL7が接続されている。そして、上
記コンベア駆動スイッチ65bは、後述する搬送方向逆
転手段85により切換えられるようになっている。
【0077】上記電圧変換部66aには、脱着コンテナ
としての第2コンテナ3に設けられたフロアコンベア2
5の搬送速度を遅延させるようコンベアモータ25の回
転数を低下させる搬送速度遅延手段84と、フロアコン
ベア25の搬送方向を繰り返し逆転させるようコンベア
モータ25dを逆回転させる搬送方向逆転手段85とを
備えている。上記搬送速度遅延手段84は、上記ロータ
リエンコーダ81からのパルス変換器82および増幅器
83を経た電圧信号を入力し、ビータモータ27の回転
数が低下したときにそのロータリエンコーダ81からの
電圧信号に応じてコンベアモータ25の回転数を低下さ
せるようにしている。また、上記搬送方向逆転手段85
は、上記ロータリエンコーダ81からの電圧信号を同様
に入力し、ビータモータ27が停止したときにビータモ
ータ27が再作動するまで上記コンベア駆動スイッチ6
5bを切換えてコンベアモータ25dを逆回転させるよ
うにしている。
【0078】そして、上記搬送方向逆転手段85は、コ
ンベアモータ25dを繰り返し逆回転させた回数iをカ
ウントする計測手段としてのカウンタ86を備え、搬送
方向逆転手段85によりフロアコンベア25の搬送方向
を繰り返し逆転させた回数iがカウンタ86でカウント
されるようになっている。このカウンタ86では、フロ
アコンベア25の逆転回数iを連続して最大値n(n>
i)回までカウントし、その逆転回数iを最大値n回ま
でカウントしてもビータモータ27が再作動しない場合
には、作動スイッチ65a(図10に表れる)を強制的
に非通電状態に切換えて、コンベアモータ25dおよび
ビータモータ27を作動停止させ、それ以後の堆肥散布
装置24の制御を中止するように構成されている。
【0079】また、電圧変更部66aの接点66bは、
搬送速度遅延手段84によりその搬送速度遅延手段84
に入力された電圧信号に応じて変更されるようになって
いる。尚、コンベアモータ制御回路66の電圧変換部6
6aを除くその他の構成は上記実施の形態の場合と同じ
であり、同一の部分については同一の符号を付してその
詳細な説明を省略する。
【0080】ここで、農園1aでのコンベアモータ制御
回路66による堆肥散布装置24の制御を図9に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0081】この場合、堆肥散布装置24の制御に際し
て、運転席の作動スイッチ64aをON操作した後、切
換スイッチ65aにより連動スイッチ67aを第2切換
回路69側に切換えるとともに、ゲートシリンダ開閉ス
イッチ72aを第1切換回路74側に切換えてゲート2
1を開放させておくものとする。
【0082】先ず、運転席のビータモータ正逆回転スイ
ッチ73aを第1切換回路76側に切換、つまりビータ
モータ用電磁切換弁51を正回転位置に切換えて、上下
のビータ26,26を第2コンテナ3の左側方より視て
時計回りに回動させるとともに、運転席のコンベア駆動
スイッチ65bをON操作し、堆肥散布装置24の運転
を開始して、車両本体Vxを農園1aにおいて縦横に走
行させる。
【0083】そして、図9に示すステップS1におい
て、ロータリエンコーダ81によりビータモータ27の
回転数を検出する。次いで、ステップS2で、ビータモ
ータ27の負荷が大きいか否かを圧力プレッシャスイッ
チのON/OFF判定により行う。
【0084】上記ステップS2の判定が、圧力プレッシ
ャスイッチがOFF状態であってビータモータ27の負
荷が小さいNOの場合には、ステップS3で通常運転を
行う。
【0085】一方、上記ステップS2の判定が、圧力プ
レッシャスイッチがON作動していてビータモータ27
が負荷大である場合には、ステップS4において、上記
ステップS1で検出したロータリエンコーダ81のパル
ス信号をパルス変換器82にて電圧信号に変換し、ステ
ップS5で増幅器83により電圧信号を増幅させる。こ
のとき、コンベアモータ制御回路66が閉成される。
【0086】次いで、ステップS6において、上記ステ
ップS5の電圧信号に応じて電圧変更部66aの接点6
6bを変更し、コンベア用電磁切換弁49を流量制御
し、ステップS7で、コンベアモータ25dの回転数を
低下させてフロアコンベア25の搬送速度を遅延させ、
ステップS1に戻る。これにより、堆肥や異物によるビ
ータ26側での詰まりを未然に防止することができる
上、ビータ26側での詰まりが本格化してビータモータ
27が停止するといった事態を効果的に回避することが
できる。
【0087】また、上記ステップS2の判定が、圧力プ
レッシャスイッチがON作動しかつビータモータ27が
停止した場合には、ステップS8に進み、第1タイマで
ビータモータ27停止後の時間を計測開始し、ステップ
S9で、第1タイマの計測時間(例えば数秒)が経過す
るまで待機した後、ステップS10で、ビータモータ2
7が再作動したか否かを判定する。このステップS10
の判定で、ビータモータ27が再作動すれば上記ステッ
プS1に戻る。
【0088】一方、ビータモータ27が再作動しなけれ
ば、ステップS11おいて、ビータ用電磁切換弁50を
中立位置に切換えてビータモータ27を一旦停止させ
る。次いで、ステップS12おいて、コンベア駆動スイ
ッチ65bを切換えてコンベアモータ逆転駆動回路65
cのソレノイドSOL7を励磁し、コンベア用電磁切換
弁49をコンベアモータ逆転駆動位置に切換えて、コン
ベアモータ25dを逆回転させた後、ステップS13
で、コンベアモータ25d逆回転開始後の時間を第2タ
イマで計測開始する。
【0089】その後、ステップS14で、第2タイマの
計測時間(例えば十数秒)が経過するまで待機した後、
ステップS15で、ビータモータ27が再作動したか否
かを判定する。このステップS15の判定で、ビータモ
ータ27が再作動すれば、ステップS16において、コ
ンベア駆動スイッチ65bを切換えてコンベアモータ正
転駆動回路65cのソレノイドSOL1を励磁し、コン
ベア用電磁切換弁49をコンベアモータ正転駆動位置に
切換えて、コンベアモータ25dを正回転させた後、上
記ステップS1に戻る。これにより、ビータモータ27
が停止しても、ビータモータ27が再作動するまでコン
ベアベルト25dの搬送方向を繰り返し逆転させること
で、ビータ26側に詰まっている堆肥や異物などの固ま
りがフロアコンベア25の逆転搬送によりフロアコンベ
ア25側に戻して除去することが可能となり、堆肥や異
物などの詰まりによるビータ26の停止が円滑に修復さ
れて堆肥の散布を継続して行うことができる。
【0090】また、上記ステップS15の判定において
もビータモータ27が再作動しなければ、ステップS1
7おいて、コンベアモータ25dを逆回転させた回数i
をカウンタ86により1つ加算し、ステップS18で、
フロアコンベア25の逆転回数iが最大値nに到達した
か否かを判定し、フロアコンベア25の逆転回数iが最
大値nに達しないNOである場合には、上記ステップS
12に戻って、フロアコンベア25の逆転回数iが最大
値nに達するまでコンベアモータ25dを逆回転させ、
フロアコンベア25の逆転回数iが最大値nに到達した
時点で、作動スイッチ65aを強制的に非通電状態に切
換えて、コンベアモータ25dおよびビータモータ27
を作動停止させ、それ以後の堆肥散布装置24の制御を
中止する。これにより、ビータモータ27の停止原因
が、たとえばビータ26側に詰まっている堆肥や異物な
どの固まりがフロアコンベア25の逆転搬送では除去さ
れない場合などに、それ以上繰り返して時間を無駄使い
することが防止できる上、ビータ26をあまり無理強い
させないようにして大事に至る前に保護できる。
【0091】尚、上記第2の実施形態では、第2コンテ
ナ3に堆肥散布装置24を設けたが、労務遂行車両の車
両本体の車台としての車台枠を堆肥積み込み可能な形状
に改良し、この車台枠にフロアコンベアが設けられるよ
うにしても良い。
【0092】
【発明の効果】以上の如く、請求項1および請求項2記
載の発明における農畜産場における労務遂行方法および
労務遂行車両によれば、農作物を直接積み込んだ第1コ
ンテナを車両本体に搭載して出荷するので、農作物の出
荷を効率良く行うことができるとともに、出荷先に応じ
た複数の第1コンテナごとに農作物を積み込んで農作物
の積込作業を効率良く行うことができる。また、家畜の
***物などを直接投入して堆肥化させる付加物用の第2
コンテナを、車両本体の車台上に積み込んで農園に散布
するので、保管場所での堆肥の積込作業を廃止できると
ともに、堆肥散布時の走行速度の増速化、および第2コ
ンテナによる大量の堆肥の搭載によって広大な農園での
堆肥の散布効率を飛躍的の向上させることができる。し
かも、単一の車両本体の車台に対して種類の異なるコン
テナを積み降すので、用途に応じた専用車両を不要と
し、車両の経費を1台分に抑えて維持費の低廉化を図る
ことができる。
【0093】請求項3記載の発明における労務遂行車両
によれば、車両本体の動力源により保冷手段を作動させ
るので、走行中も第1コンテナ内を保冷して農作物を新
鮮な状態で出荷することができる。
【0094】請求項4記載の発明における労務遂行車両
によれば、第2コンテナを農園まで車両本体により輸送
し、農園において、開口部に向けてフロアコンベアで搬
送した堆肥をビータで細かく砕いて効率良く散布するこ
とができる。
【0095】請求項5記載の発明における労務遂行車両
によれば、単一の車両にのみ動力源および制御手段を設
けて設備費の低廉化を図ることができる。
【0096】請求項6記載の発明における労務遂行車両
によれば、堆肥の搬送速度を車速に応じて遅速変更させ
るので、堆肥の散布を効率良く行うことができるととも
に、ビータ側での堆肥の搬送詰まりを防止することもで
きる。
【0097】請求項7記載の発明における労務遂行車両
によれば、ビータの回転数の低下量に応じてフロアコン
ベアの搬送速度を遅延させることで、堆肥や異物による
ビータ側での詰まりを未然に防止することができる上、
詰まりの本格化によるビータ停止といった事態を効果的
に回避できる。一方、ビータが再作動するまでフロアコ
ンベアの搬送方向を繰り返し逆転させることで、堆肥や
異物などの詰まりによるビータの停止を円滑に修復させ
て堆肥の散布を継続して行うことができる。
【0098】さらに、請求項8記載の発明における労務
遂行車両によれば、フロアコンベアの搬送方向を連続し
て設定回数まで繰り返し逆転させてもビータが再作動し
ない場合に散布手段を作動停止させるので、それ以上の
フロアコンベアの逆転の繰り返による時間の無駄使いを
防止できる上、ビータを大事に至らしめずに無理なく保
護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る第2コンテナの
搭載状態を示す車両の側面図である。
【図2】同第2コンテナの積み降し途中状態を示す車両
の側面図である。
【図3】同じく堆肥散布装置を示す第2コンテナ後部の
側面図である。
【図4】同第2コンテナの平面図である。
【図5】同じく油圧給排装置の油圧回路図である。
【図6】同油圧給排装置の制御回路図である。
【図7】同じく農畜産場の一部を示すレイアウト図であ
る。
【図8】第2の実施形態に係るブロック構成図である。
【図9】同じくコンベアモータ制御回路による堆肥散布
装置の制御を示すフローチャート図である。
【図10】同じく油圧給排装置の制御回路図である。
【符号の説明】
1 農畜産場 1a 農園 1b 農作物保管場所(保管場所) 1d 貯留場所(保管場所) 2 第1コンテナ 3 第2コンテナ(脱着コンテナ) 11 保冷装置(保冷手段) 21 ゲート 24 堆肥散布装置(散布手段) 25 フロアコンベア 26 ビータ 41 油圧給排装置(動力源) 61 制御回路(制御手段) 66a 電圧変更部(変更手段) 84 搬送速度遅延手段 85 搬送方向逆転手段 86 カウンタ(計測手段) B バッテリ(動力源) V 労務遂行車両 Vx 車両本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 光夫 栃木県佐野市栄町2番地 新明和工業株式 会社特装車事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農畜産場の敷地内の農園で収穫される農
    作物を保管し必要に応じて出荷する一方、上記敷地内の
    家畜舎で飼育される家畜の***物を保管して肥料とな
    し、該肥料を必要に応じて上記農園に散布する農畜産場
    における労務遂行方法であって、 収穫時、保冷手段を有する空コンテナに収穫物を積み込
    み、該収穫物をコンテナごと保管するとともに、出荷
    時、上記収穫物を積み込んだコンテナを保管場所で労務
    遂行車両に搭載して出荷先に搬出する一方、 散布手段を有する空コンテナに家畜の***物を積み込
    み、該***物をコンテナごと保管して堆肥となすととも
    に、施肥時、上記肥料を積み込んだコンテナを保管場所
    で労務遂行車両に搭載して農園に搬出して散布すること
    を特徴とする農畜産場における労務遂行方法。
  2. 【請求項2】 農畜産場の敷地内の農園で収穫される収
    穫物が積み込まれ、該収穫物を保冷する保冷手段を有す
    る第1コンテナと、 上記敷地内の家畜舎で飼育される家畜の***物が積み込
    まれ、該***物からなる堆肥を散布する散布手段を有す
    る第2コンテナと、 上記両コンテナを着脱可能に搭載し、該両コンテナを収
    穫時と施肥時とで選択して、保管場所、農園および出荷
    先の三者間で輸送する車両本体とを備えたことを特徴と
    する労務遂行車両。
  3. 【請求項3】 上記保冷手段は、農作物を積み込んだ第
    1コンテナを上記車両本体に搭載した状態では、この車
    両本体の動力源により作動するように構成されている請
    求項2記載の労務遂行車両。
  4. 【請求項4】 上記第2コンテナの後面は開口してお
    り、その開口部には、該開口部を開閉するゲートが設け
    られて、堆肥を散布しないときには上記開口部がゲート
    により閉塞されており、 上記散布手段は、上記第2コンテナ内の堆肥を上記開口
    部に向けて搬送するフロアコンベアを備えていると共
    に、上記開口部において堆肥を細かく砕くビータを備
    え、堆肥を散布するときには、上記フロアコンベアによ
    り開口部に向けて搬送した堆肥を上記ビータにより細か
    く砕いて上記開口部から散布するようにしている請求項
    2記載の労務遂行車両。
  5. 【請求項5】 上記散布手段は、上記車両本体の動力源
    により作動するように構成されているとともに、該車両
    本体に設けた制御手段により散布手段の作動を制御して
    いる請求項2ないし請求項4のうちのいずれか1つに記
    載の労務遂行車両。
  6. 【請求項6】 上記制御手段には、上記フロアコンベア
    の搬送速度を車速に応じて遅速変更する変更手段が設け
    られている請求項5記載の労務遂行車両。
  7. 【請求項7】 家畜の***物からなる堆肥が積み込まれ
    る車台または脱着可能に搭載した脱着コンテナを施肥時
    に農園に向けて輸送する車両本体と、 上記堆肥を積み込んだ車台または脱着コンテナに設けら
    れ、堆肥を散布する散布手段と、 上記車両本体に設けられ、上記散布手段を作動制御する
    制御手段とを備え、 上記散布手段は、上記堆肥を積み込んだ車台または脱着
    コンテナの後方に開口する開口部に向けて堆肥を搬送す
    るフロアコンベアを備えていると共に、上記開口部にお
    いて堆肥を細かく砕くビータを備え、堆肥を散布すると
    きには、上記フロアコンベアにより開口部に向けて搬送
    した堆肥を上記ビータにより細かく砕いて上記開口部か
    ら散布するようになっており、 上記制御手段は、ビータの回転数が低下した場合にはそ
    の回転数の低下量に応じてフロアコンベアの搬送速度を
    遅延する搬送速度遅延手段と、ビータが停止した場合に
    はビータが再作動するまでフロアコンベアの搬送方向を
    繰り返し逆転させる搬送方向逆転手段とを備えているこ
    とを特徴とする労務遂行車両。
  8. 【請求項8】 上記搬送方向逆転手段は、フロアコンベ
    アの搬送方向を繰り返し逆転させた回数を計測する計測
    手段を備え、 上記制御手段は、上記計測手段によりフロアコンベア搬
    送方向の逆転回数を連続して設定回数計測してもビータ
    が再作動しない場合には、散布手段を作動停止するよう
    になっている請求項7記載の労務遂行車両。
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JP2019064820A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 榎本ビーエー株式会社 チップコンベアの制御方法及びチップコンベア
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