JPH10234706A - Mrイメージング装置 - Google Patents

Mrイメージング装置

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Publication number
JPH10234706A
JPH10234706A JP9062434A JP6243497A JPH10234706A JP H10234706 A JPH10234706 A JP H10234706A JP 9062434 A JP9062434 A JP 9062434A JP 6243497 A JP6243497 A JP 6243497A JP H10234706 A JPH10234706 A JP H10234706A
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JP
Japan
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echo signal
phase encoding
gradient
pulse
spin echo
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Application number
JP9062434A
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English (en)
Inventor
Akihiro Ishikawa
亮宏 石川
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 EPI法によって2つの異なるコントラスト
の画像を高速に得る。 【解決手段】 第1期間において第1スピンエコー信号
の前に数個、後に他数個のグラジェントエコー信号を発
生させ、これらの信号には主にプラスの位相エンコード
を施すとともに、第2期間において第2スピンエコー信
号の前に多数個、後に数個のグラジェントエコー信号を
発生させ、これらの信号には主にマイナスの位相エンコ
ードを施し、第1、第2期間の各々で収集したデータを
それぞれ主体として第1、第2の画像を再構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NMR(核磁気
共鳴)現象を利用してイメージングを行うMRイメージ
ング装置に関し、とくにEPI法とよばれるグラジェン
トエコーとスピンエコーの高速ハイブリッドスキャン法
により高速に画像を得るMRイメージング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】EPI(Echo−Planer Im
aging)法では、図6に示すようなパルスシーケン
スを行う(米国特許第4818942号およびAmer
ican Journal of Roentgeno
lgy,Vol.1149,p245,1987)。ま
ず90゜パルス(章動パルス)を印加した後、1個の1
80゜パルス(リフォーカスパルス)を加え、これらの
RFパルスの各々と同時にスライス選択用の傾斜磁場G
sのパルスを加える。そしてスピンエコー信号の発生前
後に、読み出し(および周波数エンコード)用の傾斜磁
場Grのパルスを多数回スイッチングさせて、スピンエ
コー信号の前後に多数個のグラジェントエコー信号を発
生させる。これらの信号の発生直前に位相エンコード用
の傾斜磁場Gpのパルスをそれぞれ加え、それらの位相
エンコード量が1極性の最大値から0にいたりさらにそ
の後反対極性の最大値にいたるように徐々に変化するよ
うなGpパルス波形とする。
【0003】これらの各信号から得られたデータは、図
7に示すように、Kスペースの位相方向(図では上下方
向)に順次並べられる。位相エンコード量がマイナスの
最大値から0を通ってプラスの最大値にいたるように変
化させられる場合は、図7の下から上方向に順次並べら
れることになる。そして、スピンエコー信号の位相エン
コード量は0とされるので、スピンエコー信号から得た
データがこのKスペースの中央に配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
EPI法では、スピンエコー信号が多数のグラジェント
エコー信号のちょうど中間で発生するようにされている
ので、スピンエコー信号を得るまでの実行エコー時間
(TE)が延長し、結果的にT2強調コントラスト像が
得られることになり、T1強調コントラスト像やプロト
ン密度強調コントラスト像などの、他のコントラスト像
が得られないという問題がある。また、1枚のMR像し
か得られず、コントラストの異なる複数の画像を得るこ
ともできない。
【0005】この発明は、上記に鑑み、EPI法によっ
てコントラストの異なる複数の画像を得、しかもTEを
十分に短縮してT1強調コントラスト像を得ることがで
きるように改善したMRイメージング装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるMRイメージング装置においては、
スライス選択用傾斜磁場パルス、位相エンコード用傾斜
磁場パルスおよび読み出し用傾斜磁場パルスを印加する
傾斜磁場パルス印加手段と、エコー信号を受信し、位相
検波した後サンプリングしてA/D変換してデータを得
る受信手段と、上記RF送信手段、傾斜磁場パルス印加
手段および受信手段を制御して、1個の章動パルスを印
加した後少なくとも2個のリフォーカスパルスを、章動
パルスと第1のリフォーカスパルスとの時間間隔よりは
第1・第2のリフォーカスパルスの時間間隔を長くし
て、順次印加することによって少なくとも2個のスピン
エコー信号を発生させ、上記2個のスピンエコー信号の
前後で読み出し用傾斜磁場パルスを多数回スイッチング
して、第1のスピンエコー信号の前に数個のグラジェン
トエコー信号を、第1のスピンエコー信号の後にそれよ
り多い個数のグラジェントエコー信号を、それぞれ発生
させるとともに、第2のスピンエコー信号の前に、第1
のスピンエコー信号の後に発生させられるグラジェント
エコー信号の個数と同数のグラジェントエコー信号を、
第2のスピンエコー信号の後に、第1のスピンエコー信
号の前に発生させられるグラジェントエコー信号の個数
と同数のグラジェントエコー信号を、それぞれ発生さ
せ、第1のスピンエコー信号の前のグラジェントエコー
信号については1極性の位相エンコード量の小さな値か
ら0付近までの位相エンコードが、第1のスピンエコー
信号については実質的に位相エンコード量の0の位相エ
ンコードが、第1のスピンエコー信号の後のグラジェン
トエコー信号については反対極性の位相エンコード量の
0付近から大きな値までの位相エンコードが、それぞれ
施され、かつ第2のスピンエコー信号の前のグラジェン
トエコー信号については1極性の位相エンコード量の大
きな値から0付近までの位相エンコードが、第2のスピ
ンエコー信号については実質的に位相エンコード量の0
の位相エンコードが、第2のスピンエコー信号の後のグ
ラジェントエコー信号については反対極性の位相エンコ
ード量の0付近から小さな値までの位相エンコードが、
それぞれ施されるように位相エンコード用傾斜磁場パル
スの波形を定める制御手段と、上記第1のリフォーカス
パルスと第2のリフォーカスパルスとの間に発生させた
スピンエコー信号およびグラジェントエコー信号からの
データを第1のKスペースに配置するとともに欠落して
いる位相エンコード量のデータは位相エンコード量の極
性のみ異なるこの間に得られた上記のデータを流用して
埋めることとして、この第1のKスペースに配置された
データから画像再構成し、かつ上記第2のリフォーカス
パルスの後に発生させたスピンエコー信号およびグラジ
ェントエコー信号からのデータを第2のKスペースに配
置するとともに欠落している位相エンコード量のデータ
は位相エンコード量の極性のみ異なるこの間に得られた
上記のデータを流用して埋めることとして、この第2の
Kスペースに配置されたデータから画像再構成する画像
再構成手段とを有することが特徴となっている。
【0007】第1、第2のリフォーカスパルスの間で発
生する信号から得たデータで1つの画像を、第2のリフ
ォーカスパルスの後で発生する信号から得たデータで他
の1つの画像を再構成でき、それらのエコー時間が異な
ることから異なるコントラストの画像を得ることができ
る。とくに、第1、第2のリフォーカスパルスの間で発
生する信号からデータ収集する際、第1のスピンエコー
信号の前に数個のグラジェントエコー信号を、第1のス
ピンエコー信号の後にそれより多い個数のグラジェント
エコー信号を、それぞれ発生させ、第1のスピンエコー
信号の前のグラジェントエコー信号については1極性の
位相エンコード量の小さな値から0付近まで、第1のス
ピンエコー信号については実質的に位相エンコード量
0、第1のスピンエコー信号の後のグラジェントエコー
信号については反対極性の位相エンコード量の0付近か
ら大きな値まで、それぞれ位相エンコードを施すように
しているので、スピンエコー信号が発生するまでのエコ
ー時間を十分に短縮することが可能であり、T1強調コ
ントラスト像を得ることができる。
【0008】また、上記の画像再構成手段としては、上
記第1のリフォーカスパルスと第2のリフォーカスパル
スとの間に発生させたスピンエコー信号およびグラジェ
ントエコー信号からのデータを第1のKスペースに配置
するとともに欠落している位相エンコード量のデータは
第2のリフォーカスパルスの後に発生させたスピンエコ
ー信号およびグラジェントエコー信号からのデータを用
いて埋めることとして、この第1のKスペースに配置さ
れたデータから画像再構成し、かつ上記第2のリフォー
カスパルスの後に発生させたスピンエコー信号およびグ
ラジェントエコー信号からのデータを第2のKスペース
に配置するとともに欠落している位相エンコード量のデ
ータは第1のリフォーカスパルスと第2のリフォーカス
パルスとの間に発生させたスピンエコー信号およびグラ
ジェントエコー信号からのデータを用いて埋めることと
して、この第2のKスペースに配置されたデータから画
像再構成するものを用いることもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明に
かかるMRイメージング装置では、図1で示すようなパ
ルスシーケンスが行われるようになっている。このよう
なパルスシーケンスを行うMRイメージング装置は図5
のように構成されている。そこで、まず、図5を参照し
ながらMRイメージング装置の構成について説明する
と、図5において主マグネット11は強力な静磁場を発
生するもので、この静磁場中に図示しない被検体が配置
される。また、傾斜磁場コイル12は、X,Y,Zの直
交3軸方向に磁場強度が傾斜する3つの傾斜磁場Gx、
Gy、Gzを、上記静磁場に重畳するようにして発生す
るよう3組設けられている。被検体には送信用のRFコ
イル13と、NMR信号の受信用RFコイル14とが取
り付けられる。
【0010】ホストコンピュータ21はシステム全体の
制御を行い、シーケンサ22はこのホストコンピュータ
21の制御の下で、被検体の所望の断面での画像を再構
成するためのデータを収集するシーケンス(図1)を行
うのに必要な種々の命令を送信系、受信系および傾斜磁
場発生系に送る。傾斜磁場発生については、波形発生器
15からGx、Gy、Gzに関する所定のパルス波形を
所定のタイミングで発生させて、傾斜磁場電源16に送
らせ、傾斜磁場コイル12からその波形・タイミングの
Gx、Gy、Gzを発生させる。図1のパルスシーケン
スで示すスライス選択用傾斜磁場Gs、読み出し用(周
波数エンコード用)傾斜磁場Gr、位相エンコード用傾
斜磁場Gpは、これらGx、Gy、Gzのいずれか1つ
を用い、あるいはいくつかずつを組み合わせて作られ
る。
【0011】また、波形発生器15は、シーケンサ22
の制御の下でRFパルスの波形を所定のタイミングで発
生して振幅変調器24に送る。この振幅変調器24に
は、被検体の共鳴周波数に相当する周波数のRF信号が
発生するようにホストコンピュータ21によってセット
されたRF信号発生器23からのRF信号がキャリアと
して送られてきており、このキャリアが波形発生器15
からの波形信号に応じて振幅変調される。この振幅変調
器24の出力はRFパワーアンプ25を経てRFコイル
13に送られる。こうして、RFコイル13から送信さ
れるRF信号の波形とタイミングとがシーケンサ22に
よって定められることにより、図1に示す90°パルス
や180°パルスが被検体に照射されることになる。
【0012】被検体から発生したNMR信号は受信用の
RFコイル14で受信され、プリアンプ26を経て位相
検波器27に送られる。位相検波器27には、送信RF
パルスのキャリアとなっているRF信号が、RF信号発
生器23から送られてきており、この信号が参照信号と
して用いられて位相検波が行われる。A/D変換器28
は、シーケンサ22によってタイミング等が制御された
サンプリングパルス発生器29からのサンプリングパル
スに応じて、位相検波器27からの検波信号をサンプリ
ングし、デジタルデータに変換する。このデジタルデー
タはホストコンピュータ21に取り込まれ、画像再構成
装置33によってフーリエ変換処理される。これによっ
て再構成された画像はディスプレイ装置32によって表
示される。指示器31は、オペレータ等がホストコンピ
ュータ21に必要な指示を与えるためのキーボードやマ
ウスなどである。
【0013】このようなMRイメージング装置におい
て、ホストコンピュータ21およびシーケンサ22の制
御の下に図1に示すようなパルスシーケンスが行なわれ
る。図1において、まず90゜パルス(章動パルス)を
印加した後、第1、第2の180°パルスを加えるとと
もに、これらのRFパルスの各々と同時にスライス選択
用の傾斜磁場Gsのパルスを加える。これにより、第1
の180°パルスから時間t1経過後に第1のスピンエ
コー信号を発生させることができ、さらに、第2の18
0°パルスから、その第1のスピンエコー信号から第2
の180°パルスまでの時間に相当する時間が経過した
時に第2のスピンエコー信号を発生させることができ
る。
【0014】そして第1の180°パルスと第2の18
0°パルスとの間(第1期間)と第2の180°パルス
の後の期間(第2期間)のそれぞれの中で、読み出し用
(および周波数エンコード用)の傾斜磁場Grのパルス
を、(m+n)回スイッチングさせながら加える。これ
により、第1期間では、第1スピンエコー信号が発生す
るまでにn個のグラジェントエコー信号を、第1スピン
エコー信号が発生した後にm個のグラジェントエコー信
号を発生させることができる。この場合、時間t1を長
くしてスピンエコー信号が発生するまでのエコー時間T
Eを延長し、nを大きな数とすることもできるが、ここ
ではそうせずに、時間t1を短くしてエコー時間TEを
短いものとし、nを小さな数(1、2、3、〜、10程
度)としており、代わりに、第1スピンエコー信号から
第2の180°パルスまでの時間を長くしてmを大きな
数(32、64、あるいは128等)としている。
【0015】そして、第1期間に発生する合計(n+m
+1)個の信号に対して、それらの各々の直前に、位相
エンコード用傾斜磁場Gpのパルスを与える。ここで
は、マイナス側における(絶対値で)n番目の大きさの
位相エンコード量から始まり、(n−1)番目、(n−
2)番目、…、と順次位相エンコード量が(絶対値で)
小さくなり、位相エンコード量0を経て、プラス側にお
ける1番目、2番目、…、(m−1)番目と順次位相エ
ンコード量が大きくなり、最後に最も大きな位相エンコ
ード量(m番目の位相エンコード量)にいたる、それぞ
れの位相エンコード量が発生順に各信号に施されるよう
にしている。位相エンコード量0は第1スピンエコー信
号に与えられる。
【0016】また、第2期間では、その期間に発生する
合計(n+m+1)個の信号の各々に対して発生順に、
つぎのような位相エンコード量が与えられる。つまり信
号発生順に、マイナス側の(絶対値で)最も大きい位相
エンコード量(m番目の位相エンコード量)、マイナス
側の(絶対値で)(m−1)番目の位相エンコード量、
マイナス側の(絶対値で)(m−2)番目の位相エンコ
ード量、…、マイナス側の(絶対値で)1番目の位相エ
ンコード量、0の位相エンコード量、プラス側の1番目
の位相エンコード量、プラス側の2番目の位相エンコー
ド量、プラス側の3番目の位相エンコード量、…、プラ
ス側のn番目の位相エンコード量がそれぞれ与えられ
る。
【0017】これによって、第1期間では、図2の
(a)に示すように、Kスペースの中央よりやや下(位
相方向にマイナス)側から最上端(位相方向のプラスの
最大値)までに配置されるような(n+m+1)個のエ
ンコード数(ライン数)のデータが、点線で示すような
順序で収集される。第2期間では、図2の(b)に示す
ように、Kスペースの最下端(位相方向のマイナスの最
大値)から中央よりやや上(位相方向にプラス)側まで
に配置されるような(n+m+1)個のエンコード数
(ライン数)のデータが、点線で示すような順序で収集
される。
【0018】そこで、これら図2の(a)、(b)で示
すように各Kスペース上に配置されたデータを2次元フ
ーリエ変換することにより、それぞれの画像を再構成す
ることが可能となる。ここで、図2の(a)、(b)の
Kスペースの各々において、収集し足りない位相エンコ
ード量のデータ(配置すべきラインのものとしては収集
していないデータ)が生じている。つまり図2の(a)
では位相方向のマイナス側でデータが足りず、図2の
(b)では位相方向のプラス側でデータが足りない。し
かし、これらの空白のデータは、位相方向の他の極性の
データを流用することができる。図2の(a)では、位
相方向のプラス側のデータをマイナス側に流用し、図2
の(b)では位相方向のマイナス側のデータをプラス側
に流用する。また、データが信号ピークに対して複素共
役の関係にあることを利用して、フーリエ変換によって
再構成された画像に補間して埋めることもできる。
【0019】さらに、第1期間、第2期間のデータを、
それぞれ利用し合って、第1、第2のKスペースを埋め
るようにしてもよい。たとえば図3(a)に示すように
第1期間のデータだけでは欠落している領域を第2期間
のデータで埋め、図4(a)に示すように第2期間のデ
ータだけでは欠落している領域を第1期間のデータで埋
める。この場合、第2期間の信号は、第1期間より時間
的に後に生じたものであるがゆえに、第1期間の信号よ
りも減衰しており、信号強度はそれぞれ図3(b)、図
4(b)のようになって信号強度に段差が生じる。この
信号強度段差が再構成画像に悪影響を与えることがある
ため、それを避けるためには、データに所定の係数を乗
じて圧縮または伸長させて信号強度が滑らかに変化する
ようにする。
【0020】これらのいずれの場合でも、第1期間で収
集したデータを主体とする画像と、第2期間で収集した
データを主体とする画像とが再構成される。それぞれの
画像は、各Kスペースの中心付近に配置されるスピンエ
コー信号からのデータおよびそれに近接して発生するグ
ラジェントエコー信号からのデータによりコントラスト
が支配され、第1スピンエコー信号が発生するまでのエ
コー時間は短く、第2スピンエコー信号が発生するまで
のエコー時間は長いので、それぞれ異なるコントラスト
の画像が得られることになる。第1スピンエコー信号が
発生するまでのエコー時間は十分短くすることができる
ので、第1期間でのデータを主体として再構成される第
1の画像はT1強調コントラスト像とすることができ
る。また、これらコントラストの異なる複数の画像のK
スペースをすべて埋めるようにそれぞれ単独ですべての
位相エンコード量を施すわけではないので、撮像時間を
短縮できる。
【0021】図4の(a)では第2期間で収集したデー
タの足りない部分を第1期間で収集したデータで補って
いるので、第1期間の信号強度の大きなデータの利用に
より、信号/雑音比の良好な画像を得ることができる。
【0022】なお、上記の説明は一つの例についてのも
のであり、この発明が上記の記載に限定されるものでな
いことはもちろんである。たとえば、読み出し用傾斜磁
場Grのスイッチング回数やエコー信号の数、異なるコ
ントラストの画像数などは限定されない。具体的な構成
も図5に示すものに限定されない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のMRイ
メージング装置によれば、EPI法においてコントラス
トの異なる複数の画像を短い撮像時間で得ることができ
る。またそのうちの1つの画像は十分に短いエコー時間
で収集したデータによるT1強調コントラスト像とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるMRイメージン
グ装置で行うパルスシーケンスの一例を示すタイムチャ
ート。
【図2】第1、第2期間のそれぞれで収集されるデータ
が配置されるKスペースをそれぞれ示す図。
【図3】第1期間で収集されたデータに第2期間で収集
されたデータを補いながら配置されるKスペースおよび
その信号強度の位相方向プロファイルを示す図。
【図4】第2期間で収集されたデータに第1期間で収集
されたデータを補いながら配置されるKスペースおよび
その信号強度の位相方向プロファイルを示す図。
【図5】この発明の実施の形態にかかるMRイメージン
グ装置を示すブロック図。
【図6】従来例のパルスシーケンスを示すタイムチャー
ト。
【図7】従来例で収集されるデータが配置されるKスペ
ースを示す図。
【符号の説明】
11 静磁場発生用主マグネット 12 傾斜磁場コイル 13 送信用RFコイル 14 受信用RFコイル 15 波形発生器 16 傾斜磁場電源 21 ホストコンピュータ 22 シーケンサ 23 RF信号発生器 24 振幅変調器 25 RFパワーアンプ 26 プリアンプ 27 位相検波器 28 A/D変換器 29 サンプリングパルス発生器 31 指示器 32 ディスプレイ装置 33 画像再構成装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 章動パルスおよびリフォーカスパルスを
    印加するRF送信手段と、スライス選択用傾斜磁場パル
    ス、位相エンコード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用
    傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場パルス印加手段と、
    エコー信号を受信し、位相検波した後サンプリングして
    A/D変換してデータを得る受信手段と、上記RF送信
    手段、傾斜磁場パルス印加手段および受信手段を制御し
    て、1個の章動パルスを印加した後少なくとも2個のリ
    フォーカスパルスを、章動パルスと第1のリフォーカス
    パルスとの時間間隔よりは第1・第2のリフォーカスパ
    ルスの時間間隔を長くして、順次印加することによって
    少なくとも2個のスピンエコー信号を発生させ、上記2
    個のスピンエコー信号の前後で読み出し用傾斜磁場パル
    スを多数回スイッチングして、第1のスピンエコー信号
    の前に数個のグラジェントエコー信号を、第1のスピン
    エコー信号の後にそれより多い個数のグラジェントエコ
    ー信号を、それぞれ発生させるとともに、第2のスピン
    エコー信号の前に、第1のスピンエコー信号の後に発生
    させられるグラジェントエコー信号の個数と同数のグラ
    ジェントエコー信号を、第2のスピンエコー信号の後
    に、第1のスピンエコー信号の前に発生させられるグラ
    ジェントエコー信号の個数と同数のグラジェントエコー
    信号を、それぞれ発生させ、第1のスピンエコー信号の
    前のグラジェントエコー信号については1極性の位相エ
    ンコード量の小さな値から0付近までの位相エンコード
    が、第1のスピンエコー信号については実質的に位相エ
    ンコード量の0の位相エンコードが、第1のスピンエコ
    ー信号の後のグラジェントエコー信号については反対極
    性の位相エンコード量の0付近から大きな値までの位相
    エンコードが、それぞれ施され、かつ第2のスピンエコ
    ー信号の前のグラジェントエコー信号については1極性
    の位相エンコード量の大きな値から0付近までの位相エ
    ンコードが、第2のスピンエコー信号については実質的
    に位相エンコード量の0の位相エンコードが、第2のス
    ピンエコー信号の後のグラジェントエコー信号について
    は反対極性の位相エンコード量の0付近から小さな値ま
    での位相エンコードが、それぞれ施されるように位相エ
    ンコード用傾斜磁場パルスの波形を定める制御手段と、
    上記第1のリフォーカスパルスと第2のリフォーカスパ
    ルスとの間に発生させたスピンエコー信号およびグラジ
    ェントエコー信号からのデータを第1のKスペースに配
    置するとともに欠落している位相エンコード量のデータ
    は位相エンコード量の極性のみ異なるこの間に得られた
    上記のデータを流用して埋めることとして、この第1の
    Kスペースに配置されたデータから画像再構成し、かつ
    上記第2のリフォーカスパルスの後に発生させたスピン
    エコー信号およびグラジェントエコー信号からのデータ
    を第2のKスペースに配置するとともに欠落している位
    相エンコード量のデータは位相エンコード量の極性のみ
    異なるこの間に得られた上記のデータを流用して埋める
    こととして、この第2のKスペースに配置されたデータ
    から画像再構成する画像再構成手段とを備えることと特
    徴とするMRイメージング装置。
  2. 【請求項2】 章動パルスおよびリフォーカスパルスを
    印加するRF送信手段と、スライス選択用傾斜磁場パル
    ス、位相エンコード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用
    傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場パルス印加手段と、
    エコー信号を受信し、位相検波した後サンプリングして
    A/D変換してデータを得る受信手段と、上記RF送信
    手段、傾斜磁場パルス印加手段および受信手段を制御し
    て、1個の章動パルスを印加した後少なくとも2個のリ
    フォーカスパルスを、章動パルスと第1のリフォーカス
    パルスとの時間間隔よりは第1・第2のリフォーカスパ
    ルスの時間間隔を長くして、順次印加することによって
    少なくとも2個のスピンエコー信号を発生させ、上記2
    個のスピンエコー信号の前後で読み出し用傾斜磁場パル
    スを多数回スイッチングして、第1のスピンエコー信号
    の前に数個のグラジェントエコー信号を、第1のスピン
    エコー信号の後にそれより多い個数のグラジェントエコ
    ー信号を、それぞれ発生させるとともに、第2のスピン
    エコー信号の前に、第1のスピンエコー信号の後に発生
    させられるグラジェントエコー信号の個数と同数のグラ
    ジェントエコー信号を、第2のスピンエコー信号の後
    に、第1のスピンエコー信号の前に発生させられるグラ
    ジェントエコー信号の個数と同数のグラジェントエコー
    信号を、それぞれ発生させ、第1のスピンエコー信号の
    前のグラジェントエコー信号については1極性の位相エ
    ンコード量の小さな値から0付近までの位相エンコード
    が、第1のスピンエコー信号については実質的に位相エ
    ンコード量の0の位相エンコードが、第1のスピンエコ
    ー信号の後のグラジェントエコー信号については反対極
    性の位相エンコード量の0付近から大きな値までの位相
    エンコードが、それぞれ施され、かつ第2のスピンエコ
    ー信号の前のグラジェントエコー信号については1極性
    の位相エンコード量の大きな値から0付近までの位相エ
    ンコードが、第2のスピンエコー信号については実質的
    に位相エンコード量の0の位相エンコードが、第2のス
    ピンエコー信号の後のグラジェントエコー信号について
    は反対極性の位相エンコード量の0付近から小さな値ま
    での位相エンコードが、それぞれ施されるように位相エ
    ンコード用傾斜磁場パルスの波形を定める制御手段と、
    上記第1のリフォーカスパルスと第2のリフォーカスパ
    ルスとの間に発生させたスピンエコー信号およびグラジ
    ェントエコー信号からのデータを第1のKスペースに配
    置するとともに欠落している位相エンコード量のデータ
    は第2のリフォーカスパルスの後に発生させたスピンエ
    コー信号およびグラジェントエコー信号からのデータを
    用いて埋めることとして、この第1のKスペースに配置
    されたデータから画像再構成し、かつ上記第2のリフォ
    ーカスパルスの後に発生させたスピンエコー信号および
    グラジェントエコー信号からのデータを第2のKスペー
    スに配置するとともに欠落している位相エンコード量の
    データは第1のリフォーカスパルスと第2のリフォーカ
    スパルスとの間に発生させたスピンエコー信号およびグ
    ラジェントエコー信号からのデータを用いて埋めること
    として、この第2のKスペースに配置されたデータから
    画像再構成する画像再構成手段とを備えることと特徴と
    するMRイメージング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002253526A (ja) * 2001-03-02 2002-09-10 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002253526A (ja) * 2001-03-02 2002-09-10 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置

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