JP3332951B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴イメージング
装置に係り、特に磁気共鳴(NMR)現象を利用して被
検体の断層画像を得るようにした磁気共鳴イメージング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング装置は、磁気共鳴
現象を利用して被検体中の所望の検査部位における原子
核スピン(以下、単にスピンと称す)の密度分布、緩和
時間分布等を計測して、その計測データから、被検体の
断面を画像表示するものである。
【0003】この装置では、第2図に示すように0.0
2〜2テスラ程度の静磁場を発生させる静磁場発生装置
4の中に被検体7が置かれる。この時、被検体中のスピ
ンは静磁場の強さH0によって決まる周波数で静磁場の
方向を軸として歳差運動を行なう。この周波数をラーモ
ア周波数と呼ぶ。ここで、ラーモア周波数ν0は、
【0004】
【数1】ν0= γ/2π・H0 (1) で表わせる。ここで、γは磁気回転比で原子核の種類毎
に固有の値を持つ。また、ラーモア歳差運動の角速度を
ω0とすると、
【0005】
【数2】ω0=2πν0 (2) の関係があるため、
【0006】
【数3】ω0=γH0 (3) で与えられる。
【0007】ここで、高周波照射コイル11によって計
測しようとする原子核のラーモア周波数ν0に等しい周
波数の高周波パルス(電磁波)を加えると、スピンが励
起され高いエネルギー状態に遷移する。この高周波パル
スを打ち切ると、スピンはもとの低いエネルギー状態に
戻る。このときに放出される電磁波を高周波受信コイル
14で受信し、増幅器15で増幅、波形整形した後、A
/D変換器17(以下、ADCと称す。)でデジタル化
して中央処理装置1(以下、CPUと称す。)に送る。
CPU1では、このデータを基に再構成演算し、この演
算されたデータが被検体7の断層画像としてデイスプレ
イ18に表示される。上記の高周波パルスは、CPU1
により制御されるシーケンサ2が送り出す信号を高周波
送信コイル用増幅器10によって増幅したものを高周波
送信コイル11に送ることで得られる。
【0008】MRI装置においては、以上の静磁場4と
高周波パルスの他に、空間内の位置情報を得るための傾
斜磁場を作るために傾斜磁場コイル群21を備えてい
る。これらの傾斜磁場コイル13は、シーケンサ2から
の信号で動作する傾斜磁場コイル用電源12から電流を
供給され、傾斜磁場を発生するものである。
【0009】ここで、MRI装置の撮影原理を述べてお
く。図10(a)に示すようにZ方向の静磁場H0中に
置かれた原子核は、古典物理学的に見ると1個の棒磁石
のように振舞い、先に述べたラーモア周波数ν0でZ軸
の回りに歳差運動を行なっている。この周波数は前記
(2)式で与えられ、静磁場の強度に比例している。
(1)式および(3)式におけるγは磁気回転比と呼ば
れ、原子核に固有の値を持っている。一般には測定対象
の原子核は膨大な数にのぼり、それぞれが勝手な位相で
回転しているために、全体で見るとX−Y面内の成分は
打ち消しあい、Z方向成分のみの巨視的磁化が残る。こ
の状態でX方向にラーモア周波数ν0に等しい周波数の
高周波磁場H1を印加する(図10(b))と、巨視的
磁化はY方向に倒れ始める。この倒れる角度はH1の振
幅と印加時間との積にほぼ比例し、パルス印加時点に対
し90°倒れる時のH1を90°パルス、180°倒れ
るときのH1を180°パルスと呼ぶ。
【0010】さて、現在MRI装置による撮影で一般的
に用いられている方法に2次元フーリエイメージング法
がある。この方法のうち代表的なスピンエコー法の模式
的なパルスシーケンスを図9に示す。このパルスシーケ
ンスでは、まず、90°パルス28を印加した後、エコ
ー時間をTeとしたときTe/2の時間後に180°パ
ルス29を加える。90°パルス28を加えた後、各ス
ピンはそれぞれに固有の速度でX−Y面内で回転を始め
るため、時間の経過とともに各スピン間に位相差が生じ
る。ここで180°パルス29が加わると、各スピンは
x’軸に対称に反転し、その後も同じ速度で回転を続け
るために時刻Teでスピンは集束し、エコー信号を形成
する。
【0011】さらに図11にいわゆるマルチエコー計測
と称されるパルスシーケンスの模式図を示す。このマル
チエコー計測では、さらに180°パルスを印加し時刻
2Te,3Te,・・でもスピンを収束させ、エコー信
号を計測する。
【0012】上記のように信号は順次計測されるが、断
層画像を構成するためには信号の空間的な分布を求めね
ばならない。このために線形な傾斜磁場を用いる。均一
な静磁場に傾斜磁場を重畳する事で空間的な磁場勾配が
できる。先にも述べたようにスピンの回転周波数は磁場
強度に比例しているから傾斜磁場が加わった状態におい
ては、各スピンの回転周波数は空間的に異なる。従っ
て、この周波数を調べることによって各スピンの位置を
知ることができる。この目的のために、位相エンコード
傾斜磁場31、周波数エンコード傾斜磁場33,34が
用いられている。
【0013】以上に述べたパルスシーケンスを基本単位
として、位相エンコード傾斜磁場の強度を毎回変えなが
ら一定の繰り返し時間(TR)毎に、所定回数、例えば
256回繰り返す。こうして得られた計測信号を2次元
逆フーリエ変換することで巨視的磁化の空間的分布が求
められる。このようなMRI基本原理に関しては、たと
えば「NMR医学」(基礎と臨床)(核磁気共鳴医学研
究会編,丸善株式会社,昭和59年1月20日発行)に
詳しい。
【0014】次に高速スピンエコー法について記す。高
速スピンエコー法は、マルチエコー計測の各エコーを生
データのK空間上に振り分ける事により、撮像時間をさ
らに短縮するものである。ここで、高速スピンエコーの
シーケンス図を図8に示す。図8において、高速スピン
エコー法は、マルチエコー計測のように180度パルス
を複数回かけることにより行う。そして、各エコー信号
計測毎に位相方向に所定の傾斜磁場を所定の時間印加す
ることにより、各エコーの信号を生データ空間上の位相
方向に振り分ける。振り分け方は、図7に示すように各
エコーのデータがK空間上ほぼ同一の領域を占めるよう
に分割する(同図(a))。これは、前記スピンエコー
法で説明したように4エコー計測を行うと順次1エコ
ー、2エコー、3エコー、4エコーの4つのデータが組
となり計測されるためである。また、並び順は、使用す
るエコー番号、及び画質を決定するエコー番号により決
められる。決め方は、K空間の直流部分(中央付近)を
所望のエコー時間のデータとし、その隣接する部分は、
隣接するエコー番号とする。また、K空間上の端部と他
の端部も互にエコー番号が同一または隣接するものとす
る。
【0015】図7に、4エコーまで使用して、4エコー
のエコー時間の強調を得る時の、K空間上のデータの並
び方を示す。各エコー番号のデータは、ほぼ同数とす
る。まず、低域(中心付近)に所望の4エコーのデータ
27を割り振る。その隣接する領域は、3エコーのデー
タ26とし、さらに高域(端部)に向かうに従い、2エ
コーのデータ25、1エコーのデータ24とする。これ
により、最高域(端部)は、1エコーと1エコーとな
り、同じエコー番号となる。所望のエコー番号が他のエ
コー時間のエコーの時は、図7をkx方向にバレルシフ
トさせ、所望のエコー番号が中心に来るようにすればよ
い。ここで、積算回数は各エコーとも同一となる(同図
(c))。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された磁気共鳴イメージング装置は、その高速
スピンエコー法におけるSN比は、用いたエコーのデー
タのSN比により決定される。言い替えると、SN比の
悪いデータを少しでも加えると全体のSN比は低下して
しまうものとなっている。
【0017】したがって、上述のように、特に高エコー
のSN比が低い場合(図7(b))、これにより全体の
SN比が低下することになる。さらに、高エコーのみS
N比を高くするために高エコーのデータの積算回数のみ
を増加させることは、低エコーのデータを捨ててしまう
ため、意味がないものとなる。これは、高エコーのデー
タを計測する際に、対として低エコーのデータも計測さ
れるためで、これは全体の積算回数を増加させることに
なって、撮像時間が積算回数に比例して増加してしまう
ことになる。
【0018】それ故、本発明は、このような事情に基づ
いてなされたものであり、その目的とするところのもの
は、撮像時間をそれほど増加させることなく、高エコー
の積算回数を増加させ、全体のSN比を向上させ得る高
速スピンエコー法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、基本的には、所定のパルスシーケ
ンスの繰返しに基づいて得られるNMR信号から画像再
構成する磁気共鳴イメージング装置において、前記パル
スシーケンスが少なくとも2つ以上のエコー信号を発生
するようになっているとともに、前記位相エンコード傾
斜磁場強度の大きさと読出し傾斜磁場印加の直前に印加
する位相オフセットの傾斜磁場の大きさとが、K空間上
で高エコーになるほどK空間上のエンコード数が小さく
なっており、かつ高エコーになるほど積算回数が増加さ
れたものとなっていることを特徴とするものである。
【0020】
【作用】このように構成された磁気共鳴イメージング装
置は、特に高エコーになるほど積算回数が増加されたも
のとなっている。このため、SN比の低い状態で得られ
る高エコーは該積算回数の増加によってそのSN比を向
上させることができるようになる。
【0021】したがって、もともとSN比の高い低エコ
ーとSN比を向上させた高エコーとでK空間を構成する
ことができることから、全体のSNを向上させることが
できるようになる。
【0022】しかも、上述のように、高エコーと低エコ
ーとで積算回数を異ならしめてK空間を構成するために
は、シーケンスの繰返し数を若干多くして多くのエコー
を得るようにすればよいことから、撮像時間をそれほど
増加させることなく、全体のSN比を向上させることが
できるようになる。
【0023】
【実施例】本発明が適用される磁気共鳴イメージング装
置の概略構成を図2により説明する。
【0024】この磁気共鳴イメージング装置は、大別す
ると、中央処理装置(CPU)1と、シーケンサ2と、
送信系3と、静磁場発生磁石4と、受信系5と、信号処
理系6と、を備えて構成されている。
【0025】中央処理装置(CPU)1は、予め定めら
れたプログラムに従って、シーケンサ2、送信系3、受
信系5、信号処理系6のそれぞれを制御するものであ
る。シーケンサ2は、中央処理装置1からの制御指令に
基づいて動作し、被検体7の断層画像のデータ収集に必
要な種々の命令を送信系3、静磁場発生磁石4の傾斜磁
場発生系21、受信系5に送るようにしている。
【0026】送信系3は、高周波発信器8と変調器9と
高周波コイルとしての照射コイル11を有し、シーケン
サ2の指令により高周波発信器8からの高周波パルスを
変調器9で振幅変調し、この振幅変調された高周波パル
スを高周波増幅器10を介し増幅して照射コイル11に
供給することにより、所定のパルス状の電磁波を被検体
7に照射するようにしている。
【0027】静磁場発生磁石4は、被検体7の回りに任
意の方向に均一な静磁場を発生させるためのものであ
る。この静磁場発生磁石の内部には、照射コイル11の
他に、傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイル13と、受
信系5の受信コイル14とが設置されている。傾斜磁場
発生系21は互いに直交するデカルト座標軸方向にそれ
ぞれ独立に傾斜磁場を印加できる構成を有す傾斜磁場コ
イル13と傾斜磁場コイルに電流を供給する傾斜磁場電
源12と、傾斜磁場電源12を制御するシーケンサ2に
より構成する。
【0028】受信系5は、高周波コイルとしての受信コ
イル14と該受信コイル14に接続された増幅器15と
直交位相検波器16とA/D変換器17とを有し、被検
体7からのNMR信号を受信コイル14が検出すると、
その信号を増幅器15、直交位相検波器16、A/D変
換器17を介しデジタル量に変換するとともに、シーケ
ンサ2からの指令によるタイミングで直交位相検波器1
6によってサンプリングされた二系列の収集データに変
換して中央処理装置1に送るようにしている。
【0029】信号処理系6は、磁気ディスク20、光デ
ィスク19等の外部記憶装置と、CRT等からなるディ
スプレイ18とを有し、受信系5からのデータが中央処
理装置1に入力されると、該中央処理装置1が信号処
理、画像再構成等の処理を実行し、その結果の被検体7
の所望の断面像をディスプレイ18に表示するととも
に、外部記憶装置の磁気ディスク20等に記録する。
【0030】次に、本発明の第1の実施例を説明する。
本実施例では、前記シーケンサ2によっていわゆる高速
スピンエコー法による断層像の撮像がなされる。そのシ
ーケンスは例えば図5に示すようになっている。
【0031】そして、このようなシーケンスの繰返しに
よって得られるNMR信号は、K空間上に図1に示すよ
うにして格納されるようになっている。
【0032】すなわち、図1において、例えば1エコー
の積算回数を1回とし、2エコー、3エコー、4エコー
の積算回数をそれぞれ2回、3回、4回としてK空間上
にデータを格納する。ここで、積算回数を2回にすると
は、2回で得られるデータを加算平均することで最終的
に得られるデータ数は半分になる。同様に、積算回数を
3回にするとは、3回で得られるデータを加算平均する
ことで最終的に得られるデータ数は1/3になる。この
ようなことから、K空間上でそれぞれ1エコー、2エコ
ー、3エコー、4エコーの各データの領域の比は4:
3:2:1となる。
【0033】このことから、高エコーの積算回数のみを
増加させることができる。また、パルスシーケンスで
は、K空間のkx方向は、離散値をとる。図1におい
て、kx方向の中心は、その中心のエコーの計測までに
スピンが感じた位相方向の傾斜磁場の積分値が零とな
る。中心からkx方向に1つずれた所は、スピンが撮像
領域(F.O.V.)の両端で1回転するような位相方
向の傾斜磁場を感じさせる。式にすると、
【0034】
【数4】 2π=γΣ(Gpn・tn・(F.O.V.)) (4) となる。ここで、γは磁気回転比、Gpnはn番目の位
相エンコード方向傾斜磁場強度(ただし、スピンが感じ
る強度とするため、180°パルス1つにつき正負が一
回反転するものとする)、tnはn番目の位相方向傾斜
磁場の印加時間、Σ、n、は、目的のエコー番号のエコ
ー信号を計測するまでの位相方向に印加する傾斜磁場の
個数、(F.O.V.)は、撮像領域の一辺の長さとす
る。同様にk空間上で中心からm番目のデータは、
【0035】
【数5】 2πm=γΣ(Gpn・tn・(F.O.V.)) (5) が成立するように、位相エンコード方向の傾斜磁場強
度、印加時間を決定するものとする。
【0036】このように撮像した生データを従来のよう
にして2次元フーリエ変換法で画像再構成する。
【0037】使用するエコー数と所望のエコー時間のエ
コー番号に応じて、並び順は、変化する。その並びに応
じて位相方向の傾斜磁場の印加時間、強度等を変化させ
ることは、言うまでもない。
【0038】以上示した実施例による磁気共鳴イメージ
ング装置は、特に高エコーになるほど積算回数が増加さ
れたものとなっている。このため、SN比の低い状態で
得られる高エコーは該積算回数の増加によってそのSN
比を向上させることができるようになる。
【0039】したがって、もともとSN比の高い低エコ
ーとSN比を向上させた高エコーとでK空間を構成する
ことができることから、全体のSNを向上させることが
できるようになる。
【0040】画像計測時間は、例えば256×256画
素で4回積算の画像を得る従来の考えでは、1計測で4
エコーを得るパルスシーケンスを用いても256回の計
測を必要としたが、本実施例では、4エコーを4回、3
エコーを3回、2エコーを2回、1エコーを1回の積算
で得るようにしたので、従来の計測回数256回の10
/16の160回の計測で1画素のデータが得られるこ
とになる。
【0041】図3に本発明の他の一実施例のK空間上の
データの並び順と積算回数の関係を示す。これは、1エ
コー、2エコーの積算回数を同一として、3エコーをそ
れの2倍の積算回数、4エコーを3倍の積算回数として
ある。この場合、K空間上の領域の比は積算回数の逆数
に応じて決定してある。
【0042】また、図4に本発明の他の一実施例のK空
間上のデータの並び順と積算回数の関係を示す。これ
は、1エコー、2エコーの積算回数を同一として、3エ
コー、4エコーの積算回数を2倍としてある。この場
合、K空間上の領域の比は積算回数の逆数に応じて決定
してある。
【0043】さらに、図6に本発明の他の一実施例のK
空間上のデータの並び順と積算回数の関係を示す。いま
までは、4エコー計測でのみ示したが、これは2エコー
計測のデータに実施した例である。
【0044】さらに、並び順として、使用するエコー数
を2、4エコーのみ記したが、5エコー以上及び3エコ
ーに関しても同様に行うことができるのは、言うまでも
ない。そのうえ、高速スピンエコー法において、中央の
エコーが変化した場合にも適用できる。
【0045】なお、本発明は図8に示した高速スピンエ
コー法、すなわちスピンの励起を90°−180°−1
80°−…系列で行なうもの以外にも適用できる。図1
2はCPMG法と称されるパルスシーケンスの模式図で
ある。このCPMG法はスライス方向傾斜磁場の印加と
ともに90°パルスを印加してスピンを選択励起し、ス
ピンが拡散した所定時間後、例えばTe/2後にスライ
ス方向傾斜磁場とエコー信号発生のための高周波パルス
を印加して、スピンを90°励起面で180°位相回転
させ、その後位相エンコードをし、周波数方向に信号を
読みだし、その後図12に示すように、高周波パルスと
傾斜磁場の印加によりエコー信号を順次読みだすという
ものである。このようなCPMG法にも本発明を適用す
ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による磁気共鳴イメージング装置によれば、撮像
時間をそれほど増加させることなく、高エコーの積算回
数を増加させ、全体のSN比を向上させることができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の説明図で、4エコーまで
のデータを使用したK空間上のデータ並び順の説明図で
ある。
【図2】 本発明が適用される磁気共鳴イメージング装
置の一実施例を示す全体構成のブロック説明図である。
【図3】 本発明の他の実施例の説明図で、4エコーま
でのデータを使用したK空間上のデータ並び順の説明図
である。
【図4】 本発明の他の実施例の説明図で、4エコーま
でのデータを使用したK空間上のデータ並び順の説明図
である。
【図5】 本発明の一実施例の4エコーまでのデータを
使用したパルスシーケンスの模式的説明図である。
【図6】 本発明の他の一実施例の説明図で、2エコー
までのデータを使用したK空間上のデータ並び順の説明
図である。
【図7】 従来の技術の高速スピンエコー法のK空間上
のデータ並び順の説明図である。
【図8】 従来の技術の高速スピンエコー法のパルスシ
ーケンスの模式的説明図である。
【図9】 スピンエコー法のパルスシーケンスの模式的
説明図である。
【図10】 巨視的磁化の説明図である。
【図11】 マルチエコー法のパルスシーケンスの模式
的説明図である。
【図12】 CPMG法のパルスシーケンスの模式的説
明図である。
【符号の説明】
2・・・シーケンサ、7・・・被検体、8・・・高周波発信器、1
2・・・傾斜磁場電源、13・・・傾斜磁場コイル、21・・・傾
斜磁場発生系、24・・・第1エコー信号、25・・・第2エコ
ー信号、26・・・第3エコー信号、27・・・第4エコー信
号。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパルスシーケンスの繰返しに基づ
    いて得られるNMR信号から画像再構成する磁気共鳴イ
    メージング装置において、前記パルスシーケンスが少な
    くとも2つ以上のエコー信号を発生するようになってい
    るとともに、前記位相エンコード傾斜磁場強度の大きさ
    または読出し傾斜磁場印加の直前に印加する位相オフセ
    ットの傾斜磁場の大きさとが、またはK空間上で高エコ
    ーになるほどK空間上のエンコード数が小さくなってお
    り、かつ高エコーになるほど積算回数が増加されたもの
    となっていることを特徴とする磁気共鳴イメージング装
    置。
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