JPH10231095A - 高所作業車用油圧装置 - Google Patents

高所作業車用油圧装置

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JPH10231095A
JPH10231095A JP3774497A JP3774497A JPH10231095A JP H10231095 A JPH10231095 A JP H10231095A JP 3774497 A JP3774497 A JP 3774497A JP 3774497 A JP3774497 A JP 3774497A JP H10231095 A JPH10231095 A JP H10231095A
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JP
Japan
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hydraulic
oil
control valve
boom
pressure
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JP3774497A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Motoyama
信彦 本山
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブームの先端側に設けられ車両本体側の方向
制御弁にて操作される油圧操作機器と方向制御弁との間
に高圧を封入する。 【解決手段】 高所作業車の旋回台内に設けた方向制御
弁5にブームの先端に設けたロータリシリンダ19を作
動油の供給及び排出の油路を形成する一対の高圧ホース
26,27にて接続する。各高圧ホース26,27と方
向制御弁5との間には、ロータリシリンダ19から方向
制御弁5側に排出される作動油の流量を、方向制御弁5
からロータリシリンダ19に供給可能な作動油の流量に
対して少なくなるように制限する流量制御部6,7をそ
れぞれ設ける。流量制御部6,7は並列接続したチェッ
ク弁22,24及び可変絞り弁23,25にて構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブームの先端に設
けた作業台(プラットホーム)等を操作するための高所
作業車用油圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高所作業車では、旋回台に支持したブー
ムの先端に作業台を設け、この作業台をブームの先端に
設けた油圧操作機器である油圧シリンダにて左右方向に
水平回動させる。図7に示すように、作業台を回動する
復動型の油圧シリンダ60には、油ポンプ61から圧送
される作動油が一対の長い高圧ホース62,63を介し
て供給される。油ポンプ61から圧送される作動油の油
圧シリンダ60への供給方向は、車両本体に設けられた
方向制御弁64にて制御されている。
【0003】例えば、方向制御弁64から油圧シリンダ
60の一方の油室65に作動油が供給されると、油室6
5の油圧が油室66の油圧よりも高くなってピストン6
7が油室66側に駆動され油室66から作動油が排出さ
れる。その結果、ロッド68が伸長され作業台がブーム
に対して回動される。そして、油室65への作動油の供
給が停止されると、ピストン67が停止して作業台の回
動が停止する。このとき、高圧ホース62,63及び各
油室65,66からなる油路は閉じられた状態となり、
ピストン67は主として閉じられた油路内の油圧にてそ
の位置に保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に方向制御弁64から作動油を供給して油圧シリンダ6
0を制御するとき、油圧シリンダ60の作動効率が良く
作動負荷が小さいと、作動油が供給される側の高圧ホー
ス62及び油室65内の油圧が低いままの状態でピスト
ン67が駆動される。つまり、ピストン67を駆動する
ために必要な力が小さいため、高圧ホース62及び油室
65内の油圧が高くならないままでピストン67が駆動
される。その結果、方向制御弁64からの作動油の供給
が停止されたときに閉じられた油路内の油圧が低くなる
ため、ピストン67を保持する油圧が低くなる。
【0005】このようにピストン67が低い油圧で保持
されているとき例えばピストンロッド68を短縮させる
方向の大きな力が加わると、その力によりピストン67
が油室65側に駆動され油室65及び高圧ホース62内
の油圧が大きくなる。このとき、高所作業車では、方向
制御弁64と油圧シリンダ60とを接続する高圧ホース
62,63の長さが長く油圧の上昇により膨張可能な容
積が大きいため、ピストン67の変位に対する油圧の上
昇率が小さい。従って、ピストン67に力が加わったと
きにその力に抗する方向にピストン67に作用する油圧
が小さいため、ピストン67は力が加わる方向に容易に
変位することになる。さらに、高圧ホース62,63内
等に空気が混入している場合には、混入している空気の
圧縮によりピストンが一層容易に変位することになる。
【0006】その結果、ブームの方向を変更するために
旋回台を旋回させるとき、その起動及び停止時に作業台
がブームに対してしっかりと保持されずがたつくことが
あった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、ブームの先端側に設
けられ車両本体側に設けられる方向制御弁にて制御され
る油圧操作機器と方向制御弁との間に高圧を封入するこ
とができる高所作業車用油圧装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、高所作業車の車両本体側
に設けられ、油圧ポンプから圧送される作動油の供給及
び排出方向を制御する方向制御弁と、ブームの先端側に
設けられ、前記方向制御弁から供給される作動油にて相
反する2方向の何れかに動作する油圧操作機器と、前記
方向制御弁と前記油圧操作機器との間における作動油の
供給及び排出のための油路を形成する一対の管路と、前
記各管路にそれぞれ設けられ、作動油が前記油圧操作機
器から前記方向制御弁に排出されるときの流量を、該方
向制御弁から前記油圧操作機器に供給可能な作動油の流
量に対して少なくなるように制限する流量制御手段とを
備えた。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記流量制御手段は、並列接続された
絞り弁と逆止弁とからなり、前記逆止弁は前記油圧操作
機器から前記方向制御弁側への作動油の流れを阻止する
ように配設されるものとした。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記絞り弁は、可変絞り弁とした。請
求項1に記載の発明によれば、高所作業車の車両本体側
に設けられた方向制御弁にて油圧ポンプから圧送される
作動油の供給及び排出方向が制御され、ブームの先端側
に設けられる油圧操作機器に対して一対の管路を介して
作動油の供給及び排出が行われる。このとき、各管路に
それぞれ設けられた流量制御手段にて、作動油が油圧操
作機器から方向制御弁に排出されるときの流量が、方向
制御弁から油圧操作機器に供給可能な作動油の流量に対
して少なくなるように制限される。従って、油圧操作機
器に供給される作動油の油圧を、流量制限のない従来の
油圧装置において油圧操作機器に供給される作動油の油
圧よりも高くすることができる。その結果、油圧操作機
器が高い油圧で操作される。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、方向制御弁からはチェッ
ク弁を通って油圧操作機器に作動油が供給され、油圧操
作機器からは絞り弁を通って方向制御弁に作動油が排出
される。従って、チェック弁及び絞り弁にて、作動油が
油圧操作機器から方向制御弁に排出されるときの流量
が、方向制御弁から油圧操作機器に供給可能な作動油の
流量に対して少なくなるように制御される。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、油圧操作機器から排出さ
れる作動油の流量が可変絞り弁にて調整される。従っ
て、管路抵抗等に製作誤差がある場合でも、方向制御弁
から油圧操作機器に供給される作動油の流量を適正な値
に簡単に調整できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
【0014】図2に示すように、高所作業車1の走行部
2の上には、車両本体を構成する旋回台3が走行部2に
対して水平旋回可能に設けられている。旋回台3の内部
には、油圧ポンプ4、方向制御弁5、流量制御部6,7
及び油タンク8が設けられている。
【0015】旋回台3には、伸縮自在な多段式のブーム
9が仰角を変更可能に支持されている。旋回台3とブー
ム9との間には、油圧シリンダ10が設けられている。
油圧シリンダ10は、その基端が旋回台3に連結され、
ピストンロッド11の先端がブーム9に連結されてい
る。
【0016】図3に示すように、旋回台3とブーム9と
の間には、油圧シリンダ12が連結されている。油圧シ
リンダ12は、基端がブーム9に連結され、ピストンロ
ッド13の先端が旋回台3に連結されている。油圧シリ
ンダ12は、ブーム9の仰角が変更されるときのブーム
9と旋回台3との相対移動によりピストンロッド13が
受動的に伸縮される。
【0017】図2〜図4に示すように、ブーム9の先端
には、支持部14が前後方向に揺動可能に支持され、支
持部14には作業台15が支持部材16を介して左右方
向に揺動可能に支持されている。ブーム9と支持部14
との間には、油圧シリンダ17が連結されている。油圧
シリンダ17は、その基端がブーム9に連結され、ピス
トンロッド18の先端が支持部14に連結されている。
油圧シリンダ17は、前述の油圧シリンダ12からブー
ム9の仰角に応じた伸縮動作に基づいて供給される作動
油にて伸縮動作し、支持部14を介して作業台15をブ
ーム9の仰角によらず水平状態に制御する。
【0018】図4及び図5に示すように、作業台15に
固着された支持部材16には油圧操作機器としてのピス
トン型揺動シリンダ(以下、ロータリシリンダという)
19が設けられ、ロータリシリンダ19の出力軸20は
支持部14に固着されている。そして、ロータリシリン
ダ19は出力軸20の往復回動動作により、作業台15
を支持部14に対して左右方向に揺動動作させる。
【0019】油ポンプ4、方向制御弁5、流量制御部
6,7及びロータリシリンダ19にて作業台揺動制御用
油圧装置21が構成されている。次に、作業台揺動制御
用油圧装置21について説明する。
【0020】方向制御弁5は、図1に示すように、4ポ
ート3位置型であり、ポートPは油圧ポンプ4に接続さ
れ、ポートRは油タンク8に接続されている。方向制御
弁5は、ポートPをポートAに連通しポートBをポート
Rに連通する5a位置と、全てのポートP,R,A,B
を封止する5b位置と、ポートPをポートBに連通しポ
ートRをポートAに連通する5c位置とに切り換え可能
になっている。ポートAには流量制御手段としての流量
制御部6が接続され、ポートBには流量制御手段として
の流量制御部7が接続されている。
【0021】流量制御部6は、並列接続された逆止弁と
してのチェック弁22及び絞り弁としての可変絞り弁2
3から構成されている。チェック弁22は、ポートA側
への作動油の流れを阻止するように配設されている。流
量制御部7も同様に、並列接続された逆止弁としてのチ
ェック弁24及び絞り弁としての可変絞り弁25から構
成されている。チェック弁24は、ポートB側への作動
油の流れを阻止するように配設されている。各可変絞り
弁23,25の絞り量は、ロータリシリンダ19が所定
の圧力でかつ所定の速度で作動するように調整されてい
る。流量制御部6にはブーム9の先端に延びロータリシ
リンダ19に接続される管路としての高圧ホース26が
接続され、流量制御部7にはブーム9の先端に延びロー
タリシリンダ19に接続される管路としての高圧ホース
27が接続されている。
【0022】図1に示すように、ロータリシリンダ19
は、中央にラック部28を有するピストン29を備え、
両端にピストン29を駆動するための油室30,31を
備えている。油室30には高圧ホース26が接続され、
油室31には高圧ホース27が接続されている。又、ロ
ータリシリンダ19の内部には、出力軸20にて支持さ
れラック部28に歯合するピニオンギア32が設けられ
ている。
【0023】次に、以上のように構成された作業台揺動
制御用油圧装置21を備えた高所作業車1の作用につい
て説明する。作業台15を反時計方向に回動させるため
に方向制御弁5が5a位置に切り換えられ、高圧ホース
26側に作動油が供給されると油室30の油圧が油室3
1の油圧よりも高くなりピストン29が油室31側に駆
動される。このとき、高圧ホース26及び油室30には
チェック弁22を介して作動油が供給され、高圧ホース
27及び油室31からは可変絞り弁25を介して作動油
が排出されるため、ロータリシリンダ19から方向制御
弁5に排出される作動油の流量が方向制御弁5からロー
タリシリンダ19に供給可能な作動油の流量よりも少な
くなるように制限される。その結果、ロータリシリンダ
19に供給される作動油の油圧がロータリシリンダ19
から方向制御弁5へ排出される作動油の流量を制限しな
い場合に比較して高くなるため、ロータリシリンダ19
がより高い油圧で操作される。
【0024】方向制御弁5が5b位置に切り換えられる
と、作動油の供給及び排出が停止されロータリシリンダ
19の作動が停止する。このとき、ロータリシリンダ1
9には高い油圧が供給されているため、ロータリシリン
ダ19と方向制御弁5との間に作動油が高い油圧で封入
される。その結果、ピストン29が高い油圧で保持され
る。
【0025】又、作業台15を時計方向に回動させるた
めに方向制御弁5が5c位置に切り換えられ、高圧ホー
ス27側に作動油が供給されると油室31の油圧が油室
30の油圧よりも高くなりピストン29が油室30側に
駆動される。このとき、高圧ホース27及び油室31に
はチェック弁24を介して作動油が供給され、高圧ホー
ス26及び油室30からは可変絞り弁23を介して作動
油が排出されるため、ロータリシリンダ19から排出さ
れる作動油の流量が方向制御弁5からロータリシリンダ
19に供給可能な作動油の流量よりも少なくなるように
制限される。従って、ロータリシリンダ19に供給され
る作動油の油圧が、ロータリシリンダ19から方向制御
弁5側へ排出される作動油の流量を制限しない場合に比
較して高くなるため、ロータリシリンダ19がより高い
油圧で操作される。その結果、作動油の供給及び排出が
停止されたときに、ピストン29が高い油圧で保持され
る。
【0026】従って、ロータリシリンダ19が操作され
ていないときにはピストン29が高い油圧で保持される
ため、外部から作業台15に加わる力によるピストン2
9の移動を防止することができる。そのため、旋回台3
の起動及び停止時における作業台15のブーム9に対す
るがたつきを防止することができる。
【0027】以上詳述したように、本実施の形態の高所
作業車用油圧装置21によれば、以下の効果を得ること
ができる。 (a) 方向制御部5の両ポートA,Bにそれぞれ接続
した流量制御部6,7により、ロータリシリンダ19か
ら方向制御弁5側に排出される作動油の流量が、方向制
御弁5からロータリシリンダ19に供給可能な作動油の
流量に対して少なくなるように制限される。その結果、
方向制御弁5側に排出される作動油の流量を制限しない
場合に比較して、ロータリシリンダ19に供給される作
動油の油圧がより高くなる。従って、ロータリシリンダ
19の作動効率が高く低い油圧で操作可能であり、しか
も、作業台15に外部から加わる負荷が小さくロータリ
シリンダ19の作動負荷が小さい場合であっても、ロー
タリシリンダ19をより高い油圧で動作させることがで
きる。その結果、ロータリシリンダ19に対する作動油
の供給及び排出が停止されたときには、ロータリシリン
ダ19と方向制御弁5との間に高い油圧を封入すること
ができる。
【0028】従って、ロータリシリンダ19が長い高圧
ホース26,27を介して方向制御弁5に接続される場
合であっても、ロータリシリンダ19のピストン29を
高い油圧で保持することができるため、旋回台3の起動
及び停止時等における作業台15のブーム9に対するが
たつきを防止することができる。
【0029】(b) 流量制御部6,7をチェック弁2
2,24と可変絞り弁23,25にて構成したので、構
成が簡単になる。 (c) 方向制御弁5の供給側及び排出側の各ポート
A,Bに可変絞り弁23,25をそれぞれ備えた油圧装
置21としたので、ロータリシリンダ19に供給される
作動油の流量を所定圧力で所定の流量となるように容易
に調整することができる。従って、油圧装置21の組み
立て時に、高圧ホース26,27の流路抵抗の誤差等に
よりロータリシリンダ19の動作速度が適正でなかった
場合には、絞り弁23,25の絞り量を調整してその動
作速度を容易に調整することができる。
【0030】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図6に従って説明する。尚、
本実施の形態は、第1の実施の形態における高所作業車
1の作業台水平調整用油圧装置に実施したものであるた
め、第1の実施の形態と同一の構成についてはその符号
を同じにして説明を省略する。
【0031】図2に示すように、旋回台3の内部には、
方向制御弁40及び流量制御部41,42が設けられて
いる。図6に示すように、方向制御弁40は、第1の実
施の形態における方向制御弁5と同一の構成であり、4
個のポートP、R、A、Bを備えている。方向制御弁4
0のポートAには流量制御手段としての流量制御部41
が接続され、ポートBには流量制御手段としての流量制
御部42が接続されている。この各流量制御部41,4
2は、第1の実施の形態の各流量制御部6,7と同一の
構成である。すなわち、流量制御弁41は並列接続され
た逆止弁としてのチェック弁43及び絞り弁としての可
変絞り弁44とから構成され、流量制御弁42は並列接
続された逆止弁としてのチェック弁45及び絞り弁とし
ての可変絞り弁46とから構成されている。流量制御部
41にはブーム9の基端に延びる管路としての高圧ホー
ス47が接続され、流量制御部42にはブーム9の基端
に延びる管路としての高圧ホース48が接続されてい
る。両高圧ホース47,48は油圧シリンダ12に接続
されている。
【0032】油圧シリンダ12は、ピストンロッド13
に固着されたピストン49のヘッド側の油室50に高圧
ホース47が接続され、ピストン49のロッド側の油室
51に高圧ホース48が接続されている。又、油室50
にはブーム9の先端に延びる管路としての高圧ホース5
2が接続され、油室51には同じく管路としての高圧ホ
ース53が接続されている。両高圧ホース52,53は
油圧シリンダ17に接続されている。
【0033】油圧操作機器としての油圧シリンダ17
は、ピストンロッド18に固着されたピストン54のヘ
ッド側の油室55に高圧ホース52がパイロット操作チ
ェック弁56を介在して接続されている。パイロット操
作チェック弁56は、パイロット圧が低い状態におい
て、油圧シリンダ17の油室55から油圧シリンダ12
の油室50への作動油の流れを阻止するように配設され
ている。ピストン54のロッド側の油室57には高圧ホ
ース53が接続されている。高圧ホース53からはパイ
ロット操作チェック弁56にパイロット圧が供給されて
いる。
【0034】そして、方向制御弁40、流量制御部4
1,42、油圧シリンダ12、パイロット操作チェック
弁56及び油圧シリンダ17にて、作業台水平制御用油
圧装置58が構成されている。作業台水平制御用油圧装
置58は、ブーム9の仰角が変更されても作業台15を
自動的に水平に調整するものである。又、方向制御弁4
0は、作業台15の初期の水平状態を調整するために設
けられている。
【0035】次に、以上のように構成された作業台水平
制御用油圧装置58を備えた高所作業車1について説明
する。方向制御弁40から作動油が供給されない状態
で、前述した油圧シリンダ10の伸長動作によりブーム
9の仰角が大きくなると、油圧シリンダ12のピストン
ロッド13が突出される。その結果、油圧シリンダ12
の油室51から油圧シリンダ17の油室57に作動油が
供給されるとともに、パイロット操作チェック弁56に
パイロット圧が供給されることによりパイロット操作チ
ェック弁56が開口し、油圧シリンダ17の油室55か
ら油圧シリンダ12の油室50に作動油が排出される。
従って、ブーム9の仰角が大きくなるに従って作業台1
5のブーム9に対する仰角が小さくなるように制御され
る。作業台15のブーム9に対する仰角とは、作業台1
5の下面のブーム9の前面に対する角度を意味する。こ
こで、パイロット操作チェック弁56は、水平状態に支
持されている作業台15の自重等によりピストン54が
油室55側に移動し、作業台15が水平状態でなくなる
ことを防止するために設けられている。
【0036】反対に、方向制御弁40から作動油が供給
されない状態で、油圧シリンダ10の短縮動作によりブ
ーム9の仰角が小さくなると、油圧シリンダ12のピス
トンロッド13が没入される。その結果、油室50から
油室55に作動油が供給されるとともに、油室57から
油室51に作動油が供給される。従って、ブーム9の仰
角の仰角が小さくなるに従って作業台15のブーム9に
対する仰角が大きくなるように制御される。
【0037】作業台15のブーム9に対する仰角を調整
して作業台15を水平状態に補正するために方向制御弁
40が40a位置に切り換えられると、高圧ホース4
7,52側に作動油が供給される。高圧ホース47,5
2側に供給された作動油は、パイロット操作チェック弁
56を介して油圧シリンダ17の油室55に導入され
る。その結果、油室55内の油圧が油室57内の油圧よ
りも高くなるため、ピストン54が油室57側に駆動さ
れピストンロッド18が突出される。このとき、高圧ホ
ース47,52及び油室55にはチェック弁43を介し
て作動油が供給され、高圧ホース48,53及び油室5
7からは可変絞り弁46を介して作動油が排出されるた
め、方向制御弁40に排出される作動油流量が方向制御
弁40から供給可能な作動油流量に対して少なくなるよ
うに制限される。その結果、油圧シリンダ17に供給さ
れる作動油の油圧が、油圧シリンダ17から方向制御弁
40に排出される作動油の流量が制限されない場合に比
較して高くなるため、油圧シリンダ17がより高い油圧
で操作される。
【0038】方向制御弁40が40b位置に切り換えら
れると、作動油の供給が停止されピストン54が停止す
る。このとき、油圧シリンダ17には高い油圧が供給さ
れているため、油圧シリンダ17と方向制御弁40との
間に作動油が高い油圧で封入される。
【0039】この状態で、ブーム9の仰角が大きくなる
ように油圧シリンダ10が制御されると、油圧シリンダ
12のロッド13が突出され油圧シリンダ12の油室5
1の油圧が高くなってパイロット操作チェック弁56に
パイロット圧が供給される。このとき、油圧シリンダ1
7と方向制御弁40との間に作動油が高い油圧で封入さ
れているため、パイロット操作チェック弁56に高いパ
イロット圧が供給される。その結果、パイロット操作チ
ェック弁56が迅速に作動して開口するため、油室51
から油室57に迅速に作動油が供給されるとともに油室
55から油室50に作動油が排出される。
【0040】従って、油圧シリンダ12の伸長動作に対
して遅れることなく油圧シリンダ17が動作するため、
ブーム9の仰角の変化に応じて作業台15のブーム9に
対する角度が迅速に制御され作業台15が水平状態に制
御される。
【0041】反対に、作業台15を水平状態に調整する
ために方向制御弁40が40c位置に切り換えられ、高
圧ホース48,53側に作動油が供給されたときにも、
同様に、油圧シリンダ17と方向制御弁40との間に高
い油圧で作動油を封入することができる。従って、ブー
ム9の仰角が大きくなるように制御されるときに、パイ
ロット操作チェック弁56に大きなパイロット圧が供給
されパイロット操作チェック弁56が即座に開口する。
その結果、ブーム9の仰角の変更に対して遅れることな
く作業台15が水平状態に制御される。
【0042】以上詳述したように、本実施の形態の作業
台水平制御用油圧装置58によれば、以下の効果を得る
ことができる。 (a) 第1の実施の形態と同様に、油圧シリンダ17
の作動効率が高く作動負荷が小さい場合であっても、油
圧シリンダ17と方向制御弁40との間に高い油圧の作
動油を封入することができる。
【0043】その結果、油圧シリンダ12の動作により
パイロット操作チェック弁56を迅速に動作させること
ができ、両油圧シリンダ12,17を同期して動作させ
ることができるため、作業台15をブーム9の仰角の変
更に変更に遅れることなく水平状態に迅速に制御するこ
とができる。
【0044】実施の形態は上記に限定されるものではな
く、次のように変更してもよい。 (1) 作業台15を水平面内で左右方向に揺動させる
ロータリシリンダ19を制御する油圧装置21や、作業
台15の水平状態を制御する油圧装置58に限らず、そ
の他、作業台15の姿勢を制御するための油圧装置や、
作業台15に設けられた各種油圧操作機器を操作するた
めの油圧装置に実施する。この場合にも、旋回台3の旋
回に伴うブーム9に対する振れを防止したり、各種油圧
操作機器を迅速に動作させることができる。
【0045】(2) 可変絞り弁23,25(44,4
6)を固定式とする。この場合でも油圧操作機器と方向
制御弁5,40との間に高圧を封入することができ、旋
回台3の旋回時における作業台15のブーム9に対する
振れを防止することができる。
【0046】(3) 流量制御部6,7(41,42)
をチェック弁22,24(43,45)と可変絞り弁2
3,25(44,46)とが一体化されたチェック弁付
き流量調整弁(速度制御弁)とする。この場合には、部
品点数を削減し、設置スペースを小さくすることができ
る。
【0047】(4) 流量制御部6,7(41,42)
と方向制御弁5(40)とを一体化する。この場合に
は、部品点数をさらに削減し、設置スペースを一層小さ
くすることができる。
【0048】(5) 流量制御部6,7(41,42)
を、電磁流量制御弁にて構成する。この場合には、方向
制御弁5(40)に排出される作動油の流量が、方向制
御弁5(40)から供給可能な作動油の流量に対して少
なくなるように流量制御弁を制御する。このような構成
によれば、油圧操作機器が操作されるときの油圧の大き
さや、作動油の給排が停止されたときの油路内の油圧の
大きさを必要に応じて変更することができる。ここで使
用する電磁流量制御弁は、ソレノイドが2位置に制御さ
れて流量が2段階に制御されるものや、ソレノイドが連
続無段階に制御されて流量が連続無段階に制御されるも
ののいずれでもよい。
【0049】(6) 油圧操作機器は、ピストン型揺動
シリンダ19、油圧シリンダ17に限らず、ベーン型の
油圧揺動モータ(ロータリシリンダ)であってもよい。
この場合には、高い油圧で駆動することができ、停止時
には出力軸を高い油圧で保持することができる。
【0050】(7) 支持部14に設けた支軸に支持部
材16を回動可能に支持し、ブーム9に設けた油圧シリ
ンダにより作業台15を揺動させる構成とした高所作業
車用油圧装置に実施してもよい。
【0051】(8) 高所作業車は、実施の形態のよう
な自走式には限定されず、非自走式であってもよい。以
下、特許請求の範囲に記載された技術的思想の外に前述
した各実施の形態で把握される技術的思想をその効果と
ともに記載する。
【0052】(1) 請求項1に記載の高所作業車にお
いて、ブームは車両本体の旋回台に支持されるとともに
先端に作業台を水平に左右方向に揺動可能に支持し、油
圧操作機器は前記作業台をブームに対して左右方向に揺
動させるものとする。このような構成によれば、旋回台
の旋回時における作業台のブームに対するがたつきを防
止することができる。
【0053】尚、この明細書において、発明の構成に係
る手段及び部材は、以下のように定義されるものとす
る。 (1) 高所作業車とは、車両本体に対して支持される
ブームの先端に作業者が作業できる作業台が支持され、
ブームにて作業台を高所に支持することができる車両を
意味し、多段に伸縮するブーム、あるいは、折り曲げ可
能なブームを備えたものに限らず、1本のアームからな
るブームを備えたものをも含むものとする。
【0054】(2) 管路とは、高圧ホース等の可撓管
に限らず、鋼管、ステンレス鋼管、銅管、アルミニウム
管等の金属管を含むものとする。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ブーム
の先端側に設けられ車両本体側に設けられる方向制御弁
にて制御される油圧操作機器と方向制御弁との間に高圧
を封入することができる。その結果、旋回台の旋回時等
における作業台のブームに対するがたつきを防止した
り、ブームの仰角の変更時に作業台を遅れることなく水
平状態に制御することができる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、チェック弁と絞り弁にて
構成されるため構成が簡単になる。請求項3に記載の発
明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、油
圧操作機器の動作速度が流路抵抗の誤差等により適正で
なかったときなどに、油圧操作機器に供給する作動油の
流量を調整して動作速度の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の高所作業車用油圧装置の
油圧回路図。
【図2】 高所作業車の模式図。
【図3】 旋回台とブームとの連結部を示す模式図。
【図4】 作業台とブームとの連結部を示す模式図。
【図5】 ロータリシリンダを示す部分破断平面図。
【図6】 第2の実施の形態の高所作業車用油圧装置の
油圧回路図。
【図7】 従来例の高所作業車用油圧装置の油圧回路
図。
【符号の説明】
1…高所作業車、3…車両本体としての旋回台、4…油
圧ポンプ、5…方向制御弁、6,7…流量制御手段とし
ての流量制御部、9…ブーム、19…油圧操作機器とし
てのピストン型揺動シリンダ、22,24…流量制御手
段及び逆止弁としてのチェック弁、23,25…流量制
御手段及び絞り弁としての可変絞り弁、26,27…管
路としての高圧ホース、40…方向制御弁、41,42
…流量制御手段としての流量制御部、47,48…管路
としての高圧ホース、52,53…同じく高圧ホース。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高所作業車の車両本体側に設けられ、油
    圧ポンプから圧送される作動油の供給及び排出方向を制
    御する方向制御弁と、 ブームの先端側に設けられ、前記方向制御弁から供給さ
    れる作動油にて相反する2方向の何れかに動作する油圧
    操作機器と、 前記方向制御弁と前記油圧操作機器との間における作動
    油の供給及び排出のための油路を形成する一対の管路
    と、 前記各管路にそれぞれ設けられ、作動油が前記油圧操作
    機器から前記方向制御弁に排出されるときの流量を、該
    方向制御弁から前記油圧操作機器に供給可能な作動油の
    流量に対して少なくなるように制限する流量制御手段と
    を備えた高所作業車用油圧装置。
  2. 【請求項2】 前記流量制御手段は、並列接続された絞
    り弁と逆止弁とからなり、前記逆止弁は前記油圧操作機
    器から前記方向制御弁側への作動油の流れを阻止するよ
    うに配設されるものとした請求項1に記載の高所作業車
    用油圧装置。
  3. 【請求項3】 前記絞り弁は、可変絞り弁である請求項
    2に記載の高所作業車用油圧装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100469144B1 (ko) * 2002-09-25 2005-01-31 이상웅 주배송반실용 자동 조정 이동리프트의 탑승작업대 다단이동장치
JP2006292153A (ja) * 2005-04-15 2006-10-26 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
CN102616707A (zh) * 2011-01-30 2012-08-01 长沙中联消防机械有限公司 工作斗调平控制装置
CN104030199A (zh) * 2014-05-26 2014-09-10 安徽合力股份有限公司 具有旁油路节流调速回路的叉车液压***

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