JPH10230659A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH10230659A
JPH10230659A JP8345697A JP8345697A JPH10230659A JP H10230659 A JPH10230659 A JP H10230659A JP 8345697 A JP8345697 A JP 8345697A JP 8345697 A JP8345697 A JP 8345697A JP H10230659 A JPH10230659 A JP H10230659A
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JP
Japan
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recording medium
image
image recording
recording
cartridge
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JP8345697A
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Inventor
Masahiro Ando
昌弘 安藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】記録部の送りロ−ラに負荷がかからないように
する 【解決手段】記録媒体100にたるみ11をもたせるこ
とにより、引き出し手段10側からの負荷が画像記録部
3の送り手段13に作用せず、画像記録部における精密
な送りが可能となり、高精細の画像を記録することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状の記録媒
体を記録部に送り込んで高精細の画像を形成する画像記
録装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、インクジェットプリンタ等の
画像記録装置では、給紙部から記録媒体を記録部のプラ
テン上に給送し、プラテン前後の送りローラにて記録媒
体を確実につかみ、記録動作に同期させて記録媒体を所
定ピッチで送るようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】給紙方式として、ロー
ル状記録媒体を用いる場合には、ロール状記録媒体を引
き出しローラによって引き出し、プラテン前送りローラ
によって記録媒体をつかんでプラテン上に送り出すこと
になる。 【0004】しかし、プラテンローラと引き出しローラ
を同期して駆動することは困難であり、同期させたとし
ても速度差が生じることが避けられず、速度差が生じる
とプラテン送りローラに負荷が作用することとなって送
りピッチがばらついて画像不良が生じる。 【0005】また、引き出しローラをフリーにして直接
プラテン送りローラによって記録媒体を引き出すことも
考えられるが、記録媒体の引き出し抵抗が大きく、やは
り送りピッチのばらつきが生じる。 【0006】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、ロール状の記録媒体を用いる
場合に、画像記録部に引き出し部からの負荷が作用しな
いようにして画像記録部の送り精度を向上させ得る画像
記録装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、長尺の記録媒体をロール状に卷
いたロール状記録媒体を装填する記録媒体装填部と、前
記記録媒体へ画像を記録する画像記録部と、前記録媒体
装填部に装填された記録媒体を引き出す引き出し手段
と、画像記録部に設けられ記録動作に同期して記録媒体
を送る送り手段と、を備え、前記引き出し手段と送り手
段の間で記録媒体にたるみを持たせたことを特徴とす
る。 【0008】このように、記録媒体にたるみをもたせる
ことにより、引き出し手段側からの負荷が画像記録部の
送り手段に作用せず、画像記録部における精密な送りが
可能となり、高精細の画像を記録することができる。 【0009】また、引き出し手段と送り手段の間に前記
引き出し手段によって引き出された記録媒体を送り手段
に引き込むための引き込み手段を備え、前記引き出し手
段と引き込み手段の間にたるみを持たせ、画像記録の間
は引き込み手段を記録媒体から離間させる離間手段を設
けたことを特徴とする。 【0010】引き込み手段と設ければ、装填時に記録媒
体を画像記録部に確実に引き込むことができ、画像記録
の間は離間手段によって引き込み手段から離間させるこ
とにより、引き込み手段からの負荷も送り手段に作用し
ない。 【0011】また、画像記録部にて画像記録が終了した
後、記録媒体上の記録済み領域を下流側に排出した後、
下流側に配置された切断手段によって記録済み領域の終
端を切断し、未記録の記録媒体の切断端部を送り手段に
よって画像記録部の始端まで戻すことを特徴とする。 【0012】このように、切断した後に記録媒体を戻す
ことによって、記録媒体の無駄をなくすことができる。 【0013】たるみを検出するたるみ検出手段を有し、
常にたるみを有するように引き出し手段による記録媒体
の引き出し量を制御する制御手段を備えたことを特徴と
する。 【0014】また、画像記録時にたるみ検出手段によっ
てたるみを検出し、常にたるみを有するように引き出し
手段によって引き出し量を制御すれば、画像記録部の送
り手段に負荷は作用せず、画質が安定する。 【0015】記録媒体装填部には記録媒体を巻き戻す巻
き戻し手段が設けられ、該巻き戻し手段は、巻き戻しの
際には動力を伝達し、かつ引き出しの際には動力の伝達
を切る一方向クラッチを備えていることを特徴とする。 【0016】巻き戻す際に、一方向クラッチを設けるこ
とにより、巻き戻しが簡単にできる。 【0017】また、巻き戻し手段には、引き出しの際に
記録媒体に負荷を与えるバックテンション付与手段が設
けられている。 【0018】バックテンション付与手段によって記録媒
体に負荷を与えれば、常にテンションが掛かった状態で
引き出すことができ、斜行,しわより等を防止すること
ができる。 【0019】また、バックテンション付与手段はトルク
リミッタとすることが好ましい。 【0020】トルクリミッタを設けることにより、常に
安定したバックテンションを付与することができる。 【0021】記録媒体の種類、長さ、幅等の記録媒体情
報が制御部に入力されることを特徴とする。 【0022】記録媒体の種類によって、たとえばインク
の量を加減したり、長さによって記録媒体の残量が分か
るし、幅によって定着温度を加減したり、種々の制御に
適用できる。 【0023】ロール状記録媒体はカートリッジを介して
記録媒体装填部に装填されるもので、カートリッジには
個別のカートリッジを識別する識別部が設けられ、装置
本体側に上記識別部を検知して個別のカートリッジを識
別する識別子検知手段が設けられ、カートリッジ内に装
填する記録媒体の情報と関連づけて制御部の記憶手段に
記憶されることを特徴とする。 【0024】カートリッジを個別に識別して記録媒体の
情報と関連づけておけば、カートリッジを識別すること
で中に収容されている記録媒体の情報が識別でき便利で
ある。 【0025】記録媒体の情報は、ロール状記録媒体に記
録媒体情報として記録されており、搬送装置本体の搬送
路上に前記記録媒体情報を読み取る読取手段が設けられ
ていることを特徴とする。 【0026】バーコード等によって記録媒体情報をコー
ド化して記録し、この記録媒体情報がバーコードリーダ
等の読取手段によって読み取れば、自動的に記録媒体情
報を入力され、個別のカートリッジと関連付けることが
できる。 【0027】記録媒体情報は、未使用のロール状記録媒
体の先端部に付されていることを特徴とする。 【0028】カートリッジに装填された記録媒体の情報
は、記録媒体をカートリッジから取り出されない限り、
一回だけ読み取ればよい。したがって、ロール状記録媒
体の先端に設けておくだけでよく簡単である。 【0029】記録媒体情報はシール部材に付され、該シ
ール部材が記録媒体に貼着されていることを特徴とす
る。 【0030】このようにすれば記録媒体情報の付与が簡
単になる。 【0031】画像記録部は、記録手段と、該記録手段と
所定の隙間を隔てて対向配置されるプラテンと、該プラ
テンの搬送方向上流側と下流側に配置される送り手段
と、該上流側送り手段と記録手段の間に記録媒体押え部
材とを備え、記録を行っている間はプラテンを記録媒体
押え部材に対して押圧し、記録媒体を戻す際には、プラ
テンを記録媒体押え部材から離間させるプラテン逃がし
手段を設けたことを特徴とする。 【0032】このようにすれば、画像記録時には記録媒
体押え部材によって記録媒体が押さえられて記録媒体と
記録手段間の間隔を一定に保つことができ、戻し時には
プラテン逃がし手段によって逃がされるので、記録媒体
が記録媒体押え部材と擦れて傷つきを可及的に防止でき
る。 【0033】記録媒体押え部材の押え面は平坦面である
ことを特徴とする。 【0034】このようにすれば、記録媒体がスムースに
送られ傷つきが防止される。また、平坦面となっている
ので、記録媒体押え部材の先端挿入時に先端部を平坦に
押さえることができ、先端部から高精細の画像を実現で
きる。 【0035】記録媒体押え部材の押え面を滑らかする表
面処理が施されていることを特徴とする。 【0036】このようにすれば、記録媒体表面の傷つき
を防止することができる。 【0037】表面処理はバフ研磨や低摩擦材によるコー
ティングとすることが好適である。 【0038】プラテンの記録媒体支持面には搬送方向に
延びるリブが複数設けられていることを特徴とする。 【0039】このようにすれば、リブによって接触抵抗
を減らすことができ、送り精度向上を図ることができ
る。 【0040】リブは、複数の標準的な記録媒体の幅に対
してほぼ対称となるように配置されていることを特徴と
する。 【0041】このようにすれば、複数のリブによって記
録媒体を均等に支持することができる。 【0042】プラテンは、ベース部材によって、送り手
段の仮想搬送面に対して上流側に向かって上方に傾斜す
る方向に移動自在に支持されており、付勢手段によって
前記記録媒体押え部材に対して斜めに付勢されているこ
とを特徴とする。 【0043】斜めに付勢することによって、記録媒体を
より強く記録媒体押さえ部材に押圧することができ、記
録媒体のカール等を押さえることができる。 【0044】記録媒体は液滴噴射によって画像が印字さ
れる画像記録媒体の場合で、記録媒体は、基板層と、該
基板層に重なるインクが吸着される印字層と、該印字層
上に重なる熱定着することによって透明樹脂膜となる多
孔質高分子層とを備えた積層構造となっていることを特
徴とする。 【0045】このようにすれば、写真調の非常に高精細
の画像を実現できる。 【0046】本発明の画像記録装置は、コンピュータの
端末として、コンピュータから出力される画像信号に基
づいて記録媒体上に画像を記録してもよいし、通信手段
の端末として、受信される画像信号に基づいて記録媒体
上に画像を記録してもよいし、スキャナーによって読み
取られる画像信号に基づいて記録媒体上に画像を記録す
るようにしてもよい。 【0047】また、本発明のカートリッジは、ロール状
に卷かれた長尺記録媒体を装填するカートリッジ本体
と、カートリッジ本体の開口部を開閉する大蓋とを備
え、大蓋には記録媒体を引き出す引き出し窓が開口して
いることを特徴とする。 【0048】このように大蓋を備えているので、カート
リッジ内への塵芥等の異物進入を防止できる。 【0049】また、大蓋の引き出し窓を開閉する小蓋を
設ければ、完全にカートリッジ本体の開口部を閉じるこ
とができる。 【0050】小蓋は大蓋を開くと連動して引き出し窓を
閉じる構成とすれば、カートリッジを開いた場合に必ず
引き出し窓が小蓋で閉じることになり、引き出し窓の閉
め忘れを防止できる。 【0051】大蓋には保持部材に設けられた動力伝達部
材を、装置本体側の駆動側動力伝達部材に押圧する押圧
手段が設けられていることを特徴とする。 【0052】このようにすれば、動力伝達部材同士が確
実に噛み合う。 【0053】押圧手段は保持部材を押圧することが好適
である。 【0054】カートリッジ本体には、ロール長尺記録媒
体に押圧して長尺記録媒体の巻き緩みを防止する押圧手
段が設けられていることを特徴とする。 【0055】また、個別のカートリッジを識別する識別
部が設ければ、内部に装填される記録媒体の情報と関連
づけることができる。 【0056】 【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。 【0057】本実施の形態の画像記録装置は、インクジ
ェット方式の特徴を生かして記録媒体に高精細の画像を
形成し、この記録画像を光沢のある写真調に仕上げるも
のである。 1)記録媒体 本実施の形態に用いられる記録媒体(メディア)100
は、図1(b)に示す通り、4層の積層構造で、基板層
101と、この基板層101に重なるインクが吸着され
る多孔質の印字層102と、印字層102にコーティン
グされる多孔質高分子層103と、基板層101の印字
層102の反対側にコーティングされるバックコート層
104と、を備えている。 【0058】基板層101はベースとなる白色の層で、
PETやバライタ紙等によって構成される。バライタ紙
の場合には、紙に硫酸バリウム(BaSO4)をコーテ
ィングした2層構造である。 【0059】印字層はインクをたとえば多孔質アルミナ
水和物質等の無機微粒子からなる多孔質層でインクを吸
収して色素を定着させる。 【0060】多孔質高分子層103は、印字後熱定着し
て透明樹脂膜として印字層をコーティングする層で、た
とえば100〜180[°C]程度で融けて融着する高
分子ラテックスを塗布,乾燥して構成されている。 2)画像記録装置の全体構成 この画像記録装置1は、図1(a)に示す通り、大きく
分けて、給紙部2と、画像記録部3と、カッタ部4と、
スイッチバック部5と、搬送部6と、定着部7と、排紙
部8と、から構成されている。 【0061】給紙部2には、長尺の記録媒体100をロ
ール状に卷いたロール状記録媒体110が装填され、引
き出し手段としての引き出しローラ対10によって引き
出され、自重によって垂れ下がるループ11を形成し引
き込み手段としての引き込みローラ対12によって画像
記録部3に引き込まれる。 【0062】画像記録部3に引き込まれた長尺記録媒体
100は、印字ヘッド31と対向するプラテン32上に
LFローラ対13によって所定ピッチづつ送り出され、
印字ヘッド31から噴射される液滴(インクジェット)
によって画像が記録されていく。 【0063】この印字中は引き込みローラ対12は離間
されていて、長尺記録媒体100は送り手段としてのL
Fローラ対12のみによって送られる。また、印字中、
常にループ11を保つようになっており、LFローラ対
13に作用する負荷は、LFローラ対13からループ1
1部までの長尺記録媒体100の自重のみとなり、正確
な送りを可能としている。 【0064】一画像分の記録が終了すると画像終端をカ
ッタ部4まで送り、カッタによって長尺記録媒体100
が切断される。 【0065】カッタ部4まで送られた長尺記録媒体10
0の先端は、LFローラ対13を逆転させることによっ
て印字開始位置まで戻される。 【0066】一方、切断された印字済み記録媒体はトレ
イ9上に載せられ、Dローラ14によってスイッチバッ
クされて方向転換ガイド15によって搬送部6側へ方向
転換され、画像の終端側から定着部7に向けて搬送され
る。 【0067】定着部にて、一対の加熱ローラによって記
録媒体上のラッテクス層が加熱溶融されて光沢のあるコ
ーティング層が形成される。 【0068】定着部7から排出された印字済み記録媒体
は下に凸となるように上にカールしているので、カール
矯正部16にてカールが矯正されて排出部8に排出され
る。 【0069】以下、給紙部2と画像記録部3について詳
述する。 (3)給紙部 (ロール給紙部)給紙部2は、ロール状記録媒体110
が装填されるロール状記録媒体装填部20と、ロール状
記録媒体装填部20の引き出し口21近傍に位置する引
き出しローラ対10と、引き出しローラ対10によって
引き出された長尺記録媒体100が自重によって下方に
たるむことを許容するループ形成室22と、ループ形成
室22を隔てて引き出しローラ対10とほぼ対向する位
置で画像記録部3への入口近傍に配置される引き込みロ
ーラ対12と、この引き込みローラ対12の圧接,離間
を切り換えるニップ切換え機構16と、を備えている。 【0070】また、装置本体には、上記引き出しローラ
対10、ループ形成室22,引き込みローラ対12およ
びニップ切換え機構16を覆う上蓋17が開閉自在に設
けられている。この上蓋17はは手差しトレイを兼ねる
もので、画像記録部3を覆うカバーに開口する手差し口
18側の端部を支点にして開閉自在となっている。 【0071】この上蓋17には引き出しローラ対10の
上従動ローラ10bが取り付けられており、上蓋17を
開くと装置本体側に設けられた下駆動ローラ10aから
離れ、上蓋17を閉じると圧接される構成となってい
る。 【0072】本実施の形態では、ロール状記録媒体10
0はカートリッジ200に収納され、カートリッジ20
0を介してロール状記録媒体装填部20に装填される。 【0073】(カートリッジ)カートリッジ200はロ
ール状記録媒体110を収納される内部中空の筐体で、
ロール状記録媒体110を保持する保持部材としての回
転自在の保持軸201を有し、ロール状記録媒体110
の心管110を保持軸201に嵌合係止してロール状記
録媒体110を回転自在に保持するようになっている。 【0074】カートリッジは、上部が開口するカートリ
ッジ本体と、このカートリッジ本体の開口部を開閉する
大蓋と、大蓋に設けられたロール状記録媒体を構成する
長尺記録媒体を引き出すための引き出し窓を開閉する小
蓋とを備えている。大蓋はロール状記録媒体を装填する
ときには開き、装填した後は閉じられる。小蓋はロール
状記録媒体110をカートリッジ200外に引き出す時
に開けられる。 【0075】また、大蓋202が開かれると、小蓋20
3は自重により閉じて引き出し窓203を閉じるように
構成されている。その目的は、ロール状記録媒体110
を装填した後は必ず引き出し窓203を閉じ、装填後の
放置時にカートリッジ200内部にゴミなどの異物の浸
入を防ぐためである。 【0076】大蓋202には保持軸201の端部をカー
トリッジ本体204に押圧するべく突起205が設けら
れている。その目的は保持軸201を巻き戻し方向に回
動し、ロール状記録媒体110を巻き戻す時、保持軸2
01を駆動する動力伝達部材としての巻き戻しギヤ20
7と、保持軸ギヤ206の軸間が開いてギヤが十分に噛
み合わなく成るのを防ぐ他である。この現象を詳しく説
明すると、巻き戻される記録媒体110には、後述する
引き出紙ローラ対10などにより、巻き戻しに抗する力
(フリクション)が働いている。これは、引き出しロー
ラ対10が樹脂ローラ10bとゴム質ローラ10aで形
成されており、ローラ対10が樹脂ローラとゴム質ロー
ラの変形により、ローラ対10を回動するために相当の
力を要することに起因する。 【0077】そのため、巻き戻しギヤ207に対して保
持軸ギヤ206が逃げる(軸間がはが噛み合わなくなる
ほど開く)ことができる構造だと、保持軸ギヤ206は
フリクションに抗して回動することをさせずに上下方向
に逃げてしまい、巻き戻しができなくなる。そこで、保
持軸ギヤ206の上下方向の動きを阻止するために大蓋
に突起を設けたものである。 【0078】ロール状記録媒体110が引き出されると
き、保持軸201にはバックテンション(引き出しに抗
するトルク)が加わる。その目的は紙の運動挙動を安定
させ、しわの発生、斜行、蛇行を防ぐためである。その
構造は、ワンウェイクラッチ208を介してパウダトル
クリミッタ209により一定トルクを与えている。 【0079】ワンウェイクラッチ208を介する理由
は、巻き戻し時にはバックテンションが加わらない構造
と、巻き戻し機構の負荷を軽減するためである。 【0080】カートリッジ本体204の内側底部には、
記録媒体110に押圧されるれる巻止めローラ210が
設けられている。押圧はとーションバネ等が用いられ
る。目的は記録媒体先端が、送り出しローラにニップ
(上下ローラに挟持されること)される間での間記録媒
体が自信の男性によって巻き緩むことを防ぐことであ
る。 【0081】記録媒体110を開封したとき、記録媒体
100の先端部にはバーコードに代表される情報コード
が具備される。この情報は、たとえば紙種,紙長さ,紙
幅等を示し、本体側のバーコードリーダ等のコ−ド読取
装置211により検知された後、ホストコンピュータに
記憶される。 【0082】カートリッジ200はスライドしてプリン
タに装着される。このためにプリンタ本体にはカートリ
ッジ200に係合するレール212が設けられている。 【0083】カートリッジ200の奥面にはID検出部
材213が設けられている。ID検出とは、前述下情報
コード読取装置211に絡むものである。開封時の記録
媒体100には情報コードが記されているが、一度カー
トリッジ200をプリンタ本体から外してしまうと、次
回このカートリッジ200を使用するときどのようなメ
ディア(印字される媒体)が使われているか判別できな
い。情報コードを紙全域に印刷することはコストあるい
は印刷工程でのメディアへのゴミ、キズの付着などのさ
けたい作業である。そのために、本実施例では情報コー
ドを記録媒体100先端の裏面に貼り付けている。よっ
て、開封時以外(以降)のプリンタ本体への記録媒体1
00及びカートリッジ装着では、メディア情報を識別で
きなくなる。そこで、カートリッジ200に6個のつま
みを設け、プリンタ本体に6個のフォトインタラプタ等
の検知素子214を設け、都合6ビット(Bit)の情報
認識手段を設ける。これをID検知と称する。 【0084】記録媒体100開封時、情報コードがホス
トコンピュータなどの制御部材に記憶されるが、この情
報はロ−ル条記録媒体110の装填されているカートリ
ッジ200のID情報と関連付けて記憶される。同一カ
ートリッジ200に新しい記録媒体が装填されると、新
たなバーコードによる情報コードがID情報と関連付け
て記憶される(更新される)。 【0085】6ビットのうちの1ビットは手動または自
動認識ビットとなっている。カートリッジ200に使い
賭の記録媒体100を装填すると、情報コードを読み込
むことはできないので、カートリッジ100のID情報
は更新されず、謝ったメディア情報で、プリントが行わ
れる可能性が大きい。よって、使い賭の記録媒体を装填
する場合は手動または自動認識ビットを「手動」にし、
ホストコンピュータを介してメディア情報を設定する。 【0086】実施例でのID検知はカートリッジ200
上の6個の切り替えつまみとプリンタ本体の6個のフォ
トインタラプタ等の検知素子214(PI)から成る。
検知部材213の位置により各検知素子214がON/
OFFする。この信号をID信号として使用する。 【0087】各検知部材213を構成するつまみはカー
トリッジ200の奥側に設けられ、カートリッジをスラ
イドしてプリンタ本体に装填する事により、検知素子2
13を用いたON/OFF回路(スイッチング回路)が
形成される。 4)手差し給紙部 手差し給紙は、閉状態の上蓋17を手差しトレイとして
カットされた記録媒体を載置し、画像記録部3のカバー
30に開口する手差し口18から直接LFローラ対13
に当接するまで記録媒体100の先端を差し込むように
なっている。 【0088】上蓋17を開くと、上蓋17によって手差
しレバー19が持ち上がり手差し口18を閉じると共
に、手差しセンサPI12がOFFとなるように設定さ
れている。 【0089】すなわち、手差しレバー19は一端を支点
にして、手差し口18を閉じる閉位置と、手差し口18
を開く開位置間を回動自在となっており、開位置に設定
していても、上蓋17を開くと上蓋17に当接して強制
的に閉位置まで回動し、手差し口18を閉じると共に手
差しセンサPI12がOFFされる。 5)画像記録部 画像記録部3は、印字ヘッド31と、印字ヘッド31と
所定間隔を隔てて対向し記録媒体の印字部分を支持する
プラテン32と、このプラテン32の上流端に近接配置
されるLFローラ対13と、プラテン32の下流端に近
接配置されるプラテン後ローラ対33と、プラテン前の
LFローラ対13の上流側に配置される上,下入口ガイ
ド14a,bと、LFローラ対13の下流側に直下であ
って印字位置直前に配置される記録媒体押え部材34
と、プラテン32を記録媒体押え部材34から離間させ
るプラテン逃がし機構35と、を備えている。 【0090】LFローラ対13は、互いに圧接されるL
Fローラ13aとピンチローラ13bとから構成され、
ニップ部に記録媒体を挟んで送るようになっている。L
Fローラ13aの回転量がモータによって精密に制御さ
れる。 【0091】プラテン後ローラ対33は、LFローラ1
3aと同期して回転駆動される拍車ローラ33aと、こ
の拍車ローラ33aに圧接される拍車33bとから構成
され、LFローラ対13と協働して記録媒体100を送
るようになっている。LFローラ13aと拍車ローラ3
3aを結ぶ接線によって構成される仮想搬送面上に、前
記記録媒体押え部材34下面の押え面が位置するように
なっている。 【0092】記録媒体押さえ部材34の上流端部には上
流側に向かって上方に傾斜して延びる傾斜面部34a部
と垂直面部34bが設けられている。この押さえ面34
cと入口ガイドとなる傾斜面部34aが、バフ研磨ある
いはモリブデンコーティング、PTFE等のフッ素系樹
脂コーティング等の表面を滑らかにする記録が施され、
記録媒体表面の多孔質高分子層に傷が付かないようにし
ている。傷がつくと、定着時に傷部分に透明樹脂皮膜が
形成されなくなるために、傷つきを防止する必要があ
る。 【0093】プラテン32は、LFローラ13a3と拍
車ローラ33aの間に配置されるもので、搬送方向と直
交する方向に複数配列されている。各プラテン32はL
Fローラと13a拍車ローラ33aの接線を結ぶ仮想搬
送面に対して、搬送方向上流側に向かって上方に傾斜す
る一枚のベース板36に沿って、斜め方向に移動自在と
なっている。すなわち、プラテン32は、印字ヘッド3
1と対向する支持面32aと、傾斜したベース板36に
摺動自在に接触する傾斜ガイド面32bとを備え、この
傾斜ガイド面32bに、ベース板36に設けられた搬送
方向に延びるスリット36aに係合するガイド突起32
cが突設され、ベース板36と傾斜ガイド面32bとに
よって上下方向の位置決めがなされ、ガイド突起32c
とスリット36aによって左右方向の位置決めがなされ
ている。そして、ガイド突起32cとベース板36の上
流側端部に設けられたばね掛け部36bとの間に、プラ
テンばね36dが引張り状態で掛けられ、このプラテン
ばね36cの付勢力によってプラテン32をベース板3
6の上流側に端部に向かって付勢し、プラテン32上の
記録媒体支持面32aを記録媒体押え下面に押し付け
て、記録媒体支持面32aを仮想搬送面に位置させてい
る。 【0094】プラテン32は、断面くさび形状に成形さ
れており、鋭角的な上流側部がLFローラ13aに近接
され、幅広の下流側端部がほぼ拍車ローラ33aの直径
分の幅を有する。 【0095】一方、各プラテン32の傾斜ガイド面に
は、さらにベース板36の下方に突出する戻し用突起が
突設されている。各プラテンの戻し用突起は、支点を中
心に回動自在に設けられるプラテン戻し板37の揺動端
と係合可能となっている。プラテン戻し板37は、通常
はプラテン戻しバネ37aによって、プラテン32を戻
し用突起から離間する方向に付勢されている。 【0096】そして、プラテン戻し板37の途中にソレ
ノイド38のプランジャ38亜が連結されており、ソレ
ノイド38の吸引力によって、プラテン戻しバネ37a
のばね力に抗してスプラテン戻し板37をプラテン32
の戻し用突起3dcに向かって回動させ、戻し用突起3
2cを介して各プラテン32をベース板36に沿って下
方に引き下げる。これにより、プラテン32の記録媒体
支持面が仮想搬送面に対して所定量離間し、記録媒体押
え34の押え面との間に所定の隙間を形成するように構
成されている。 【0097】記録媒体100に印字する際には、LFロ
ーラ13aによって送り出される記録媒体先端部は記録
媒体押えとプラテン32の接触部に突入し、プラテン3
2と記録媒体押え34の間に挟まれた状態で送られる。
このとき、プラテン32には記録媒体100の進入方向
に対向する方向にプラテンばね36cのばね力によって
くさび状に食い込む方向に作用しており、確実に記録媒
体押え34に押圧されて印字ヘッドに案内することがで
きる。 【0098】一方、印字終了後、長尺記録媒体100の
終端をカットした後、切断された長尺記録媒体の先端が
LFローラ対13まで戻されるが、その際、上記ソレノ
イド38によってプラテン32を記録媒体押さえ34か
ら離間させ、傷つきを防止している。 【0099】長尺記録媒体100が元の位置に戻った
ら、ソレノイド38への通電を切り、各プラテンばね3
6cのばね力によって長尺記録媒体100に当接させ
る。 【0100】また、各プラテン32の記録媒体支持面3
2aには搬送方向に延びるガイドリブ32eが突設され
ており、ガイドリブ32eが記録媒体押えの押え面に対
して線接触している。この実施の形態ではガイドリ32
eは各プラテン32について2つづつ設けられており、
全体として、複数の標準的な記録媒体が通過する領域
に、左右対称的に位置するように、プラテン32の幅お
よびガイドリブ32eの位置が定められている。 【0101】この実施の形態では、A4サイズの記録媒
体100と、葉書サイズP1の記録媒体100を通す場
合を例示しており、それぞれ複数のプラテンによって支
持されるが、各サイズの記録媒体の領域に存在するリブ
が左右対称的に配置されるように設定されている。 【0102】なお、印字ヘッド31はインクタンク39
aを備えたキャリッジ39bに装着され、キャリッジガ
イド39cに沿って記録媒体の搬送方向に対して直交す
る方向に移動して走査ライン毎に画像を印字するように
なっている。 6)制御構成 次ぎに、本実施の形態の給紙および印字シーケンスにつ
いて説明する。 【0103】その前に、電気制御されるための構成を説
明する。 【0104】引き出しローラ対10と引き込みローラ1
2は、同一のモータM2から別の動力伝達系を介して動
力が伝達されて駆動される。 【0105】ロール状記録媒体110の保持軸は、巻き
戻しモータM1によって駆動される。 【0106】引き込みローラ対12の切換え機構は、ニ
ップモータM3によってカム機構16aが駆動されてニ
ップ部の圧接、離間が切り換えられる。 【0107】尚、M4はカッタモ−タ、M5がLFロ−
ラ13aを駆動するLFモ−タである。 デも−モ−タRうる炉− プラテン32はプラテンソレノイド38によって記録媒
体押え部材34に対する圧接・離間が切り換えられる。 【0108】センサ類の構成は次の通りである。 【0109】引き出しローラ対10と引き出し窓の間に
は、口元センサPI01が設けられている。 【0110】ループ形成室22には、ループ検出手段と
してのループセンサPI02が設けられている。このル
ープセンサPI02は、ループ形成室22にて垂れ下が
るループ下端に当接し、ループの上下動に伴って揺動す
るレバー22aの動きをフォトインタラプタ等のフォト
センサによって検出するようになっている。この検知レ
バー22aは、ループの重さを支える機能もある。 【0111】引き込みローラ対12の上流側近傍には引
き込み検出部材としての引き込みセンサPI05が設け
られている。 【0112】引き込みローラ対12の下流側近傍位置に
はニップセンサPI04が設けられ、記録媒体100の
ニップがなされたことを検出するようになっている。 【0113】また、上蓋の開閉を検知する上蓋開閉セン
サPI03が装置本体の適宜箇所に設けられている。 【0114】一方、手差しレバーの近傍には、手差しレ
バーの開閉を検知する手差しセンサPI12が設けられ
ている。 【0115】これらのセンサからの信号が制御部300
に入力され、記憶部301に予め記憶されている手順に
従ってCPU302で演算処理され、各モータ類が制御
され、各種シーケンスが実行される。 【0116】制御部300はプリンタ自身の制御基板に
設けられていてもよいし、画像記録装置に接続されるホ
ストコンピュータによって制御してもよい。また、各種
シーケンスのプログラムは、RAM,ROM,フロッピ
ーディスク等の記憶媒体に記憶しておき、コンピュータ
にインストールして制御するようにしてもよい。 6ー1)ロール給送シーケンス ロール状記録媒体110にカートリッジ200から引き
出される部分(プリンタ本体側)には口元センサがあ
る。口元センサPI01は記録媒体100の有無を検知
する。 【0117】すなわち、記録媒体100が給紙系に装
填されていることの検知、記録媒体が終了紙、記録媒
体後端が給紙機構引き込まれた状態の検知(記録媒体
終端検知)を行う。 【0118】記録媒体100をプリンタ本体に装填する
方法は次の通りである。 【0119】1.初期状態では引き込みローラは相対す
るゴムローラと共にニップを形成している。 【0120】2.記録媒体先端を引き出しローラ対近く
にもっていくと、引き込みセンサが反応し、ニップされ
た引き込みローラ対が回転紙、記録媒体先端がニップさ
れる。 【0121】3.所定時間後、ローラ対は停止する。 【0122】4.記録媒体を引き込みローラ部にあてが
うために開いた上蓋を閉じると、上蓋検知センサが反応
紙、ローラ対は回転を再開する。 【0123】5.紙先端がプリンタセンサに検知され
る。 【0124】6.紙先端は前進を続け、LFローラに当
接する。さらに紙が前進を続け流と、引き込みローラと
LFローラの間で紙が山なりにたるむようになる。 【0125】7.LFローラはでプリンタセンサが入
った後所定時間後に回動する。 【0126】8.LFローラは山なりたるんでいる紙
を引き込んでニップし、所定時間(山なりが無くなる前
に)停止する。 【0127】9.この状態で、記録媒体はLFローラ/
引き込みローラ/(ループを介して)送り出しローラで
ニップされている。 【0128】10.印字精度を確保するためには、紙送
りはLFローラのみで行いたい(他のニップで動きを阻
害したくない)引き出しローラ対10のニップは間にル
ープを介しているので、LFローラ対13の送り精度に
影響しない。 【0129】11.LFローラ対13がニップ形成後、
引き込みローラカムが回り引き込みカムフォロワを押し
上げ、引き込みローラのニップを解除する。これで、紙
送りがLFローラのみで制御される。 【0130】12.ループをつくる件について 一般にプリンタの送り精度を左右するLFローラ(Line
d Feed Roller)は紙搬送力が弱い。記録媒体の場合、
紙を引くには記録媒体の慣性だけでなく前述したバック
テンションに打ち勝つ必要がある。よってこれらの強大
な力は引き出しローラにその任をまかせ、LFローラは
引き出しローラ以降のループ状の紙送りのみを担当す
る。LFローラと引き出しローラには必ず送り速さの誤
差があるので、バッファとしてループを設けループセン
サを用いてループ量をフィードバック制御している。 【0131】13.ループ量が大きい理由は、ループ量
を標準印字長さの1枚以上2枚以下の長さとして、最後
の印字が紙後端で切れることの無いようにするためであ
る。 【0132】14.プリンタ印字部の下流には、記録媒
体をカットするカッタがある。印字終了時には印字終端
はヘッド部にあり、このままカッタが作動すると、画像
の途中でカットされることになる。これを防ぐために、
印字終了後記録媒体を早送りしカット後ヘッド位置まで
戻す。記録媒体の早送りは引き出しローラの送りに対し
て十分速く、この量を引き出しローラでまかなうことは
できない。そこで、ループ部の紙を送り出し(引っ張り
出し)ている。 6−2)手差しシーケンス 本プリンタは記録媒体以外にカット紙も使うことができ
る。 【0133】手差しレバーを上に上げると記録媒体モー
ドに成る。下げると、手差し口が開き、LFローラが逆
転し、引き込みローラがニップする。この状態でLFロ
ーラからの紙が挿入可能となる。 【0134】引き込みローラがニップするのは、記録媒
体先端がフリーに成ることを防ぎ、次回の記録媒体使用
時に前述したロール状記録媒体の引き込みシーケンス
が、人手によるニップへの挟み込み作業なしに行えるよ
うにするためである。 【0135】手差しレバーは上蓋が開くと、記録媒体モ
ードにメカ的に戻る構成となっている。 【0136】手差しトレイは上蓋と兼用である。 6−3)印字シーケンス 図には印字シーケンスのタイムチャートが示されてい
る。 【0137】すなわち、画像記録の指令信号が入ると、
画像データが準備され、LFモータが所定ピッチ毎に回
転して印字ヘッドによって走査ライン毎に印字される。
そして、所定量送ると、徐々にたるみ量が減ってたるみ
下端が上方に移動し、検知レバーが上昇してたるみ検知
センサがOFFとなる。すると、たるみ検知センサが0
Nとなるまで引き出しモータM1を回転させて引き出し
ローラ対によってロール状記録媒体を引き出す。記録中
何回か引き出しを繰り返し、画像記録が終了すると記録
画像の終端がカッタ部まで到達するまでLFモータを駆
動してLFローラ対によって送り出し、カッタを作動さ
せて切断する。 【0138】カッタを作動させた後、プラテンソレノイ
ドを作動してプラテンを記録媒体押え部材から離間さ
せ、LFモータを所定時間逆転させ、記録媒体の先端端
部をプラテンの上流側まで戻して停止うる。その後、ソ
レノイドをOFFしてプラテンを再び記録媒体押え部材
に圧接させる。 6ー4)巻き戻しシーケンス 図には巻き戻しシーケンスのタイムチャートが示されて
いる。 【0139】すなわち、ホストコンピュータから巻き戻
しの命令がでると、巻き戻しモータが回転を始め、カー
トリッジ内の保持軸が逆転して記録媒体が巻き戻され
る。 【0140】引き出しローラ対はワンウェイクラッチに
よって巻き戻し方向には回転自由となっている。最初た
るみ分が巻き戻され、所定時間経過後、LFモータが逆
転してLFローラ対のニップ部から記録媒体先端部を離
間させる。これによって記録媒体先端部が自由となり、
カートリッジ内に最後まで巻き戻されることになる。 【0141】そして、口元センサが切り替わると、巻き
戻し完了として巻き戻しモータが停止される。 【0142】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロール状記録媒体の引き出し手段と送り手段の間で記録
媒体にたるみを持たせることにより、引き出し手段側か
らの負荷が画像記録部の送り手段に作用せず、画像記録
部における精密な送りが可能となり、高精細の画像を記
録することができる。 【0143】また、画像記録部に記録媒体を引き込むた
めの引き込み手段を設け、画像記録の間は引き込み手段
を記録媒体から離間させるようにすれば、装填時に記録
媒体を画像記録部に確実に引き込むことができ、画像記
録の間は離間手段によって引き込み手段から離間させる
ことにより引き込み手段からの負荷についても送り手段
に作用せず、精密な送りを実現できる。 【0144】また、画像記録終了後に切断手段によって
記録済み領域の終端を切断し、未記録の記録媒体の切断
端部を送り手段によって画像記録部の始端まで戻すこと
により、記録媒体の無駄をなくすことができる。 【0145】また、画像記録時にたるみ検出手段によっ
てたるみを検出し、常にたるみを有するように制御すれ
ば、誤って負荷が作用することがなく、画質が安定す
る。 【0146】また、記録媒体を巻き戻す際に、一方向ク
ラッチを設けることにより、巻き戻しが簡単にできる。 【0147】また、バックテンション付与手段によって
引き出される記録媒体に負荷を与えれば、常にテンショ
ンが掛かった状態で引き出すことができ、斜行,しわよ
り等を防止することができる。 【0148】バックテンション付与手段としてトルクリ
ミッタを設けることにより、常に安定したバックテンシ
ョンを付与することができる。 【0149】記録媒体の種類、長さ、幅等の記録媒体情
報を制御部に入力することにより、種々の制御が可能と
なる。 【0150】ロール状記録媒体の個別のカートリッジを
識別し、カートリッジ内の記録媒体の情報と関連づけて
おけば、カートリッジを識別することで中に収容されて
いる記録媒体の情報が識別でき便利である。 【0151】記録媒体にバーコード等によって記録媒体
情報をコード化して記録し、情報を読取手段によって読
み取って記録媒体情報を読み取れば、搬送するだけで記
録媒体情報とカートリッジを関連付けることができる。 【0152】また、記録媒体情報はロール状記録媒体の
先端部に設けるだけでよく、構成が簡略化できる。 【0153】また、記録媒体情報をシール部材に付して
おけば、記録媒体情報の付与が簡単になる。 【0154】記録を行っている間はプラテンを記録媒体
押え部材に対して押圧し、記録媒体を戻す際には、プラ
テンを記録媒体押え部材から離間させるプラテン逃がし
手段を設ければ、画像記録時には記録媒体押え部材によ
って記録媒体が押さえられて記録媒体と記録手段間の間
隔を一定に保つことができ、戻し時にはプラテン逃がし
手段によって逃がされるので、記録媒体が記録媒体押え
部材と擦れて傷つきを可及的に防止できる。 【0155】また、記録媒体押え部材の押え面を平坦面
とすれば、記録媒体押え部材の先端挿入時に先端部を平
坦に押さえることができ、先端部から高精細の画像を実
現できる。 【0156】さらに、記録媒体押え部材の押え面を滑ら
かする表面処理を施しておけば、記録媒体表面の傷つき
を防止することができる。 【0157】プラテンの記録媒体支持面にリブを設ける
ことにより、接触抵抗を減らすことができ、送り精度向
上を図ることができる。 【0158】リブを複数の標準的な記録媒体の幅に対し
てほぼ対称となるように配置すれば、記録媒体を均等に
支持することができる。 【0159】プラテンを記録媒体押え部材に対して斜め
に付勢しておけば、記録媒体をより強く記録媒体押さえ
部材に押圧することができ、記録媒体のカール等を押さ
えることができる。 【0160】記録媒体として、印字層上に多孔質高分子
層とを備えた積層構造の記録媒体を用いた場合、写真調
の非常に高精細の画像を実現できる。 【0161】本発明のカートリッジによれば、大蓋を備
えているので、カートリッジ内への塵芥等の異物進入を
防止できる。 【0162】また、大蓋の引き出し窓を開閉する小蓋を
設ければ、完全にカートリッジ本体の開口部を閉じるこ
とができる。 【0163】小蓋は大蓋を開くと連動して引き出し窓を
閉じる構成とすれば、カートリッジを開いた場合に必ず
引き出し窓が小蓋で閉じることになり、引き出し窓の閉
め忘れを防止できる。 【0164】大蓋に保持部材に設けられた動力伝達部材
を装置本体側の駆動側動力伝達部材に押圧する押圧手段
を設ければ、動力伝達部材同士が確実に噛み合う。 【0165】また、個別のカートリッジを識別する識別
部が設ければ、内部に装填される記録媒体の情報と関連
づけることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は本発明の実施の形態に係る画像記録装置
の概略構成を示す図である。 【図2】図2は図1のカ−トリッジの説明図である。 【図3】図3は図1の記録部の説明図である。 【図4】図4は図3のプラテンを示す図である。 【図5】図5は制御ブロック図である。 【図6】図6は印字シ−ケンスと手差しシ−ケンスのタ
イミングチャ−トである。 【図7】(図7は巻き戻しモ−ドのタイミングチャ−ト
である。 【符号の説明】 1 画像記録装置 10 引き出しロ−ラ 13LFロ−ラ 11 たるみ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】長尺の記録媒体をロール状に卷いたロール
    状記録媒体を装填する記録媒体装填部と、 前記記録媒体へ画像を記録する画像記録部と、 前記録媒体装填部に装填された記録媒体を引き出す引き
    出し手段と、 画像記録部に設けられ記録動作に同期して記録媒体を送
    る送り手段と、を備え、 前記引き出し手段と送り手段の間で記録媒体にたるみを
    持たせたことを特徴とする画像記録装置。 【請求項2】引き出し手段と送り手段の間に前記引き出
    し手段によって引き出された記録媒体を送り手段に引き
    込むための引き込み手段を備え、前記引き出し手段と引
    き込み手段の間にたるみを持たせ、 画像記録の間は引き込み手段を記録媒体から離間させる
    離間手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の画
    像記録装置。 【請求項3】画像記録部にて画像記録が終了した後、記
    録媒体上の記録済み領域を下流側に排出した後、下流側
    に配置された切断手段によって記録済み領域の終端を切
    断し、未記録の記録媒体の切断端部を送り手段によって
    画像記録部の始端まで戻すことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の画像記録装置。 【請求項4】たるみ量を検出するたるみ検出手段を有
    し、常にたるみを有するように引き出し手段による記録
    媒体の引き出し量を制御する制御手段を備えたことを特
    徴とする請求項1,2または3に記載の画像記録装置。 【請求項5】記録媒体装填部には記録媒体を巻き戻す巻
    き戻し手段が設けられ、該巻き戻し手段は、巻き戻しの
    際には動力を伝達し、かつ引き出しの際には動力の伝達
    を切る一方向クラッチを備えている請求項1,2,3ま
    たは4に記載の画像記録装置。 【請求項6】巻き戻し手段には、引き出しの際に記録媒
    体に負荷を与えるバックテンション付与手段が設けられ
    ている請求項5に記載の画像記録装置。 【請求項7】バックテンション付与手段はトルクリミッ
    タである請求項6に記載の画像記録装置。 【請求項8】記録媒体の種類、長さ、幅等の記録媒体情
    報が制御部に入力されることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれか一項に記載の画像記録装置。 【請求項9】ロール状記録媒体はカートリッジを介して
    記録媒体装填部に装填されるもので、カートリッジには
    個別のカートリッジを識別する識別部が設けられ、装置
    本体側に上記識別部を検知して個別のカートリッジを識
    別する識別子検知手段が設けられ、カートリッジ内に装
    填する記録媒体の情報と関連づけて制御部の記憶手段に
    記憶されることを特徴とする請求項8に記載の画像記録
    装置。 【請求項10】記録媒体の情報は、ロール状記録媒体に
    記録媒体情報として記録されており、搬送装置本体の搬
    送路上に前記記録媒体情報を読み取る読取手段が設けら
    れていることを特徴とする1乃至9のいずれか一項に記
    載の画像記録装置。 【請求項11】記録媒体情報は、未使用のロール状記録
    媒体の先端部に付されている請求項10に記載の画像記
    録装置。 【請求項12】記録媒体情報はシール部材に付され、該
    シール部材が記録媒体に貼着されている請求項10また
    は11に記載の画像記録装置。 【請求項13】画像記録部は、記録手段と、該記録手段
    と所定の隙間を隔てて対向配置されるプラテンと、該プ
    ラテンの搬送方向上流側と下流側に配置される送り手段
    と、該上流側送り手段と記録手段の間に記録媒体押え部
    材とを備え、 記録を行っている間はプラテンを記録媒体押え部材に対
    して押圧し、記録媒体を戻す際には、プラテンを記録媒
    体押え部材から離間させるプラテン逃がし手段を設けた
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。 【請求項14】記録媒体押え部材の押え面は平坦面であ
    ることを特徴とする請求項13に記載の画像記録装置。 【請求項15】記録媒体押え部材の押え面を滑らかする
    表面処理が施されている請求項13または14に記載の
    画像記録装置。 【請求項16】表面処理はバフ研磨である請求項15に
    記載の画像記録装置。 【請求項17】表面処理は低摩擦材によるコーティング
    である請求項15に記載の画像記録装置。 【請求項18】プラテンの記録媒体支持面には搬送方向
    に延びるリブが複数設けられていることを特徴とする請
    求項13乃至17のいずれか一項に記載の画像記録装
    置。 【請求項19】リブは、複数の標準的な記録媒体の幅に
    対してほぼ対称となるように配置されていることを特徴
    とする請求項18に記載の画像記録装置。 【請求項20】プラテンは、ベース部材によって、送り
    手段の仮想搬送面に対して上流側に向かって上方に傾斜
    する方向に移動自在に支持されており、付勢手段によっ
    て前記記録媒体押え部材に対して斜めに付勢されている
    ことを特徴とする請求項13乃至19のいずれか一項に
    記載の画像記録装置。 【請求項21】記録媒体は液滴噴射によって画像が印字
    される画像記録媒体である請求項1乃至20のいずれか
    一項に記載の画像記録装置。 【請求項22】記録媒体は、基板層と、該基板層に重な
    るインクが吸着される印字層と、該印字層上に重なる熱
    定着することによって透明樹脂膜となる多孔質高分子層
    とを備えた積層構造となっていることを特徴とする請求
    項21に記載の画像記録装置。 【請求項23】コンピュータから出力される画像信号に
    基づいて記録媒体上に画像が記録される請求項1乃至2
    2のいずれかの項に記載の画像記録装置。 【請求項24】通信手段によって受信される画像信号に
    基づいて記録媒体上に画像が記録される請求項1乃至2
    2のいずれかの項に記載の画像記録装置。 【請求項25】画像読取部によって読み取られる画像信
    号に基づいて記録媒体上に画像が記録される請求項1乃
    至22のいずれかの項に記載の画像記録装置。 【請求項26】ロール状に卷かれた長尺記録媒体を装填
    するカートリッジ本体と、カートリッジ本体の開口部を
    開閉する大蓋とを備え、大蓋には記録媒体を引き出す引
    き出し窓が開口しているカートリッジ。 【請求項27】大蓋の引き出し窓を開閉する小蓋が設け
    られている請求項26に記載のカートリッジ。 【請求項28】小蓋は大蓋を開くと連動して引き出し窓
    を閉じる構成となっている請求項27に記載のカートリ
    ッジ。 【請求項29】大蓋には保持部材に設けられた動力伝達
    部材を、装置本体側の駆動側動力伝達部材に押圧する押
    圧手段が設けられている請求項26,27または28に
    記載のカートリッジ。 【請求項30】押圧手段は保持部材を押圧することを特
    徴とする請求項29に記載のカートリッジ。 【請求項32】カートリッジ本体には、ロール長尺記録
    媒体に押圧して長尺記録媒体の巻き緩みを防止する押圧
    手段が設けられている請求項26乃至31のいずれか一
    項に記載のカートリッジ。 【請求項33】個別のカートリッジを識別する識別部が
    設けられたことを特徴とする請求項26乃至32のいず
    れか一項に記載のカートリッジ。
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