JPH10227928A - 並列光伝送装置及び並列光伝送方式 - Google Patents

並列光伝送装置及び並列光伝送方式

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JPH10227928A
JPH10227928A JP9033586A JP3358697A JPH10227928A JP H10227928 A JPH10227928 A JP H10227928A JP 9033586 A JP9033586 A JP 9033586A JP 3358697 A JP3358697 A JP 3358697A JP H10227928 A JPH10227928 A JP H10227928A
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JP
Japan
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optical fiber
optical
light
light source
photodetector
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Application number
JP9033586A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Sugita
辰哉 杉田
Seiji Maruo
成司 丸尾
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学部品点数が少なく、しかもクロストークを
低減した並列光伝送装置及び並列光伝送方式を提供す
る。 【解決手段】面発光レーザアレイ30からの出射光をプ
ラスチックのバンドル型光ファイバ10に直接入射し、
出射光を光検出器アレイ50で受光する。回路基板25
1の検出回路でクロストークキャンセルを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は並列光伝送装置及び
並列光伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−114431 号公報に、バンドル型
光ファイバを用いたプロセッサの高速処理に必要な信号
の入出力を実行できる光結合バスが開示されている。
【0003】また、特開平8−237205 号公報に、ビット
パラレルデータ通信を行うためのバンドル型光ファイバ
を含むファイバイメージガイドを用いた並列光接続装置
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の並列光伝送装置
では、光源アレイのビームを、マイクロレンズアレイ・
レンズ・ファイバテーパ等の光学部品を通してバンドル
型光ファイバの一端に入射し、バンドル型光ファイバの
他端からの出射光を、マイクロレンズアレイ・レンズ・
ファイバテーパ等の光学部品を通して光検出器アレイに
より検出していた。たとえば、従来の光結合バスでは、
マイクロレンズアレイによりコリメートを行っていた。
これは、コリメートを行わないと特定のコアに入射した
光がコアを通り抜けて別のコアに入射して生じるクロス
トークが大きくなってしまい伝送誤りが起きてしまうと
いう問題が生じるためであった。さらに、マイクロレン
ズアレイを用いているため、バンドル型光ファイバ端面
との位置合わせが必要であり、特に出射側で正確に位置
合わせしなければならないという問題もあった。また、
従来の並列光接続装置では、光源アレイ・光検出器アレ
イよりもバンドル型光ファイバのほうが細いため、光を
縮小して光ファイバに光を入射し、拡大して光検出器ア
レイに入射する必要があった。そのため、レンズ・ファ
イバテーパ等が必要であり、光学部品の点数が多くなっ
てしまうという問題点があった。さらに、光を縮小する
ためにクロストークが大きくなるという問題点があっ
た。
【0005】本発明の目的は、光学部品点数が少なく、
しかもクロストークを低減した並列光伝送装置及び並列
光伝送方式を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、光情報を伝送するための複数個のコア
を有する光ファイバと、光ファイバに光を入射するため
の複数個の光源を有する光源アレイと、前記光源アレイ
を駆動するための情報を入力するための信号入力端子と
を有する光送信モジュールと、前記光ファイバから出射
する光を検出するための複数個の光検出器を有する光検
出器と、前記検出器からの信号を出力するための信号出
力端子とを有する光受信モジュールとを含む並列光伝送
装置で、前記光ファイバが、プラスチック材料をコア材
とし、前記コア間の相対位置が、光ファイバの光入射端
から光出射端まで同一であることを特徴とし、前記光源
アレイの特定の光源からの光を、前記光検出器のあらか
じめ特定された光検出器で受光し、前記光源アレイの少
なくとも一つの光源からの出射光が、複数の前記コアに
入射することを特徴とする並列光伝送装置を提供する。
光源アレイには、面発光型の半導体レーザを用いること
ができる。さらに、本発明は、光ファイバから出射する
光を検出するための複数個の光検出器を有する光検出器
アレイと、前記光検出器からの出力を検出するための検
出回路と、前記検出回路からの信号を出力するための信
号出力端子とを含む並列伝送用光受信モジュールで、前
記光検出回路が、前記光検出器からの複数の信号を組み
合わせて演算する演算回路を有していることを特徴とす
る並列伝送用光受信モジュールを提供する。一つのビー
ムを複数個の光検出器で検出し、各光検出器で検出され
た信号を演算回路により演算して信号出力端子より出力
することが望ましい。また、さらに本発明は、複数個の
光源からのビームを、複数個のコアを有し、前記コア間
の相対位置が、光ファイバの光入射端から光出射端まで
同一である光ファイバに入射し、一つの前記ビームは複
数個の前記コアを伝送し、前記光ファイバを伝送してき
た出射光を複数個の光検出器で検出し、前記光検器から
の信号を相互に演算を行って出力することを特徴とする
並列光伝送方式を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1,図
2及び図3により説明する。まず、図1に本実施例の並
列光伝送装置の断面図を示す。並列光伝送装置は、並列
光伝送モジュール及びバンドル型光ファイバにより構成
される。複数個の面発光レーザを同一基板上に形成した
面発光レーザアレイ30からの出射光をバンドル型光フ
ァイバ10に入射し、バンドル型光ファイバ10からの
出射光を面発光レーザ30と同数の光検出器アレイ50
で受光する。面発光レーザアレイ30は、面発光レーザ
アレイ30の駆動回路を含む回路基板250に固定さ
れ、回路基板250からは信号入力用のデータ入力端子
220が出ている。面発光レーザアレイ30,回路基板
250は、ケース260に収められている。ケース26
0には、雌コネクタ214,フェルール受け218が設
けられている。同様に光検出器アレイ50は、検出回路
を含む回路基板251に固定され、回路基板251から
は信号出力用のデータ出力端子225が出ている。光検
出器アレイ50,回路基板251は、ケース261に収
められている。ケース261には、雌コネクタ216,
フェルール受けが設けられている。さらに、バンドル型
光ファイバ10の入射端にはフェルール217及び雄コ
ネクタ213が固定されている。雄コネクタ213を雌
コネクタ214に差し込むことにより、フェルール21
7がフェルール受け218に入り、バンドル型光ファイバ
10の入射端が面発光レーザアレイ30に対して所定の
位置に位置決めされる。同様に、バンドル型光ファイバ
10の出射端にもフェルール及び雄コネクタ215が固
定されている。雄コネクタ215を雌コネクタ216に
差し込むことにより、バンドル型光ファイバ10の出射
端が光検出器アレイ30に対して所定の位置に位置決め
される。面発光レーザ40からの出射光は、ビーム70
としてバンドル型光ファイバアレイ10に入射し光検出
器62により検出され、面発光レーザ41からの出射光
は光検出器63により検出される。
【0008】図2にバンドル型光ファイバ10の構造及
び面発光アレイ30・光検出器アレイ50の配置を示
す。バンドル型光ファイバ10は、複数本のコア20の
束が1本の光ファイバの中に纏められており、コア20
間にはコア20よりも屈折率の低いクラッド22により
埋められているものである。光は、個々のコア20に閉
じ込められて伝送する。本発明では、特にコア20相互
の位置関係が入射側から出射側まで保たれているバンド
ル型光ファイバ10を用いている。したがって、バンド
ル型光ファイバ10に入射した面発光レーザアレイ30
からのビームもその位置関係を保ったまま出射されるの
で、面発光レーザアレイ30のレーザの位置と対応させ
た光検出器アレイ50を用いることにより、それぞれの
レーザからの信号を区別し検出することができる。本実
施例では、4個の面発光レーザ40〜43を用いてお
り、それぞれに対応して4個の光検出器アレイ60〜6
3を用いて光信号を検出する。例えば、面発光レーザ4
0からの出射光は、バンドル型光ファイバアレイ10に
入射ビーム72として複数本のコア20に入射し、出射
ビーム82として検出器62で検出される。
【0009】本実施例では、バンドル型光ファイバアレ
イ10にコア,クラッドともプラスチック材料を用いた
プラスチック光ファイバを用いた。コア相互の位置関係
が入射側から出射側まで保たれているプラスチック光フ
ァイバを用いたバンドル型光ファイバには、特開平8−1
01317 号公報に開示されたものがあり本発明に用いるこ
とができる。コア材としては、PMMA,ポリカーボネ
ート,メチルメタクリレートとアクリル酸エステル類,
メタクリル酸エステル類,マレイミド類,アクリル酸,
メタクリル酸,スチレン等との共重合体等が適してい
る。これら以外にも、使用する光源の波長に対して透明
な樹脂を用いることができる。プラスチック光ファイバ
は、ファイバ径の大きなものを容易に作製できる。径が
大きいために、面発光レーザアレイ30及び光検出器ア
レイ50との位置合わせが容易であり、本実施例で無調
整で位置合わせができる。さらに、プラスチック光ファ
イバは、コアとクラッドの屈折率差を大きくし、開口数
を大きくできる。開口数が大きいと光閉じ込め効果が大
きくなり、あるコアに入射した光がコアを通り抜けて別
のコアに入射して生じるクロストークが生じにくい。ま
た、光ファイバ径は太い方が光源や検出器との位置合わ
せの精度が緩くなり望ましい。望ましいファイバ径は、
0.2〜2.0mmである。コア径は入射ビーム径より小さ
くすることにより、光源の位置合わせ精度が緩くなるの
で、コア径は小さいほうが望ましいが、径が小さくなる
と作製が難しくなる。したがって、コア径20〜100
μmが望ましい。クロストークを小さくするためには、
光源の広がり角より光ファイバの開口数が大きいことが
望ましく、特に0.1から0.6が望ましい。広帯域化を
図るには、開口数が小さいことが望ましく、広帯域用に
は0.1〜0.3が特に望ましい範囲である。しかし、ク
ロストークを小さくし光利用効率を大きくするには、開
口数が大きいことが望ましく、0.3〜0.6が特に望ま
しい範囲である。本実施例では、バンドル型光ファイバ
10にファイバ径1mm,コア径60μm,コアの本数1
69本,開口数0.3 のものを用いている。バンドル光
ファイバ10の入射端でのビーム径を200μmとした
ので、少なくとも9本のコアにビームが入射しているこ
とになる。このように、光ファイバの入射端での入射ビ
ーム径がコア径よりも大きいために、入射ビームの入射
位置がずれても複数本のコアに光が入射し伝送される光
量はほとんど変化しない。したがって、光ファイバと半
導体レーザアレイとの位置合わせは、すべてのレーザビ
ームが光ファイバ内に入るようにすればよく、組み立て
精度の範囲で位置合わせができるので、無調整で組み立
てできる。光検出器は、所定のビームが各検出器に入射
するようにあらかじめ位置調整をする必要があるが、検
出器の大きさを出射ビーム径より十分大きくするかまた
は小さくすることにより、組み立て精度の範囲で位置合
わせができる。所定のビームが各検出器に入射するよう
に光検出器をファイバの軸に対する回転の調整が必要な
場合でも、その調整は容易であり、短時間で調整でき
る。本発明に対し、単一コアの複数本の光ファイバを用
いて並列伝送を行う場合、特に光ファイバを一列に並べ
た光ファイバリボンを用いた場合には、光源とそれぞれ
の光ファイバとの正確な位置合わせが必要であり、しか
も、光ファイバケーブルが太くなり扱いづらかった。ま
た、光ファイバアレイと半導体レーザアレイ,光ファイ
バアレイと光検出器アレイとを非常に精度良く位置合わ
せたために、例えばV溝を設けた高価なSi基板を用い
て光ファイバ間の距離が一定となるように光ファイバを
並べるといったことも行われていた。それに対し、バン
ドル型光ファイバを用いた場合には、径が細いまま並列
伝送でき、位置合わせ、特殊な部品も必要ない。
【0010】本実施例のように、バンドル型光ファイバ
アレイ10を用いることにより、光源アレイ及び光検出
器アレイとバンドル型光ファイバアレイ10との位置合
わせ精度が緩くなり、モジュールに直接コネクタを設
け、光源アレイとバンドル型光ファイバアレイ10、光
検出器アレイとバンドル型光ファイバアレイ10を直接
対向させて接続することができる。バンドル型光ファイ
バアレイ10をモジュールから直接抜き差しできるの
で、光ファイバを交換し、長さを調整することができ
る。ただし、バンドル型光ファイバアレイ10と光検出
器アレイとの相対位置はあらかじめ決める必要があり、
コネクタと光ファイバを接続する場合にその相対位置を
あらかじめ決めて固定する。回転しないコネクタを用い
ることで、コネクタを抜き差ししても光ファイバ10と
面発光レーザ30及び光検出器アレイ50との相対位置
が変わらない。
【0011】本発明の並列伝送は、プラスチック光ファ
イバに限るものではなく、コアの相対位置が一定なマル
チコア光ファイバを用いればよい。コア及びクラッドに
ガラスを用いたもの、コアにはガラス、クラッドにはプ
ラスチックを用いたもの等でも良い。また、高速で伝送
する場合には、屈折率分布型のコアを使って形成したバ
ンドル型光ファイバアレイを用いればよい。クラッドに
光を吸収する材料または光散乱体を混ぜることによりク
ロストークを低減することもできる。
【0012】面発光レーザ30は基板に対して垂直方向
に発光する半導体レーザである。したがって、2次元的
にレーザを並べたレーザアレイを形成することが容易で
ある。さらに、出射ビームの広がり角が小さいため、特
定のコアに入射した光がコアを通り抜けて別のコアに入
射して生じるクロストークが少なく、また光ファイバに
効率良く光を入射することができる。面発光レーザ32
〜35の間隔を十分にとることにより、さらにクロスト
ークを少なくすることができる。またさらに、面発光レ
ーザは変調帯域が広く、広帯域の伝送に用いることがで
きる。本実施例に用いた面発光レーザ30は、1GHz
以上の変調帯域を有している。
【0013】本実施例では、光ファイバの光入射端での
入射ビーム径は、コア径よりも大きいことが望ましい。
レーザの発光面積が小さい場合には、光源と光ファイバ
アレイとの間隔を入射ビームが所定の大きさになる範囲
で固定すればよい。本実施例の面発光レーザアレイに
は、光ファイバにプラスチック光ファイバを用いたため
伝送損失の少ない波長650nmの2×2の4個のレー
ザを持つものを用いた。広がり角が11°(1/e2
角),レーザ間の間隔を500μmのものを用い、光フ
ァイバの入射端でビーム径が200μmとなるようにレ
ーザと光ファイバの間隔を調整した。発光波長について
は、用いる光ファイバの種類と必要な伝送距離に合わせ
て選べばよく、プラスチック光ファイバでも必要とする
伝送距離によっては、例えば損失の大きな780nm帯
等を用いることもできる。
【0014】本実施例では2次元的に配列したレーザア
レイを用いているが、例えば2個の光源を用いる場合の
ように1次元的に並べたレーザアレイの場合には、面発
光レーザの代わりに端面発光型のレーザアレイを用いる
こともできる。また、レーザの変わりに広がり角の小さ
な光源であれば本発明に用いることができ、例えば面発
光型の発光ダイオードを用いてもよい。
【0015】本実施例の並列光伝送装置を用いてデータ
信号とクロック信号を伝送する場合について図3により
説明する。データをデータ入力端子220〜222に入
力する。クロックは、クロック入力端子223より入力
する。送信モジュール200には、電源電極224から
電源電圧を供給する。データ及びクロックはレーザ駆動
回路230〜233により駆動された面発光レーザアレ
イ30により光信号としてコネクタ210を通じてバン
ドル型光ファイバアレイ10に入射される。バンドル型
光ファイバアレイ10を通った光信号は、コネクタ21
1を通じて受信モジュール202に入射し、光検出器ア
レイ50で検出される。光検出器アレイ50で検出され
た光信号は、検出回路240〜243によりデータ及び
クロックが再生される。検出されたデータは、データ出
力端子225〜227により、クロックはクロック出力
端子228により出力される。受信モジュール202に
は、電源端子229より電源が供給される。
【0016】本実施例の並列同期伝送モジュールは、大
型計算機や大容量交換機等情報処理装置の装置間・ボー
ド間の光配線,光インターコネクションに用いることが
できる。この場合、出力されたクロックをもとに、タイ
ミングをとってデータを再生する。
【0017】本実施例のように、並列同期伝送を行うと
きには伝送チャネルを多数とることにより、全体として
広帯域の伝送が行える。図4にさらに広帯域化を図るた
めにクロックと8ビットのデータを行うための光検出器
アレイの配置を示す。クロック信号検出用の光検出器6
8を中心に配置し、データ検出用の光検出器60〜67
を回りに配置している。レーザアレイにおけるレーザの
配置も光検出器アレイの配置と同じものを用いている。
本実施例では、クロックと1バイト(8ビット)のデー
タを同時に送れる。クロックを中心に置くことにより、
クロックからのクロストークは、均等にデータ伝送部に
生じるため、容易に取り除くことができる。
【0018】次に、クロストークキャンセラの実施例を
図5により説明する。プラスチック光ファイバを用いこ
とによりクロストークの少ない並列光伝送が行えるが、
誤りの非常に少ない伝送を行うためには、さらにクロス
トークを抑える必要がある。また、プラスチック光ファ
イバ以外のバンドル型光ファイバを用いた場合には、や
はりクロストークを回路により取り除く必要がある。図
5はクロストークを取り除く回路のブロック図を示して
いる。検出器60で得られた電気信号をアンプ110に
より増幅し、符号間干渉が小さくなるように波形等化器
120により信号波形を成形する。成形された信号は、
加算器150に入力される。同様に、検出器61〜63
で得られた電気信号は、それぞれアンプ111〜113
により増幅され、波形等化器121〜123により信号
波形を成形される。波形等化器121〜123からの信
号は、それぞれ反転器130〜132により信号の極性
が反転され、さらにそれぞれ減衰器140〜142によ
り信号振幅を減衰させて、加算器150に入力される。
加算器150では、光検出器60からの信号と、光検出
器61〜63の3個の光検出器からの信号を反転し、減
衰させた信号を足し合わせることにより、図2の出射ビ
ーム81〜83から光検出器60に洩れ込むクロストー
クを取り除いて出力する。光検出器60に対しては、対
角の出射ビーム83からのクロストークが、光検出器6
0に隣接する出射ビーム61及び出射ビーム62からの
クロストークは小さいため、減衰器142による減衰率
を減衰器140及び減衰器141の減衰率よりも大きく
している。以上のように加算器150と反転器130〜
132及び減衰器140〜142で検出器60用のクロ
ストークキャンセラ100を構成している。同様に、光
検出器61〜63からの信号は、それぞれクロストーク
キャンセラ101〜103によりクロストークを取り除
かれて、出力される。出力された信号は、図には示して
いない弁別器によりオン,オフを判定され、復号器によ
りデータ列に復号されて出力される。波形等化器120
〜123には、トランスバーサルフィルタを用いた。ト
ランスバーサルフィルタのタップ係数は、光源アレイの
単一の光源のみを発光させたときの信号が最適となるよ
うに制御した。さらに、クロストークによる誤り率が最
小となるように減衰器の減衰定数を制御した。波形等化
器120〜123は、フィルタにより構成することもで
きる。
【0019】本実施例のクロストークキャンセラは、特
定の光検出器で検出すべき信号のまわりの光検出器から
の信号を元にしており、またクロストークキャンセルの
定数を制御できるのでクロストークキャンセルの効果が
大きい。
【0020】本実施例では、4個の光源を用いた場合を
示したが、4個以上の光源を用いた場合には、各検出器
に接している検出器からの信号を用いてクロストークキ
ャンセルを行えばよい。
【0021】次に、別のクロストークキャンセラの実施
例を図6,図7により説明する。図6は光検出器アレイ
の配置を示す。出射ビーム80を検出する光検出器アレ
イ50の光検出器は、光検出器60と光検出器61に分
割されている。同様に、出射ビーム81に対して光検出
器62と光検出器63,出射ビーム82に対して光検出
器64と光検出器65,出射ビーム83に対して光検出
器65と光検出器66を用いている。図7に検出回路の
ブロック図を示す。光検出器60で検出された信号は、
アンプ110により増幅されオートゲインコントロール
(以下AGC)170で信号レベルを一定の値になるように
制御され、加算器150及び減算器160に入力され
る。同様に、光検出器61で検出された信号は、アンプ
111により増幅されAGC171を通って、加算器1
50及び減算器160に入力される。それぞれの信号
は、加算器150により足し合わされ、減算器160で
光検出器61からの信号から光検出器60の信号を引い
て出力される。さらに、減算器164により、加算器1
50の信号から減算器160の信号を引いたものを出力
する。その後波形等化器120により信号を成形する。
出力された信号は、図には示していない弁別器によりオ
ン,オフを判定され、復号器によりデータ列に復号され
て出力される。光検出器62〜67からの信号に対し
て、同様な処理をアンプ111〜117,AGC172
〜177,加算器151〜153,減算器161〜16
3,減算器165〜167,波形等化器121〜123
を用いて行う。本実施例では、光検出器61のほうが光
検出器60よりも他の出射ビームと近く、クロストーク
の影響を多く受けていることを利用してクロストークを
軽減している。減算器160からの出力は、クロストー
ク成分を多く含んでおり、減算器164によりビーム8
0による信号からクロストーク成分を取り除くことがで
きる。本実施例では、制御すべきパラメータが少なく構
成が簡単である。
【0022】次に、別の光送受信モジュールの実施例を
図8により説明する。本実施例では、光ファイバを用い
ることにより多重化された信号を分離している。送信モ
ジュール200で、面発光レーザ40,面発光レーザ4
1及び図には示していないさらに2個の面発光レーザか
らのビームをコネクタ210を通じてバンドル型光ファ
イバアレイ10に入射する。バンドル型光ファイバアレ
イ10は、コネクタ213により、光ファイバアレイ1
8と接続されている。光ファイバアレイは、4本の単一
コアの光ファイバをアレイにしたもので、個々のファイ
バ径は、バンドル型光ファイバアレイ10の径の0.5
倍のものを用いている。バンドル型光ファイバ10から
の4つのビームは、4本の光ファイバにそれぞれ入射
し、受信モジュール202に伝送される。面発光レーザ
40からのビームはコネクタ211で受信モジュール20
2に接続された光ファイバ14を通り、光検出器60で
検出される。面発光レーザ41からのビームはコネクタ
212で受信モジュール202に接続された光ファイバ
16を通り、光検出器61で検出される。他の二つの信
号も同様に検出される。
【0023】本実施例では、光検出器アレイを用いる必
要はなく、分離した光検出器を用いることができる。光
源側に本実施例のように複数本の光ファイバを用いてビ
ームをバンドル型光ファイバに入射すれば、光源アレイ
の代わりに複数個の光源を用いることができる。
【0024】次に、さらに別の光送受信モジュールの実
施例を図9により説明する。本実施例は、双方向通信を
行う光送受信モジュールである。まず送受信モジュール
204からデータを送る場合は、より対線300,302
からデータを入力する。入力されたデータは、レーザ駆
動回路230,231により駆動された面発光レーザア
レイ30により光信号としてバンドル型光ファイバアレ
イ10に入射される。バンドル型光ファイバアレイ10
を通った光信号は、送受信モジュール206に入射し、
光検出器アレイ51で検出される。検出された信号は、
検出回路240,241により検出される。検出された
データは、より対線304,306から出力される。次
に送受信モジュール206からデータを送る場合は、デ
ータをより対線304,306から入力する。入力され
たデータはレーザ駆動回路232,233により駆動さ
れた面発光レーザアレイ31により光信号としてバンド
ル型光ファイバアレイ10に入射される。バンドル型光
ファイバアレイ10を通った光信号は、送受信モジュー
ル204に入射し、光検出器アレイ50で検出される。
検出された信号は、検出回路242〜243により検出
され、より対線304,306から出力される。
【0025】本実施例では、1本の光ファイバを用い
て、片側二つの信号を双方向に通信している。送信受信
それぞれに1本の光ファイバを用いるよりも光ファイバ
の本数が少なくて済み、モジュールの組み立ても容易で
ある。1本にさらに信号を多重化する場合には、バンド
ル型光ファイバアレイを2本用いてそれぞれを送信と受
信とに分けて用いても良いし、あるいは、バンドル型光
ファイバアレイを複数本用いて、1本で送信と受信の各
一つのデータを送り、複数組みのデータを送受信しても
よい。
【0026】本実施例の送受信モジュールは、IEEE1394
といった伝送方式に用いることができる。IEEE1394で
は、2本の信号線を用いて1本にデータ信号をもう1本
にデータ信号と組み合わせることでクロック信号を再生
できる信号を伝送しており、本実施例の光伝送モジュー
ルにより、1組の送受信モジュールと1本の光ファイバ
を用いてデータとクロックを光信号として双方向に送受
信することができる。したがって、部品及び光ファイバ
を少なく小型にできる効果がある。
【0027】
【発明の効果】本発明により、バンドル型光ファイバと
光源アレイ・光検出器アレイを用いて、組み立てが容易
で、部品点数の少ない並列光伝送モジュールを提供でき
るようになった。
【0028】さらに、本発明により、組み立てが容易
で、部品点数の少ない並列光伝送モジュールを用いたク
ロストークの少ない並列光伝送方式を提供できるように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の並列光伝送装置の一実施例の断面図。
【図2】図1の並列光伝送装置の光源・検出器及び光フ
ァイバの説明図。
【図3】図1の並列光伝送装置の説明図。
【図4】本発明の一実施例の光検出器アレイの配置の説
明図。
【図5】本発明のクロストークキャンセラの一実施例の
回路のブロック図。
【図6】本発明の他の実施例の光検出器アレイの配置の
説明図。
【図7】本発明のクロストークキャンセラの第二実施例
の回路のブロック図。
【図8】本発明の並列光伝送装置の第二実施例の説明
図。
【図9】本発明の並列光伝送装置の第三実施例の説明
図。
【符号の説明】
10…バンドル型光ファイバ、30…面発光レーザアレ
イ、40,41…面発光レーザ、50…光検出器アレ
イ、62,63…光検出器、70…ビーム、213,21
5…雄コネクタ、214,216…雌コネクタ、217
…フェルール、218…フェルール受け、220…デー
タ入力端子、225…データ出力端子、260…ケー
ス。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04J 14/04 14/06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光情報を伝送するための複数個のコアを有
    する光ファイバと、前記光ファイバに光を入射するため
    の複数個の光源を有する光源アレイと、前記光源アレイ
    を駆動するための情報を入力するための信号入力端子と
    を有する光送信モジュールと、前記光ファイバから出射
    する光を検出するための複数個の光検出器を有する光検
    器と、前記検出器からの信号を出力するための信号出力
    端子とを有する光受信モジュールとを含む並列光伝送装
    置において、前記光ファイバが、プラスチック材料をコ
    ア材とし、前記コア間の相対位置が、光ファイバの光入
    射端から光出射端まで同一であり、前記光源アレイの特
    定の光源からの光を、前記光検出器のあらかじめ特定さ
    れた光検出器で受光し、前記光源アレイの少なくとも一
    つの光源からの出射光が、複数の前記コアに入射するこ
    とを特徴とする並列光伝送装置。
  2. 【請求項2】光情報を伝送するための複数個のコアを有
    する光ファイバと、前記光ファイバに光を入射するため
    の複数個の光源を有する光源アレイと、前記光源アレイ
    を駆動するための情報を入力するための信号入力端子と
    を有する光送信モジュールと、前記光ファイバから出射
    する光を検出するための複数個の光検出器を有する光検
    出器と、前記検出器からの信号を出力するための信号出
    力端子とを有する光受信モジュールとを含む並列光伝送
    装置において、前記光ファイバの開口数が0.3以上0.6
    以下であり、前記光源アレイの特定の光源からの光
    を、前記光検出器のあらかじめ特定された光検出器で受
    光し、前記光源アレイの少なくとも一つの光源からの出
    射光が、複数の前記コアに入射することを特徴とする並
    列光伝送装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記光源アレ
    イが、面発光型の半導体レーザである並列光伝送装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記光ファイ
    バの入射端にコネクタを有し、前記コネクタにより前記
    光送信モジュールと抜き差しできるように接続し、前記
    光ファイバの前記入射端に前記光源アレイの光源からの
    光を直接入射する並列光伝送装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2において、前記光ファイ
    バの一端に第1の光送信モジュールと第1の光受信モジ
    ュールを接続し、前記光ファイバの別の一端に第2の光
    送信モジュールと第2の光受信モジュールを接続し、前
    記第1の光送信モジュールと前記第2の光受信モジュー
    ル間、および、前記第2の光送信モジュールと前記第1
    の光受信モジュール間で通信を行う並列光伝送装置。
  6. 【請求項6】光ファイバから出射する光を検出するため
    の複数個の光検出器を有する光検出器アレイと、前記光
    検出器からの出力を検出するための検出回路と、前記検
    出回路からの信号を出力するための信号出力端子とを含
    む並列伝送用光受信モジュールにおいて、前記光検出回
    路が、前記光検出器からの複数の信号を組み合わせて演
    算する演算回路を有していることを特徴とする並列伝送
    用光受信モジュール。
  7. 【請求項7】請求項6において、一つのビームを複数個
    の光検出器で検出し、各光検出器で検出された信号を前
    記演算回路により演算して前記信号出力端子より出力す
    ることを特徴とする並列伝送用光受信モジュール。
  8. 【請求項8】複数個の光源からのビームを、複数個のコ
    アを有し、前記コア間の相対位置が、光ファイバの光入
    射端から光出射端まで同一である光ファイバに入射し、
    一つの前記ビームは複数個の前記コアを伝送し、前記光
    ファイバを伝送してきた出射光を複数個の光検出器で検
    出し、前記光検出器からの信号を相互に演算を行って出
    力することを特徴とする並列光伝送方式。
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